設計図書・仕様書 - 横浜市

平成23年度
種
目
一般会計
番
第 5 款 1 項 2 目 1 3 節 委 託 料 ( 7) 次 期 シ ス テ ム 構 築 委 託 料
委託担当
号
受付
健康福祉局福祉保健課
連絡先
番号
担当者名
電
設
1 委
2 履
託
行
場
計
福祉保健システム端末設定業務委託
所
横浜市健康福祉局福祉保健課
3 履行期間
■期間
契約締結日
から
又は期限
□期限
契約締結日
から
■ 確定契約
5 そ の 他 特 約 事 項
6 現
場
説
明
正則
671-4048
書
名
4 契約区分
話
西森
平 成 24年 1 月 31日 ま で
日 以内
□ 概算契約
なし
■ 不要
□ 要
7 委
託
概
要 平成24年1月に稼動予定の福祉保健システムで使用する端末、プ
リンタ等機器について、システムが使用できる状態に設定し、設置
する作業を実施する。
8
部
分
□ す
払
る
(
回以内)
■ しない
部
業
務
内
履
容
行
予定月
分
数
払
量
の
基
単 位
準
単
価
金
額
※単価及び金額は消費税及び地方消費税相当額を含まない金額
※概算数量の場合は、数量及び金額を(
委
託
代
金
額
¥
内
訳
業
務
価
格
¥
消費税及び地方消費税相当額
¥
)で囲む。
内
名
称
数量
福祉保健システム端末設定
1
業務委託
(工数内訳)
端末設定費
端末マスター作成
設定費
展開費(区、児相、本庁)
展開費(更相、ここセン、
住生ビル、新井ビル)
配送費
移行分設定費
移行展開費
移行配送費
小
計
消費税
合
計
訳
単位
式
書
単
価
(円)
金 額 (円)
摘 要
福祉保健システム端末設定業務委託仕様書
福祉保健システム端末設定業務委託の実施にあたっては、「委託契約約款」及び「電子計算機処
理等の契約に関する情報取扱特記事項」に定める事項の他、以下の業務内容に従うこと。
1
業務の概要
平成 24 年 1 月の稼働予定の福祉保健システム及び障害福祉システム(以下、「システム」と
いう。)で使用する業務端末及びプリンターをシステムの利用ができるように設定し、システム
を利用する部署に設置する業務を行う。
2
システム概要
システムは、Web アプリケーションアーキテクチャーで作成されており、業務端末の表示には
WEB ブラウザ、帳票の出力には SuperVisualFormade(以下「SVF」という。)を使用する。端末
は、OS に Microsoft Windows7 Professional(以下「Windows」という。)を使用し、ActiveDirectory
(以下「AD」という。)で管理を行う。サーバーと端末は、回線事業者の提供するイーサネット
ワークを利用して、市内 18 区役所、児童相談所等と専用線で接続される。
3 業務内容
(1) 端末設定値の設計
ア 端末名、プリンター名
端末に入力するコンピュータ名及び端末のプリンタードライバーを登録するときに使用する
名称を決定する。命名規則については横浜市(以下「本市」という。)より指示するので、規
則に従って決定すること。
イ MAC アドレスの調査
「ア」で決定した名称に対応する機器のイーサネットの MAC アドレスを調査し一覧表を作成す
る。
ウ インストール手順の作成
「(2)」に示すソフトウエアの設定手順を作成する。
(2) 端末の設定
設定内容は一部を除き、本市が指示する。設定に必要なソフトウエアは、本市が提供する。
ただし、アップデートモジュール等でインターネットから無償でダウンロード可能なものは受
託者が用意すること。
ア コンピュータ名の設定
「(1)」の設計に基づきコンピュータ名及びドメイン名を端末に設定する。
イ ユーザの設定
管理者権限を有する管理者及びメンテナンス用のローカルユーザの ID 及びパスワードを登
録する。なお、一般ユーザーが使用するアカウントは AD で管理するので端末には設定しない。
ウ InternetExplorer の設定
SmartScreen フィルターの無効化、信頼済みサイトに内部の Web サイトを登録、ゾーンのセ
キュリティレベルの保護モードを有効にする。本市が指定する URL をお気に入り又はホームペ
ージに登録する。ホームページ工場出荷時で既に登録済みのアドオンを本市の指定するものを
除き削除する。表示が必要なツールバーを本市から指定するので表示または非表示の設定を行
う。
エ ネットワークの設定
TCP/IPv4 のアドレスの自動取得を確認する。無線 LAN が搭載されている場合は機能が無効化
されているのを確認し、されていない場合は、無効となるように設定を行う。
オ OS 等のアップデート、WSUS の設定
アップデートモジュールの検索先を内部サーバーに変更するようにレジストリの変更を行う。
インストール時点で提供されている WSUS で配信可能なサービスパック及びアップデートモジ
ュール等をインストールする。対象モジュール及び時点については、本市と受託者の協議によ
り決定する。
カ 外字ファイルの設定
端末では本市が作成した外字を使用するので、本市が提供する外字ファイル端末にコピーし
て本市が指定するフォントにリンクさせる。
キ 外字辞書の登録
MS-IME のユーザー辞書に「カ」で登録した文字等の変換ができるように読みを登録する。登
録するファイルは本市が提供するので、テキストファイルの読み込みを実行すること。
ク SVF の設定
SVF for WebClient のモジュールを本市から提供するので、インストーラに従ってインス
トールする。
ケ Adobe Reader のインストール
本市の指定するバージョンの Adobe Reader をインストールする。
コ PALLET CONTROL のインストール
本市が提供する媒体でインストールする。
サ ウイルス対策ソフトのインストール
本市が提供する媒体でインストールする。アップデートファイルを別に提供するので、本市
が提供するものはすべて適用すること。また、管理サーバーの設定など本市が指示する項目の
設定を変更すること。
シ Microsoft Office のインストール
本市が提供する媒体でインストールする。
ス ルート証明書の登録
証明書を提供するので証明書を登録する。
セ プリンタードライバーのインストール
本市の指定するプリンタードライバーをインストールすること。ドライバーを登録するとき
の名称については「(1)ア」で設計した値を使用すること。プリンターは同一の機種である
が、拠点ごとのプリンター台数分、端末に登録をすること。
ソ バーコードリーダー
バーコードリーダーを使用するのにドライバーが必要な場合は本体添付のドライバーをイン
ストールする。また、読み取り方法などを本市が指定する設定に変更すること。
タ ショートカットの設定
デスクトップに本市が指定する URL を開く InternetExplorer のショートカット、共有フォル
ダーのショートカットを登録する。
チ レジストリ等の設定
上記ソフトウエアが正常に使用できるようにするために必要なレジストリ又はパラメータの
設定を行う。
ツ 不要ソフトウエアの削除
出荷時から登録されているソフトウエアのうち業務に不要なソフトウエアを削除する。削除
対象のソフトウエアは本市が指定するので、一部の機器を設定前に本市に送付すること。
テ ラベルの貼付
端末及びプリンターにはコンピュータ名などその機器が識別可能な情報を記載したラベルを
貼付すること。記載事項、貼付位置については設計時点に協議により決定する。また、備品管
理のラベルを本市が提供するので合わせて各機器に貼付すること。
(3) リカバリディスクの作成
ハードディスクの障害などで修復が必要な場合に使用できるディスクを拠点ごとに2枚ず
つ作成すること。記録メディアは、CD-R 又は DVD-R を利用すること。
(4) 端末、プリンターの設置
ア 先行設置
7月から8月までに間に端末2台、プリンター1台を先行して設置する。先行して設置し
てから12月の設置までに端末の設定に変更があった場合は、先行端末の設定の変更を12
月の設置時までに変更すること。設置作業に際して、電源ケーブルの接続、LAN ケーブルの
接続、マウス、バーコードリーダーの接続を実施すること。
イ 本設置
設定した端末とプリンターを各拠点に端末を設置する。拠点ごとの日程は本市との協議によ
り決定するが、現行システムの端末と入れ替えになるので平成23年12月28日から12月
31日の間(以下、日付を表すもので年を省略している場合は平成23年を示す。)に実施す
る必要があるので留意すること。
設置作業に際して、電源ケーブル、本市が用意する LAN ケーブルの接続、端末近傍に設置す
るスイッチング HUB、マウス、バーコードリーダーの接続を実施すること。ケーブルを敷設し
た場合は、システムで利用している線であることを示すタグをつけること。LAN ケーブルの接
続には、ケーブルの設置も含むが設置するケーブルを床下に配線するものは含まない。
端末設置時に現行システムの端末及びプリンターの接続ケーブルを外して、本市が指定する
拠点内場所に当該端末を移動させること。
4
設定対象機器
ノート型パソコン(OS はプレインストールされている)、バーコードリーダー 650台
A3 対応型プリンター(ホッパー3段)
212台
機種型番については契約後に提示する。
5 作業場所
(1) 端末の設定場所
「3(1)」から「3(3)」までの作業は、受託者が用意した場所で作業を行うこと。た
だし、設定にドメインコントローラが必要な場合などサーバーがないと設定が完了しない項目
については端末の設置時に実施してもよい。なお、設定、設置に必要な物品は、「6」に示す
時期から「3(4)」の作業が終了するまで受託者が物品の保管に適切な場所を確保して保管
を行うこと。
(2) 端末の設置場所
区役所、児童相談所など27拠点
「3(4)」の作業を実施する場所は別紙のとおりとする。
拠点別の設置台数は契約後に提示する。
6 使用物品
(1) 本市が用意する物品
ア 6月3日までに引き渡す物品
システム端末となるノートパソコン 100台
バーコードリーダー
100台
外字ファイル、外字辞書、ルート証明書を記録した媒体
SVF、ウイルス対策ソフト、Microsoft Office、PALLET CONTROL のインストールディスク
(登録に必要なライセンスキー等も含む)
イ 6月24日までに引き渡す物品
システム端末となるノートパソコン 550台
バーコードリーダー
550台
システムで使用するプリンター
212台
ウ 設置作業時までに引き渡す物品
設置時に必要となる LAN ケーブル、スイッチング HUB
ノートパソコンとプリンターについては、受託者の指定した場所に送付するが、その他の物
品については、本市の指定する場所で引き渡しをすることがあることに留意すること。
(2) 受託者が用意する物品
システム設定に必要なパソコン
リカバリディスク作成に必要なソフトウエア(リカバリする際にライセンスが必要になる場
合は成果物とあわせて当該ソフトウエアのライセンスを納品することが可能なものであるこ
と)及び記録媒体
設定、設置作業に必要となる工具
機器及び LAN ケーブルにつけるラベル、テスト印刷に必要な用紙、記録等に必要な筆記具
7
作業期間、予定スケジュール
(1) 履行期間
契約締結日から平成24年1月31日まで
(2) 設定期間
「3(4)」の先行で設置する端末 6月末まで
それ以外の端末
9月まで
10月から12月(設置前)までの間は、一部のパソコンに関して別システムで利用す
るための設定を別に委託する業者にて行われるので、一部機器の引き渡しを行う。引き渡
し対象となる機器の引き渡し時の設定状態は本市及び受託業者の協議により決定する。ま
た、設置前に別に委託する業者から返送されるので、受領の対応を行うこと。
(3) 設置期間
先行設置
7月から8月まで
本設置
12月(12月31日までに作業を完了させること)
(4) 設置後の対応
平成24年1月4日のシステムの稼働日に端末の設定による不具合が発生した場合に直
ちに修復作業を開始できる体制を整えること。平成24年1月31日までに設定内容を変更
する必要が生じた場合(システム稼働後に本市がモジュールのアップデートしたことに起因
するものを除く)は、設定方法検討し、設定の反映作業を実施すること。
8
成果物の提出
本業務を実施する際に受託者が作成した次のドキュメント及びデータは、業務完了時に本市
に引き渡すものとする。
(1) 端末設定設計書(端末の設定手順及び設定内容を記載したドキュメント)
(2) 端末、プリンター一覧(コンピュータ名、MAC アドレスなどを端末の固有情報を記載した
一覧)
(3) 設置作業届(設置作業を行った結果を記述した届、拠点別に作成すること)
(4) 端末リカバリディスク(リカバリ時に必要なソフトウエアを含む)
「(1)」、「(2)」については、A4 の用紙(図面など A4 で収まらないものは A3 でも
よい)に印刷したものを1部と当該ドキュメントを CD-R 又は DVD-R に記録した媒体を2枚納
品すること。なお、ドキュメントを作成する際は、原則として Microsoft WORD または EXCEL
を用いるものとする。前記以外のものを使用する場合は事前に本市の了承を得ること。
9
その他
(1) 作業に関して必要となる物品については、「6(1)」に記述するものを除き受託者が用
意すること。
(2) 本市が用意した物品及び作業において使用するドキュメントについては、業務の履行以外
の用途に使用してはならない。また、善良なる管理者の注意をもって管理・運用すること。
(3) 設定の作業場所及び設定中の機器の保管場所は、機器の性能を低下させることがないよう
な場所を受託者が確保すること。
(4) 端末の設定値の設計は、Windows のドメイン環境の設定事項に関する知識を有するものが
行うこと。
(5) SVF、ウイルス対策ソフト、PALLET CONTROL に起因する障害を除き本市が指定する方法で
は端末が正常に動作しない場合は、 正しい設定方法の検討は受託者が行うこと。
(6) 設定場所から設置場所への物品等の移動は、受託者が行うこと。
(7) 設定、設置に伴い発生する廃棄物は受託者が適切の処理すること。
(8) 設置作業などにおいて本市が管理する場所で作業がある場合は、作業場所の規則に従って
作業を実施し、その施設の管理者から指示があった場合はそれに従って作業すること。ま
た、事前に作業者氏名を本市に提示すること。
(9) 設定作業のために本市が管理するネットワークに受託者の機器を接続する必要がある場
合は、接続機器及び作業内容を提示し、本市の許可を受けること。
(10) 本市が用意した物品で設置に使用しない物品が生じた場合は、業務終了後直ちに本市
に返還すること。
(11) パソコン及びプリンターの付属品は、マニュアルとリカバリディスクなどメディアご
とにまとめて返還すること。なお、付属品については原則として拠点には配布しないので
注意すること。端末ごとに特定の付属品を使用する必要がある場合は、どの端末の付属品
であるか明示すること。
端末設置拠点一覧
拠点名
所在地
鶴見区
横浜市鶴見区鶴見中央3-20-1
神奈川区
横浜市神奈川区広台太田町3-8
西区
横浜市西区中央1-5-10
中区
横浜市中区日本大通35
南区
横浜市南区花之木町3-48-1
港南区
横浜市港南区港南中央通10-1
保土ケ谷区
横浜市保土ケ谷区川辺町2-9
旭区
横浜市旭区鶴ケ峰1-4-12
磯子区
横浜市磯子区磯子3-5-1
金沢区
横浜市金沢区泥亀2-9-1
港北区
横浜市港北区大豆戸町26-1
緑区
横浜市緑区寺山町118
青葉区
横浜市青葉区市ケ尾町31-4
都筑区
横浜市都筑区茅ケ崎中央32-1
戸塚区
横浜市戸塚区戸塚町157-3
栄区
横浜市栄区桂町303-19
泉区
横浜市泉区和泉町4636-2
瀬谷区
横浜市瀬谷区二ツ橋町190
中央児童相談所
横浜市南区浦舟町3-44-2
西部児童相談所
横浜市保土ケ谷区川辺町5-10
南部児童相談所
横浜市磯子区洋光台3-18-29
北部児童相談所
横浜市都筑区茅ケ崎中央32-1
障害者更生相談所
横浜市港北区鳥山町1770
こころの健康相談センター
横浜市港北区鳥山町1735
市庁舎及び周辺ビル
横浜市中区港町1-1 他2か所
設置する場所は、拠点によっては複数のフロアにまたがっている。
に譲渡し,若しくは継承させ,又はその権利を担保に供し
委託契約約款
てはならない。ただし、あらかじめ、甲の承諾を得た場合
は、この限りでない。
(総則)
第1条 委託者(以下「甲」という。
)及び受託者(以下「
2 乙は、契約の履行の目的物並びに材料のうち第11条第2
乙」という。
)は、この約款(契約書を含む。以下同じ。
)
項の規定による検査に合格したもの及び第31条第4項の規
に基づき、設計図書(別添の設計書、仕様書、図面、現場
定による部分払のための確認を受けたものを第三者に譲渡
説明書及びこれらの図書に対する質問回答書をいう。以下
し、貸与し、又は抵当権その他の担保の目的に供してはな
同じ。
)に従い、日本国の法令を遵守し、この契約(この
らない。ただし、あらかじめ、甲の承諾を得た場合は、こ
約款及び設計図書を内容とする業務の委託契約をいう。以
の限りでない。
下同じ。
)を履行しなければならない。
(著作権の譲渡等)
2 乙は、契約書記載の契約の履行を履行期間内に全部完了
第5条 乙は、契約の履行の目的物が著作権法(昭和45年法
(設計図書に定めがある場合は、契約の履行の目的物の引
律第48号)第2条第1項第1号に規定する著作物(以下本
渡しを含む。以下同じ。
)し、甲は、その契約代金を支払
条において「著作物」という。
)に該当する場合には、当
うものとする。
該著作物に係る乙の著作権(著作権法第21条から第28条ま
3 履行方法その他契約を履行するために必要な一切の手段
でに規定する権利をいう。
)を当該著作物の引渡時に甲に
については、この約款及び設計図書に特別の定めがある場
無償で譲渡するものとする。ただし、乙がこの契約の締結
合を除き、乙がその責任において定める。
前から権利を有している著作物の著作権は、乙に留保する
ものとし、この著作物を改変、翻案又は翻訳することによ
4 乙は、この契約の履行に関して知り得た秘密を漏らして
り作成された著作物の著作権は、当該著作権の引渡時に乙
はならない。この契約が終了した後も同様とする。
が当該権利の一部を甲に無償で譲渡することにより、甲乙
5 この約款に定める請求、通知、報告、申出、承諾及び解
の共有とするものとする。
除は、書面により行わなければならない。
6 この契約の履行に関して甲乙間で用いる言語は、日本語
2 甲は、契約の履行の目的物が著作物に該当するとしない
とする。
とにかかわらず、当該契約の履行の目的物の内容を乙の承
諾なく自由に公表することができ、また、当該契約の履行
7 この約款に定める金銭の支払に用いる通貨は、日本円と
の目的物が著作物に該当する場合には、乙が承諾したとき
する。
に限り、既に乙が当該著作物に表示した氏名を変更するこ
8 この契約の履行に関して甲乙間で用いる計量単位は、設
とができる。
計図書に特別の定めがある場合を除き、計量法(平成4年
法律第51号)に定めるものとする。
3 乙は、契約の履行の目的物が著作物に該当する場合にお
9 この約款及び設計図書における期間の定めについては
いて、甲が当該著作物の利用目的の実現のためにその内容
民法(明治29年法律第89号)及び商法(明治32年法律第
を改変しようとするときは、その改変に同意するものとす
48号)の定めるところによるものとする。
る。また、甲は、契約の履行の目的物が著作物に該当しな
10 この契約は、日本国の法令に準拠するものとする。
い場合には、当該契約の履行の目的物の内容を乙の承諾な
11 この契約に係る訴訟については、専属管轄を除くほか、
く自由に改変することができる。
甲の所在地を管轄する裁判所に行うものとする。
4 乙は、契約の履行の目的物(契約を履行する上で得られ
(内訳書及び工程表)
た記録等を含む。
)が著作物に該当するとしないとにかか
第2条 乙は、この契約書を提出する際に設計図書に基づい
わらず、甲が承諾した場合には、当該契約の履行の目的物
て、内訳書を作成し、甲に提出しなければならない。ただ
を使用又は複製し、また、第1条第4項の規定にかかわら
し、別添の設計書に内訳を記載することによりこれに代え
ず当該契約の履行の目的物の内容を公表することができる。
ることができる。
5 乙は、第1項ただし書の規定により共有となった著作物
2 乙は、この契約締結後7日以内に設計図書に基づいて、
を第三者に提供する場合においては、あらかじめ、甲の承
工程表を作成し、甲に提出しなければならない。ただし、
諾を得なければならない。この場合において、承諾の内容
甲が必要がないと認めたときは、省略することができる。
は、甲乙協議して定める。
3 内訳書及び工程表は、甲及び乙を拘束するものではない。
6 甲は、乙が契約の履行の目的物の作成に当たって開発し
(着手届出)
たプログラム(著作権法第10条第1項第9号に規定するプ
第3条 乙は、この契約締結後7日以内に契約履行着手届出
ログラムの著作物をいう。
)及びデータベース(著作権法
書を、甲に提出しなければならない。ただし、甲が必要が
第12条の2に規定するデータベースの著作物をいう。
)に
ないと認めたときは、省略することができる。
ついて、乙が承諾した場合には、別に定めるところにより、
当該プログラム及びデータベースを利用することができる。
(権利義務の譲渡等の制限)
第4条 乙は、この契約により生ずる権利又は義務を第三者
7 乙は、次条ただし書の規定により第三者に委任し、又は
1
-1-
請け負わせる場合には、前各号に定める規定を当該第三者
名、数量、品質、規格又は性能、引渡場所及び引渡時期は、
が遵守するように必要な措置を講じなければならない。
設計図書に定めるところによる。
2 甲は、支給材料又は貸与品を乙の立会いの上、甲の負担
(一括委任又は一括下請負の禁止)
第6条 乙は、契約の履行の全部又は主たる部分を一括して
において、検査して引き渡さなければならない。この場合
第三者に委任し、又は請け負わせてはならない。ただし、
において、当該検査の結果、その品名、数量、品質、規格
あらかじめ、甲の承諾を得た場合は、この限りでない。
又は性能が設計書の定めと異なり、又は使用に適当でない
と認めたときは、乙は、遅滞なく、その旨を甲に通知しな
(特許権等の使用)
ければならない。
第7条 乙は、特許権、実用新案権、意匠権、商標権その他
日本国の法令に基づき保護される第三者の権利(以下「特
3 乙は、材料又は貸与品の引渡しを受けたときは、当該引
許権等」という。
)の対象となっている材料、履行方法等
渡しを受けた日から7日以内に、甲に受領書又は借用書を
提出しなければならない。
を使用するときは、その使用に関する一切の責任を負わな
ければならない。ただし、甲がその材料、履行方法等を指
4 甲は、乙から第2項後段の規定による通知を受けた場合
定した場合において、設計図書に特許権等の対象である旨
において、必要があると認められるときは、当該支給材料
の明示がなく、かつ、乙がその存在を知らなかったときは、
若しくは貸与品に代えて他の支給材料若しくは貸与品を引
甲は、乙がその使用に関して要した費用を負担しなければ
き渡し、又は支給材料若しくは貸与品の品名、数量、品質、
規格若しくは性能を変更しなければならない。
ならない。
5 甲は、前項の規定にかかわらず、乙に対して、その理由
(特許権等の発明等)
を明示して、当該支給材料又は貸与品の使用を求めること
第8条 乙は、契約の履行に当たり、特許権等の対象となる
ができる。
べき発明又は考案をした場合には、甲に通知しなければな
らない。
6 甲は、必要があると認めるときは、支給材料又は貸与品
2 前項の場合において、当該特許権等の取得のための手続
の品名、数量、品質、規格若しくは性能、引渡場所又は引
及び権利の帰属等に関する詳細については、甲乙協議して
渡時期を変更することができる。
定めるものとする。
7 甲は、前3項の場合において、必要があると認められる
(現場責任者等)
ときは履行期間又は契約代金額を変更し、乙に損害を及ぼ
第9条 乙は、契約の履行に当たり、現場責任者を定め、契
したときは、必要な費用を負担しなければならない。
約締結後7日以内に、その氏名その他必要な事項を甲に通
8 乙は、支給材料及び貸与品を善良な管理者の注意をもっ
知しなければならない。現場責任者を変更した場合も同様
て保管しなければならない。
とする。
9 乙は、支給材料又は貸与品の引渡しを受けた後、当該支
2 現場責任者は、契約の履行に関して従事者を指揮監督す
給材料又は貸与品に第2項の検査により発見することが困
るものとする。
難であった隠れたかしがあり、使用に適当でないと認めた
3 乙は、契約の履行の着手前に、契約の履行に従事する者
ときは、直ちに、その旨を甲に通知しなければならない。
の氏名その他必要な事項を甲に通知しなければならない。
この場合においては、第4項、第5項及び第7項の規定
(履行の報告)
を準用する。
10 乙は、契約の履行の全部の完了、設計図書の変更等によ
第10条 乙は、設計図書に定めるところにより、この契約の
履行について、甲に報告しなければならない。
って不用となった支給材料又は貸与品を、設計図書に定め
(材料の品質、検査等)
るところにより、甲に返還しなければならない。
11 乙は、故意又は過失により支給材料又は貸与品が滅失し、
第11条 乙は、設計図書に品質が明示されていない材料につ
いては、中等の品質を有するものを使用しなければならな
若しくはき損し、又はその返還が不可能となったときは、
い。
甲の指定した期間内に代品を納め、若しくは原状に復し、
又は損害を賠償しなければならない。
2 乙は、設計図書において甲の検査(確認を含む。以下こ
の条において同じ。
)を受けて使用すべきものと指定され
12 乙は、支給材料又は貸与品の使用方法が設計図書に明示
た材料については、当該検査に合格したものを使用しなけ
されていないときは、甲の指示に従わなければならない。
ればならない。この場合において、検査に直接必要な費用
(設計図書に不適合な場合の措置等)
は、乙の負担とする。
第13条 乙は、契約の履行が設計図書に適合しない場合にお
3 甲は、乙から前項の検査を求められたときは、当該請求
いて、甲が、再履行その他の措置を請求したときは、これ
を受けた日から7日以内に、これに応じなければならない。
(支給材料及び貸与品)
に従わなければならない。
2 甲は、前項の不適合が甲の指示による等甲の責めに帰す
第12条 甲から乙に支給する材料(以下「支給材料」という。
べき理由による場合であって、必要があると認められると
)及び貸与する機械器具(以下「貸与品」という。
)の品
きは履行期間又は契約代金額を変更し、乙に損害を及ぼし
2
-2-
あると認めるときは、設計図書の変更の内容を乙に通知
たときは必要な費用を負担しなければならない。
(条件変更等)
して、設計図書を変更することができる。この場合にお
第14条 乙は、契約の履行に当たり、次の各号の一に該当す
いて、甲は、必要があると認められるときは履行期間又
る事実を発見したときは、直ちに、その旨を甲に通知し、
は契約代金額を変更し、乙に損害を及ぼしたときは必要
な費用を負担しなければならない。
その確認を求めなければならない。
(1) 設計図書の表示が明確でないこと(設計書、図面、仕
(代替方法等の提案)
様書、現場説明書及びこれらの図書に対する質問回答書
第16条 乙は、設計図書等について、技術的又は経済的に優
が交互符合しないこと、並びに設計図書に誤り又は漏れ
れた代替方法その他改良事項を発見し、又は発案したとき
があることを含む。
)
。
は、甲に対して、当該発見又は発案に基づき設計図書等の
(2) 履行場所の形状、地質、湧水等の状態、履行上の制約
変更を提案することができる。
等設計図書に示された自然的又は人為的な履行条件と実
2 甲は、前項に規定する乙の提案を受けた場合において、
際の履行場所の状態が一致しないこと。
必要があると認めるときは、設計図書等の変更を乙に通知
(3) 設計図書で明示されていない履行条件について、予期
しなければならない。
することのできない特別の状態が生じたこと。
3 甲は、前項の規定により設計図書等が変更された場合に
2 甲は、前項の確認を求められたとき、又は自ら前項各号
おいて、必要があると認められるときは、履行期間又は契
に掲げる事実を発見したときは、乙の立会いの上、直ちに、
約代金額を変更しなければならない。
調査を行わなければならない。ただし、乙が立会いに応じ
(契約の履行の一時中止)
ない場合には、乙の立会いを得ずに調査を行うことができ
第17条 履行場所等の確保ができない等のため又は暴風、豪
る。
雨、洪水、高潮、地震、地滑り、落盤、火災その他の自然
3 甲は、前項の規定による調査について、乙の意見を聴い
的若しくは人為的な事象(以下「天災等」という。
)であ
た上、当該調査の結果(これに対して執るべき措置を指示
って乙の責めに帰すことができないものにより、契約の履
する必要があるときは、当該指示を含む。
)をとりまとめ、
行の目的物等に損害を生じ、若しくは履行場所の状態が変
当該調査の終了後14日以内に、乙に通知しなければならな
動したため、乙が契約を履行できないと認められるときは、
い。ただし、甲は、当該期間内に乙に通知することができ
甲は、契約の履行の一時中止の内容を直ちに乙に通知して、
ないやむを得ない理由があるときは、あらかじめ、乙の意
契約の履行の全部又は一部を一時中止させなければならな
見を聴いた上、当該期間を延長することができる。
い。
4 前項の調査の結果、第1項各号に掲げる事実が甲及び乙
2 甲は、前項に定めるものを除くほか、必要があると認め
によって確認された場合において、必要があると認められ
るときは、契約の履行の全部又は一部を一時中止させるこ
るときは、次に掲げるところにより、設計図書を訂正し、
とができる。
又は変更しなければならない。
(1) 第1項第1号に該当し
3 甲は、前2項の規定により契約の履行を一時中止させた
甲が行う。
場合において、必要があると認められるときは履行期間又
は契約代金額を変更し、乙が契約の履行の続行に備え履行
、設計図書を訂正する場
場所を維持し、又は従事者、機械器具等を保持するための
合
(2) 第1項第2号又は第3
費用等の契約の履行の一時中止に伴う増加費用を必要とし
甲が行う。
たときその他乙に損害を及ぼしたときは必要な費用を負担
号に該当し、設計図書を
しなければならない。
変更する場合で、契約の
履行の内容の変更を伴う
(履行期間の短縮等)
もの
第18条 甲は、特別の理由により履行期間を短縮する必要が
(3) 第1項第2号又は第3
甲乙協議して行う。
あるときは、乙に対して、履行期間の短縮を求めることが
できる。
号に該当し、設計図書を
変更する場合で、契約の
2 甲は、この約款の他の条項の規定により履行期間を延長
履行の内容の変更を伴わ
すべき場合において、特別の理由があるときは、通常必要
ないもの
とされる履行期間に満たない履行期間への変更を請求する
ことができる。
5 前項の規定により設計図書の訂正又は変更を行った場合
において、甲は、必要があると認められるときは履行期間
3 前2項の場合において、甲は、必要があると認められる
又は契約代金額を変更し、乙に損害を及ぼしたときは必要
ときは契約代金額を変更し、乙に損害を及ぼしたときは、
な費用を負担しなければならない。
必要な費用を負担しなければならない。
(設計図書の変更)
(履行期間の変更の方法)
第15条 甲は、前条第4項に定めるものを除くほか、必要が
第19条 第12条第7項(同条第9項後段において準用する場
3
-3-
合を含む。
)
、第13条第2項、第14条第5項、第15条、
認めるときは、乙に対して臨機の措置を執ることを請求す
第16条第3項、第17条第3項又は前条第1項若しくは第
ることができる。
2項の規定による履行期間の変更については、甲乙協議
4 乙が第1項又は前項の規定により臨機の措置を執った場
して定める。ただし、当該協議の開始の日から14日以内
合は、当該措置に要した費用のうち、乙が契約代金額の範
に当該協議が成立しない場合には、甲は、履行期間を変
囲内において負担することが適当でないと認められる部分
更し、乙に通知するものとする。
については、甲がこれを負担する。
(一般的損害)
2 前項の協議の開始の日については、甲が乙の意見を聴い
て定め、乙に通知する。
第23条 契約の履行について生じた損害(第24条第1項又は
(契約代金額等の変更の方法)
第2項に規定する損害を除く。
)は、乙の負担とする。た
第20条 第12条第7項(同条第9項後段において準用する場
だし、当該損害のうち甲の責めに帰すべき理由により生じ
合を含む。
)
、第13条第2項、第14条第5項、第15条、第
たもの(設計図書に定めるところにより付された保険によ
16条第3項、第17条第3項又は第18条第3項の規定によ
りてん補された部分を除く。
)については、甲がこれを負
る契約代金額の変更については、契約締結時の価格を基礎
担しなければならない。
として、甲乙協議して定める。ただし、協議開始の日から
(第三者に及ぼした損害)
21日以内に当該協議が成立しない場合には、甲は、契約代
第24条 契約の履行について第三者に損害を及ぼしたときは、
金額を変更し、乙に通知するものとする。
次項に定める場合を除き、乙がその損害を賠償しなければ
ならない。ただし、その損害のうち甲の責めに帰すべき理
2 前項の協議の開始の日については、甲が乙の意見を聴い
由により生じたもの(設計図書に定めるところにより付さ
て定め、乙に通知するものとする。
3 第12条第7項(同条第9項後段において準用する場合を
れた保険によりてん補された部分を除く。
)については、
含む。
)
、第13条第2項、第14条第5項、第15条、第17条
甲がこれを負担しなければならない。ただし、乙がその材
第3項、第18条第3項、第22条第4項、第23条ただし書
料又は指示が不適当であることを知りながらこれを通知し
なかったときは、この限りでない。
又は第29条第3項の規定により甲が負担する費用の額につ
いては、甲乙協議して定める。
2 契約の履行に伴い通常避けることができない騒音、振動、
(賃金又は物価の変動に基づく契約代金額の変更)
地盤沈下、地下水の断絶等の理由により第三者に損害(設
第21条 特別な要因により履行期間内に主要な材料の日本国
計図書に定めるところにより付された保険によりてん補さ
内における価格に著しい変動を生じ、契約代金額が不適当
れた部分を除く。
)を及ぼしたときは、甲がその損害を負
となったと認められるときは、甲又は乙は、契約代金額の
担しなければならない。ただし、その損害のうち契約の履
変更を求めることができる。
行につき乙が善良な管理者の注意義務を怠ったことにより
生じたものについては、乙がこれを負担しなければならな
2 予期することのできない特別の事情により、履行期間内
い。
に日本国内において急激なインフレーション又はデフレー
ションを生じ、契約代金額が著しく不適当となったときは、
甲又は乙は、前項の規定にかかわらず、契約代金額の変更
3 前2項の場合その他契約の履行について第三者との間に
紛争を生じた場合においては、甲乙協議してその処理解決
を求めることができる。
にあたるものとする。
(契約代金額の変更に代える設計図書の変更)
3 前2項の規定による請求があった場合において、当該契
約代金額の変更については、甲乙協議して定める。ただし、
第25条 甲は、第12条第7項(同条第9項後段において準用
当該協議の開始の日から21日以内に当該協議が成立しない
する場合を含む。
)
、第13条第2項、第14条第5項、第15
場合には、甲は、契約代金額を変更し、乙に通知するもの
条、第16条第3項、第17条第3項、第18条第3項、第21
とする。
条第1項若しくは第2項、第22条第4項、第23条又は第
29条第3項の規定により契約代金額を変更すべき場合又は
4 前項の協議の開始の日については、甲が乙の意見を聴い
費用を負担すべき場合において、特別の理由があるときは、
て定め、乙に通知する。
(臨機の措置)
変更すべき契約代金額又は負担すべき費用の全部又は一部
第22条 乙は、災害防止等のため必要があると認めるときは、
に代えて設計図書を変更することができる。この場合にお
臨機の措置を執らなければならない。この場合において、
いて、設計図書の変更の内容は、甲乙協議して定める。た
必要があると認めるときは、乙は、あらかじめ、甲の意見
だし、協議開始の日から21日以内に当該協議が成立しない
を聴かなければならない。ただし、緊急やむを得ない事情
場合には、甲は、設計図書の変更の内容を定め、乙に通知
があるときは、この限りでない。
するものとする。
2 乙は、前項の場合においては、その執った措置の内容に
2 前項の協議の開始の日については、甲が乙の意見を聴い
ついて甲に直ちに通知しなければならない。
て定め、乙に通知する。
3 甲は、災害の防止その他契約の履行上特に必要があると
(中間検査)
4
-4-
第26条 乙は、契約の履行に関し、甲が必要と認めるときは、
(部分払及び部分検査)
第31条 乙は、契約の履行の全部の完了前に、履行済部分に
契約の履行の完了前に立会いの上、甲の検査を受けなけれ
ばならない。この場合において、検査に直接必要な費用は、
相応する契約代金額について、次項以下に定めるところに
乙の負担とする。ただし、甲の故意又は過失により、過分
より、甲に対して、部分払を請求することができる。
2 部分払の回数及び時期は、あらかじめ甲の指定するとこ
の費用を要した分については、甲がこれを負担しなければ
ろによる。
ならない。
2 中間検査の実施の期日及び場所は、甲乙協議して定める。
3 乙は、部分払を請求しようとするときは、あらかじめ、
3 乙は、中間検査の期日までに、当該検査に係る準備を完
当該請求に係る契約の履行の完了部分の確認を甲に請求し
了しなければならない。
なければならない。
4 甲は、前項の規定による確認の請求があったときは、当
4 乙は、正当な理由なく中間検査に立ち会わなかったとき
は、中間検査の結果について異議を申し出ることができな
該請求を受けた日から起算して10日以内に、乙の立会いの
い。
上、設計図書に定めるところにより、当該確認をするため
(完了検査)
の検査を行わなければならない。この場合において、検査
第27条 乙は、契約の履行の全部が完了したときは、遅滞な
に直接必要な費用は、乙の負担とする。ただし、甲の故意
又は過失により、過分の費用を要した分については、甲が
く、その旨を甲に通知しなければならない。
負担しなければならない。
2 甲は、前項の規定による通知を受けたときは、その日か
ら起算して10日以内に、乙の立会いの上、契約の履行の全
5 乙は、契約の履行の内容が前項の規定による検査に合格
部の完了を確認するための検査を完了しなければならない。
しないときは、直ちに、必要な措置を執った上、甲の検査
この場合において、検査に直接必要な費用は、乙の負担と
を受けなければならない。この場合においては、必要な措
する。ただし、甲の故意又は過失により、過分の費用を要
置の完了を契約の履行の全部の完了とみなして前2項の規
した分については、甲がこれを負担しなければならない。
定を適用する。
3 乙は、契約の履行の内容が前項の規定による検査に合格
6 乙は、第4項の規定による検査に合格したときは、甲に
しないときは、直ちに、必要な措置を執った上、甲の検査
部分払を請求することができる。この場合において、甲は、
を受けなければならない。この場合においては、必要な措
当該請求があった日から起算して30日以内に部分払金を支
置の完了を契約の履行の全部の完了とみなして前2項の規
払わなければならない。
定を適用する。
(部分払金の不払に対する契約の履行の中止)
(契約代金の支払)
第32条 乙は、甲が前条の規定に基づく支払を遅延し、相当
第28条 乙は、前条第2項の規定による検査に合格したとき
の期間を定めてその支払を請求したにもかかわらず支払を
は、甲に契約代金の支払を請求することができる。
しないときは、契約の履行の全部又は一部の履行を一時中
2 甲は、前項の規定による請求を受けたときは、その日か
止することができる。この場合においては、乙は、直ちに
ら起算して30日以内に契約代金を支払わなければならない。
その旨を甲に通知しなければならない。
3 甲がその責めに帰すべき理由により前条第2項に規定す
2 甲は、前項の規定により乙が契約の履行を中止した場合
る期間内に検査をしないときは、その期限を経過した日か
において、必要があると認められるときは履行期間若しく
ら検査をした日までの日数は、前項の期間(以下「約定期
は契約代金額を変更し、又は乙が契約の履行の続行に備え
間」という。
)の日数から差し引くものとする。この場合
履行場所を維持し若しくは従事者、機械器具等を保持する
において、その遅延日数が約定期間の日数を超えるときは、
ための費用その他の契約の履行の一時中止に伴う増加費用
約定期間は、遅延日数が約定期間の日数を超えた日におい
を必要とし若しくは乙に損害を及ぼしたときは必要な費用
て満了したものとみなす。
を負担しなければならない。
(完了検査前の使用)
(かし担保)
第29条 甲は、第27条第2項の規定による検査前においても、
第33条 甲は、契約の履行の目的物にかしがあるときは、乙
契約の履行の目的物の全部又は一部を乙の承諾を得て使用
に対して当該かしの修補又は当該修補に代え、若しくは当
することができる。
該修補とともに損害の賠償を求めることができる。ただし、
当該かしが重要でなく、かつ、当該修補に過分の費用を要
2 前項の場合においては、甲は、その使用部分を善良な管
するときは、甲は、当該修補を求めることができない。
理者の注意をもって使用しなければならない。
3 甲は、第1項の規定による使用により乙に損害を及ぼし
2 前項の規定によるかしの修補又は損害賠償の請求は、契
たときは、必要な費用を負担しなければならない。
約の履行の目的物の引渡しの日から1年以内に行わなけれ
(前金払)
ばならない。ただし、当該かしが乙の故意又は重大な過失
第30条 乙は、別に定めるところにより、前払金の支払を甲
により生じた場合には、当該請求を行うことのできる期間
に請求することができる。
は、10年とする。
5
-5-
3 前項の規定にかかわらず、かし担保期間について設計図
は構成員であった者に賠償金を請求することができる。こ
書で別段の定めをした場合は、その図書の定めるところに
の場合において、乙の代表者であった者及び構成員であっ
た者は、連帯して当該賠償金を支払わなければならない。
よる。
4 甲は、契約の履行の目的物が第1項のかしにより滅失し、
又はき損したときは、前2項に定める期間内で、かつ、甲
(甲の解除権)
第35条 甲は、乙が次の各号のいずれかに該当するときは、
がその滅失又はき損の事実を知った日から6箇月以内に第
この契約を解除することができる。
1項の権利を行使しなければならない。
(1) 正当な理由なく、契約の履行に着手すべき期日を過ぎ
ても着手しないとき。
5 第1項の規定は、契約の履行の目的物のかしが支給材料
の性質又は甲の指示により生じたものであるときは、これ
(2) その責めに帰すべき理由により履行期間内に契約の履
を適用しない。ただし、乙がその材料又は指示が不適当で
行の全部を完了しないとき又は履行期間経過後相当の期
あることを知りながらこれを通知しなかったときは、この
間内に契約の履行の全部を完了する見込みが明らかにな
限りでない。
いと認められるとき。
(3) 第9条に規定する現場責任者を設置しなかったとき。
(履行遅延の場合における損害金等)
(4) 契約の履行に当たって法令の規定により必要な許可又
第34条 乙の責めに帰すべき理由により履行期間内に契約の
履行の全部を完了することができない場合においては、甲
は認可等を失ったとき。
(5) 前4号に掲げる場合のほか、この契約に違反し、その
は、損害金の支払を乙に請求することができる。
2 前項の損害金の額は、契約代金額から履行済部分に相応
違反によりこの契約の目的を達することができないと認
する契約代金額を控除した額につき、遅延日数に応じ、年
められるとき。
3.6パーセントの割合で計算した額とする。
(6) 経営状態が悪化し、又はそのおそれがあると認められ
る相当の理由があるとき。
3 甲の責めに帰すべき理由により、第28条又は第31条の規
(7) 第37条第1項の規定によらないでこの契約の解除を申
定による契約代金の支払が遅れた場合においては、乙は、
未受領金額につき、遅延日数に応じ、年3.6パーセントの
し出たとき。
割合で計算した額の遅延利息の支払を甲に請求することが
2 前項の規定によりこの契約が解除された場合においては、
できる。
乙は、契約代金額(契約の一部の履行があったときは、こ
(談合等不正行為に対する措置)
れに相当する金額を控除した額とする。
)の10分の1以内
第34条の2 乙は、この契約に関して、次のいずれかに該当
において甲の定める額を違約金として甲の指定する期間内
に支払わなければならない。
するときは、契約代金額の10分の2に相当する額を損害賠
償金として甲の指定する期間内に支払わなければならない。
(1) 乙が私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律
第35条の2 甲は、この契約に関して、乙が第34条の2第1
項に該当する場合は、この契約を解除することができる。
(昭和22年法律第54号。以下「独占禁止法」という。
)
第36条 甲は、契約の履行が完了しない間は、第35条第1項
第3条の規定に違反し、又は乙が構成員となる同法第2
及び前条に規定する場合のほか、必要があるときは、この
条第2項の事業者団体が同法第8条第1項第1号の規定
契約を解除することができる。
に違反したとして、同法第49条第1項に規定する排除措
2 甲は、前項の規定によりこの契約を解除したことにより
置命令(排除措置命令がされなかった場合にあっては、
乙に損害を及ぼしたときは、その損害を賠償しなければな
同法第50条第1項に規定する納付命令)又は同法第66条
らない。
第4項の審決が確定したとき(乙が同法第77条第1項の
(乙の解除権)
規定により、当該審決の取消しの訴えを提起したときを
第37条 乙は、次の各号のいずれかに該当するときは、この
除く。
)
。
契約を解除することができる。
(2) 乙が、前号の審決に対し、独占禁止法第77条第1項の
(1) 第15条の規定により設計図書を変更したため契約代金
規定による審決の取消しの訴えを提起し、当該訴えにつ
額が3分の2以上増減したとき。
(2) 第17条の規定によるこの契約の履行の中止が履行期間
いて請求の棄却若しくは訴えの却下の判決が確定したと
き、又は乙が当該訴えを取り下げたとき。
の10分の5(履行期間の10分の5が6月を超えるときは、
(3) 乙(法人にあっては、その役員又は使用人)の刑法(
6月)を超えたとき。ただし、中止が契約の履行の一部
明治40年法律第45号)第96条の3又は独占禁止法第89
のみの場合は、その一部を除いた他の部分の契約の履行
条第1項に規定する刑が確定したとき。
が完了した後3月を経過しても、なおその中止が解除さ
れないとき。
2 前項の規定は、この契約による業務が完了した後におい
(3) 甲がこの契約に違反し、その違反によってこの契約の
ても同様とする。
3 第1項に規定する場合において、乙が共同企業体であり、
履行が不可能となったとき。
2 乙は、前項の規定によりこの契約を解除した場合におい
既に解散しているときは、甲は、乙の代表者であった者又
6
-6-
て、損害があるときは、その損害の賠償を甲に請求するこ
若しくは取片付けについて異議を申し出ることができず、
とができる。
また、甲の処分又は修復若しくは取片付けに要した費用を
負担しなければならない。
(解除に伴う措置)
第38条 甲は、前4条の規定によりこの契約が解除された場
7 第3項前段又は第4項前段の規定により乙が支給材料又
合においては、契約の履行の完了部分を検査の上、当該検
は貸与品を返還する場合の期限、方法等については、次の
査に合格した部分に相応する契約代金額を乙に支払わなけ
各号に定めるところによる。
ればならない。この場合において、検査に直接要する費用
(1) 解除が第35条及び
甲が定める。
第35条の2の規定に
は、乙の負担とする。
2 前項の場合において、第30条の規定による前金払があっ
基づくとき。
(2) 解除が前2条の規
たときは、当該前払金の額(第31条の規定による部分払を
しているときは、その部分払において償却した前払金の額
乙が甲の意見を聴いて定める。
定に基づくとき。
を控除した額)を前項の契約の履行の完了部分に相応する
8 第3項後段、第4項後段及び第5項の規定により乙が執
契約代金額から控除する。この場合において、乙は、支払
るべき措置の期限、方法等については、甲が乙の意見を聴
済みの前払金になお余剰があるときは、次の各号に定める
いて定めるものとする。
ところにより、その余剰金を甲に返還しなければならない。
(相殺)
(1) 解除が第35条及び
第39条 甲は、この契約に基づいて甲が負う債務をこの契約
当該余剰金に、前払金の支
第35条の2の規定に
払の日から返還の日までの
又は他の契約に基づいて乙が負う債務と相殺することがで
基づくとき。
日数に応じ、年3.6パーセン
きる。
トの割合で計算した額の利
(補則)
息を付した額
(2) 解除が前2条の規定に
第40条 この約款に定めのない事項については、横浜市契約
当該余剰額
規則(昭和39年3月横浜市規則第59号)の定めるところに
よるほか、必要に応じて、甲乙協議して定める。
基づくとき。
3 乙は、この契約が解除になった場合において、支給材料
があるときは、第1項の契約の履行の完了部分の検査に合
格した部分に使用されているものを除き、甲に返還しなけ
ればならない。この場合において、当該支給材料が乙の故
意又は過失により滅失し、若しくはき損したとき、その返
還が不可能となったとき、又は契約の履行の完了部分の検
査に合格しなかった部分に使用されているときは、代品を
納め、若しくは原状に復して返還し、又は返還に代えてそ
の損害を賠償しなければならない。
4 乙は、この契約が解除になった場合において、貸与品が
あるときは、当該貸与品を甲に返還しなければならない。
この場合において、当該貸与品が乙の故意又は過失により
滅失し、若しくはき損したとき、又はその返還が不可能と
なったときは、代品を納め、若しくは原状に復して返還し、
又は返還に代えてその損害を賠償しなければならない。
5 乙は、この契約が解除になった場合において、履行場所
に乙が所有し、又は管理する材料、機械器具その他の物件
(下請負人が所有し、又は管理するこれらの物件及び前2
項の材料又は貸与品のうち甲に返還しないものを含む。
)
があるときは、乙は、当該物件を撤去するとともに、当該
履行場所を修復し、取り片付けて、甲に明け渡さなければ
ならない。
6 前項の場合において、乙が正当な理由なく、相当の期間
内に当該物件を撤去せず、又は履行場所等の修復若しくは
取片付けを行わないときは、甲は、乙に代わって当該物件
を処分し、履行場所等の修復若しくは取片付けを行うこと
ができる。この場合においては、乙は、甲の処分又は修復
7
-7-