「ライブラリーカフェ(仮称)」の提言書 - 苫小牧市

Central Tomakomai Active Project PROGRAM PART Ⅰ
「 ラ イ ブ ラ リ ー カ フ ェ ( 仮 称 )」 の 提 言 書
平成24年 8 月
ライブラリーカフェ(仮称)のあり方検討委員会
1
設 置 目 的
苫小牧市では、将来の人口減少・超高齢社会に向けた「持続可能なまちづくり」の実現
に 向 け た 取 組 み と し て 、「 ま ち な か 再 生 総 合 プ ロ ジ ェ ク ト ( CA P )」 を 策 定 し 、 ま ち な か の
にぎわいの創出を目指しています。
CA P に お い て ラ イ ブ ラ リ ー カ フ ェ( 仮 称 )は 、幅 広 い 世 代 の 人 々 が 集 い 楽 し む 交 流 拠 点
として、また、地域情報の発信拠点としての位置付けであるため、まちなかのにぎわい創
出を実現するための中核施設となることを期待します。
2
コ ン セ プ ト
ライブラリーカフェ(仮称)のコンセプトとして、次のとおり提案します。
¾ 便利で手軽な読書スポット
「待ち合わせ」や「休憩」等への、通勤・通学
者や買物客の利用を想定
¾ 気軽に参加可能な活動スポット
「 発 表 」 や 「 展 示 」、「 教 室 」 等 を 開 催 す る 、 団
体・サークル関係者の利用を想定
¾ 地域の情報発信スポット
地 域 の 「 グ ル メ 」 や 「 観 光 」、「 歴 史 」 等 を 知 り
たい、市民や観光客の利用を想定
3 つのコンセプトに共通することは、ライブラリーカフェ(仮称)を介して、人と人、
人とまち、人と地域がリンクしていくことにあります。
つまり、ライブラリーカフェ(仮称)は、図書館の分室のような場ではなく、3つの機
能 が 連 携 し あ い 、 幅 広 い 層 の 人 々 に よ っ て 、『 多 様 な コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン が 創 造 さ れ る 場 』
の提供を目指すべきです。
3
ゾ ー ン 機 能
(1)カフェ・ラウンジゾーン
カフェ・ラウンジゾーンでは、まちなかグルメや東胆振グルメを提供するほか、マ
ルシェなど、屋外テラス等と一体的なイベントを定期的に開催します。また、観光や
趣味等をテーマにした雑誌中心の図書類を配置し、くつろぎの空間を提供します。
利用者としては、観光客のほか、待ち合わせや休憩、学習に利用する通勤・通学者
や買物客を主なターゲットとします。また、ラウンジを介して、多目的ゾーンや情報
発信ゾーンからの人の流れを期待します。
-1-
(2)多目的ゾーン
多目的ゾーンでは、ライブラリーカフェ(仮称)主催イベントを定期的に開催する
ほか、サークル・団体等へ場所を提供します。
利用者としては、利用するサークル・団体関係者や、イベントを観覧する市民や観
光客をターゲットとします。
また、イベント開催時には、カフェ・ラウンジゾーンや情報発信ゾーンの利用客の
観覧又はイベント参加を期待します。
(3)情報発信ゾーン
情報発信ゾーンでは、コンシェルジュを配置して、食・観光・イベント等の地域情
報 を 対 面 PR す る ほ か 、 ま ち な か や 地 域 観 光 ル ー ト の 提 案 や ツ ア ー 等 を 開 催 し ま す 。
主なターゲットは観光客ですが、カフェ・ラウンジゾーンや多目的ゾーンに来訪す
る市民にも利用されます。
十勝圏
観光客
通
勤
者
通
学
者
買
物
札幌圏
観光客
客
カフェ・ラウンジゾーン
ライブラリーカフェ(仮称)
まちなかグルメの提供
東胆振グルメの提供
マルシェの定期開催
雑誌等の図書の提供
-コミュニティー創造の「場」-
•イベント等を観覧する
•イベント等に参加する
•観光情報を入手する
•観光ツアー等に参加する
•観光情報を発信できる
•食事に訪れる
•休憩に利用する
•イベント等を披露できる
•食事に訪れる
•休憩に利用する
•観光情報を発信できる
•イベント等を観覧する
•イベント等に参加する
多目的ゾーン
主催イベントの定期開催
活動スペースの提供
•イベント等を披露できる
•観光情報を入手する
•観光ツアー等に参加する
道外圏
観光客
サークル
団
体
観
覧
者
情報発信ゾーン
コンシェルジュの配置
とまチョップグッズの販売
まちなか散策ルートの提案
地域観光ツアーの開催
市
胆振日高
日高圏
圏
胆振
観光客
民
人の流れ
図 ライブラリーカフェ(仮称)の各ゾーンと利用客の関連
-2-
4
要 求 事 項
(1)全体及び共通
z
屋外テラスとの一体的な利用や、ライブラリー書架やソファー・イス・テーブル ・
プランターなどの高さやレイアウトを工夫し、開放感のある施設とすること。
z
ラ イ ブ ラ リ ー カ フ ェ( 仮 称 )管 理 者 専 用 の 出 入 口 ・更 衣 室 ・打 合 せ 室 ・給 湯 室 等 の
管理ゾーンを確保すること。
z
Wi- F i な ど の イ ン タ ー ネ ッ ト 環 境 を 整 え る こ と 。
z
各ゾーンごとに、空調や照明等を個別に制御できること。
z
太陽の光や風などの自然エネルギーを積極的に活用し、環境配慮やランニングコ
ストの低減を図ること。
(2)カフェ・ラウンジゾーン
z
カ フ ェ と ラ ウ ン ジ は 一 体 的 で あ る が 、床 の 高 さ や 配 色 ・材 質 、照 明 の 彩 度 ・明 度 等
を変えるなどして、利用客に境界を暗示させること。
z
ラ ウ ン ジ は 他 の ゾ ー ン と の 接 点 と し 、地 域 情 報 案 内 コ ン シ ェ ル ジ ュ が 配 置 さ れ る 。
z
ラウンジは主に一時的な休憩や待ち合わせ等の利用を想定すること。
z
イベント開催時等において、ラウンジスペースに配置しているテーブルやライブ
ラ リ ー 書 架 等 は 容 易 に 移 動 可 能 で あ り 、か つ 、ラ ウ ン ジ 近 傍 に そ れ ら を 収 納 で き る
倉庫を配置すること。
z
カフェには、カウンター席とテーブル又はソファー席を用意すること。
z
カフェと一体的な屋外テラスを設けること。
(3)多目的ゾーン
z
多 目 的 ゾ ー ン は 、各 種 教 室( 例 :料 理 ・ダ ン ス ・太 極 拳 等 )や 講 演 会 ・勉 強 会 な ど 、
多様な使い方を想定し、可動間仕切壁で複数の室に分割できること。
z
分 割 さ れ た 各 室 の 利 用 時 間 が 異 な る た め 、空 調 や 照 明 等 を 個 別 に 制 御 で き る こ と 。
z
分割された各室のうち、少なくとも一つは調理場の機能を有すること。
(4)情報発信ゾーン
z
地域情報案内コンシェルジュは、ラウンジ内に配置される。
-3-