1 はじめに 2 スイカ - ちば野菜ネット

(2013 年
野菜 5 月)
営農情報
平成25年5月
JA全農ちば 営農販売企画部
1 はじめに
5月になり、暖かい日が続くようになりました。病害の発生にも引き続き注意が必要ですが、
今後気温の上昇に伴い害虫の発生も見られるようになります。特にアブラムシ類、チョウ目害虫
の飛来が増えますので、露地野菜では圃場の様子に注意し、発生初期を逃さないようにしましょ
う。
有翅アブラムシ
(飛来するアブラムシ)
産卵・増殖
4月30日
営農技術センター露地圃場にて撮影
無翅アブラムシ
(移動手段は歩行のみ)
2 スイカ
交配後から摘果・玉直し後までが防除適期です。収穫期が近づくと病害虫が急増しますが、
その頃には茎葉が繁茂しているため、薬液が株元・葉裏まで十分にかからないため、期待した
防除効果が得られません。そのため、交配後の茎葉が繁茂していない時期から確実に防除しま
しょう。特にうどんこ病など株元から発生する病害の防除では重要です。
繁茂する前から防除を行いましょう
病害は葉裏・株元から発生します
(2013 年
野菜 5 月)
○ スイカ 薬剤防除体系
作業
病害虫
薬剤名
希釈倍数
使用時期
本剤使用回数
バロック
ハダニ類
2000
前日まで
2 回以内
フロアブル
うどんこ病、
交配後
菌核病、
ベルクート
1000
前日まで
4 回以内
炭そ病、
フロアブル
つる枯病
アブラムシ類 ウララDF
2000~4000
前日まで
2 回以内
ダニサラバ
摘果後
ハダニ類
1000
前日まで
2 回以内
フロアブル
うどんこ病
ガッテン乳剤
5000
前日まで
2 回以内
マイトコーネ
ハダニ類
1000
前日まで
1回
フロアブル
つる枯病、
スミレックス
1000
21 日前まで
5 回以内
菌核病
水和剤
菌核病、
シグナム
玉直し後 炭そ病、
1500~2000
前日まで
3 回以内
WDG
つる枯病
うどんこ病、
菌核病、
ベルクート
1000
前日まで
4 回以内
炭そ病、
フロアブル
つる枯病
※シグナム WDG はカンタス DF と同成分を含むため、使用は合わせて 3 回までです。
備考
卵~幼虫
予防
卵~成虫
予防・治療
卵~成虫
予防・治療
予防・治療
予防
3 メロン
トンネル内の湿度が高くなると「べと病」、
「うどんこ病」、
「菌核病」、
「つる枯病」等の病害が
発生しやすくなります。スイカと同様、繁茂する前からの防除に努めましょう。
べと病は梅雨期の急な気温低下と高湿度により発生しますので、事前の防除が重要です。日中
の換気をこまめに行い、除湿を心がけましょう。
葉が柔らかく生育している場合は日中の内張りトンネルを開けて光線を当てましょう。
○ メロン 薬剤防除体系
作業
病害虫
薬剤名
希釈倍数
使用時期 本剤使用回数
備考
うどんこ病、
ベルクート
5 回以内
つる枯病
1000
前日まで
予防
フロアブル
菌核病
交配以降
ランマン
4 回以内
べと病
1000~2000 前日まで
予防
フロアブル
2 回以内
アブラムシ類
ウララ DF
2000~4000 前日まで
ダニサラバ
2 回以内
ハダニ類
1000
前日まで
卵~成虫
フロアブル
摘果以降
2 回以内
うどんこ病
ガッテン乳剤
5000
前日まで
予防・治療
(2013 年
4 トウモロコシ
野菜 5 月)
雄穂開花期
雄穂が見え始めたら害虫防除を開始しましょう。
初期防除を逃すとアブラムシ類・オオタバコガ・
アワノメイガの被害拡大につながります。
また 6 月以降に発生する病害の防除については、
梅雨前の 5 月下旬から防除を始めることが重要です。
○ トウモロコシ害虫 防除体系(トンネル栽培)
生育ステージ
病害虫名
薬剤名
雄穂抽出初期
アワノメイガ
パダンSG水溶剤
アブラムシ類
モスピラン
顆粒水溶剤
雄穂開花終了後
希釈倍数
使用時期
本剤使用回数
1000
21 日前まで
2 回以内
2000~4000
前日まで
3 回以内
アワノメイガ、
トレボン乳剤
1000
7 日前まで
4 回以内
アワヨトウ
オオタバコガ、
開花終了 7 日後
アファーム乳剤
1000~2000
3 日前まで
2 回以内
ヨトウムシ
※トウモロコシは草丈が高いので薬剤散布時には飛散防止に十分注意しましょう。
※上記防除体系は必要最低限の防除になります。必要に応じて追加防除を実施しましょう。
○
トウモロコシ病害 防除薬剤
病害
薬剤名
すす紋病
トリフミン水和剤
紋枯病
リゾレックス水和剤
希釈倍数
2000
1500
使用時期
7 日前まで
14 日前まで
本剤使用回数
3 回以内
2 回以内
備考
予防・治療
予防
5 イチゴ
苗床の管理が始まり、重要病害の炭そ病の発生が心配されます。炭そ病は薬剤散布だけでは
十分に防除できません。雨よけ・ポット育苗の導入や泥の跳ね上がりの極力少ない潅水方法が
必要です。
(2013 年
○イチゴ
予防
予防・
治療
炭そ病防除薬剤(苗床)
薬剤名
希釈倍数
100
キノンドーフロアブル
500~800
アントラコール顆粒水和剤
500
オーソサイド水和剤 80
800
ベルクート
1000
(水和剤・フロアブル)
ゲッター水和剤
1000
アミスター20 フロアブル
1500~2000
セイビアーフロアブル 20
1000
野菜 5 月)
使用時期
本剤使用回数
育苗期
3 回以内
仮植栽培期
30 日前まで
育苗期(定植前)
6 回以内
3 回以内
5 回以内
21 日前まで
前日まで
前日まで
3 回以内
苗床 4 回以内
3 回以内
6 露地野菜の土壌消毒
備考
クラウン部散布
安全面と、安定した防除効果を得る
ために、必ず被覆を行いましょう
作付けを迎え、D-D剤、クロールピクリン剤等の土壌消毒剤を使用する時期です。ベット内
だけではなく全面処理を行い、安定した効果を得るため、また危害防止の観点から必ず被覆を行
いましょう。また、圃場周辺に住宅等がある場合には作業中の風向きにも注意が必要です。
また、粒状センチュウ剤等の使用については、効果を安定させるために均一な散布と丁寧なロ
ータリー耕起が必要です。センチュウ害の拡大を防ぐため、過去にセンチュウ害の出た圃場での
作業を最後に行うことや、ロータリーの洗浄など、薬剤以外の対策も重要です。
下記の情報も活用下さい。
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