長野県における消費者啓発・教育の概要 - 長野県消費生活情報

資料第5号
長野県における消費者啓発・教育の概要
1 紙媒体等による啓発
(一般消費者向け)
啓発物の名称
(広報誌)
くらしまる得
情報
ストップ
消費者被害
リーフレット
実施
年度
内容
規格・発行回数・配布先・配布部数
A4版(A3中折)
消費者被害防止・製品事故防止などへの
年4回発行 (6,9,12,3月)
従来 注意喚起について発行時期に適した内容
印刷部数 101,000部×4回
から の記事を中心に、講座やイベントの案内も
市町村を通じて全戸回覧
含めて作成
県から関係機関送付
消費者被害防止のために最も基本となる
A4版(A4 6ページ分 3中折)
従来 ①「だまされないための心得5か条」、②悪
印刷部数 75,000部
から 質商法の典型的な10の手口・③契約の基
県から市町村、関係機関に送付
礎、④クーリング・オフの方法を掲載
作成の目的・ねらい
<全戸回覧>
配布部数、回数などから本県消費生活啓発の基礎ともいう
べき印刷物であり、広く・タイムリーに一般消費者に届けるこ
とを目的としている。
<窓口配置>
基礎的な内容がコンパクトに掲載されており、出前講座で教
材として使用するほか、市町村や関係機関の窓口で一般消
費者用に配置されている。
<全戸配布>
悪質商法撃退
ステッカー
H21
玄関先に貼る
「悪質商法お断りステッカー」
ステッカー部分は直径7cm
A5版の用紙の両面に啓発事項も記載
県でサンプル作成 2,000枚
市町村が全戸配布を目標に印刷
H21 40市町村 約240,000枚
H22予定
4市町村 26,000枚
1
玄関先にステッカーを貼ることにより悪質業者への意思表示
や気をつけるという自覚をねらいとして作成
県がステッカーデザインを作成し、市町村が基金を活用して
印刷
複数の市町村の発注をとりまとめて単一の仕様で発注する
共同印刷と、任意の仕様で市町村が独自に発注する単独印
刷の方法により作成
啓発物の名称
啓発用パネル
実施
年度
H21
内容
各消費生活センターに展示する
啓発用パネル
(7種)
「だまされないための心得5か条」
・消費者を守る法律
・クーリング・オフ
・高齢者をねらう悪質商法
・若者・ビジネスマンをねらう悪質商法
・あなたをねらう振込め詐欺
・借金の返済に悩んでいませんか
規格・発行回数・配布先・配布部数
作成の目的・ねらい
<展示>
各消費生活センターの展示ホールに展示するほか、消費者
月間等のイベントに合わせてのパネル展示を目的に作成
B1版
7種類×4消費生活センター
市町村や消費者の会にも貸し出して有効活用する
イラスト等デザインは業者委託
<窓口配置>
早わざ
クーリング・オ
フ
はがき
H22
A4版(A3中折)
クーリング・オフの解説付き
離すとクーリング・オフのはがきとしてその 印刷部数 70,000部
県から市町村、警察、関係機関に送付
まま使える啓発資料
解説付きでそのまま使える「実用性」を重視
用途として
相談窓口で相談者に説明しながら使用
高齢者や一般消費者に配布し、家庭でいざというときに
使用
出前講座等で書き方を指導するときに使用 など
<窓口配置>
契約チェックリ
スト
H22
契約するとき、または契約してしまったとき A4版(A3中折)
に自己点検ができるチェックリスト形式の啓 印刷部数 75,000部
発資料
県から市町村、警察、関係機関に送付
2
実際の契約の場面で役に立つ「実用性」を重視
用途として
出前講座等で指導するときに使用
一般消費者に配布し、家庭でいざというときに使用
相談窓口で相談者に説明しながら使用 など
(高齢者向け)
啓発物の名称
高齢者見守り
ハンドブック
実施
年度
内容
規格・発行回数・配布先・配布部数
H21
高齢者が悪質商法や製品事故の被害に遭
わないために高齢者を見守る立場の民生
委員や介護ヘルパーに対しての留意事項
を掲載
悪質商法版・製品安全版の2種類
A4版 各12ページ
印刷 各15,000部
市町村を通じて全民生委員に配布
県から全介護事業所、その他関係機関
に送付
作成の目的・ねらい
<見守り者配布>
県が取り組む高齢者・障害者消費生活見守り事業と関連付
け
民生委員全員研修会でハンドブック紹介と見守りの依頼
<高齢者配布>
高齢者安心ハ
ンドブック
振込め詐欺注
意喚起プレー
ト
悪質商法いろ
はかるた冊子
消費者力クイ
ズ
H22
A4版 12ページ
高齢者が悪質商法や製品事故の被害に遭 印刷 15,000部
市町村を通じて全民生委員に配布
わないための留意事項を掲載
県から関係機関に送付
県警が企画、消費生活室が印刷
印刷部数 130,000枚
交番を通じて配布
(配布先 高齢者のみの世帯)
H21作成の高齢者見守りハンドブックと統一イメージで高齢
者本人向けの冊子を作成
県が市町村を通じて民生委員分を配布
市町村が基金を活用して高齢者世帯分を印刷し、民生委員
を通じて配布してもらうことにより見守り事業の推進を意図し
ている
<高齢者配布>
H21
電話口に貼る振り込め詐欺注意喚起プ
レート(スイングポップ)
H22
<シニア大学等受講生配布>
A5版 20ページ
高齢者が悪質商法の注意点についてかる 印刷 20,000部
シニア大学受講生や地域の老人クラブ加入者など学ぶ意欲
た形式で学べる冊子(既製品・名入れ印
市町村を通じて老人クラブに配布
がある高齢者に楽しみながら消費者被害防止のための情報
刷)
県福祉事務所からシニア大学受講生に
を身につけてもらい、地域の見守りが必要な高齢者に対して
配布等
も啓発してもらうことを狙いとしている。
H22
<シニア大学等受講生配布>
A4版 (A3中折)
印刷 20,000部
高齢者を対象にした消費者問題に関するク
シニア大学受講生や地域の老人クラブ加入者など学ぶ意欲
市町村を通じて老人クラブに配布
がある高齢者に楽しみながら消費者被害防止のための情報
イズ(10問)(解説付き)
県福祉事務所からシニア大学受講生に
を身につけてもらい、地域の見守りが必要な高齢者に対して
配布等
も啓発してもらうことを狙いとしている。
3
電話口にポップを貼っておくことにより不審な電話がかかっ
てきたときに落ち着いて対処できるようにする。
交番の警察官が高齢者世帯に手渡して配布した。
(若者向け)
啓発物の名称
実施
年度
関東甲信越ブ
ロック悪質商
法被害防止共
同キャンペー
ン
関東甲信越ブロック共同キャンペーン
若者の悪質商法被害防止のためのポス
ポスター 1,000枚
従来 ター及びリーフレット(東京都制作のキャラ
リーフレット(A4版 4ページ分見開き)
から クター カモカモ の統一イメージで作成さ
48,000部
れている。)
配布先 高校、大学、関係機関
内容
規格・発行回数・配布先・配布部数
作成の目的・ねらい
<高校~大学等配布>
若者に親しみやすいキャラクターを採用し、関東甲信越ブ
ロックの都県市と共同でキャンペーンを行うことにより、広域
的な効果も狙っている。H21からコンビニでのポスター掲示を
行っている。また、期間中には若者相談110番なども行って
いる。
<高校~大学等配布>
多重債務者対
策リーフレット
H21
H22
A4版(A3中折)
若者が多重債務に陥らないための留意事
印刷部数 45,000部
項と相談窓口を掲載
配布先 高校、大学、関係機関
安易なカードの利用、お金の借入れにより、多重債務に陥り
やすい若者向けのリーフレットを作成
高校、大学等を通じて高校3年以上の生徒・学生を対象に配
布
<高校等配布>
ネット社会の
護身術(仮題)
H22
A5版 20ページ
印刷 100,000部
高校生を中心とした青少年を対象に、携帯
県内の高校生全員に配布
電話やインターネットの危険性とトラブルか
その他関係機関に送付
ら身を守るための具体的な方法を記載
携帯ストラップをデザインし冊子とあわ
せて配布
4
青少年にとって最も身近で最も多く切実な問題であるイン
ターネットのトラブルについての本格的な内容の冊子
出前講座や学校での学習に活用してもらう。また、生徒がこ
の冊子を身近に置くことによって、困ったときに自分で判断し
たりだれかに相談する糸口になることを期待して作成
県がデザインを提供し、市町村には基金を活用して中学生
向けに印刷・配布してもらう。
2 放送・メディア・その他の媒体による啓発
(一般消費者向け)
啓発の名称
実施
年度
内容
規格・発行回数・配布先・配布部数
作成の目的・ねらい
H22
15秒CM 3本
9月、11月、2月にそれぞれ1本ずつ
消費者被害や多重債務問題に対して正し
1ヶ月間放送
い知識を得て賢い消費者になることの重要
民放4局
性をテーマにしたCMを放送
本数・時間帯は局により異なるが、
月20本前後
テレビ放送という広域の媒体を使って、より広く、より多くの
県民に消費生活への関心や問題意識をもってもらい、消費
生活センターの相談へと誘導するねらい
H21
消費者トラブルや製品事故の被害防止な
どの内容で、SBCラジオ番組内のコーナー
毎週水曜日 午後3時台の4分間
を買い取り、局パーソナリティと室・各セン
7月~12月 計26回放送
ター職員による1対1の会話形式での番組
を放送
ラジオ放送という広域の媒体を使って、より広く、より多くの
県民に消費生活への関心や問題意識をもってもらい、消費
生活センターの相談へと誘導するねらい
ラジオスポット
H22
消費者トラブルや製品事故の被害防止な
毎週月曜日 朝8時30分頃
どの内容で、SBCラジオ番組内で局アナウ
1回当たり 60秒程度
ンサーによりスポット(お知らせ)を読んでも
7月~12月 計30回放送
らう。
ラジオ放送という広域の媒体を使って、より広く、より多くの
県民に消費生活への関心や問題意識をもってもらい、消費
生活センターの相談へと誘導するねらい
有線スポット
1本 60秒程度
毎月 3本程度
消費者トラブルや製品事故の被害防止な 有線放送協会と契約している県広報課
従来
どの内容のスポットを県内の各有線放送で に原稿提供
から
放送
H22からは協会に加盟していない有線
放送にも消費生活センターを通じて原
稿提供
テレビCM
ラジオ番組
5
有線放送という地域的な媒体を使って、地域住民(特に有
線放送を聴く機会の多い高齢者)に対して悪質商法や製品
事故などの注意喚起を図り、消費生活センターの相談へと
誘導するねらい
啓発の名称
有線番組
実施
年度
内容
規格・発行回数・配布先・配布部数
1本あたり 4~5分程度
毎月1本 放送回数は有線放送により
消費者トラブルや製品事故の被害防止な
異なる
従来 どの内容で、有線放送アナウンサーと各消
各消費生活センターが管内の有線放送
から 費生活センター職員による1対1の会話形
と任意に実施
式での番組を放送
H22からは長野センター分の原稿を他
のセンターにも提供
一般向け・若者向けの2作品
各20分ずつ
メインパーソナリティ 三四六
配布先
H22 ホームページ上で視聴できるように 市町村、高校、大学、病院、金融機関、
福祉施設、その他関係団体
編集を予定
悪質商法の典型的な事例を再現ドラマ化
し、指南役が撃退法を伝授するDVD
DVD制作
H21
ホームページ
での情報提供
消費者問題についての最新情報、消費者
トラブルや契約の知識、講座の案内や啓
従来 発資料、県の消費者施策などを集約した
から ページを掲載している。
H21に基金を活用してより見やすいものに
リニューアルした。
メールマガジ
ンの構築
H22
(掲載内容)
注目情報、トラブル情報、
契約の基礎知識、悪質商法の知識、
消費者相談の内容、製品安全、
講座・啓発資料の案内、
県の取り組み(審議会・救済委員会・業
者指導)、
センター案内、関係機関リンク 等
(掲載内容)
消費者被害情報や事故情報、講座の案内
県トラブル情報、
や啓発資料、県の消費者施策などを登録
消費者庁事故情報
した消費者や関係機関にタイムリーに届け
国民生活センター見守り新鮮情報
ることができるメールマガジンを構築する。
講座・啓発資料の案内 等
6
作成の目的・ねらい
有線放送という地域的な媒体を使って、地域住民(特に有
線放送を聴く機会の多い高齢者)に対して悪質商法や製品
事故などの注意喚起を図り、消費生活センターの相談へと
誘導するねらい
県や市町村が実施する出前講座で参加者に悪質商法につ
いて映像で理解してもらう。
それ以外にも次のような使い方を意図している。
金融機関、病院等の待合室で放映
福祉関係者が学習して高齢者の見守りに役立てる
企業が社員教育として使用
学校の授業やPTAの集まりなどで放映 など
○ 県が発する消費者トラブル情報、消費者庁等にリンクし
た事故情報など、より早く、タイムリーな掲載を心がけてい
る。
○ 消費者問題についての知識を得たい人にとって有益な
情報を得ることができるよう、より詳しく、使いやすく構成。
○ 消費生活センターの案内や各種講座の案内など見やす
く掲載し、相談や啓発事業参加へ誘導する。
消費者被害や製品事故についての情報をよりスピーディー
に消費者に届ける。
啓発事業へのお誘いをメールという形で送ることにより、勧
誘の効果を高める。
(若者向け)
啓発物の名称
実施
年度
内容
規格・発行回数・配布先・配布部数
作成の目的・ねらい
車内広告
H21
H22
若者向け悪質商法防止ポスターを県内主 夏休み・春休み前の1週間ずつ
要路線の電車・バスの車内に広告
「カモカモ」のポスター使用
夏休みや春休みは高校生や大学生が気が緩み悪質商法
の被害に遭いやすい。
春休みは進学就職などで親元を離れて新生活の準備をす
る時期でもある。
その時期をとらえて公共交通機関の車内に注意喚起のポス
ターを掲示することにより若者の自覚を促す。
インターネット
バナー広告
H21
H22
掲出期間 2月下旬~1か月間
Yahoo!Japanのホームページに県消費生活
エリアターゲティング(県内のアクセスの
情報にページへのリンクバナーを掲載
み)
バナーは若者向け悪質商法被害防止
アクセス回数 1,000,000回
高校生や大学生が進学就職などで親元を離れて新生活の
準備をする時期である3月に、若者が日常的に利用するイ
ンターネットという媒体により注意喚起することにより若者の
自覚を促す。
7
3 消費者教育
名称
くらしのセミ
ナー
出前講座
実施
年度
内容
回数・テーマ等
4消費生活センター単位で年6回開催
参加者数 1回 数十名
一般消費者を対象に、消費生活全般にわ
H22は6回のうち2回は土日に開催
たり賢い消費者行動ができるようになるた
実施テーマ
H21~
めの消費生活講座を開催する。(消費生活
悪質商法、契約・法律の知識、環境問
センター単位)
題、食の安全、住環境問題 等
要請のあった県民の集まりの場所に消費
従来 生活センター職員が出張して、主に消費者
から 被害防止を内容とした啓発のための講義
を行う。
H21実績 182回 12,855人
(内訳)
学校関係 37回 3,806人
高齢者 33回 2,448人
福祉関係 22回 3,434人
その他 90回 3,167人
一般消費者を対象に、消費生活全般にわ
たり賢い消費者行動ができるようになるた 年1回
めのシンポジウムを開催する。(全県規模) 参加者 200人程度
併せて、消費者の会の活動発表の場も設 講演 消費者の会活動発表
ける。
消費者問題シ
ンポジウム
H21
H22
消費者月間
H22の取り組み
街頭での啓発物品(クリアファイル・チ
全国規模で開催するキャンペーンに併せ
従来
ラシ)の配布
て、消費生活センター単位でさまざまな啓
パネル展示
から
発活動を行う。
記念講演会の開催(くらしのセミナーを
兼ねる。) 等
8
作成の目的・ねらい
消費者被害をはじめさまざまな消費者問題の知識を得て、
合理的な消費行動がとれる賢い消費者になれるような講座
を開催する。
さまざまな分野での関係者の集まりで20人程度と規模も比
較的小さいので、対象を絞った中身の濃い啓発を図ること
ができる。
全県の消費者を対象に、消費者問題に関心を持ってもら
い、合理的な消費行動がとれる賢い消費者になれるような
大会を開催するとともに、消費者活動の推進を図る。
全国規模のキャンペーンに併せて、より多くの消費者に啓
発することを目的として実施する。
市町村や各消費者の会とも連携してキャンペーンを行って
いる。
4 緊急注意喚起情報の発信
名称
実施
年度
内容
方法等
目的・ねらい
○H21実績
点検を装う訪問販売など 14件
消費者への注
意喚起情報の
発信
消費者相談のうち、同種のトラブル拡大が
従来 予想される事案について、「商品の安全
○情報提供先
から 性」及び「不当な取引行為」の面から注意
市町村、関係行政機関、警察、消費
喚起情報を発信する。
者団体、報道機関等
○県ホームページへの掲載
9
消費者からの苦情・相談等が複数件寄せられ、今後同種の
事例の発生が予想されるなど、消費者被害の発生及び拡
大を防止を図る。