第30回吉井淳二記念展 - 曽於市

も開催され、式典に花を添えま
した。
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Soo City Public Relations,April,2013
第三十回吉井淳二記念展
月3日から3月 日にかけ
て、末吉総合体育館で﹁特別企
講演終了後、会場の末吉総合
体 育 館 で テ ー プ カ ッ ト を 行 い、
場者は約一二〇〇点の作品に真
吉井淳二記念展がオープン。来
三十周年を迎えた今回は、特
別企画展として、吉井淳二画伯
剣な眼差しを送り、絵画を楽し
吉井淳二賞
招待作家部門
吉井淳二賞
一般部門
吉井淳二賞
高校生部門
んでいました。
を 振 り 返 る﹁ 三 十 年 の あ ゆ み ﹂
も同時に開催されました。
3月3日の開会日はオープン
に先立ち、末吉総合センターで
入賞者の表彰式が行われ、代表
して一般部門で吉井淳二賞を受
賞した久保孝彰さんが﹁この場
に立ち、初めて授賞の実感がわ
きました。今回の授賞が、今後
の制作の後を押してくれるもの
となりました﹂と喜びの言葉を
述べられました。
授賞式終了後は、永く吉井淳
二記念展に関わられてきた鳥取
政昭氏、有水基雄氏、米田安希
氏によるメモリアルトークが行
わ れ、
﹁吉井展は市民が作り上
げ て き た 展 覧 会。 絵 を 描 く 人、
描かない人にとっても楽しみな
吉井展﹂と語られました。その
後、宮崎緑さんによる記念講演
famille2013 -Ⅱ
追憶海峡
犬童二郎(鹿児島市)
久保孝彰(鹿児島市)
反旗
稲葉聖乃(甲南高校)
が遺した作品や、歴代吉井淳二
画展
第 回吉井淳二記念展﹂
が開催されました。
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賞の作品等と共に洋画展の歴史
30
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特別企画展 第 30 回吉井淳二記念展
入賞者一覧
■高校生部門
賞 名
吉井淳二賞
市長賞
議長賞
教育長賞
南日本新聞社賞
南日本放送賞
NHK 鹿児島放送局賞
KTS 鹿児島テレビ賞
KYT 鹿児島読売テレビ賞
KKB 鹿児島放送賞
都城市長賞
鹿児島県美術協会賞
大隅美術協会賞
優秀賞
優秀賞
優秀賞
優秀賞
優秀賞
秀作賞
秀作賞
秀作賞
秀作賞
秀作賞
奨励賞
奨励賞
奨励賞
奨励賞
奨励賞
奨励賞
奨励賞
奨励賞
■一般部門
氏 名
稲葉 聖乃
千竃 佐保
中村 瑞姫
中川 実彌
村山 神子
津江 太陽
三縄 香織
堀之内 聖
今村 雄哉
泊 美早紀
大迫 璃子
堀之口 嘉希
猜松 志帆
杖谷 美彩
幸喜 あすか
登尾 友貴
平川 莉帆
永田 しなり
西畑 昇太郎
小谷 優衣
赤 梨緒乃
牛込 彩音
田上 美鈴
田代 歩美
小谷 菜希
前田 栞里
前田 慈聞
岡元 栞那
水之浦 駿
中尾 奈緒美
隈 琴花
学校名
甲南高校
加治木高校
鹿屋女子高校
国分中央高校
国分中央高校
宮崎日大高校
甲南高校
玉龍高校
松陽高校
鹿児島女子高校
甲南高校
松陽高校
末吉高校
松陽高校
松陽高校
錦江湾高校
鹿屋女子高校
財部高校
霧島高校
松陽高校
川辺高校
出水高校
福山高校
霧島高校
霧島高校
開陽高校
松陽高校
錦江湾高校
鹿児島修学館高校
末吉高校
タラデザイン専門学校高等部
■ジュニア部門(幼児の部)
賞 名
市長賞
議長賞
教育長賞
市美術協会賞
優秀賞
優秀賞
優秀賞
秀作賞
秀作賞
秀作賞
奨励賞
奨励賞
奨励賞
氏 名
上段 誠広
久保 佳暉
西田 颯真
林 寛大
内永 喬乃
山田 凌聖
原 愛里菜
熊ノ迫 七海
丸山 一先
山元 花音
中山 旭翔
吉岡 綾乃
柿元 優真
学校名
樹心保育園
しゃら保育園
高岡幼児学園
樹心保育園
末吉中央幼稚園
太陽の子保育園
太陽の子保育園
樹心保育園
樹心保育園
太陽の子保育園
樹心保育園 大隅中央幼稚園
岩川保育園
■ジュニア部門(小学生の部)
賞 名
市長賞
議長賞
教育長賞
市美術協会賞
優秀賞
優秀賞
優秀賞
秀作賞
秀作賞
秀作賞
奨励賞
奨励賞
奨励賞
応募総数 2,732 点
氏 名
正山 心
竹之内 姫羅々
切通 愛莉
藤 慧真
宮 一正
蓮香 佑一郎
田尻 涼
松尾 春香
岩吉 楽人
坂口 汐璃
今村 翔太
山下 香夏美
中島 大介
学校名
財部小学校
深川小学校
財部小学校
財部南小学校
諏訪小学校
財部小学校
財部南小学校
大隅南小学校
末吉小学校
岩南小学校
深川小学校
大隅北小学校
大隅北小学校
賞 名
吉井淳二賞
市長賞
議長賞
教育長賞
南日本新聞社賞
南日本放送賞
NHK 鹿児島放送局賞
KTS 鹿児島テレビ賞
KYT 鹿児島読売テレビ賞
KKB 鹿児島放送賞
宮崎日日新聞社賞
都城市長賞
鹿児島県美術協会賞
大隅美術協会賞
優秀賞
優秀賞
優秀賞
秀作賞
秀作賞
秀作賞
奨励賞
奨励賞
奨励賞
奨励賞
奨励賞
奨励賞
奨励賞
奨励賞
奨励賞
奨励賞
新人賞
招待作家推挙
招待作家推挙
招待作家推挙
招待作家推挙
氏 名
久保 孝彰
吉田 喜代子
山元 悦子
鎌田 高明
船迫 美和子
宮脇 美代子
山鹿 洋子
郡山 昱郎
山元 梨香
松下 幸男
川畑 清美
平原 惠子
海江田 宏
吉留 エミ子
横井 愼一
岩元 隆
濵田 健
松薗 守男
山口 正人
ジェームス ハリス
野平 智広
伊地知 和枝
二川 由利
田實 鈴子
日髙 基孝
黒 順子
中野 誠
吐師 良子
大浦 敦子
仮屋薗 弘子
下之薗 崇
貴島 すみ子
吉田 喜代子
児玉 典子
石田 利子
市町村
鹿児島市
鹿屋市
鹿児島市
霧島市
鹿児島市
鹿屋市
鹿児島市
鹿児島市
霧島市
鹿児島市
薩摩川内市
出水市
指宿市
鹿児島市
鹿児島市
鹿児島市
鹿児島市
曽於市
日置市
都城市
日置市
霧島市
鹿屋市
曽於市
宮崎市
鹿屋市
南さつま市
鹿屋市
宮崎市
鹿屋市
肝付町
鹿屋市
鹿屋市
曽於市
曽於市
氏 名
犬童 二郎
市町村
鹿児島市
■招待作家部門
賞 名
吉井淳二賞
■ジュニア部門(中学生の部)
賞 名
市長賞
議長賞
教育長賞
市美術協会賞
優秀賞
優秀賞
優秀賞
秀作賞
秀作賞
秀作賞
奨励賞
奨励賞
奨励賞
氏 名
南脇 椋太
上村 健一
松田 龍佑
池之上 大樹
棈松 直大
下村 慶志
高橋 康貴
鮫嶋 貴哉
佐藤 美貴
田中 都萌
小八ヶ代 志穂
山田 彩乃
村田 響
学校名
財部中学校
財部中学校
財部中学校
大隅中学校
財部中学校
大隅中学校
大隅中学校
大隅中学校
財部中学校
財部中学校
財部中学校
末吉中学校
財部中学校
第 30 回吉井淳二記念展 審査委員
左から大隈武夫氏、吉井浩氏
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Soo City Public Relations,April,2013
~歴代吉井淳二賞作品と共に振り返る~
吉井淳二記念展 30 年のあゆみ
歴代吉井淳二賞作品 一般の部
第1回
第5回
第 12 回
第 23 回
サロメの舞
片倉 輝男
案山子Ⅰ
米田 安希
「BLACK MUSIC-鼓動-」
立元 真一郎
花を持つ女
児玉 典子
第 29 回
風景
石田 利子
KIZUNA(春隣)
大川内 啓悦
第8回
第9回
第 10 回
第 11 回
窓辺の風景
藤原 和郎
桜島(引の平)
鳥取 政昭
バードウォッチング
祝迫 正豊
秋真如堂(京都)
長野 英
歴代吉井淳二賞作品 招待作家の部
第 25 回
第3回
第5回
競う
有水 基雄
少女立像
文田 哲雄
第 12 回
第 14 回
第 25 回
第 26 回
顔の構成
前田 芳和
白い刻
立元 史郎
からくり人形の夢
本村 理
棚田を走る陽光(伊佐盆地)
犬童 次夫
Soo City Public Relations,April,2013
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大し、現在では、県内でも有数
の洋画展へと成長を遂げまし
た。
平成 年 月に吉井画伯が逝
去、翌 年 月には曽於市の誕
生と、様々な出来事と共に、
﹁吉
井淳二記念展﹂は今回、三十周
年を迎えました。
鳥取
政昭
百
昭和 年、日本洋画壇の重鎮
吉井淳二画伯を生んだ故郷のよ
さを見直し、絵を通して文化的
風 土 の 醸 成 を 図 ろ う と、﹁ 絵 の
町末吉﹂の運動がスタートしま
した。その年間活動の集大成と
して、昭和 年2月に﹁絵の町
末吉作品展﹂が開催されました。
この活動の高まりに伴い、一
段の飛躍と新進作家の台頭を促
す事を目的として、昭和 年に
県内一円、都城市、北諸県郡在
住者を対象とした﹁第一回吉井
記念末吉町洋画展﹂が開催され
ます。第一回の出展数は二八二
点で、期間中は約三千人の観覧
者が訪れました。
吉井淳二画伯を生んだ郷里の
良さを見直し、絵を通して郷土
の文化的風土の育成を図ろうと
言う機運を盛り上げ、その中心
的役割をはたして来た﹁絵の町
末 吉 推 進 委 員 会 ﹂ は、﹁ 絵 の 町
末吉﹂の年間活動の集大成とし
て昭和 年度から﹁絵の町末吉
展﹂を始めた。そしてその三年
後の昭和 年2月に絵の町末吉
の一層の発展を促すため、吉井
先生の後に続く新進作家の台頭
を促そうと、この﹁吉井記念末
吉町洋画展﹂を開催、その審査
には吉井淳二先生が直接当って
くださいました。
私の吉井先生との思い出で一
番大きな仕事はこの洋画展でし
た。吉井先生の八十歳から 歳
までの 回に及ぶ審査の仕事を
お手伝いしました。吉井先生は、
ふるさと末吉のために最後の仕
事として情熱を傾けて審査に当
たられました。私にとりまして
は、一番大きな勉強の場となり
ました。そして第 回の吉井展
から有水基雄先生が加わってく
ださり、二人で吉井先生を支え
てまいりました。
この吉井展の本質を第5回展
のお言葉﹁末吉町美展は地方の
時代の夜明け﹂の中で﹁吾が末
吉町は町の発展を産業と教育文
化との一本化によって成し遂げ
よ う と 動 き 始 め て 十 年 に な り、
その大きな現れが先般完成した
末吉町文化センターでありま
しょう。産業の振興と文化活動
が車の両輪のように一つになっ
て町は活気づいて参りました﹂
とあり、これはまさにこの洋画
展の果たす役割を言い当ててお
られます。
ここで﹁絵の町末吉﹂の原点
に帰って、この吉井展がただの
作品展で終わるものでないこと
を再確認すべきだと思うことで
す。
そのためには、皆で絵をかく
講習会を盛んにして﹁絵の町末
吉﹂の原点を実践することだと
思います。
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その後、回を重ねる毎に出展
数は増加、それに伴い規模も拡
明治 年、末吉町深川に誕生。
大正 年に東京美術学校︵東
京芸術大学の前身︶
へ主席入学。
在学中には光風会展を皮切りに
多くの洋画展で入選を果たす。
卒 業 と 同 時 に パ リ へ 渡 り、
ヨーロッパの絵画を学ぶ。帰国
後、二科会展にて特待賞を授賞
し、昭和 年には二科会会員と
なる。
その後は、南日本美術展の創
設、日本芸術院会員、二科会理
事長を歴任する。平成元年には
文化勲章を受章。
平成 年 月 日
逝去
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13 37
7 11
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第 1 回吉井記念末吉町洋画展の様子
(広報すえよし昭和 59 年 3 月号より)
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