バージョンアップに伴う変更事項に関して Ver.1.4.0.3 - ジーティービー

バージョンアップに伴う変更事項に関して
Ver.1.4.0.3 → Ver.2.0.1.2
株式会社ジーティービー
1.変更項目
正式リリースの 1.4.0.3 版から 2.0.1.2 版への更新内容は、大きく下記の通りとなっています。
1-1JPEG 画像対応
1-2比較先画像を開いた場合のウィンドウ表示レイアウト
1-3検査手順の効率化に伴う仕様変更
1-4レイアウト位置の自動サーチの仕様変更
1-5印刷画像生成の機能追加
1-6検査結果の Viewer 機能追加
1-7検査条件画面の仕様変更
1-8画像保存の仕様変更
1-9HallmarkCenter への対応機能追加
1-10新オプション「スキャナー連動自動検査オプション」追加
2.JPEG 画像対応
比較元又は比較先画像に、JPEG 画像を取り扱えるようになりました。これにより、
JPEG で生成した検査結果証を Hallmarker で開く事ができます。また、JPEG のみに
しか対応していないスキャナー等の画像を検査することができます。
但し、検査を行なう場合には、高品質画像(低圧縮)でないと、画像に JPEG 特有のブ
ロックパターンが出て良い条件での検査ができませんのでご注意ください。
従来どおり以下の画像は読み込めませんのでご了承下さい。
・ロスレス JPEG
・JPEG2000
・マルチページ TIFF
・JPEG 圧縮 TIFF
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3.比較先画像を開いた場合のウィンドウ表示レイアウト
比較元画像と比較先画像を開いた際に、画面表示がこれまでは画面左に比較元、画面右
に比較先が配置されるよう「横に並べて表示」されていました。しかし、画像形状によ
っての利便性を考え、固定的に「縦に並べて表示」、比較元または比較先形状を基にし
て自動で縦横の配置を判断する機能が追加されました。
・比較元/先を横に並べて表示
比較元画像と比較先画像を、常に横に並べて表示します。
・比較元/先を縦に並べて表示
比較元画像と比較先画像を、常に縦に並べて表示します。
・比較元/先を並べて表示(比較元形状による)
比較元画像と比較先画像を、比較元画像の縦横比によって変更します。比較元画像が
横長の場合には縦に並べて表示され、縦長の場合には横に並べて表示します。
・比較元/先を並べて表示(比較先形状による)
比較元画像と比較先画像を、比較先画像の縦横比によって変更します。比較先画像が
横長の場合には縦に並べて表示され、縦長の場合には横に並べて表示します。
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4.検査手順の効率化に伴う仕様変更
検査結果の画面から直接「比較元のファイルを開く」事が出来るようになりました。
これによりこれまで検査結果などのウィンドウを閉じてから比較画像を開いていまし
たが、検査結果画面から直接次の検査に移る事が出来るようになりました。
「比較元のファイルを開く」場合には現在表示中の画像、検査結果ウィンドウを閉じる
必要があります。「ファイル」メニューの「現在の検査結果を自動的に閉じる」にチェ
ックを入れておくと「比較元のファイルを開く」実行時にウィンドウを自動的に閉じま
す。チェックがない場合はウィンドウを閉じるか否かの選択ダイアログが表示されます。
5.レイアウト位置自動サーチの仕様変更
(1)比較領域制限
比較先画像上で探すサーチ元領域(比較元画像の画像部分)を指定します。
比較領域(%)は全有効領域(検査範囲指定がない場合は画像全体、ある場合は検査範
囲指定内)の中心からの有効な(全有効領域の外接矩形に対する)辺長比で指定します。
検査範囲なし
比較領域(%)
検査範囲あり
全有効領域
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検査範囲
・無効(全有効領域比較)
全有効領域をサーチ元領域とします。
・検査範囲なしの場合有効
検査範囲がない場合は比較領域(%)、ある場合は検査範囲をサーチ元領域とします。
・有効
比較領域(%)をサーチ元領域とします。
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(2)レイアウト特徴点
これまでレイアウト特徴点は、比較元画像の絵柄の内容に関わらず、設定方法の領域し
だいで常に、各領域の中心に特徴点を付加していました。よってこれまでの4点での特
徴点指定した場合には常に長方形となっていました。
(サーチ元領域の四隅より面積にして、大:約 25%、中:約 16%、小:約 9%)
新バージョンでは、比較画像の内容を判断して空白領域等にならないように自動的に修
正されます。よってこれまで空白領域が指定されて、レイアウトが上手く行かず画像が
歪み、手動で特徴点を指定する必要がある場合が少なくなりました。
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6.印刷画像生成の機能追加
印刷画像生成のメニューが新しくなりました。
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検査結果を保存
検査結果を保存できるようになりました。(次項「7.検査結果の作成」を参照)
印刷画像を生成
印刷画像を生成するか否かの選択ができるようになりました。
(これは「8.検査条件画面の仕様変更」に伴う変更です。)
ファイル重複
同一名の画像があった場合に、上書きするか、ファイル名にシリアル番号を付与するか
の選択ができます。
異常部
検査結果画面の表示と同様に半調率、オフセット幅、エッジ色、エッジ幅がそれぞれ指
定できるようになりました。
上部にある「表示と同様の設定にする」にして頂くと、検査結果画面と同様の表示にな
ります。
重複色
差分箇所内のみを比較元と比較先で単色表示を行います。色は比較元及び比較先で指定
ができます。これにより比較元と比較先の差分の内容を1枚で確認できるようになりま
した。
7.検査結果の Viewer 機能追加
Hallmarker で検査を実行した後の、検査結果を保存し後で開いて検査結果表示画面と
同じ様に確認することが出来るようになりました。Hallmarker では検査結果を開き、
設定を変更して再検査が可能となります。
(但しレイアウト終了後の画像を用いるため、レイアウトが上手く出来ていないものの
再検査は不可能です。また、再検査の対象とする場合の検査結果は TIFF でサイズ無制
限で保存されている場合に限ります。)
また HallmarkViewer を新しく追加アプリケーションとしてリリースしました。
(詳しくは HallmarkViewer マニュアルをご参照下さい)
この HallmarkViewer はコピープロテクト無しで使用することができる、検査結果を
Hallmarker と同様の表示で確認できる Windows 対応ソフトウェアです。
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これにより検査を実行するオペレータと、検査結果を確認するオペレータと別々に作業
することや、遠隔地にネットワークで検査結果の確認が出来るようになります。
ビュワーデータの印刷画像生成メニューを開き、
「検査結果」のチェックを入れ、
「検査
結果設定」を選択するか、又はメニューの「検査」より「検査結果保存」を行うことで
生成出来ます。
・結果名
検査結果は1つのフォルダ内に、比較元画像(src.tif)比較先画像(dst.tif)とその検
査結果を構成する複数のファイルにより生成されます。ここでは検査結果のフォルダ名
称を「比較元画像名」にするか、「比較先画像名」にするか、「比較元画像名_比較先画
像名」にするか選択します。
・ファイル重複
同一名のフォルダが存在した場合に、
「上書き」するか「シリアル No」を付けるか指定
します。
・検査結果名
デフォルトで表示されているフォルダ名を変更できます。
・出力フォルダ
検査結果フォルダの生成先を指定します。
・画像圧縮
画像の保存ファイルフォーマットを選択します。
JPEG にすることにより、比較的軽いデータで作成できます。
・サイズ制限
遠隔地にネットワークで送る場合や、HallmarkViewer で開く際の、Viewer のマシン
スペックを考慮した設定です。設定により解像度が変化します。
「解像度」:解像度を1/2、1/4、1/8に変更します。
「総メモリー数」:指示したメモリー内で開けるように、解像度変更を行います。
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検査結果を開く
検査結果を開く際には、ツールバーの
を指定します。作成された検査結果フォル
ダ内の src.tif や dst.tif が見れる階層に移動し、ファイル選択をしないで「開く」ボタ
ンを押します。
検査結果が表示されます。
「次の検査結果を開く」
、
「前の検査結果を開く」で同一階層のフォルダの検査結果を順
番に表示します。この際に「ファイル」メニューの「検査結果サーチ方法」で、“名前
でサーチ”又は“更新時間でサーチ”するかの選択ができます。
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8.検査条件画面の仕様変更
検査条件の編集や検査実行時にいくつかの機能が追加になりました。
8-1解像度の自動調整
比較元、比較先の解像度が異なる場合やその解像度が「最大解像度」を超えている場合
に自動的に比較元、比較先、最大解像度の最小の解像度に(比較元または比較先または
両方を)変換します。
8-2色空間変更
以前の「CMYK は RGB に交換」に代わり「色空間の自動調整」が入りました。比較元、
比較先の色モードが異なる場合や各々の色モードが「最高色モード」を超えている場合
に自動的に比較元、比較先、最高色モードの最小の色モードに(比較元または比較先ま
たは両方を)変換します。例えば比較元、比較先、最高色モードがそれぞれ CMYK、
RGB、CMYK の場合は比較元が RGB に変換され、CMYK、RGB、GRAY の場合は比
較元、比較先共に GRAY に変換されます。
※色空間補正オプションが必要です。
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8-3レイアウト設定
「比較マージン」が追加になりました。検査範囲を指定していない場合で、全画像領域
から検査領域から外したい領域を、上下左右の欄にmm指定します。
スキャナー入力時の 4 辺に黒い影が出たりする場合に検査範囲から除外したい場合や、
RIP で自動生成される時間やファイル名を除外したい場合に設定します。
8-4検査アルゴリズムの追加
「検査方法(履歴)」で“Ver.2.00 以前”と“Ver.2.00~”を選択できるようになりまし
た。これは新バージョンで新しいアルゴリズムを導入し、罫線の線切れや文字欠けに精
度の良い検査結果を得られるよう改善しています。
検査内容を“Ver.2.00~”を選択することにより新しいアルゴリズムでの検査が実行さ
れます。但しこれまでの登録されていた検査設定も、
“Ver.2.00~”になっていますので、
従来の検査条件で検査結果を得たい場合は“Ver.2.00 以前”として保存し直してくださ
い。
また“Ver.2.00~”では精度の向上によりこれまでより差分箇所が多目に出ます。これ
まで諧調変化許容度を 40 で使用されていた内容は、60~70 の値にしないと、同様の検
査結果が得られませんのでご注意下さい。
またデジタルデータとアナログデータの場合、極端に差分箇所が出ることがあります。
8-5印刷画像とビュワーデータ作成
検査結果設定で、検査実行と同時に印刷用画像生成と検査結果を自動的に保存する設定
が追加になりました。
生成方法は、前回に使用された内容で生成されます。変更したい場合には、あらかじめ
「検査」メニューの「印刷画像生成」を開いて、設定を変更し「OK」する必要があり
ます。
9.画像保存の仕様変更
これまで、色空間変更や解像度変更、角度変更、トリミング等を行った後に「ファイル」
メニューの「画像保存」で名前を変更して保存できましたが、この際に開かれていた画
像はオリジナルの画像名のままになっていました。
今後は新規に保存された画像に更新されて処理されます。
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10.HallmarkCenter への対応機能追加
HallmarkCenter とは新たに発売した Hallmarker の自動処理エンジンソフトの事で、
Hallmarker から HallmarkClient と同様に HallmarkCenter に検査依頼を行えます。
詳しくは HallmarkCenter マニュアルを参照してください。
※HallmarkCenter をお持ちでないお客様は使用できません。
11.新オプション「スキャナー連動自動検査オプション」追加
スキャナー連動自動検査オプションを追加いただいているお客様のみ有効です。
このオプションは、連続して刷り出しを検査されたいお客様や、受け入れ検査時にマス
ター画像と同一絵柄を複数連続して検査を実施したいお客様用のオプションです。
比較元画像(画像マスタ)を開き待機
検査結果
自動で検査実行
スキャナー
監視フォルダ
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処理済フォルダ