平成18年12月18日 各 位 日本版 WWAMI - 島根大学医学部

平成18年12月18日
各
位
日本版 WWAMI プログラム実行委員長
島根大学医学部附属病院長
小林祥泰
米国医学教育視察の参加者募集について
2005 年度からスタートした Good Practice 補助金「文部科学省の地域医療等社会的ニーズ
に対応した医療人教育支援プログラム」による「夢と使命感を持った地域医療人の育成」
(日
本版 WWAMI プログラム:WWAMI とは 30 年前からシアトルのワシントン大学が行っている有名
な地域医療人育成プログラムで Washington, Wyoming, Alaska, Montana, Idaho 州の頭文字
をとったもの:Washington 大学以外は医学部が無く、これらの州から推薦された学生が
Washington 大学の地域医療人育成特別カリキュラムで教育され地域医療に貢献しています)
プロジェクトにおける 2006 年度冬季計画への参加者募集を行います。2006 年2月から11
月にかけて実施した米国医学教育視察には本学から学生も含めて87名が参加し、大変有意
義なものとなりました。
この度は、米国医学教育視察をセントルイス大学医学部 Department of Community and
Family Medicine において、別紙のように来年(2007 年)3 月に実施します。募集人員は約
10名で、対象は主に臨床教育に関与している臨床指導医です。また、実際に地域医療教育
に取り組んでいる派遣先病院の指導医も対象となります。研修医からも若干名を募集します。
旅費は日本版 WWAMI プログラムで負担します。
(医学科5年生も3名参加します。
)
またとない機会ですので、是非、応募してください。希望者が多い場合は、来年度にまわ
る可能性もありますが十分機会はあります。
日程を参照の上、申請用紙に記入して、1月10日(水)までにご提出下さい。
<セントルイス大学医学部のホームページ>ご参照下さい
セントルイス大学
セントルイス大学医学部
http://www.slu.edu/x260.xml
http://medschool.slu.edu/index.phtml
セントルイス大学医学部コミュニティ・家庭医学講座 http://medschool.slu.edu/comfam/
セントルイス大学医学部コミュニティ・家庭医学講座メンゲル教授
http://medschool.slu.edu/comfam/index.phtml?page=mengel&cat=faculty
米国医学教育視察応募申請書
診療科等名:
参加希望者氏名:
海外渡航歴:
あり、
年令
才
なし
<米国医学教育視察旅行概要>
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視察先:セントルイス大学医学部(ミズーリ州)
z
視察日程:2007年3月4日(日)朝出雲出発
¾
セントルイス大学医学部 Department of Community and Family Medicine
およびその関連病院を中心に、視察体験実習を行う予定。
¾
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3月9日(金)セントルイス発、3月10日(土)帰国予定。
募集人員:8∼10名
(学生3名を含む。先着順なので早めに申し込んでください)
締めきり日 : 平成19年1月10日(水)
提出先:総務課人事管理室長
Email:
浦部
[email protected]
正
宛
(内線
2010)
参考資料
平成17年度大学改革推進等補助金(大学改革推進事業)
地域医療等社会的ニーズに対応した医療人教育支援プログラム(GP)
島根大学医学部附属病院の事業名称
「夢と使命感を持った地域医療人の育成」
背景と目的
本事業の全体の目的は、島根県における地域医療の改善を図り、本学の教育目的である地域医
療における人材養成に資するため、夢と使命感を持った地域医療人の育成を行うものである。島
根県は中山間地が多いだけでなく人口の多い隠岐という離島もあり、へき地医療の充実は永遠の
重要課題である。平成18年度から県内へき地出身者に限定した独自の地域枠推薦入試を実施す
ることにした。このような熱意を持った学生を入学させても地域医療を担う医師を育成するには
入学後もその動機付けを維持させる必要がある。真の地域医療人育成に最も重要なのは医学生や
研修医に夢と使命感を与える教育と、そのための指導医の意識改革および地域医療教育体系化と
スキルアップである。日本では米国のような実践的なクリニカルクラークシップ(CC)が行われ
ている大学はなく、CC に対する意識改革を図るためには熱意ある教員に実地体験をさせる必要が
ある。このため本学の地域枠推薦入試に類似しており、へき地医療人育成で最も成功している
WWAMI プログラムで有名な米国ワシントン大学を訪問し、WWAMI プログラム担当者から過去30年
間にわたり実施してきた教育のノウハウ、問題点の概要を学び、WWAMI プログラムに含まれる複
数のへき地医療拠点訪問も含めた見学体験を実施する。さらに地域医療に必要な家庭医学の先進
的教育を実施しているセントルイス大学、コロラド大学の家庭医学センターで見学体験する。研
修医も同行させることにより地域医療への夢と使命感を持たせる。出来るだけ多くの教員、研修
医を見学体験に派遣し、意識改革を図ると共に、体験した教員が中心となってワシントン大学等
から講師を招いて、毎年、地域医療教育の Faculty Development を行う。これを3年間継続する
ことにより CC を米国的な実践的 CC に進歩させ、かつ卒後研修における地域医療教育の充実を図
るものである。平成18年度から専任講師を採用し、現在の専任助手と合わせて2名体制で地域
医療実地教育に当たるが、3年目を目処に大学病院に地域医療教育研修センターを設置する。ま
た、高精細遠隔診療教育システムによる地域医療教育充実プログラム実施のため離島や中山間地
病院にこのシステムを設置し、定期的なネットカンファレンスを通じて遠隔地における高度な実
践的教育を行う。平成18年度以降にも年に1カ所以上増設し出来るだけ多くの地域医療教育施
設で運用する。研修医を巻き込んだ地域医療シンポジウムを毎年開催し、地域医療教育の意識を
住民とも共有し、大学、行政、民間が一体となって取り組んでいく。
本年度事業計画
本事業の本年度の目的は、上記の地域医療教育に対する指導医の意識改革、研修医の動機付け
を達成するプログラムを作成実施するために、
1)WWAMI プログラムで有名な米国ワシントン大学を訪問し、WWAMI プログラム担当者から地域医
療教育のノウハウ、問題点の概要を学び、今後の本学の米国における見学体験プログラム実施
に関する打ち合わせ、および WWAMI プログラムに含まれる複数のへき地医療拠点訪問も含めた
視察を実施する。
2)セントルイス大学、コロラド大学の家庭医学センターの見学体験を実施。
3)その後、WWAMI プログラム担当教員を島根大学医学部に招いて Faculty Development を行う。
4)島根県の最も西部と離島の隠岐の中核病院に光ファイバーと無線回線を用いた高精細遠隔診
療教育システムを導入し、大学病院との遠隔症例検討会などを実施すると共に、地域医療教育
担当専任助手が地域病院を訪問して、へき地での卒後研修を「高度医療を身近に感じる地域医
療教育」にレベルアップする。