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環−39
二風谷ダムにおける
洪水時の流動に関する研究
○ 株 式 会 社 リ ブ テック
独立行政法人寒地土木研究所
独立行政法人寒地土木研究所
½º は じ め に
近 年 河 道 内 に お け る 土 砂 の 侵 食・堆 砂 作
平野孝雪
安田浩保
渡邊康玄
表ß½ 二 風 谷 ダ ム 諸 元
¿¾º¼Ñ
堤高
用 に 伴 う 洪 水 流 下 能 力 の 変 化 ,上・下 流 に
堤頂長
おける土砂収支のアンバランス等の課題
集水面積
¼º¼Ñ
½¸¾½
Ѿ
º¿ Ѿ
湛水面積
が 指 摘 さ れ ,河 川 管 理 に お い て 流 域 一 貫
総貯水容量
¿½¸ ¼¼ 千 Ñ¿
した土砂管理の重要性が指摘されてい
有効貯水容量
¾ ¸¼¼¼ 千 Ñ¿
る .河 川 に ダ ム 湖 が 存 在 す る 場 合 ,ダ ム
計画最大放流量 湖内の土砂動態の把握が課題となる.
¿¸
¼Ñ¿ »×
計画最大流入量
¸½¼¼Ñ¿ »×
ダム設計洪水流量
¸¾¼¼Ñ¿ »×
出水時におけるダム湖など貯水池内の
流 動 特 性 は ,土 砂 動 態 や 水 質 の 問 題 と 密
接 に 関 連 し て い る に も 関 わ ら ず,一 次 元
的 に は 解 明 さ れ て い る が½µ ,平 面 的 に は 十
を記録した中規模出水を取り上げた.
こ の 洪 水 時 に は , ÈË と
ÓÔÔÐ Ö
È´
ÓÙ×Ø
ÙÖÖ ÒØ ÈÓÖ¬Ð Ö 音 響 ドップ ラ ー 流 速
分 に 解 明 さ れ て い な い .本 研 究 で は ,そ
計µ を 搭 載 し た Ê
の第一段階として出水時のダム湖内の流
の横断測線上をダム湖岸より遠隔操作で
動について浅水理論式に基づく平面二次
流速を計測している.
元解析を試みた.
図ß½ は ÃȽº¾ の 横 断 図 と Ê ボ ー ト を 用 い
て観測した
¾º 対 象 と す る 貯 水 池 と 出 水 イ ベ ン ト
解 析 の 対 象 と し た 二 風 谷 ダ ム は ,北 海
ボ ー ト を 用 い て ,ÃȽº¾
Èの流下方向を正とした横
断 面 流 速 コ ン タ ー 図 で あ る .右 岸 側 で 滞
留・逆 流 し て い る 傾 向 が 観 測 さ れ て い る¿µ .
道日高地方に存在する一級河川沙流川河
本 研 究 で は ,こ の 滞 留・逆 流 現 象 の 数 値
口 か ら 約 ¾¼ Ñ の 位 置 に あ り,ダ ム 湖 延 長
シュミ レ ー ション に よ る 再 現 を 第 一 の 目 標
Ñ で あ る .ダ ム の 諸 元 を 表¹½ に 記
は約
す¾µ .ま
た ダ ム 平 面 図 を 図ß¾ に 記 す.ダ ム
湖 内 に 記 さ れ て い る 等 高 線 は 図ß¿ に 記 す
¾¼¼ 年
としている.
¿º 解 析 手 法
月の横断深浅測量結果を内層補
完 に よって 平 面 的 な 地 形 を 生 成 し た も の
湖内の平面流動特性を明らかにするた
を 基 に 描 い て い る .ま た こ の デ ー タ を 後
め に 用 い た 数 値 計 算 モ デ ル に は ,浅 水 理
述する平面二次元解析に用いる.
論式に基づく平面二次元不定流解析を用
検 討 の 対 象 と し た 洪 水 は ,¾¼¼ 年 月 日
い た .ま た ,計 算 で の 初 期 条 件 で あ る 初
∼同
日 の ¿ 日 間 の 流 域 平 均 総 雨 量 ½¾½ÑÑ,
最大流入量
º Ñ¿ »×,最 大 放 流 量 ¾ º½Ñ¿ »×
Ì ÝÙ ÀÁÊ ÆǸ À ÖÓÝ ×Ù
ËÍ
¸
×Ù ÖÙ Ï Ì Æ
期 水 位 を 求 め る た め ,一 次 元 漸 変 不 等 流
解析を用いた.
ᵹਅᵹㅦ㪲㪺㫄㪆㫊㪴
㪈㪉㪇
㪋㪌
㪈㪇㪇
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ᴡᐥ㜞㩿㪉㪇㪇㪋ᐕ㪈㪇᦬᷹㊂㪀
㪊㪌
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㪄㪈㪉㪇
㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷ᮮᢿ〒㔌㪲㫄㪴
図ß½ ÃȽº¾ 横 断 測 線 上 の 流 動 特 性
㪢㪧㪉㪅㪇
㪢㪧㪉㪅
㪢㪧㪈㪅㪉
㪢㪧㪈㪅
㪢㪧㪉㪅㪏
㪢㪧㪉㪅
㪢㪧㪇㪅㪋
㪢㪧㪋㪅㪋
㪢㪧㪋㪅
㪢㪧㪊㪅㪍
㪢㪧㪊㪅
೅᭗ ᵆᶋᵇ
52
50
48
46
44
42
40
38
36
34
32
30
28
㪢㪧㪌㪅㪉
㪢㪧㪌㪅
㪢㪧㪍㪅㪇
㪢㪧㪍㪅
ਅᵹ
਄ᵹ
⾂⍾䉻䊛
ੑ㘑⼱䉻䊛
㪇㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㪈㪇㪇㪇㩷㫄
䋺㪩㪚䊗䊷䊃⿛ⴕ᷹✢
0
100
200
300
400
߼ެẦỤỉុᩉᵆᶋᵇ
500
600
700
55
50
45
40
35
0
100
200
300
400
500
600
700
߼ެẦỤỉុᩉᵆᶋᵇ
800
900
ÃȽº¾
65
55
50
40
45
35
40
0
50
100
150
200
250
300
350
400
450
500
ÃȾº
200
300
400
500
600
700
60
55
50
45
0
50
100
150
200
250
300
350
߼ެẦỤỉុᩉᵆᶋᵇ
400
450
ÃÈ¿º
40
0
100
200
300
400
߼ެẦỤỉុᩉᵆᶋᵇ
500
600
ÃÈ º
54
52
೅᭗ᵆᶋᵇ
52
51
50
49
48
47
46
45
44
43
42
41
೅᭗ᵆᶋᵇ
70
60
45
100
ÃȾº¼
55
50
0
߼ެẦỤỉុᩉᵆᶋᵇ
65
߼ެẦỤỉុᩉᵆᶋᵇ
೅᭗ᵆᶋᵇ
60
60
೅᭗ᵆᶋᵇ
೅᭗ᵆᶋᵇ
Ãȼº
56
54
52
50
48
46
44
42
40
38
36
೅᭗ᵆᶋᵇ
56
54
52
50
48
46
44
42
40
38
36
34
೅᭗ᵆᶋᵇ
೅᭗ᵆᶋᵇ
図ß¾ ダ ム 平 面 図
50
48
46
44
42
40
0
100
200
300
400
500
600
700
ÃÈ º¾
0
50
100
150
200
250
300
350
400
߼ެẦỤỉុᩉᵆᶋᵇ
߼ެẦỤỉុᩉᵆᶋᵇ
ÃÈ º¼
図ß¿ 各 ÃÈ の 横 断 図
´½µ
平面二次元不定流モデル
平面二次元解析に用いた支配方程式を
´½µ,´¾µ,連 続 の 式 を ´¿µ と し た .
Å
ž
·
Ø
Ü
·
Ý
ÅÆ
·
Ò¾ Å Ô
Å ·Æ
¿
Ü
´½µ
·
Ý
ƾ
Ò¾ Æ Ô
¿
ૠ͌ᚐௌỆợỦ්ᡮ
ᵟᵢᵡᵮỆợỦᚇย͌
Ý
Å · Æ ´¾µ
¼
´¿µ
こ こ で Ü Ý は 平 面 で の 座 標 ,Å Æ は そ
れ ぞ れ Ü Ý 方 向 の 流 量 フ ラック ス ´Ñ¾ »×µ,Ø
0.8
0.4
0
39
38
は 水 深 ´Ñµ で あ る .
計 算 メッシュは , Ü
Ýともに ¼mの直交
0
߼ެ
100
図ß
観 測 値 と 計 算 値 ´観 測 時µ の 比 較
200
500
600
700
ӫެ
た一次元漸変流の支配方程式は,
·
×
Ò¾ É É
Ê¿
´ µ
で示される不等流の式である.
こ こ で × は 河 道 の 流 心 に 沿った 座 標 系 ,
É は × 方 向 の 流 量 ´Ñ¿ »×µ, は 流 積 ´Ñ¾ µ,Ò
්ɦ૾ӼửദểẲẺ්ᡮᵆᶋᵍᶑᵇ
る各断面の初期水位を求めるために用い
0.8
0.4
0
-0.4
40
ඕ࠿᭗ᵆᶋᵇ
平面二次元不定流解析の初期条件であ
×
400
ૠ͌ᚐௌỆợỦ්ᡮ
ᵟᵢᵡᵮỆợỦᚇย͌
初期条件と境界条件
ɾ
300
߼ެẦỤỉុᩉᵆᶋᵇ
メッシュと し た .
´¾µ
37
ᵩᵮᵏᵌᵐ್ૺยዴɥỉඕ࠿᭗
は 時 間 座 標 ´×µ, は 重 力 加 速 度 ´Ñ¿ »×µ, は
水 位 ´Ñµ,
40
-0.4
ඕ࠿᭗ᵆᶋᵇ
Å
Æ
·
·
Ø
Ü
Ý
·
්ɦ૾ӼửദểẲẺ්ᡮᵆᶋᵍᶑᵇ
Æ
ÅÆ
·
Ø
Ü
39
38
ᵩᵮᵏᵌᵐ್ૺยዴɥỉඕ࠿᭗
0
߼ެ
図ß
100
200
300
400
500
߼ެẦỤỉុᩉᵆᶋᵇ
600
37
700
ӫެ
観 測 値 と 計 算 値 ´½¼¼¼Ñ¿ »× 時µ の 比 較
º 計算結果
は Å ÒÒ Ò の 粗 度 係 数 で あ る .
こ の 常 微 分 方 程 式 の 数 値 解 析 に あ たっ
中 の 青 色 の 実 線 は 水 面 域 ,茶 色 の 点 線 は
て は ,緩 和 法 を 適 用 し た .
不 等 流 計 算 に お い て ,各 断 面 の 最 深 河
床 高 を 河 床 高 と し ,初 期 流 量 を ½¾ º
初 期 水 位 を ½º
図ß は 平 面 二 次 元 計 算 の 結 果 で あ る .図
¾Ñ¿»×,
Ñとした.
ダ ム 湖 域 及 び ,ÃȽº¾ の 横 断 測 線 で あ る .
ま た ,ベ ク ト ル は 流 量 フ ラック ス ´Ñ¾ »×µ を
表 し て い る .な お 図ß は 図ß に お け る µ∼
平 面 二 次 元 計 算 で は ,求 め ら れ た 水 位
µ の 時 点 で の 結 果 を 表 し て い る .こ こ で µ
を 各 断 面 の 初 期 水 位 ,ま た 各 断 面 の 水 位
は ,流 量 が 急 激 に 上 昇 し て い る 時 点 . µ,
と川幅から初期流量から縦断方向の流量
は最大流量生起時. µは,
フ ラック ス と し ,流 動 が 安 定 す る ま で 充 分
量 を 観 測 し て い る 時 点 で あ る .ま た , µ
に 助 走 計 算 を 行 い ,そ の 後 上 流 端 の 流 量 ,
及 び µ は 、そ れ ぞ れ µ, µ と 同 流 量 で 、水
及び下流端水位を変動させた.
位 の 上 昇 ,下 降 が 異 な る 時 点 と し て い る .
境 界 条 件 は ,図ß の ハ イ ド ロ か ら ,上 流
全 て の 時 点 で ,右 岸 左 岸 共 に に て 滞 留
端 に ダ ム 流 入 量 ,下 流 端 に 水 位 を 与 え た .
が現れる結果を得た.
Èによる流
700
ᚘም᧏‫᧓଺ڼ‬
42.4
E
500
D
ἒἲ්λ᣽
ἒἲ્්᣽
൦ˮ
F
42.2
42
41.8
400
41.6
300
G
C
41.4
200
41.2
ᵰᵡឥᘍ଺᧓࠘
ᵰᵡ
ឥᘍ଺᧓࠘
100
൦ˮ (m)
්᣽ Q(m3/s)
600
41
଺᧓ T(h)
図ß
¾¼¼ 年
º 考察
想 定 さ れ る .計 算 結 果 で は ,ÃȽº¾ よ り 上
ÃȽº¾ の 横 断 測 線 上 に て ,
Èにより
得 ら れ た 流 速 デ ー タ を 計 算 メッシュに あ わ
せ ,メッシュご と の 平 均 値 を 出 し ,そ の 値
と 数 値 解 析 結 果 µ に よって 求 め ら れ た 流
速 を 比 較 し た も の が 図ß で あ る .左 側 の
縦 軸 に 流 下 方 向 を 正 と し た 流 速 ´Ñ»×µ,右
側 の ÃȽº¾ の 横 断 測 線 上 の 縦 軸 に 河 床 高
´Ñµ,横 軸 に 左 岸 か ら の 距 離 ´Ñµ を お い た .
赤 の 実 線 が 数 値 解 析 に よって 求 め ら れ た
流 速 ,緑 の 実 線 が
月出水
È に よって 得 ら れ た
値である.
数 値 解 析 値 と 実 測 値 は ,左 岸 か ら の 距
離 ¿¼¼Ñ 付 近 を 軸 と し て 反 対 の 傾 向 を 示
す 結 果 と なった .平 面 的 に み た 場 合 ,数 値
解 析 の 結 果 は 流 心 が 右 岸 側 を 流 れ ,左 岸
に む かって 渦 を 巻 く 傾 向 で あ る .
Èに
よって 得 ら れ た 実 測 値 は 断 面 で あ る た め ,
平面流動比較をすることが出来ないが,
解析結果とは反対の傾向を示すことから,
左 岸 側 を 流 心 と し た 流 れ と なって い る と
流 の ÃȽº に お い て 左 岸 側 を 流 心 と し ,右
岸 側 に 滞 留・逆 流 が 確 認 さ れ る こ と か ら ,
縦 断 的 に 渦 の 位 置 が ず れ た 結 果 と なった .
またこの現象が洪水時のどのような時
点 で 発 生 す る の か 見 る た め に ,定 常 流 量 に
よ る 数 値 解 析 に て 確 認 を 行った .上 流 端 か
ら 流 量 ¼¼Ñ¿ »×,½¼¼¼Ñ¿»× の 2 パ タ ー ン 行っ
た .ま た 下 流 端 水 位 は ¾Ñ で 一 定 と し た .
定 常 流 量 の 結 果 図ß よ り,¾ パ タ ー ン の
計 算 と も に 左 岸・右 岸 側 共 に 滞 留・逆 流 現
象 が 確 認 さ れ た .流 量 ¼¼Ñ¿ »× 時 と 出 水 時
´流 量 ½¼Ñ¿»×µ を 比 較 す る と ,ほ ぼ 同 様 の
流 動 が 確 認 さ れ た .ま た 流 量 ½¼¼¼Ñ¿»× 時
に は ,ÃȽº¾ の 横 断 測 線 上 に お い て 右 岸 側
で の 滞 留・逆 流 が 確 認 さ れ た .図
ß にて
ÃȽº¾ の 横 断 測 線 上 の 観 測 値 と 計 算 値 を
比 較 し た と こ ろ ,流 心 が 左 岸 側 に 移 動 し ,
実 現 象 に 近 い 値 を 得 る こ と が 出 来 た .こ
の こ と か ら ,横 断 方 向 の 流 速 差 に よって こ
の 現 象 が 起 こ る と 推 測 さ れ る .今 回 は 簡
µ 流 量 ¾ ¿Ñ¿ »×
µ 流 量 ¿½Ñ¿ »×
µ流量
Ñ¿ »×
µ 流 量 ½¼Ñ¿ »×´
È 観 測 時µ
µ流量¾
図ß
Ñ¿ »×
非定常流量の流量比較
流 量 ¼¼Ñ¿ »×
流 量 ½¼¼¼Ñ¿ »×
図ß
定常流量別の比較
単 の た め 拡 散 項 を 導 入 し て い な い が ,こ
の項を加えることにより実現象に近い結
60
"kp12.dat"
"kp08.dat"
"kp16.dat"
55
果が得られると考えられる.
ま た 滞 留・逆 流 は 土 砂 堆 積 と の 密 接 な
関 係 が あ る た め ,河 床 高 の 比 較 を 行った .
50
45
図¹ は ÃȽº¾ 及 び ,ÃȽº¾ 前 後 の 横 断 測 線
上 の 河 床 高 の 比 較 を し た 図 で あ る .赤 の
太 い 実 線 が ÃȽº¾ の 河 床 高 .青 の 実 線 が 上
40
35
0
100
流 の ÃȽº で ,緑 の 点 線 が 下 流 の Ãȼº で
図ß
60
の ÃȽº¾ の ほ う が 河 床 が 高 い こ と か ら ,右
55
岸 に お い て 滞 留・逆 流 に よ る 堆 積 が 想 定
50
ᵇᶋᵆ᭗೅
あ る .右 岸 側 に お い て ,ÃȽº よ り も 下 流
さ れ る . 図ß½¼ は ÃȽº¾ に お い て ,過 去
200
300
400
500
600
700
800
900
800
900
ÃȽº¾ 前 後 の 比 較º Ô×
ᐕ
ᐕ᦬
ᐕ᦬
45
の 河 床 高 と の 比 較 を お こ なった 図 で あ る .
赤の実線は½
40
年 の 河 床 高 ,青 の 実 線 は
¾¼¼ 年 月 ,桃 の 実 線 は 同 年 7 月 .¾¼¼ 年
月から
月 に か け て は 洪 水 は な かった が 、
洪 水 に 備 え て の 水 位 変 動 を 行って い る た
め 河 床 高 が 変 わって い る 。左 岸 側 の ほ う が
堆 積 傾 向 が 強 い こ と か ら ,左 岸 側 に も 滞
留・逆 流 が あ る の で は な い か と 思 わ れ る .
35
30
0
100
200
300
400
500
600
߼ެẦỤỉុᩉᵆᶋᵇ
700
図ß½¼ ÃȽº¾ 横 断 測 線 上 の 河 床 高 比 較
º 結論
貯 水 池 は 水 深 が 大 き く,水 表 面 か ら 水 底
までが一様の流速分布を形成してるとは
考 え に く く,平 均 流 速 を 用 い て 流 動 を 記
述する浅水理論式を適用するには疑義が
残 る .し か し ,解 析 の 結 果 ,少 な く と も 水
表面近傍の流動に関しては観測地と同様
の傾向が示された.
本研究で実施した数値解析は大局的に
は 湖 内 の 流 動 特 性 を 捉 え て い る .た だ し ,
渦 の 位 置 等 の 問 題 が 残 る こ と か ら ,今 後 は
拡 散 項 を 導 入 し 検 討 を 進 め て い く.ま た ,
È に よ る 実 測 デ ー タ が ÃȽº¾ の 横 断 測
線 上 の み だった た め ,平 面 的 に 確 認 出 来 る
よ う ÃȽº¾ 前 後 を 観 測 す る 必 要 が あ る .
謝 辞 本 研 究 は ,国 土 交 通 省 北 海 道 開 発
局 ,同 省 同 局 室 蘭 開 発 建 設 部 か ら の 支 援
を 受 け て 実 施 さ れ て い る .こ こ に 記 し て
謝 意 を 表 し ま す.
参考文献
½µ 島 田 友 典・渡 邊 康 玄・吉 川 泰 弘:¾¼¼¿
年 月沙流川洪水時の二風谷ダム湖内の
土 砂 移 動 特 性 ,北 海 道 開 発 局 技 術 研 究 発
表 会 発 表 論 文 集 ,¾¼¼ º
¾µ 北 海 道 開 発 局 室 蘭 開 発 建 設 部:二 風 谷 ダ
ム 建 設 の 記 録 ,¾¼¼¼º
¿µ 島 田 友 典・渡 邊 康 玄:出 水 時 の ゲ ー ト 放 流
が 与 え る ダ ム 湖 内 の 流 動 に つ い て ,北 海 道
開 発 局 技 術 研 究 発 表 会 発 表 論 文 集 ,¾¼¼ º