現代ブルガリ ア言語の削・動言司暗証」形態について

現代 ブル ガ リア語 の特 徴 ・動 詞時制形 態 にっい て(二 宮)135
現 代 ブル ガ リア語 の特 徴 ・
動 詞 時 制 形 態 につ い て
CT.CTOSIHOB『
ブ ル ガ リ ア語 標 準 文 法 』 を規 範 に して
二 宮
一 般 に 広 く用 い ら れ て い るSt
.ス トヤ ノ ブ に よ る
法 』(rpaMaTHKaHa6L∬rapcK四1(HK)KoBeHe3HK)に
由 美
『ブ ル ガ リ ア 語 標 準 文
っ い て そ の 目次 の拙 訳 を
紹 介 した い 。 次 に 現 代 ブ ル ガ リ ア 文 法 の 特 徴 と さ れ る 幾 つ か の 点 に つ い て 、
同 著 か ら 引 用 す る と と も に 、 ブ ル ガ リ ア 語 の 動 詞 時 制 シ ス テ ム に つ い てL.
ア ン ドレイ チ ンへ の 追 悼 の 意 を込 め て 書 か れ た 佐 藤 純 一 教 授 に よ る論 文 を紹
介 し、 検 討 を 加 え て み た い 。
本 稿 で は 時 制 と体 、 動 作 の 表 現 す る と こ ろ の 一 時 性 と継 続 性 に つ い て ス
トヤ ノ ブ の 文 法 書 を も とに考 え て み た い 。 そ の た め に 、 継 続 性 と完 了体 、 一
時性 と不 完 了体 、 不 完 了 体 動 詞 とア オ リス ト、 完 了体 動 詞 と各 時 制 に お け る
関 係 を検 証 す る。 そ して 現 代 ブル ガ リア 語 の特 徴 の ひ とつ で あ る多 くの 時 制
形 態 が 、 こ の言 語 が 総 合 的 な言 語 か ら分 析 的 な言 語 に転 換 を果 た した 上 に お
け る役 割 を考 察 して み た い 。
は じめ にSt.ス
トヤ ノ ブ に よ る 『ブ ル ガ リア語 標 準 文 法 』 目次 の 拙 訳 は
i)
以下 の 通 りで あ る。
St.ス トヤ ノ ブ は 『ブ ル ガ リア 語 標 準 文 法 』 の な か で 、 現 代 ブ ル ガ リア語
136
の形 態 シ ス テ ム に お け る共 通 の 主 な 特 徴 は 、 分 析 的 な 言 語 で あ る と して い る。
次 に 、 総 合 的 な(屈
折 言 語 的)文
法 構 造 と分 析 的 な文 法 構 造 の概 念 に つ い て
述 べ 、 現 代 ブル ガ リア語 に お け る分 析 化 の 表 示 に つ い て 例 を あ げ て い る。
そ の 後 に 、 そ の 他 の 特 徴 と して 、 現 代 ブ ル ガ リ ア語 の構 造 的 特 徴 と して
「
後 ろ に置 か れ る冠 詞 」(3a耶ocTaBeHoHpe江e皿HTe皿eH朋eH)に
つ いて述 べ て い
る。 この冠 詞 は、 他 の 言 語 と同様 、 古 い 指 示 代 名 詞 か ら発 達 した も の で あ る。
2ラ
ブ ル ガ リ ア 語 の 冠 詞 は 、 名 詞 の 後 に あ り、 弱 い 位 置 に あ っ た 指 示 代 名 詞
D,Ta,TOが
、 時 の 流 れ の 中 で 指 示 的 機i能 を 失 い 、 指 示 代 名 詞 の 前 に あ る語 の
3)
構 成 部 分 と して 、 文 法 的範 疇 の
そ の 他 の 特 徴 と して §147で
「
限 定 」'を表 す形 態 素 と して 変 容 した 。
は ア オ リ ス ト とイ ン パ ー フ ェ ク トに つ い て 、
現 代 ブ ル ガ リ ア 語 に お い て こ の2っ
の 形 が 保 持 さ れ 、 広 範 に 用 い られ て い る
こ とを 指 摘 し 、 文 学 作 品 か ら例 を 挙 げ て い る 。 以 下 、 斜 体 は ア オ リ ス トを 示
し、 斜 体 に 下 線 は イ ン パ ー フ ェ ク トを 示 す(下
線 は 筆 者 に よ る)。
①"OrueAoxaToro腿oTKyqeTaTa,He乃pMoKaHHHa即
HeHo3HaTce皿
伽,qeTo3H
班HHHHeceoT6H∬npHHeroToKy一
τb茸,aroroxxxsTxaxsa6eAa"
りV
(Hop双aHHOBI(OB)
「
彼 を 犬 か ら守 っ て い る 時 か ら
、 ペ トル ・モ カ ニ ナ は こ の 見 知 ら ぬ 村 人 が 特
別 な 理 由 な し に モ カ ニ ナ の と こ ろ に 寄 っ た の で は な く、 何 ら か の 災 難 が 彼 を
追 い 払 っ た の だ と理 解 し た 。 」
②"BTo牙MHrHaBa朋K5THpHBpaTaTaoθ
卿
刑 祝καH∂a∂ θn5THa八BaMa3aK5cHe∬H
noceTKTenH,KOHTOce∂xaxaTKxoxacBo60以HHTeqToJloBe.ToraBaPa双aη02π(ヲ
rKeudR.E耶HH∬T,no-cTapHxT,6α
〃εHacTo頭Te∬IT-qop6a脚M四
∂xaH
〇,aApyrHxT-
KxpKaxCTeΦqoB.HeBo■HaTBHKa6neAocTnorcpu■HueToH,HoTAcenocmapaAaxe
m)1.ToyHeHpHHTeHqoBeK,1(VONTOAα4里
「そ の 瞬 間
、
昭 α8α膨 θHnrcauceuce"(]匠BaHBa30B)
ドア に 群 が る 人 々 は 乱 れ 、 遅 れ て 訪 れ た 二 人 に 道 を あ け た 。
現 代 ブ ル ガ リア語 の 特 徴 ・動 詞 時 制 形 態 にっ い て(二
宮)137
そ の 二 人 は空 い て い る席 に静 か に座 っ た 。 そ の 時 ラ ダ は 少 し 目を や り、 彼 ら
を見 た 。 一 人 は、 年 老 い て 言 い 張 って い るチ ョル バ ジ イ の ミチ ョ、 も う一 人
は キ リア ッ ク ・ス テ フチ ォ フで あ っ た。 思 わ ず 彼 女 の 顔 を蒼 白 さが 覆 っ た 。
しか し ラ ダ は彼 女 を 困 惑 させ 、 怖 が らせ て い た この いや な人 を見 な い よ うに
努 めた。 」
上 の例 文 を 時 制(ア
動 詞 の 体(完
オ リス トとイ ンパ ー フ ェ ク ト、 以 下A/1と
了 体 と不 完 了 体 、 以 下C/Hc記
例文① 遮
_
pa36pa
Hc/6paH∬
C/AaMに
cedhaxa
C/ce八Haに
lηoaπε∂ha
C/norneAxaに
eu∂R
C/BH朋
C/6∬xに
He/I
C/A
よ るA
C/pa3THKaMに
/1/'
点 か ら検 証 した い 。
に よ るI
C/pa36epaに
例 文 ②pa3muxace
6θ 協 ε
す)の
C/A
よ るA
C/A
よ るA
C/A
よ るA
C/A
よ るA
に よ るA
C/A
よ るA
C/A
noxpu
C/r【oxpHxに
nocmapace
C/nocTapaxceに
一
Hc/CMy皿
η刀α祝4ε祝4θ
Hc/H∬aHlaに
C/A
よ るA
よ るA
叉aBaMに
よ るI
(C/A)と(Hc/1)の
C/A
He/I
He/1
よ る1
結 果 を み て み る と、 完 了 体 動 詞 に よ る ア オ リ ス ト(C/A)
る イ ン パ ー フ ェ ク ト(Hc/1)の2つ
、 不完 了体 に よ
に 分 類 さ れ 、 計12の
比 は9対3、3対1と
記 す)と
動 詞 の うち
な る。
一 般 に 完 了体 と不 完 了 体 の どち ら も ア オ リス ト とイ ンパ ー フ ェ ク トの 時
制 を も っ こ とが で き るが 、概 ね ア オ リス トは完 了体 を用 い(C/A)、
イン
138
パ ー フ ェ ク トは不 完 了体 を用 い る(Hc/1)と
さ れ て い る。 この 一 般 論 に
則 した 順 当 な 結 果 とい え る。
次 に動 詞 の 現 在 時 制 の活 用 形 に っ い て §149と
§363で 述 べ て い る。
ブ ル ガ リア語 の 現 在 時 制 の 活 用 形 に つ い て は 、 第1変
化(K変
化)、
第3変
化(a変
化)(以
化(e変
下 、Ie、TTI'1、IIIaと
化)、
第2変
記 す)そ
して不
規 則 変 化 が あ る。
§149現
在1人
称 単 数 に お け る広 範 な動 詞 語 尾 一Mに お い て は、 古 代 ブ ル
ガ リア語 に お い て は語 幹 母 音 の な い動 詞 とHM「
』THが
一Mb語
こ と、 後 に こ の語 尾 が 広 く普 及 し、 新 ブル ガ リア 語 の 第3変
尾 で あ った
化 を形 成 した と
4}
指 摘 して い る。
同 じ く活 用 形 に つ い て §363古
ブ ル ガ リ ア 語 に お い て5っ
変 化 接 尾 辞 一HE-、 第3変
II-HE-、III-K-、IV-H一
に こ の5つ
の 活 用 形 が あ っ た と し、 第1変
化 接 尾 辞K-、
と記 す)そ
1に 、IV-HがIIに
とII-HE-、
、III.K.の
第4変
化 接 尾 辞H-、(以
化 接 尾 辞E第2
下 、1-E-一 、
して 語 幹 母 音 の な い 動 詞 を 挙 げ て い る 。 次
の 活 用 形 が どの よ う に3つ
て い る 。 そ れ は 、1-E一
1とII活
い 活 用 形 と新 し い 活 用 形 に お い て は 、 古 代
の 活 用 形 へ と構 成 し て い っ た か を 示 し
そ し てIII-K一 の 一 部 分 が 新 ブ ル ガ リ ア 語 の
大 部 分 がIIIを 構 成 し た 、 と述 べ て い る。 そ し て
用 形 は 古 い 接 尾 辞 を 保 っ て い る こ と か ら古 い 活 用 形 とす る0方
、III
5)
活 用 形 を新 しい 活 用 形 と して い る。
現代 ブル ガ リア語 はス ラヴ諸 語 の も とで あ る古 教 会 ス ラ ヴ語 よ りも多 く
の動 詞 の時制 形 態 を有 して い るが、 この時制 形 態 の解 釈 につ いて半世 紀 以上
(i)
の論 争 が あっ た。
IrinaK.BuninaとGeorgiGerdzhikovに
よ る時 制 形 態 の モ デ ル を佐 藤 純 一 教
授 は そ の 論 文 の 中 で 紹 介 し比 較 検 討 し て い る。
現 代 ブ ル ガ リア 語 の 特 徴 ・動 詞 時制 形 態 にっ い て(二
1970年
に 発 表 さ れ たBuninaに
宮)139
よ る時 制 形 態 モ デ ル に よ っ て 、 彼 女 は 時 制
の最 大 多 数 モ デ ル を 仮 定 し、 現 代 ブ ル ガ リア語 の 時 制 シ ス テ ム を論 証 しよ う
と試 み た 。 しか し、 時 制 と体(Aspect)を
厳 密 に 区 別 し、 ま た 純 粋 な 理 論 を
重 視 した た め 試 み は 成 功 し な か っ た 。
Buninaは
現 代 ブ ル ガ リ ア 語 に は 、 意 味 論 の 上 で8つ
して い る 。TheFuturePrefectinthePast時
の 時 制 が あ る と主 張
制 を 通 常 の テ キ ス トで 用 い ら れ る こ
とが 稀 で あ る と い う理 由 で 、 故 意 に 除 外 し て い る 。 こ の こ と を 佐 藤 純 一 教 授
は ギ リ シ ャ伝 説 の
「プ ロ ク ル ス テ ス の 切 断 」 と評 し、Buninaが
仮 定 した モ
デ ル の な か に 、 こ の 時 制 の 場 所 が な か っ た こ とが 排 除 の 理 由 で あ っ た 、 と述
わ
べ て い る。
次 に、1973年
に 発 表 され たGerdzhikovに
よ る時 制 形 態 モ デ ル の な か で 、
彼 は現 代 ブル ガ リア 語 の 動 詞 時 制 モ デ ル につ い て 立 方 体 を 用 い 、 三 次 元 で 表
現 して い る。 形 態 論 と意 味 論 の 融 合 とい う点 で 、 彼 の モ デ ル は 新 しい解 釈 で
あった。
Gerdzhikovは
ブ ル ガ リア語 のImperfect時
制 につ い て ア オ リス トと対 比 し
関 連 付 け る とい う概 念 を否 認 し、 文 脈 に よっ て 明 白 あ るい は 暗 示 的 に表 現 さ
ラ
れ た 付 加 的 な 過 去 の 時 点 を通 して現在 に関連 す る もので あ る と主 張 して い る。
L.Andxejchinは
ブ ル ガ リア語 の 時 制 形 態 に つ い て 、9つ
対 的基 本 時 制 」 と して 現 在 、 過 去 、 未 来 の3つ
を 、 そ して
の 時 制 の うち
「
絶
「
相 対 的時制 」 と
ラ
して他 の6つ
を 関 係 付 け定 義 した 。
この 論 文 の 中 で 佐 藤 純 一 教 授 は、 ブ ル ガ リア語 の 動 詞 は ス ラ ヴ語 派 の特
徴 と し て 完 了 と不 完 了 とい う
法 的 対 立 を保 っ が 、 そ れ は
して 不 完 了体 動詞 の糸課
verb)と
「
体 」(Perfectivevs.lmperfectiveAspects)の
文
「時 制 」 と並 行 し て い る こ と を 指 摘 し て い る 。 そ
を伴 っ た完 了時 制(TheResulativePerfectofanimperfective
同 様 に、 完 了 体 動 詞 の結 果 を伴 わ な い 半 過 去 時 制 を 断 定 す る こ とは
140
ラ
可 能 で あ り、 公 正 で あ る と指 摘 して い る。
次 に 、 時 制 と体 の 問 題 に 関 し、 時 制 に つ い て は 本 校 の 註1§360-398を
参 照、
体 に っ い て は 同 じ くス トヤ ノ ブ に よ る 標 準 文 法 の 中 か ら 、 動 詞 の 体(B㎎)
の 項 を 以 下 、 参 照 して み た い 。
は じめ に
「体 」 に つ い て
「
体 と は 文 法 的 な 意 味 で 定 義 あ り、 そ れ に よ っ
て 動 詞 に 差 異 を も た ら し、 か っ 同 じ動 作 を 意 味 す る。 」 と し、 例 え ば 、 あ る
動 詞 の 動 作 の 表 現 す る と こ ろ が 、 限 定 が な く、 限 定 的 な 時 間 に お け る全 体 を
含 ま な い 、 そ の よ う な 動 詞 は 不 完 了 体 で あ る と して 例 を あ げ て い る 。 例
6epa(摘
む),恥P朋(歩
く),πaBaM(与
え る)。
次 に、 「
あ る動 詞 の 動 作 の表 現 す る と こ ろ が 、 限 定 的 で 時 間 の 中 で 終 わ っ
て し ま う 全 体 性 を 表 す も の 、 こ の よ う な 動 詞 を 完 了 体 で あ る 。」 と定 義 し、
同 じ く例 を あ げ て い る。 例c痴epa(集
め る),H3BLpB∬(歩
き 終 え る),AaM
(与 え る)。
続 けて 、
「体 」 は 独 立 し た 文 法 的 意 味 で あ り、 名 詞 に 性 が あ る よ う に 、
動 詞 に は文 法 的 な意 味
「
体 」 が あ り、 そ れ は 動 詞 の 活 用 形 に よ っ て 測 ら れ る
も の で は な い と し て 、 あ る動 作 を 表 現 す る と き2つ
の 動 詞 、 完 了 体 と不 完 了
体 の例 を あ げ て い る。
例B3eMa-B3eMaM(取
こ れ らの 対(ペ
味 で あ る
ア)の
る),BH朋
一m)瑚aM(見
る),AaM-AaBaM(与
え る)
動 詞 は 同 じ語 彙 的 な 意 味 を 有 す る が 、 そ の 文 法 的 な 意
「
体 」 に よ っ て 区 別 さ れ る。 ま た 、 文 法 的範 疇 の
「
体 」 は特 別 な形
1])
態 的 指 標 は な い 、 と して い る。
動 作 の継 続 性 ・一一時 性 と 「体 」 の 範 疇 の 関係
§350で は 上 記 の 関 係 は な い こ とを 次 の よ うに説 明 して い る。
継 続 性 と完 了 体
現 代 ブ ル ガ リア語 の 特 徴 ・動 詞 時制 形 態 にっ い て(二
宮)141
継続 の動作 を完 了体で表現 で きることを次 の例 文を挙 げて説 明 している。
npe3∬IToToxMaMxaMepexxeAanpouemaoTHoBocT・qHeHH∬TaHaHoBKoB.
(夏 に ヨ フ コ フの 作 品 を も う一 度 読 み 終 え る意 思 が あ る。)
斜 体npouemaはqeTaと
対 を な す 完 了 体 で あ るが 、 そ れ が 比 較 的 長 い 時 間
続 く こ とに な る。 そ の 継 続 性 に も拘 わ らず 、 読 み 手 は そ の継 続 性 に は始 ま り、
持 続 、 終 わ りに よ っ て 、 限 定 され て い る と理 解 す る。 限 定 的 な 時 間 の 中 で の
経 過 と理 解 し、 完 了体 が 用 い られ て い る。 さ ら に次 の例 文 を挙 げ て い る。
HMaxBL3Mo)KHocT八aη
ρoη 襯
ツ8α 洞 ㎎ ∬aTacTPaHa.
(国 中 を 旅 す る機 会 が あ っ た。)
この例 文 で も、 比 較 的 長 く続 い た事 実 の 動 作 が 、 完 了 体 塑oη碑 γ8伽 で 表 現
さ れ て い る。 加 え て い え ば ηρo肪〃脚 伽
とい う動 詞 自体 に 「
齪 定 乙た地 域 を
旅 行 す る」 とい う意 味 を 有 して い る。
一 時 性 と 不 完 了 体
次 に 、 動 詞 の 不 完 了 体
に よ っ て 一 ・時 的 な 動 作 、 そ の 連 続 、 瞬 間 的 な 動 作
ま で も表 現 で き る こ と を 次 の 例 文 を 挙 げ て 示
して い る 。
BTO3HMoMeHTH∬1(onxoHOBKHoceTHTeJm8刀z払3α
〃∼HcR∂am.OTnocnevTOH
Ka3Bame,qeHalC.m}TH.aaMnaTaBcTaxTaxaHoxa6euceyzaceanaHHaK6euce
リ
リ
c6ε〃z6α
πα.(Hop双aHHOBI(OB)
(こ の 時 、 数 人 の 新 し い 来 訪 者 が 入 り、 座 っ た 。 間 も な く彼 は 言 う の だ っ た 。
二 度 、 ノ ナ の 部 屋 の ラ ン プ は 消 さ れ 、 そ して ま た 点 い た と。)
斜 体 の 動 詞 は 本 文 の 中 で 一 時 的 ・瞬 間 的 な 動 作 を 表 し て い る が 、 そ れ と は 無
関 係 に す べ て 不 完 了 体 の 動 詞 が 用 い られ て い る 。
文法 的範 疇 の
「
体」 と 「
時 制 」 との 関係 ・
§351で は 「
体」 は 「
時 制 」 の範 躊 か ら完 全 に独 立 した も の で あ り、 動 詞
142
の 「
体 」 は 発 話 時 に 関 す る動 作 の状 況 、 あ る い は過 去 、 未 来 の あ る 時 点 に 関
す る動 作 の状 況 に よ っ て 、影 響 を受 け な い無 関 係 な も の で あ る、 と して い る。
従 っ て、 完 了体 動 詞 も不 完 了体 動 詞 もす べ て の 時制 に お い て そ の形 を 有 す る
と して い る。 次 に そ の 例 を挙 げ て い る。
不 完 了 体 動 詞 と ア オ リス ト
EAHHcaMo6y月eHcpeAToJIIくoBacn別
皿H,/THeAxx3aBcHqK胚KaToAeMOx6雌
取H/
pa60mu,Copuce,cmpecxa,8b・nhyea/...(]1江BaHBa30B)
(こ れ ほ ど の 眠 れ る 人 々 の 中 で 、 た だ 一 人 目 覚 め 、 君 は す べ て に 対 す る 一 人 、
眠 ら な い 悪 魔 の よ う に 、 働 き 、 戦 い 、 驚 か せ 、 心 配 さ せ る 、 、 、)
斜 体 の 不 完 了 体 動 詞 ρ060〃 魏,6q塀cε,c1塑
θcκ伽,6b例
γ6伽 は ア オ リ ス ト の 時 制
で 用 い る こ とが 可 能 で 、 発 話 時 の 前 に 動 作 が 終 了 し て い る こ と を 意 味 して い
る。
完 了体 動 詞 と時 制
次 に 聞HraMと
対 を な す 完 了 体 動 詞BAxrxaが
様 々 な 時 制 で 、 用 い られ て い る
こ と を 次 の 例 文 を 挙 げ て 示 して い る 。
B∂u2xa(cer.Bp.)nxsxaMeTo,TpLrBahTe!(旗
が 揚 が っ た ら 、 出 発 し て 下 さ い 。)
Ho,B恥xHoBeHc皿060Ba3)KHBa,/BcLpHeCH8∂
㍑8κακ(MHH.cB.)Te6eTPoH
/...(Ha茸 月eHrepOB)
(し か し 、 愛 と と も に 精 神 的 に 私 は 生 き て い る 。 心 に は 王 座 が 昇 っ た 。)
_TaM,AeTonH6exy6aBo/qepHHCHoqH6∂
ycMHBxa/Bcl(pL6HorHcおpHe8肱8砺
〃ε肥 砺 θ(MHH.HecB.)/HcoHa3THxa
ε/...(XpKCTOboTeB)
(恋 人 が 美 し い あ の 場 所 、 黒 い 瞳 を 見 上 げ 、 そ し て あ の 静 か な 微 笑 み で 、 悲
し げ に 心 を 打 つ 、 、 、)
現代 ブル ガ リア語 の特徴 ・動 詞時制形 態 につ いて(二 宮)143
但 し、 現 在 とイ ンパ ー フ ェ ク トの 時 制 に お い て 完 了体 動 詞 を統 語 的 に用 い る
こ とは ほ ぼ 従 属 文 の み に 限 られ て い る こ と、 そ の 一・
方 、 不 完 了体 動 詞 の統 語
12)
的 用 法 は 自由 で あ る こ とを指 摘 して い る。
結
び
「
時制 」 と 「
体 」 の 問 題 に つ い て は 、 東 ス ラ ヴ語 の ロ シ ア語 に お い て 中
世 ロ シ ア語 と現 代 ロ シ ア語 の相 違 点 に ひ とつ に、 過 去 時 制 が 挙 げ られ 、 中世
ロ シ ア語 に お い て 、 過 去 を 表 す 時 制 が 複 数 あ っ た が 、 出 来 事 の様 相 を表 現 す
る の に 時 制 が 担 っ て い た 大 き な 役 割 を現 代 ロ シ ア 語 で は主 に体(aspect)が
そ の役 割 を担 う とい う、
「
時制 中心 」 か ら 「
体 中 心 」 へ の移 行 プ ロ セ ス が あ
l3)
っ た 。 と こ ろが ブル ガ リア語 は古 代 ス ラ ヴ語 の 系 統 で あ る南 ス ラ ヴ語 に属 し、
言 語 と して の 古 さ を示 す 複 数 の 時 制 が 現 存 して い る。 そ の た め 先 述 の よ うな
ロ シ ア語 に み る移 行 プ ロ セ ス は な か っ た と推 測 され る。 そ の代 わ りに ブル ガ
リア 語 に 生 じた変 化 は 格 変 化 の 消 失 に と もな う、 総 合 的 な(屈
折 語 尾 的)言
語 か ら分 析 的 な言 語 へ の転 換 で あ っ た。 この 転 換 を支 え た もの の ひ とつ は、
あ た か も生 き物 の脚 に 相 当 す る、 整 然 か つ 柔 軟 な 動 詞 時 制 形 態 で あ っ た と筆
者 は考 え る。 整 然 と した 動 詞 時 制 形 態 と は、 佐 藤 純0教
るG.Gerdzhikovが
授が批 評 を加 えてい
示 した 見 事 な 立 方 体 三 次 元 の動 詞 時 制 形 態 で あ り、 柔 軟
な動 詞 形 態 とは本 稿 で 試 み た ブル ガ リア語 に お け る体 と時 制 との 中 和 的 な 関
係 、 継 続 性 と完 了 体 、 一・
時 性 と不 完 了体 、 不 完 了 体 動 詞 とア オ リス ト、 完 了
体 動 詞 と各 時 制 に お け る柔 軟 な 関 係 に あ る と筆 者 は考 え る。
144
註1S.ス
トヤ ノ ブ
『ブ ル ガ リ ア 標 準 語 文 法
音 声 学 と形 態 論 』
ソ フ ィ ア1964年
CTOSIHCTO5丑{OB`TpaMaTHI《aHa6珊rapc㎜KH㎜(oBeHesH-cΦoHeTHKaHMoPΦoJlor瑚"
CoΦn∬1964
序文
1序
論
言 語 、 言 語 の 起 源 と本 質 §1方
と語 族 §6ス
言 、 大 方 言 、 標 準 語 、 民 族 語 §2-5言
ラ ヴ 諸 語 に お け る ブ ル ガ リ ア 語 §7-89世
語親 族関係
紀 、 ブ ル ガ リア標 準 語 の起
源 と発 達 §9-10
新 ブ ル ガ リ ア 標 準 語 の 創 出 と発 達 §11
11音
声学
音 声 学 の 対 象 と課 題 、 音 声 学 の 種 類 §12音
声 学 に お け る 実 験 的 研 究 の 諸 方 法 §13
発 話 行 為 の 音 声 か ら理 解 さ れ る観 点 §14音
響 学 分 野 の 基 本 的 諸 概 念 §15-18
人 間 の 音 声 器 官 §19-20
ブ ル ガ リ ア標 準 語 の 音 声 学 シ ス テ ム構 造
音 と文 字 の 関 係 §21-23口
音 声 と音 素 の 表 記 §25転
頭 言 語 と所 記 言 語(話
字 §26音
し言 葉 と書 き 言 葉)の
関 係 §24
の 分 類 と調 音 §27
母音
母 音 の 共 通 的 特 徴 §28ブ
表
ル ガ リ ア 語 母 音 の 調 音 §29ブ
ブ ル ガ リ ア 標 準 語 の 母 音 §31書
ル ガ リ ア 母 音 の 分 類 §30
き 言 葉 に お け る 母 音 の 意 味 §32
燗
子音
子音 の共 通的特徴 §33
子音 の種類
分類 の基本 §34
1.曝
音 と鳴音 §352.硬
4.唇
音子 音 と舌音子 音 §43-455.閉
表
子音 と軟 子音 §36-413.有
声子 音 と無 声子音 §42
鎖 音、 隙 間音、破 擦音 §46
ブル ガ リア標 準語 の子音 §47
社 会言語 学視 点か らの話 法 の音
音素 §48音
素 のバ リエー シ ョン§49ブ
ルガ リア語音 素 シス テ ムの幾 っか の特徴 §50
音声 学視 点 か らの語 の ア クセ ン ト
音 節 §51音
節 の種類 §52ブ
ルガ リア語 の音節構 造 §53内
書 き言葉 にお け る改行時 の語 の区切 り方 §55
部音 節 の境 界 §54
現代 ブル ガ リア語 の特徴 ・動詞 時制形 態 にっ い て(二 宮)145
ア クセ ン ト
ア ク セ ン ト と そ の 種 類 §56ブ
ル ガ リア 語 に お け る ア ク セ ン トの 性 質 §57
第 一 ア ク セ ン ト と第 ニ ア ク セ ン ト §592つ
の ア ク セ ン トを 有 す る語 §60
二 通 り の ア ク セ ン トを 有 す る語 と形 §61
言 葉 の 流 れ の 中 で ア ク セ ン トの な い 語(前
ア ク セ ン トの 同 音 異 義 語 的 機 能 §63書
接 語 と後 接 語)§62
き 言 葉 に け る ア ク セ ン トの 意 味 §64
論 理 的 ア ク セ ン ト §65
音 の変化
音 の 変 化 か ら 解 明 さ れ る基 本 的 視 点 §66変
自 律 的(独
音 の(音
立 的)変
声 学 的)法
音 の 法 則 §69音
A.ブ
化 の 組 み 合 わ せ §67
化 §68
則
の 法 則 の 性 質 §70現
代 的 音 の 法 則 と歴 史 的 音 の 法 則 §71
ル ガ リア語 に お け る現 代 的 音 の 法 則
現 代 的 法 則 的 な 音 変 化 の 基 本 的 な 種 類 §72
1.音
の交 替
1.有
声 子 音 と無 声 燥 音 の 同 化 §73-752.絶
3.子
音 問 の 異 化 §784.ア
5.軟
母 音 の 変 異+a:e(['a:eD§81-85
11.音
対 語 末 の 有 声 燥 音 の 無 声 化 §76-77
ク セ ン トの な い 母 音 の 縮 小 §79-80
の挿 入
語 末 に お け る 国 の 挿 入 §86語
§88[T]と
中 に お け るfblの 挿 入 §87[画
の 挿 入(VHoTauHSr)
圓 の 挿 入 §89
111.音 の 欠 落
接 尾 辞 一CK-(cT6.-6CK-)に
よ る[C]の 欠 落 §90[T】
と 圓 の 欠 落 §91
1V.音 の 移 動
子 音 問[b】 の 位 置 に お け る グ ル ー プ[-rbP-】[-bJI-]§92音
B.ブ
移 動 の 例 §93
ル ガ リ ア 語 に お け る歴 史 的 法 則 の 影 響
歴 史 的 音 声 法 則 の 基 本 的 種 類 §94
1.音
の交 替
母 音 変 異[o:e】
§95語
根 の 母 音 変 差(OTrJIAC)§96
交 替[r:)K】,[K:q】,[x:HI](軟
交 替[r:3ユ,[K:u],[x=c](軟
口 蓋 子 音 の 第 一 口 蓋 化)§97
口 蓋 子 音 の 第 二 口 蓋 化)§98
146
交 替 『:3】,[K:1(軟
口 蓋 子 音 の 第 三 口 蓋 化)§99
交 替{u='q】,[3(<s):別
§100
[j】 の 影 響 に よ る 子 音 変 化 §101
11.音
の挿入
[川 の 挿 入(1-epenthetic㎜)(交
[H】の 挿 入(交
替[6:6司,[rl:r皿],[B=B凋,[M:M■])§102
替 ゼ ロ:[H】)§103
111.音 の 欠 落
[e】と 国 の 欠 落(交
音[B]の
皿
欠 落(交
替[e】:ゼ
替[B】:ゼ
ロ,[e:K],国:ゼ
ロ)§104
ロ)§105
文 字 と正 書 法
文 字 の 起 源 と 発 達 §106-108ブ
キ リル 文 字 §111表
ル ガ リ ア 字 母 の 起 源 §109グ
ラ ゴ ー ル 文 字 §110
古 ブ ル ガ リ ア 字 母 §lI2
正 書 法 と正 書 法 規 則
正 書 法 §ll3正
書 法 規 則 §114
ブ ル ガ リア 語 正 書 法 の 発 達
新 ブ ル ガ リ ア 標 準 語 の 正 書 法 構 造 に 関 す る論 争 と 方 向(学
マ リ ン ・ ド ゥ リ ノ ブ の 正 書 法 §116正
派)§ll5
書 法 改 革 §ll7
ブ ル ガ リ ア 語 に 導 入 さ れ た 外 来 語 の 正 書 法 §lI8-124
1V文
法
文 法 の対 象 と文 法 の種 類
文 法 の 対 象 §125文
法 の 種 類 §126
新 ブ ル ガ リ ア 語 の よ り重 要 な 文 法 §127
形 態論
形 態 論 の 対 象 §128
語 とそ の 意 味
語 の 定 義 の 試 み §129語
の 意 味 §130文
法 的 範 疇 §131
語 の 音 の 構 成 と意 味 と の 関 係 §132
語 の構 造
形 態 素 §133
形 態 素 の種 類
語 根 §134接
尾 辞 と接 頭 辞 §135語
尾 §136定
冠 詞 §137接
続 形 態 素 §138
語幹
語 幹 の 概 念 §139語
幹 の 種 類 §140複
合 語 §141複
合 文 法 型 §142短
縮 形 §143
現代 ブル ガ リア語 の特 徴 ・動詞 時制形 態 につ いて(二 宮)147
現代 ブルガ リア語 の形 態 システム の共 通性
総合 的文 法構 造 と分析 的文 法構造 の概 念 §144
現代 ブルガ リア語 にお け る分析化 の表 示 §145
他 の性 質 的特徴 §146-152
語 の文法 的分類
文法 的観点 か らの分 類 の種類 §153意
味論 的文法 の分類 §154形
態論 的分類 §155
統語論 的分 類 §156
名詞
意 味論 的 ・文 法的特性 §157-159
名詞 の種 類
A意
味 によ る名詞 の種類
1.普 通名 詞 と固有名 詞
普通 名詞 §160固
有名詞 §161
普通 名詞 か ら派生 した固有 名詞 §162
固有 名詞 か ら派生 した普 通 名詞 §163
固有 人称名 詞 §164
2.物
b構
質 名詞 と抽象 名詞 の意味 §1653.集
合 名詞 §1664.活
動 名詞 §167
成 によ る名詞 の種類
単純 名詞 と複 合名 詞
単 純名 詞 §168複
非生産 名詞 と生産 名詞
合 名詞 §169
非生産 名詞 §170生
産 名詞 §171
名詞 の生成
A単
純名詞 の生 成
1共
共 通 の状況 §172
通 名詞 の生成
人 を表 す共通 名詞 §173動
物 と植物 を表 す名詞 §174対
象 を表す 名詞 §175
公共 の場所 、機 関、職 場 、 その他 の活 動 が行 われ る場所 の名 詞 §176
活 動 を表 す名 詞 §177性
質、
特性 、関係 、心 的状 態、 その他 の抽象 的概念 を表 す名詞 §178
集合 名詞 §179指
11固
小 ・愛称 名 詞語 と指大 名詞語 §180
有名詞 の生成
人 を表す固 有名詞 §181居
B複
1ブ
合 名詞 の生成
住 地 に関 す る固 有名詞 §182
共通 の構 成 と意 味論 的特徴 §183
ルガ リア語 内起 源 の複 合 名詞
148
1形 態 素結合 を伴 う複合 名詞 §184-186
人 を表 す名 §184対
象 と場所 を表す名 §185
抽象 的概 念 の名 詞(行 為 、状 態、性 質、特 性 その他)§186
2.形 態 素結合 を伴 わ ない複 合名 詞 §187-192
11外
来起 源 の複 合名 詞 §193
名 詞 の文法範 疇
A名
詞 の性
文 法範 疇 の 「
性 」 §194文
法性 と自然性 の関係 §195
文法 的 な形 と文 法性 の関係 §196共
B名
通性 の名詞 §197
詞 の数
文法の 「
数」
§198
1.男 性 名 詞複数形 の形 成
男性 単音 節名詞 の複 数形 §199男
性 多音節 名詞 の複 数形 §200
男性名 詞複 数 の数詞形 §201
2.女
性 名 詞複数形 の形 成 §202
3.中
性 名 詞複数形 の形 成 §203単
B名
詞 に おけ る格 の形 の残余
古 い名詞 の屈折 の喪失 §206男
数形 の みの名詞 §204複
性 名詞 呼格形 §207女
数形 のみの名詞 §205
性 名詞 呼格 形 §208
呼格形 のな い名 詞 §209
r名
詞 の冠 詞形(文
法的範 疇
限定 の表現)
文法範 疇 の特 定性 の本 質 と意 味 §210ブ
1形
ル ガ リア語 の定冠 詞 の形 態論 的本質 §211
態論 と音声学 的特 徴 に よる名 詞 の冠 詞形(形 態論 的音声学 的見地)共 通規則 §212
1.単数a)男
性 §213-2146)女
性 §215B)中
性 §216
2.複 数 §217
11意
味 の共通 的特徴 に よ る名 詞 の冠 詞形(意 味論 的見地)
1.固 有名 詞 §218-222普
通名詞 §223-225
111文 中の役割 に よる名詞 の冠詞形(統
語論 的見地)
冠 詞形 にお ける統 語論 的見地 の共通性 §226名
名詞が常 に冠 詞形 にな らない場 合 §228
形 容詞
意 味論 ・文法 的特徴 §229-230
詞が常 に冠詞形 にな る場 合 §227
現代 ブル ガ リア語 の特徴 ・動 詞時制形 態 にっ い て(二 宮)149
意 味 に よ る形 容詞 の種類 §231
性 質形 容詞 §232関
係 形容詞 §233関
係形 容詞 か ら性 質形容 詞 への変換 §234
分 詞 の形 容詞 §235
語形 成 と構 造 的観 点 に よる形 容 詞 の種 類
§236-237
形 容詞 の形成
1単
純 形 容詞
1.性
質形 容詞 の形成 §2382.関
係形容 詞 の形 成 §239
3.外
来起 源 に よ る形 容詞 の接尾 辞 §240
接頭辞 に よる形 容詞 の形成 §241
11複
合 形 容詞
共通 の性質 §242
1.2っ
の基部 が従属 関係 にあ る複 合形 容詞
動詞語根 の独立 的 な部 分 を伴 う合成 形容 詞 §243
名詞 の独 立 的 な部 分 を伴 う合 成形 容詞 §244
形 容詞 の独 立的 な部分 を伴 う合 成形 容詞 §245
分 詞 の独 立 的 な部 分 を伴 う合成 形容 詞 §246
2.2つ
の基部 が 同等関係 にあ る複合 形容詞 §247形
容詞 の独 立用法 と名詞化 §248
形 容詞 の文法 的範 疇
A形
容 詞 の性 と数
形 容詞 の性 §249形
容 詞 の数 §250性
B形
容詞 におけ る格変化 の残 余 §252
B形
容詞 の冠詞形
1形
と数 の形 容詞形 成 の音声 変化 §251
態 と音声 の特徴 に よる形 容詞 の冠詞形
1.単 数
男性 の冠詞形 §253女
性 の冠詞 形 §254中
性 の冠 詞形 §255
不変形 を有す る形 容 詞 の冠 詞形 §256
2.複
11限
数
§257
定 としての形容 詞 の冠 詞形
1.非 特定化 定語
普 通名詞 の定語 と して の形 容詞 の冠 詞形 §258
固有 名詞 の定語 として の形 容詞 の冠詞形 §259
呼 びか けの定語 として の形 容詞 の冠詞形 §260
150
同 種 定 語 と し て の 形 容 詞 冠 詞 形 §261
2.特
111述
r▽
定化 された定語
独 立 限 定 と し て の 形 容 詞 の 冠 詞 形 §262
語 的 定 語 と して の 形 容 詞 の 冠 詞 形 §263
呼 び か け と し て の 形 容 詞 の 冠 詞 形 §264
r形
容 詞 の段 階 化
文 法 的範 疇 に お け る 「
級 」 の 本 質 §265比
数詞
意 味 論 的 ・文 法 的 特 徴
基 数詞
形 成 §271男
較 を 表 す 級 の 形 と意 味 §266
§267-270
の 人 を 表 す 基 数 詞 §272概
数 の 基 数 詞 §273指
小 基 数 詞 §274
序 数 詞 の 性 と数 §277指
小 順 序 数 詞 §278順
序 数詞 の冠詞
基 数 詞 の 冠 詞 形 §275
順 序数 詞
形 成 §276順
形 §279
分 数 §280数
詞 か ら の 名 詞 §281数
詞 か らの形 容 詞
割 合 を 意 味 す る形 容 詞 §282
第 一 部 分 に 数 詞 を 有 す る複 合 形 容 詞 §283
代 名詞
意 味 論 的 ・文 法 的 特 徴 §284-285代
名 詞 の 種 類 §286
人 称 代 名 詞 §287-288人
称 代 名 詞 の 用 法 §289
所 有 代 名 詞 §290-291所
有 代 名 詞 形 の 用 法 §292所
再 帰代 名詞
1.再
有 代 名 詞 の 冠 詞 形 §293
種 類 §294
帰 人 称 代 名 詞 §295-2972.再
帰 所 有 代 名 詞 §298-300
指 示 代 名 詞 §301-303疑
問 代 名 詞 §304-307関
係 代 名 詞 §308-310
不 定 代 名 詞 §311-314否
定 代 名 詞 §315-317-一
般 化 代 名 詞 §318-320
動詞
意 味 論 的 ・文 法 的 特 徴 §321-322
動 詞 の 種 類 と形 §323他
動 詞 と 自 動 詞 §324人
普 通 動 詞 と再 帰 動 詞 §326人
称 形(定
単 純 動 詞 と複 合 動 詞 §328単
純 動 詞 の 形 と複 合 動 詞 の 形 §329
動 詞 の形 成
形)動
称 動 詞 と無 人 称 動 詞 §325
詞 と非 人 称 形(不
定 形)動
概 要 §330
1名
詞 か ら の 動 詞 形 成 §33111間
111他
の 動 詞 か ら の 動 詞 形 成 §333
動 詞 接 頭 辞 の 形 態 論 的 機 能 §334動
投 詞 か らの 動 詞 形 成 §332
詞 接 頭 辞 の 起 源 と意 味 §335-336
動詞 の文 法的範 疇
A動
詞 の 人 称 §337s動
能 動 態 §345受
動 態 §346
詞 の 数 §338-341B態
の 範 疇 §342-344
詞 §327
現 代 ブ ル ガ リア 語 の特 徴 ・動 詞 時 制 形 態 につ い て(二
r動
詞 の体
宮)151
「
体 」 の 範 疇 §347-352
不 完 了か ら の完 了 体 動 詞 の形 成 、 完 了 か らの 不 完 了体 動 詞 の形 成
不 完 了 体 動 詞 の 基 本 的 範 疇 §353
1不
完 了 か ら の 完 了 体 動 詞 の 形 成 §354
11完
了 か ら の 不 完 了 体 動 詞 の 形 成 §355新
し い 不 完 了 体 動 詞 の 形 成 の 特 徴 §356
接 尾 辞 に よ る 不 完 了 体 動 詞 形 成 の 際 の 音 変 化 §357
表
以
不 完 了 か ら の 完 了 体 動 詞 の 形 成 と完 了 か ら の 新 し い 不 完 了 体 動 詞 の 形 成 §358
動詞 の時制
(訳 者 註:時
「
時 制 」 の 範 疇 §359ブ
ル ガ リ ア 語 に お け る動 詞 の 時 制 §360
制 の 名 称 に 番 号 、 試 訳 、 英 訳 、 現 在1人
称 単 数 の 活 用 形 を 加 え た 。)
① 現 在CeraurxoBpe鵬thePresent,(qere)
形 §361現
助 動 詞CAMの
在 を 基 本 に し た 動 詞 の 分 類 §362古
活 用 形 §364現
在 時 制 の 動 詞 形 の ア ク セ ン ト §365
現 在 時 制 動 詞 形 の い くつ か の 特 徴 §366動
現 在 時 制 形 の 意 味 §368現
い 活 用 形 と新 し い 活 用 形 §363
詞 の 基 本 形 §367
在 時 制 形 の 用 法 §369
② 定 過 去MHxanocBLpnleHospeMe,theAorist,完
形 §370完
了 過 去(qeTe)
了 過 去 時 制 を 基 本 と し た 接 尾 辞 に よ る 動 詞 の 分 類 §371
完 了 過 去 時 制 形 の 特 徴 §372完
了 過 去 時 制 形 の ア ク セ ン ト §373
完 了 過 去 時 制 に お け る 助 動 詞C'bM(6Ma)の
活 用 §374完
了 過 去 時 制 形 の 意 味 §375
用 法 §376
③ 半 過 去MHHa∬oHec肌P皿eHoBpeMe,theImperfect,未
形 §377助
動 詞CAM(1.1.)の
④ 現 在 完 了MHHaπoHeonpe即
形 §383現
活 用 §379ア
完 了 過 去(qeTeIne)
ク セ ン ト §380意
味 §387用
動 詞C'bMの
⑤ 未 来Bb即
形 §385
法 §388
⑤ 過 去 完 了MHxanonpe耶aπHTe朋oBpe鵬thePluperfect,完
形 §388意
法 §382
朋oBpeMe,thePerfect,(emen)
在 完 了 時 制 に お け る助 動 詞 の 位 置 §384助
ア ク セ ン ト §386意
味 §381用
了 過 去(6emeqe■)
味 と用 法 §389
皿espeMe,theFuture,(エueqeTe)
形 §390皿a,皿eHI_の
形+省 略 不 定 形 §391意
味 と用 法 §392
⑦ 未 来 完 了Bb双e㎎enpeABanHTenxospeMe,tehFuturePerfect,(田eeyen)
形 §393意
味 と用 法 §394
⑧ 前 未 来BLAe珊eBpeMeBMHH2」IOTO,theFutureinthePast,過
去 未 来(皿elHeAa
152
qeTe)
形 §395意
味 と用 法 §396
⑨ 前 未 来 完 了BL以e皿enpeAsapxTenxoBpeMeBMHHamTqtheFuturePerfectinthe
Past,過
去 未 来 完 了(皿enIeAaeyen)
形 §397意
E動
味 と 用 法 §398
詞 の法
「
法 」 の 文 法 的 範 疇 §399
1.直
説法
意 味 §400形
§401
2.命
令法
意 味 §402形
§403
3.条
件法
意 味 と形 §404用
4.伝
聞法
意 味 §406形
動 詞 の 非 人 称(不
A分
詞
法 §405
§407伝
聞 法 の 強 調 の 形 §408伝
聞 法 の 用 法 §409
定 形)形
意 味 論 ・文 法 的 性 質 §410分
詞 の 種 類 §411性
と数 に よ る 分 詞 の 変 化 §412
分 詞 の 冠 詞 形 §4ユ3
現在 能動分 詞
形 §414現
代 ブ ル ガ リ ア 語 に お け る 現 在 能 動 分 詞 の 受 容 §415意
味 と
用 法 §416
定過 去分詞
完 了過去 能動分 詞
形 §417意
味 と用 法 §418他
の過 去 能 動 分 詞 の 残 余
ァ419
半過 去分詞
未 完了過 去能動 分詞
過去受 動分 詞
形 §422意
現 在 受 動 分 詞 の残 余
B副
動 詞.特
B動
詞 派生 名詞
rイ
形 §424意
味 と用 法 §425
§427用
種 類 と起 源 §429i接
法 §428
尾 辞 一HEを 伴 う動 詞 起 源 の 名 詞 §430
伴 う動 詞 起 源 の 名 詞 §431動
ン フ ィニ テ イ ブ
源 と用 法 §421
味 と 用 法 §423
徴 と起 源 §426形
接 尾 辞 一HHEを
形 §420起
初 期 の 形 §433現
詞 起 源 名 詞 の 用 法 §432
代 ブ ル ガ リ ア 語 の 省 略 不 定 形 の 用 法 §434
副詞
意 味 論 ・文 法 的 特 性 §435副
名 詞 か ら の 副 詞 §438i数
代 名 詞 的 副 詞 §441意
前置 詞
詞 の 起 源 と構 成 §436形
詞 か ら の 副 詞 §439動
容 詞 か ら の 副 詞 §437
詞 か ら の 副 詞 §440
味 に よ る副 詞 の 種 類 §442
意 味 論 的 ・文 法 的 特 性 §443用
法 §448-450起
源 と構 成 §451前
§452
幾 つ か の 前 置 詞 を 用 い る際 の 特 徴
前 置 詞Bとyの'i%準
語 的 用 法 §453
置 詞 と接 頭 辞
現代 ブル ガ リア語 の特 徴 ・動 詞時制 形態 にっ いて(二 宮)153
前 置 詞Haの
接 続詞
1.本
特 徴 的 用 法 §454
意 味 論 的 ・文 法 的 特 性 §455起
来 の 接 続 詞 §4572.i接
続語
源 と構i成 §456
接 続 的 代 名 詞 §458副
意 味 に よ る接 続 詞 の 種 類 §4601.同
間 投詞
詞 的 接 続 詞 §459
位 接 続 詞 §461-4632.従
意 味 論 的 ・文 法 的 特 性 §465間
属 接 続 詞 §464
投 詞 の 起 源 §466-467
間 投 詞 に よ る他 の 語 の 形 成 §469
助詞
意 味 論 的 ・文 法 的 特1生 §470助
詞 の 起 源 §471助
詞 の 種 類 §472
言主2CT.CTQSIHOB,rpaMaTHxaHa6毛JlrapcKHHKHH)KoBeHesHx,CoΦ
瑚,1964
CTS).151,CT'p.215
言主3TaMxce,cTp.151
言主4TaM)Ke,Clp.152
言主5TaM涯(e,cTp.339-340
言主6Jun-ichiSATO,"OnthesystemoftheBulgarianverbthenseforms-Tothe
memoryofprof.LjubomirAndre)chin,"Tpy∂blκ
αφ8(功bzpyccxaeo紹bzκ
αu
numepamypba,1978Vol:XXVlNo.5,Theproceedingsofthedepartmentofforeign
languagesandliteratures,collegeofgeneraleducation,UniversityofTOKYO,
pp.47-58の
う ちp.54
言主71bld.,pp.52-53
言主81bld,P.54
言主91bld.,p.48
言主10fbld.,pp.56-57
言主11TaM)Ke,CTp.319
言主12TaM)Ke,cTP.320-327
註13丸
山 由 紀 子
引 用,『
「17世
紀 末 の ロ シ ア 語 文 献 に お け る過 去 時 制 形 の 用 法 に つ い て 」 か ら
ロ シ ア 語 ロ シ ア 文 学 研 究 』 第33号,25頁,日
本 ロ シ ア 文 学 会,2001年
参考 文献
寺 島憲 治著
『エ ク ス プ レ ス ・ブ ル ガ リ ア 語 』,白
J.デ ュ ボ ワ 他 著 、 伊 藤 晃 他 訳
水 社,1999年
『ラ ル ー ス 言 語 学 用 語 辞 典 』、 大 修 館 書 店 、1980年