IBM DB2 10 for z/OS 確かな実績、簡素化、優れた費用対効果

IBM DB2 10 for z/OS
確かな実績、簡素化、優れた費用対効果
エンタープライズ・データ・サーバーに求められる
あらゆる価値を高レベルで実現
ITは堅牢でセキュアかつ運用効率が高いだけでは、
もはや十分
拡張性があり、
しかも複雑さが軽減されてコストも削減されます。
ではありません。現在のビジネス環境では、ITはコスト効率が高く、
自動チューニングおよび自動診断により、System z に固有のス
®
®
キルを習得する必要性を軽減しています。
また改良されたロック
に要求されるすべての主要機能に加え、64 ビット・サポート、大量
回避手法により、データ・アクセス、データ定義、
およびデータ管
の同時ユーザーに対応する拡張性、
さらにSQLとpureXML の強
理の並行処理が大幅に向上しています。
簡素であり、
そして実績で証明されている必要があります。DB2
®
®
化などの新機能を備えたDB2 10 for z/OS は、可用性、回復
力、信頼性、
およびセキュリティーをより高いレベルにまで引き上
DB2 10 for z/OSにより、計画停止や計画外の停止も以前より
げています。
しかも、
そのすべての価値を導入後すぐに実現できま
低減し、
より高い可用性が実現されています。
エンタープライズ・
す。
それはCPU使用率の低減によってもたらされるものであり、直
データ・サーバーにおけるDB2の確固たる地位は誰もが認めると
接収益効果の向上に寄与しています。
ころですが、
それを支えている評価の高いセキュリティー機能がさ
らに向上し、
その結果、法令準拠の取り組みがさらに容易になって
しかし、
それだけではありません。DB2 10では、CPU使用率が移
います。
行後すぐに概して5%から10%削減されるだけではなく、アプリ
DB2 10 for z/OSは、データ・サーバー業界のリーダーとして、確
ケーションによっては
(4ページの「コスト削減」
を参照)、CPU使
かな実績に基づいた新たな価値を提供いたします。
用量の低減率が最大で20%に達しています。
また、以前のバー
ジョンのDB2に比べて、DB2 10 for z/OSには5倍から10倍の
ビジネス競争力の維持・向上を可能にする
DB2 10の卓越した即応性と機敏性
エンタープライズ・データ・サービングのソリューションに対する
DB2 10は、傑出した拡張性、可用性、パフォーマンスを実現する
CIO、CFO、
およびITアーキテクトは、高い性能だけを求めている
だけではなく、データベース管理が簡便にできるように設計されて
のではなく、今や、
かつてないほど費用対効果に優れ、評価が高
います。
これまでにないほど容易にタスクを実行でき、対応のツー
く、使いやすいソリューションを求めています。DB2 10は、全体の
ル群を手軽に利用できるようになっています。簡素化は、DB2 10
CPU使用率を低減することにより企業が求める価値を提供して
の設計を象徴する際立った特長です。
います。
これは、
プロセッサー時間およびメモリー・アクセスの最
適化、拡張されたz/OSの機能、大幅な技術的進歩がもたらす直
企業が競争力を持ち続けるためには、即応性、機敏性を備えなけ
接的な効果です。変化に迅速に対応できる企業は、基幹業務情
ればなりません。DB2 10は、ユーザビリティーやパフォーマンスを
報に対する拡張性および回復力も必要としています。企業の基
向上させるSQLおよびpureXMLの機能強化により、即応性、機
幹業務アプリケーションがほんの数分間停止しただけで、最終的
敏 性の両 方を備えるための新たな方 法を提 供します。また、
な収益に大きな損失を生む可能性があります。停止を回避するこ
Query Management Facility™(QMF™)10は、組み込みの
とは、
オンデマンドの世界で競争優位を確立する上で欠かすこと
データ可視機能およびページ・ベースのグラフィック・レポートを
のできない重要な要件です。業界の最先端で実証済みの拡張性
提供しています。DB2 10の拡張された照会機能とQMF 10のレ
と回復力こそが、DB2 for z/OSおよびSystem zプラットフォー
ポート作成機能を組み合わせることで、企業はその競争優位性を
ムを世界規模の企業や組織の基盤とならしめ、増大するアプリ
維持し、
さらに向上させることができます。
ケーションの最適な効率での実行を可能としています。
主な拡張機能と改良点
■CPU使用率の低減によるハードウェア・コストと
ソフトウェア・コストの削減
■ビジネス回復力の向上
・ 拡張性と可用性の向上
・ セキュリティーの向上および法令準拠の簡易化
■生産性の向上
・ アプリケーション開発の簡素化
・ 運用およびシステム管理の軽減
・ 柔軟な移行パス
・ より迅速かつ容易な照会機能、
およびレポート作成機能の強化
CPU使用率の低減による
コスト削減
DB2 10の最も目覚ましい成果は、CPU使用率の低減によっても
たらされています。以前のバージョンと比べて、
ほとんどのお客様
がCPUの使用率を導入後すぐに、従来のアプリケーションでは
5%から10%、一部の特定のアプリケーションでは最大20%も削
減できます※1。DB2は、
プロセッサー時間とメモリー・アクセスを最
適化し、最新のプロセッサー機能の強化、大容量のメモリー、
z/OSの機能強化を最大限活用することにより、CPUの使用率
を低減させています。拡張性が向上し、制約が緩和されたことによ
り、
コスト削減が実現し、
また、データベースおよびシステム管理
者の生産性の向上により、
さらなるコスト削減を実現します。
DB2 10 for z/OSは、限界に挑戦し続けています。以前
のバージョンに比べて少なくとも5%から10%のCPU使用
率の削減をすぐに実現できます。
また、
新しいzEnterprise™
システムとの相乗効果による一層のコスト削減を達成し、
より大きな価値をもたらします。新たに導入されたテンポ
ラル表機能により、法令準拠ルールを簡素化します。セグ
メント・サイズの変更などオブジェクト・レベルの新たな
多くのオンライン変更機能に加え、DB2自体を停止するこ
※1 初期のDB2 10のパフォーマンス・ベンチマーキングとお客様での検証で
は、再バインド後にCPUの低減率が最大で5%から10%に達しました。
も
素晴らしい機能です。新しいプロファイル表および属性に
ちろん実際のCPUの低減率は、
お客様ごとの固有のアプリケーションに
より、外部からアクセスする分散スレッドの管理は大幅に
よって異なります。仮想ストレージやラッチ競合などのため、拡張性に課題
強化され簡略化されています。
またスキップ移行により、
をお持ちのお客様の場合は向上が見込めます。
メモリー使用の改善が
チューニングに役立っています。大量かつ実行時間の短いDRDAトラン
ザクションの場合は、RELEASE(DEALLOCATE)
のBINDオプションを
なうアプリケーションを複数並行稼働した場合のCPU時間が、特定のア
界をリードするデータベースのあるべき姿を再定義する
プリケーションでは5%から40%削減され、照会についてはアクセス・パス
ものといえるでしょう。
SYSDUMMY1テーブルを使用するだけの簡単なアプリケーションでは、
CPU低減率は最大で20%に達しました。
ユーティリティーのCPU時間に
ついては、DB2 9からの移行では同程度と見込まれますが、DB2 V8から
の移行では20%の低減率が見込まれます。
■CPU使用率の削減量
バージョンからバージョンでの
CPU使用率 増減の平均値
15
10
V8
5
V9
-5
V10
-15
き、移行を容易にしています。
しかし、
これら多くの優れた
機能はほんの一部にすぎません。DB2 10 for z/OSは、業
ブS Q Lプロシージャー内で、S E TステートメントとI Fステートメント、
-10
DB2 10 for z/OSへの移行計画を柔軟に立てることがで
使用して、CPUの使用率を低減できます。順次パターンのINSERTを行
を変更することなく、
ほぼ20%向上することが明らかになりました。
ネイティ
0
となくアクティブ・ログ・データセットを追加できる機能は
‒ Cuneyt Goksu
VBT Consulting
ビジネスの継続・回復を支える
革新的な機能
DB2 for z/OSは、
システム全体の拡張性、可用性、セキュリ
ティー、信頼性を実現するという点で誰もが認める先進のデータ
ベースです。DB2 10は、DB2 9 for z/OSの非常に優れた機能
を基に開発され、引き続きデータベースの標準となり、拡張性およ
び可用性を向上させています。企業は、
さらに少ないLPARやサブ
システムに統合することで、複雑さを軽減しコストを削減しながら、
アクティブな同時ユーザー数を5倍から10倍に増加させることが
できます。DB2 10は、
そのほとんどの使用メモリー領域を64ビッ
ト・ストレージに移行させることで、仮想ストレージを解放し、垂直
方向の拡張性およびDB2サブシステムの可用性向上を実現し
過去数ヶ月にわたり、BMWは新しいバージョンのDB2
10 for z/OSを検証してきました。特定の機能に着目し、
そ
れらの機能をDB2 9 for z/OSの同じ機能と直接比較しま
した。IBMが掲げる設計目標の1つは、大量のSQLの挿入
処理を並行で実行する場合の全般的なパフォーマンスの
向上です。
この目標では、DB2 9 for z/OSとの直接的な比
較において、40%近くのCPUの削減および経過時間の大
幅な短縮を達成しました。テストしたBMWのすべての重
ています。
企業は、
たとえ予期しない状況が起きたとしても、
ビジネスを継続
させる必要があります。
そのためにSystem z、z/OS、および
DB2 for z/OSは、
ビジネスの回復力を最も重要な要素であると
とらえています。DB2 10の革新的な機能により、拡張性を向上さ
せ、計画停止および計画外停止のいずれにおいてもその影響を
減少させ、回復力の側面で新たな価値をもたらしています。可用
要なSELECTステートメントについて、バージョン10のオ
プティマイザーは、最適なアクセス・パスを選択し、バー
ジョン9のアクセス・パスの選択よりも最適なパスを選択
した場合もありました。BMWは、全体的に追加機能とアー
キテクチャーの拡張にとても満足しています。
この素晴ら
しいバージョンに大いに期待しています。
性の向上は、
スキーマの拡張、つまりオンデマンドのデータ定義
‒ Philipp NowakおよびPeter Paetsch
によってもたらされます。
また、
より柔軟なデータ設計を可能にする
データベース管理者
管理機能の強化が、
ビジネス継続を可能にし、企業の生産性を
BMWグループ
高めると共に、
セキュリティーの強化により、
ビジネスに強固な回
復力をもたらします。
■拡張性の向上
現在
DB2 10
Coupling Technology
Coupling Technology
LPAR1
LPAR2
LPAR3
DB2A
DB2B
DB2C
(500ユーザー)
(500ユーザー)
(500ユーザー)
DB2D
DB2E
DB2F
(500ユーザー)
(500ユーザー)
(500ユーザー)
LPAR1
LPAR2
LPAR3
DB2A
DB2B
DB2C
(2500ユーザー) (2500ユーザー) (2500ユーザー)
単一のDB2でより多くのユーザーをサポート
簡素化された管理と
セキュリティーの向上
より簡素化されたデータベース管理
DB2 10は、データベース・オブジェクト
(インデックスおよび表ス
ペース)
をオンラインで変更できるスキーマの拡張を提供すること
により、変更されるオブジェクトの可用性を最大限向上させていま
す。ALTERステートメントの拡張により、データのアンロード、
オブ
ジェクトのドロップと再作成、
すべてのセキュリティー権限の再作
成、
ビューの再作成、およびデータの再ロードといった一連の処
理を行うことなく、
インデックスおよび表スペースを変更できるよう
になりました。変更されたオブジェクトは、再編成されるときに実際
に変更が行われるようになります。
これも、DB2 10が競合製品に
追随を許さない機能の1つです。
「私はデータベース管理者としてSystem z上のDB2で17
年以上、Oracleでは10年以上の経験を持っています。そ
の 間 にデ ータベ ースの 設 計と定 義 、パフォー マンス・
チューニング、およびシステム・プログラミングの経験を
しています。DB2 10には、本当に期待しています。CPU使
用率の削減、バージョンごとに確実な向上を遂げるシス
テム・パフォーマンスと機能改善に加え、DB2 10 for z/OS
ではアプリケーションを移植し実行するために必要な、優
れたデータ・サーバー環境が提供されています。
法令準拠の簡易化およびセキュリティーの向上
‒ Manuel Gómez Burriel
DB2 10 for z/OSでは、
セキュリティーおよび監査に重要な機能
拡張を提供し、z/OS環境におけるDB2のセキュリティーを一層
CECA
(Confederación Española de Cajas de Ahorros)
強化しました。例えばDB2 10では、DB2の管理権限をよりきめ細
かく設定できるようになり、行・列、
またはその両方のレベルで表
へのアクセスを制御できる新しいDB2データ・セキュリティー・ソ
リューションを提供します。重要なデータが安全であると確信でき
るようになり、複数の監査ポリシーの定義、および作成により、
ビ
ジネスに必要なさまざまなセキュリティー要件への対応を可能に
します。
強化されたアプリケーション開発力と生産性の向上
現在のグローバル経済において競争力を維持することは、
かつて
ないほど困難になっており、機敏性、適応性、即応性が求められ
ています。DB2 10で実現されたSQLおよびpureXMLの強化は、
ユーザビリティーの拡張、パフォーマンスの向上、DB2 for z/OS
へのアプリケーション移植性の向上に寄与し、持続的な競争優
位を確立する取り組みをサポートしています。
■可用性の向上
Partition By Range
ユニバーサル表スペース
SQLおよびXMLの進歩は、新しいアプリケーションの開発や他
のプラットフォームからの移植を行う担当者の生産性を向上させ
ます。XMLデータの利用がグローバル規模で飛躍的に増大する
中(何百ものXMLアプリケーション開発が進んでいます)、必要
な作業を自動化、削減、廃止することによって、生産性の向上や
ボトルネックの回避が期待できます。仮想ストレージや可用性に
関するさらなる機能拡張により、生産性が高まり、導入、移行、お
よび保守プロセスの時間が短縮され信頼性が向上します。
単一表だけの
単純表スペース
ページ・サイズ
DSSIZE
SEGSIZE
MEMBER CLUSTER
従来の
区分表スペース
Partition By Growth
ユニバーサル表スペース
単一表だけの
セグメント化表スペース
ハッシュ表
ALTER + REORGで表スペースタイプ、各種属性が変更可能に!
パフォーマンスを最適化する
柔軟な拡張性
クロス・プラットフォーム化が進むSQLおよび
XMLのサポート
QMFによって強化されたビジネス分析および
データ可視化ソリューション
DB2 10ではSQLの拡張により、生産性およびDB2ファミリーと
Query Management Facility Version 10(QMF 10)
により、
の整合性が向上した結果、他のプラットフォームおよびデータ
すでにお使いのQMFがさらに有効に活用できるようになりました。
ベース・システムからDB2 for z/OSへの移植がより簡単になり
組み込みのデータ可視化機能およびページ・ベースのグラフィッ
ました。
ク・レポートにより、従来のテクニカル・ユーザーからより広範囲に
また、
このDB2 for z/OSバージョンでは、pureXMLの生産性お
わたるビジネス・エンド・ユーザーまで、QMF利用の裾野を広げる
よびパフォーマンスが大幅に向上しています。パフォーマンスの
ことが可能となりました。QMFの新しいメタデータ層は、基礎とな
最適化には、バイナリーXMLフォーマットのサポート、組み込み機
るデータ・モデルを簡素化し、
セルフ・サービスによるレポート作成
能としてのXMLスキーマ妥当性検査、XML日付および時刻デー
により、技術者以外のユーザーも利用できるようになりました。
ま
タ・タイプと関数、ルーチン内のXMLパラメーターなどさまざまな
たDB2 for z/OSへのアクセスを全社規模にまで拡大させること
ものがありますが、DB2 10ではそうしたXMLデータの管理がこれ
で、投資収益率の向上に貢献します。
まで以上に簡素化されました。
移行パスの柔軟性
DB2 8、
またはDB2 9のいずれからの移行もサポートされており、
特にバージョン8をお使いのお客様にはこの上ない柔軟性がもた
らされ、停止時間を短縮させてより効率的に移行ができます。新
機能モードで稼働しているDB2バージョン8サブシステムは、DB2
9のステップを踏むことなく、DB2 10に直接移行できます。
DB2 10 for z/OSの組み合わされた利点
DB2 10 for z/OSは、定評のあるテクノロジーとエレガ
ントでシンプルなデザインが特長であり、回復力、可用
性、柔軟性、信頼性、
さらにCPU使用率の削減、簡素化
されたデータベース管理、実証済みのテクノロジーがもた
らす大幅なコスト削減など、
あらゆる利点が組み合わされ
て、現在市場にあるデータベース・サーバーの中で最も
強力なサーバーの1つとなっています。
導入メリット
●すぐに実現可能なCPU使用率の削減
●基幹業務情報のための実証済みの回復力
●簡素化されたアプリケーション、
および
データ・ウェアハウスの実装
●照会機能とレポート作成機能の強化
IBM DB2 10 for z/OSについての詳細情報は
下記のWebサイトでご覧ください。
ibm.com/jp/software/zseries
IBM、IBMロゴ、DB2、pureXML、Query Management Facility、QMF、System z、zEnterprise、z/OSは、
International Business Machines Corporationの米国およびその他の国における商標。
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