美 作 流 通 信 26 新年明けまして お目 出 とうござい ます 19 本 年が一門の皆様とご家族 にとり おだ やかで床しい 年 で あり ます よ う心 より お 祈 り申し上げます。 12 ぽち 袋 =一番太鼓= 略して︿いち ばん﹀とも いわれ る儀式音楽で 、芝居が開演される ということを知らせるための大太 鼓の鳴り物のこと。その打法は最 初﹁縁打ち﹂に始まり、大太鼓の 銅の中央を長桴で“カラカラ、カ ラカラ ”と打つ。これは鼠木戸の 開く音を模した音だといわれて い る。次に“ドロン、ドロン”と打 ち込みを二回打って次第に早間に 打 ち お ろ し 、﹁ 時 の 太 鼓 ﹂ の 心 持 ちで次第にのってこれを二回打つ。 二回目の結尾を次第に消して、次 に ︿ 地 ︵ じ ︶﹀ に 移 り 、“ ド ロ ン 、 ドン、ドン、ドン、ドロンドン” と繰り返し、この音が“ドントコ イ、ドントコイ”と聞こえるよう に打つのが秘伝とされている。地 はその大太鼓の奏者の修練も 加わ って 、替手、手事などいろいろな 手法で打ち囃され、これを打ち続 けて次第に早間になると打ち下ろ して 、次に︿打上げ﹀になって 打 ち納める。一番太鼓は歌舞伎初期 には、相撲と同じく櫓の上で 早暁 から打ち囃されたが、柳営︵千代 田城︶の登城・下城の太鼓の音と 紛らわしいということで禁じられ、 以後は下座で打ち囃されるように なった。 美穂の ﹁ か ら だ に ち ょっ と い い は な し ﹂ その六 空気を感じる 人 が生き るために絶対 必要な空気、 色も形もあり ませんが、皆さんはど んな時空 気の存在 を感じ ますか? 私も日本舞踊を始めるまではあまり 考え たこと が ありま せんで し た。 し かし、 最近先生に 振りを写 して いた だ く 時や 、 群舞を 踊ると き に、先 生 や 隣に踊る人の気配や息づかいみた いなものを感じます。空気が伝えて くれ る情報を 神経 を集 中 させて い る 瞬間!楽しい 成人した人の日常生活 にはあまりないことです。 日 本には 、 その 場 の空 気を よむ と いう 言葉があります 。それは互い に 気持ちよ く同じ空間を共有す る為の 知的なルールだと 思います。 今 、 私 は “い い 日 旅 立ち ” と い う 素敵 な 群 舞を お稽 古 して い ま す。 両隣の人のここち 良い気を感じなが ら 壮大な空 間を表現でき たらと 思っ て いるところ です。 だから程 良く緊 張する 群 舞は楽 し いで す 。 人間 の持 つ能 力を磨 いて 、今 日も さ あお 稽 古で す 。 ︵続く︶ 山田美穂 ﹁健康 の ため には死んで も い い ﹂な んて 笑 い 話が あ り ます が 、 笑 いの効用は お医者さんは じめ皆 認め るとこ ろです 。笑いがあ るとこ ろ には 幸 せが あ りま す 。テレ ビは お 笑 い 芸人 で あ ふ れて いま す 。 私 も 先 日 は 飛 行 機 の中で 落語 を 楽し んで きま し た。 今年 は ずっと笑顔で 過ご した いもので す。 ︵ 智子︶ www:geocities.jp/nichibumimasakaryu 美作流ホームページ すればいい、と解ったような解らない こと云ってるとお思いでしょう。が、 これだけは覚えておいて下さい。古今 東西優れた舞踊家と呼ばれる人は、み んなそうしてきたのです。それこそが 誰も真似のできない、あなたの踊りの 完成に近づくことになるのです。迷わ ないで地道にお稽古を積み重ねて参り ましょう。私は、そのお手伝いを今年 も一所懸命させていただきます。 十日からの初稽古、ほんとうに待ち通 しゅうございます。 “こいつあ春から縁起がいいは ”と いきたいものです。 5 [email protected] 編集 美作智子 家元百合佐保 ◎2月 ◎8月 6 7 土浦 土浦 13 14 土浦 土浦 20 21 土浦 土浦 27 28 土浦 土浦 12 日(日)舞初め会 於阿見町本郷ふれあいセンター 19 日(日)美作流定期公演 於つくばカピオホール 土 4 つくば 11 つくば 18 つくば 25 つくば 金 3 つくば 10 つくば 17 つくば 24 つくば 木 2 つくば 9 つくば 16 つくば 23 つくば 水 1 つくば 8 つくば 15 つくば 22 つくば 29 火 月 日 平成 二 十四 年正月 家元 美作百合佐保 年初早々ご丁寧なお年賀状を頂戴し て恐縮に存じます。ご無礼は重々承知 の上でこの一状をもって皆様への年賀 のご挨拶とさせていただきます。 私は年の瀬に、辰年にちなんだ凧を 買いました。元旦を迎え稽古場の壁に 飾りました。狭い壁面に窮屈そうに張 りついている凧。でも私の心の中では、 風を切って大空高く舞っている凛々し い姿が見えるのです。大空はさぞ・・ 自由なことでしょう。何の制約もない と云うことは本当に素晴らしい。そう だ。私今年は凧でいこう。 なんだかわく・・してきました。とは 云え、日本舞踊は様式美と云う名の制 約が着物を着ているようなものです。 あっちを向いてもこっちを見ても制約 だらけ。伝統芸能であるが故の、それ はさけて通れない大切な決まりです。 しかし・・・と私は思うのです。なに も制約に屈することはない。自からの 思想と哲学と祈りで制約を膝下に制服 平成 24 年(壬辰)2 月(如月) '12/1/5 発行 美作流事務所(茨城県つくば市並木 4-16-1-610 Tel029-856-8576) 美作流通信通巻第 114 号
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