大宮ロータリークラブ週報 20010-11 RI テーマ ROTARY CLUB OF OMIYA WEEKLY RI 会長　レイ・クリンギンスミス地区テーマ「創立の原点に回帰しよう」ガバナー　井橋　吉一会　長：浅野　仁副会長：中川高志副会長：遠藤省吾幹　事：徳山義行クラブ会報担当：田中康之 No. 2090　2010 年 7 月 21 日（水）　第 2731 例会会長あいさつ発行日：7 月 28 日（水） 20010-11　大宮ロータリークラブテーマ　「知行合一」みなさん、こんにちは。毎日暑い日が続いています。梅雨が明け今年一番の暑さというニュースが聞かれるようになりました。皆さんも暑さに負けずこの夏を乗り切ってください。さて、今日は「老化防止の話」をしたいと思います。専門的な話は中川副会長にお願いするとして、私は別の視点からお話ししたいと思います。題は『人は「感情」から老化する』です。和田秀樹という人が書いた本です。みなさんも読まれた方がいらっしゃるとは思いますが簡単にご紹介したいと思います。私たち大宮ロータリークラブ創立の年の 1955 年（昭和 30 年）、日本人の平均寿命は、男性 63.60 歳、女性 67.7 歳でした。現在、 WHO 世界保健機構 2008 年の統計によると日本人の平均寿命は 83 歳です。ただし、男性 79 歳、女性 86 歳、193 ヶ国、国別では男性は 4 位、女性は 1 位です。なぜ 50 年あまりでこんなにも伸びたのかというと、もちろん医療技術の進歩もありますが私たちの取り巻く環境、アンチエイジングに対する認識・技術が高まってきたこともひとつの要因です。運動するのもひとつの方法ですが、仕事に追われてなかなか運動の時間も取れません。また、続けるというのもなかなかできないと思います。いつでも、簡単にできる老化防止のやり方のご紹介です。いま、脳科学の分野の話を良く聞かれると思いますが、この話も同じようなものです。まず、脳の仕組みから。人間の脳は有名なところでは、まず、海馬。海馬は記憶のメモリーを司るところです。側頭葉は言語を理解するところです。後頭葉は視覚情報を理解するところです。そして、最も大事な部分が前頭葉です。なぜ大事かと言うと、ここの老化を遅らせることができれば、他の部分も遅らせることができるからです。では、前頭葉の働きとは何か。前頭葉は、自発性、意欲、切り替えスイッチ、創造性、感情のコントロール、など感情に基づく高度な判断を担う司令塔であるからです。意欲や自発性といった感情は、行動の決定に直結するからです。問題なのは自発性や意欲が低下すると、身体も動かさなくなる。出歩かないから、尚一層脳が刺激されることも少なくなって、心身ともに老化が進んでしまうことになる。前頭葉の老化は早ければ 40 代、50 代から始まる。この「意欲の差」によって、結果に雲泥の差が出る。「面倒くさい」「こんなもんだ」と自分の限界を決めて自分に言い聞かせてしまうことなど、欲がなくなってくる。「欲」を持ち続けるのも、感情の老化と闘っていくために大事なことなのだ、と言っています。前頭葉は思考や意欲、感情、性格、理性といった、人間ならではの振る舞いを司っている。つまり、人間らしく、幸せに暮らすためのエッセンスが詰まっている。前頭葉機能が発達している人は、アクティブだし、若々しい。脳の中でも早くから神経細胞の減少が起きるのが前頭葉である。前頭葉を使い続けること、すなわち感情の老化を防ぐことが、すべての老化を食い止める、第一歩といえる。では、感情の老化とは何か。記憶力の衰えは実感しやすい。しかし、記憶力の低下以前に、自発性や意欲が衰え、感情の切り替えやコントロールができなくなり始めるということ、これが感情の老化といっています。感情の老化を防げれば、「肉体的な老化」もかなり防ぐことができると言っています。体力や知的機能よりも感情機能のほうが先に衰えてしまう。現代の高齢者の肉体は若い人と比べても遜色ない、足腰が達者で、しかも若返りがどんどん進んでいて、この 20 年間で 10 歳位若返っているというデータがあるそうです。でも、感情が老化するから老け込んでしまう。では、どうすれば良いのか。①「学習療法」というのがある。毎日「読み・書き・計算」を反復練習する。これは記憶力を直接鍛えるトレーニングというよりは、前頭葉を刺激するトレーニングなのである。つまり、特別に記憶力を鍛える練習はしなくても前頭葉が活性化されれば、物忘れが改善されたりするのである。記憶の仕組みは「入力・貯蔵・出力」だからこの入力のところが大事です。入力は理解と注意がポイントとなります。人間は理解できるから覚えられるのですが、感情の老化が進むと注意力が散漫になり記憶力が落ちます。自分の思い込みや経験から注意力が散漫になるからです。②「意欲の差」が、「若々しさ」と「年寄り臭さ」を分ける。「欲」を保ち続けるのも、感情の老化と闘っていくために大事なことだと言っています。自発性や意欲が衰え低下すると、日常生活の中で頭を使う機会がますます少なくなってくる。何事につけ億劫になってくるので、身体も動かさなくなる。出歩かないから、尚一層脳が刺激されることも少なくなって、心身とも老化が進んでしまうことになる。感情が老化してくると「めんどくさい」「もうこんなことしなくてもいいだろう」などという言葉が口をついて出てくるようになる。「もう年だし、こんなもんだ」などと自分に言い聞かせて諦めてしまう。欲が無くなってくるからです。③何事も感動を伴って理解することが大事だといっています。年をとると感動が薄れていくのを感じるときがあります。その感動をどうやって心に刻みこんでおくかということだから、年を取っても衰えない「エピソード記憶」として残るように、ものごとをエピソード化することが必要になる。物事を大げさに考えて、深く心に刻みこむような方向に持っていく。中高年の場合、感情が鈍くなるだけでなく、物事に対する許容範囲が大きくなるからエピソードになりづらくなる。そこを意識しないと記憶力も衰えてくる。このいろいろな体験がエピソード化される基だと言っています。時間の関係でここまでの話とします。いずれにしても、こういう経験は定期的な会合が開かれるような「同行の士」のグループを早く見つけることも良い方法だと言っています。ご清聴ありがとうございました。付記年を取っても、体力・知力は意外に衰えない。体力は使い続ければ、維持される。年齢とともに体力が衰えていくのは誰にでも起こる。体力の衰え方も、運動などのトレーニングをすることによって、かなり軽減することができる。何歳からでもスポーツやトレーニングを始めれば、体力は再び向上するということと、年を取って、病気やケガで寝込んでしまうと、ガクンと体力が落ちてしまって、リカバーするのが難しくなるということ。年を取ると、「使わなくなった」ときの機能低下が激しいその他に「感情の老化」を引き起こす三大原因①前頭葉の老化②動脈硬化。血管の壁にコレステロールなどが沈着して厚くなって血液が流れにくくなっていく動脈硬化である。③セロトニン神経伝達物質の減少。セロトニンの原料は、肉類に含まれるトリプトファンというアミノ酸。年を取ったら粗食が健康にいいというのは迷信で、食生活には、ある程度の肉類は欠かせないのである。第 55 代　大宮ロータリークラブ会長　浅野仁　委員会報告おめでとうございます。 ■親睦委員会　関口　茂委員長本日例会場をお借りしている大和証券さんが、この後この会場をお使いになるそうなので例会終了後、委員の方、お手伝いできる方回復のお手伝いよろしくお願いします。 ■上海万博について　（株）JTB　遠藤力也会員上海万博ですが７月末までのお申し込みになっております。ぜひ、楽しい体験になりますよう頑張りますのでエピソードの１つとして脳に記憶していただきたいと思います。参加よろしくお願いいたします。＊ホーム例会 100％出席＊橋本和久会員　川島利雄会員　浅野　仁会長＊メークアップ 100％出席＊荒井　渉会長　江本尚浩会員　遠藤省吾会員大竹　敦会員　折田眞一会員　田村　眞会員徳山義行会員　平田　繁会員　本多　隆会員 ■クラブ管理運営委員会　荒井　渉委員長８月21日（土）18：00は清水園にて家族同伴夜間例会です。出欠を８月4日（水）事務局までお知らせ下さい。12月19日（日）池袋の芸術劇場にて第九のコンサートの鑑賞を予定していますが、今度の家族同伴夜間例会では第九についての説明もしていただきますので、ぜひ奥様ともどもご出席ください。 ■地区・チャリティコンペについて　中川高志副会長地区大会ポリオ撲滅チャリティコンペの案内がきています。各クラブ4名の参加です。これに参加するのがあら100のメンバーの夢ですがまだまだそのレベルに達していません。独断と偏見で永嶋良一会員、遠藤省吾会員、関口　茂会員、飯野耕司会員を推薦しますのでぜひ参加していただきたいと思います。その他、腕に自信あり、または友好を深めたい方はどしどしご応募下さい。 ■あら100ゴルフ　大竹　敦会員今年も浅野会長よりあら100ゴルフのお許しをいただきましたので第1回ゴルフコンペを行いたいと思います。8月29日（日）早朝スタートを予定していますのでご都合のつく方ぜひご参加よろしくお願いいたします。幹事報告　徳山義行幹事＊特別賞＊兼杉涼二会員　大瀧榮壽会員 ■大宮ロータリークラブからのお知らせ＊第９コンサート鑑賞希望 12月19日(日)　14：00開演　東京芸術劇場ご希望のおよその人数を把握したいため、先日FAXしました鑑賞希望票にご記入の上、事務局までご提出下さいますようご協力をお願い致します。＊上海万博について先日ＦＡＸでご案内させていただきました。・10月8日（金）～10月10日（日）・申し込み締切：7月末日まで詳細、お申し込みは事務局までお願いします。卓話社会保険労務士という職業私は年金の第三者委員会の委員になっています。あまり声高にお話できない部分もあるのですが、今はどんなことをしているのか、真面目にやっているのかという気持ちがおありだろうと思いますが、少しだけお話させていただきます。この第三者委員会の目的は、年金記録の確認について、国（厚生労働省）側に記録がなく、御本人も領収書等の物的な証拠を持っていないといった事例について、国民の立場に立って、申立てを十分に汲み取り様々な関連資料を検討し、記録訂正に関し公正な判断を示すことを任務とする機関です。4 名の委員と約 10 名の調査員をかかえています。4 名の内訳は、弁護士、税理士、区役所の OB の方と私でやっています。この 4 人が真剣にやっている１週間前、もしくは 2 週間前は調査員の方々が本人と裏付け捜査をしています。ですから本人が「掛けていた」と言いましてもそれを証明する人がいない、一番いいのは給料明細を持って来るのがわかりやすいのですが、3、40 年前の記録ですから必ず提出とは言いません。しかしながら、本人が申請したときには前の会社の同僚が同じ時期にいたとか、同じ時期にいたのだからこの人だけが入らないのはおかしいという証拠がないと委員としても年金の金額を慎重に審議することになります。厚生労働省は国民目線で、いいと思うものは払ってやってくれというような話はよく出るのですが、そのような簡単な話ではできません。やはり私共は慎重に、大切なお金はしっかりとした方にお渡ししたいと思っています。過去に遡っての調査は大変な時間と労力が必要です。ある程度データーが集まってきていますので、あと１、２年したら専門の部署をつくりまして、そこに任せてもいいのではなかろうかと考えているところです。そんなことで第三者委員会は一般的にみますと、冷たいなと思う気持ちもあろうかと思います。そんな話も耳にしますが、実際にやってみるとそれなりに頑張っていますのでご理解いただきたいと思います。皆様方がもし仮に年金が抜けているようでしたら、それを証明してくれる賃金台帳や、同僚の証言をしっかりと揃えて出していただきますと、私共は非常に仕事がしやすくなります。第三者委員会はそんなことで頑張ってやっていますが、もし申請する場合はそこまでしっかりやっていただきますと実際に掛けているのに掛けていない空白の期間があるのならば、それは斡旋というかたちで復帰できるようになっていますから覚えておいていただきたいと思います。次は解雇問題について話したいと思います。この問題は最近非常に多くなりました。昔は社長がこうだよというと収まったのですが、今はなにかありますとすぐ労働基準監督署にかけこんだり、またユニオンに飛び込んだり、そして労働局の斡旋のところに持っていったりということが頻繁にあります。これはどのようにしたらいいのか…。労働基準法とは労働者の為の法律であります。今現在では人を雇ったときには雇ったときの労働条件を明示して文章で渡さなければいけないという法律があります。明示した文章でなくても労働契約書であれば問題はありません。入るときにしっかりと契約を結んでおけば問題はありません。また社長もカッとしていろいろなことをおっしゃる方がいますが、従業員の解雇というの社会保険労務士　三井田信二様は人の生活を奪うことになりますので監督署も非常に慎重になっています。ですから解雇をする場合、とんでもないことをやったから即座に今日限り辞めて欲しいと監督署に行っても、これはみなさん難しいと思って下さい。ほとんど認められません。辞めてもらうときにはしっかりとした解雇の理由を定めてから辞めていただきます。弁護士の先生にお話を聞きましても、そこの部分は労働弁護士でないとなかなか難しいかもしれません。裁判になりましたら実際に大きな費用がかかりますから、そのためには PR ではありませんが、社会保険労務士に相談いただきたいと思います。私共、社会保険労務士は裁判になる前のことは一生懸命後押しします。裁判になったら弁護士にお任せいただきたいと思います。これは裁判署の問題は私共は言うことはできません。このように分けていただきたいと思います。ですから今現在、徳山幹事もそうだと思いますが会社の弁護士は社会保険労務士を補助者として提供し訴訟に臨む方が結構多くなってきています。事前に社会保険労務士にご相談いただいて解決するのが一番いいと思います。解雇の場合は、普通解雇と整理解雇と懲戒解雇の 3 つがあります。これはどれもひとつの方式によって勧めていただきたいと思います。普通解雇の場合はそれに耐えうるだけの解雇理由があるのかどうか、整理解雇の場合は規則までありますからそこに当てはまっているかどうか、まず社長の給料が下がらないと不況による整理解雇はできません。懲戒解雇というのは就業規則に載っていないとダメです。みなさんお帰りになったら自社の就業規則の懲戒解雇をもう一度見ていただいて耐えうる就業規則かどうか、もしわからなかったら徳山幹事にでも相談してみて下さい。懲戒解雇問題はなかなか難しいところがあります。入社間もない方でも訴えているところもあります。時間があまりありませんでしたので簡単に説明しましたが、浅野会長の挨拶でもありましたように前頭葉を一生懸命刺激して今後頑張っていきたいと思います。最後に大宮ロータリークラブのご発展と皆様方のご健勝をお祈りしまして私の話を終了させていただきます。ありがとうございました。 ■プロフィール（卓話内容一部抜粋）三井田労務管理事務所　所長全国社会保険労務士会常任理事東京 SR 経営センター　会長特別社会保険労務士 1941 年　新潟県柏崎市生まれ人事・労務管理・労働法に関するご相談はおまかせください。（プロフィール紹介・徳山義行幹事）