PDF版 - 千里国際学園中等部・高等部

I N T E R C U L T U R E N O V E M B E R
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NO.84
2002年11月号
NOVEMBER
I N T E R C U L T U R E
■■ 学校法人 千里国際学園 Senri International School Foundation (SISF) ■■
千里国際学園中等部・ 高等部 Senri International School (SIS) 併設 大阪インターナショナルスクール Osaka International School (OIS)
〒562-0032 箕面市小野原西4丁目4番 16 号 TEL 072- 727-5050 FAX 072- 727-5055 URL http://www.senri.ed.jp
「
彩都」
プロジェクトに参加
青空に包まれた運動会
教育実習レポート
卒業生から図書寄贈
APACバレーボール優勝
恒例!玄関でのコンサート
1
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Student Council
大迫弘和
SIS校長 ふと気づくと私の中には「おもしろ
いなぁ、たのしいなぁ」と、とても素
朴な思いが湧き上がっているのだっ
た。
10月5日、SIS/OIS運動会の日のこ
と。
職務上の業務から言えば、生徒安全
対策上の体制がうまく動いているか、
一日に何回も受付の様子を確かめ、施
錠されたドアーをチェックし、校内の
巡回を繰り返ししながらの一日であ
る。また、日差しの強い日になったた
め、熱射病の心配もあり、疲れの見え
た生徒には225教室、当日の臨時保健室
で休みを取るように指示をしたり。
あんまりのんびりしたことを言って
はいられない一日であるのだが、それ
でも、私の中には「おもしろいなぁ、
たのしいなぁ」と思っている自分が
あった。
◇◇◇
本校の運動会は5月の学園祭、12月の
オールスクールプロダクションと並び
『SIS/OIS合同三大学校行事』の一つで
ある。
振り返り見れば、1991 年開校年度の
第一回運動会からしばらくの間はOISの
ECP(幼児部)とES(小学部)の園児児
童も一日中一緒に「運動会」を行っ
た。それはそれで4歳の園児から18歳の
12年生までがひとつになった暖かい雰
囲気のものであった。しかし、小さな
子供たちと一緒であるために競技が中
学生・高校生にはややもの足りないも
のであったり、また、小さな子供たち
が体力のある中高生と一日過ごすのは
体力的に大変、といった課題を解決す
る必要が出てきた。その結果、現在の
形態、午前中にOISの幼小部の運動会を
行い、幼小部の閉会式と中高の開会式
を重ねてこの時間はSIS/OISすべての子
供たちがフィールドで一堂に会し、そ
の後幼小部は中庭でランチ、中高は学
年対抗という形での競技開始、という
形態に落ち着いた。但し、午前中のOIS
幼少部の競技には中高生がボランティ
2
アとしてお手伝いに入り、91年の運動
会以来の光景、中高生が小さな子供た
ちの手を引いたりといった光景は、今
も消えずにある。
このように形を変えてきた本校の運
動会であるが、もっとも大きな変化は
「教員主導型」から「生徒主導型」と
いう、担い手の移行である。
第一回の運動会のことは記憶に鮮明
だ。当時のOISの中高プリンシパルのカ
ルキンズ先生が見事なリーダーシップ
を発揮された。その後、体育科の先生
方、生徒会顧問の先生方が、運営・指
導にあたられながら、少しずつ「生徒
主導型」運動会という、本校が追い求
めていた形への方向付けが進められ
た。
ここ数年は、ものの見事な「生徒主
導型」運動会となっている。運動会が
「生徒主導型」になったとき、ある変
化が目に見える形で起こった。教員指
導型で運動会が行われていたときは、
競技時間中に校舎に入り、教室や廊下
で時間を過ごし、運動会に参加してい
ない状態の生徒がちらほらとあった。
先生方がフィールドに戻るように話を
する場面が少なからずあった。しか
し、運動会が生徒主導型で進むように
なってから、そのような生徒はピタッ
といなくなり、競技の最後まで、生徒
はフィールドで、競技に、応援に熱を
入れるようになったのだ。
教育といったものの本質を考えるヒ
ントがそこにある。
◇◇◇
生徒会役員は必要に応じ教員の朝の
打ち合わせに入り、SIS/OISの全先生方
に向かって諸々の連絡をする。今年も
SIS高等部生徒会会長の藤本卓君、OIS
高等部生徒会長の薩摩光平君が、仲良
く、教員の朝の打ち合わせに姿を現
す。運動会が近づいてくると二人が姿
を現す回数も頻繁になる。教員の朝の
打ち合わせ自体がそうであるように二
人からの連絡も日英バイリンガルだ。
二人とも強いバイリンガルなのでSIS/
OISの先生方からどんな質問が出てもき
ちんと受け答えができるのだから立派
なものである。
運動会の直前、藤本君、薩摩君から
当日の動きの全体の最終説明が行われ
る。先生から質問が出る。「*年生の
入場の仕方は、えっと、階段下から右
回りでよいですか?」「いえ、左回り
です。」先生が、生徒会の指示を、一
生懸命メモをする。
生徒主導型とはそのようなものを言
う。
生徒会長のみならず、生徒会の他の
役員、ボランティアクラブの代表、学
年の代表などが教員の打ち合わせに現
れ、必要な連絡を行う。先生方がずら
りとそろった前でなにかを話す、とい
うことは相当な準備と気力と勇気のい
る事である。そのこと自体が生徒に
とって生きる力の実践的訓練だ。そし
て、例えば、藤本君にしても薩摩君に
しても、回を追うごとに、明らかに
堂々とした風になっていく。
◇◇◇
最後に運動会の更なる充実を願いい
くつかのことを書こうと思う。
ひとつは、競技が終わり、その日の
勝者が決定したときのこと。勝利に酔
い、同学年の友と喜びを分かち合い、
ヴィクトリーランをするのもよいだろ
う。が、その時、同時に、その日、共
に競技を楽しんだ他の学年の生徒たち
に、その日一日勝利を争った良き仲間
に、感謝を示す行動が取れればなおよ
いのではなかろうか。「ありがとう、
今日は私たちが勝利の喜びを味わうこ
とができました、それも、戦う相手の
あなたたちがあってのこと」と握手な
りができるなら、また一段と清々しき
一日になろう。
また、出場競技の相談、昼のパ
フォーマンスの内容の決定等、事前の
段階でOISの生徒との打ち合わせも多く
は行われているであろうが、当日、な
により人数で言えば一学年内でSIS多数
(
次ページ★に続く)
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「
彩都」
プロジェクトにSISが参加
箕面市と茨木市にまたがる国際文化公園都市「彩都」のプロジェクトにSISの生徒・教員も参加し、活
動を始めました。そのいきさつと今後への期待を校長先生に述べていただきました。
「
彩都」とSIS
大迫弘和
SIS校長 近代の合理主義や機能主義の思考が
無意識的に封印してきたアニマ(生命
の精)が注ぎ込まれ、都市を統合的な
生命現象として生成させてゆく試み。
茨木市と箕面市にまたがる北大阪の丘
陵地に、国際交流・学術文化・研究開
発などの未来型都市機能と、自然と調
和したアメニティ豊かな住環境とを併
せ持つ21世紀型複合機能都市の姿を次
第に明らかにしつつある「彩都」は、
そのような高度な思想性を基礎に、自
然との融合を目指す新都市である。そ
の新都市造りは、ある意味、人間の周
りの風景を変質させ、自然と人間の調
和を失効させてしまった20世紀という
百年を、その世紀の都市造りを、決し
て繰り返してはならないという人類的
な課題への希望的挑戦とも言える。
「彩都」のコンセプトの実現のため
に、具体的な「4つの軸」が掲げられ
ている。緑地軸を中心とした環境エネ
ルギー、バイオを中心とした生命科
学、生命と学術・文化を中心とした情
報文化、そして学際を中心とした教
育、の4つである。
h t t p : / / w w w . s a i t o - k o k u b u n . c o . j p /
index2.html。「彩都」関連のHPを開くと
「有数の施設が集積する彩都周辺」と
して大阪大学大学院、大阪外国語大学
などの大学や国立民族学博物館、大阪
バイオサイエンス研究所、生物分子工
学研究所、国立循環器病センターなど
の様々な施設・研究機関とともに、千
里国際学園が彩都と連携する教育機関
として位置付けられている。
また、『彩都コンセプトブック 新
しい生命の都市をめざして』にも本校
が「すでに10年前に千里国際学園が国
際文化公園都市(彩都)の先行的事業
として創立されている」と紹介されて
いる。 彩都は西部・中部・東部の三つの
ゾーンに分かれるが、国際交流、学術
研究の機能の中核を担い彩都全体のシ
ンボルゾーンとなる中部地区に、主に
現在は「里山」の状態である場所に、
子供たちにとって有意味な「なにか」
を作ろう、というプランにSISは参加し
ている。
SISの生徒有志とインターメディウム
研究所の研究生が知恵を出し合ってい
る。
生徒・研究生の外側を、世界に論陣
を張るセオリスト伊藤俊治東京芸大教
授(『ジオラマ論』でサントリー学芸
賞受賞、その他著書訳書多数)と大迫
が共同議長となり、畑祥雄関西学院大
学教授がまとめ役になっている委員会
が支えている。この委員会には田中守
先生、シャミ・ダッタ先生が委員とし
て参加している。
一体どのような「なにか」が発案さ
れるだろうか?
生徒たちがこの活動の中で、またひ
とつ成長を遂げてくれることを楽しみ
にしている。
(
前ページ★の続き)
派OIS少数派というはっきりとした差が
ある。少数派であるOIS生徒でちょっと
戸惑いを感じている人もあるようにも
思え、もう少しSISの方から声をいろい
ろかけながら一日を過ごせたらとも思
えたが、これは心配のし過ぎだろう
か?
最後に、立派な生徒主導型運動会は
下級生の上級生に対するrespect for
leadershipがあって初めて実現できた
ものと思う。このことを、日常の学校
の生活の中で、もっと生かしていけな
いか。例えば7年生8年生などが11年
生12年生といろいろ接しながら、何か
を学んでいくというようなこと。
◇◇◇
高等部生徒会の顧問を勤められてい
る山本先生(SIS英語科)Weintraub先
生(OIS日本語科)に心からの敬意を表
したいと思います。
◇◇◇
「おもしろいなぁ、たのしいなぁ」
という感慨は、生徒主導型の運動会で
あってのみ味わえるものだと思ってい
ます。
カット1
3
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澄んだ青空に包まれた運動会
10月5日(土曜日)に運動会が行われました。幼児部・小学部を含むOISと合同で行う数少ない行事のひとつです。10:45に
はプログラムを終えたOIS幼児部・小学部の生徒の閉会式とOIS/SIS中等部・高等部の開会式が同時に行われ、バンドの演奏と
澄んだ青空に包まれて各チーム色とりどりの行進が見られました。
各競技前半は、中等部・高等部それぞれに球技を行い、選手、応援団ともどもチームワークよく楽しめました。昼食時には
中庭で恒例のパフォーマンス大会。ただし今年は「応援合戦」であることを意識して取り組もう、という生徒会の趣旨により、
どの学年も今まで以上に工夫を凝らしチームワークを大切にしたものとなりました。昼食後はフィールドでの各種運動会競
技。今年の種目は障害物競走、綱引き、借り物競争、二人三脚、そしてリレーでした。結果は高等部優勝12年生、中等部優
勝8年生でした。
生徒会の皆さんには、運動会に向けての準備、当日の進行運営、本当にご苦労様でした。また、準備ボランティアや、OIS
幼児部小学部のボランティアをつとめてくれたみなさんもご苦労様でした。多くの人の努力と協力ですばらしい運動会の一
日が無事終わりました。
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2002運動会スケジュール
8:45 - 10:45
10:45 - 11:00
11:00 - 12:45
12:45 - 1:30
1:30 - 3:20
3:20 - 3:35
幼児部・小学部運動会
幼児部・1・2年生は体育館、3・4・5年生はプール
9:45より幼少部全員フィールド競技
幼児部・小学部運動会閉会式
中等部・高等部運動会開会式
中等部ドッジボール/インターセプタートーナメント
高等部ドッジボール/アルチメットトーナメント
昼食・パフォーマンス(中庭)
運動会競技
1.障害物競走
2.綱引き 3.ニ人三脚
4.借り物競争
5.リレー
表彰式 清掃
5
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<卒業生>
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教育実習での日々で得た『
感覚』
南 淳
第3期卒業生(
1996年卒)
秋の風が紅葉を運ぶこの季節、如何
お過ごしですか?色々と書式に戸惑っ
た末、この度は皆様への感謝の念を教
職員の皆様と生徒の皆さんに分けて綴
らせて頂きたいと思います。
◇
教職員の皆様へ…
日々ご多忙な中、2週間の実習にお
ける多大なご支援、本当にありがとう
ございました。多くの先生方、職員の
方々に教育・人生についてのお話を聞
かせて頂きました。それは、『日々何
事も勉強』をモットーとする私にとっ
ては今後の道程に大きく影響する、非
常に貴重な経験でありました。快く実
習を受け入れてくださいました校長先
生をはじめ、教職員の皆様方、そして
何よりも、手厚い教科教授指導をして
いただきました社会科の先生方、この
場をお借りしまして改めて御礼を申し
上げます。
さて、今回の実習にあたっては、実
は私の中で『心の教育』という1つの
テーマを念頭に置きつつ挑ませて頂き
ました。これは、私がカウンセラー養
成団体に所属してから、社会における
歪みの現代人への侵食力とその影響に
対して危惧を抱くようになり、それ以
来のテーマであります。それを担当の
日本史の授業の中で、如何に結びつけ
るか…。多種の授業形態の中でどれを
採るのか、板書・質問の形態は…。悪
戦苦闘するもなかなか上手くはいきま
せんでしたが、1つだけ明確に気付い
た事がありました。それは、自分が
『楽しみ』を感じていることでありま
す。つまり、授業での生徒との触れ合
いの方策などを考えること、教育につ
いて悩むこと、そして教壇に立つこと
が私にとっては喜び、幸せに繋がるの
だと感じました。これは、今後の私の
教育の道程において言うまでもなく大
切な経験であり、いつまでも忘れては
ならない原点になるとさえ思います。
これらの経験も、先生方の柔軟かつ
冷静な助言があってこそのものと思っ
6
ております。私の顔色(…の悪さ?!)
を見ては、貴重なお時間を割いてまで
お話をして頂きましたこと、誠に感謝
しております。皆様方のその御心のお
陰で、自分の目指す『心の教育』に一
歩近付けたと思います。暖かい眼差し
を本当に有難う御座いました。
◇
生徒の皆さんへ…
始めは緊張で顔が固まっていた為、
近寄り難かったかもしれませんね。し
かし、校内を歩いてた時、帰りにバス
停まで歩いていた時にニコニコしなが
ら声をかけてくれた人もいました、あ
りがとう。高3、高2の人達とは多く
コミュニケーションを取れ、非常に嬉
しかったです。(sports dayで踊ってし
まったし…笑)しかし、高1は4人、
中3は1人、中2・ 中1は0人(…残
念)。もっと話せれば、と悔やんでい
ます。
教育実習は基本的に凄く辛いもので
した。しかし、いつもニコッと手を
振ってくれる人、『南センセ∼!!』と
いつも大声で叫ぶ人…(元気は良い事
です、はい)、辛くてもその笑顔で救
われました。今でも皆の顔が浮かびま
す。でも人の心って不思議ですね、毎
日睡眠不足でしたが君達とのコミュニ
ケーションで毎日楽しくて仕方なかっ
たです。…しんどい時、友達に一言
『大丈夫?』って言われたら、なぜか
気分的にフワッとしませんか?…悲し
い時、無言で肩に手を当てられると、
なぜかホッとしますよね。そう、自分
がしてもらって嬉しい事は他の人も
…。僕はその深い意味を改めて君達に
気付かせてもらいました。
これから色んなことがあると思いま
す、君達にも僕にも。でも我々は一人
ではないという事をお忘れなく。僕に
投げ掛けてくれた皆のその優しさと笑
顔をもっと多くの人達に対して出して
みてはどうでしょう?またいつか会え
る日を楽しみに。有難う御座いまし
た。 I N T E R C U L T U R E N O V E M B E R
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2002 All School Production 2002年度オールスクールプロダクション
OLIVER! オリバー!
大迫奈佳江
プロデューサー、日本語科・音楽科
今年度のオールスクールプロダクション、ミュージカル
『オリバー!』の公演予定をお知らせいたします。公演はす
べて、校内シアターで行われます。
公演予定
12月5日(木) 4:
00開演
12月6日(金) 6:
00開演
12月7日(土) 2:00開演(マチネー)
6:00開演(最終公演)
チケットは、千里国際学園の生徒および12才以下の子供が
500円、一般が1500円です。校内ブックストアにて、11月18
日よりお求めになれます。このチケットはプロダクションへ
の寄付としてお考えくださいますようお願いいたします。学
校予算より版権・賃貸料等を出してもらっていますが、公演
のための諸経費がいくらかまかなえるようご協力をお願いし
ます。シアターの席には限りがございますので、どうぞチ
ケットはお早めにお求めくださいますようご案内申し上げま
す。
『オリバー!』はご家族で楽しめるミュージカルとして、
日本でも度々上演される有名なミュージカルです。お友達、
ご近所の方、ご親戚等、お誘い合わせの上、ぜひご家族でご
覧になってください。公演は英語で上演されますが、日本語
の字幕があります。(司書の青山先生が今年も字幕を作成し
てくださいます。)
1年生から12年生までがいっしょになってひとつの作品を
つくりあげていく姿は、微笑ましいかぎりです。連日のリ
ハーサルを皆よくがんばってくれています。キャストもス
タッフもオーケストラもそれぞれの役割を最高のものにしよ
うとしています。練習が思うように進まないこともありま
す。突然の変更もあります。長い時間待たなければならない
こともあります。しかし、何かを創り上げていく喜びや、思
わぬハプニング、笑いを分かち合ううちに、だれもが感じて
いきます。わたしたちは今、ひとつの目的に向かっていっ
しょにがんばっているんだ、という充実感を。
『オリバー!』は、2幕11場の規模の大きなミュージカル
です。キャストが総勢80名以上になります。10月末の時点で
すでに160名以上の人が参加していました。OIS/SIS両校の生
徒、先生、保護者、有志、皆様のおかげでこのような公演が
できることに感謝しております。昨年に続き、この公演はス
テージデザインのクラスの発表の場でもあります。昨年はチ
ケットが公演前に売り切れました。お見逃しがありませんよ
う、チケットはくれぐれもお早めにお求めください。では、
シアターで!
<卒業生短信> NGOで働いています
牧村愛香
第1期卒業生(
1994年卒)
OIA (SIS の旧校名)を1994 年に卒業してからロサン
ジェルスの小さなリベラルアート大学(Occidental
College)に行きました。小さいといっても人口1600人
なので OIAよりはずいぶん大きかったです。Occidental
College には 10%もの多くの留学生が通っているので、
ロシアとかインドネシアや香港の人と友達になれてお互
いうれしく、心強かったです。留学生どうしでお好み焼
きやどら焼きを作ったり、ナイジェリアの料理をいただ
いたりもしました。Occidental は、留学生が多い上に
40-50%近くの生徒が白人以外の人種なので、すごしやす
かったです。私は小さい時からアメリカに住んで白人社
会で住むということがどういうことかよく身についてい
たので、人種の混ざった学校に行きたいと思って選びま
した。色々な人種の友達の経験に惹かれて大学では「ア
メリカ学」を勉強しました。日本に住むおじに「400年し
かない歴史を4年もかけてどない勉強すんねんや」とおも
しろがられてたけど「アメリカ学」はけっこうおもろ
かったです。
大学を卒業してもう4年になります。仕事はロサン
ジェルス内にあるNGOの Asian Pacific Health Care
Venture で youth development programs をしていま
す。結構楽しいです。仕事仲間も結構いいやつがいま
す。他には、今有機栽培に興味をもっていて、この間
Santa Cruz の有機栽培畑を見に行きました。ついでに
スポーツやキャンプは今も大好きです。OIA のキャンプ
楽しかったなあ、とたまに写真を見た時思い出します。
ではこれくらいで終わります。皆さんお世話になりまし
た!
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Science Partnership Program に参加して
前号でお知らせしました、本校と大阪大学、関西学院大学との Science Partnership Program(理科、数学)に参加した生
徒と保護者の方から感想をいただきました。
SPP(
理科)感想
津高絵美
高等部3年 「大学の教授が高校生のために授業をしてくれるなんて、
すごい!」このプログラムについて初めて聞いた時、私はそ
う思いました。なにしろ、一高校生の生活の中ではなかなか
関われない人たちなのですから。
個人的に面白いと感じたのは、以前から興味を持っている
「高分子」についてのSPP第2回目のプレゼンテーションで
す。2つの液体を混ぜると、モクモクとプラスチックが出来
上がったり、他にも実に様々な実験やサンプルにふれること
ができ、その不思議をじっくりと感じることができました。
また、第1回目の一つのテーマではなく多くのテーマを持っ
た「大学ミュージアム」についても、多くの分野の財産を持
つ大学ならではのものだと知り、高校生も活用すべき情報源
だと思いました。今までの研究でつくられたり発見された財
産には大変興味をそそられます。
私は2講演(「大学ミュージアム」「高分子化学の不思
議」)しか参加することができませんでしたが、両講演と
も、普段の生活ではふれられない世界のものだったので、大
変刺激になり、勉強になりました。「Science」だから文系
には関係ない!なんていうことはないのです。生活の中には
科学技術が溢れていて、私たちと理科のつながりは大変深い
ものです。加えてSPPは、理科の授業を取っていなくても理
解できるように教授の方々も内容を考えていただいているよ
うですし、内容も相談の上で決めているので、聞きたい内容
があれば、リクエストをしてみても良いと思います。ぜひ、
この機会に参加してみてはいかがでしょうか。
SPPに参加して
参加保護者
SPP「科学技術・理科学習プログラム」に参加できて、と
ても幸運でした。このテーマを見た時、私に理解出来るかし
らと不安でした。が、目から鱗とはこの事でしょう。科学と
聞くだけで拒絶反応を示しそうな私ですが、日常生活そのも
のであるという事実が分かりました。暖かカイロも紙おむつ
も母親の日常的欲求から生まれた優れものです。母親の好奇
心・何故という気持ちが楽しい理科の世界に導いてくれる事
を実感しました。4日間のプログラムはとても分かりやすい
レジメで、代用実験も見せて頂き好奇心をかきたてられまし
た。
高校生向きの内容でしたが中学生にも充分理解できると思
います。中学生にも化学式・記号に入る前にこんなプログラ
ムを企画して頂ければもっと科学の好きな子が増えるのでは
ないでしょうか。頂いたレジメを子供に見せますと沢山の写
8
真が入っているので分かりやすく我が家の話題になりまし
た。特に分子には形があるという事、地球温暖化を図と数値
で表している事に興味を持ちました。
今回のプログラムは千里国際学園の先生方の企画書作りに
始まり多大なご尽力で文部科学省の新しい試みに当学園が採
用され、大阪大学大学院理学研究科の先生方との話し合いで
進められたそうです。受講できた事を改めて感謝いたしま
す。ありがとうございました。次回催されるプログラムに
は、是非たくさんのお母さま方と参加出来ればと思います。
ご一緒に参加してみませんか。きっと子供との楽しい発見に
繋がると思います。
SPP(
数学)感想
伊藤 愛
高等部3年
今回のSPPでは、私が興味を持っている工学関係の話が聞
けるということで、参加した。来て下さった教授の方は話し
慣れしておられて、スムーズに分かりやすく話して下さっ
た。デジタルとアナログの違いや、それぞれの録音方法な
ど、興味はあったがよくは知らなかったことを教わることが
出来た。研究内容の紹介などの話は、説明だけだと難しい上
聴くだけなので退屈になりがちだが、実際にヘッドホンで音
を聴かせてもらったり、PS2でのサッカーのゲームのデモ
をしていただいたことで興味が沸いたし、大学での研究内容
もより分かりやすくなったと思う。
説明の中で、物理の波動の話や数学の2進数や行列の話な
ど、今までに習った様々な分野の話が出てきたので、高校で
勉強したことが確かに大学の研究で使われているのだと興味
深かったが、こういった話を知らない人にはそうでもなかっ
たかもしれない。やはり、大学の研究を高校生に説明しよう
とするのは難しい点もあると思う。大学では3年間教養や専
門の勉強をしてから研究に入るのであり、研究内容を詳しく
説明しようとすればこういった様々な知識が必要になってく
るだろうが、逆に誰にでも理解できるような簡単な話だけを
しようとすると余り面白くなくなる。しかし、今回のような
デモがあれば分かりやすく、興味を持ちやすい。
このSPPというプログラムはまだ試験段階で多くの壁もあ
るだろうが、私はこのような授業は良いと思うし、もっと
様々な分野で行ったら良いと思う。
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高校生国際交流プログラムに参加して
藤本 卓
高等部2年
今年の夏、高校生国際交流プログラ
ムの一員に選ばれアメリカに行く機会
に恵まれました。来年興味がある人は
ぜひチャレンジしてみてください。
今回のプログラムを終えて、まず思
いうかぶのは、「ありがとう」という
言葉です。こんなにもすばらしい経験
をできて、本当に自分は幸せだと実感
しています。このプログラムを支えて
くださったみなさまに感謝しておりま
す。
このHigh School Diplomats(高校生
国際交流プログラム)プログラムは1
次選考から考えると4ヶ月近くたちま
すが、アメリカでのキャンプのプログ
ラムだけでなく、そのための準備全て
がいい思い出になり、いい経験になり
ました。このプログラムを通じて学ん
だことは数知れません。その数のあま
りの多さのためにまだ整理ができてい
ませんが、1つ言えることは、自分と
相手に対する思いやりの大切さを学ん
だということです。
今回のキャンプは3週間という長期
間で、場所の移動もあり、環境も変化
しました。その中での自己管理という
のは本当に大切なことだとも思いまし
た。カウンセラーもいますが、水も空
気も違い、結局自分のことは自分で責
任をとらないといけないわけですか
ら、とても大変でした。しかし大変
だったからこそ収穫も多かったのだと
思っています。
他人に対する思いやりというのはこ
のキャンプの中ではもっとも大切な要
素の1つだと思っています。日本の友
達、アメリカの友達、カウンセラー、
プログラム中に会った人の全ての人に
対して、皆の「思いやり」なくしては
このプログラムの成功はなかったと思
います。
プリンストン大学ですごした10日間
をふりかえってみると、まず、アメリ
カ人の思いやりの心には驚かされまし
た。初めてroommate に会った日の夜に
アイスをおごってもらった時には感動
しました。他のアメリカ人と接したと
きもなんの壁もなく、まるで昔からの
友達のように話しかけてくれて、うち
とけやすい雰囲気を作ることのうまさ
は、すごいと感じました。これはやは
り、昔から移民をうけいれている国の
国民性によるものなのでしょうか。
また、アメリカ人の間での思いやり
には、ただ仲良くするだけでなく、意
見が食い違った時には反論するという
こともあります。日本ではあまりあり
ませんが、私のr o o m m a t e と友達は
しょっちゅうdiscussionをして疑問を
ぶつけあっていました。日本だと相手
の機嫌をそこねるかもしれないからと
遠慮しがちですが、アメリカ人の自分
の意見をぶつけあうことこそ真の友情
という考えには少しひかれるところが
ありました。これには自分の意見を
しっかりもつことにもつながると思い
ますが、roommate達のdiscussionにあ
まり加わることができずにいる自分に
腹が立つこともありました。だからこ
そ、今回のプログラムの刺激を忘れず
に日本でも自分をみがきあげようと思
います。そしてまたいつかアメリカに
戻り、大人としての国際交流をしたい
と思っています。このプログラムで得
た経験、うけた刺激は必ずどこかで生
かしたいと思います。
京都へ日本史校外学習
SIS Japanese History Field Trip
Shammi Datta
社会科
SIS 高等部2・3年生の日本史クラスは、10月4日
(金) に京都へ校外学習に行きました。京都駅ビルの屋
上で京都の町の全景を眺めながら、京都の歴史を簡単
に復習した後、「幕末と京都」と言うテーマで、二条
城とこの時期特別公開されている本丸御殿等を見学し
ました。
自然と建築の調和、平安時代から近現代の京都の建築
や庭園ついて見学すると共に、参加者にとって高校生
活の楽しい思い出の一つになったようです。
9
I N T E R C U L T U R E N O V E M B E R
2 0 0 2
N o . 8 4
学年だより
●中等部1年生
世界一の学園
田中憲三
んか。
1組担任、数学科
●中等部2年生
大人に近づく第一歩
志垣満理
先日、イヤーブック用の写真を撮っ
てもらったときに、みなさんが4月の
オリエンテーションのときに生徒ID用
の写真を順番に撮影してもらっていた
こと思い出しました。みなさんが希望
と夢を抱いて、千里国際学園に入学し
て、もう半年が過ぎたのですね。みな
さんと同じように私もこの学園に夢と
希望を持って勤め始めたのは今から10
年も前のことになります。開校当時、
吹田市の桃山台に住んでいた私は、箕
面の地に新しい学校が誕生したことを
知り、自分の娘が将来通う学校として
どうだろうか、という興味を持って、
親としての立場でオープンスクールに
参加しました。シアターで一通りの説
明を聞いた後、今でもはっきりと覚え
ていますが、若き日の(今でも十分、
お若いですが、、、)福島先生に学園
内を案内していただきました。そのと
き、「ここで数学の授業ができたらど
んなに幸せだろうか。」と私の胸が大
きく膨らみました。縁があってか、そ
の1年後には、大好きな本学園で授業し
ている自分がいました。みなさんと同
じように私も大きな幸運に恵まれてい
ました。
ところで、大好きで自慢できる学園
なのですが、このごろ少し悲しい気持
ちになることがあります。それは次の
ような話を、聞いたり見たりすること
があるからです。「人の話をしっかり
聞かない人がいる。」「宿題を忘れる
人がいる。忘れてもそれをたいしたこ
とと思わない人もいるらしい。その証
拠に同じ人が何度も忘れる。」「教室
のいすや机が大切に扱われていない。
ごみが散らかっている。」「おしゃべ
りをして、授業に集中できない人がい
る。」「友達の気持ちを考えて行動で
きない人がいるらしい。」などなど。
もう一度、入学当初の気持ちを思い出
し、大切にしたい「5つのリスペク
ト」が常にリスペクトされている、世
界一の学園にしていこうではありませ
10
1組担任、生活科学科
SISに入って2度目の運動会が10月5
日に行われました。まだまだ、2回
目、でも、ミドルスクールの最高学
年、自ずと優勝の文字が頭をかすめま
す。今年は、学年でまとまって何かを
しようということで、全員おそろいの
Tシャツを作りました。おそろいとは
言っても、白いTシャツを用意し、自
分達で色を染めたので、思い思いの作
品となりました。当日は、ペンを持参
で友達にサインやイラストを書いても
らったり、1組は、みんなで決めたク
ラスのマークをスプレーしたりと、T
シャツが1枚あっただけで、様々なコ
ミュニケーションが出来てよかったか
なと思います。もちろん運動会の競技
も頑張りました。応援にも力が入り、
パフォーマンス(応援合戦)も、手作
りのポンポンを持って、少し照れなが
らも一生懸命さが伝わってきました。
お疲れ様でした。結果は、ダントツの
得点で(MSの部)優勝。(HSの部
優勝の)高3の後に続いてのウイニン
グラン。興奮が伝わってきました。
と、なかなか充実した運動会だったと
思いました。感想を聞いても、「去年
より盛り上がった。」「楽しかった」
と言ってくれたのですが、生徒会から
の依頼で、運動会のよかった点と悪
かった点を上げてくださいと言われる
と、「競技が面白くない」「もっと競
技の数を増やして欲しい」「競技のサ
インアップの仕方が良くない」「応援
席の場所を変えて欲しい」等など改善
して欲しいところがたくさんでまし
た。こうして欲しい、ここが気になる
と言う事に気付く事は、「別に…」と
いう無関心よりは、ずっといいことだ
と思います。(確か去年は、こちらの
方でした。)ただ、それを言うだけで
なく、改善できる事は何で、出来ない
事は何か。では、どうしたらいいの
か。どうすれば、それができるのか
等、もう1歩踏み込んで考えられるよ
うになるといいかなと思います。そし
て、結果につながる行動が起こせるよ
うになって欲しいと思います。あれが
いい。これがいい。といっているの
は、まだまだ子供。それについて、建
設的な考えと行動力が伴うのが、大
人。言い換えれば、子供は、夢を語り
ますが、大人は、その夢を実現してゆ
く力を持っています。中学生は、子供
と大人のいわば中間。あるときは、
「まだ、子供なんだから」と言われ、
またあるときは、「もう子供じゃない
んだから」といわれ、理不尽に思う事
もしばしばでしょう。子供は、確かに
楽ですが、子供でいる限り、夢をかな
えることは出来ません。“今”だけで
なく、その1歩先を見られるように
なっていきましょう。確実に大人に近
づいてきている今だからこそ、物理的
な成長だけでなく、精神面でも、少し
ずつ、成長していってくれたらと思い
ます。でも、それは、体の成長のよう
に、待っていても訪れるものではな
く、自分自身で落ち着いて考えるとい
う事こそ、必要なのではないでしょう
か。中学2年生のこの時期、ただ、楽
千里国際学園基本方針
千里国際学園では、自分の行
動に責任を持ち、よい人間関係
を維持していく能力が、生徒各
自に備わっていると信じます。
この考えにもとづいて、次のよ
うな行動の目安がつくられてい
ます。
<5つのリスペクト>
自分を大切にする
他の人を大切にする
学習を大切にする
環境を大切にする
リーダーシップを大切にする
I N T E R C U L T U R E N O V E M B E R
しければいいというのではなく、少し
先の事を考え、今は何をすべきなのか
を、人から言われるばかりでなく、自
分で答えを出せるよう、努力してみて
ください。それが、名実ともに、大人
に近づく、第一歩だと思います。
●中等部3年生
内部進学を考える
馬場博史
1組担任、数学科
10月5日の運動会。全員が黒のウェ
アを着て「一致団結」し、競技・応
援・パフォーマンスで大活躍したSIS/
OISの9年生(中3)は、ハイスクール
(9年から12年)で2位という好成績
を残しました。特に盛り上がったのが
綱引きでしたが、SIS とOIS の生徒が力
を合わせて頑張る姿を見ていると、二
つの学校が協力し合って成り立ってい
るという他に見られないこの学園の特
色を再確認できました。ただ他学年に
もいえることですが、SIS/OISで同じひ
とつのチームとして闘うのですから、
事前の準備段階からの交流がもっと
あって良いと思いました。
SISの9年生はその次の週には正式に
学年旅行(SISの9年生が毎年卒業式直
後の春休みに行く旅行を計画する)委
員会、卒業行事(卒業式・謝恩パー
ティ等を企画実行する)委員会、新入
生歓迎(高等部への外部入学生を内部
進学生が歓迎する企画を考える)委員
会を発足させました。中でも学年旅行
委員会は既に何回もミーティングを持
ち、委員会のホームページも作り、ス
ポンサーである保護者の方に旅行の意
義をご理解していただくべく張り切っ
ています。日数も予算も限られた中
で、どれだけ有意義な旅行を計画して
くれるか楽しみです。また新入生歓迎
委員会は初めての試みなので、その活
躍も楽しみにしています。
さて9年生の秋学期というと、内部
進学を考える時期でもあります。普通
の公立の中学3年生は高校受験を控
え、進路のことを真剣に考えている時
期ですが、本校の9年生も内部進学を
当然のことと考えずに、高校生活のこ
とや将来のことも含めて真剣に考えて
ほしいと思います。
最も左右するのはやはり成績です
が、日頃の授業を大切にし、家庭での
学習を習慣づけて、課題等をしっかり
期限を守って提出していれば問題とな
ることはまずないでしょう。成績その
ものよりも、積極的に学習する態度が
求められると思います。
また、この学園では生徒ひとりひと
りが基本方針「5つのリスペクト」に
もとづいた行動をとることが求められ
ています。例えば迷惑な行動はしない
ように気をつける。またしてしまった
としても人に注意される前にやめる。
あるいは注意されたらすぐにやめるこ
とができなければなりません。自分に
思い当たることがないか思い返してみ
てください。(注意されたのに同じこ
とを繰り返す人は問題外ですよね。)
一方、受験やスポーツ活動でも考え
なければならないことがあります。本
校は、有名大学合格者数を誇ったり、
早朝・放課後や夏冬春休み中に受験特
訓講習するようないわゆる「受験対策
校」ではありませんから、生徒は自主
的・計画的な学習姿勢が求められま
す。「尻たたき」されないと勉強でき
ない人はここで決意を新たにして下さ
い。また、一部を除いて運動クラブは
シーズン制ですから、いろいろなス
ポーツを経験したい人にはいいです
が、1年中ひとつのスポーツに専念し
2 0 0 2
N o . 8 4
たい人には向かないシステムになって
います。(そうそうトライアスロンク
ラブとランニングクラブは1年中活動
してますよ!)
最後に、運動会の話の中でも少し触
れましたが、この学園の最も大きな特
色はSIS とOISという2つの学校が共存
していることです。学校教育法でいう
「一条校」であるSISと「各種学校」で
あるOISとが同一敷地・校舎内に存在し
ている…。私達は慣れてしまって当然
のように毎日を過ごしていますが、実
A A A
はこれは本当にすごいことなのです。
A A A
私達はこのすごい環境の中で、この
素晴らしい特色を生かして学園生活を
送っているでしょうか。2校合同の授
業やクラブや学校行事などで積極的に
交流しているでしょうか。また、交流
しようとしているでしょうか。内部進
学をしようという人はこれからもこの
ことを意識して行動し、後輩の模範と
なるような高校生活を送ってほしいと
思っています。
内部進学希望調査の返答を提出して
もらうのを機会に、家族の方ともよく
話し合ってもらったことでしょう。担
任との個人面談の中で、高校生活への
決意や将来の夢などを聞かせてもらえ
たら嬉しく思います。
<学年だより番外編>
日本演奏家コンクール本選会入選
去る7月30日、日本演奏家協会主催「第4回日本演奏家コンクー
ル」の本選会が、関西の一次、二次予選に続き、東京のすみだトリ
フォニーホールにおいて行われ、9年1組の林はるかさんがチェロを
弾き、弦楽器部門・中学生の部において第3位(1、2位なし)とな
りました。伴奏は妹で7年2組の林そよかさんが行いました。10月26
日には、東京上野の旧奏楽堂において入賞者の表彰式と披露演奏会が
行われ、ポッパーのハンガリー狂詩曲を演奏しました。
また、このコンクールの結果、日本演奏家協会より推薦され、9月
28日、大阪市阿倍野区民センターにおいて行われた「第3回大阪国際
音楽コンクール」弦楽器部門・中学生の部の本選会にも出場し、第3
位となりました。これにより、来年1月12日、大阪フィルハーモニー
会館で行われる入賞者披露演奏会にも出演する予定です。
11
I N T E R C U L T U R E N O V E M B E R
●高等部1年生
科学の芽と目
土佐礼子
4組担任、理科
皆さん、9月にSPPプログラムが実施
されたことはご存知ですね。これは先
端の科学の現場で日々取り組んでおら
れる研究者の方々を通して、広く科学
の面白さに触れ、私たちと科学の深い
結びつきを知ってもらおうというプロ
グラムです。
その昔、高校生だった私は、「今日は
気温が34 ℃で凄く暑い」 というふうに
とっくに分かったつもりになって使っ
ていた「温度」というのが、ミクロな
分子の運動によって説明されるだけで
なく、分子のエネルギーそのものが温
度を決定しているということを知って
ショックともいえる感動を覚えたもの
です。勿論この感動をもってしても、
暑い夏はやはり暑くて汗をかき、冬の
寒さは身にしみることには違いありま
せん。しかしまたそれさえも克服すべ
く科学と技術の融合で、暑い夏を涼し
く、冬の寒さも暖かくする手段を私た
ちは手にしているのです。
科学は理論(計算)と実験を車の両
輪として進歩しています。そしてその
理論も一握りの天才と呼ばれる人が
ウーンと考えてパッとひらめくような
ものではありません。アインシュタイ
ンでさえ「私は実に多くのものを先達
や同時代の人々に負っている」と述べ
ています。例えば宇宙の創造を説明す
るビッグバン説も、膨張する宇宙の観
測、宇宙背景放射の精密な観測や星間
物質の研究など、多くの科学者による
日々の研究からの検証があって始めて
しっかりした理論としての承認を得ら
れているのです。このように科学には
厳密な検証が不可欠ですが、一方、常
識にとらわれない自由な発想と想像力
も大変重要なものです。なぜ?という
極めてシンプルな問いが科学の芽で
す。この芽はきっと誰にも潜んでいる
のではないでしょうか。水と光を与え
て科学の目に育ててみませんか。
国や地域の文化を超えたもっと大き
な人類の文化としての科学が、そして
未知のことを知る喜びが若い人達に浸
透して欲しいと思っています。
(今後もSPPプログラムでは、いろい
12
2 0 0 2
N o . 8 4
ろな科学分野、研究者の先生方の紹介
をしていく予定です。自分の進路にか
かわらず、少しでも興味があれば是非
科学の世界を覗いてみてください。 前
回のSPPに参加してくださった保護者の
方と高校3年生の津高絵美さんの感想
が8ページに掲載されていますので参
考にしてください。)
●高等部2年生
Congratulations
Peter Heimer
4組担任、英語科
Congratulations to all Undokai
participants. Though the 12th graders
scored the most points, remember that
When the Great Scorer comes
to write against your name,
she writes not whether you won or lost,
but how you played the game.
Or something like that. I wonder if the
Great Scorer noticed how far behind Heimer
was in the relay race.
Congratulations to all the grade 11
sports team members- baseball, volleyball,
tennis- especially on their APAC
performances. I am writing this as the
volleyball and tennis teams prepare to
leave for Beijing, and I assume they will
return as champions. Remember, when the
Great Scorer comes to... well, you know.
Congratulations to the grade 11 class
trip planning committee members for all the
effort they are devoting to the March 2003
trip to Thailand. The committee is
researching, planning, explaining, and
communicating. We can't wait!
●高等部3年生
20数年ぶり
中村亮介
4組担任、社会科
今、この原稿を書いている時、ちょ
うど、北朝鮮に拉致された人たちが20
数年ぶりの里帰りを果たした、という
ニュースが流れています。1970 年代の
後半に日本海側から拉致をされて北朝
鮮にいった人たち。その人たちの北朝
鮮での年月を考えると、どんな事が
あったか、想像するだけでも悲しみや
辛さが関係ない私にもこみ上げてきま
す。久しぶりに、懐かしい人、会いた
かった人に会える事…。
そんな時に私も20数年ぶりの出会い
がありました。高校の同窓会事務局
に、ある用事で連絡を入れたところ、
会報に関西地区で活躍している同窓生
の様子を寄稿してくれと頼まれまし
た。(私の母校は埼玉県の飯能市とい
う所にあります)昨年の暮れのことで
した。今年の5月の初め頃に原稿を送
りました。簡単な今の自分の仕事や生
活を書いて。6月の半ばに会報が同窓
生に送付されました。私の原稿の最後
にメールアドレスを載せていたので、
高校を卒業してから一度も会った事の
ない、懐かしい同級生や先輩、後輩10
名ほどからメールが届きました。とて
も嬉しかったです。その中の数人にこ
の夏休み、東京で会う事が出来まし
た。私が高校を卒業したのは1978 年で
すから、2 4 年ぶりの再会になりまし
た。お互いの変化に気づきつつも、変
わっていないところを懐かしみ、楽し
い時間を過ごす事が出来ました。そし
て、再会を約束してわかれました。今
でも、メールや電話のやり取りをして
います。
学生時代の友人は、長い間会わなく
ても、再会すると、昔の自分に戻り、
すぐに打ち解けて話し始めたり、気を
使わずに時間を過ごせたりします。12
年生(でなくても、他の学年のみなさ
んも)はもう、間もなく卒業します。
どうか、今、あなたの周りにいる友達
を大切にして下さい。そして、何年
か、何十年か経って再会した時に、つ
い昨日別れて、また会った感覚で話し
が出来たり、楽しい時間が持てるよう
にして欲しいと願っています。
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話題
情報
連絡
2 0 0 2
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卒業生から図書寄贈
1997年卒業の角田望さん
青山比呂乃
図書館
* 卒業生から図書寄贈がありました
図書館には、よく在校生、保護者、卒業生からの図書寄贈
の申し出がありますが、その多くは不用になった本をいただ
くことが多いです。そんな中、今回は、昨年大学を農業経済
専攻で卒業し、現在NGOで働いている、1997年卒業の角田
望さんから、そのNGOで作った本を4冊いただきました。
NGOの名前は、日本ネグロス・キャンペーン委員会といい
ます。1986年にフィリピン・ネグロス島の飢餓に対する援助
団体として発足し、後にはオルター・トレードジャパン社
(ATJ)を立ち上げて、ネグロス島の無農薬栽培のバナナ
の輸入を始め、インドネシアの海老、エクアドルの有機栽培
コーヒーなどの現地の生産者と消費者を結び付け、「南」の
生産者の経済的自立を図り、日本の消費者の暮らしのあり方
を問い直すことで、南と北の新しい関係を創造する活動を続
けているそうです。
今回いただいた本は、こうした活動の内容を紹介するもの
で、すでに図書館に入っている、岩波新書の「エビと日本
人」「バナナと日本人」岩波ブックレットの「バナナとエビ
と私たち」などにも紹介されている、現代社会の食と南北問
題への取り組みをさらに紹介する本2冊、バナナについての
フィリピンの人たちの思いを伝える絵本1冊、そしてこうし
た開発と女性問題についての国連の1999年に出た報告書を日
本語訳したもの1冊です。
しばらくの間、新しく入った本のところに展示しておきま
すので、是非手にとって見てみてください。
◆「有機エビの旅」
村井吉敬[ほか] オルタートレードブックレット ATJ 1994
◆「台所からアジアを見よう バナナ」
堀田正彦 オルタートレードブックレット ATJ 1995
◆「バランコン-島からとどいたバナナのえほん」
小島希里・堀田正彦 新評論 1993
◆「国連世界調査報告1999:
開発と女性の役割-グローバリゼー
ション・ジェンダー・労働」
日本ネグロス・キャンペーン委員会編 アジア農村オルタナ
ティブス 2001
保護者の方が本を出版
9年生保護者の獅子倉雅子さんが所属するグループ
で本を出版されました。主婦の友社「親子で育てる
『じぶん表現力』」です。詳しくは同社のホームペー
ジ(http://www.shufunotomo.co.jp/)でも紹介され
ています。本学園図書館にもまもなく置く予定になっ
ています。内容についてご本人からお話をしていただ
きました。
「本の概要は、『いかにして国際的にも通用する自
己表現力を養うか』というテーマについて書かれてお
ります。著者であるJAMネットワークとはアメリカで子
どもを現地の学校に通わせた経験のある母親が中心に
なっている数人の日本人女性グループの名前で、私も
そのメンバーの一人です。このグループでは日米に多
くの母親や教師とのネットワークを持ちながら取材や
執筆活動をおこなっていまして、今年8月にこの本を
出版いたしました。発売後3週間で増刷になり、また
韓国でも近々翻訳本が出版されることも決まりまし
た。」
13
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<国語科>
2 0 0 2
N o . 8 4
「
句会ライブ」
開催
福島浩介
国語科
10月21日、坪内稔典(つぼうちとし
のり)先生が代表をなさっている俳句
グループ「船団の会」の句会研究会
(*1)のご協力を得て、中等部3年生を
対象に、「句会ライブ」が開催されまし
た。坪内先生は京都教育大学を退官さ
れ現在は、仏教大学で教鞭をとってお
られます著名な俳人です。教科書への
ご執筆があったり、NHKのBS俳句王国に
出演されたり、松山俳句甲子園
(www.haikukoushien.com/)で審査委員
長をなさったりと多忙な方なのです
が、学園から徒歩5分ほどのところに
お住まいであることと、大阪教育大学
の田中俊弥先生(私の教育実習の指導
教官です…)の仲立ちがあって、この
会を実現することができました。当日
は、他校からの見学の先生方もお見え
になり、盛会となりました。
句会ライブとは、俳句甲子園で採用
されている方法で、兼題(*2) を与えら
れた一チーム5人からなる二チームが
句自体と、その鑑賞、ディベートで対
戦するものです。まずは、それぞれの
題の俳句がスクリーンに映し出され、
それぞれのチームから相手チームへの
質問、攻撃(?)が3分ずつ行われます。
その後、審判からの質疑が3分行わ
れ、判定が下されます。これを先鋒、
次鋒…大将と5回繰り返すわけです。
今回は、坪内稔典先生、田中俊弥先生
そして大迫校長先生が、審判をなさい
ました。今回のお題は、「国名」「ケ
イタイ( 携帯電話) 」「動物」「ハン
バーガー」「秋の空」でした。
中3国語のセクション2と3の対戦
でしたが、大接戦の末、3対2で、セ
クション2(松島先生クラス)が勝利を
収めました。ディベートも、相手の不
備をつくだけでなく、相手の句のよい
ところは褒めるという大変すばらしい
戦いとなり、教員、生徒とも大変有意
義な時間を過ごすことができました。
その後、OISの高校生の日本語の授業で
も、坪内先生が授業をしてくださり、
14
句作、選句が行われました。翌日に
は、授業時間の都合で句会ライブに参
加できなかったセクション1の生徒た
ちのために、田中俊弥(たなかとし
や)先生が、わざわざもう一度、足を
運んでくださり、句の推敲の授業をし
てくださいました。これも大変ために
なりました。ラッキーな生徒たち!
生徒たちは、「今度はいつあるんで
すか」とか「次は代表選手に選ばれた
い!」とか大変、積極的かつ良い感想
を持ってくれたようで、会の準備をし
た私たちの励みにもなりました。ま
た、会の後の、参集いただいた先生方
を交えての講評では、「一対戦ごとに
すばらしい戦いになり、生徒の吸収力
のすばらしさに感動した」「中学生と
は思えない」などというお褒めの言葉
を沢山いただきました。
俳句というのはたった17文字のなか
に世界を凝縮してゆくものなので、
「この言葉こそ」と言葉を選びぬくセ
ンスが必要とされます。(おっ、前号
で私が学年便りに書いたことと偶然に
も繋がりが…)このような機会を持つ
ことによって、生徒の皆さんの、そし
て私たちの言葉に磨きがかかってゆけ
ば、これはとても幸運なことと言えま
しょう。
最後になりましたが、坪内先生、田
中先生をはじめ、句会研究会の皆様、
参加してくれた生徒諸君、お集まりい
ただいた先生方にお礼を申し上げま
す。ありがとうございました。
(注)
*1 句会は俳句の基本の場ですが、句
会の意義、歴史、形態などは必ずしも
十分に研究されているとは言えませ
ん。私たちは、俳句の創作・鑑賞の場
としての句会、すなわち、自己を他者
に開き他者と共に創作する句会を、優
れた文化装置としてとらえ、多面的に
研究したいと思います。また、句会の
学校などにおける実践を積極的に試み
ます。以上のような目的をもって、こ
こに句会研究会を発足させました。
(「船団の会」ホームページhttp://
sendan.kaisya.co.jp/より)
*2 兼日題の略。歌会・句会などを催
すとき、あらかじめ出しておく題。ま
た、その題で詠んでおく歌・句など。
本校は、1998 年度より、
それまでの4学期制から各学
期同授業日数の3学期制(60
日×3)へと移行しました。
4月∼6月を春学期、9月∼
11月を秋学期、12月∼3月
を冬学期と呼んでいます。
また1999年度には、大阪
国 際 文 化 中 学 校 ・高 等 学 校
(OIA)から千里国際学園中等
部・高等部(SIS)へ校名変更。同
時に、中3以上の授業は一部
を除いて「学期完結制」とな
り、高等部では学期ごとに単
位が認定されるようになりま
した。このため、各学期で履
修科目、時間割が変わりま
す。
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2 0 0 2
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サンドゲート高校から本校訪問
中村亮介
社会科
9月25日から10月5日まで、オーストラリアブリスベン郊
外にある、SISの姉妹校、サンドゲートディストリクトステイ
トハイスクールの生徒6名と引率の先生1名が本校を訪問し
ました。
今年は、SISのオーストラリアホームステイプログラムが始
まって、ちょうど10年の節目の年でもありました。今年、SIS
からは39名の生徒がブリスベン近郊の3つの学校にお世話に
なりました。サンドゲート高校からの訪問も今回で3度目に
なりました。相互の交流も色々な形で深まってきたと思いま
す。そんな中、今回、サンドゲート高校から訪問した生徒さ
んの一人は、昨年SISの生徒を受け入れ、今年は、期間中の前
半そのご家庭にお世話になるという、相互交流の良い例を見
ることも出来ました。それ以外のサンドゲートの生徒さんの
中にもホストファミリーをしてくれた人もいました。皆さん
は初めての日本訪問で、大阪に来る前に1週間ほど東京に滞
在し、ディズニーランドや東京を見学しました。
大阪に来てからの、およそ10日間も京都や広島への日帰り
旅行、学校での授業参加、そして、最終日(帰国日当日)の
5日には運動会にも参加しました。オーストラリアにはこの
ような行事はないので、みんな珍しくも、楽しい時間を過ご
したようです。運動会が終わり、関空までスクールバスでお
送りしましたが、バスが学校を離れてしばらくの間サンド
ゲートの生徒の何人かの目には涙がありました。ホストファ
ミリーの皆さんと別れるのが辛かったようです。6人の生徒
の皆さんはそれぞれ、楽しい思い出を持って、ブリスベンに
帰りました。
最後になりましたが、ホストファミリーやバディーを快く
引き受けてくださった家族の皆様、生徒の皆さん本当にあり
がとうございました。皆さんの協力なしには、このようなプ
ログラムは成功しない事を改めて実感しました。また、来年
もオーストラリアの別の高校から、約20名の訪問がすでに予
定されています。7年生、8年生の皆さんもぜひ、この機会
にホストファミリーやバディーになって下さい。
エイズについて考えよう
弥永千穂
保健室
12月1日は世界エイズデー。HIVという言葉を聞いたこ
とがありますか?HIVとはAIDSの原因となるウィルスで
す。このウィルスはHIV感染者の精液、膣液、血液に多く
存在し、これらを通して他の人へ感染していきます。HIV
に感染し、体の免疫力(体を守るために細菌やウィルス
と闘う力)が低下しいろいろな症状、病気をおこしだし
たらAIDS(後天性免疫不全症候群)と呼ばれるようにな
ります。AIDSを発病するまでには早い人で数ヶ月、遅い
人では15年以上かかるといわれています。
現在日本では約4700人のHIV感染者、約2300人のエイ
ズ患者がいます。今でも感染者の数は増加し、実際のHIV
感染者は報告されている数の5倍はいるといわれていま
す。HIV/AIDSは自分には関係ない病気とは思わないで下
さい。今年4月からの3ヶ月間で新たにみつかったHIV感
染者の40%が10代から20代です。
HIVの恐い点はAIDSを発病するまで症状がないところに
あります。AIDSを発病しなくても、HIVに感染していると
いうことは他の人へ感染させることができるウィルスを
もっているということ。つまり、HIVに感染していること
を知らずに他の人へひろめていってしまうかもしれない
のです。
現在、各保健所ではHIV感染者の発見のため無料、匿名
での検査を行っています。私たちができることは、ただ
しい知識をもち、自分の身をHIV感染から守ることです。
HIVはインフルエンザのようにせきやくしゃみなどでうつ
りません。またHIVは体を離れると感染力はほとんどなく
なります。同じプールに入ったり、お皿をシェアしたり
しても問題はありません。日常生活をHIV感染者とすごし
てもHIVに感染することはないのです。HIV感染者を特別
な目でみないでください。
HIV感染の経路は実に限られています。日本でのHIVは
性的接触、無防備な(コンドームなし)セックスにより
広まっています。あなたの将来のためにおぼえておいて
ください。あともうすこしで冬休み。しっかり健康管理
しましょう。
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I N T E R C U L T U R E N O V E M B E R
2 0 0 2
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APAC女子バレーボール優勝
6年ぶりの優勝に歓喜!感謝!
郷原幸恵、今田順子
高等部3年
2002 年、APACのバレーボールは上海
で開催された。私達が定めた目標は一
つ、A P A C で優勝することであった。
A P A C行きの切符を手にした十二人プ
レーヤー誰もが優勝という一つの目標
に向かい、練習に励んできた。決して
背の高くない私達のバレーのスタイル
は“守る”である。
私達は、それぞれの思いを心に秘め
てAPAC に挑んだ。1日目、初戦の相手
は、shanghai!!shanghai戦は、2−
1と危なげなく勝つことができた。
2、3試合目は、今大会私達の一番の
ライバルであるBrentとSeoul戦が待っ
ていた。私達には「勝てる」という自
信があったが、結果は、Brentに3−
0、Seoulに2−1と惨敗であった。自
分たちのプレーができない。誰もが自
分達のプレーを疑った。Osakaはこんな
はずではないと!!
2日目、気持ちを切り替えてのぞん
だCA戦とBeijing戦。決して簡単に勝て
るチームではなかった。しかし、昨日
までの試合がうそであったかのよう
な、みんなのすばらしいプレーと気合
い。CA戦3−0、Beijing 戦3−0。
やっと自分たちのプレーができるよう
になった。そして、P.M.7:30から始
まった試合。勝てばSeoulとの準決勝に
進出!!相手は、同じに日に戦ったCA
である。どうしてもここで負けたくな
かった。“ピー”笛の音と共に試合は
終わった。3−0圧勝だった。
3日目、相手は1日目に負けた
Seoul。勝てば決勝、負ければ三位、四
位決定戦であった。負ける気がしな
かった。皆がそう思っていた。試合数
を重ねるごとに確実にみんなの力も上
がっていた!!3−0!もう完全に流
れはOsaka。これで、Brentとの決勝が
決まった。
私達にとって初めての決勝戦。
P.M.5:00に試合は始まった。何と言っ
ても、この試合が8試合目。みんなの
16
筋肉の疲労は限界に達していた。た
だ、勝ちたくてみんなコート内を精一
杯走ってボールをひろい、ボールを上
げれば、エースの二人が決めてくれ
る。ベンチに座っているプレーヤー
も、先生も、Boys も皆ひとつになって
いた。1セットは、Brentにとられたも
のの、2セット目から続けて3セット
とり3−1で、1996年以来6年ぶりの
女子バレーボール優勝であった。私達
12年にとって最後のAPAC のバレーボー
ルを優勝で飾ることができて本当にう
れしかった。私達に一つの文句も言わ
ず一緒にがんばってくれたみんなに感
謝したい。本当にありがとう!!
全てが終わった今、この三月に卒業
する私達がみんなに願うこと…。それ
は、最後まであきらめないでバレーを
続けてほしいということである。
■リズ・・・リズのアタックには、ほ
んとほれたで!!苦しいときは必ず決
めてくれて心強かった!!来年も大阪
を支えていってや!!
■ヒロミ・・・ヒロミのサーブは誰も
とられへんわ!自信を持って、ヒロミ
なら絶対にできるから!!来年も期待
してるよ!
■ハルカ・・・ハルカは本当にバレー
が始まってから今まで一番上手になっ
たで!ハルカのレシーブ気持ちがこ
もっててあげやすかった!!
■ジュン・・・いつもチームを笑顔で
引っ張っていってくれてありがとう。
来年も完全燃焼やで!
■サエ・・・最後のヒットとブロック
最高やった!来年はもっともっと自信
もってチームを引っ張っていってね。
■アヤ・・・精神的にすごい強くなっ
たね。最後には本当に頼れるエースで
した。
■マリ・・・あなた、すごい。まじ
で。小さなレフトをこなしながら、あ
のレシーブ。男前。来年もコートの中
を盛り上げていってな。
■ハルナ・・・9年生でありながら、
その強い精神力に驚かされました。こ
れからチームを確実に引っ張っていく
プレーヤーやと思うで!
■アヤカ・・・見て学んだことを来年
にいかしてや。セッターの小さな卵
ちゃん。セッターを“好き”と思う気
持ち大切やで!かんばって!
■ジョー・・・You are the player who has
strongest pressure and we believe that you
will help team next year too! Ganbatute!!
■ヨウコ・・・最高のマネージャー。
ほんまにありがとう。ようこの応援み
んなの励みになったで!!
■フユコ・・・あなたの笑顔には本当
に助けられました。来年もみなを助け
てあげてね。
■森先生・・・先生!本当にありがと
うございました。みんながあんなにも
レシーブがうまくなったのは先生のお
かげです。練習の時先生がみんなに
言ってくれたひとつひとつの言葉を大
切にしていきたいと思います。
■平井先生・・・私たちの最高のコー
チ!!今まで本当にありがとうござい
ました。もう、平井先生には、みんな
感謝の気持ちでいっぱいです。自分の
思うようにいかなくて、悔しいとき、
試合中の先生の言葉でみんなが何度助
けられたことか。平井先生なしでは、
このチームは絶対成り立たなかっ
た!!最後に平井先生に最高のプレゼ
ントができて本当にうれしかったで
す。私たち二人は今年をもってバレー
部を去りますが、ここで得たこと、学
んだことをこれからの支えとしていき
たいです。先生!!みんな先生のこと
が大好きです!!ほんとに、ありがと
う!!
千里国際学園のチームスポーツ
は千里国際学園中等部・高等部
(SIS) と大阪インターナショナル
スクール(OIS)の2校で1チーム
を編成しており、APAC(Asia
Pacific Activities Conference)
の公式試合や、近隣のインターナ
ショナルスクール、日本の中学・
高校との交流試合等に参加してい
ます。
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APAC男子バレーボール・
テニスも健闘
APAC Boys Volleyball Results
Simon Parker
Volleyball Coach, P.E.
After 2 good years the boys went to
Shanghai this year with a young team,
several members of which were in their first
season of Volleyball. Under the captaincy
of Yasunori Shin, the only senior in the
squad, they worked hard in practice in the
build up to the tournament despite
suffering several close defeats in their warm
up games with CA and Fukuoka. We left for
Shanghai in good spirits knowing that the
job would be a difficult one against the
strength of teams like Brent, Beijing and
Seoul. We had a disappointing start on
Thursday losing all 3 games to Seoul, CA
and Beijing. On Friday morning we started a
little better and gave tournament favourites
Brent and Shanghai good games, only just
losing out to both. That left us in 6th place
following the round-robin and under the
new APAC Volleyball format we would
play off with the team in 3rd place for a place
in the semi-finals. This pitched us against
Seoul on Friday evening at 7:30pm and the
team went out knowing they had
everything to play for and nothing to lose.
It was our best performance of the
tournament and we lost the first set 26-24 in
a thriller. Keeping the ball alive against their
size and hitting power took every last drop
of energy out of our boys and we fell away
in the second set a little before rallying in
the third to lose 25-23. This defeat left us in
the 5/6 game on Saturday afternoon
against CA and again despite heroic efforts
from some of our players we lost in the fifth
set. Despite being a little disappointed at
the end to come 6th, the players realised
what a great experience they had and that
they will all be back next year to play. We
received so many positive comments from
coaches and parents in Shanghai about the
conduct of our team and deservedly won
the Sportsmanship award. Hirosh
Kibata(SIS 11) was also voted by the
coaches onto the All APAC
Team. Congratulations to all the
boys who took part and we look
forward to next year !!
APAC TENNIS Results
Mark Avery
and Leanne Entwistle
APAC Tennis Team
Tennis Coach, English / P.E.
The varisty tennis team was fortunate to
be able to travel to China again this year for
APAC. Everyone had a wonderful time in
Beijing and competed very well in the
tournament. On the first day, we scaled the
Great Wall and visited the Forbidden City,
agreeing that Starbucks should be
forbidden in there too.
The boys team came up against some
very good competition and although they
didn't win a lot of matches, the tournament
was a valuable experience for them and
reinforced the importance of mental
prepapration. The team was proud of the
way the boys fought to the end in all of their
matches. The mixed doubles team started
slowly, but ended up winning two of their
five matches and finishing fourth in the
tournament. While their was no girl's team
trophy, the girl's team actually finished
second overall, behind Beijing. They
impressed everyone with their
determination and the very positive
attitude they maintained throughout the
tournament. Azumi won all of her matches
against the other number two players in the
tournament, and fought well against Shoko
in the finals.
The conditions surprised all of us. They
were very different to what we were used to
playing in. It was incredibly cold and the
wind blew through all layers of clothing, all
the way to our bones. Unfortunately, the
weather was also responsible for a few
injuries. However, when the awards
ceremony rolled around on the Saturday
night, our student's efforts to embrace the
philosophy of APAC was recognised by
the other teams who awarded us with the
Sportsmanship Trophy for the second
consecutive year. Congratulations.
The 2002 tennis varsity team was Shoko
Masago (Captain), Nobuya Ando
(Captain), Azumi Sugano, Yoshiho Kamo,
Ayako Mizoguchi, Ayako Nishikimi, Yuta
Kanzawa, Yuichi Tanihata, Yu Nomura and
Hideaki Inada. I'd like say a special thank
you to Shoko for her hard work in the tennis
club. This was Shoko's fifth time to attend
APAC Tennis and she was the APAC Girls
Singles Champion last year. She will be
missed next year. Congratulations
everyone on making sure you gained as
much as you could from the whole
experience and on ensuring that our trip
away was a success.
< APAC 参 加 校 >
北京インターナショナルス
クール(中国)、上海アメリカ
ンスクール(中国)、ブレント
インターナショナルスクール
(フィリピン)、ソウルフォー
リンスクール(韓国)、カナ
ディアンアカデミー(神戸)、
千里国際学園(大阪)
( 注 ) 「 セ イ バ ー ス( T h e
Sabers)」は千里国際学園スポー
ツチームの愛称です。
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APAC野球は3位
野球部の活動を終えて
高橋寿弥
野球部コーチ、数学科
9月の初旬から10月18日(金)まで
の間、野球部の活動がありました。今
年度は19名の生徒が参加し、平日は週
2回しか練習ができなかったので、
土・日曜日および祝日も、可能な限り
練習に励みました。まず、部員の基礎
体力・持久力を向上させる為に、私
は、「基礎体力増進メニュー2項目:
スクワットと手押し車」を取り入れま
した。初めのうちは、皆しんどそうに
していましたが、徐々に慣れ、難なく
こなせるようになりました。本当に
「野球を愛する生徒たち」ばかりで、
練習中の雰囲気もよく、意欲的に取り
組んでいました。
幾つか練習試合をした後、去る10月
17日(木)、18日(金)の2日間、神
戸のカナディアン・アカデミー(通称
CA)で、5チームが参加するAPA
Cの試合に出場しました。予選は5
チーム総当たり戦で行われ次の結果に
なりました。
千里国際学園 1−3 佐世保インター
ナショナルスクール
千里国際学園 4−2 北京インター
ナショナルスクール
千里国際学園 3 −5 CAバーシ
ティー
千里国際学園 5−2 CAジュニア
バーシティー
その結果、佐世保と本校がどちらも
2勝2敗だったのですが、本校が佐世
保戦で負けている為、惜しくも予選3
位で終り決勝戦には進めませんでし
た。その後順位決定戦で、CAジュニ
アバーシティーと対戦して7−6でサヨ
ナラ勝ちし、結局最終順位は5チーム
中3位に終りました。
シーズンを通じて思ったのは、基礎
的な打撃・守備練習が共にまだまだで
きていない気がしました。それともっ
ともっと、緊張感を持って練習するこ
とが大切だと思います。和やかな雰囲
気と緊張感を保つという、相反する状
況の調和は難しいですが、来年度以降
の課題にして下さい。それと、普段の
自分達の力を、APACで最大限(時
には120%)発揮できる事も、君達に課
せられた課題だと思います。色々課題
はありますけど、また、目標を持ちつ
つ来年度はもっともっと強いチームに
なれることでしょう。来年度の飛躍を
期待しています。
陸上男女1500mで学園新記録
馬場博史
トライアスロンクラブ・ランニングクラブ顧問、
数学科
■大阪中学校総合体育大会陸上競技の
部
10月12(土)13日(日)万博記念陸
上競技場で開催され、本学園から地区
予選を勝ち抜いた3名が参加。SIS9年
生の吉田芙美さんが、学園記録を大幅
に更新して決勝に進出、わずか2時間
後に行われた決勝でも疲れを見せず大
阪府で11位に入りました。また他の2
名も好記録を残しました。
<記録>吉田芙美( S I S 9 ) 1 5 0 0 m予選
5'02"75(学園新記録)、決勝5'06"40(11
位) 、新見まゆ子( S I S 8 ) 8 0 0 m 予選
2'36"31、古座岩拓馬 (SIS9)100m予選
12"24
■秋季吹田市長杯陸上競技大会
10月20日(日)吹田市総合運動場で
行なわれ、SIS/OISから11名が参加し、
18
うち5名が入賞しました。また、
入賞はしませんでしたが、SIS8年
生の永田悠太君が1500mで学園新記
録の4'53"を出しました。
<入賞>中学女子1500m1位吉田芙
地区予選を通過した中学女子駅伝チーム
美(SIS9)5'09" 、3位新見まゆ子
(SIS8)、高校男子1500m2位 Kenji
Dohma (OIS12)、高校女子1500m1位細 齢は日本の中3)、 吉田芙美(SIS9)、
廣内茜,、奥村悠,、新見まゆ子(OIS8)
谷花(SIS10)、2位長みさき(SIS12)
<他の出場者>3000m永田悠太(SIS8)、 ■阪神クロスカントリー大会
1500m永田悠太4'53"=学園新記録、花 10月27日(日)西宮市の甲山森林公
光照宗(SIS7) 、100m&200m古座岩拓馬 園で行われ、本学園から参加した5名
( S I S 9 ) 安積広晃( S I S 9 ) 中島宏文 がすべて各部門で入賞しました。
<結果>中学女子1.8km1位吉田芙美
(SIS8)、100m清水航(SIS7)
■豊能地区中学校駅伝大会兼大阪府大 (SIS9)2位新見まゆ子(OIS8)、中学男
子3.6km1位永田悠太(OIS8)3位花光照
会予選
10月26日(土)池田市の猪名川河川 宗(SIS7) 、40才以上男子7km4位馬場
敷公園で行われ、本学園女子チームが 博史(教員)
7位に入賞し、11月23日に開催される
大阪府大会出場権を得ました。
<参加者>Christine Syrad (OIS10)(年
A
selection
from
O I ISN
weekly
"Educator"
T E R C U L T U R E N O V E M B E R
2 0 0 2
N o . 8 4
My First Educator as Head of OIS
Karin Caffin
OIS Head
This is my first Educator as Head of OIS. I am encouraged by
the expressions of support that I have received from parents and
faculty and thank you for those. There are challenges ahead for
us, and I will attempt to keep you informed about what is
happening, and to consult and involve parents when necessary
and appropriate. I am happy to receive email and calls from
parents, but please remember that if you have an issue about your
child, the first contact should be the class teacher.
News from a Graduate
I would like to share this letter with you. It was written by a
graduate to one of our teachers. This student is one of the many
who leave here well prepared for college.
I want to thank you for being the kind of teacher you are. I admit
it was tough as a middle schooler and even as a high schooler to
keep up with your classes. It was frustrating when teachers like
you would tell us that we should get used to not having
information spoon fed to us, and that we were being prepared for
colleges and universities. But now that I'm in college, I appreciate
your efforts every day. Especially now that I am taking astronomy.
I keep thinking about how you prepared us each time I do my
homework problem sets and lay out the equations and answers
like I would have done for your homework. And it's not just in
astronomy that I feel thankful to you either. Once again, I admit
that back a few years ago it was tough taking your classes, but
now my college seems so much easier. Sometimes I fell like I'm still
in high school but then realize that it's not that we've gone
backwards here, but it was just that teachers like you took us
forward and prepared us well for college.
Welcome Mr. Adam, and thanks to all the coaches
As of October 29th, I handed over the Elementary Principal's
job to Mr. Rod Adam. I would like to welcome him to our section
of the school, and if you meet him around the school, please
introduce yourselves. It has been rather hectic these last four
weeks, and I look forward to working with a full administrative
team from now on. Mr. Adam has been replaced in the classroom
by Mr. Caffin, who taught in the middle school last year.
At the end of October, the APAC tennis and Volleyball teams
traveled to China with their coaches. In the four years that I have
been here, I have always heard that our students played their best,
they displayed great sportsmanship, and they were praised by
their host families for being such good guests. I would like to take
this opportunity to thank the coaches of all our sports groups.
They give their time voluntarily and spend many extra hours
training the students, and when they are away on the APAC trips
they are on duty full time, often getting no rest between their
return to school and their teaching responsibilities.
Elementary Update
Rod Adam
OIS Elementary School Principal
I would like to take this opportunity to introduce myself and to
outline some of my beliefs about education of children.
I was awarded undergraduate and graduate degrees in
Education and Educational Administration in Canada. During the
past 30 years my experience was divided almost equally between
elementary, middle and high school levels. Administrative
postings included positions as principal and acting director of
large elementary public schools in Canada and international
schools overseas. During the past 16 years my wife, Nancy, and I
have lived in Australia, China and Japan. We are thrilled to be
recent additions to the faculty of OIS, where students, staff, and
parents all share a common commitment to excellence.
The following premises form the basis of my educational
philosophy:
* Every child is a unique individual living in a unique
environment.
* Teaching programmes must cater for the social, emotional,
physical, creative and intellectual development of the child.
* Curriculum should reflect the continuity of a child's
development.
* Children should be actively involved in their learning
through interaction with their environment (natural and manmade).
* Children need to be helped to develop their communication
skills and their ability to interact effectively with others.
* School experiences should positively influence the
development of children's self-concepts.
* Parents are an invaluable resource in the school community
and their involvement with school programmes is encouraged.
In the few days since I have assumed the position of Acting
Elementary Principal, I have enjoyed meeting parents of
elementary students and appreciate the efforts you are making to
introduce yourselves. I am looking forward to seeing all of you
during the upcoming Parent Teacher Conferences.
19
A
selection
I N T E R C U L T U R E N O V E M B E R
from
2 0 0 2
OIS
N o . 8 4
weekly
"Educator"
Middle/High School Update
Gwyn Underwood
OIS Middle and High School Principal
Judging by questions a number of parents and some students
have asked me when talking about the IB (International
Baccalaureate) programs, I think it would be helpful to briefly
revisit some aspects of the program. Over the next few Educator's,
I would like to take the opportunity to briefly mention important
aspects of the program with you. This week, I would like to start by
answering the question of "WHY?" What advantages are there
for OIS in offering the IB programs? A brief answer includes the
following:
* The IB offers a common curriculum and university credential
for geographically mobile students (is transferable, recognized
and proven to be of a high academic standard).
* The IB programs are progressive and educationally sound,
based on educational research and experience, and purposely
integrated to complement each other to provide a seamless
progression of education pre-kindergarten through grade 12.
* The proven international curriculum is constantly being
updated.
* The IB organization offers extensive resources and
opportunities for professional development that enhances
teaching practices.
* The IB has a philosophical commitment to international
perspectives, integration of content, a constructivist, inquiry
based learning and an emphasis on serving. This fits with OIS's
philosophy of learning.
* In addition to prestige and international recognition,
practically, the IB diploma has the potential to save families
money, as many universities exempt IB students from 1st year
university courses.
Here, I would like to introduce the MYP (Middle Years
Program). As you may know, we are in the process of
implementing this program at OIS for grades 6-10. It has a similar
philosophy to the other IB programs, and provides a seamless
curriculum link between the PYP (Primary Years Program) and the
diploma program.
千里国際学園中等部・高等部(SIS)ではこの広報誌
"インターカルチュア"が発行されていますが、併設
の大阪インターナショナルスクール(OIS)では毎週金
曜日に"Educator"が発行されています。
ここでは"Educator"の記事の中で、OISの様子がよ
く分かるものやSISと関連する話題等をセレクトして
掲載しています。
20
* Please refer to http://www.ibo.org for the IBMYP diagram.
The diagram demonstrates how the MYP contains 8 subject
groups (e.g. language A, humanities etc.) which are linked by
common themes called Areas of Interaction (health & social
education, community service etc.). These broad areas provide a
means to focus student's intellectual and social development in a
consistent and creative fashion over the 5 years of the MYP. This
is done primarily through the subject areas, but also through interdisciplinary teaching and projects, whole school activities and
personal research. The 5 areas of interaction are not directly
assessed or graded, but are indirectly assessed through the
personal project, an independent piece of work that is intended to
be a culmination of the student's involvement with the 5 areas
(such as an essay, artistic production etc.). More on the Areas of
Interaction and personal project later!
Next comes a brief outline of the Grade 11 & 12 Diploma
Program (IBDP). OIS has been offering this rigorous 2 year preuniversity course since the school started in 1991, which
culminates in successful students receiving an IB Diploma, or
subject certificates. Please note that students who earn the
required number of OIS credits receive the OIS High School
Diploma separately to the IB diploma.
* Please also refer to http://www.ibo.org for the IB Diploma
diagram.
The diagram illustrates how the IBDP contains 6 academic
subject groups (e.g. language A1, second language etc.) which
are linked by the interdisciplinary areas extended essay, theory of
knowledge (TOK) and creativity, action, service (CAS). These
areas are intended to stimulate critical reflection on knowledge
and experience gained inside and outside the classroom (TOK),
educate the whole person, to help students become responsible,
compassionate citizens (CAS) and to acquaint students with
independent research and writing skills expected by universities
(Extended Essay).
Students choose at least 3 (and up to 4) subjects to study at a
higher level (HL = a min. of 240 teaching hours), and the rest at the
standard level (SL = a min. of 150 teaching hours), 1 subject from
each subject group (with some exceptions). This allows students
to explore some subjects in more depth, while still receiving
subject breadth. Specific subject offerings in each group will
depend on the school, however the curriculum is set by the IBO
(IB Organization), so as to ensure specific standards are met.
Teachers and IB examiners work in partnership on assessment,
and IB exams are offered in May. In coming issues, I would like to
explain OIS's subject choices, so parents and students can
understand the program and plan course choices. Ideally,
planning for IBDP subjects should begin BEFORE getting into
high school, especially for foreign languages!
保護者会だより
L T T
U R SE N
PI N AT E RR CE U N
O V E M B E R
2 0 0 2
N o . 8 4
保護者会だより
第4回定例会報告
9月10日(
火)
13時より会議室にて
1)各委員会からの報告
2)校長先生ミーティングの内容の提
案
3)学校の安全管理に関して
4)インターナショナルフェア委員会
から、進行状況及び警備に関してのお
知らせ
各委員会報告
(運営委員会)
インターナショナルフェアのお手伝
い。大阪府私立中学校高等学校保護者
会連合会の決起集会に参加予定。
(フォーラム)
6月12日の能楽おもしろゼミナール
に、多数のご参加有難うございまし
た。大盛況でした。又11月か12月の初
めに、何か企画したいと思っていま
す。いいアイデアがあればお知らせ下
さい。
(ボランティア)
11月14日から16日までAPACの音
楽祭、12月5日から7日までオールス
クールプロダクションと、12月17日の
ホリディインコンサートにティーサー
ビスを予定しています。又、ご協力お
願いいたします。
(インターナショナル)
10月の末まで、火曜日と金曜日の10
時から15時の間にクラフト製作を行っ
ていますので、引き続きご協力お願い
いたします。一応10月で作品作成は終
わり、後に札付けなどをしていく予定
です。又、寄贈品がありましたら、学
校に来られる時に保護者会室までお願
いいたします。
(ネットワーク)
インターナショナルフェアでのお父
さんの出店の件、各学年会で提案しま
した。地区別ミーティングの報告は、
今日現在で8地区です。転入生の名簿
を入手しましたので、又配布します。
(広報)
インターカルチャー10月号完成。11
月号の準備。原稿を送られる方は、必
ず作成上の約束事と締め切り期日を
守って下さる様お願いします。
各学年報告
(7年)
6月13日に懇親会が行われました。
41名参加。校長先生、栗原先生、各担
任より今現在の子供たちの様子につい
て、お話がありました。その他、イン
ターナショナルフェアでの出店につい
て話し合いました。
(8年)
6月28日に学年懇談会を開き、8年
生の先生方と保護者とで子供達の生活
態度についての意見交換会を行いまし
た。今後も、この問題について話し合
いを続けていく予定です。
(9年)
6月14日に懇親会とホームステイ説
明会を行いました。学年の担任に参加
していただき、カフェテリアでの食事
のとり方等について話し合われまし
た。1 1 月中に、インターナショナル
フェアに関しての懇親会を行う予定で
す。
(10年)
7月に委員が集まり、インターナ
ショナルフェアの提案を話し合いまし
た。マーボ丼と黒真珠のドリンクの店
を出店予定。10月後半に、次回懇親会
を予定しています。
(11年)
6月2 0 日に進路説明会がありまし
た。池田先生に参加していただき、進
路についての詳しいお話を伺いまし
た。
(12年)
6月27日に懇親会を行いました。39
名参加。定例会報告、インターナショ
ナルフェア出店についての相談、卒業
パーティーの実行委員の募集等につい
て話し合いました。
尚、学校の安全管理については学校と
保護者、両方の協力が必要なので、保
護者も空いている時間等を利用して校
内をパトロールしたりすればどうか等
の意見がでました。又、良い方法があ
ればお知らせください。
第5回定例会報告
10月8日(
火)
13時より会議室にて
1)校内の美化について
2)前回話し合った献血車のことにつ
いて
3)校長先生ミーティングの内容につ
いて
4)その他
各委員会報告
(運営委員会)
献血の件で血液センターに問い合わ
せをしました。ゴミ問題について各方
面へ連絡。インターナショナルフェア
のサポート。
(フォーラム)
12月の初め頃に料理講習会を開催す
る予定。
(ボランティア)
11月14日から16日のAPACの音楽
祭でのティーサービスと食事の準備を
進めています。お手伝いしていただけ
る方を募っています。
(インターナショナル)
インターナショナルフェアの準備、
順調に進んでいます。寄贈品のある方
はよろしくお願いします。
(ネットワーク)
編入生のお知らせを地域リーダーに
伝えました。半数以上の地域の親睦会
が行われ、それぞれ大好評でした。
(広報)
インターカルチャー11月号の準備。
皆様のご意見、楽しいお話、何でもお
聞かせ下さい。MIMIコーナーまで
お願いします。
各学年報告
(7年)
10月3日に懇親会を行い、インター
ナショナルフェアでの役割分担などを
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話し合いました。
(8年)
10月29日に親睦会を開き、インター
ナショナルフェアでの出店の準備と打
ち合わせを行う予定。
(9年)
10月19日に懇親会を開き、インター
ナショナルフェアの出店内容について
打ち合わせを行う予定。
(10年)
10月22日懇親会を行う予定。10月末
にインターナショナルフェアに出店す
る食品の、試食と試飲を行う予定。
(11年)
10月10日にインターナショナルフェ
アで販売するクラフトの作成と、学年
旅行の説明会を行う予定。
(12年)
10月18日に卒業委員会の第1回ミー
ティングを行う予定。
*校内美化について
SISとOISの校長先生からも指
導していただく様にお願いしました
が、各ご家庭でもご指導よろしくお願
いします。
学年報告
【7年生】学年代表 岩本つうこ
第2回保護者親睦会を10月3日に催
しました。お忙しい中、多数のお母様
方にご出席頂きありがとうございまし
た。手作りのお菓子とお茶で終始和や
かなおしゃべりの内にインターナショ
ナルフェアーの出店について、活発に
話し合えました。7年生の出店として
は焼きおにぎり屋、11年生のサポート
として焼き鳥屋をする事に決まりまし
た。詳細についても各グループに分か
れ内容をつめて話し合う事が出来まし
た。参加者全員がボランティアに参加
して下さり心丈夫なお母様方に嬉しい
悲鳴が聞こえてきそうです。きっと楽
しいインターナショナルフェアーにな
るでしょう。
【10年生】学年代表 柴田映子
10年生保護者のための年内予定10月
22日に第二回懇親会を梅田のレストラ
ンでランチをとりながら、開催する予
定です。10月30日にはインターナショ
ナルフェアー出店の麻婆丼試食会を千
里国際学園の調理室をお借りして行う
予定です。おしゃべりしながら作って
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保 護2 者
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食べませんか。
12月5日は進路指導の池田先生から
進路についてのお話しをして頂くこと
になっております。詳細は後日連絡致
します。是非ご参加下さる様お願い致
します。
【11年生】学年代表 植村仁美
今年度の11年生は春休みの学年旅行
にタイに行きます。旅行委員の人たち
を中心に考えている計画がそろそろ具
体的になってきました。10月10日、2
回目の保護者向け説明会が開かれまし
た。夏休みに11年生一人一人が調べた
資料を分野別にまとめた冊子を見せて
もらいました。この日、説明会の前の
時間を使ってインターナショナルフェ
アで販売するクラフト作りもしまし
た。OISのラウラさんにメキシコのクリ
スマスツリーを教えていただきまし
た。また、シニアの必需品、眼鏡
チェーンをきれいなビーズで作りまし
た。親睦を目的としたもので編入生の
保護者の方も参加され、おしゃべりを
しながら手も動かして、とっても素敵
なクラフトが出来上がりました。フェ
アをお楽しみに。11月14日にもまた、
クラフト作りと学年旅行説明会があり
ます。ご参加をお待ちしております。
た様子です。リーダーをはじめ、会員
の皆様今後共よろしくお願い致しま
す。来年2月頃までに次年度のリー
ダーを考えておいて下さい。もし地域
割りなどに御意見がありましたらネッ
トワーク委員までご連絡ください。
<転居・電話番号変更等>学校側から
まとめてお知らせいただくことになっ
ていますが、ネットワーク委員もしく
は地域リーダーにもご一報いただけま
したらお互いに便利かと思います。
ボランティア委員会報告
11月14、15、16日の3日間、APAC音
楽祭に参加する先生方や生徒にティー
と食事のサービスをします。12月5,
6,7日の3日間、オールスクールプ
ロダクションのティーサービスを例年
通り行います。12 月17 日、メイプル
ホールにて、ホリディコンサートの
ティーサービスを行います。当日お手
伝いしてくださる方や、お菓子の寄付
をしてくださる方を大募集していま
す。皆様のご協力、よろしくお願いい
たします。
<地域別親睦会>ネットワーク委員会
10月初旬ですでに半数以上の地域で
開かれ、楽しく有意義な時間を持たれ
献血をしませんか?
井上正美
先日の長谷彩さんの告別式でお父様が、生前彩さんがイギリス・日
本の沢山の方々の献血によって支えられ、そのご恩をお返しする為に
列席者の皆さんに献血をお願いしますと、呼びかけられました。
保護者会でも何か協力できる事はないかと相談しましたところ、イ
ンターナショナルフエアに献血車にきていただこうという提案があ
り、問い合わせてみたところ、急な事なので予定がいっぱいで希望に
添えないというお返事でした。そこで、せめて紙面で皆様に献血を呼
びかけようと、いう事になりました。
お近くで献血車を見かけられましたら、ご協力をお願いします。
保護者会だより
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インターナショナルフェア
異文化との出会いを求めて
世界各国のクラフト、フード、コンサート、ラッフル、ガレージセールetc
11月23日(祝)
AM10:30∼PM3:30
於:千里国際学園
熱烈歓迎 千客万来 ようこそ WELCOME
皆さんのお出でをお待ちしています。
SIS/OIS保護者会主催
※ なお、当日は駐車場の数に限りがあり、大変混雑します。できるだけ、最寄りの交通機関をご利用下さい。
保護者の皆様へ インターナショナルフェア
「クラフトコーナー」
OIS、SISの保護者の手作り品の数々。
今年の目玉商品は耳のながーいうさぎのお人形です。素敵な1点物もあります。皆様に見て頂いて買って
いただけるよう抽選にしようかと思案中・・・。
「フードコーナー」
おいしいと評判の豚汁、OISのおにぎりといかがでしょう? 他にも多国籍で、おいしいもの目白押し。
お試し下さい!
「ゲームコーナー」
体育館では、子供達に楽しんでもらいましょう。クラフトコーナーもあります。
「エンターティメント」
身近なところにこんなにエンターティメントな方々がいらっしゃいました。三味線、ラテンダンス、ロッ
クバンド、手品・・・お楽しみに。
★ 忘れずに ① 今回も、ポスター・音響・放送で、生徒のパワーをお借りしています。
★ 忘れずに ② 違法駐車は近隣の方のご迷惑になります。出来るだけ、交通機関を御利用下さい。な
お、車でご来場の際は、駐車係の指示に従ってお止め下さい。
皆様、楽しいフェアに致しましょう!
インターナショナルフェア委員長 岡 史子
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シリーズ「大学」ってどんなとこ?
卒業生インタビュー
第三回理系の大学生の巻
今回はメールでのアンケートインタ
ビューになりました。
◆K.S.くん 大阪大学基礎工学部化
学応用科学科合成化学コース直田研究
室4回生
Q:志望理由は?
A:家が近いとかそういった理由もあ
りますけど、やりたい分野における有
名な教授がうちの学科にいらしたから
ですかね。実際うまい具合にその研究
室にはいりこめましたし。教授はすで
に退官なさってますが。あとは他の分
野よりやはり化学がやりたいというこ
とがあったからですかね。
Q:勉強法、また受験資格は?
A:とりあえずセンター受けて二次受
けてってかんじでいいのでしょうか?
内容ですか?センターは社会は日本史
と現代社会。理科は化学と物理です。
資格は中3の時に取った英検準1級だ
けですね。あと授業で取ったTOEFLとか
ですか。勉強はまぁ普通にのんびりと
やってましたけど。特に目立った勉強
法とかはしてないつもりですね。塾へ
は、高2の冬季、高3の春季、夏季、
冬季講習で何個か受けただけですね。
あとZ会はやってました。
Q:大学生活はどうですか?
A:大学生活は満足してますね。今は
ちょっと研究室生活がきつくてしんど
いですけど、充実感というのは高校の
頃と比べものにならないほどありま
す。ただ睡眠時間が足りない、家に帰
れない、変な薬品触ってブツブツが出
てきた、どうもベンゼン中毒みたいと
かいったマイナス面も多いですけど
ね。資格は普通に免許とか取りました
よ。工業英検も取りました。アルバイ
トは今はする時間が無いのでやってま
せんね。時間があった一回生の頃は塾
講師をやってました。どうも研究室に
入ったらアルバイトするような時間的
な余裕は無いみたいです。したいって
気持ちはありますけどね。大学に入学
して敬語とかはいろいろ考えさせられ
ましたよ。高校の時は目上の人にもそ
こまで敬語を使わない事が多いじゃな
24
いですか。そのノリで教授とかに話し
たら生意気とか言われましたからね。
普通に先輩に話すのでもそうですか
ら。体育会系とかは特に厳しいみたい
ですし。あともっと高校時代に勉強し
とけばよかったなぁとかですか。い
やぁ、周りの連中は自分よりはるかに
賢いからもっとやっておけばよかった
なぁって。大学入ったらみんなそう思
うのではないでしょうか??
Q:将来目指している職業は?
A:職業・・・まぁ化学関係ですか。
具体的には今やっている実験とつなが
る事はないと思うのでどの分野に進む
か分からないですけど、医療品とか化
粧品とか食品関係に進みそうですね。
といっても営業とかではなく、研究職
になると思いますけど。
Q:ストレス解消法は?
A:歌うことですか。オールでカラオ
ケとかですね。最近は残念ながら時間
無くて行ってないですけど。あとは学
科のサッカーチームに入ってるのでそ
の練習とかですね。試合はめったにや
らないので練習が常に紅白戦みたいな
ので。
<在校生に一言>
そうですね。焦らず、のんびりやっ
てください。焦ってもいい結果は出な
いと思いますんで。それでほんとに自
分のやりたいとこへ行ってください。
特に理系は浪人を覚悟してとりくんで
くださいね。SISにいて一番よかったと
思うのは化学の授業で実験が多かった
ことですね。今の同級生でも大学入る
まで実験した事がないという人が何人
もいますからね。高校で触れていた
分、少しは要領よくできているのでは
ないかと思います。今のように毎日実
験だとそこまで差はないのかもしれま
せんでけど・・・
◆U.N.さん 京都大学理学部一回生
Q:志望理由は?
A:イルカの研究することがずっと夢
でした。そこでイルカに関するいくつ
かの文献を読みその著者の出身および
所属する大学または機関を調べまし
た。結局いくつかの大学に絞った時、
学生の自由をもっとも尊重してくれる
京大理学部に決定しました。
Q:勉強法、また受験資格は?
A:学問に王道なしです。受験と言っ
ても教科書の基礎を身につけ、ひたす
ら演習したという普通の勉強法をやり
通しました。資格はいくつかありまし
たが、受験には用いませんでした。大
切なのは基礎です。授業の内容がわか
らず、ただ単に演習を重ねてひたすら
覚えるだけでは受験には通じないので
はないのでしょうか。私も9月まで演
習ではなく、基礎の理解に力を入れて
いました。一応予備校には行っていま
したが、それが力になるかは個人次第
です。予備校が与えてくれるのは問題
を解くための道具であって、予備校に
行ったら能力がアップするとは限りま
せん。道具をいかに使っていくかは、
個人の演習の質と量によります。私は
苦手教科の基礎固めに利用しました。
一度行ってみる事を勧めます。
Q:大学生活はどうですか?
A:大学生活を100%のうち評価すると
したら、80% でしょうか。不満の20% に
あたるのは、掲示板に書かれているこ
とと先生の実際の行動が異なり、学生
に非常に迷惑がかかること、数学の教
授が自分の世界に入り込んでしまって
学生がもはや着いていけないこと、理
学部生の英語レベルが一部の人を除け
ば非常に低いこと、睡眠時間が受験生
時代と変わっていないこと、学生の自
転車の運転が荒く怖いこと、自炊が邪
魔くさいこと(廣田先生!ちゃんと自
炊しているのですよ私!)などでしょ
うか。しかし全体的に非常に充実した
大学生活を送っています。その充実さ
の鍵は、sound mind in a sound bodyと
いう英語のことわざにもあるように、
精神と身体をともに鍛えているからだ
と思います。朝8時45分から夕方の6
時まで講義や実習で必要な知識を身に
付け、晩は週4日所属している少林寺
拳法部で思いっきり体を動かしていま
す。疲れた精神(mind )をミット蹴り
でスカッとさせるのは本当に最高で
す。また今後、研究活動の場をできる
限り世界中に広げたいので、今のとこ
ろは語学の資格を念頭に置いていま
保護者会だより
す。この間すでにTOEFLを受けにいきま
した。コンピューター形式のもので300
点中270点でした。Goete Institutが
提供しているドイツ語の試験である
Mittelstufe Pruefung も考えていま
す。現在大学でフランス語を勉強して
るので仏検も是非受けてみたいです。
また勉強とは別に、少林寺拳法初段を
取りたいです。人間関係や社会勉強は
少林寺で充分学べていると勝手に解釈
し、特にアルバイトはしていません。
あと多くの京大理学部生のプライドが
ものすごく高く、自分とは異なる特別
な能力を持つ人を嫌がるのがわかりま
した。「私」という人を知ってもらえ
るためには私の過去は不可欠だと思っ
ていましたが、もうできる限り話さな
いようにしています。部活の人にはSIS
のことを話すことがありますが、ドイ
ツに住んでいたことは一言も言ってい
ません。日本人がどれぐらい国際化し
ているかわかって興味深いです。
Q:将来目指している職業は?
A:研究者になりたいです。イルカの
社会的行動について解明していきたい
と思っています。
Q:ストレス解消法は?
A:高3生の頃(ちょうど今ごろ)成
績が伸びずに、どっぷりとスランプに
浸かっていました。そういう時は、早
めに切り上げて寝ました。疲れをとる
のは長めのお風呂と睡眠が一番です。
気分転換には夏は毎晩、母と犬とで散
歩に行きました。受験生はそろそろ落
ち着きがなくなって焦ってくる時期で
すが、そのようなときは同じような悩
みを抱えている仲間たちと、思ってい
る事を互いに話し合うと少し気分が晴
れます。私も友達に色々とぐちを言っ
たものです。
<在校生に一言>
SISを卒業して早半年以上過ぎました
が、色々と気がかりなことを耳にして
おります。例えば、予備校に通って疲
れているせいか授業中に居眠りする生
徒がいるとか、ランチ時間を取らずに
授業中にご飯を食べる人が増えてきて
いるとか、ある科では生徒の個人指導
に一切応じないと決めたこと(あくま
でも耳にした事ですが)などです。こ
れらのことを聞いて卒業生として非常
に残念です。このことを踏まえてアド
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PI N AT E RR CE U N
バイス①は、学校の先生を敵に回すの
は避けるべきです。推薦でお世話にな
る先生は当たり前ですが、一般試験を
受ける計画の人も先生に悪い印象はも
たれないようにした方が良いと思いま
す。筆記試験がある大学は多いでしょ
うが、このような試験には演習が欠か
せません。しかし、演習しっぱなしも
NGで誰かにそれを客観的に評価しても
らう必要があります。先生にこのよう
なことを頼んだり、質問をしたりしよ
うと思うならできるだけ先生の機嫌を
損ねるような事はやめた方がいいので
は?受験問題のことはさておき、予備
校の先生より学校の先生の方があなた
自身のことをよく知っていると思いま
すよ。アドバイス②は、身体はあなた
の資本です!体調を崩してしまうと勉
強ははかどりません。ものすごいロス
タイムです。勉強よりなにより三食、
睡眠が大切です。勉強中にお食事をす
ると、ご飯の消化のみならず、その時
間の教科の消化も不完全になってしま
います。また、頭にも休憩が必要で
す。ランチタイムを抜いて、結局しん
どくなって保健室で休んでいた人を
知っています。好きな勉強は大学に
なってからでもいくらでもできます。
だからランチタイムはしっかり取りま
しょう!受験生は今ものすごく辛い時
期だと思いますが、うまくスランプな
どを乗り越えながらやるべきことを成
し遂げよう!受験生でない生徒もSISに
いる間、色々な事に挑戦して、将来ど
のようなことがしたいか、少しずつ考
えていこう!SISでの私は中学入学して
すぐ、クラスに調和する事が苦痛にな
り、以後ひたすら自分の夢を追いかけ
て突っ走った6年間でした。学年に最
後まで溶け込む事ができませんでした
が、イルカの研究がしたいという願い
を少しでも叶えることができる場をSIS
は提供してくれました。変わり者の私
を、私なりに認めてくれたSISに感謝、
感謝、感謝です。
◆N.N.くん 京都大学農学部森林科
二回生
Q:志望理由は?
A:環境問題等に興味がありまして、
いろいろ研究なんかをしてみたいと
思っていました。色々自分で調べてみ
たり、SISの先生方などにお話を伺って
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みた結果、理系で研究なんかがしたけ
ればやはり国立大学が良いと思いまし
た。京都大学へは、周りの人に勧めら
れたのと、研究実績なんかを考えてみ
たり、あとは多少努力すれば行けそう
だと思ったので目指しました。
Q:勉強法、また受験資格は?
A:センター試験から一般試験で受験
しました。前期後期ともに京都大学を
受験しました。後期で何とか合格しま
した。内容はセンターでは英、国、数
(ⅠAⅡB)、物理、化学、現代社
会、2次試験(後期)では英、数(Ⅰ
AⅡBⅢC)、物理、化学でした。資
格は特に何もありませんでした。近所
の予備校に通ってましたが、勉強は家
で自分でやるのがメインでした。その
方がマイペースというか、周囲の様子
とか気にしないですむので・・・高校
は友達に会って息抜きする場所かな?
勉強法は、ちょっと何を言ったら良い
のか分かりませんが、自分に合った方
法を見つけたらよいと思います。僕は
中学生や高校1年の時にあまり勉強し
ていなかったので最初から基礎的なこ
とをじっくりと取り組みました。教科
書の内容を全て完璧に理解できるよう
になれば充分どこにでも行けると思い
ます。
Q:大学生活はどうですか?
A:1、2回生のうちは大学の授業も
あまり専門的な内容ではなく、単位を
取りやすい簡単なものなので時間を持
て余します。その分いろんなことに取
り組む時間がありますけど。もう少し
大学の勉強に忙しくなって欲しいで
す。今は家庭教師のアルバイトをして
います。ちょっと前にはコンサルティ
ング会社で手伝いみたいなことをして
おりました。
Q:将来目指している職業は?
A:はっきり言ってちょっとわかりま
せん。と言うか、あまり考えてませ
ん。会社でも興せたら良いなぁ、とか
考える程度です。大学でやりたい勉強
と将来やりたいことは必ずしも一致し
なくて良いのかな、と最近思います。
Q:ストレス解消法は?
A:あんまりストレスは溜まってない
んですけど…。音楽聴いたり、楽器を
弾いたり、友達と旅行(スノーボード
等)行ったり、パソコンいじったり、
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スポーツをしたり。結構多趣味なん
で、いろんなことをして解消します。
<在校生に一言>
自分の本当にやりたいことが見つか
ればそれがベストなんですけど、みん
ながみんなそうではないと思います。
普段自分の将来について考える機会が
なかった人たちは、真剣に考えてみる
良い時期なんで、受験に対して悲観的
に考えないで自分のペースでベストを
尽くせばよいと思います。大学に入っ
てSISと普通の高校の違いを強烈に感じ
ました。いろいろ普通では体験できな
いようなことをさせてもらってたんだ
と実感してます。SISの生徒であること
はすごい価値あることです。これは卒
業して時間が経つにつれて分かるんで
すけど…。だから在校生のみなさんに
は学校生活を大切に過ごしてもらいた
いです。
◆I.A.さん 大阪大学理学部化学科
2年
Q:志望理由は?
A:たとえばある物体が目の前にあっ
たときに私はその物体を使って何を新
たに作り出せるかや、それをどのよう
に使えば有効かとかを考えるよりもそ
れが何でできているかと言うことやそ
れはどのような仕組みになっているか
を知ろうとすることに興味があったの
で工学部のような実学系の学部ではな
く、理論を重視する理学部を選びまし
た。また、大学を選んだ理由ですが私
はもともとは高校生の時から京大志望
で阪大は志望に入っていませんでし
た。しかし、二浪のときのセンター試
験で800点満点で715点という高得点を
出し、平尾先生とも相談した結果、セ
ンター試験の点数が1点も加算されな
い京大理学部よりもセンター試験の結
果を加味してくれる阪大に出願するこ
とにきめました。
Q:受験方法は?
A:阪大には後期日程で合格しまし
た。その時の受験科目は数学(ⅠⅡⅢ
ABC)、理科(生物・化学・物 理よ
り1科目選択:私は物理でした)、英
語(リスニング有り)でした。
Q:勉強方法は?
A:現役のときに数学専門の塾に行っ
ていた以外は現役・一浪時は夏休みや
冬休みに予備校に講習に行っただけで
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ほとんど自宅や図書館で勉強していま
した。しかし、これでは思うような結
果が出なかったので二浪が決定したと
きに予備校に行くことにきめました。
駿台に通っていたのですが大人数で行
う授業の弊害はもちろんいっぱいあり
ましたが色々な科目をまんべんなく学
ぶ環境もいいものだと思います。英語
だけは一番上のレベルのクラスの時で
も物足りなかったですが。また、セン
ター試験向の勉強は予備校の普段の授
業や直前講習以外は自分では特にやり
ませんでした。マーク式も、記述式も
本質は同じだと考えていたからです。
大学生活は毎日楽しいですし、とて
も満足しています。ただ2年の後期に
なった今はそれほどでもないですが1
年生の頃は毎日8:50∼16:10までびっし
りと授業が入っていたうえにどれも必
修の授業ばかりで落とせなかったので
大変でした。また夏休みや冬休みも短
い上に長期休暇の前後には中間(!)や
期末と称してそれぞれの講義でバラバ
ラに定期試験があったので入学当初は
OIA(SIS の旧校名)との違いにとても
戸惑いました。だから大学に入ったら
遊べると思っている人は阪大に来たら
唖然とするかもしれません。授業は1
回生のうちはほとんど一般教養ばかり
で専門科目は週に2∼3時間程度でし
たが今は全く逆で週2時間の語学以外
はすべて化学の授業です。有機化学・
有機立体化学・高分子化学・統計力
学・分析化学・化学熱力学・量子化
学・放射化学など高校時代には思いも
よらなかった名前の授業ばかりです。
実験も必修の化学実験以外に物理学実
験と生物学実験も履修しました。実験
の内容はまだ一般教養の実験なので基
礎的なものばかりですが。実験をすれ
ば当たり前ですがレポートを提出しな
ければならず締め切りが実験日の次の
週の実験時だったので提出前夜はよく
徹夜でレポートを仕上げていました。
Q:アルバイトはしてますか?
A:1回生の間は家庭教師をしていま
した。時給は2 1 0 0円から2 7 0 0円でし
た。高校の定期テストと自分の定期テ
ストの期間が重なることが多いので今
はもうしていませんが。
Q:将来目指している職業は?
A:大学院を卒業後大学に残るか、就
職するかはまだわかりませんが研究に
携われる職場にいたいです。今はとり
あえず大学を卒業後大学院に進学して
博士課程後期まで終えることが目標で
す。
Q:ストレス解消法は?
A:高校のときから続けているボラン
ティアの仲間といっしょに田舎に遊び
に行くことやOIAの友人と年に数回いっ
しょに晩ごはんを食べながら話をする
ことです。OIAの友人とはお互いの近況
はもちろん、他の友人の噂話にも花が
咲きいつも遅くまで話し込んでしまい
ます。
Q:大学に入学してどうですか?
A:小学校卒業以来まったく聞かな
かったチャイムが大学で鳴り響いてい
るのをはじめて聞いたときは驚きを通
り越して思わず笑ってしまいました。
しかも始業前と昼休み後の授業の前に
は予鈴までなるのですから。幸い、
チャイムは共通教育棟だけで理学部で
は鳴っていませんが。
<在校生に一言>
在校していたときもOIAが特別な学校
だということを知っていたつもりだっ
たけどいざOIAの外に出たときに自分が
いかにすごいところにいてたのか私は
思い知らされました。離れてみないと
その良さはわからないだろうとは思う
けどOIAで得た物は後々大切な財産にな
るんで毎日大切にすごしていってくだ
さい。
◆K.N.さん 朝日大学歯学部4年
まず、私が歯学部(朝日大学歯学
部)を志望した理由は、私の父が歯科
医で小さな頃から歯科医という仕事に
憧れていたからです。受験方法は一般
試験を受けました。科目は2科目で英
語と、数学か生物、物理、化学の4教
科の中から1つを選択する方式になっ
てます。あと小論文と面接がありま
す。面接は生徒5人に対して面接官が
3∼4人で行われました。資格は英検
2級を持っていましたが、それが受験
時に役に立ったかは分かりません。今
の大学に合格するために過去問を100
パーセント解けるようにはしました
が、それ以外のことは特にしませんで
した。センター試験や他大学の受験も
あったので、最低限の用意しかできな
かったというのが本当のところです。
保護者会だより
さて、大学生活についてですが、結
構大変です。1年生は教養なのでそう
でもないのですが、2年生からは専門
教科になるので一気にしんどくなりま
す。勉強は教科数が多い上に範囲が教
科書一冊(かなりぶ厚いので悲惨です
…)だったりするので、試験前約1ヵ
月は寝る暇がありません。教科は歯科
のことはもちろん、内科、外科、皮膚
科、耳鼻咽喉科、法医学などの医学系
のことも一通り習います。あと、実習
が授業の中に入ってきます。歯(模型
の患者さんの歯)を削ったり、入れ歯
や人体解剖などなど、数え切れないく
らいの実習が行われます。大学は遊ぶ
ために行く、なんてことをよく耳にし
ますが、歯学部ではまずありえませ
ん。それでもアルバイトをする人は結
構いますが、家庭教師などのあまり負
担の少ないものが多いです。私の場合
は、夏休みや冬休みにしています。歯
学部は6年制で、6年生の3月には国
家試験があるので学年があがるごとに
ハードになります。しかし、ひとつひ
とつのことをやり遂げた時の喜びは大
きいです。
大学に入って感じたことは、本当に
興味を持った学部にすすんでよかった
な、ということです。いくら頭が良く
ても興味がなければ、本当に苦痛だと
思います。(特に医学部や歯学部では
…。)ですから、大学受験を目指して
いる人は、本当に興味を持った分野に
進んでほしいと思います。
◇
アンケート後記
今回は卒業生の方々からメールによ
るアンケート回答をいただきました。
いつもながらSIS在校生のために心のこ
もった紙面いっぱいの回答をいただき
ありがたく思います。またどの方も自
分の進みたい道を決め、夢をかなえる
ために受験に取り組まれ、大学入学後
もさらにその夢を大きく膨らませてお
り、メールを読ませてていただきなが
ら一人一人の顔が浮かんでくるようで
した。また教科書の基礎をしっかりと
理解していれば何も心配することは無
いということや、SISで学んだ経験は将
来なにものにも変え難くなるなど在校
生の皆さんにとって本当に心強いアド
バイスが頂けたと思います。有難うご
PI N AT E RR CE U N
L T T
U R SE N
ざいました。受験生の皆さんはこれか
ら大変な時期ではありますが、本番で
実力が出せるよう体に気をつけてこの
時期を乗りきってください。(C.I.)
今回はインタビューの形ではなく、
メールでアンケートに答えてもらうと
いう形で、卒業生からの声を受け取り
ました。保護者の皆さん、在校生の皆
さん、どうかゆっくりと読んでみてく
ださい。大学に入る事をゴールのよう
に思い、いざ入学してみるとすっかり
エネルギーもパワーも使い果たしてし
まっている人が多いと聞くなか、彼ら
はまだまだ燃えています。いろんな事
に挑戦していこうという意欲に溢れて
います。SISの後輩たちに対しても、と
ても温かくありがたいアドバイスを
送ってくれています。とてもありがた
い事です。これからの彼らの活躍を、
一在校生の親として楽しみにしていま
す。(M.N.)
アンケート感想
毎回読ませていただく度に、「とっ
てもしっかりした頼もしい卒業生
達!」と感心しきりです。皆さん、ご
O V E M B E R
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自慢のお子様達でしょう。「さすがO
Oさんのお子さん」と、知っている方
のお子さんには特に感心してしまいま
す。
皆さんのアンケートを読んでいる
と、「我が子をSISに通わせて本当によ
かった。」とつくづく思います。学校
の理念・5つのリスペクト・素晴らし
い先生方・充実した設備等…。子供自
身が選んだにしても、行かせている自
分達が誇らしく感じられ、「素晴らし
い親」と自分を誉めてやりたくなりま
すよ、ほんと…。金銭的につらいこと
もありますが、それも…。
10年後20年後、卒業生の活躍が楽し
みです。学校の理念に、「リーダー
シップを育てる」というのがありまし
たが、きっと各界でリーダーとなって
いる方も多いのではないでしょうか。
(N.A.)
*このシリーズに関して、皆様のご
意見・ご感想・ご要望などお寄せくだ
さい。
MIMIコーナー
SPORTS DAY -12年生(
12年生保護者 畑 真理)
「決して‘ブルーな受験生’でなく、‘未来に青空の受験生’でし
た!!!」
みていただけたでしょうか?みましたよ!!12年生のパフォーマンス
‘エルビス’!!担任団まで、かのエルビス旋風に巻き込んで、もちろん
満点評価でしたね。あの企画力、想像力、そして創造力、本当に感服しま
せんでした?12年生の一保護者としてわたくしは、あなたたちを心より誇
りに思います。学園祭の“黒い家”から“感動のエルビス・プレスリー”な
んて誰が想像できたでしょうか!!見ることできなかった方々、本当に人
生のなかでもかなりのマイナスでしたよ!と私は思います。(8年生の娘
は、エルビスって誰?と言っておりましたが…)。それにしても、卒業に
限りなく近づく日々ですね、この間に何があろうとも、次回はみんな揃っ
て感涙の卒業式を・・・・きっと。
保護者会だより「MI
MI
コーナー」のご案内
保護者の投稿欄です。詩、エッセイ、イラスト、提言、苦言何でも結構
です。学園への質問には担当者が誠意をもってお答えくださいます。
差し障りなければペンネームでなく、本名での掲載をお願いしたいと思
います。誌上匿名希望でも、投稿の際は必ず記名して下さい。
<受付場所>インフォメーションセンター窓口前の赤ポスト
担当:保護者会広報委員会
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I N T E R C U L T U R E N O V E M B E R
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11 ∼ 1 月 行 事 予 定
月 日 曜
11 13∼17
23 土
26 火
27 水
28 木
12 05∼07
17 火
20 金
1 06 月
30 木
第5回(今年度最終回)
APACコーラス(ソウル)APACオーケストラ(大阪)
インターナショナルフェア
秋学期終了
教員研修日・休校
冬学期開始
オールスクールプロダクション
高等部ホリデイコンサート(箕面市メイプルホール)
冬季休暇開始
授業再開
SIS中等部入学選考(生徒休校)
学校説明会
2002年11月16日(土)
10:00∼12:00 (9:30受付け開始)
選考方法、要項内容等の包括的説明
編集後記
最近ランニングは生徒の付き添いが多いのですが、久しぶりに「阪神クロスカントリー」という大会に出てきま
した(P.18参照)。コースの半分以上は階段というタフなコースでしたが、好天に恵まれ、いい汗をかいて秋の一
日を楽しみました。その代わりその後4日間ほど筋肉痛に…(特に2日後!)。さて今号の記事には間に合いませ
んでしたが、社会科の野島先生が個人のHP(ホームページ)で、平和教育教材用に「島立平和写真館」というペー
ジを開設されました。本学園HP「各教科」からもリンクさせましたので一度ご覧下さい。(馬場博史)
今年の秋は急激な冷え込みで始まり、いきなり冬が来たような感じです。そのせいか木々の紅葉する様が例年以
上に鮮やかに感じられます。このすばらしい季節の恵みを味わいつつ、秋学期の締めくくりと冬学期への気持ちを
新たにしての取り組みをしっかりしていきたいですね。(井藤真由美)
インターカルチュアへの記事・ご感想等は、e-mail で [email protected] までお送り下さい(interculture@senri.
ed.jp は事情により使用を中止しました)。インターカルチュアはバックナンバーも含めて本学園ホームページ
www.senri.ed.jp/interculture でもご覧いただけます。また学園ホームページにつきましてのご意見ご感想などは、
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編集:SIS広報センター 保護者会だより記事:保護者会広報委員 カット:イラストレーションクラブ生徒
Senri International School Foundation (SISF)
Senri International School (SIS)
年間発行予定と主な内容 ( )は発行時期
Osaka International School (OIS)
4-4-16, Onohara-Nishi, Minoh-shi, Osaka 562-0032, JAPAN
TEL 072-727-5050 FAX 072-727-5055
春 学 期 5 月 号 ( 上 旬 ) 卒業式、入学式、大学等合格状況
6 月 号 ( 中 旬 ) 学園祭、教育実習
秋 学 期 1 0 月 号 ( 上 旬 ) 夏の宿泊行事、夏の諸活動報告
学校法人千里国際学園(SISF)
千里国際学園中等部・高等部(SIS)
大阪インターナショナルスクール(OIS)
〒562-0032 大阪府箕面市小野原西4丁目4番16号
電話072-727-5050 FAX 072-727-5055
1 1 月 号 ( 中 旬 ) 運動会、玄関コンサート
冬 学 期 2 月 号 ( 上 旬 ) オールスクールプロダクション、模擬国連
3 月 号 ( 中 旬 ) 入試結果、卒業生へ贈る言葉
他に留学報告、スポーツ結果、各種表彰、授業紹介、生徒会・クラブ活動等
千里国際学園は、帰国生徒を中心に一般日本人生徒や日本の教育を希望する外国人生徒も受け入れて日本の普通教育を行う千里国際学
園中等部・高等部 Senri International School (SIS) と、4 歳から18 歳までの主に外国人児童生徒を対象とする大阪インターナショナルスクー
ル Osaka International School (OIS) とを、同一敷地・
校舎内に併設しています。
両校は一部の授業や学校行事・クラブ活動・生徒会活動等を合同で行っています。チームスポーツはこの2校で1チームを編成しており、
APAC(Asia Pacific Activities Conference)の公式試合や、近隣のインターナショナルスクール、日本の中学・ 高校との交流試合等に参加し
ています。このため、校内ではインターナショナルスクールの学校系統に合わせて、6年生∼8年生(日本の小学6年生∼中学3年生春学期)を
ミドルスクール(MS)、9年生∼12年生(日本の中学3年生秋学期∼高校3年生)をハイスクール(HS)と呼んでいます。
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