平成 - 日南町役場

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平成 17 年 第8回(定例)日 南 町 議 会 会
議 録(第3日)
平成 17 年 10 月3日(月曜日)
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議事日程(第3号)
平成 17 年 10 月3日
午前9時開議
日程第1 議案第 116 号 財産の取得について
日程第2 議案第 117 号 公の施設に係る指定管理者の指定について
(日南町総合文化センター)
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本日の会議に付した事件
日程第1 議案第 116 号 財産の取得について
日程第2 議案第 117 号 公の施設に係る指定管理者の指定について
(日南町総合文化センター)
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出席議員(15 名)
1番 惠比奈 礼 子君
2番 内 田
章 久君
3番 平 井 正 之君
4番 木 山
博 之君
5番 長 岡 つる子君
6番 久 代
安 敏君
7番 絹 谷 眞 幸君
8番 奥 迫
廣 人君
10 番 村 上 正 広君
11 番 三 上
惇 二君
12 番 長谷川
篤君
13 番 小 竹
等君
14 番 福 原
實君
15 番 福 田
稔君
16 番 坪 倉
勝 幸君
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欠席議員(なし)
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欠
員(1名)
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事務局出席職員職氏名
局長 ─────── 田
辺 ひろ子君
書記 ─────── 石 倉 嘉 寛君
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説明のため出席した者の職氏名
町長 ─────── 矢
田 治 美君
助役 ─────── 七 瀬 英 夫君
総務課長 ───── 増
原
聡君
自治振興課長 ─── 藤 原 郷 史君
福祉保健課長 ─── 山
内 崇 史君
建設農林課長 ─── 青 戸 敏 朗君
住民生活課長 ─── 伊
田 健 一君
教育長 ────── 山 本 静 夫君
病院事業管理者 ── 安
東 良 博君
教育次長 ───── 吉 川
保君
総合政策課長─── 内 田
格君
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午前9時00分開議
○議長(坪倉 勝幸君)おはようございます。
ただいまの出席は15名であります。定足数に達していますので、第8回日南町議会定例会を再開い
たします。
直ちに本日の会議を開きます。
本日の議事日程の報告をいたします。これについては、あらかじめ配付したとおりであります。
本町の監査委員から、平成17年9月16日付をもって、地方自治法第235条の2の規定による例
月出納検査の結果について報告がありました。別紙写しを配付して報告いたします。
ここで、執行部から発言が求められていますので、これを許します。
矢田町長。
○町長(矢田 治美君)おはようございます。議会報告の中で、若干報告をいたしたいと存じます。
ことしは、ちょうど国勢調査の年でございまして、このたび10月1日での国勢調査を今調査員にお
願いをしておるところであります。町民の皆さんに御協力をいただきながらスムーズに実施してまいり
たいというふうに思いますが、一番心配しておるのは人口の減少、そして少子高齢化での高齢化率も上
がるというふうに思いますけれども、その中で地方交付税の減にまたつながってくるということを心配
をしているところでございます。したがいまして、自立に向けて、何とか雇用の場の確保等々を含めて
地域の活性化に努力してまいりたいと、そのことを強く感じる次第でございます。
議会の報告書をお配りしておると思いますけれども、9月の23日に県の畜産共進会が琴浦町でござ
いました。この中で、和牛の部では、3区で山形猶方さん、1等をいただいております。乳牛におきま
しても3区で西尾篤朗様が1等を受けられまして、乳牛につきましては、ことし全共が栃木県で開催を
されます。これに品評会に出場されるということで、努力をいただいて1等ということで、大変光栄な
ことだというふうに思います。和牛の方は、御承知のように鳥取県で19年に開催ということでござい
ますけれども、乳牛はことしということで出場いただくということでございます。
それから、9月の28日でございますが、国土交通省と、そして中国財務局の災害査定がございまし
た。河上地内のあの崩落の災害復旧が認定になりまして、おかげをもちましてこれがスムーズに復興が
図られるではないかというふうに思っておるところでございます。今からでございますので、来年度に
かかってこようかと思いますけれども、早期の復旧をお願いをしているところでございます。以上、報
告をさせていただきます。
○議長(坪倉 勝幸君)七瀬助役。
○助役(七瀬 英夫君)本日の議会に、倉光病院事務長が公務で出張しております。欠席の報告をさせ
ていただきます。
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日程第1 議案第116号
○議長(坪倉 勝幸君)日程第1、議案第116号、財産の取得についてを議題といたします。
本案につき、提案者から提案理由の説明を求めます。
矢田町長。
○町長(矢田 治美君)議案第116号、財産の取得につきまして、本議会の議決をお願いをするとこ
ろでございます。
内容でございますけれども、福祉仕様車ということになっておりますが、リフト車3台でございます。
相手方といたしましては鳥取トヨペット株式会社米子営業所でございます。取得価格でございますが、
922万4,000円でございます。
内容につきましては、また詳細を説明いたしますので、よろしくお願い申し上げます。
○議長(坪倉 勝幸君)増原総務課長。
○総務課長(増原
聡君)若干補足をさせていただきます。お手元の方に議案第116号資料という
のがあるかというふうに思います。
1番、サイドリフト車、これが1台でございます。単価といたしまして246万8,000円で契約
をしております。下の方、リアリフト車、トヨタハイエースでございますが、これが2台でございます。
単価といたしまして337万8,000円の2台というふうなことで契約をお願いしておるところでご
ざいます。よろしくお願いいたします。
指名業者の方は4社出しておりますけども、うち2社が辞退というふうなことで、白土自動車と契約
相手の鳥取トヨペット2社での入札となっております。
○議長(坪倉 勝幸君)これより本案に対する質疑を許します。
6番、久代安敏議員。
○議員(6番
久代
安敏君)6番です。この3台の取得ですけども、福祉仕様車ということですね。
具体的に、どこでどういうふうな形で使用されるのか。この説明がありませんでしたが、どうでしょう
か。
○議長(坪倉 勝幸君)山内福祉保健課長。
○福祉保健課長(山内 崇史君)使用場所について御説明をさせていただきたいと思います。
サイドリフト車につきましては、あかねの郷で使用をするということに聞いておりますし、それから
リアリフト車2台でございますけども、そのうち1台はあかねの郷、1台はおおくさ荘で使用するとい
うふうに福祉会の方から聞いております。
○議長(坪倉 勝幸君)6番、久代安敏議員。
○議員(6番 久代 安敏君)介護保険の関係のサービス事業は、すべて、いわゆるこの社会福祉法人
の日南福祉会が事業主体でやっているわけですね。こういう財産の取得を公費で行う、これは一つの公
設民営のあり方だと思うんですが、例えばこの後ついて回る維持管理ですね、そういうことについても
やっぱりきちっとした、取得した以降の維持管理、これはどうなるのか。どういう使用のされ方に、町
が買って日南福祉会が利用するというだけでは、説明不足だというふうに思います。そこのあたりを、
町が買ってくれるんだから、福祉会としては大いにそれを利用して福祉サービスをやればいいんだけど
も、そのあたりをどういうふうに説明をされるのか、お聞きしておきたいと思います。
○議長(坪倉 勝幸君)山内福祉保健課長。
○福祉保健課長(山内 崇史君)このたびの車両整備につきましては、施設、そして法人の立ち上げと
いう中で、財源的に非常に有利な宝くじの100%助成でございますから、そういったことで整備をし
ようということで、年度末になってそういうお話があって、それに。ただ、この申請につきましては、
町が事業主体でないとできないということで町の方でさせていただいたということです。
車両整備につきまして、配車をしますと、基本的に当然あとの維持管理やコスト等につきましては、
法人の方で全部御負担を願うということでございます。
○議長(坪倉 勝幸君)以上で質疑を終結いたします。
これより討論、採決を行います。
日程第1、議案第116号、財産の取得についての討論を許します。
〔討論なし〕
○議長(坪倉 勝幸君)討論を終結いたします。
これより採決を行います。
議案第116号は、原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(坪倉 勝幸君)御異議なしと認めます。よって、本案は、原案のとおり可決されました。
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日程第2 議案第117号
○議長(坪倉 勝幸君)日程第2、議案第117号、公の施設に係る指定管理者の指定について(日南
町総合文化センター)を議題といたします。
本案につき、提案者から提案理由の説明を求めます。
矢田町長。
○町長(矢田 治美君)議案第117号の公の施設に係る指定管理者の指定につきまして提案説明をさ
せていただきます。
これは、地方自治法第244条の2第3項の規定により、議会の議決をお願いするところでございま
す。
この指定管理者の指定でございますが、相手方はアシスト日南、代表、恩田博充でございます。管理
を行わせる施設の名称でございますが、日南町総合文化センターでございまして、このうち図書館と美
術館の運営、それとレストランの営業部門は除いております。管理を行う期間でございますけれども、
17年の11月1日から3カ年でございます。管理業務の範囲でございますけれども、総合文化センタ
ーの運営と維持管理でございます。これの利用許可あるいは使用料の収受等でございます。5番目の料
金に関する事項につきましては、先ほどの使用料の収受でございますけれども、歳入は日南町の歳入と
して受けるということで、取り決めをさせていただきたいというふうに思います。
詳細につきましては、資料を添付いたしておりますので説明いたさせますので、よろしく御審議を賜
り、議決賜りますようお願い申し上げます。
○議長(坪倉 勝幸君)増原総務課長。
○総務課長(増原
聡君)議案第117号につきまして若干補足説明させていただきます。
本件でございますが、さきの議会の方で条例改正をさせていただきまして、9月5日の日に指定管理
者に係る現場説明会を行っております。現場説明会の方には2社参加いただきまして、2社に説明をさ
せていただきましたが、申し込みとしては1社のみということで、今回予定をしておりますアシスト日
南、代表、恩田博充様、これは個人でございますけども、この方のみ応募というふうになっております。
また、一番肝心な部分の費用というふうなことでございますが、従前の中で委託料といたしましては
現在の金額の中というふうなことをしておりますが、これにつきましては、また本会期中に補正予算を
お願いしたいというふうに思っておりますが、11月1日から来年の3月までというふうな形で試算を
いたしましたところ、委託料といたしましての総額では、大体67万円、直営でやるよりも減るという
ふうな試算をしております。
なお、そのほかに実際には現在は行政が行っておりますので消費税がかかっておりません。消費税を
含めますと、消費税が大体あと90万かかっておりますので、合計いたしますと大体150万から16
0万の経費の節減になるんではないかというふうに見ております。ただし、今年度におきましては4月
以降、直接の既にいろいろな委託料等を契約をしております。したがいまして、今から、11月からと
いうふうなことでは若干経費の節減にならない部分もございます。次年度、18年度におきましては、
大体1,000万以上の直営でやるよりも指定管理者にお願いする方が経費としては節減できるのでは
ないかというふうな見込みを立てておるところでございます。
続きまして、資料の方、1、2、3というふうに用意をしておりますが、順序逆になりますが、資料
の3をごらんいただきたいというふうに思っております。
資料の3は、日南町の文化センターの周辺図の平面図でございます。この太い線で囲んだ部分を今回
指定管理に出したいというふうに思っております。本来ですと、文化センターの前の部分の駐車場部分、
また下手の部分の駐車場部分も一体的に指定管理に出す方がいいかというふうな御意見もあろうかと
いうふうに思っておりますが、やはり今回、指定管理を受けられる方々につきましても、まだ、どうい
いますか、緒に立った部分でございまして、できればこの部分でお願いをしたいというふうなことで、
今回の合意に至っておる次第でございます。将来的には、やはり経費の節減、さまざまな面から一体的
な駐車場の管理もお願いをするのが筋ではないかというふうに思うところでございます。
続きまして、議案第117号の資料1の方を見ていただきたいというふうに思っております。この冊
子が、当該団体から、グループから出た事業計画でございます。管理運営に当たっての経営方針につき
ましてるる書いてございますが、要は、やはりこの文化センターは日南町の文化の中心の施設でござい
ます。町民とともに歩む施設というふうなことで位置づけをしていただいておりまして、現在の私ども
の方針に沿うのではないかというふうな考え方をしておるところでございます。
また、2ページの方を見ていただきたいというふうに思っておりますが、施設の管理というふうなと
ころで、職員の配置というふうなことでアシスト日南の構成員というふうなものがございます。代表の
恩田さん以下、現在文化センターで嘱託職員として長年勤務をしていただいた方々がそのまま移行をし
ていただけるというふうな計画になっておるところでございます。
3ページの組織図でございます。本指定管理者の議案にもございますように、レストラン部分、図書
館部分、美術館部分の運営を除くというふうな形でございまして、施設の維持管理につきましては、日
南町総合文化センターの太い枠の中に入っておりますように、一体的に指定管理の方で行っていただく
というふうな考え方をしておるところでございます。
続きまして、4ページでございます。4ページの中ほどでございますが、施設の運営というふうな部
分がございます。いわゆる施設の運営には、1つには維持管理の運営というふうなものがございます。
もう1点は、やはりイベントと申しますか、文化事業の運営というふうなものがございます。これにつ
きまして、自主事業計画を指定管理者の方で出していただく。その中で、ただ単にアシスト日南が考え
ていただくだけではなく、①にございますように、町民の代表などで構成する文化センター自主事業企
画運営委員会を設立し、企画会議を行い決定するというふうな形で、町民の方々の声も含めた事業の決
定というふうなことを計画されておるようでございます。
また、5ページの中ほどでございますが、個人情報の保護の措置というふうなことでございます。日
南町では平成12年に個人情報保護法を制定しておりますし、ことしの春には個人情報保護法というの
も施行されております。この中で責任者を定め、個人情報の漏えい等のないように努めるというふうな
形が定めてございます。この冊子の中にも別途その規定がございますので、御一読いただければという
ふうに思っております。
また、災害時というふうなこと、緊急時対策でございます。その下の段に緊急時対策というふうなこ
とを書いてございます。お手元の方に資料2というのがございまして、日南町総合文化センター危機管
理マニュアルというふうなものございます。御承知のように、日南町では非常に大規模な集客施設でご
ざいますが、その中で、いわゆる災害時また緊急時等避難誘導というふうなもの、それを団体の方で定
めていただきまして、危機管理に備えるというふうなものを定めていただいておるところでございます。
以上のような観点を審査いたしまして、この公の施設、総合文化センターにつきましてアシスト日南
が適切ではないかというふうな結論に至っておりますので、よろしく御審議賜りたいと思います。
○議長(坪倉 勝幸君)本案に対する質疑を許します。
6番、久代安敏議員。
○議員(6番 久代 安敏君)アシスト日南の、聞くところによると特定非営利法人だと、いわゆるN
POだとも聞いていますが、指定管理者として委託するに当たって、情報公開の立場からも当社の定款
及び就業規則、これの公開を求めたいと、まず1つ思います。それについてどうでしょうか。
それと、今ここに上げておられるアシスト日南の構成員は、日南町の直営で今月いっぱいやられて、
11月1日からこの法人に委託するということですけども、社会教育の職員がいますね、教育委員会の。
この職員についてはどうなるのかという点。
それと、今まで確かにこのアシスト日南の設立趣意書等々を見て、確かに総合文化センターの中で長
年勤めておられた方ばかりです。で、確かにそういう点では、もちろん即戦力になると思うんですけど
も、本来、私、こういう文化芸術あるいは社会教育も含めたそういうことを特定非営利法人に業務委託
をするということで、しかも実際ここの中にいる職員は、これまで長年、町の直営でやってきて、町民
の税金でそのキャリアを養ってこられた方ばかりですね。そういう人たちに出されるわけですけども、
本当にそれで日南町の文化政策、文化芸術あるいは社会教育が、どう変わるのかという点が、まず、な
ぜどう変わるのかと。確かに財政的には60数万とか、消費税の関係があって百数十万節減できるとい
う話もあったけども、単にそういう節減できる問題だけじゃなくて、文化芸術が、どう社会教育も含め
て変わっていくのか。この点をはっきりしてほしいということです。
とりあえずその点について質問しておきます。
○議長(坪倉 勝幸君)増原総務課長。
○総務課長(増原
聡君)まず、組織でございますが、NPOというふうに御指摘をいただきました
が、現在NPOではございません。お手元の資料1の6ページの後にアシスト日南事業所概要というふ
うなものがあろうかと思います。総則といたしまして、名称、この団体はアシスト日南というというふ
うな形でございます。あくまでも任意グループというふうな形になろうかと思っております。将来的に
はNPOであるとか有限会社であろうとか、そういうふうな形になろうと思いますが、課税上の話をし
たらちょっとおかしくなりますけども、みなし法人というふうな形で、恩田様の方が個人事業者という
ふうな形、その従業員の方々が構成員だというふうに御理解をいただきたいというふうに思います。
それから、社会教育の職員といいますよりも、現在文化センターにおります職員というふうな意味だ
というふうに認識しておりますけども、これ現在1名、職員を派遣しております。本来的には11月1
日から、行政の方に戻すというのが本旨というふうに思っておりますが、御承知のように本年度の事業
は既に走っておりまして来年の3月まで事業が走っております。したがいまして、それをサポートする
意味で行政職員を来年の3月まで常駐させるというふうな考え方にしておるところでございます。
4月以降につきましては、当然ことしの11月ぐらいからアシスト日南の方で新年度の事業というふ
うなものを御提案いただくわけでございますので、その中で判断をするわけでございますが、4月以降
については、その分、人件費については、先ほど申しますように、委託料の中に含めませんので他の行
政の仕事なり、教育委員会の中の社会教育または文化行政等に担当する場合もあろうかというふうに思
っております。
続きまして、最後の文化芸術に及ぼす影響というふうなことでございます。本来ならば、教育長が答
えるのが筋かというふうに思います。若干足らんところがあれば、また教育長の方からお答えをいただ
きたいというふうに思っておりますけども、先ほど申しました経費につきましては、やはりこれはいわ
ゆる物件費的な経費でございます。これから文化行政を進めていく中で、また発展させる意味の中では、
やはりコストを削減しながら、その部分のどういいますか、維持的なコストを削減しながら、そのもの
をやはりソフト的なものにつぎ込んでいくなり、有効に使っていくというふうなことが本旨だろうとい
うふうに思っております。したがいまして、今回削減できたものが、そのまま文化行政の方に費やすと
いうことではないかもしれませんが、やはりそういうふうな形の中で生かしていきたいというふうに思
っております。
また、これまで行政というふうなものの中で文化センターが動いてきたわけでございます。例えて申
しますと、月曜日等につきましては休館というふうなものもございましたし、町民の方々にとって使い
づらい部分もあったかというふうに思っております。先ほど町長が申しましたように、例えば利用料等
の収受につきましても、使用したときにその場で受け取れなかったというふうなものもございますが、
今回の指定管理者の中で、使用された方が、その場で文化センターの方に払っていただくというふうな
こともできるわけでございます。
そういうことも含めて、また将来的にはまた条例改正もお願いすることになろうかと思いますが、現
在は営利を目的とした、いわゆる施設の利用、文化センターのホールを除きまして、例えば多目的ホー
ルでの営利を目的とした使用等につきましては、できない形になっております。やはりこれにつきまし
ても、指定管理を機に十分な利用をしていただいたり、町民の方々また町内の企業の方々にも御利用し
ていただきやすい施設にしていくと。そういう中で、文化行政、文化芸術の方も同じように、住民の方々
の利用しやすい形にしていくというふうなことができるのではないかというふうに認識しとるところ
でございます。
○議長(坪倉 勝幸君)山本教育長。
○教育長(山本 静夫君)総務課長の方から詳しく説明いたしましたが、私の方から、今回の指定管理
者制度によって、その芸術文化あるいは社会教育がどう変わっていくかということの御質問に対してお
答えをさせていただきたいというふうに思いますが、この文化センターの運営につきましては、文化セ
ンター開設以来、財団の運営等という大きな目的も掲げて歩んできました。そういう中で、財団等の取
り組みもいろいろと研究いたしましたが、その方向が見出せず、今回の指定管理者制度、これを適用す
ることによって、当初から目的としておりました文化振興事業の効率的な展開あるいは専門的な業務の
レベルアップ、こういうものを図るとともに、町の文化芸術、これらの活動の一層の充実を図っていき
たいというふうに考えております。
これらの動きによって町独自の主体的な文化事業の展開、これが推し進められ、また住民の皆さんの
多様なニーズに一層こたえていけるようになるというふうに考えておりますので、よろしくお願いいた
します。
○議長(坪倉 勝幸君)アシスト日南の就業規則等についてはどうでしょうか。
増原総務課長。
○総務課長(増原
聡君)先ほども足らない点があったかと思いますが、定款といいますのが個人の
事業所になっておりますので、6ページの後にございますように、アシスト日南事業所概要というふう
なもので定めています。いわゆる有限会社等の法人ではございませんので、いわゆる定款を定める必要
はない。ただ、当然公の施設を扱う団体でございますので、それに準じたものを定めていただいて御提
出をいただいておるというふうに思っております。
就業規則につきましては、これは代表の方と個人の方の雇用関係でございますので、そこまで町が踏
み込んで、不要のところまで踏み込むところはないというふうに思っておりますので、御提出をいただ
いておりません。以上でございます。
○議長(坪倉 勝幸君)6番、久代安敏議員。
○議員(6番 久代 安敏君)改正地方自治法で一昨年から指定管理者制度が施行されて、文化センタ
ーもそういう方向で条例もできているわけですけども、今ちょうど年度中途ですね。確かにこの総合文
化センターについては、財団法人の話とか、いわゆるアウトソーシングが行革の中での議論をされてき
ました。私は、その都度、この日南町にあって、そういう、この文化センター27億かけてつくってい
るわけですけども、大きなものをつくれば大体4%のランニングコストが要ると言われています。確か
に前年も7,000万近くの文化センターに決算書では維持管理費が要っていると思うんですけども、
教育長に伺いしたいと思いますけども、先ほどの答弁で、その文化芸術あるいは社会教育含めて、この
柔軟な対応ができるというふうな、これまでの技術を生かして伸ばせるというふうなことを言われまし
たけども、こうしたふうに、この年度中途で、私はこの指定管理者制度そのものに問題があると思うん
ですけども、さらにこうした年度中途にされることについてはどうか。それからもう1点は、指定管理
者制にする場合、総務省も言っているのは、住民に広く公開して、なぜ総合文化センターを指定管理者
にするのかということを日南町民に広く知らせることも必要だと。むしろ指定管理者制度を進めるため
の言い分なのかもしれませんが。それにしても、今回文化センターを指定管理者にするに当たって、住
民にはどういうふうな形で、新たに指定管理者制度でやるということ、あるいは公募についても、その
辺の住民への情報提供などはどうだったのかという2点について、さらにお聞きしておきたいと思いま
す。
○議長(坪倉 勝幸君)山本教育長。
○教育長(山本
静夫君)指定管理者の運用について、年度中途ということについての御質問でござい
ますが、これにつきましては、先ほど言いましたように、文化センターの、先ほど言われましたアウト
ソーシング、外郭団体への管理委託という運用をしていくという基本的な考えでずっと進んできておっ
た中でありまして、指定管理者制度の適用に向けてしっかりとらえていこうという中で、今回、年度当
初からという運用が非常に厳しいものがございました。そういう中で条例改正等を図っていただきなが
ら11月1日からの運用に持っていこうという結論に至りました。その中で、年度中途でありますので
非常に厳しいものがあります。それでも早いうちの指定管理者制度の適用という基本的な考えで進んで
おりましたので、自主事業部分あるいは文化振興事業部分の事業部分については、年度中途での委託業
務としないという方向で、これについて施設の維持管理のみについて11月1日からの指定管理者制度
ということに踏み切ったところでございますので、御理解をいただきたいというふうに思います。
○議長(坪倉 勝幸君)増原総務課長。
○総務課長(増原
聡君)今の11月1日でございますが、先ほどから申しておりますように、今教
育長が申しました事情もございますし、やはり来年度の、次年度の事業というふうなものを考えたとき
に、12月の予算編成を踏まえた中で11月1日というのがやはり一番タイムリミットと申しますか、
時期を得たというふうに考えております。
また、指定管理者に係る広報等でございます。指定管理者の制度につきましては、御承知のように地
方自治法の改正の中で既に町報に載せたり、それから各種政府広報等や新聞紙上等で流されておるとこ
ろでございます。御承知のように18年3月にはすべての施設について、そういうふうなことを判断し
ながら出していくというふうなことがございますので、この文化センターのみにかかわらず、現在この
予算編成に向けて町内の公の施設すべてについて再検討をするようにということで、既に職員に通知を
しておるところでございます。この文化センターの指定管理につきましては、広告及びホームページ及
びケーブルテレビというふうなもので周知をしておるところでございます。やはり確かに、その施設に
ついて、どういうふうにするかというふうなことで、町民に広くお示しをして意見を聞くというふうな
ことも、確かに一つの大きな要素であるというふうに思っておりますけども、あくまでもやはり公の施
設の中で考えるならば、行政の方がしっかりした方針をつくって、それについて運営なり、それから例
えばこの文化センターであれば活用の方法につきまして広く住民の方々に意見を求めることの方が、よ
り重要ではないかというふうに思っておりますので、御理解を賜りたいというふうに思っております。
○議長(坪倉 勝幸君)ほかにありませんか。
〔質疑なし〕
○議長(坪倉 勝幸君)以上で質疑を終結いたします。
これより討論、採決を行います。
日程第2、議案第117号、公の施設に係る指定管理者の指定について(日南町総合文化センター)
の討論を許します。
6番、久代安敏議員。
○議員(6番 久代 安敏君)私は、本案について反対の立場から討論を行います。
先ほど来のこの質問の中の総務課長、教育長の答弁を聞いていて、直営で十分できること、むしろ今
ある町のさまざまな施設が直営で問題になっていることの中身が、直営で十分機能されていないことが、
まさに答弁の中で言われている。例えば現金の収受なんか、私はいつも思ってました。文化センター利
用するときにです、なぜその場で現金が払えないのか。こんなことは直営でもすぐできるんですよ。そ
れがアシスト日南になったらできるんですか。そういう言い方はありませんよ。むしろ行革の中で、今
ある問題を正していくことで十分やれるということばかりなんですね。しかも、60数万とかの経費節
減なんて今の中でも十分やれるんじゃないですか。私はそういうふうに思います。
確かに私は、この任意団体が、こういう社会教育をとか文化芸術を受ける、むしろ受けた事業をボラ
ンティアとかそういう任意団体がやるのなら結構だけども、いわゆる町の委託料の中で、自由にやれる
ことになる、これは非常に文化芸術、社会教育の上からも問題があるというふうに私は思います。むし
ろこれまでの文化センターのさまざまな経費上の問題、運営上の問題を財団法人化すること、アウトソ
ーシングでのみ切り抜けようとしてきたこれまでの執行部の姿勢こそ問われているのであって、こんな
ことで日南町の文化芸術、社会教育が発展するなんて思えない。
私は、そのことを強く訴えて反対の立場を明らかにしたいと思います。以上です。
○議長(坪倉 勝幸君)本案に対する賛成者からの発言を許します。
3番、平井正之議員。
○議員(3番 平井 正之君)私は、議案第117号に賛成の立場で討論を行います。
本町は、反対者も含めまして単独自立を今日選択して、今やっております。このために、あるいは自
立をするためには、一層の行財政改革は必要だろうと、また求められているというふうに私は理解して
おりますし、反対者も異論のないところであろうというふうに私は思います。そのためにも、自立推進
本部も設置をされておりまして、その中で83項目等に対して、廃止を含めた見直し、あるいは削減、
あるいは効率化など徹底した改革が検討されております。提案をされております文化センターの指定管
理者指定についても国と一緒で、地方にあっても民間にできることは民間に移していく。公務員でなけ
ればならない理由はどこを探しても何一つありません。遅きに失した感じだというふうに私は断言をし
ても間違いないというふうに思っております。
反対者が言われておりますように、社会教育、文化振興は官でなければならないことはないんです。
本来なら、これは民間がやっていく、民がやっていく、町民がやっていく、個々がやっていく、このこ
とが本流であり本筋であるというふうに私は理解をしております。よって、この指定管理者の指定につ
いて、賛成の立場でありますので、討論をいたします。終わります。
○議長(坪倉 勝幸君)討論を終結いたします。
これより採決を行います。
議案第117号は、原案のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(坪倉 勝幸君)起立多数であります。よって、本案は、原案のとおり可決されました。
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○議長(坪倉 勝幸君)本日は以上をもって会議を閉じ、散会にいたしたいと思いますが、これに御異
議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(坪倉 勝幸君)御異議なしと認めます。よって、本日はこれをもって会議を閉じ、散会とする
ことに決定いたしました。
本日はこれをもって散会といたします。お疲れさまでした。
午前9時43分散会
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