「鳥取県九条の会」(準備会)通信 第 11 号 2007 年 11 月 20 日

「鳥取県九条の会」(準備会)通信 第 11 号 2007 年 11 月 20 日
事務局 〒684-0052 境港市麦垣町 12-1 TEL&FAX 0859-45-3422(浜田)
e-mail [email protected]
ホームページ http://tottori9jo.sub.jp/(管理者 事務局・石橋俊夫)
この通信は、
「鳥取県九条の会」(準備会)呼びかけ人各位のほか、各地の「九条の会」(準
備中を含む)事務局その他の関係者に、
「会」の動きや県内の状況、関連する事項をお伝えす
るため、主に郵送と、フアックス、宅配、メールなどの方法でお届けしています。
事務局・浜田が体調不良のため長期にわたり発行を中断し、申し訳ありませんでした。
Ⅰ「九条の会」、地域・分野で6734に。改憲許さぬ力、さらに広がる!
11 月 24 日に第2回全国交流集会、県下から5氏が参加
「九条の会」事務局(東京)は 10 月 18 日、各地域、分野の「会」(職域は除く)が、昨年6月の
全国交流集会時から1500余増えて、合計6734に達したこと、全国各地の「会」が戦争
体験を聞く会や時事問題を取り 上げた例会など持続的な運 動に取り組み、小学校区単 位や
職場など、より生活に密着する場に広がっていることを明らかにしました。
同日発表の資料によれば、鳥取県内の「会」は、第 1 回交流集会時から 6 増の25となって
います。
第2回全国交流集会は 11 月 24 日(土)10 時 30 分から東京千代田区・日本教育会館で、
全国交流集会運営委員会が主催して開催されます。
9:30 受付開始
10:30~11:30 全体会
11:30~12:00 地域・分野の会からの報告
13:00~15:15 分散会・分科会(分科会は青年・学生のみ。他はすべて分散会に)
15:30~16:30 全体会(分散会・分科会からの報告)
この集会に、県下からは鳥取市九条の会の八木俊彦(事務局長)・矢部啓一(事務局)、
米子九条の会の澤田欣子(呼び かけ人代表)、中部九条の 会の三谷 昇(呼びかけ人 )の
ほか、当事務局から石橋俊夫の計 5 氏が参加します。
昨年の参加者は、境港九条の会・草地大作牧師、中部九条の会・長岡伸幸、当事務局から
松本芳彬の3氏でした。
Ⅱ 韓国にも「九条の会」誕生(11 月9日付け日本海新聞から)
朝鮮半島に平和憲法を 「韓国九条の会」発足
【ソウル発共同】憲法九条を守ろうと作家の大江健三郎氏らが作った「九条の会」の趣旨に賛
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同する韓国の学者や市民の約百人が 17 日、ソウル「韓国九条の会」を結成した。
日本の護憲運動を応援するとともに、朝鮮半島で平和憲法を実現することが目標。結成式
には日本からも九条の会や被爆者団体のメンバーら約 30 人が参加した。
結成の中心になった伊海東・ 成均館大教授は「平和憲法 は日本に侵略された国の平 和へ
の願いも含まれた世界の希望だ」と評価。その上で「自らの社会で平和を追求しない者は他
国のことにかかわることは出来ない」と、韓国での平和運動の拡大を呼び掛けた。
この日、結成式に参加した須田稔・立命館大名誉教授は、憲法の非武装理念は 1950 年の朝鮮
戦争勃発とともに米国の意向に沿ってゆがめられてきたと、朝鮮戦争と憲法の関係を指摘。
「日本とその植民地だった韓国の人が手をとり、平和憲法の理念を広げることで東アジアに
非核地帯をつくりたい」と強調した。(24 面左下隅、見出し 3 行、本文 2 段・40 行)
海外の九条の会としては、オハイオ大学のチ ャールズ・オーバビー名誉 教授(朝鮮戦争
でB 29 の操縦士)が日本留学中に、日本の憲法 9 条を知って感銘を受け、湾岸戦争勝利に沸
き立つさなか、アメリカで 9 条の理念の普及のために「9 条の会」を旗揚げしたことが知られ
ています。同氏には、英文・和文の見開き対談を収めた、国弘正雄訳『地球憲法第九条』(講
談社)があります。
同氏が「戦後 50 年の節目」の 1995 年に来日して東京、札幌、東北、関西の各地で講演した際、
日本国内での地域グループが 30 団体、5000 人に達していました(同年 5 月 3 日付け朝日新
聞)。2004 年 6 月に発足した日本の「九条の会」に先立つこと 9 年でした。
Ⅲ 来年 5 月に「9 条世界会議」、国内 4 ヵ所で 品川さんらが呼びかけ
「世界の中で、9 条を考えたい」と、国内の著名な呼びかけ人 63 氏や、NGO、労組、女性団
体など約 50 団体でつくる「9 条世界会議」日本実行委員会が 26 日、来年 5 月に「9 条世界会議」
を開催すると発表しました。
「世界会議」は、5 月 4 日に千葉・幕張メッセで 7 千人規模の全体会を開くのをはじめ、5,6 の
両日に分科会や自主企画、仙台・大阪・広島での集会を計画しています。全体会ではノーベ
ル平和賞受賞者のマイレッド・ マグワイアさん(北アイル ランドの平和活動家)らが 講演
する予定。自主企画も 12 月 24 日締め切りで公募しています。
記者会見には、呼びかけ人のなかから、経済同友会の終身幹事の品川正治さん、映画監督
のジャン・ユンカーマンさんら 14 氏が出席。実行委員会共同代表の吉岡達也さん(ピース
ボート共同代表)は「国際社会にとっての 9 条の意味を世界と話し合う最初の機会としたい」
と開催の趣旨を説明しました。 (この項は 10 月 26 日付け赤旗による)
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Ⅳ 各地の「九条の会」の動きから(活動の様子を事務局までお知らせください)
<鳥取市> 会報 1~3 号、総会資料から
5 月 3 日 憲法施行 60 周年記念のこの日、改憲に反対する国民多数の意思をいっそう揺
るぎないものとするため、街頭で直接市民にアピールしようと、県下の九条の会として
は初めて、JR鳥取駅前で上田務・代表世話人を先頭に 30 人が参加して、「日本と世界
の平和のため、憲法 9 条を守ろう」と呼びかけました。
「私のように、これまでこんな行動をしたことのない者が前面に立ってリーフなどを
手渡しし、断る人はほとんどなかった。すぐ近くでの他の団体の人もやっているのに、顔
ぶれの珍しさもあってか、マスコミはワーッと私を目がけて殺到した」と上田氏から、5 月
13 日(日)北栄町の中央公民館大 栄分館で開催した第 2 回運営委員会で楽しい報告があ
りました。
並行して、篠村昭二(鳥取市史執筆者)、田治米佳世(医師)の両世話人がマイクで訴
え、リーフや紙風船約 300 セットを配布、賛同署名 52 筆、9 条変えるか変えないかのシー
ル投票では、「変えない」が 52 票、「変える」が 1 票でした。
7 月 1 日(日)13:30 「結成 1 周年記念の集い」(鳥取市富安・さざんか会館 5 階)
160 名が参加、大正琴カルテット「風雅」の演奏に続いて、東京造形大学教授の前田 朗
氏(刑事人権論専攻、イラク国際戦犯民衆法廷・世界イラク法廷共同代表。『戦争犯罪と
人権』、
『戦争犯罪論』、
『民衆法廷入門』など)。が、
「軍隊のない国家を訪ねてー憲法 9 条の
実践的意義」と題して記念講演。世界に軍隊のない国が 27 カ国あることを、ミクロネシア
連邦など自ら調査した国々を具体例を挙げて紹介、「軍隊のない国と 9 条とは残念ながら
関係がない」と述べ、憲法 9 条が世界のなかで影響を与えていない」と指摘した上で、
「政府
は何もしてこなかったし、私たちの平和運動は、9 条を世界に広めること、積極的に 9 条を
活用してきただろうか」と問い、
「自分の表現できることで 9 条を宣伝し、積極的に平和運
動を展開して世界に 9 条を広げよう」と呼びかけました。
演奏、講演に先立って総会を開催、昨年 7 月 16 日結成以来の活動を振り返り次期世話人
会のメンバーを選任しました。代表・上田 務氏、副代表・池本道子、藤田安一、事務局長・
八木俊彦(前鳥取大学教授)、事務局・矢部啓一の各氏を再任、副代表に新しく長本喜夫
氏(鳥取宝生会会長)を選びました。
湖山池九条の会結成の動き
湖山町にも「九条の会」をつくろうと有志が集まりを持ち、会の名称を「湖山池九条の会」
とすることを決めました。鳥取大学の学生も参加し、湖山池のほとりで親睦会も開かれま
した。
世話人は、朝野 保、宮腰瑞子、竹下美代子、西口一敏、錦織 孝、八木俊彦、小田由香、高
塚春代の皆さんです(順不同)。
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<けたか> 10 月 3 日ニュース第 5 号による
6 月 2 日(土)13 時 「けたか 9 条の会」と「鹿野温泉病院 9 条の会」の共同主催学習
「憲法改正~真の狙いを探る」 講師 鳥取大学地域学部・中村英樹講師
なぜ今憲法改正なのかを、近年の状況や過去の政府の憲法解釈の推移、集団的自衛権の
行使、国民投票法の問題点について詳しく説明、「どのように憲法改正が目指されてい
るかを国民がしっかり学習することが重要」と強調する内容でした。
地域の九条の会と職域の会との共同主催は初めてのケース。
「子どもを戦場へ送らない」 篠村 昭二 ニュースから転載(ただし、冒頭 11 行略)
2007 年 5 月 3 日、私は鳥取駅前に立っていた。九条の会への賛同署名を求めるためだ
った。
私のところへ、最初に来てくれたのは小学生である。氏名と住所と電話番号を書いて、
50 円と 10 円のコインを私の手に握らせた。その夜、私はこの少年の母親に電話した。少
年は今日のことを説明して、母親の了解を求めたという。改憲の動きに不安を感じてい
る小学生の自発的な行動だったのだ。
日本の総理大臣は、こんな子どもを再び戦場へ送ろうと言っている。これに対して鳥
取市西町の医師上田武郎さんは「安倍氏の姿勢違憲でないか」(「朝日」、07.5.8)と言わ
れた。疋田邦夫さん(元中学校長)は、
『再び戦争は起こさない』を書いて、軍隊のバカ
バカしさを教えられた。
上田さんや疋田さんの言葉をかみしめて、60 円のカンパをくれた小学生の期待に、私
はこたえねばならない。ひとの子を戦場に送ろうとする者に、手を貸してはならない。
(*お断り:縦書きの原文を横書きに変換する際、漢数字を算用数字に改めた。)
<中 部> 「会通信」9 月 12 日号(ハガキ)から
9 月定例会 琴浦町・ポート赤碕隣接の記念公園に設置された日韓交流記念碑文の「日本
海(東海)」の表記から「東海」が削り取られた事件の報告があり、9 条改悪を進める右派の
動きが起こした事件であることが明確になりました。
9 月 30 日(日) フリーマーケット「くらよし大市」(未来中心)に出店し、活動資金調
達のための物資販売。事前に販売する品物(どんなものでもよいが、年間通して使えるもの
や秋・冬に使うもの)を希望、事前に事務局に持参するか、連絡すれば取りに行く。当日会
場へ持ち込みも可、というやり方。7 月の成果は 4 万円余。
10 月定例会 9 日(火)18:30 倉吉体育文化会館教養室
8 月にNHKが放映した「護憲派・改憲派の論点の違い」のビデオを見ての学習会。
<境 港> 事務局と拡大事務局会議で検討を重ね、台本も完成に近づいていた、改憲推進・反対両派
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に分かれての憲法討論劇の実施をしばらく見送り、「9 条について繰り返し学習してきた土
台の上に、9 条以外の各条項の価値についても理解を深めることが結局、憲法を守ることに
つながる」との観点から、広く市民に呼びかけて、憲法シリーズ学習会を展開中。
第 1 回「女性と憲法」 岩本泰蔵講師(境港九条の会事務局長・元高校社会科教師)
9 月 28 日(土)19:30 日本基督教団境港教会 岩本講師が、「家」制度中心の戦前明治憲法下と今日の女性の地位を比較しながら、
現憲法の制定で選挙権・被選挙権の獲得や社会・家庭・労働の全面で男女平等が実現
したこと、しかし今、憲法を変えてその戦前に戻そうとする逆流が強まりつつあるこ
と、などを語りました。
初参加の女性の姿が目立ちましたが、会場付近が暗かったのが反省点。
第 2 回 「くらしと憲法」講師・光谷香朱子弁護士(松江・岡崎由美子法律事務所所属)
11 月 17 日(土)14:00 余子公民館
弁護士登録 2 年目を迎えたばかりで、デパ地下で菓子売りのフリーター体験を持つ島
根県弁護士会・憲法委員会(県内各地へ出前講演活動)の若手女性弁護士が、第 1 部ワ
ーキングプアとは何か(働く貧困者)、ワーキングプアは増加しているか、女性とワー
キングプア、格差社会(女性だけでなく男性も)について、第 2 部で憲法とは何か、憲法
は国に対してどのようなワーキ ングプア対策を求めるかな どについて、事務所へ相談
に来る人への実感を込めて分かりやすく語りました。
また、期限切れで失効したテロ特措法と、13 日に衆議院を通過した「新テロ対策特措
法」の問題点についても、学習しました(浜田章作講師)。
第 3 回 「こどもと憲法」 講師・安田裕子さん(米子市) 08 年 2 月(日は未定)
第 4 回 「平和と憲法」 08 年 4 月 19 日(土) 境港市文化ホール(定員 400 人)
事務局の草地大作牧師が山口県へ転出後の事 務局に永見慎一氏(元境港 市役所)が加わ
り、会のニュース発行態勢が整いました。毎月発行を予定、担当を決めて手配りの方針。
7 月 31 日(日)フリーマーケット「くらよし大市」での活動資金調達のための中部九条の
会の物資販売を視察、 3 月 26 日(月)鳥取県協働推進課の非営利公益活動促進事業(アド
バイザー派遣)助成金を活用し て、鳥取大学・中村英樹講 師を迎えての学習会を開催 した
「けたか九条の会」事務局の井上千晶さんを訪ね、県助成金の申請の要領について学びまし
た。
<南部町> 学習会「憲法の意義・役割、自民党新憲法草案、国民投票法案」
4 月 15 日(日)15:00 いこい荘(会見小学校横)浜田章作講師
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Ⅴ 各地の「九条の会」の事務局所在地と連絡先
昨年 12 月 3 日(日)北栄町由良宿の農村環境改善センターで、33名が参加して「県内
九条の会交流集会」を開催しましたが、その後、他会の学習会への参加や講師の派遣協力、実
践の智恵を学ぶための相互訪問・見学など、相互の交流が進んでいます。
これを受けて、事務局に問い合わせが寄せられることも多くなってきましたので、各地域
の「会」の連絡先を以下に掲げます。
やず9条の会 平尾 修 〒680-1243 鳥取市河原町佐貫 1058
TEL 0858-85-0354
鳥取市九条の会 八木 俊彦 〒680-0941 鳥取市湖山町北 3-436
TEL 0857-82-〒2350
矢部 啓一 〒680-0871 鳥取市吉成南町 1-5-23
TEL 0857-29-2366
けたか九条の会 井上 千晶 〒689-0221 鳥取市気高町下坂本 1023-130
TEL 0857-82-1923
湯梨浜町9条を守る会 浅井 慶和 〒682-0711 東伯郡湯梨浜町下浅津 224-3
TEL 0858-35-4199
のぶすけ
中部九条の会 金田 靖典 〒682-0018 倉吉市福庭町 1―225 せいきょう倉吉診療所内
TEL 080-6307-9925
ひろ ゆき
米子九条の会 高橋敬幸法律事務所 〒米子市東町 410
TEL 0859-34-1996
大谷 輝子 〒米子市東町 71-28-107
TEL 0859-33-9797
やす じ
南部町九条の会 池田 泰二 〒683-0211 西伯郡南部町円山 153
TEL 0859-64-3322
やすぞう
境港九条の会
岩本 泰蔵 〒684-0041 境港市中野町 5083
TEL 0859-44-2570
永見 慎一 〒684-0017 境港市岬町 1-80
TEL 0859-44-6660
県(準備会)事務局 浜田 章作 〒684-0052 境港市麦垣町 12-1
TEL 0859-45-3422
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よし あき
松本 芳彬 〒680-0074 鳥取市卯垣 2 丁目 584
TEL 0857-23-4598
石橋 俊夫 〒683-0105 米子市葭津 1670-3
TEL 0859-28-7598
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