講演「カルビー・オフィス戦略 ~新しいワークスタイルを目指して~」

カルビー オフィス戦略
~新しいワークスタイルを目指して~
2014年1月22日
カルビー株式会社
宮川可奈子
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アジェンダ
1. 会社概要
2. カルビーのポリシー
 ライフとワークのよい関係・循環
3. 経営改革のさなかの“働き方改革”
1. ハードとしての「環境改革」: オフィス戦略
2. ソフトとしての「意識改革」: プロジェクト活動
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2
カルビーグループの企業理念
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コーポレートメッセージ
自然のおいしさを味わう。
自然の生命力を体にとりいれる。
自然素材の味わいと栄養を活かした、新鮮なおいしさ。
そのワクワクするような驚きと楽しさをあなたにお届けするために、
私たちカルビーは、自然の恵みが食にもたらす可能性を
考え、追求し、カタチにし続けていきます。
社会と自然の中で、自分らしく前向きに生きるあなたへ、
カルビーからの約束です。
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会社概要 (2013年3月31日現在)
会社名
事業内容
本社所在地
代表者
設立
資本金
連結売上高
従業員数
カルビー株式会社
菓子・食品の製造販売等
〒100-0005
東京都千代田区丸の内1-8-3
丸の内トラストタワー本館22階
代表取締役会長兼CEO
代表取締役社長兼COO
松本 晃
伊藤 秀二
1949年4月30日
11,586百万円
179,411百万円(2013年3月期)
連結 6,105名 うち正社員 3,352名
単体 2,923名 うち正社員 1,519名
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カルビーグループの主要ブランド
ポテト系スナック
小麦系スナック
コーン、豆系スナック
新ブランド
シリアル
お土産、その他
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国内:カルビーグループ各社 本社所在地 (2013年7月1日現在)
カルビーポテト本社
(北海道帯広市)
スナックフード・サービス本社
(栃木県宇都宮市)
カルビー・イートーク本社
(滋賀県湖南市)
ジャパンフリトレー本社
(茨城県古河市)
カルビー食品本社
(広島県廿日市市)
カルビー本社
(東京都千代田区)
カルナック本社
(東京都北区)
タワーベーカリー本社
(埼玉県越谷市)
ガーデンベーカリー本社
(東京都昭島市)
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海外:カルビーグループ各社 拠点所在地 (2013年7月1日現在)
7
9
10
1 8
2
3
5 4
6
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
烟台カルビー商貿有限公司
青島カルビー食品有限公司
カルビー(杭州)食品有限公司
台北カルビー食品股份有限公司
CFSS
カルビーフォーシーズ
カルビータナワット
ヘテ・カルビー
カルビーノースアメリカ (本社、工場)
カルビーノースアメリカ (工場)
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売上推移 (創業~現在)
(億円)
2,000
1,800
1,600
2006
1,400
連結
1995
1,200
1988
1,000
800
1975
600
単体
400
1964
200
0
1949
1959
1969
1979
1989
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1999
2012
2009
9
売上高推移
前年度比
(億円)
+9.9%増
2,000
1,794
1,555
1,632
1,500
1,000
500
0
2010
2011
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2012
10
経常利益・当期純利益 推移
(億円)
経常利益
前年度比
当期純利益
前年度比
+37.2%増
+33.0%増
200
経常利益
171
当期純利益
150
124
105
94
100
70
50
42
0
2010
2011
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2012
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経営の2本柱と成長戦略
継続的成長と
高収益体質の実現
コスト・リダクション
イノベーション
成長戦略(イノベーション)
1 海外事業の拡大
2 新製品開発
3 国内シェア拡大
4 ペプシコとの連携強化
5 L&A※
6 新規事業開発
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※Licensing & Acquisition
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カルビーグループのビジョン
顧客・取引先から、次に従業員とその家族から、
そしてコミュニティから、最後に株主から
尊敬され、賞賛され、そして愛される会社になる
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ワークスタイルについての考え方
<あるべき姿>
付加価値の高いモノを開発し、供給できる会社
会社の成長のためには、個人の成長が必須
ワークライフバランス
結果主義
個人の生活が充実すれば、仕事に
も反映され、能力が上がる。
「ワーク」も「ライフ」も両方とる!
効率よく仕事をして成果を出してい
る人を評価する
⇒ダイバーシティ(女性登用)
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ワークスタイル改革
 取り組みイメージ
 ライフとワークのよい関係のために、「働き方」を変える
ハード面
環境整備
ワーク
オフィス改革により
機能的で効率的な働き方を実現
働き方改革
ソフト面
意識変革
ライフ
プロジェクト活動により、
働く意識や制度を変える
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環境整備
新しい働き方 ~本社オフィス移転
次世代に向けてのスタートを切る象徴として、
本社オフィスを移転(2010年1月)
オフィスは知恵をだす場所
コミュニケーション・コラボレーションの促進
 分散したオフィスを統合
 フラットなワンフロア
 フリーアドレス
 カベをなくし、
個室は最低限に
アクセス改善と効率的な業務推進
 <東京駅>
好立地・アクセス良い
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 ペーパーレス
 モバイル機能充実
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環境整備
新しい働き方 ~本社オフィス移転
●社内外のコミュニケーションを活性化
会社の動きやお互いの業務や知識を感じ取る
異なる人が自然と出会い、干渉し合う・混ざり合う
オープンな会議スペース
オープンでフラット
な役員席
イントラ
オープンで見通せる執務フロア
ワンフロア・フリーアドレス
必要なメンバーが集まり成果を生みだす
お互いの刺激からアイデアを出し合う・結びつく
プロジェクトXYZ
新製品プレス発表会
2、3人での
ちょっとした打合せ
フューチャーリーダーズ
ワークショップ
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オープンミーティング 17
カルビー・オフィスの考え方
環境整備
オフィスに縛られない働き方の支援
本社・地域事業本部のフリーアドレス化
ダーツシステム
固定席廃止で部門を越えたコミュニケーションを促進
タイムマネジメント・効率的な働き方を意識付け
営業職の直行直帰推進
通勤時間を営業時間に転換することで
移動時間のロス・ストレス軽減/外へ出て自発的な営業活動を遂行
IT活用による職場環境の整備
全員にノートPCと携帯電話を貸与、機動的かつ効率的な働き方を支援
電子化により書類削減/情報共有推進
文具等の共有化によりオフィスの省スペース化を実現
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環境整備
効果(社内アンケートより)
◇他部門の人と「混ざり合う」ことができている
◇タイムリーに効果的な打合せができている
80%
78%
◇タイムマネジメントを意識できている
◇ペーパーレスにより書類削減<実績>
69%
86%
◇会社としての一体感を醸成
◇会社を超えた異業種交流の機会を創出
◇新プロジェクト増(30プロジェクト推進中)
商品・ブランド
の見える化
社員一斉清掃
■リクルーティングに対しての効果
◇入社希望者数が増加
ダイバーシティ
情報交換会
■来訪者に対しての効果
◇オフィス来訪者が50%増えた
130%
150%
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意識改革
ライフワークバランスPJ:
活動の流れ
プロジェクト活動
「ライフ・ワークバランス」プロジェクト
の進化の経緯
ラ
イ
フ
&
(ワ
働ー
きク
方意
変識
革=
理
解
と
納
得
風土変革フェーズヘ
フェーズⅡ
)
フェーズⅠ
フェーズ 0
ワークライフバランスの
行動を支援する仕組みづくり
(1)新しい働き方へのチャレンジ
(2)新制度の設計・導入
ワークライフバランスの
考え方を共有・浸透
時間管理を徹底
2011
2012
2013
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意識改革
活動概要
「ライフ」と「ワーク」をバランスした効率的な働き方
=行動を後押しする制度や仕組みの導入
 サマータイム制度
・・・新しい働き方にチャレンジ!
 付随して以下の施策を実施(2013年)
オンタイム中の業務効率化
集中を高める
NOミーティングデー
Q(=quiet)タイム
Ccメール削減活動
就業後時間の有効活用
早く帰るデー(ノー残業デー)
在宅勤務トライアル
長期休暇取得の推進
自己啓発推進キャンペーン
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意識改革
サマータイム制度について
目的
 朝早く出社し、密度の濃い、効率的な仕事に変えることで、早く退社する
 就業後時間の活用によって、ライフスタイルを充実させる
サマータイム
(通常)
勤務時間:
(日勤定時)
8:00-16:30
8:30-17:00
勤務時間:
(フレックスタイム)
コアタイム変更
8:30-13:30
コアタイム
10:00-14:00
消灯時間:
17:00
(17時以降執務エリアあり)
ー
実施期間:
6月1日~9月30日
ー
※対象者: 全社間接部門スタッフ(生産部門、営業部門は事業所判断)
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サマータイム制度の効果
意識改革
 所定外労働時間(残業)の削減
 2012年比 92% ・ 2011年比 58%
 従業員のマインドを変えつつある
 目的が曖昧な長時間労働(=残業)を削減
 ライフでの学ぶ時間(インプット)を生み出す
サマータイム期間中は、密度濃く仕事をすることで、早く業務を終わらせることができたか
まずまず出来た
2013
意識したが実践は難しかった
41%
0%
10%
20%
あまり意識していなかった
35%
30%
40%
「出来た」「意識した」76%
効率的な働き方への意識
50%
60%
24%
70%
80%
90%
※アンケートより
100%
①ワーク時間のコントロール
②ライフの充実への関心
の意識付け継続のため、
「アーリータイム活動」継続中
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サマータイム制度の効果
意識改革
 施策について
仕事の効率化、就業後時間の有効活用に効果があると思っ
た施策はどれですか?(複数回答)
あなたが意識して行った施策はどれですか?(複数回答可)
ノー残業デー(早く帰るデー)
ノー残業デー(早く帰るデー)
在宅勤務トライアル
在宅勤務トライアル
長期休暇取得の推進
長期休暇取得の推進
No Meeting デー
No Meeting デー
ccメール削減活動
ccメール削減活動
Qタイム
Qタイム
0
50
100
150
効果がないと感じた施策はどれですか?(複数回答)
在宅勤務トライアル
長期休暇取得の推進
No Meeting デー
ccメール削減活動
Qタイム
20
40
60
80
100
50
100
150
◎ノー残業デー(早く帰るデー)
○在宅勤務トライアル
○長期休暇取得の推進
△No Meeting デー
△ccメール削減活動
△Qタイム
ノー残業デー(早く帰るデー)
0
0
120
効果のあった「ノー残業デー」「在宅勤務」については
トライアルを継続
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意識改革
在宅勤務について
目的
 オフィスに出勤しないワークスタイルで時間の有効活用を実現する
勤務形態:
勤務環境:
定時勤務 8:00-16:30 ( 7.5時間)
※所定時間外労働(残業)は不可
①勤務場所:自宅 ※自宅以外は不可
②利用端末:会社貸与のパソコン・携帯電話
③ネットワーク環境:自宅の有線LANを活用
※個人PCは不可
※無線LANは不可
実施条件:
①事前申請:前日までに上長へ実施予定をTEL・メールで申請
②実施日数:週2日を限度
③始終業時:TEL・メールによる上長への連絡
④実施確認:上長へのアウトプット報告(翌日までに)
実施期間:
6月1日~9月30日 (サマータイムと連動)
※対象者: 以下の全てを満たしている方
●工場勤務者・営業外勤者を除く社員・嘱託
●自立的な働き方ができると、上司が認めた方(事前申請者)
●新卒入社3年目以上の方(キャリア入社者においては、卒年で判断)
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意識改革
在宅勤務 効果
 従業員の声
 家庭と仕事の両立可能 ⇒女性のキャリアSTOP防止、リテンション
 集中度UPで労働生産性の向上
 ストレスフルな通勤時間が不要 (時間の有効活用)
× 部下の管理が難しい
在宅勤務を今後も継続すべきか
上司
(n=77)
はい
いいえ
71%
29%
※アンケートより
本人
(n=269)
73%
0%
在宅勤務の継続を
望む声多数
(73%)
10%
20%
30%
40%
27%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
多様な働き方を実現する制度として、
まずは役職者からトライアル継続中
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まとめ
成果
イノベーションに結びつくオフィス環境の整備
「ワークライフバランス」の意識付け
・・・タイムマネジメント、効率的な働き方の重要性
新しい働き方の制度準備
今後の課題
役職者(上司)の率先垂範
業務効率化(工数配分、業務整理など)の支援
全員一律の制度では、一部不満や全社的な効果薄の危険性
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御清聴ありがとうございました。
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