平成 15 年 3 月 24 日 各 位 会 社 名 丸 三 証 券 株 式 会 社 代表者名 取締役社長 長尾榮次郎 コード (8613 東・大証第 1 部) 問合せ先 企画部長 石井 正 TEL 03−3273−4973 弊社に対する関東財務局の行政処分について 平成 14 年 10 月 15 日を基準日として行われた関東財務局監視官部門の検査結果に基づき、 証券取引等監視委員会は去る 3 月 11 日、弊社に対する行政処分その他適切な処置をとるよ う金融庁に対して勧告しておりましたが、本日、その勧告に基づき、弊社は関東財務局長 より下記内容の行政処分を受けましたので、お知らせ申し上げます。 記 1. 行政処分対象となった指摘事実 ○ 取引一任勘定取引の契約を締結する行為 (1) 弊社の福生支店長(当時)は、その業務に関し、複数の顧客との間で、株式の売買 の受託につき、顧客の個別の取引ごとの同意を得ないで、売買の別、銘柄、数及び 価格の全部について定めることができることを内容とする契約を締結した上で、取 引を受託、執行した。 (2) 弊社の高津支店長は、その業務に関し、顧客との間で、株式の売買の受託につき、 顧客の個別の取引ごとの同意を得ないで、売買の別、銘柄、数及び価格の全部又は これらの一部について定めることができることを内容とする契約を締結した上で、 取引を受託、執行した。 (3) 弊社の秩父支店歩合外務員は、その業務に関し、顧客との間で、株式の売買の受 託ににつき、顧客との個別の取引ごとの同意を得ないで、売買の別、銘柄、数及び 価格の全部について定めることができることを内容とする契約を締結した上で、取 引を受託、執行した。 当該使用人が行った上記の契約の締結行為は、証券取引法第 42 条第 1 項第 5 号 に規程する「取引一任勘定取引の契約を締結する行為」に該当すると認められる。 上記使用人 3 名のほか使用人 11 名が、その業務に関し、取引一任勘定取引の契 約を締結しており、弊社が行ったこれらの契約の締結行為は、証券取引法第 42 条 第 1 項第 5 号に該当すると認められる。 2. 行政処分の内容 (1) 業務停止命令 ① 平成 15 年 4 月 7 日から同年 4 月 10 日までの間、高津支店、新宿支店(福生支店 の業務を引き継いだため)の業務のうち株券の売買に係る受託業務の停止。 ② 平成 15 年 4 月 7 日から同年 4 月 8 日までの間、秩父支店の業務のうち株券の売 買に係る受託業務の停止。 1/2 ※ 上記の業務停止においては、信用取引の決済に伴う受託等、停止すると顧客に著 しい不利益を与える業務で当局が個別に認めたものを除く。 (2) 業務改善命令 ○ 内部管理体制の充実・強化等を図るため、以下の措置をとること。 ① 内部管理体制の充実・強化を図るとともに責任の所在の明確化を図ること。 ② 法令違反行為の根絶に向けた「再発防止策」を策定し、役職員に周知徹底す る方策を講じること。 ③ 役職員に対する「法令遵守意識の徹底」に係る研修を実施し、その内容と結 果を報告すること。 ④ 社内検査の充実・強化を図るとともに、検査結果を報告すること。 弊社は従来より法令等遵守を経営の最重要命題と位置付け、お客様に安心して取引 して頂ける証券会社を目指し、内部管理体制の整備、充実に取り組んでまいりました が、今回このような行政処分を受けるに至り、誠に遺憾なことと厳粛かつ真摯に受け 止めております。今後このような事態が再び起きることのないよう改めて全役職員に 再度法令等遵守の重要性を再徹底し、更なる内部管理体制の充実、強化と従業員教育 に取り組んでゆく所存です。 皆様には大変ご迷惑とご心配をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げますと ともに、引続きご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。 以 上 2/2
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