DSP S 2037C(3) - 防衛省

防 衛 省 仕 様 書 改 正 票
D S P
S 2037C(3)
水筒,2形
制定
昭和 62. 6. 8
改正
平成 25. 3.26
(CANTEEN,WATER)
この改正票は,DSP S 2037C(水筒,2形)についてのものであり,DSP S 2037C
(2)を含め累積記載されている。この改正票は,DSP S 2037Cと併用される。
1.3 引用文書 中 “JIS G 3104 リベット用丸鋼” を “JIS G 3507-2 冷間圧造用炭素鋼-第2部:線” に
“JIS K 6253 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム-硬さの求め方” を “JIS K 6253-3 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム-
硬さの求め方-第3部:デュロメータ硬さ” にそれぞれ改める。
表2
を次のように改める。
表2-構成
区分
物品番号
数量
注記
―
1
―
蓋
8465-161-8644-5
1
リング,リング結着環,なす環
コップ
8465-161-8645-5
1
取っ手付き
パッキン
8465-161-9174-5
1
水筒本体
―
表3 を次のように改める。
表3-材料
区分
水筒本体
材料
高密度ポリエチレン
規格
JIS K 6922-1の
数量
1
PE,B,57-G003とする。
蓋
コップ
本体
ABS樹脂
リング
鉄線
JIS G 3532
15~19
リング結着環
鉄線
JIS G 3532
1
なす環
鋼板SS400
JIS G 3101
1
段付リベット
冷間圧造用炭素鋼
JIS G 3507-2
1
本体
アルミニウム板A1100P-O
JIS H 4000
1
取っ手
鉄線
JIS G 3532
2
取っ手取付金具
アルミニウム板A1100P-O 又はA1100P-H24
JIS H 4000
1
取っ手取付リベット
アルミニウムリベット棒A1100W-H14φ3
JIS H 4040
6
パッキン
シリコンゴム
―
表4による。
1
1
2.
S 2037C(3)
表4 を次のように改める。
表4-パッキン
区分
引張強さ
規定
MPa
伸び
%
硬さ
6.86以上
試験方法
JIS K 6251による。
300以上
A40~A50
JIS K 6253-3のタイプAデュロメータによる。
2.3 を次のように改める。
2.3 構造・形状・寸法
構造,形状及び寸法は,付図1~付図4を標準とするほか,水筒本体と蓋及び水筒本体とコップは,かん合性及び相互の互換性が良好な
ものとし,かん合部の寸法の許容差は,±2 %とする。
2.4 a) を次のように改める。
a) 水筒本体は中空成形,蓋の本体は射出成形による。
2.4 b) を次のように改める。
b) 水筒本体及び蓋の本体の成形色は,合成樹脂用顔料その他を用いて着色し,色はNDS Z 8201の色番号2314(OD色 7.5Y3/1)
を標準とする。
表5-容量,漏れ,溶接部の強さなど 項目 中 “本体” を “水筒本体” に改める。
図1-製品の表示 中 注
注
a)
a)
を次のように改める。
調達要求元の標識 防衛省
表6-検査 試験方法 中 “本体” 及び “水筒の本体” をそれぞれ “水筒本体” に改める。
4.1 b) を次のように改める。
b) 蓋,コップ又はパッキンのみを調達する場合は,商慣習による。
付図1-水筒,2形本体及びコップ 中 “本体” を “水筒本体” に改める。
付図2-水筒,2形本体 中 “本体” を “水筒本体” に改める。
防 衛 省 仕 様 書
D S P
S 2037C
水筒,2形
制定 昭和62. 6. 8
改正 平成21. 4.13
(CANTEEN,WATER)
1
総則
1.1
適用範囲
この仕様書は,主として野外において使用する水筒,2形について規定する。
1.2
製品の呼び方
製品の呼び方は,表1による。
表1-製品の呼び方
製品の呼び方
水筒,2形
1.3
物品番号
8465-161-8642-5
引用文書
この仕様書に引用する次の文書は,この仕様書に規定する範囲内において,この仕様書の一部を成すものであり,入札書又
は見積書の提出時における最新版とする。
a)
規格
JIS
A
1415
高分子系建築材料の実験室光源による暴露試験方法
JIS
G
3101
一般構造用圧延鋼材
JIS
G
3104
リベット用丸鋼
JIS
G
3532
鉄線
JIS
H
4000
アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
JIS
H
4040
アルミニウム及びアルミニウム合金の棒及び線
JIS
H
8601
アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜
JIS
K
6251
加硫ゴム及び熱可塑性ゴム-引張特性の求め方
JIS
K
6253
加硫ゴム及び熱可塑性ゴム-硬さの求め方
JIS
K
6922-1
プラスチック-ポリエチレン(PE)成形用及び押出用材料-第1部:呼び方のシステム及び
仕様表記の基礎
b)
JIS
Z
1506
外装用段ボール箱
JIS
Z
1507
段ボール箱の形式
NDS
Z
0001
包装の総則
NDS
Z
8201
標準色
法令等
食品,添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号)(以下,規格基準告示という。)
2
製品に関する要求
2.1
構成
水筒の構成は,表2によるものとし,数量を変更する場合は,調達要領指定書による。
2
S 2037C
表2-構成
区分
物品番号
数量
注記
―
1
―
水筒用ふた
8465-161-8644-5
1
リング,リング結着環,なす環付きパッキン
水筒用コップ
8465-161-8645-5
1
取っ手付き
水筒本体
2.2
材料
材料は,表3による。
表3-材料
区分
材料
水筒本体
規格
高密度ポリエチレン
JIS
K
数量
6922-1の
1
PE,B,57-G003とする。
水筒用ふた
水筒用コップ
本体
ABS樹脂
―
1
リング
鉄線
JIS
G
3532
15~19
リング結着環
鉄線
JIS
G
3532
1
なす環
鋼板SS400
JIS
G
3101
1
段付リベット
リベット用丸鋼
JIS
G
3104
1
パッキン
シリコンゴム
表4による。
本体
アルミニウム板A1100P-O
JIS
H
4000
1
取っ手
鉄線
JIS
G
3532
2
取っ手取付金具
アルミニウム板A1100P-O又はA1100P
JIS
H
4000
1
JIS
H
4040
6
1
-H24
取っ手取付リベット
アルミニウムリベット棒A1100W-H14φ3
表4-パッキン
区分
規定
材質
引張強さ
シリコンゴム
MPa
伸び
%
硬さ
2.3
試験方法
6.86以上
―
JIS
K
6251による。
JIS
K
6253のタイプAデュロメータによる。
300以上
A40~A50
構造・形状・寸法
構造,形状及び寸法は,付図1~付図4を標準とするほか,水筒本体(以下,本体という。)と水筒用ふた(以下,ふたとい
う。)及び本体と水筒用コップ(以下,コップという。)は,かん合性並びに相互の互換性が良好なものとし,かん合部の寸法の許
容差は,±2%とする。
2.4
加工
加工は,次による。
a)
本体は中空成形,ふたの本体は射出成形による。
b)
本体及びふたの本体の成形色は,合成樹脂用顔料その他を用いて着色し,色はNDS
(OD色7.5Y3/1)を標準とする。
c)
コップは,プレス成形とする。
Z
8201の色番号2314
3
S 2037C
d)
コップ取っ手の末端は,溶接するものとする。
e)
コップ内側のおう(凹)側面に,100ml,200ml,300ml及び400mlの容量線目盛りを表示するものとする。
f)
ふたにパッキンを接着するものとする。
g)
取手取付金具の取り付けは,リベット止めとし,リベット締めは,正しく行い,偏心締め,傾斜締め,リベット浮きなどの欠点が
あってはならない。
2.5
仕上げ
仕上げは,次による。
a)
きず,しわ,ひび,割れ,ばりなどがなく,仕上げが良好なものとする。
b)
溶接部は,均一に仕上げるものとする。
c)
内部の洗浄は,完全で,皮膜処理後の化合物の残留物及び油脂類の付着があってはならない。
2.6
表面処理
2.6.1
皮膜処理
コップ(取っ手を除く。)は,JIS
8601のAA-10-A・KS-WRF又はAA-10-A・KC-WRFの皮膜処理を
H
施すものとする。
2.6.2
めっき
めっきは,次による。
a)
コップの取っ手は,亜鉛めっきを施すものとする。
b)
リング,リング結着環及び段付リベットは,黒ニッケルめっきを施すものとする。
2.7
性能
性能は,次による。
a)
衛生上,有害物質の溶出のないものとする。
b)
容量,漏れ,溶接部の強さなどは,表5を標準とする。
表5-容量,漏れ,溶接部の強さなど
項目
容量
2.8
ml
規定
本体
900
コップ
670
安全性
規格基準告示に適合するものとする。
漏れ
表6の試験方法により試験したとき,漏れがないものとする。
落下強さ
表6の試験方法により試験したとき,著しい変形,破損及び漏れがないものとする。
耐熱湯性
表6の試験方法により試験したとき,著しい異常及び漏れがないものとする。
臭気・味
表6の試験方法により試験したとき,臭気及び味がないものとする。
耐候性
表6の試験方法により試験したとき,著しい変色及び退色がないものとする。
外観
外観は,次による。
a)
き裂,欠け,ひび及び不足成形がないものとする。
b)
ぬれた布でふいても落ちない汚れがないものとする。
c)
変形が目立たないものとする。
d)
色むら,退色,移行などによる変色が目立たないものとする。
4
S 2037C
e)
異物,泡,型きず及びその他のきずが目立たないものとする。
2.9
製品の表示
製品の表示は,図1に示す様式により,付図2及び付図3に示す位置に刻印表示を行うものとする。
単位
b)
c)
10
a)
mm
40
注a)
b)
納調達要求元の標識 防衛省
納入年度(西暦下2けた)を記入する。
例
c)
09
製造者名又はその略号を記入する。
図1―製品の表示
3
品質保証
監督及び検査は,表6によるほか,契約担当官等の定める監督・検査実施要領による。
表6-検査
検査項目
表面処理
皮膜処理
試験方法
JIS
H
8601によるものとし,測定位置は,内部(底部を含む。)とする。
めっき
性能
容量
2.6 による。
―
本体の口頭部まで水を入れたときの質量から,水を入れない本体の質量を差し引い 2.7 による。
た値を容積換算(1g=1ml)して求める。
なお,水温は,23±5℃とする。
安全性
規格基準告示による。
漏れ
漏れ試験は,次により行うものとする。ただし,熱湯を入れた場合についても行うもの
とする。
a) 本体に呼び容量の約50%の水を入れ,ふたを完全に取り付け,口を上にして,
上下に大きく10回振った後,水漏れがあるかどうかを調べる。
b) 本体に呼び容量の約80%の水を入れ,ふたを完全に取り付け,水平な板上に
横にして1時間放置後,水漏れがあるかどうかを調べる。
c) 本体にインサートが施された製品は,水中に本体を入れた状態で20~40kPa
の空気圧を加えたとき,水中で気泡が発生するかどうかを調べる。この場合,水
中で気泡が発生しないとき“漏らない”とする。
落下強さ
判定基準
23±5℃の水を水筒に満水とし,ふたを完全に取り付け,1mの高さからコンクリート
床面上に底面,側面及びふたが当たるように落下させる。別の水筒で同様の試験を
側面について行い,破損の有無を調べた後,漏れの試験によって水漏れを調べる。
ただし,熱湯を入れた場合についても行うものとする。
なお,落下高さとは,水筒の最下面から落下面までとする。
5
S 2037C
表6-検査(続き)
検査項目
性能
試験方法
耐熱湯性
判定基準
水筒に沸騰水を呼び容量の約80%入れ,ふたとコップを完全に取り付け,10分
2.7 による。
間放置後放水し,未試験試料と比較観察した後,漏れの試験によって水漏れを
調べる。
臭気・味
水筒にドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの約0.05%の水溶液を入れ,30
秒以上かき混ぜて洗浄し,更に水道水で十分に洗った直後,臭気の有無を調
べる。結果は,5名中3名以上の判定結果による。
耐候性
JIS
A
1415による。ただし,促進暴露試験装置,試験片,試験時間
及び変退色の判定は,次による。
a) 促進暴露試験装置
b)
WS-A型
試験片として水筒の本体,カバー及びつりひもからできるだけ平面な部分
を切り取る。ただし,金属製の部分は除く。
4
c)
試験時間は,8時間とする。
d)
変退色の有無を調べる。
出荷条件
4.1
包装
包装は,次による。
a)
水筒の包装は,表7によるほか商慣習によるものとし,端数がある場合はこれに準じて行うものとする。
表7-包装
区分
包装
規定
材料
個装
ビニール袋など
外装
段ボール箱
―
JIS
Z
1個ごとに包む。
1506の複両面段ボール箱3種以上 a)
で箱の形式は,JIS
b)
要領
Z
1507の0201とし,
個装した40個を段ボール箱に
収納する。
箱の寸法は,内のり寸法540mm×420mm×470mm b)
包装用テープで上下面ともH
を標準とする。
形に封かんし,包装用バンドで
包装用テープ
幅50mm以上のもの。
二の字に掛け,締め付ける。
包装用バンド
幅15.5mm以上のもの。
ふた又はコップだけを調達する場合は,商慣習による。
4.2
外装の表示
外装の表示は,NDS
Z
のとする。
a)
調達要求元の標識 防衛省
b)
物品番号1)
c)
品名2)
d)
数量
0001の表示・標識によるほか,輸送諸元を1面に,次に示す項目を2面及び4面に行うも
6
S 2037C
e)
納入年月
例
2009年3月
f)
容積
g)
質量
h)
契約の相手方の名称又はその略号
i)
こん包番号及び組合せ番号
注1)
2)
5
該当する製品又は構成区分の物品番号を記入する。
製品の呼び方又はその構成区分を記入する。
承認用見本
契約の相手方は,製造に先立ち,承認用見本として製品1個を契約担当官等に提出し,形状,外観及び色について承認を
得なければならない。
原案作成部課等名 : 陸上自衛隊 補給統制本部需品部
7
S 2037C
リング
リング結着環
段付リベット
リング
ふた
なす環
本体
コップ
図番
付図1
防
名称
水筒,2形本体及びコップ
衛
尺度
省
―
8
S 2037C
単位
mm
φ34.5
28.5
パッキン
26.3
30.3
ふた
φ2.9穴
φ43
本体
A
191.8
A
198.5
120.8
97
10
40
55
製品の表示
109.5
65
79.4
A-A
最小肉厚 t=1.0
図番
付図2
防
名称
水筒,2形本体
衛
尺度
省
―
9
S 2037C
単位
123
mm
3
75
15
60
1.6
38
15
板厚 1.0
10
50
100
30
47
55
φ4
取手取付金具
取手取付リベット
製品の表示
取手
69
30
10
40
110
図番
付図3
防
名称
水筒,2形用コップ
衛
尺度
省
―
10.
S 2037C
単位
mm
ふ た
φ43
リング結着環
φ35
15
30.3
25
3
1
φ8
1.3
φ1.5
φ6
φ3.5
3
2
パッキン
φ2.5
1.5
φ6
φ2.5
φ30
φ32.5
φ35
20
なす環
2
図番
付図4
防
名称
水筒,2形用ふた,リング結着環,パッキン及びなす環
衛
尺度
省
―