(1) 平成19年4月 光 明 寺 だ よ り

(1) 平成19年4月 光 明 寺 だ よ り
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︵注︶エンドロール・・映画などで最後に流される制作に
関わった人々や団体のなどの一覧。
浄土真宗の宗風・・現世祈祷や、まじないを行わず、占いなどの迷信にたよらない
あるお寺が本堂の建て替えをするこ
とになりました。
うもないからなぁ・・。ここは思い切っ
て二十万円お願いしたらどうだろうか。
それで値切られても十万円はしてくれ
るだろう﹂
﹁それもそうだ。そうしようか﹂
﹁そうしょう、そうしょう﹂
こうして下打ち合わせの出来た総代
さん、早速その家に入り、訪問の趣旨を
述べました。
話を聞き終えたその家のご主人が答
えます。
﹁よく分かりました。私のようなとこ
ろまでわざわざ訪ねて来ていただき有
り難うございます。なんといっても私
二十万円ほどお願いできれ
ばと・・・﹂
﹁そうだなぁ・・・十万円くらいでど ﹁そうですか、分かりま
した。早速申し込みをさせ
うだろうか?﹂
﹁ウーン、どうかなぁ・・・・。もし、 ていただきます﹂
十万円といって値切られたらどうしよ 何とこの主人、二つ返事で承諾して
してくれそうだなぁ。どのくらいお願
いしようか?﹂
その中の総代さん二人が、あるお家 の生まれ育ったところの、あの懐かし
いお寺のことですから、 出来るだけの
を訪問した時のことです。
見るからに立派な門構えのお家です。 ことはさせていただきましょう。 とこ
総代さん、顔を見合わせ相談しました。 ろで、いくらほどご希望でしょうか?﹂
﹁あっ、はい。出来れば
﹁こんな立派な家なら、そこそこ寄付 建築費用は檀家の皆さんの寄付です。
ところが、それだけではどうしても足
りません。そこで総代さんたちが手分
けして、この村から都会へ出て行った
人たちに寄付のお願いに上がろうとい
うことになったのです。
平成19年4月 光 明 寺 だ よ り (2)
くれたのです。
これには総代さん大喜びです。
何しろ、 当初十万円くらいと考えて
いた金額の倍︵二十万円︶を、しかも値
切られて元々と思いながら、 お願いし
たにもかかわらず、 その金額どおりの
寄付に応じてくれたのですから、 その
喜びもひとしおです。
寄付申込書を書いてもらった総代さ
ん、主人の気持ちの変わらないうちに
と、早々にお礼を述べて、その家を出ま
した。
ところがです。
家を出て、 五十メートルほど行った
ところで、お互い顔を見合わせ、次のよ
うに言ったというのです。
﹁惜しいことしたなぁ。あんなにあっ
さりと、 こちらの言うなりに出してく
とんよく
むさぼ
れるのなら、 三十万お願いしても出し
てくれとったなぁ﹂
﹁ 本 当 だ な ぁ 。 惜 し い こ と し た も ん
だ﹂
これが、貪欲︵欲を貪る︶という煩悩
です。
︵次ページに続く←︶
笑い話のようですが、決して他人事
ではありません。我々もまた斯くの如
しです。
ものが得られると、 その喜びは跡形も
ふく
な く 消 え 失 せ 、 もう新たな﹁欲﹂ が 膨
らんでいるのです。
寄付に応じてくれた時は、涙を流さ
ん ば か り に 喜 ん だ は ず で す が 、 求めた
まさに﹁頂く世界﹂の大切さを教えて
下さっています。
を確かめていく、それが何より大事なこ
そ
の
鏡
に
映
し出されることによって、
ぼんのうぐそく
とだと思います。
我が身が﹁煩悩具足の凡夫﹂であること
お経に、
﹁其手常出無尽之宝﹂と説かれ を知らされるのです。知らされれば、自
んぎ
ています。其手とは、﹁拝む手﹂
、﹁頂く手﹂ ずから慚ざ愧
の心が生まれます。
です。拝むその手の中からは、無尽蔵に それは﹁愚かな我が身だなぁ。お粗末
宝が湧き出てくるというのです。
ねばならぬことがいくらでも転がってい
るはずです。それを一つ一つ頂いて喜び
だ﹂という我執を捨てきれないところに
あるからです。これは家庭から国を貫く
大きな課題です。
というのは、私たちの揉め事の最大の
原因は、﹁自分は正しい。 悪いのは相手
も
な我が身だな。 浅ましい我が身だなぁ﹂
という恥じる心です。そうして、その心
が人生のあらゆる問題を解決する鍵にな
るのです。
の姿を映し出す鏡のはたらきをして下さ
います。
さてそこで、このお話から大事なこ
とを二つ申し上げたいと思います。
結果、 ど こ ま で い っ て も 不 満 不 足 の 思
いが残るのです。
そうしますと、私たちにとって大事
なことは、﹁求める﹂より先ず、﹁すで
に 与 え ら れ て あ る も の を 頂 く ﹂ という
発想の転換です。
しっかりと目を開けてみれば、 喜ば
だからこそ、仏法に出遭わなければダ
メなのです。
﹁経は鏡なり﹂と申しますが、仏法は私
以上、逸話を通して申し上げた二つの
ことは、いずれも人生を
歩む上で、忘れてはなら
ないことだと思います。
ません。たとえ煩悩の心が起きても、
﹁誰 有史以来、この地球上に絶えて戦争の
でも思うこっちゃ。 どこが悪いんじゃ﹂ 止んだためしがありません。そのことを
と、逆にそれを正当化するのです。
思う時、今こそ、人類すべからく、真実
愚かでありながら愚かだと知らない、 なる教えに出遭い、自らの姿を見つめ直
それどころか賢いとさえ思っている、そ すことが求められていると思います。
れが私たちなのです。
れるように際限がありません。ですか ところが、仏法︵仏さまの教え︶に出
ら、求めたものが得られても、すぐに、 遭っていないと、そのことに中々気づき
新たな欲が出てきて、 決してそこで満
足するということがないのです。 その
その一つは、
﹁求める世界﹂に真の喜 続いて、今一つ大事なことは、こうし
びはない、ということです。
て煩悩の心が起きた時、﹁浅ましい身だ
というのは、私たち人間の欲︵貪欲︶ なぁ﹂と、我が身の愚かさに気づくとい
は﹁渇して塩水を飲むが如し﹂と言わ うことです。
(3) 平成19年4月 光 明 寺 だ よ り 平成19年4月 光 明 寺 だ よ り (4)
3月15日、愛媛県仏教婦人大会(宇和島組担当)
が、西予市文化会館で開催されました。
「恵信尼さまのお手紙」と題したテーマで、光明寺に
もご縁の深い天岸浄圓先生(行信教校講師)に素晴し
いお話を聞かせていただきました。
当日はあいにくの雨でしたが、県内6組から530
名の仏婦会員の参加がありました。光明寺からは19
名、参加いたしました。
来年は松山県民文化会館です。
(上図)サービスエリヤにて記念写真
(左図)車中風景
好天に恵まれた3月19日、足利孝之先生をお招きして、彼岸会法座が開かれました。
一時間余にわたって、「人は何のために生まれたのか?」「何を拠り所に生きるのか?」
「どこへ帰るのか?」といった内容のお話をしていただきました。
(上図)法座風景
(5) 平成19年4月 光 明 寺 だ よ り
さる2月20日、光明寺のご門徒の塩崎恭介氏(大阪在住)の
ご子息、宗一郎君が結婚報告で来寺されました。お相手は同じプ
ロゴルファーで、昨年賞金ランキング9位という素晴しい実績を
残された中田美枝さんです。
(上図)スポーツ報知の記事
(上図)本堂にて
日本画家、村居正之先生に依頼中の光明寺
本堂の絵画制作が順調に進んでいます。
5月中に構図が出来上がり、問題がなけれ
ばそのまま本格的な製作に入ることになりま
す。どのような構図になるのか今から楽しみ
です。
(上図)スケッチ中の村居先生
(上図)アテネオリンピック記念切手
村居先生の作品が採用
今年に入って一月、二月と割に暖かい日
ちょっとした気候不順の現象
も俳句に詠んで楽しんでしま
う。一年四季の豊かな自然を
たくましく生きる日本人の知
恵でしょうか。
この﹁俳句を楽しむ﹂という
稿も平成十四年二月から始まり、
今回で三十
回を数えます。
俳句を楽しむ、といえば、NHKの﹁俳句
しょうか。
番組司会をするうち俳句にのめり
こっ
込み、退職後の今や俳人として大活躍、
﹁滑
王国﹂
という番組のご縁でいまもおつき合い
たけし
のある元アナウンサーの八木健さん、
この人
こそ俳句を楽しむ達人といえるのではないで
た。三月中旬になって冬へ逆戻りしたよう
な寒波で、風が吹くやら雪が舞うやらで再
び厚着の暮しにもどりました。二月末ごろ
の暖かさには
うぐひすの次のひと声待たさるる たけし
はるうれひ
靴下に穴一つある春愁 同
をどり食ひなり白魚に見られつつ 同
た。この、季節が微妙に変化していくとこ 山道を歩いていて鴬の鳴き声に気づいてか
ろから
らしばし鴬との気持ちのやりとりの楽しさ、
寒もどる寒にとどめさすごとく 靴下の穴に気づいたときの微妙な気持ち、
珍
鷹羽狩行
しい白魚のをどり食いを楽しんでいる風流心
す
と い う 現 代 の 秀 句 が 生 ま れ た の で し た 。 が一瞬素に戻り白魚の眼︵視線︶が気になっ
た人間味、三句ともに変に神妙でなく、読ん
でついニヤリとしてしまいそうな味わいの句
ですね。俳句を楽しく詠んで、その句を読ん
だ人がちょっと楽しくなる、それが俳句だ、
と言っている八木さんの面目躍如たるものの
ある句だと思います。
本を読んだり辞書で調べたり、
色々なもの
を観察したりするような勉強は、
自分の生き
方や毎日の暮らしを楽しくするためにおおい
にするべきです。しかし、俳句をうまく作
る、どうすればいい俳句が出来るか、などと
いう勉強はまったく要らない、
ということで
すね。八木たけしさんから私は今もって﹁ま
だ少し理屈がある﹂と教えられています。
うららかにきのふはとほきむかしかな
稽﹂
を追求する俳句のリーダーとしてその活 肩の力を抜いて、気楽に俳句を、と思うの
久保田万太郎
動を全国展開し、
これまで句集六冊その他評 ですが、凡人の悲しさで、純粋に俳句を楽し
のどかさに寝てしまひけり草の上
論など数冊の著書もあります。彼の持論は、 む境地に到るのはむつかしいものです。
にげみず
松 根 東 洋 城 ﹁どんどん作れ﹂
﹁俳句を楽しめ﹂
﹁俳句はお 逃 水 は 神 の お 洩 ら し か も 知 れ ぬ た け し
などという名句を思い出したり、お花見の もしろい﹂であり、深刻さや小細工をまず捨 八木さん、がんばって。
計 画 を 考 え た り し て い ま し た 。 た し か に 、 てろ、と説きます。
かん
けい
﹁寒かへる﹂
、
﹁寒もどり﹂といった季語も昔
からあり、春の寒暖の変化の大きさは他の
季節とはくらべものにならないほどでし
が続き、暖冬だ異常気象だと騒ぐテレビや
新聞についつられて油断してしまいまし
平成19年4月 光 明 寺 だ よ り (6)
(7) 平成19年4月 光 明 寺 だ よ り ご門主のご著作﹃世の中安穏なれー現
本書は親鸞聖人七百五十回大遠忌︵平
代社会と仏教﹄が3月
日、全国の書店
発行所 ダイヤモンド社
定 価 1500円
成 年∼ 年︶に向けた、仏教総合研究
所の編集協力による季刊誌です。年4回
発行されます。
タイトルのジッポウとは﹁十方﹂のこ
発行所 中央公論社
著 者 大谷光真
定 価 1260円
必読の書です。 がどのような役割を果たすべきかを示唆
する内容になっており、現代人にとって
本書はイラク戦争やカルト宗教、臓器
移植といった現代が抱える諸問題に仏教
で発売されました。一般書店から刊行さ
れるのは、平成十五年四月刊行の﹃朝に
は紅顔あって﹄
︵角川書店︶に続き二冊目
です。
25
24
﹁生きるとはどういうことか﹂、一流の
執筆人を通じて問題提起し、解決してい
く人生誌です。
とで、地上の八方向に上方、下方を加え
た全方位という意味です。
これには、現実世界︵八方︶ばかりを
気にしてきた人たちに、あの世とこの世
という関係を意識してもらいたいという
願いが込められています。
23
タイムファイブコンサート
★平成十九年度﹁光明寺総代会﹂
日 時 5月 日午後4時
35
19
★3月 日行われました﹁愛媛県仏
教婦人大会﹂には 名の参加があり
ました。 ︵*関連記事4ページ︶
19
総代さんには改めてご案内します。
★墓地分譲中︵秋吉墓地︶
★3月 日の﹁彼岸会法座﹂に 名
の参拝者がありました。 ︵*関連記事4ページ︶
ホームページアドレス
49
★3月5日、光明寺本堂の絵をお願
いしております日本画家・村居正之
先生が本堂のスケッチに見えられま
した。絵の完成が待たれます。
︵*関連記事5ページ︶
★ご門主のご著書﹃世の中安穏な
れ﹄が中央公論社より発刊されまし
た。 ︵*関連記事7ページ︶
★地域情報誌︵愛媛リビング新聞社
刊行︶の取材がありました。
★﹁タイムファイブコンサート﹂が
6月 日に決定しました。
︵*関連記事7ページ︶
21
お寺までお問い合わせ下さい
★バックナンバーのお知らせ
﹁光明寺だより﹂1号∼ 号
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一部・・25円︵送料120円︶
﹁テレフォン法話集﹂第1集∼6集
一部・・300円︵送料120円︶
平成19年4月 光 明 寺 だ よ り (8)
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