ロボットビジョン

ロボットビジョン
教員名
岩月 正見
開講時期
前期
講義開講情報
選択・必修の別:選択
授業の到達目標及びテーマ
拡張現実感(Augmented Reality: AR)と呼ばれる,現実世界と CG による仮想世界を融合できる最先端技術を利用することにより,インタ
ラクティブで直観的な 3 次元情報を提示したり,3D 絵本やキャラクタなどをあたかも現実の物体であるかのように提示することが可能にな
る.この AR 技術は,ARToolKit と呼ばれるライブラリを利用することにより,PC で簡単に実装することができる.本講義では,この
ARToolKit による拡張現実館のプログラミング手法を,実際にプログラミングしながら,具体的に理解し,最終的には,画像処理を応用した
視覚(ビジョン)に基づく新しい機能の実装を行う方法を取得する.
授業の概要と方法
各自,ノート PC と Web カメラを持参し,講義の中で,実際にプログラミングをしながら,拡張現実感の世界を理解し,様々な機能を実装で
きるようにする.理解度を把握するため,中間発表と最終発表の 2 回の発表会で,各自の作品を披露してもらう.
授業計画
回数
テ ー マ
内
1
3D-CG と現実との融合
仮想現実感,複合現実感,拡張現実感とは?アニメから現実へ.
容
2
前準備
ARToolKit 等の各種ソフトウェアのインストール,プログラミングに必要な知識,各種設定
3
ARToolKit 概要
各種環境設定,プログラムの動作確認,ARToolKit 概要
4
ARToolKit プログラミングの初歩
プログラムの作り方
5
ARToolKit のための OpenGL 入門1 OpenGL による3D グラフィックス,図形の描画
6
7
ARToolKit のための OpenGL 入門2 幾何変換,陰面処理,シェーディング
作品発表
OpenGL を利用した拡張現実感の作品発表
8
3D モデルの表示
Metasequoia による3D モデリング,GLMetaseq による3D モデルの表示
9
3D モデルによるアニメーション表示1
連番 MQO によるアニメーション表示
10
3D モデルによるアニメーション表示2
VRML によるアニメーション表示
11
応用プログラミング1
2 値化処理画像の表示,CG 表示の安定化,複数ウィンドウによる表示
12
応用プログラミング2
複数マーカによる CG の安定的描画方法,各種座標系の取り扱い
13
14
応用プログラミング3
応用プログラミング4
マウスでクリックした位置へのモデル表示
OpenCV との融合による画像処理を利用した高度なプログラミング
15
最終作品発表
これまで学んだことの集大成として最終作品発表
テキスト
3D キャラクターが現実世界に誕生! ARToolKit 拡張現実感プログラミング入門
橋本 直 (著) , アスキー・メディアワークス
成績評価基準
2回の作品提出と発表により評価する.
情報機器使用
ノート PC と Web カメラが必須