MELSEC-Qシリーズ対応 パソコンCPUユニット PPC-CPU852(MS)-512 ユーザーズマニュアル はじめに 本製品は、三菱 汎用シーケンサ MELSEC-Qシリーズへの組み込みが可能なPC/AT互換パソコン です。本製品は、従来品[PPC-CPU686(MS)-128]に比べ、高速CPU、メモリ増強により大容量の データを高速演算できます。シーケンサCPUとのマルチCPU構成により制御・情報処理のシー ムレスな処理が可能です。さらに、CFカードスロット(Type I/II)を搭載し、CFカードからのブ ートも可能です。 また、ネットワークに対応していますので、Web、インターネット/イントラネットを活用した システム構築が可能となります。 ◆特長 ・ シーケンス制御を行うMELSEC-QシリーズシーケンサCPUユニットと、情報処理を行う本 パソコンCPUユニットとの連携により、情報と制御データのシームレスな処理が可能 ・ MELSEC-Qシリーズシーケンサ2スロットサイズにパソコン機能を内蔵し、小型化を実現 ・ CPUに高速な超低電圧版インテル(R) Celeron(R) M プロセッサ600MHz(FSB 400MHz)を採用 することで、高速・大量のデータ処理をファンレスで実現 ・ 100BASE-TX LAN、PCカードスロット、USB2.0、CFカードスロットなどの多彩なインタ ーフェイスを標準搭載 ・ 自社カスタマイズBIOS(Phoenix社製)を採用し、BIOSレベルのサポートが可能 ・ 外部記憶装置にはハードディスクユニットの他、CFカードも搭載可能。振動・衝撃の加わ る場所で使用される場合や、長時間の連続運転を行われる場合に最適 ◆対応OS ・ Windows XP Professional ・ Windows XP Embedded ・ Windows 2000 Professional PPC-CPU852(MS)-512 i ご注意 (1) 基本ベースもしくは増設ベースの電源を切断する際には、動作中のOSのシャットダウン処 理を行った上で切断してください。OS動作中に電源を切断した場合、再起動時OSが正常に 動作しない場合がありますのでご注意ください。 また、不意の電源断に備えるためには、UPSなどを接続することをお薦めします。 (2) 本書の内容の全部、または一部を無断で転載することは禁止されています。 (3) 本書の内容に関しては将来予告なしに変更することがあります。 (4) 本書の内容については万全を期しておりますが、万一ご不審な点や記載もれなどお気づき のことがありましたら、お買い求めの販売店へご連絡ください。 (5) 本製品の運用を理由とする損失、逸失利益などの請求につきましては、前項にかかわらず、 いかなる責任も負いかねますのであらかじめご了承ください。 (6) MS、Microsoft、Windowsは、米国Microsoft Corporationの各国における登録商標または商標 です。MELSEC、CC-Linkは三菱電機(株)の登録商標です。 その他、本書中に使用している会社名および製品名は、一般に各社の商標または登録商標で す。 ii PPC-CPU852(MS)-512 サポートのご案内 当社製品をより良く、より快適にご使用いただくために、次のサポートを行っております。 ◆ホームページ 日本語 英語 中国語 http://www.contec.co.jp/ http://www.contec.com/ http://www.contec.com.cn/ ■最新製品情報 製品の最新情報を提供しています。 また、PDFファイル形式の製品マニュアル、各種技術資料なども提供しています。 ■資料請求 カタログの請求が行えます。 ■製品貸出サービス 製品貸出の依頼が行えます。 ■イベント情報 当社主催/参加のセミナーおよび展示会の紹介を行っています。 ◆総合インフォメーション(お問い合わせ窓口) ■技術的なお問い合わせ 当社製品に関する技術的なお問い合わせは、総合インフォメーションで受け付けています。 E-mail([email protected])またはFAXでお問い合わせください。専門のスタッフが対応します。 E-mailの場合は、巻末または製品添付のQuestion用紙と同様の内容をお送りください。 FAXの場合は、巻末または製品添付のQuestion用紙に必要事項を記入の上、お送りください。 ※FAX番号はQuestion用紙に記載されています。 ■その他の製品情報のお問い合わせ 製品の価格・納期・見積もり依頼などのお問い合わせは、販売店または当社各支社・営業所ま でお問い合わせください。 ◆修理窓口 修理の依頼は、お買い求めの販売店経由で受け付けています。 保証書に記載の条件のもとで、保証期間中に製品自体に不具合が認められた場合は、その製品 を無償で修理または交換いたします。 保証期間終了後、または保証条件外での修理は、有償修理となりますのであらかじめご了承く ださい。 なお、対象は製品のハードウェア部分の修理に限らせていただきます。 PPC-CPU852(MS)-512 iii ◆製品貸出サービス 製品を評価・理解していただくため、製品の貸出サービスを行っております。 詳細は、当社ホームページをご覧ください。 ◆各種セミナー 新製品の紹介・活用方法、システム構築のための技術習得など、各種セミナーを行っておりま す。出張プライベートセミナーも承ります。詳細は、当社ホームページをご覧ください。 ◆FA/LA無料相談コーナー 「FA/LA無料相談コーナー」は、お客様がシステムを構築する際に当社製品の選定の相談をお 受けする窓口です。面談によるシステム相談を専門スタッフが担当いたします。 お問い合わせは、当社各支社・営業所までご連絡ください。 ◆システム受託開発、OEM受託 ソフトウェア/ハードウェアの導入方法やシステム構築のご相談、お客様オリジナル・デザイン のシステムを製品化し供給するODMやOEMのご提案を行います。 詳しくは、E-mail([email protected])または当社各支社・営業所までお問い合わせください。 安全にご使用いただくために 次の内容をご理解の上、本製品を安全にご使用ください。 ◆安全情報の表記 本書では、人身事故や機器の破壊をさけるため、次のシンボルで安全に関する情報を提供して います。内容をよく理解し、安全に機器を操作してください。 iv 危険 この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が死亡または重傷を負う危 険が差し迫って生じることが想定される内容を示しています。 警告 この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が死亡または重傷を負う可 能性が想定される内容を示しています。 注意 この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が損害を負う可能性が想定 される内容および物的損害のみの発生が想定される内容を示しています。 PPC-CPU852(MS)-512 ◆取り扱い上の注意 注意 ・ 本製品は、精密な電子部品でできていますので、衝撃、振動の加わる場所での使用、保存 は避けてください。 ・ 製品を改造しないでください。改造をしたものに対しては、当社は一切の責任を負いません。 ・ 高温や低温の場所、また温度変化の激しい場所での使用、保存は避けてください。 ・ 直射日光のあたる場所や、ストーブなどの発熱する器具の近くでの使用、保存は避けてく ださい。 ・ 製品の中には、あらかじめ設定を必要とするものがあります。使用する前に必ず確認して ください。また、スイッチやジャンパは指定以外の設定にしないでください。故障の原因 となります。 ・ ほこり、湿気の多い場所での使用、保存は避けてください。 ・ 異常や故障が発生しましたら、お買い上げいただいた販売店、当社営業所、または総合イ ンフォメーションにご相談ください。 ◆設計上の注意事項 危険 ・ 外部電源の異常や本製品の故障時でも、システム全体が安全側に働くよう、本製品の外部 で安全回路を設けてください。 (1) 非常停止回路、保護回路、正転/逆転などの相反する動作のインタロック回路、位置 決め上限/下限など機械の破損防止のインタロック回路などは、本製品の外部で回路 構成してください。 (2) 本製品が次の異常を検出すると、演算を停止して全出力をOFFにします。 ・電源ユニットの過電流保護装置または過電圧保護装置が働いた時。 ・ウォッチドッグタイマエラーなど自己診断機能で異常を検出した時。 また、本製品で検出できない入出力制御部分などの異状時は、全出力がONすることが あります。この時、機械の動作が安全側に働くよう、本製品の外部でフェールセーフ回 路を構成したり、機構を設けてください。 (3) 出力ユニットのリレーやトランジスタなどの故障によっては、出力がONのままになっ たり、OFFのままになることがあります。重大な事故につながるような出力 信号については、外部で監視する回路を設けてください。 ・ 出力ユニットにおいて、定格異常または負荷短絡などによる過電流が長時間継続して流れ た場合、発煙・発火の恐れがありますので、外部にヒューズなどの安全回路を設けてくだ さい。 ・ 本製品電源立ち上げ後、外部供給電源を投入するよう、回路を構成してください。 外部供給電源を先に立ち上げますと、誤出力、誤動作による事故の恐れがあります。 ・ データリンクが交信異常になった時は、交信異常局は使用しているデータリンクの種類に より、動作状態が変化します。交信状態情報を使用し、システムが安全側に働くよう、 ユーザープログラム上でインタロック回路を構成してください。 PPC-CPU852(MS)-512 v ・ 誤出力、誤動作により、事故の恐れがあります。 (1) データリンクは、交信異常前のデータを保持します。 (2) MELSEC(Ⅱ、/B、/10)のリモートI/O局は、全出力がOFFします。 注意 ・ 制御線や通信ケーブルは、主回路や動力線などと結束したり、近接したりしないでください。 制御線や通信ケーブルは、主回路や動力線と100mm以上離すことを目安としてください。 布線状態が悪いと、ノイズにより誤動作の原因になります。 ・ 出力ユニットでランプ負荷、ヒータ、ソレノイドバルブなどを制御する時、出力のOFF→ ON時に大きな電流(通常の10倍程度)が流れる場合がありますので、定格電流に余裕のある ユニットへの変更などの対策を行ってください。 ◆取り付け上の注意事項 注意 ・ 本製品は、本マニュアルに記載の仕様の環境で使用してください。仕様の範囲外の環境で 使用しますと、感電、火災、誤動作、製品の損傷あるいは劣化の原因になります。 ・ 本製品下部のユニット固定用突起を、ベースユニットの固定穴に確実に挿入してから装着 してください。本製品が正しく装着されていないと、誤動作、落下の原因になります。ま た、振動や衝撃の大きい所で使用する場合には、本製品をベースユニットにユニット固定 ネジにて確実に固定してください。ユニット固定ネジは規定トルク範囲内で確実に締め付 けてください。ネジの締め付けがゆるいと落下、短絡、誤動作の原因になります。ネジを 締めすぎると、ネジやユニットの破損による落下、短絡、誤動作の原因になります。 ・ 増設ケーブルは、ベースユニットやユニットのコネクタに確実に装着してください。装着 後にチェックしてください。接触不良により、誤入力、誤出力の原因になります。 ・ 本製品の着脱は、必ず電源を外部にて全相遮断してから行ってください。全相遮断しない と、製品の損傷の恐れがあります。 ・ 本製品の導伝部分や電子部品に直接触らないでください。ユニットの誤動作、故障の原因 になります。 vi PPC-CPU852(MS)-512 ◆配線上の注意事項 危険 取り付け、配線作業などは、必ず電源を外部にて全相遮断してから行ってください。 全相遮断しないと、感電、製品の損傷、誤動作などの恐れがあります。 注意 ・ FG端子およびLG端子は、シーケンサ専用のD種接地(第3種接地)以上で必ず接地を行ってく ださい。感電、誤動作の恐れがあります。 ・ 本製品内に切粉や配線くずなどの異物が入らないように注意してください。 火災、故障、誤動作の原因になります。 ・ ユニットへの配線は、製品の定格電圧および端子配列を確認した上で、正しく行ってくだ さい。定格と異なった電源を接続したり、誤配線をしますと、火災、故障の原因になります。 ・ 端子ネジの締め付けは、規定トルクの範囲内で行ってください。端子ネジの締め付けがゆ るいと、短絡、誤動作の原因になります。端子ネジを締めすぎると、ネジやユニットの破 損による短絡、誤動作の原因になります。 ・ 本製品に接続するケーブルは、必ずダクトに納めるかクランプによる固定処理を行ってく ださい。ケーブルをダクトに納めなかったり、クランプによる固定処理をしていないと、 ケーブルのブラツキや移動、不注意の引っ張りなどによる本製品やケーブルの破損、ケー ブルの接触不良による誤動作の原因になります。 ・ 本製品に接続されたケーブルを取り外す時は、ケーブル部分を手に持って引っ張らないで ください。ケーブルは、本製品に接続している部分のネジをゆるめてから取り外してくだ さい。本製品に接続された状態でケーブルを引っ張ると、本製品やケーブルの破損、ケー ブルの接触不良による誤動作の原因になります。 ・ 複数の電源ユニットの出力を、並列に接続しないでください。 電源ユニットが加熱し、火災、故障の原因になります。 ・ 外部接続用コネクタは、指定の工具で圧着、圧接または、正しくハンダ付けしてください。 圧着工具、圧接工具については、入出力ユニットのユーザーズマニュアルを参照してくだ さい。接続が不完全になっていますと、短絡、火災、誤動作の原因になります。 PPC-CPU852(MS)-512 vii ◆立ち上げ・保守時の注意事項 危険 ・ 通電中に端子に触れないでください。誤動作の原因になります。 ・ 清掃や端子ネジの増し締めは、必ず電源を外部にて全相遮断してから行ってください。 全相遮断しないと、感電の恐れがあります。全相遮断しないと、本製品の故障、誤動作の 原因になります。ネジの締め付けがゆるいと、落下、短絡、誤動作の原因になります。ネ ジを締めすぎると、ネジや本製品の破損による落下、短絡、誤動作の原因になります。通電 中に端子に触れないでください。誤動作の原因になります。 注意 ・ 運転中に行うオンライン操作(特に、プログラム変更、強制出力、運転状態の変更)は、マニ ュアルを熟読し、十分に安全を確認してから行ってください。操作ミスにより、機械の破 損、事故の原因になります。 ・ 各ユニットの分解、改造はしないでください。故障、誤動作、ケガ、火災の原因になります。 ・ ユニットの着脱は、必ず電源を外部にて全相遮断してから行ってください。全相遮断しない と、ユニットの故障、誤動作の原因になります。 ◆廃棄時の注意事項 注意 製品を廃棄する時は、産業廃棄物として扱ってください。 EMC指令、低電圧指令 本製品を含むMELSEC-Qシリーズシーケンサを使用して構成した装置を、EMC指令、低電圧指 令に適合させる場合には、下記MELSEC-Qシリーズマニュアルに記載されています「EMC指 令・低電圧指令」を必ず参照して、その内容に沿った構成としてください。 ・ QCPU(Qモード)形CPUユニットユーザーズマニュアル(ハードウェア編) 形名:QCPU(Q)-U(H/W) ・ QCPU(Qモード)形CPUユニットユーザーズマニュアル(ハードウェア設計,保守点検編) 形名:QCPU(Q)-U(HH) ◎ 本製品から制御盤外に引き出されるケーブルは、必ずシールドケーブルとフェライトコア を使用してください。また、シールドケーブルの外皮を一部取り除いて露出させたシール ド部にクランプ金具を使用して、できるだけ本製品の近くで制御盤に接続する接地処理を 行い、フェライトコアは本製品の近くでケーブルに装着してください。 viii PPC-CPU852(MS)-512 目次 はじめに.............................................................................................................................................. i ◆特長........................................................................................................................................... i ◆対応OS ..................................................................................................................................... i サポートのご案内............................................................................................................................ iii ◆ホームページ......................................................................................................................... iii ◆総合インフォメーション(お問い合わせ窓口) .................................................................. iii ◆修理窓口................................................................................................................................. iii ◆製品貸出サービス................................................................................................................. iv ◆各種セミナー......................................................................................................................... iv ◆FA/LA無料相談コーナー ..................................................................................................... iv ◆システム受託開発、OEM受託 ............................................................................................ iv 安全にご使用いただくために........................................................................................................ iv ◆安全情報の表記..................................................................................................................... iv ◆取り扱い上の注意.................................................................................................................. v ◆設計上の注意事項.................................................................................................................. v ◆取り付け上の注意事項......................................................................................................... vi ◆配線上の注意事項................................................................................................................ vii ◆立ち上げ・保守時の注意事項........................................................................................... viii ◆廃棄時の注意事項............................................................................................................... viii 目次 ................................................................................................................................................... ix 第1章 概要 1 仕様 .................................................................................................................................................... 1 外形寸法 ............................................................................................................................................ 3 第2章 ハードウェアの取り付け・取り外し 5 ご使用にあたって............................................................................................................................. 5 ユニットの取り付け......................................................................................................................... 6 ユニットの取り外し......................................................................................................................... 7 第3章 BIOSセットアップ 9 BIOSセットアップ ........................................................................................................................... 9 ◆セットアップ画面の起動...................................................................................................... 9 ◆キー操作.................................................................................................................................. 9 ◆Main Menu............................................................................................................................. 10 ◆Advancedウィンドウ ........................................................................................................... 11 ◆PCI Featuresウィンドウ....................................................................................................... 12 ◆IDE Featuresウィンドウ ...................................................................................................... 12 ◆Video Featuresウィンドウ ................................................................................................... 13 ◆USB Features画面 ................................................................................................................. 13 PPC-CPU852(MS)-512 ix ◆I/O Device Configurationウィンドウ .................................................................................. 14 ◆Keyboard Features画面 ......................................................................................................... 15 ◆Boot Features画面 ................................................................................................................. 15 ◆Securityウィンドウ .............................................................................................................. 16 ◆Bootウィンドウ .................................................................................................................... 17 ◆Exitウィンドウ ..................................................................................................................... 17 第4章 各部の名称および機能 19 各部の名称....................................................................................................................................... 19 システム構成................................................................................................................................... 21 各部の機能....................................................................................................................................... 22 ◆キーボード/マウスインターフェイス ............................................................................... 22 ◆シリアルポートインターフェイス .................................................................................... 23 ◆CRTインターフェイス ........................................................................................................ 24 ◆PCMCIAスロット ................................................................................................................ 25 ◆CFカードスロット ............................................................................................................... 27 ◆USBポート ............................................................................................................................ 30 ◆イーサネット........................................................................................................................ 31 ◆IDEインターフェイス ......................................................................................................... 32 ◆拡張インターフェイス ........................................................................................................ 33 ◆操作スイッチ........................................................................................................................ 34 ◆LED表示 ................................................................................................................................ 37 第5章 MELSEC-Qシリーズとの連携 39 概要................................................................................................................................................... 39 システム構成................................................................................................................................... 39 アクセス形態................................................................................................................................... 40 マルチCPU構成 ............................................................................................................................... 41 ◆CPU構成図 ............................................................................................................................ 43 注意事項........................................................................................................................................... 46 第6章 リセット仕様 51 リセット仕様一覧........................................................................................................................... 51 ◆本製品のリセットを伴う場合のリセット手順 ................................................................ 52 ◆バスインターフェイスドライバリセットの場合のリセット手順........................................ 53 第7章 トラブルシューティング 55 トラブルシューティングを行うにあたって ............................................................................... 55 ◆本製品が正常に起動しない場合 ........................................................................................ 56 ◆本製品起動時、BIOSエラーが表示される場合 ............................................................... 57 ◆OSが正常に起動しない....................................................................................................... 58 ◆動作時(OS起動後)にハングアップした場合 .................................................................... 59 x PPC-CPU852(MS)-512 ◆BIOSエラー一覧表............................................................................................................... 60 第8章 付録 63 メモリマップ................................................................................................................................... 63 I/Oポートアドレス ......................................................................................................................... 64 割り込みレベル一覧....................................................................................................................... 65 第9章 オプション品一覧 67 第10章 パソコンCPU関連マニュアル 69 第11章 他社製推奨品一覧 71 PPC-CPU852(MS)-512 xi xii PPC-CPU852(MS)-512 第1章 概要 第1章 概要 仕様 表1.1 機能仕様(1/2) 項目 CPU チップセット メモリ Video 内容 Ultra Low Voltage Intel(R) Celeron(R) M Processor 600MHz (FSB400MHz) Intel(R) 852GM L1 Cache 32KB×2 L2 Cache 512KB メインメモリ 512MB (3.3V 200ピン DDR SO-DIMM DDR266 Socket×1) Controller 852GM内蔵 Video RAM メインメモリシェアード(最大64MB) CRT I/F アナログRGB 15ピンHD-SUBコネクタ 仕様 VGA (640×480) SVGA (800×600) XGA (1024×768) SXGA (1280×1024) 水平同期信号周波数 31.5KHz 37.9KHz 48.4KHz 64.1KHz 垂直同期信号周波数 60Hz 60Hz 60Hz 60Hz 16,777,215 16,777,215 16,777,215 表示色 IDE I/F 16,777,215 プライマリ 40ピンハーフピッチコネクタ(最大2台まで接続可能) *1 セカンダリ 非サポート シリアルI/F RS-232C準拠: 2ch(9ピンD-SUBコネクタ、拡張インターフェイス(EX.I/F)内 各1ch) 転送速度: 50 - 115200bps パラレルI/F 1ch(拡張インターフェイス(EX.I/F)内) 対応モード: Normal、SPP、EPP 1.7/1.9、ECP LAN PCカード I/F Ethernet 100BASE-TX/10BASE-T RJ-45コネクタ Controller 82551QM(Intel) Controller R5C485(RICOH) Card Type PCMCIA、CardBus対応 Card Slot Type I、II×1 表示 *2 カード認識LED(緑) CFカードスロット *3 CF CARD Type I、II×1(メモリカード専用)(プライマリIDE) *1 CFカードマスタ/スレーブ切り替えスイッチ USB I/F USB2.0準拠 3ch (本体前面1ch、底面2ch) 転送速度: 480Mbps USB1.1準拠 1ch (拡張インターフェイス(EX.I/F内) 転送速度: 1.5M/12Mbps キーボード/ PS/2マウスI/F 6ピン mini-DINコネクタ(キーボード/PS/2マウス共用) 変換ケーブル KB-PSY02K3(サンワサプライ)により同時使用可 ウオッチドッグタイマ 2ch タイムアップ時間: システムWDT 20msec - 2sec、ユーザーWDT 10msec - 10sec RTC/CMOS リチウム電池バックアップ期間: 10年以上(無通電時、25℃) リアルタイムクロックの精度: 月差±3分(25℃)以内 表示部 RDY(緑)、B.RUN(緑)、ERR. (赤)、USER(赤)、BAT.(橙)、EXIT(緑)、ACCESS(緑) 操作部 リセットPUSHスイッチ、DIPスイッチ 6極、3ポジショントグルスイッチ サポートOS Windows XP Professional、Windows XP Embedded、Windows 2000 Professional PPC-CPU852(MS)-512 1 第1章 概要 表1.1 機能仕様(2/2) 項目 ベースユニット使用 スロット数 内容 2スロット 外形寸法(mm) 55.2(W)×115.0(D)×98.0(H) (突起等を除く) 消費電力 +5VDC 3.0A (Max.) *4 許容瞬停時間 電源ユニットによる 質量 440g *1 *2 *3 *4 同時に接続できるIDE機器(HDD、CFカード、CD-ROM/DVD-ROM)は、合わせて2台までです。 詳細は、システム構成を参照ください。 カードの正常認識により点灯。以降、カード取り出し検出するまで常時点灯。 CFカードからWindowsを起動する場合は、当社製CFカード(FIX DISK仕様)を使用ください。ただし、CFカードの容量 はWindowsがインストール可能なものを選択ください。 周辺機器(PCカード、USB機器、キーボード、マウスなど)やコネクタターミナルなどの消費電流は含みません。 表1.2 設置環境条件 条件項目 条件内容 使用周囲温度 0 - 55℃ 保存周囲温度 -25 - 75℃ 使用周囲湿度 5 - 95%RH(ただし、結露しないこと) 保存周囲湿度 5 - 95%RH(ただし、結露しないこと) 耐振動 JIS B 3502 IEC61131-2 に準拠 断続的な振動がある場合 周波数 加速度 振幅 5≦f<9Hz - 3.5mm 9≦f<150Hz 9.8m/s2 - X,Y,Z各方向 10回 (80分) 連続的な振動がある場合 周波数 加速度 5≦f<9Hz - 振幅 1.75mm 9≦f<150Hz 4.9m/s2 - 耐衝撃 JIS B 3502、IEC61131-2に準拠(147m/s2、3方向各3回) 使用雰囲気 腐食性ガスのないこと 使用標高 2000m以下 *3 設置場所 制御盤内 オーバボルテージカテゴリ *1 Ⅱ以下 汚染度 *2 *1 2以下 その機器が公衆配線網から構内の機械装置に至るまでのどこの配電部に接続されていることを想定しているかを示しま す。カテゴリⅡは、固定設備から給電される機器などに適用されます。定格300Vまでの機器の耐サージ電圧は2500Vで す。 *2 その機器が使用される環境における導電性物質の発生度合いを示す指標です。汚染度2は、非導電性の汚染しか発生しな い。ただし、たまたまの凝結により、一時的な導通が起こりうる環境です。 *3 標高0m付近で発生しうる大気圧以上に加圧した環境下では故障する可能性があり、使用できません。 注意 市販の周辺機器(PCカード、USB機器、キーボード、マウスなど)を装着した場合、その機 器の仕様と本機仕様のどちらか低い方の設置環境条件に従います。 2 PPC-CPU852(MS)-512 第1章 概要 外形寸法 (15) 115 2.5 2 55.2 PPC-CPU852 KB/MOUSE ACCESS PCMCIA B. RUN RDY ERR. CF USER BAT. EXIT B.STOP B.RST B. RUN SERIAL1 98 RESET USB EX.I/F M. S. UTP RGB LINK /TX 100 IDE 130 130 2 USB (mm) 図1.1 外形寸法 PPC-CPU852(MS)-512 3 第1章 概要 4 PPC-CPU852(MS)-512 第2章 ハードウェアの取り付け・取り外し 第2章 ハードウェアの取り付け・取り外し ご使用にあたって 本製品は、MELSEC-Qシリーズベースユニットに取り付けてご使用ください。また、ベースユ ニット以外に、MELSEC-Qシリーズ電源ユニットが必要になります。 ベースユニットや電源ユニットの仕様、取り付け方法および配線方法などは、各ユニットのマ ニュアルをご参照ください。 なお、本製品は、ベースユニットの2スロット分を占有します。 注意 ・ 本製品の取り付けや取り外しは、必ず電源を切断した状態で行ってください。 ・ 通電中に取り付けや取り外しを行いますと、故障や誤動作の原因になります。 PPC-CPU852(MS)-512 5 第2章 ハードウェアの取り付け・取り外し ユニットの取り付け ・ 取り付け前に、本製品背面(ベースユニットと接触する面)の透明の保護シートをはがしてく ださい。 ・ ユニット固定用突起をベースユニットのユニット固定穴に挿入後、矢印方向に押してベー スユニットに装着してください。 ESS ACC KB/ CIA PCM SE MOU CF 52 U8 CP CPP B. RUN R USE RDY EXIT . ERR . BAT ユニット固定穴 B.R ST TOP B. B.S RUN AL1 SERI ET RES US B I /F EX. M. P UT L INK /TX S. 100 I DE B RG USB ユニット固定用突起 注意 本製品の取り付けは、必ず電源を切断した状態で行ってください。 ・ 本製品を振動や衝撃の大きい所で使用される場合は、2本のネジでベースユニットに取り付 けてください。 ユニット固定ネジ:M3×12(ユーザー手配品) 締め付けは、下記の範囲で行ってください。 締め付けトルク範囲 36 - 48N・cm ACC U SE /MO KB ESS PCM CIA CF 2 85 PU -C P PC B. RU N U SE RDY E XIT E RR. B AT. B .RS R B.S T OP T SER B. R UN IAL1 RE SET USB EX F .I/ M. K LIN /TX UTP S. 100 E ID R GB USB 6 PPC-CPU852(MS)-512 第2章 ハードウェアの取り付け・取り外し ユニットの取り外し ・ ユニット固定ネジを使用する場合、まずユニット固定ネジを外してください(①)。 次に本製品上部の突起を押しながら(②)本製品上部を手前に引いてください(③)。最後に、 本製品を上に持ち上げながらユニット固定用突起部分をユニット固定穴から外してくださ い(④)。 ① ② ③ ES S ACC MO KB/ US E PCM C IA CF 2 85 PU C-C PP B. RUN US ER R DY EX ER R. BA T. B. RST RES IT OP B .ST B. N RU S ERI A L1 ET US B I /F EX. M. K LIN /T X U TP S. 10 0 IDE B RG USB ④ 注意 本製品の取り外しは、必ず電源を切断した状態で行ってください。また、電源を切断する 際にOSが動作中であれば、OSのシャットダウン処理を行った上で電源を切断してください。 PPC-CPU852(MS)-512 7 第2章 ハードウェアの取り付け・取り外し 8 PPC-CPU852(MS)-512 第3章 BIOSセットアップ 第3章 BIOSセットアップ BIOSセットアップ 起動時における各種設定を行うのがBIOSセットアップです。初めて使用する場合は、必ず実行 してください。一度実行すると設定内容はバックアップされます。 ◆セットアップ画面の起動 システム電源をONにするとシステムが正常であれば、「Press F2 to System Utilities」の表示が 現れますのでキーボードの<F2>キーを押してください。 System starting… Press F2 to System Utilities 図3.1 初期画面 ◆キー操作 セットアップ時の主要なキー機能の一覧を示します。 表3.1 キー機能一覧 キー 機能 →, ← 設定Itemの移動を行います ↑, ↓ メインメニューの移動を行います <Tab> 設定Item内の移動を行います <Shift>+<Tab> <Tab>と逆方向に移動します <Spacebar> + <Enter> 設定内容を変更します <Spacebar>と同じ意味です +キーと逆方向に変更します サブメニューを開きます <Esc> [Exit]ウィンドウに移動します <F9> すべてをデフォルトに戻します <F10> 設定値を保存し、セットアップを終了します PPC-CPU852(MS)-512 9 第3章 BIOSセットアップ ◆Main Menu Phoenix BIOS Setup Utility Main Advanced Boot Exit System Time: System Date: HH: MM : SS MM / DD / YYYY Legacy Diskette A: Legacy Diskette B: [1.44/1.25MB, 3.5] [Disabled] > Primary Master > Primary Slave [Auto] *2 [Auto] System Memory Extended Memory XxxKB XxxxxKB *1 (General key operation help) *1 ここには、設定項目が持っているヘルプ情報が表示されます。 *2 “>” のマークのある項目はサブ画面があることを示します。 図3.2 Mainウィンドウ(出荷時設定) System Time : 本体上のカレンダ時計の時間設定を行います。 System Date : 本体上のカレンダ時計の日付設定を行います。 Primary Master : 1台目のドライブとして使用するディスクユニットのタイプを設定 します。 Primary Slave : 2台目のドライブとして使用するディスクユニットのタイプを設定 します。 通常は [Auto] でご使用ください。 通常は [Auto] でご使用ください。 10 PPC-CPU852(MS)-512 第3章 BIOSセットアップ ◆Advancedウィンドウ Main Advanced Security Boot Exit Reset Configuration Data: Installed O/S: Large Disk Access Mode: [Yes] [WinXP] [DOS] >PCI Features >IDE Features >Video Features >LAN Features >USB Features >IO Features >Keyboard Features >Boot Features 図3.3 Advancedウィンドウ(出荷時設定) Reset Configuration Data : フラッシュROM内に格納されたシステム構築データをリセ ットします。[Yes]と設定した場合、データは次の起動時にリ セットされます。この項目は、リセット後自動的に[No]設定 に戻ります。OSをインストールする場合は、必ず[Yes]に設 定し、一度データのリセットを行ってください。 Installed OS : 通常[WinXP] でご使用ください。 Large Disk Access Mode : 通常 [DOS] でご使用ください。 PCI Features : PCIバスの割り込み等に関する設定を行います。 IDE Features : IDEポートに関する設定を行います。 Video Features : 表示デバイスに関する設定を行います。 USB Features : USBに関する設定を行います。 IO Features: : COM/LPTデバイスに関する設定を行います。 Keyboard Features : キーボードに関する設定を行います。 Boot Features : ブートに関する設定を行います。 PPC-CPU852(MS)-512 11 第3章 BIOSセットアップ ◆PCI Featuresウィンドウ Main Advanced Security Boot Exit PCI Features > PCI IRQ 図3.4 PCI Features 画面 (出荷時設定) PCI IRQ : PCI IRQの設定画面を起動します。起動した画面内で、PCI スロットに割り付けられるIRQを設定できます。通常は、全 PCI IRQを「IRQ10」でご使用ください。 ◆IDE Featuresウィンドウ Main Advanced Boot Exit IDE Features Hard Disk Pre-Delay: IDE Primary Cable: 図3.5 [Disabled] [40-conductor] IDE Features画面 (出荷時設定) Hard Disk Pre-Delay : 通常 [Disabled] でご使用ください。 IDE Primary Cable : 通常 [40-conductor] でご使用ください。 12 PPC-CPU852(MS)-512 第3章 BIOSセットアップ ◆Video Featuresウィンドウ Main Advanced Boot Exit Video Features IGD - Memory Size: [UMA = 8MB] Splash Screen Size [1024x768] 図3.6 Video Features画面 (出荷時設定) IGD - Memory Size : ビデオデバイスに割り付けるメインメモリ容量の設定を 行います。 Splash Screen Size : 起動時の表示解像度の設定を行います。 ◆USB Features画面 Main Advanced Boot Exit USB Features USB 2.0: [Enabled] Legacy USB Support: [Enabled] 図3.7 USB Features 画面 (出荷時設定) Legacy USB Supportについてはインストール時当必要に応じてご使用ください。 USB 2.0 : USB2.0の有効/無効の設定を行います。 Legacy USB Support : 通常 [Enabled] でご使用ください。 PPC-CPU852(MS)-512 13 第3章 BIOSセットアップ ◆I/O Device Configurationウィンドウ Main Advanced Boot Exit IO Features Serial port A: Base I/O address: Interrupt: Serial port B: Base I/O address: Interrupt: Parallel port: Mode: Base I/O address: Interrupt: DMA channel: 図3.8 [Enabled] [3F8] [IRQ 4] [Enabled] [2F8] [IRQ 3] [Enabled] [ECP] [378] [IRQ 7] [DMA 3] I/O Device Configurationウィンドウ(出荷時設定) Serial port A : 本体コネクタのSERIAL1の設定です。 Serial port B : 拡張インターフェイス(EX.I/F)内のSERIAL2の設定です。 Parallel port : 拡張インターフェイス(EX.I/F)内のPARALLELの設定です。 [Enabled]設定した時次の設定が行えます。 Base I/O address 14 : I/Oアドレス設定 Interrupt : IRQ設定 Mode : パラレルポートの動作モード設定 DMA channel : DMA設定(ECP時) PPC-CPU852(MS)-512 第3章 BIOSセットアップ ◆Keyboard Features画面 Main Advanced Boot Exit Keyboard Features Keyboard check: Num Lock: Key Click: Keyboard auto-repeat rate: Keyboard auto-repeat delay 図3.9 [Disabled] [On] [Disabled] [30/sec] [1/2 sec] Keyboard Features 画面 (出荷時設定) Keyboard check : 起動時のキーボード接続チェック有効/無効の設定を行いま す。 Num Lock : 起動時のNum Lock状態の設定を行います。 Key Click : キー入力時のクリック音の設定を行います。 Keyboard auto-repeat rate : キーを連続押しした時のリピート入力数の設定を行います。 Keyboard auto-repeat delay : キーの連続押しを判定する時間間隔の設定を行います。 PS/2 Mouse : PS/2マウスの有効/無効の設定を行います。 ◆Boot Features画面 Main Advanced Boot Exit Boot Features Summary screen: Boot-time Diagnostic Screen: QuickBoot Mode: [Disabled] [Disabled] [Disabled] Date/Time check: [Enabled] 図3.10 Boot Features 画面 (出荷時設定) Summary screen : 起動時のサマリ画面の表示設定を行います。 Boot-time Diagnostic Screen : 起動時の自己診断の表示設定を行います。 QuickBoot Mode : クイックブートの設定を行います。 Date/Time check : リアルタイムクロックのチェック(有効/無効)の設定を行い ます。 PPC-CPU852(MS)-512 15 第3章 BIOSセットアップ ◆Securityウィンドウ Main Advanced Security Power PC Health Boot Exit Set Supervisor Password Set User Password Supervisor Password Is: User Password Is: [Enter] [Enter] Clear Clear Password on boot: Fixed disk boot sector: Diskette access: [Disabled] [Normal] [Supervisor] Clear All Password: [Enter] 図3.11 Securityウィンドウ(出荷時設定) Set Supervisor Password : セットアップ時にパスワードを要求するかどうかを設定し ます。 パスワードが設定されていると"Supervisor Password is" が”Enabled”になります。Supervisor modeでは、すべての設定 が可能になります。 Set User Password : セットアップ時にパスワードを要求するかどうかを設定し ます。パスワードが設定されていると"User Password is"が “Enabled”になります。User modeでは、日付・時刻のみ設定可 能です。 Fixed disk boot sector : ウィルスによるハードディスク保護のための、ブートセクタ に対するライトプロテクト設定を行います。 Diskette access : フロッピーディスクに対するアクセスのパスワード保護の 設定を行います。 Password on boot : ブート時にパスワードを要求するかどうかを設定します。 Clear All Password : Supervisorにより、両方のパスワードの消去が可能です。 注意 ・ 一度でもパスワードを登録すると、パスワードがなければパスワード機能の解除もできな くなります。パスワードを設定される場合は、パスワードを記録し、大切に保管してくだ さい。 ・ パスワードを紛失された場合には、内部CMOSデータの消去が必要となり、当社への修理 扱いとなりますので、パスワードの取り扱いには十分注意してください。 16 PPC-CPU852(MS)-512 第3章 BIOSセットアップ ◆Bootウィンドウ Main Advanced Boot Exit +Removable Devices +Hard Drive CD-ROM Drive 図3.12 Bootウィンドウ(出荷時設定) <+> <->キーを使用してブートデバイスの優先順位を設定してください。各項目上でキーを入力 することにより項目が上下します。上に設定されたデバイスからシステムブートを行います。 Removable Devices : USBフロッピーディスクを示します。 Hard Drive : HDDやSDDを示します。 CD-ROM Drive : CD-ROMドライブを示します。CD-ROMからブートしたい場 合この項目を最上位の行に移動します。 各項目間での優先順位はメニュー表示で上から順になります。 ◆Exitウィンドウ Main Advanced Boot Exit Exit Saving Changes Exit Discarding Changes Load Setup Defaults Discard Changes Save Changes 図3.13 Exitウィンドウ Exit Saving Changes : セットアップ画面で変更した値をCMOSおよびEEPROMに保 存し、再起動します。 Exit Discarding Changes : 変更した値をCMOSおよびEEPROMに保存せずに、以前の値 で再起動します。 Load Setup Defaults : BIOSがデフォルトで持っている値をセットします。 Discard Changes : 現在CMOSが持っている値をロードします。 Save Changes : セットアップ画面で変更した値を、CMOSおよびEEPROMに 保存します。 PPC-CPU852(MS)-512 17 第3章 BIOSセットアップ 18 PPC-CPU852(MS)-512 第4章 各部の名称および機能 第4章 各部の名称および機能 各部の名称 正面 B. RUN LED(緑) PPC-CPU852 RDY LED(緑) ERR. LED(赤) B. RUN ERR. USER USER LED(赤) BAT. LED(橙) EXIT LED(緑) KB/MOUSE RDY BAT. Access LED ACCESS Card LED PCMCIA CF KB/Mouse PCMCIA Card Slot EXIT B.STOP B.RST B. RUN CF Card Slot SERIAL1 RESET SERIAL 1 (RS-232C) 3ポジショントグルスイッチ RESETスイッチ USB USB EX. I/F [SERIAL 2 (RS-232C)、 Parallel、USB] DIPスイッチ CFカード マスター /スレーブ切り替え スイッチ EX.I/F M. S. UTP RGB LINK /TX RGB 100 USB IDE LAN (10BASE-T、 100BASE-TX) 底面 (前) USB IDE (後) 図4.1 各部の名称 PPC-CPU852(MS)-512 19 第4章 各部の名称および機能 表4.1 各部の機能 名称 機能 KB/MOUSE キーボード/PS/2マウス共用コネクタ(6ピンmini-DIN) SERIAL 1 シリアルポート1コネクタ(9ピンD-SUB・オス) RGB CRTコネクタ(15ピンHD-SUB・メス) PC-CARD PCMCIAカードスロット CF-CARD CFカードスロット CFカード マスタ/スレーブ 切り替えスイッチ CFカードのマスタ/スレーブ設定スイッチ USB USBポートコネクタ UTP Ethernetコネクタ(RJ-45) IDE IDEコネクタ(40ピンハーフピッチコネクタ) EX.I/F コネクタターミナル(別売)、シリアル変換ケーブル(別売)接続コネクタ RESET ハードリセット押しボタン 3ポジショントグルスイッチ バスインターフェイスドライバコントロールスイッチ DIPスイッチ リセット方式選択およびKB/MOUSEコネクタ切換スイッチ RDY LED ハードウェアレディ表示 B.RUN LED バスインターフェイスドライバ実行表示 ERR. LED システムエラー表示 USER LED ユーザーエラー表示 BAT. LED バッテリアラーム表示 EXIT LED シャットダウン(電源断)・ハードウェアリセット表示 PC-CARD LED PC-CARD アクセス可能表示 ACCESS LED IDE or CF-CARD アクセス表示 100 LED Ethernet通信速度表示 LINK/TX LED リンクおよびデータ送信表示 20 PPC-CPU852(MS)-512 第4章 各部の名称および機能 システム構成 *3 KEY/MOUSEケーブル 市販品使用 KB-PSY02K3 [サンワサプライ] PPC-SCC-01 (シリアル変換ケーブル) ケーブル長50cm PPC-COT-01 (コネクタターミナル) USB PPC-CPU852(MS)-512 (パソコンCPUユニット) 正面 PPC-CPU852 KB/MOUSE ERR. CF USER BAT. EXIT B.STOP B.RST PRN ケーブル長1m CFカード *1*2 CF-1GB-R, CF-2GB-R, CF-4GB-R, CF-8GB-R PCMCIA B. RUN RDY *3 ACCESS B. RUN SERIAL1 RESET COM1 USB EX.I/F EX. I/F M. S. UTP RGB LINK /TX *1 PPC-CDC-02 IPC-CDD-03 (CD-ROM/DVD-ROMドライブ) 100 USB IDE ケーブル長40cm PPC-HDD(MS)A (ディスクユニット) マスター 底面 IPC-CDD-03 (CD-ROM/DVD-ROMドライブ) IPC-CDC-03 *1 ケーブル長40cm IDE接続ケーブル (ディスクユニット添付) IDE PPC-HDD(MS)A (ディスクユニット) マスター PPC-HDD(MS)A (ディスクユニット) スレーブ *1 本ユニット以外の製品に つきましては、各製品に添付の マニュアルを参照ください。 IDE接続ケーブル (ディスクユニット添付) IDE接続ケーブル (ディスクユニット添付) 注 ) *1 : 同時に接続できる IDE 機器 (HDD、CF カード、CD-ROM/DVD-ROM) は、 合わせて 2 台までです。下記の組み合わせを参照の上、接続ください。 組み合わせ CF HDD HDD CD-ROM / DVD-ROM *2 *2 : 本製品と IPC-CDD-03 を接続し、CF カードに OS をインストールする場合は、 別途専用ケーブル (PPC-CDC-02) が必要です。 *3 : 必要に応じて、どちらか一方を接続ください。 図4.2 システム構成図 PPC-CPU852(MS)-512 21 第4章 各部の名称および機能 各部の機能 ◆キーボード/マウスインターフェイス キーボード/マウス接続用の共用コネクタ[KB/MOUSE]を備えています。 DIPスイッチのSW-6により、ピンが切り換わります。 表4.2 KB/MOUSEコネクタ コネクタ型式 MD-DS12300-14S-14(JST) 同等品 6 5 4 3 2 1 SW6-OFF *1( 出荷時) SW6-ON *2 ピン番号 信号名 ピン番号 信号名 ピン番号 信号名 ピン番号 信号名 1 KDATA 4 Vcc (+5V) 1 MDATA 4 Vcc (+5V) 2 MDATA 5 KCLOCK 2 KDATA 5 MCLOCK 3 GND 6 MCLOCK 3 GND 6 KCLOCK *1 キーボード直接接続可能。 *2 変換ケーブルによりキーボード/マウス両接続または、マウス直接接続可能。 ■供給電源容量 KB/MOUSEコネクタへの供給電源容量(使用するキーボードおよびマウス合計の電源容量)は以 下のとおりです。ただし、実際に供給可能な電源容量は、システム全体の消費電流が電源ユニ ット容量を超えない範囲となるため、使用可能容量と最大供給電源容量は一致しない場合があ ります。 最大供給電源容量 : 5V 0.5A(Max.) 22 PPC-CPU852(MS)-512 第4章 各部の名称および機能 ◆シリアルポートインターフェイス 本製品には2個のRS-232C準拠のシリアルポートコネクタ(SERIAL 1:Serial Port A、SERIAL 2: Serial Port B)を備えています。BIOSセットアップ(3章参照)によってCOM1 - COM4または未使 用を設定できます。なお、SERIAL 2は、別売のコネクタターミナル[PPC-COT-01] または、シ リアル変換ケーブル[PPC-SCC-01]を接続することにより、使用できます。 表4.3 SERIAL 1 I/Oアドレス、割り込み COM I/Oアドレス 1 3F8h-3FFh 2 2F8h-2FFh 3 3E8h-3EFh 4 2E8h-2EFh 割り込み IRQ 3 IRQ 4 IRQ 5 IRQ 7 IRQ 9 IRQ 10 IRQ 11 IRQ 15 BIOSの出荷時設定は次のようになっています。 Serial port A:COM1(3F8h-3FFh),IRQ4 Serial port B:COM2(2F8h-2FFh),IRQ3 表4.4 Serial 1コネクタ 使用コネクタ 9 ピン D-SUB ・オス 1 5 No.4-40UNC インチネジ 6 9 ピン番号 信号名 意味 方向 1 DCD キャリア抽出 入力 2 RXD 受信データ 入力 3 TXD 送信データ 出力 4 DTR データターミナルレディ 出力 5 GND 信号グランド ――― 6 DSR データセットレディ 入力 7 RTS 送信要求 出力 8 CTS 送信可 入力 9 RI 被呼表示 入力 PPC-CPU852(MS)-512 23 第4章 各部の名称および機能 ◆CRTインターフェイス CRT接続用のコネクタ[RGB]を備えています。 表4.5 RGBコネクタ 15 ピン HD-SUB ・メス 使用コネクタ 5 1 15 11 ピン番号 信号名 ピン番号 1 RED 9 N.C 2 GREEN 10 GND 3 BLUE 11 N.C. 4 N.C. 12 DDC Data 5 GND 13 HSYNC 6 GND 14 VSYNC 7 GND 15 DDC CLK 8 GND ――――― 10 6 信号名 注意 ・ 接続ディスプレイは、VESA準拠のディスプレイを使用してください。 ・ 接続するモニタによってVGAドライバインストール後に画面が映らない場合があります。 その場合は、「Ctrl+Alt+F1」を押してください。 EX.I/Fコネクタに別売のコネクタターミナル[PPC-COT-01]またはシリアル変換ケーブル [PPC-SCC-01]を接続して使用する場合は、RGBコネクタへ接続されるCRT側コネクタのシェル 部分の厚みが16mm以上あるとコネクタターミナルまたはシリアル変換ケーブルとコネクタ部 分で干渉することがありますので、ご注意ください。 16mm 干渉 EX.I/F RGB 図4.3 本体上部から見た図 24 PPC-CPU852(MS)-512 第4章 各部の名称および機能 ◆PCMCIAスロット PCMCIA準拠のカードスロット(TYPE II×1サイズ)を装備しています。 ス ロ ッ ト 図4.4 スロット配置 ■カード抜け防止金具の取り付け PCカードの挿入後は、下記のようにカード抜け防止金具を取り付けてください。 SS ACCE /MOU KB IA PCMC SE CF 852 CPU CPP B. RU N US RDY ER EXIT ERR. BAT. STOP B. B. RUN T B.RS SE 1 RIAL T RESE US B .I/F EX M. LINK /TX UTP S. 100 RG IDE B USB 図4.5 カード抜け防止金具の取り付け ■カード供給電源 使用可能カード電圧と各スロットの電流容量は次のようになります。ただし、実際に供給可能 な電源容量は、システム全体の消費電流が電源ユニット容量を超えない範囲となるため、使用 可能容量と最大電流容量は一致しない場合があります。 表4.6 カード供給電源 電圧 電流容量(Max.) +5V 0.5A/Slot +3.3V 0.5A/Slot +12V 供給していません PPC-CPU852(MS)-512 25 第4章 各部の名称および機能 ■カード取り出し方法 下図のようにイジェクトボタンを押しカードを取り出してください。 (カード抜け防止金具を取り付けている場合、外してからカードの取り出しを行ってください。) ACCE KB /M SS IA PCMC OUSE CF C-C PP PU RD 852 B. RUN USER Y IT EX R. ER BAT. RST B. RESE OP B.ST B. RUN RIAL SE 1 T USB .I/F EX M. LINK /TX UTP S. 100 IDE RGB USB 26 PPC-CPU852(MS)-512 第4章 各部の名称および機能 ◆CFカードスロット CFカードスロット(Type I、II×1:メモリ カード専用)を備えています。 表4.7 CFカードコネクタ 使用コネクタ 50芯ヘッダタイプ(1.27mmピッチ) 50 26 25 1 ピン番号 信号名 26 N.C. ピン番号 信号名 1 GND 2 DD3 入出力 27 DD11 入出力 3 DD4 入出力 28 DD12 入出力 4 DD5 入出力 29 DD13 入出力 5 DD6 入出力 30 DD14 入出力 6 DD7 入出力 31 DD15 入出力 7 CS0- 出力 32 CD3- 出力 8 GND 33 N.C. 方向 方向 9 GND 34 DIOR- 出力 10 GND 35 DIOW- 出力 11 GND 36 +5V 12 GND 37 INTRQ 13 +5V 38 +5V 14 GND 39 CSEL- 15 GND 40 N.C. 16 GND 41 RESET- 出力 17 GND 42 IOCHRDY 入力 18 DA2 出力 43 DDRQ 入力 19 DA1 出力 44 DDACK- 出力 20 DA0 出力 45 DACT- 出力 21 DD0 入出力 46 DALE 出力 22 DD1 入出力 47 DD8 入出力 23 DD2 入出力 48 DD9 入出力 24 N.C. 49 DD10 入出力 25 N.C. 50 GND PPC-CPU852(MS)-512 入力 出力 27 第4章 各部の名称および機能 注意 ・ CFカードを抜き差しする場合は、必ず電源を切断した状態で行ってください。通電中にCF カードの抜き差しを行うと、故障や誤動作の原因になります。 ・ CFカードにWindows OSをインストールする場合は、「第9章 オプション品一覧」に指定し ていますCFカードを使用ください。 ・ CFカードの動作については、「第9章 オプション品一覧」に指定していますCFカードで行 っております。指定外(市販のCFカード等)のCFカードの動作を保障するものではありませ ん。 ・ 本製品とIPC-CDD-03を接続し、CFカードにOSをインストールする場合、別途専用ケーブ ル(PPC-CDC-02) 必要です。 ■書き換え寿命について CFカードは、使用しているメモリの特性上、書き換え回数に制限があります。書き換え寿命に ついては、参考値として下記の計算式によって求めることができます。 ・ 書き換え寿命計算式エラー! 寿命 [ 時間 ] = N × N : FStyp : fw : 例 : CF カードの空き容量 (KB) FStyp × fw 書き換え許容回数(100,000回) 書き換えを行うファイルの総容量(KB) (注: 16KB単位) FStyp容量のファイルを繰り返し書き換えを行う時間間隔 (単位: 時間) CFカードの空き容量が900MBで、1MBのファイルを5秒毎に書き換えした場合の寿命は、 ・ 書き換え寿命計算式 寿命 [ 時間 ] = 100,000 × 921,600 1024 × 5 3,600 = 125,000 (= 約 14 年 ) ( 注 : 1MB = 1024KB にて算出 ) ■カード抜け防止金具の取り付け PCカード抜け防止金具を使用することにより、CFカードの抜け止めが可能です。 28 PPC-CPU852(MS)-512 第4章 各部の名称および機能 ■CFカードの取り出しについて 下図のようにカードイジェクトボタンを押しカードを取り出してください。 (カード抜け防止金具を取り付けている場合、外してからカードの取り出しを行ってください。) SS ACCE MCIA PC SE /MOU KB CF PPC 2 U85 -CP B. RUN USER RDY EXIT ERR. BAT. B.RS OP B.ST B. RUN T SERI AL1 T RESE B US /F .I EX M. LINK /TX P UT S. 100 IDE B RG USB * 近くにインターフェイスが密集しているため、注意しカードを取り出してください。 PPC-CPU852(MS)-512 29 第4章 各部の名称および機能 ◆USBポート USB2.0インターフェイス[USB]を3ch装備しています。また、別売のコネクタターミナル [PPC-COT-01]を接続することにより、さらにUSB1.1インターフェイスを1ch増設することがで きます。 表4.8 USBコネクタ 4 1 ピン番号 信号名 1 Vcc (+5V) 2 DATA- 3 DATA+ 4 GND ■供給電源容量 USBコネクタの各チャネルに供給する電源容量は以下のとおりです。ただし、実際に供給可能 な電源容量は、システム全体の消費電流が電源ユニット容量を超えない範囲となるため、使用 可能容量と最大供給電源容量は一致しない場合があります。 最大供給電源容量 : 5V 0.3A(Max.) / チャネル 注意 PPC-COT-01は、USB2.0機器に対応しておりません。USB1.1機器を使用してください。 ■インシュロック取り付け穴について USBケーブルの抜け止め用として、下図のようにインシュロックを取り付けことができます。 [推奨品: RSG-100 V0 (北川工業)] 穴にインシュロックを挿入します。 USB ケーブルをインシュロックで縛ります。 図4.6 インシュロック取り付け穴 30 PPC-CPU852(MS)-512 第4章 各部の名称および機能 ◆イーサネット Fast-Ethernet [UTP]を装備しています。 : 100BASE-TX/10BASE-T ・ ネットワーク形態 : 100M/10M bps ・ 伝送速度 * ・ ネットワーク経路長最大 : 100m/セグメント : 82551QM(Intel) ・ コントローラ * 100Mbps動作のためにはカテゴリ5ケーブルを使用する必要があります。 表4.9 UTPコネクタ RJ-45 使用コネクタ 1 LINK/TX 8 100 ピン番号 信号名 意味 ピン番号 信号名 意味 1 TD+ 送信データ(+) 5 N.C. 未接続 2 TD- 送信データ(-) 6 RD- 受信データ(-) 3 RD+ 受信データ(+) 7 N.C. 未接続 4 N.C. 未接続 8 N.C. 未接続 ネットワークの状態表示用LED ・ LINK/TX ・ 100M : 正常接続時点灯、データ送信時点滅 : 100Mオペレーション時点灯 注意 ノイズが多い場所で使用される場合、本製品側と接続機器側にフェライトコアを装着する 等のノイズ対策を行ってください。 推奨フェライトコア:ZCAT3035-1330(TDK) PPC-CPU852(MS)-512 31 第4章 各部の名称および機能 ◆IDEインターフェイス IDEインターフェイスは、E-IDEコントローラを備えており、底面のIDEコネクタ[IDE]に別売の ハードディスクユニットを接続できます。また、別売の専用CDケーブル[PPC-CDC-02]を接続 することにより、別売のCD-ROM/DVD-ROMドライブ[IPC-CDD-03]が接続できます。 表4.10 IDEコネクタ 使用コネクタ ハーフピッチ40ピンコネクタ(1.27mmピッチ) 20 1 40 21 ピン番号 信号名 方向 ピン番号 信号名 方向 1 RESET# 出力 21 GND ――― 2 DD7 入出力 22 DD8 入出力 3 DD6 入出力 23 DD9 入出力 4 DD5 入出力 24 DD10 入出力 5 DD4 入出力 25 DD11 入出力 6 DD3 入出力 26 DD12 入出力 7 DD2 入出力 27 DD13 入出力 8 DD1 入出力 28 DD14 入出力 9 DD0 入出力 29 DD15 入出力 10 GND ――― 30 N.C. ――― 11 DDRQ 入力 31 GND ――― 12 DIOW# 出力 32 GND ――― 13 DIOR# 出力 33 GND ――― 14 IOCHRDY# 入力 34 DALE 出力 15 DDACK# 出力 35 GND ――― 16 INTRQ 入力 36 Reserve ――― 17 DA1 出力 37 Reserve ――― 18 DA0 出力 38 DA2 出力 19 CSI# 出力 39 CS3# 出力 20 DACT# 出力 40 GND ――― ※本コネクタは、パソコンCPUユニット(底面)、ディスクユニット(正面、底面)で全て共通。 32 PPC-CPU852(MS)-512 第4章 各部の名称および機能 ◆拡張インターフェイス 拡張インターフェイス[EX.I/F]内のシリアル/パラレル/USBの各インターフェイスをPC標準コ ネクタに変換する別売のコネクタターミナル[PPC-COT-01]または、シリアルのみ使用する別売 のシリアル変換ケーブル[PPC-SCC-01]を接続できます。 表4.11 EX.I/Fコネクタ コネクタ型式 ハーフピッチ36ピンコネクタ DX10G1M-36SE相当品 18 1 36 19 ピン番号 信号名 方向 ピン番号 信号名 方向 1 DCD 入力 19 DSR 入力 2 RXD 入力 20 RTS 出力 3 TXD 出力 21 CTS 入力 4 DTR 出力 22 RI 入力 5 GND ――― 23 GND ――― 6 STRB# 出力 24 AFEED# 出力 7 DATA0 出力 25 ERROR# 入力 8 DATA1 出力 26 INIT# 出力 9 DATA2 出力 27 SELECT IN# 出力 10 DATA3 出力 28 GND ――― 11 DATA4 出力 29 BUSY 入力 12 DATA5 出力 30 PE 入力 13 DATA6 出力 31 SELECT 入力 14 DATA7 出力 32 EXITOUT# 出力 15 ACK# 入力 33 SWDTOUT# 出力 16 SHUTIN# 入力 34 GND ――― 17 DATA+ 35 DATA- 18 +5V 36 +5V PPC-CPU852(MS)-512 ――― ――― 33 第4章 各部の名称および機能 ◆操作スイッチ ■ リセットスイッチ 名称 スイッチ種別 定義 リセットスイッチ 押しボタンスイッチ ハードウェアリセットスイッチ 1秒以上押すことで、本製品本体がリセットされます。 注意 操作スイッチは、動作異常などで本製品が応答しなくなった場合などに限りご使用くださ い。通常時(OS動作中)に使用しますと、シャットダウン処理をせずに終了した状態となり、 再起動時OSが正常に動作しない場合がありますのでご注意ください。 ■3ポジショントグルスイッチ 図4.7 工場出荷時設定 名称 スイッチ種別 定義 バスインターフェイスドライバコントロールスイッチ *1 B.RST(バスインターフェイスドライバ RESET) 2秒間B.RSTポジションが保持されると、本製品の管理下にあるMELSEC-Q シリーズ各種ユニットおよびバスインターフェイスドライバがリセットされます。 本製品を含めたシステム全体のハードウェアリセットを行うのではなく、 MELSEC-Qシリーズ各種ユニットのみをリセットする場合に使用します。 3ポジション B.STOP(バスインターフェイスドライバ STOP) トグルスイッチ トグルスイッチ バスインターフェイスドライバの動作が停止します。ユーザーアプリケーションに よるバス上のユニットへのアクセスが発行されなくなり、かつ、Y出力( *2)がOFF になります。ユーティリティのユニット診断(強制Y出力、バッファメモリ一括モニ タ等)は実行可能です。 B.RUN(バスインターフェイスドライバ RUN) バスインターフェイスドライバが動作中となります。ユーザーアプリケーションに よる、バス上のユニットへのアクセスが可能になります。 *1 本製品からMELSEC-QシリーズのシーケンサCPU、I/O、インテリジェント機能ユニットなど、各種ユニットに アクセスするためのバスインターフェイスドライバです。 *2 MELSEC-Qシリーズのシーケンスプログラムでは、出力ユニットの出力番号の先頭に"Y"を付けます。 このことから、Y出力とは、出力ユニットへの出力を意味します。 34 PPC-CPU852(MS)-512 第4章 各部の名称および機能 本製品のみのシングルCPU構成時のトグルスイッチ使用例 項目 ユーザアプリケーションからバス上の ①トグルスイッチをB.STOPにします。 ユニットへのアクセス停止時 ユーザアプリケーションからバス上の ①トグルスイッチをB.RUNにします。 ユニットへのアクセス再開時 バス上のユニットのリセット/ リセット復帰時 PPC-CPU852(MS)-512 ①トグルスイッチをB.RUNにします。 ②トグルスイッチをB.RSTポジションで2秒間保持し、放します。 ③トグルスイッチをB.RUNにします。 ④ユーザアプリケーションを実行します。 35 第4章 各部の名称および機能 ■DIPスイッチ ON 123456 図4.8 工場出荷時設定 番号 名称 1 SW-1 スイッチ種別 予約(工場出荷時: OFF) 2 SW-2 予約(工場出荷時: OFF) 3 SW-3 予約(工場出荷時: OFF) 4 SW-4 予約(工場出荷時: OFF) 5 SW-5 6極スライド式 DIPスイッチ 6 定義 リセット方式選択スイッチ (工場出荷時: OFF) マルチCPUシステム(*1)で本製品が2 - 4号機の場合 OFF: 1号機(シーケンサCPU)のRESET/L.CLRスイッチをRESET にすることにより、本製品はリセットされず、バスインタ ーフェイスドライバがリセットされます。*2 ON: 1号機(シーケンサCPU)のRESET/L.CLRスイッチをRESET にすることにより、本製品がリセットされます。 KB/MOUSEコネクタ切換スイッチ(工場出荷時:OFF) OFF: PS/2キーボード接続 ON: PS/2マウス接続または、KB/MOUSEケーブル接続 SW-6 *1 DIPスイッチの変更は、本製品の電源がOFFの状態で行ってください。通電中は、DIPスイッチを変更しないでください。 *2 SW-5は通常OFFの状態でご使用ください。SW-5がONの場合、1号機のRESET操作で本製品もリセットされます。この 時、本製品でOSが動作中の場合、シャットダウン処理をせずに終了した状態となり、再起動時OSが正常に動作しないこ とがありますのでご注意ください。 ■ CFカード マスタ/スレーブ切り替えスイッチ M. S. 図4.9 工場出荷時設定 名称 スイッチ種別 CFカード マスタ/ 2ポジショントグル スイッチ スレーブ 切り替えスイッチ 36 定義 CFカードの マスタ/スレーブを設定します。(工場出荷時: マスタ) PPC-CPU852(MS)-512 第4章 各部の名称および機能 ◆LED表示 概略 名称 RDY H/W READY B.RUN ERR. USER BAT. EXIT 色 緑 BUS I/F DRIVER RUN 緑 SYSTEM ERROR 赤 USER ERROR BATTERY ALARM EXIT 赤 橙 PC CARD RDY 緑 ACCESS IDE ACCESS 緑 100Mbps 黄 LINK/TX *1 LINK/TX 緑 定義 点灯 ハードウェアが準備完了状態であることを示します。 消灯 ハードウェア準備中または、システムWDTエラーが発生したことを示します。 点滅 リセットスイッチによるリセットを受け付けたことを示します。 点滅後、約2秒後にハードウェアがリセットされます。 点灯 バスインターフェイスドライバが実行状態であることを示します。 (ユーザーアプリケーションからのバスアクセス許可状態) 消灯 バスインターフェイスドライバが停止状態であることを示します。 (Y出力をOFF、ユーザーアプリケーションからのバスアクセス不許可状態) 点滅 トグルスイッチのB.RST操作またはマルチCPU構成時の1号機リセット操作により、 バスインターフェイスドライバがリセットを受け付けたことを示します。 *1 点灯 出力停止を伴わないシステムエラーが発生したことを示します。 消灯 正常であることを示します。 点滅 出力停止を伴うシステムエラーが発生したことを示します。 点灯 ユーザーエラーが発生したことを示します。 消灯 正常であることを示します。 点灯 本ユニット内蔵バッテリエラーが発生または、PCカード内蔵バッテリエラーが発生し たことを示します。*2*3 消灯 正常であることを示します。 点灯 シャットダウン処理が完了した、またはハードウェアリセット中であることを示しま す。*4 消灯 シャットダウン処理が未完了である、またはハードウェアリセット中でないことを示 します。 点灯 PC CRAD を本ユニットが正常に認識し、アクセス可能であることを示します。 消灯 PC CARD がアクセス不可であることを示します。 点灯 IDEデバイス(HDD、CFカード、CD-ROMドライブ)へアクセス中であることを示し ます。*5 消灯 IDEデバイス(HDD、CFカード、CD-ROMドライブ)へアクセスしていないことを示 します。 点灯 伝送速度が100Mbpsであることを示します。 緑 PC-CARD 100 LED 状態 消灯 伝送速度が10Mbpsであることを示します。 点灯 Ethernetに正常接続されていることを示します。 消灯 Ethernetに接続されていないことを示します。 点滅 データ送信中であることを示します。 B.RUN LED点滅中は、再度トグルスイッチのB.RST操作またはマルチCPU構成時の1号機リセット操作することによ り、バスインターフェイスドライバをリセットしないでください。 *2 PCカード内蔵バッテリエラーを正常に検出できるPCカードはメモリカードのみです。I/Oカード(ATAカードを含む)や CardBusカードなど、メモリカード以外のPCカードをご使用になる場合にはバッテリエラーとして検出され、本LED が点灯することがあります。メモリカード以外のPCカードをご使用になる際には、バスインターフェイスドライバのユ ーティリティにてメモリカードバッテリエラーの検出を行なわないように設定してください。 *3 Windows上にてハードウェアの取り外しを行った際、PCカード内蔵バッテリエラーが検出されることがありますが、 *4 Windowsのシャットダウンが完了した場合、CRT画面には何も表示されず、黒画面になります。 カードを抜くことで解除されます。 *5 HDD(マスタ設定)+CFカード(スレーブ設定)での使用にて、Windowsのシャットダウン時に本LEDが点灯する場合がご ざいますが、動作上問題ありません。EXIT LEDが点灯していることを確認し電源OFFして下さい。 PPC-CPU852(MS)-512 37 第4章 各部の名称および機能 38 PPC-CPU852(MS)-512 第5章 MELSEC-Qシリーズとの連携 第5章 MELSEC-Qシリーズとの連携 概要 本製品は、MELSEC-Qシリーズバスユニットを使用したバス接続を行うことにより、 シーケンサCPUユニット、インテリジェント機能ユニット、I/Oユニットと、高速な通信を行う ことができます。 なお、シーケンサCPUなどMELSEC-Qシリーズの各種ユニットとの通信は、バスインターフェ イスドライバにより行います。 MELSEC-Qシリーズの各種ユニットおよびバスインターフェイスドライバの詳細については、 各マニュアルをご参照ください。 システム構成 ■本製品とMELSEC-Qシリーズを組み合わせた機器構成 PP C-CPU8 52 KB/MOUSE ACCESS PCMCIA B. RUN RDY ERR. CF USER BAT. EXIT B.STOP B.RST B. RUN SERIAL1 RESET USB EX.I/F M. S. UTP RGB LINK /TX 100 USB IDE 本製品 (PPC-CPU852(MS)-512) ディスクユニット PPC-HDD(MS)A 基本ベースユニット (Q33B, Q35B, Q38B, Q312B) Q シリーズ電源 /QCPU/ 入出力 / インテリジェント機能ユニット Q シリーズユニットの増設 増設ケーブル (QC06B, QC12BB, QC30B, QC50B, QC100B) 増設ベースユニット (Q63B, Q65B, Q68B, Q612B) Q シリーズ電源 / 入出力 / インテリジェント機能ユニット PPC-CPU852(MS)-512 39 第5章 MELSEC-Qシリーズとの連携 アクセス形態 本製品 (バスI/Fドライバ) ディスクユニット MELSECNET/Hユニット CC-Linkユニット 入力ユニット 出力ユニット インテリジェント機能ユニット 電源ユニット PPC-CPU852 KB/MOUSE ACCESS PCMCIA B. RUN RDY ERR. CF USER BAT. EXIT B.STOP ① B.RST B. RUN SERIAL1 RESET USB EX .I/F ② M. S. UTP R GB LINK /TX 100 USB IDE シーケンサCPU ④ CC-Link ③ MELSECNET/H 電源ユニット リモートI/O リモート デバイス インテリジェント デバイス 電源ユニット シーケンサCPU シーケンサCPU アクセス形態としては以下の形態があります。 ① 自システム内の他のシーケンサCPUにアクセス ② 自システム内のI/Oユニット、インテリジェント機能ユニットにアクセス ③ MELSECNET/Hユニット経由でシーケンサCPUにアクセス ④ CC-Linkユニット経由でリモートI/O、リモートデバイス、インテリジェントデバイス、 シーケンサCPUにアクセス 40 PPC-CPU852(MS)-512 第5章 MELSEC-Qシリーズとの連携 マルチCPU構成 ■本製品を含めたマルチCPU構成 本製品は、本製品のみの「シングルCPU構成」と、他CPUを組み合わせた「マルチCPU構成」 をサポートしています。 なお、本製品の最大装着台数は1台です。 ■CPUの組み合わせ ・基本ベースユニット(Q3□B)使用時 1号機CPUユニット 2号機以降のCPUユニットの装着可能枚数 最大装着数 (1号機を含 ハイパフォー モーションCPU パソコンCPU マンスモデル む) ユニット QCPU/プロ Q172CPUN Q172DCPU セスCPU/ユ Q173CPUN Q173DCPU ニバーサルモ Q172CPUN-T デルQCPU Q173CPUN-T Q172HCPU Q173HCPU Q172HCPU-T Q173HCPU-T ベーシックモデルQCPU ハイパフォーマンスモデルQCPU /プロセスCPU ユニバーサル Q02UCPU - 0-1 - 0-1 3 0-3 0-3 - 0-1 4 - 0-1 - 0-1 3 0-3 - - 0-1 4 モデルQCPU Q03UDCPU Q04UDHCPU Q06UDHCPU Q13UDHCPU Q26UDHCPU -:組み合わせ不可能 PPC-CPU852(MS)-512 41 第5章 MELSEC-Qシリーズとの連携 ・マルチCPU間高速基本ベースユニット(Q3□DB)使用時 1号機CPUユニット 2号機以降のCPUユニットの装着可能枚数 最大装着数 (1号機を含 ハイパフォー モーションCPU パソコンCPU マンスモデル QCPU/プロ Q172CPUN Q172DCPU セスCPU/ユ Q173CPUN Q173DCPU ニバーサルモ Q172CPUN-T デルQCPU Q173CPUN-T む) ユニット *1 Q172HCPU Q173HCPU Q172HCPU-T Q173HCPU-T ベーシックモデルQCPU ハイパフォーマンスモデル QCPU/プロセスCPU ユニバーサル Q02UCPU - - - 0-1 2 0-3 - - 0-1 4 - - - 0-1 2 0-3 - 0-3 0-1 4 モデルQCPU Q03UDCPU Q04UDHCPU Q06UDHCPU Q13UDHCPU Q26UDHCPU -:組み合わせ不可能 *1:マルチCPU間高速エリアを使用した交信はできません。 注意 1) マルチCPU構成の場合、本製品は1号機にはなれません。本製品のみのシングルCPU構成は 可能ですが、マルチCPU構成で構築する際には、シーケンサCPUが必要になります。 2) マルチCPU構成の場合、本製品はCPUの中で一番右に装着してください。 3) シーケンサCPU+モーションCPUの最大装着台数は、3台までとなっていますが、電源ユニ ット「Q61P」の場合、その電源容量により、装着台数に制限があります。「◆注意事項」 の「■電源容量による制限」の項をご参照ください。 42 PPC-CPU852(MS)-512 第5章 MELSEC-Qシリーズとの連携 ◆CPU構成図 ・本製品のみのシングルCPU構成 1号機 …本製品 PPC-CPU852 KB/MOUSE ACCESS PCMCIA RDY B. RUN ERR. USER BAT. EXIT CF B.STOP B.RST B. RUN SERIAL1 RESET USB EX.I/F M. S. UTP RGB LINK /TX 100 USB IDE 本製品 ディスクユニット ・シーケンサCPUと組み合わせたマルチCPU構成 シーケンサCPU3台と本製品1台の最大構成の場合 1 - 3号機 4号機 …シーケンサCPU …本製品 PPC-CPU852 KB/MOUSE ACCESS PCMCIA RDY B. RU N ERR. USER BAT. EXIT CF B.STOP B.RST B. RUN SERIAL1 RESET USB EX.I/F M. S. UTP RGB LINK /TX 100 USB 本製品 IDE ディスクユニット シーケンサCPU Max.3台まで PPC-CPU852(MS)-512 CPUの中で、一番右に 装着すること 43 第5章 MELSEC-Qシリーズとの連携 ・シーケンサCPU、モーションCPUと組み合わせたマルチCPU構成 1号機 2 - 3号機 4号機 …シーケンサCPU …モーションCPU …本製品 PPC-CPU852 KB/MOUSE ACCESS PCMCIA RDY B. RUN ERR. USER BAT. CF EXIT B.STOP B.RST B. RUN SERIAL1 RESET USB EX.I/F M. S. UTP RGB LINK /TX 100 USB 本製品 IDE ディスクユニット シーケンサCPU+モーションCPU Max.3台まで 1号機は必ずシーケンサCPU CPUの中で、一番右に 装着すること 注意 Qシリーズ電源ユニット(Q61P)の場合、その電源容量により、シーケンサCPU+モーション CPUの装着台数に制限があります。 また、多数の入出力ユニットやインテリジェント機能ユニットをご使用になる場合も、同 様の制限があります。詳細は、「◆注意事項」の「■電源容量による制限」の項をご参照 ください。 44 PPC-CPU852(MS)-512 第5章 MELSEC-Qシリーズとの連携 ■対応ユニット一覧 シリーズ 分類 ベースユニット 電源ユニット 入出力ユニット アナログ/デジタル変換ユニット ○ 対応機能バージョン *1 - ○ - ○ ○ - B以降 サポート デジタル/アナログ変換ユニット Q62DA、Q64DA、 Q68DAV、Q68DAI ○ B以降 温度調節ユニット Q64TCTT、Q64TCRT、 Q64TCTTBW、 Q64TCRTBW ○ B以降 温度-デジタル変換ユニット Q64TD、Q64RD ○ B以降 QD75P1、QD75P2、QD75P4、 QD75D1、QD75D2、QD75D4、 QD70P4、 QD70P8 ○ B以降 位置決めユニット QD72P3C3 *4 ○ - 高速カウンタ QD62、QD62D、 QD62E、 QD63P6 *4 ○ - 割り込みユニット FL-net(OPCN-2)ユニット QI60 QJ71FL71、 QJ71FL71-B2 ○ ○ - B以降 MELSECNET/Hユニット QJ71LP21-25、 QJ71BR11、 QJ71LP21G、 QJ71LP21GE △ *2 B以降 CC-Linkユニット QJ61BT11 △ *3 B以降 Ethernetユニット QJ71E71、 QJ71E71-B2、 QJ71E71-100 × - シリアル コミュニケーションユニット QJ71C24、 QJ71C24-R2 × - インテリジェント コミュニケーションユニット QD51、QD51-R24 × - × × - - Qシリーズ Aシリーズ GOT 型名 全ベースユニット Q61P-A1、Q61P-A2、 Q63P、 Q64P 全入出力ユニット Q64AD、Q68ADV、 Q68ADI 全機種 全機種 ○:サポート △:条件付きサポート ×:未サポート *1:「B以降」と記載されているユニットは、各ユニットの機能バージョンがB以降でサポート。 *2:・PC間ネットのみ使用可能で、リモートI/Oネットは使用できません。 ・データリンク間転送はできません。 ・MELSECNET/H専用命令は使用できません。 ・割り込みプログラム起動機能は使用できません。 ・アプリケーションプログラムにて、md関数による通信が可能です。 ・ネットワークパラメータは付属のユーティリティにて設定します。 *3:・CC-Link専用命令は使用できません。 ・割り込みプログラム起動機能は使用できません。 ・アプリケーションプログラムにて、md関数による通信が可能です。 ・ネットワークパラメータは付属のユーティリティにて設定します。 *4:・バスインタフェースドライバ(PPC-DRV-02)のバージョン1.01B以降をご使用ください。 注意 電源容量が越えた状態で使用した場合、パソコンCPUの動作中にシステムリセットが発生 しファイルが破損する場合がございますので、電源容量内でご使用ください。 PPC-CPU852(MS)-512 45 第5章 MELSEC-Qシリーズとの連携 注意事項 ■最大装着台数、最大入出力点数 基本ベースユニット(Q312B) 0 1 2 3 4 増設ケーブル O U T 増設1段 O I U N T 増設2段 O I U N T システム増設例 増設3段 O I U N T 増設4段 O I U N T 電 源 ユ ニ ッ ト 00 20 40 60 5 6 7 8 9 10 11 スロット番号 80 A0 C0 E0 100 120 140 160 C P U 1F 3F 5F 7F 9F BF DF FF 11F 13F 15F 17F 増設ベースユニット(Q612B) 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 電 180 1A0 1C0 1E0 200 220 240 260 280 2A0 2C0 2E0 源 ユ ニ ッ ト 19F 1BF 1DF 1FF 21F 23F 25F 27F 29F 2BF 2DF 2FF 増設ベースユニット(Q612B) 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 電 300 320 340 360 380 3A0 3C0 3E0 400 420 440 460 源 ユ ニ ッ ト 31F 33F 35F 37F 39F 3BF 3DF 3FF 41F 43F 45F 47F 増設ベースユニット(Q68B) 36 37 38 39 40 41 42 43 電 480 4A0 4C0 4E0 500 520 540 560 源 ユ ニ ッ ト 49F 4BF 4DF 4FF 51F 53F 55F 57F 増設ベースユニット(Q68B) 44 45 46 47 48 49 50 51 電 580 5A0 5C0 5E0 600 620 640 660 源 ユ ニ ッ ト 59F 5BF 5DF 5FF 61F 63F 65F 67F ※各スロットに32点ユニットを 装着した場合 増設5段 O I U N T 増設6段 O I U N T 増設7段 O I U N T 増設ベースユニット(Q65B) 52 53 54 55 56 電 680 6A0 6C0 6E0 700 源 ユ ニ ッ ト 69F 6BF 6DF 6FF 71F 増設ベースユニット(Q65B) 57 58 59 60 61 電 720 740 760 780 7A0 源 ユ ニ ッ ト 73F 75F 77F 79F 7BF 増設ベースユニット(Q65B) 62 63 電 7C0 7E0 源 ユ 禁 禁 禁 ニ 止 止 止 ッ ト 7D0 7FF 装着時エラー発生 最大増設段数 入出力ユニット 最大装着数 最大入出力点数 MELSECNET/H ユニット 最大装着数 CC-Link ユニット 最大装着数 割り込みユニット 最大装着数 注意事項 46 増段7段 64 ユニット 4,096 点 4 ユニット 4 ユニット 1 ユニット (1) 増設ベースユニットは 7 段まで使用できます。 (2) 増設ケーブルの総延長距離は、13.2m 以内でご使用ください。 (3) 増設ケーブルをご使用になる場合、主回路 ( 高電圧、大電流 ) 線とは束線、近接させない でください。 (4) 増設段数の設定は、同じ番号に重複しないよう、昇順で設定してください。 (5) 増設ケーブルはベースユニットの増設ケーブルコネクタの OUT から次段の増設ベース ユニット IN に接続してください。 (6) ユニットを 65 ユニット以上装着した場合、エラーとなります。 PPC-CPU852(MS)-512 第5章 MELSEC-Qシリーズとの連携 ■電源容量による制限 Qシリーズ電源ユニットとして「Q61P」を使用した場合、この電源容量は5VDC 6Aとなってい ますので、本製品とQシリーズユニットの構成によっては使用できない組み合わせがあります。 ご使用になるベースユニット、シーケンサCPUユニット、入出力ユニット、インテリジェント 機能ユニット、周辺機器の消費電流を合計し、6A以内かどうかでご判断ください。 消費電流の合計が6Aを超える場合、大容量の電源ユニット「Q64P」(電源容量 5VDC 8.5A)をご 検討ください。 参考までに一部のユニットの消費電流値を記載します。なお、実際の消費電流値は、ご使用に なる各ユニットのマニュアルをご参照ください。 分類 5VDC消費電流(A) 型名 基本ベースユニット Q38B 0.077 Q312B 0.087 パソコンCPUユニット PPC-CPU852(MS) 3.0 ハードディスクユニット PPC-HDD(MS) 0.88 CFカード CF-1GB-R 0.09 シーケンサCPUユニット Q02CPU 0.60 Q25HCPU 0.64 モーションCPUユニット 入力ユニット 出力ユニット Q172CPU 1.62 Q173CPU 1.75 QX10 0.05 QX40 0.05 QY10 0.43 QY40P 0.065 アナログ/デジタル変換ユニット Q68ADV 0.64 デジタル/アナログ変換ユニット Q64DA 0.345 位置決めユニット QD75P4 0.58 ・ハードディスクユニットを使用したマルチCPU構成の場合 Q61Pで各ユニットの消費電流の合計が6Aを超える場合、その構成ではご使用になれませんの で、電源容量が5VDC 8.5AのQ64Pをご検討ください。 CPU台数 基本ベース ユニット シーケンサCPU モーションCPU 本製品 Q25HCPU (0.64A) Q173CPU 冷却ファン PPC-CPU852(MS) PPC-HDD(MS) (3.88A) *1 (1.83A) 残り電流容量 消費電流合計 Q312B (0.087A) (A) (A) Q61P (6A) 判定 0 0 1 1 3.967 2.033 ○ 1 0 1 1 4.607 1.393 ○ 2 0 1 1 5.247 0.753 △ 3 0 1 1 5.887 0.113 1 1 1 1 6.437 -0.437 ×*2 2 1 1 1 7.077 -1.077 ×*2 1 2 1 1 8.267 -2.267 ×*2 △ 残り電流容量を判定基準としています。○:1A以上3A未満 システム拡張可能 △:0A以上1A未満 構成は可能だが、拡張性に乏しい ×:0A未満 構成不可 *1 周辺機器(PCカード、USB機器、キーボード、マウスなど)やコネクタターミナルなどの消費電流は含まれません。 *2 Q64Pをお使い頂くことで、構成可能になります。 PPC-CPU852(MS)-512 47 第5章 MELSEC-Qシリーズとの連携 ・CFカードを使用したマルチCPU構成の場合 Q61Pで各ユニットの消費電流の合計が6Aを超える場合、その構成ではご使用になれませんの で、電源容量が5VDC 8.5AのQ64Pをご検討ください。 CPU台数 基本ベース ユニット シーケンサCPU モーションCPU 本製品 Q25HCPU (0.64A) Q173CPU 冷却ファン PPC-CPU852(MS) CF-1GB-R (3.10A) *1 (1.83A) 残り電流容量 消費電流合計 Q312B (0.087A) (A) (A) Q61P (6A) 判定 0 0 1 1 3.187 2.813 ○ 1 0 1 1 3.827 2.173 ○ 2 0 1 1 4.467 1.533 △ 3 0 1 1 5.107 0.893 △ 1 1 1 1 5.657 0.343 ×*2 2 1 1 1 6.297 -0.297 ×*2 1 2 1 1 7.487 -1.487 ×*2 残り電流容量を判定基準としています。○:1A以上3A未満 システム拡張可能 △:0A以上1A未満 構成は可能だが、拡張性に乏しい ×:0A未満 構成不可 *1 周辺機器(PCカード、USB機器、キーボード、マウスなど)やコネクタターミナルなどの消費電流は含まれません。 *2 Q64Pをお使い頂くことで、構成可能になります。 ・多数の入出力ユニットやインテリジェント機能ユニットをご使用になる場合 この場合、本製品や周辺機器を含めた消費電流の合計が、基本ベースユニットだけではお使いの 電源ユニットの電源容量を超える場合、入出力ユニットやインテリジェント機能ユニットを増設 ベースユニットに装着してご使用ください。各ベースユニットごとに電源容量を超えないように する必要がありますので、増設ベースユニットを1段追加しても電源容量が不足する場合、複数段 の増設ベースユニットで構築してください。 48 PPC-CPU852(MS)-512 第5章 MELSEC-Qシリーズとの連携 ・PPC-CPU686(MS)と置き換える場合 この場合、PPC-CPU686(MS)と本製品は本体の消費電流は同一ですが、インターフェイスが異な りますので、使用する周辺機器や合計消費電流に注意し構築してください。 PPC-CPU686(MS)-128 型式 USB FDD I/F PPC-CPU852(MS)-512 USB 1.1準拠 2ch USB2.0準拠 3ch (本体前面1ch、底面2ch) (本体前面1ch、Ex. I/Fコネクタ内1ch) USB1.1準拠 1ch (拡張インターフェイス(EX.I/F) 供給電源 +5V 各チャネル 0.3A (Max.) 供給電源 +5V 各チャネル 0.3A (Max.) 26pinハーフピッチコネクタ、 なし 対応FDD : PC-FDD25BH PCMCIA Card Type : PCMCIA, CARD-BUS Card Type : PCMCIA, CARD-BUS Card Card Slot : TypeⅠ, Ⅱ×2またはTypeⅢ×1 Card Slot : TypeⅠ, Ⅱ×1 CF Card ATAカードブート : SLOT1のみ可。 ATAカードブート : 非サポート 供給電源 +5V または +3.3V (+12V供給無し) 供給電源 +5V または +3.3V (+12V供給無し) 各スロット 0.5A (Max.) 各スロット 0.5A (Max.) なし CF CARD Type I (メモリカード専用) (プライマリIDE) 前面スイッチによりマスター/スレーブ切り替え PPC-CPU852(MS)-512 49 第5章 MELSEC-Qシリーズとの連携 50 PPC-CPU852(MS)-512 第6章 リセット仕様 第6章 リセット仕様 リセット仕様一覧 リセット種類 シングルCPU構成時 マルチCPU構成時(2 - 4号機) DIPスイッチSW-5がOFF 本 製 品 の リ セ ッ ト を 伴 う リ セ ッ ト 電源OFF→ON による リセット OS再起動 による リセット ○ シャットダウン実行後、 電源OFF→ONを実行。 本製品およびバス上の全ユニ ットがリセットされます。 ○ 同左 ○ ○ OSのシャットダウン、再起動 1号機をリセットした後、シャ を実行。 ットダウン→再起動を実行。 本製品およびバス上の全 本製品およびバス上の全ユニ ユニットがリセットされます。 ットがリセットされます。 (1号機をリセットせずにOS 再起動を実行すると、マルチ CPUダウンエラーとなります ので、マルチCPU構成時には 1号機のリセットは必ず必要 です) × 1号機をリセットした時点で、 本製品およびバス上の全ユニ ットがリセットされますの で、OS再起動は実行でき ません。 (1号機をリセットせずにOS 再起動を実行すると、マルチ CPUダウンエラーとなります ので、マルチCPU構成時には 1号機のリセットは必ず必要 です) - - ○ シャットダウン実行後、 1号機のリセットを実行。 本製品およびバス上の全ユニ ットがリセットされます。 - ○ 1号機のリセットを実行。 バスインターフェイスドライ バおよびバス上の全ユニット がリセットされます。 - ○ トグルスイッチをB.RSTにし ます。 バスインターフェイスドライ バおよびバス上の全ユニット がリセットされます。 - 1号機をリセットした時点で、 バスインターフェイスドライ バ およびバス上の全ユニットが リセットされますので、トグル スイッチをB.RSTにする必要は ありません。(1号機をリセット せずにトグルスイッチをB.RST にすると、マルチCPUダウンエ ラーとなりますので、マルチ CPU構成時には1号機のリセッ トは必ず必要です) × 1号機をリセットした時点で、 本製品およびバス上の全ユニ ットがリセットされます ので、トグルスイッチによる リセットはできません。 (1号機をリセットせずにトグ ルスイッチをB.RSTにする と、マルチCPUダウンエラーと なりますので、マルチCPU構成 時には1号機のリセットは必ず 必要です) 1号機リセット による リセット バ ス イ ン タ ー フ ェ イ ス ド ラ イ バ の リ セ ッ ト 1号機リセット による リセット トグルスイッチ による リセット DIPスイッチSW-5がON ○ 同左 ○: 使用可 ×: 使用不可 -: 組み合わせなし PPC-CPU852(MS)-512 51 第6章 リセット仕様 ◆本製品のリセットを伴う場合のリセット手順 ■電源OFF→ONによるリセット ① ② ③ ④ OSをシャットダウンします(または、シャットダウン指示入力をONにします)。 本製品のEXIT LEDが点灯する(または、シャットダウン完了出力がONする)のを確認します。 電源をOFFします。 電源をONします。 ■OS再起動(DIPスイッチSW-5がOFFの場合) ① マルチCPU構成の場合は、1号機CPU(シーケンサCPU)をリセットします。 ② 画面操作により、OSをシャットダウン後、再起動します。 ③ マルチCPU構成の場合は、1号機CPU(シーケンサCPU)のリセットを解除します。 ■1号機(シーケンサCPU)リセットによるリセット(DIPスイッチSW-5がONの場合) ① 画面操作により、OSをシャットダウンします(または、シャットダウン指示入力をONにします)。 ② 本製品のEXIT LEDが点灯する(または、シャットダウン完了出力がONする)のを確認します。 ③ 1号機のスイッチをリセットにします。 ④ 1号機のスイッチをリセット解除にします。 注意 ・ シャットダウン指示入力やシャットダウン完了出力は、コネクタターミナル (PPC-COT-01 別売)が必要です。詳細については、コネクタターミナルのマニュアルをご参照ください。 ・ シャットダウン指示入力のON時間は必ず20msec - 3secの範囲としてください。 ・ シャットダウン指示入力を3sec以上ONしないでください。 3sec以上ONしますと、パソコンCPUの再起動ができなくなります。(電源の再投入時を含 む。)もし本操作を行い、パソコンCPUの再起動ができなくなった場合は、シャットダウン 指示入力をOFFにして、電源をONの状態にて再度シャットダウン指示入力(ON時間: (20msec - 3sec)を行うことでパソコンCPUが起動します。(シャットダウン指示入力をOFFに して再度電源をONにしただけでは起動できません。) ・ EXIT LEDは、Windowsをシャットダウンした場合またはハードウェアリセット中に点灯し ます。 ・ マルチCPU構成において製品のリセットもしくはOS再起動を行う場合は、必ず1号機CPU (シーケンサCPU)をリセットした後に実施してください。1号機CPUをリセットせずに実施 した場合、他号機CPUにてマルチCPUダウンエラーが発生します。 52 PPC-CPU852(MS)-512 第6章 リセット仕様 ◆バスインターフェイスドライバリセットの場合のリセット手順 ■本製品のみのシングルCPU構成時 ① ② ③ ④ ユーザーアプリケーションを停止します。 トグルスイッチをB.RSTにします(2秒間B.RSTポジションで保持し、放します)。 トグルスイッチをB.RUNにします。 ユーザーアプリケーションを実行します。 ■マルチCPU構成時(DIPスイッチSW-5がOFFの場合) ① ② ③ ④ ユーザーアプリケーションを停止します。 1号機CPUをリセットにします。 1号機CPUのリセットを解除します。 ユーザーアプリケーションを実行します。 注意 マルチCPU構成の場合、1号機CPU(シーケンサCPU)をリセットすることでバスインター フェイスドライバをリセットしてください。1号機CPUをリセットしない状態でトグル スイッチをB.RSTにした場合、他号機CPUにてマルチCPUダウンエラーが発生します。 PPC-CPU852(MS)-512 53 第6章 リセット仕様 54 PPC-CPU852(MS)-512 第7章 トラブルシューティング 第7章 トラブルシューティング トラブルシューティングを行うにあたって システムを早く立ち上げるには、トラブルの発生が少ないことはもちろんですが、一旦発生し た場合には、いかに早くその原因を見つけ出すかが重要なポイントになります。 このトラブルシューティングを実施する上で心がけるべき基本的な点は、次の3点です。 (1)目視による確認 次の点を確認してください。 ① 外部機器の動き ② 電源の有無 ③ 配線の状態(接続ケーブル) ④ LED表示状態(電源表示LED) ① - ④を確認後、外部機器と接続してユーザープログラムの動作を確認してください。 (2)不具合の確認 次の操作で、不具合がどう変化するか観察してください。 ① 入力の状態を変化させて、テストプログラムにより正しい変化が読み出せるか。 ② 出力のON、OFFを繰り返し、外部機器の状態が正しく変化するか。 (3)範囲を狭める 上記(1)、(2)により、故障範囲が次のどれかを推定します。 ① 本製品側か、外部機器側か ② 本製品本体か、ユニットか ③ 接続ケーブルか ④ ユーザープログラムか PPC-CPU852(MS)-512 55 第7章 トラブルシューティング ◆本製品が正常に起動しない場合 スタート 各ユニットを外し、電源+ベース +パソコンCPUの基本構成で起動 するか確認する。 NO 正常起動したか? YES IPC-COT-01を接続し、 シャットダウン入力を3sec以 上ONにする操作を行っ たか? YES NO パソコンCPU を交換する。 IPC-COT-01を接続し、電源を ONの状態にてシャットダウン指 示入力をOFF→ON(20msec 3sec)→OFFの操作を行う 正常起動したか? 正常起動したか? YES NO 電源ユニット、ベースユ ニットを交換する。 終了 YES 終了 電源容量はOKか? NO YES いずれかのユニットが 故障していたか? NO 総合インフォメーション へご連絡ください。 終了 YES 各ユニットを1台ずつ装着 し、確認する。 正常起動したか? システム構成を見直して ください。 NO YES 終了 56 三菱電機株式会社の最寄の システムサービス、代理店 または支社にご相談ください。 PPC-CPU852(MS)-512 第7章 トラブルシューティング ◆本製品起動時、BIOSエラーが表示される場合 スタート BIOSエラー一覧表にて、一致 するエラーを探し、処置方法 に従って、処置を行う。 エラーは発生しなくなったか? NO YES 終了 PPC-CPU852(MS)-512 総合インフォメーション へご連絡ください。 57 第7章 トラブルシューティング ◆OSが正常に起動しない スタート OS起動時に青色画面に なり、システムエラー を表示したか? YES 使用しているPCカードを 抜き、再起動する。 NO YES OS起動時に青色画面に なり、システムエラー を表示したか? NO Windows の 再インストールを実施する。 PCカードの設定を見直す。 OS起動時に青色画面に なり、システムエラー を表示したか? YES NO 管理ツールの イベントビューアに ドライバメッセージ があるか? NO パソコンCPU設定にて、 エラー情報が表示されて いるか? YES 終了 総合インフォメーション へご連絡ください。 エラー内容に従って、 設定などをチェックする。 YES NO 総合インフォメーション へご連絡ください。 58 エラー内容に従って、 設定などをチェックする。 PPC-CPU852(MS)-512 第7章 トラブルシューティング ◆動作時(OS起動後)にハングアップした場合 スタート 青色画面に なり、システムエラー を表示しているか? YES 使用しているPCカードを 抜き、再起動する。 NO YES OS起動時に青色画面に なり、システムエラー を表示したか? NO 再起動する。 OSが正常に起動し ない・動作時(OS起 動時)にハングアッ プする。 NO 管理ツールの イベントビューアに ドライバメッセージ があるか? NO パソコンCPU設定にて、 エラー情報が表示されて いるか? NO Windows の 再インストールを実施する。 PCカードの設定を見直す。 YES OS起動時に青色画面に なり、システムエラー を表示したか? YES NO 総合インフォメーション へご連絡ください。 終了 総合インフォメーション へご連絡ください。 YES エラー内容に従って、 設定などをチェックする。 YES エラー内容に従って、 設定などをチェックする。 総合インフォメーション へご連絡ください。 PPC-CPU852(MS)-512 59 第7章 トラブルシューティング ◆BIOSエラー一覧表 BIOSエラー一覧表< 1 / 2 > エラーメッセージ 内容 処置方法 0200:Failure Fixed Disk ハードディスクエラーです。 ハードディスクの接続ケーブ ル、マスタ/スレーブ設定スイッ チ、ユニットの勘合を確認してく ださい。問題がなければドライブ の問題が考えられます。 0210:Stuck Key キーボードエラーです。 ケーブル接続を確認してくださ い。問題がなければキーボードを 他機種に交換してみてください。 0211:Keyboard Error キーボードエラーです。 キーボードを他機種に交換して みてください。 改善されない場合、キーボードイ ンターフェイス部の故障が考え られます。 0212:Keyboard Controller Failed キーボードコントローラエラーです。 キーボードを他機種に交換して みてください。 改善されない場合、キーボードイ ンターフェイス部の故障が考え られます。 0220:Monitor type does not match CMOS - Run SETUP モニタのタイプがCMOSと一致しませ セットアップを起動して、正しく ん。セットアップを起動してください。 設定してください。 0230:System RAM Failed at offset: システムRAMエラーです。 パソコンCPUユニットを交換修 理してください。 0231:Shadow Ram Failed at offset: シャドウRAMエラーです。 パソコンCPUユニットを交換修 理してください。 0232:Extended RAM Failed at address line : 拡張RAMエラーです。 パソコンCPUユニットを交換修 理してください。 0250:System battery is dead - Replace and run SETUP システムのバッテリがありませ システムのバッテリがありません。 バッテリ交換後、セッアップを起動して ん。RTCの交換が必要ですので、 ください。 当社へ修理依頼してください。 0251:System CMOS checksum bad -Default システムCMOSのチェックサムが正し configuration used くありません。デフォルト値が設定され CMOSのデータがクリアされ、シ ました。 BIOSアップデート直後など、 ステムCMOSのチェックサムが 不正になります。セットアップを 起動し、再設定してください。再 三発生する場合、CMOS(RTC)の 不良やバッテリが切れかかって いることが考えられます。 0252:Password checksum bad - Passwords cleared パスワードのチェックサムが正しくあ りません。パスワードがクリアされま す。 セットアップを起動し、再設定し てください。再三発生する場合、 CMOS(RTC)の不良やバッテリが 切れかかっていることが考えら れます。 0260:System timer error システムタイマエラーです。 パソコンCPUユニットを交換修 理してください。 0270:Real time clock error リアルタイムクロックエラーです。 パソコンCPUユニットを交換修 理してください。 60 PPC-CPU852(MS)-512 第7章 トラブルシューティング BIOSエラー一覧表< 2 / 2 > エラーメッセージ 内容 処置方法 0271: Check date and time settings セットアップで日付・時刻を確認してく セットアップで日付・時刻を設定 ださい。 してください。再三発生する場合 CMOS(RTC)の不良やバッテリが 切れかかっていることが考えら れます。 0280: Previous boot incomplete - Default configuration used 前回の起動が正常終了しませんでし た。デフォルト値が設定されました。 起動途中に電源断やリセットし た場合、次回起動時に発生するこ とがあります。セットアップにて 設定を確認してください。なるべ く、起動途中での電源断やリセッ トはお止めください。 02B0: Diskette drive A error フロッピーディスクAのエラーです。 接続ケーブルの勘合を確認して ください。問題がなければドライ ブまたはパソコンCPUユニット の問題が考えられます。 02B2: Incorrect Drive A - run SETUP ドライブAのタイプが正しくありませ セットアップを起動し、正しく設 ん。セットアップを起動してください。 定してください。 02D0: System cache error - Cache disabled システムキャッシュエラーです。 キャッシュは使用できません。 パソコンCPUユニットを交換修 理してください。 02F5: DMA Test Failed DMAテストが異常終了しました。 パソコンCPUユニットを 交換修理してください。 画面表示せず、ビ―プ音が鳴る。 PPC-CPU852(MS)-512 メモリやROMの問題が考えられ ます。 パソコンCPUユニットを交換修 理してください。 61 第7章 トラブルシューティング 62 PPC-CPU852(MS)-512 第8章 付録 第8章 付録 メモリマップ FFFFFFF 拡張メモリ 100000 FFFFF システムBIOS (96KB) E8000 E7FFF E0000 DFFFF システムBIOS (32KB) 使用可能なDOSハイメモリ (ISAバスおよびPCIバスに開放 されています。ただし、BIOSの 設定によりBIOSで使用する場 合もあります。) (64KB) D0000 CFFFF ビデオメモリおよびVBIOS (192KB) A0000 9FFFF コンベンショナルメモリ (64KB) 00000 図8.1 メモリマップ PPC-CPU852(MS)-512 63 第8章 付録 I/Oポートアドレス 表8.1 I/Oポートアドレス 64 アドレス サイズ 0000 - 000F 16 bytes DMAコントローラ 説明 PIC 割り込みコントローラ 0020 - 0021 2 bytes 002E - 002F 2 bytes スーパーI/Oコンフィギュレーションレジスタ 0040 - 0043 4 bytes システムタイマ1 0048 - 004B 4 bytes システムタイマ2 0060 1 byte キーボードコントローラ 0061 1 byte NMI, スピーカコントローラ 0064 1 byte キーボードコントローラ 0070 - 0073 4 bytes RTC リアルタイムクロック 0080 - 008F 16 bytes DMA ページレジスタ 00A0 - 00A1 2 bytes 割り込みコントローラ2 00B2 - 00B3 2 bytes リザーブ(APM) 00C0 - 00DE 31 bytes DMA コントローラ2 00F0 - 00FF 16 bytes 数値演算プロセッサ セカンダリ IDE コントローラ 0170 - 0177 8 bytes 01F0 - 01F7 8 bytes プライマリ IDE コントローラ 0200 - 0207 8 bytes リザーブ(オーディオ) 0228 - 022F 8 bytes LPT3 0278 - 027F 8 bytes LPT2 02E8 - 02EF 8 bytes COM4 02F8 - 02FF 8 bytes COM2 0330 - 0331 2 bytes リザーブ (MIDI) 0376 - 0377 2 bytes セカンダリ IDE 0120 - 0127 8 bytes リザーブ(Audio) 0274 - 0277 4 bytes リザーブ(ISA PnP) 0290 - 029F 16 bytes ハードウェアモニタ 0378 - 037F 8 bytes LPT1 0388 - 038D 6 bytes リザーブ (FM synthesizer) 03B0 - 03BB 12 bytes Video (Monochrome) 03C0 - 03DF 32 bytes Video (VGA) 03E8 - 03EF 8 bytes COM3 03F0 - 03F5, 03F7 8 bytes フロッピーディスクコントローラ 03F6 1 byte プライマリ IDE 03F8 - 03FF 8 bytes COM1 04D0 - 04D1 2 bytes 割り込み設定レジスタ(Edge/level triggered PIC) 0530 - 0537 8 bytes リザーブ(Windows Sound System) LPT n + 400h 8 bytes ECP port, LPT n base address + 400h 0CF8 - 0CFF 4 bytes PCIコンフィギュレーションレジスタ 0CF9 1 byte Turbo and reset control register 440 - 44F 16 byte リザーブ 800 - 80F 16 byte リザーブ 4000 - 400F 16 byte リザーブ 1000 - 107F 128 byte リザーブ 1180 - 11BF 64 byte リザーブ PPC-CPU852(MS)-512 第8章 付録 割り込みレベル一覧 表8.2 ハードウェア割り込みレベル(出荷時設定) 種類 8259 優先順位 内容 ベクタ 高 -I/O CH CKまたはWDT IRQ0 MASTER ↑ タイマ0 08H IRQ1 〃 | キーボード 09H IRQ2 〃 | 割り込みコントローラ2(スレーブ) 0AH IRQ8 SLAVE | リアルタイムクロック 70H IRQ9 〃 | システム予約 71H IRQ10 〃 | 未使用(ユーザー使用可) 72H IRQ11 〃 | PCIデバイス 73H IRQ12 〃 | PS/2マウス 74H IRQ13 〃 | コ・プロセッサ 75H IRQ14 〃 | ハードディスク 76H IRQ15 〃 | システム予約 77H IRQ3 MASTER | シリアルポート2(COM2) 0BH IRQ4 〃 | シリアルポート1(COM1) 0CH IRQ5 〃 | 未使用(ユーザー使用可) 0DH IRQ6 〃 ↓ フロッピーディスク 0EH IRQ7 〃 低 パラレルポート(LPT1) 0FH NMI PPC-CPU852(MS)-512 02H 65 第8章 付録 66 PPC-CPU852(MS)-512 第9章 オプション品一覧 第9章 オプション品一覧 ■シリアル変換ケーブル ・ PPC-SCC-01 ハーフピッチ36ピン→D-SUB 9ピン変換ケーブル (ケーブル長 50cm) ■ハードディスクユニット ・ PPC-HDD(MS)A ハードディスクユニット ・ PPC-HBR-01 ハードディスクユニット耐震固定金具 ■CD-ROMドライブおよび接続ケーブル ・ IPC-CDD-03 CD-ROM/DVD-ROMドライブ(ケーブル40cm付き) *1 *1: パソコンCPU本体に接続し、CFカードにOSをインストールする場合、付属ケ ーブルは使用できません。別途専用ケーブル(PPC-CDC-02)をご購入ください。 ・ PPC-CDC-02 CD-ROM DRIVE CABLE (ケーブル長40cm) *2 *2: パソコンCPU本体のCFカードにOSをインストールする際、 CD-ROM/DVD-ROMドライブ[ IPC-CDD-03]との接続に必要です。 ■コネクタターミナル ・ PPC-COT-01 コネクタターミナル(ケーブル1m付き) *3 *3: 拡張インターフェイス(EX.I/F)内のシリアル/パラレル/ USBの各インターフェイスをPC標準コネクタに変換します。 ・ PPC-DINAD-01 コネクタターミナル用DINレール取り付けアダプタ ■CFカード ・ CF-1GB-R コンパクトフラッシュ 1GB(FIX DISK仕様) ・ CF-2GB-R コンパクトフラッシュ 2GB(FIX DISK仕様) ・ CF-4GB-R コンパクトフラッシュ 4GB(FIX DISK仕様) ・ CF-8GB-R コンパクトフラッシュ 8GB(FIX DISK仕様) PPC-CPU852(MS)-512 67 第9章 オプション品一覧 ■TFTカラー液晶ディスプレイ < アナログRGB仕様 > ・ FPD-H21XT-AC (15インチ 1024×768ドット、パネルマウント用) ・ FPD-M21VT-AC (12.1インチ 800×600ドット、パネルマウント用) ・ FPD-L21ST-AC (10.4インチ 640×480ドット、パネルマウント用) ■アナログRGBディスプレイ用タッチパネルケーブル ・ IPC-CBL3-2 タッチパネル、COMケーブル(2m) ・ IPC-CBL3-5 タッチパネル、COMケーブル(5m) ■マニュアル ・ PPC-CPU852(MS)-MU 68 英語ユーザーズマニュアルセット ・ パソコンCPUユーザーズマニュアル ・ バスインターフェイスドライバユーザーズマニュアル PPC-CPU852(MS)-512 第10章 パソコンCPU関連マニュアル 第10章 パソコンCPU関連マニュアル ・ MELSEC-Q パソコンCPUユニット、バスインターフェイスドライバマニュアル 日本語版: PPC-CPU852(MS)-MJ、英語版: PPC-CPU852(MS)-MU ・ ハードディスクユニットマニュアル PPC-HDD(MS)に添付 ・ コネクタターミナルマニュアル PPC-COT-01に添付 ・ CD-ROM/DVD-ROMドライブマニュアル IPC-CDD-03に添付 ・ ハードディスクユニット耐震固定金具マニュアル PPC-HBR-01に添付 PPC-CPU852(MS)-512 69 第10章 パソコンCPU関連マニュアル 70 PPC-CPU852(MS)-512 第11章 他社製推奨品一覧 第11章 他社製推奨品一覧 ■キーボード/マウス共用ケーブル ・ KB-PSY02K3 サンワサプライ社製PS/2スプリッタ 本製品のキーボード/マウスコネクタをキーボード用とマウス用に分配 するケーブル ■USB FDドライブ ・ USB-FDX4BK PPC-CPU852(MS)-512 アイオーデータ社製USB FDドライブ 71 改訂履歴 年 月 改訂内容 2007年6月 三菱製シーケンサ・ユニバーサルモデル対応に伴う修正 2008年1月 オプション変更、サポートモデル追加 PPC-CPU852(MS)-512 ユーザーズマニュアル PPC-CPU852(MS)-MJ 発行 株式会社コンテック 日本語 英語 中国語 2008年1月改訂 大阪市西淀川区姫里3-9-31 〒555-0025 http://www.contec.co.jp/ http://www.contec.com/ http://www.contec.com.cn/ 本製品および本書は著作権法によって保護されていますので無断で複写、複製、転載、改変す ることは禁じられています。 [10242006] [01212008_rev3] 分類番号 部品コード A-46-963 LYGB723
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