第39期事業報告書 - 株式会社エヌアイデイ | NID

証券コード :2349
株式会社 エヌアイデイ
第39期 事業報告書
2005年4月1日∼2006年3月31日
F I N A N C I A L
H I G H L I G H T
財務ハイライト(連結)
■売 上 高
14,004
百万円
当年度の売上高は、前期比4.3%増の140億4百万円となりました。厳しい状況下で
はありましたが、当社グループあげて受注拡大に努めた結果、グループ連結及び構成
(単位:百万円)
15,000
12,000
12,254
12,756
2003/3
2004/3
13,420
14,004
2005/3
2006/3
9,000
6,000
会社4社は過去最高の売上高を計上いたしました。売上増の要因としましては、本体の
NID社においては通信システム開発でのマルチバンドに対応した基地局開発や情報家
3,000
電、ITS分野の受注が拡大したこと、情報システム開発では既存の生損保会社や証券
0
業向けシステム開発が堅調であったことと、子会社でありますNID・IS社やNID東北社
で地場企業から高い技術力が評価され受注が拡大したことがあげられます。
(単位:百万円)
1,200
1,052
■経常利益
1,054
百万円
1,000
1,054
1,009
888
800
600
収益面では、外注管理の不徹底による一部不採算プロジェクトの発生はありました
400
が、売上状況に比例して情報処理サービス事業の減益をシステム開発事業の増益で
200
補いました。また、今期は新製品であるモバイルDBソリューション「MoPulse」
(モ
0
2003/3
2004/3
2005/3
2006/3
パルス)及び携帯電話自動評価システム「E-stas」
(エスタス)の開発投資や、管理面
では人材の育成及び組織の活性化を目指した新人事制度の構築に関わる投資を実
施いたしました。この結果、前期比4.5%増の1,054百万円となりました。
(単位:百万円)
600
500
529
381
400
■当期純利益
529
百万円
前期比14.2%増加の主要因は経常利益増に伴うものですが、減損会計制度の適用
463
460
300
200
100
0
により、当社保有の遊休設備の減損評価額114百万円を特別損失として計上してお
2003/3
2004/3
2005/3
2006/3
ります。
(単位:%)
12
■株主資本利益率(ROE)
9.9%
当期純利益529百万円が計上されたことにより、資本の部が173百万円(前期比
3.3%増)増加し、ROEは9.9%(前期比1.0%増)
となりました。当社では株主資本
の効率的運用により投資効率の高い経営を目指すため、ROE15%以上を目標に掲
げております。
1
10
11.6
9.9
8
8.9
8.9
6
4
2
0
2003/3
2004/3
2005/3
2006/3
イノベーションをテーマに、
新生NIDは挑戦しつづけます。
私たちNIDグループは、ヒューマンウェア(人と情報の一体化)をキーワ
ードに顧客第一主義のもとで品質を最優先としたシステムプロバイダー
を目指しています。そしてこのたび、より鮮明にNIDブランドを確立する
ために、新ロゴマークを制定いたしました。ロゴマークはマチスの「ダン
ス」から想を得て、手と手を結びあうコミュニケーションをNの重なりで
表現。イノベーションをテーマに新たなステージで挑戦しつづけ、社会の
生活品質(quality of life)を向上させる価値を創造していきます。
2
T O
O U R
S H A R E H O L D E R S
株主の皆様へ
4つの事業領域と
グループ4社による二重バランス経営で
安定成長を目指します。
代表取締役社長
鈴木 清司
積極的な営業活動に努め、
受注および売上の拡大に注力。
システム開発事業では、エンベデッドと
ネットワーク技術を駆使して、
ユビキタス情報化社会の実現に貢献。
今期の情報サービス業界は広範な分野や業種でIT投資が積
システム開発事業では、当社のコア技術であるエンベデッ
極的になってきているものの、競争の激化と顧客のコスト
ド技術とネットワーク技術、デジタル技術を第三世代携帯
意識の高まりによって引き続き厳しい状況で推移しました。
電話や情報家電、デジタル放送、デジタル複合機、ITS、
このような状況下で当社グループは、提案型営業活動を推
医療機器などに活かしています。また情報システム分野で
進するとともに積極的な事業展開で受注および売上の向上
は生保・損保などの金融を中心に製造・流通・官公庁シス
に注力してまいりました。システム開発事業ではコア事業
テムなどの分野で上流工程からメンテナンスまで一貫した
である通信システム開発でエンベデッド(組込み)技術を
ソリューションを提供。今期は、携帯端末の水平展開によ
活かしたモバイル関連、ITS分野が伸長し、情報システム
る受注拡大とデジタル無線システム、ITS関連システムの
開発も堅調に推移しました。一方、情報処理サービス事業
開発が好調に推移。また生損保システムおよび証券システ
では引き合い案件での価格下落傾向が強く、低調に推移し
ム開発が受注拡大し、堅調に推移しました。
ました。その結果、収益面では売上状況に比例して情報処
理サービス事業の減益をシステム開発事業の増益が補い、
Communication
System
Business
System
Network
Solution
Data
Entry
当初計画比ではやや増益となり、売上高14,004百万円(前
期比4.3%増)、経常利益1,054百万円(前期比4.5%増)、
当期純利益529百万円(前期比14.2%増)となりました。
3
NID
NID・IS
NID東北
NID・IE
バ二
ラ重
ンの
ス
経
営
デジタル無線
8.8%
情報機器・
医療機器
22.7%
セキュリティ3.6%
インターネット
7.3%
その他
通信システム
15.4%
その他
15.4%
モバイル関連
31.9%
官公庁
10.1%
生保・損保
45.2%
流通・製造
18.6%
情報家電
13.5%
ITS関連 7.7%
(高度道路交通システム)
ネットワーク
構築・支援
44.1%
システム
マネジメント
45.0%
証券
10.7%
通信システム開発への取り組み
情報システム開発への取り組み
ネットワークソリューションへの取り組み
(2006年3月期実績)
(2006年3月期実績)
(2006年3月期実績)
情報処理サービス事業では独自の技術を活かし、
アウトソーシング事業などの成長市場の
開拓を目指します。
自社の強みと弱みを常に認識し、
安定的な二重バランス経営を図ります。
情報処理サービス事業では、付加価値の高いオープン系ネ
代表取締役社長に就任し1年が経過しましたが、常に自社
ットワーク管理などの案件獲得などもありましたが、一部
の強みと弱みを認識して課題に取り組んでまいりました。
顧客の運用管理プロジェクトの終了や保守管理コストの低
今後も自社の状況を徹底的に意識し、4つの事業領域とグ
減などが影響し、全体として低調に推移しました。データ
ループ4社の相乗効果による二重のバランス経営に邁進し
エントリー業務と人材派遣業務においても業務量の減少や
たいと考えております。またコーポレートガバナンスの強
価格条件の低下などの影響により受注が伸び悩みました。
化を新年度の重要テーマとして掲げ、経営の透明性の向上
今後は当社グループが保有するネットワークソリューショ
とコンプライアンス経営を徹底し自浄能力と競争力のある
ン技術をはじめセキュリティ技術、システムマネジメント
健全で強い企業を目指します。具体的な状況ですが、コン
技術を駆使し、ネットワークの安全確保と安定運用に貢献
プライアンス委員会とリスクプロジェクト委員会を設置し、
するアウトソーシング事業などの成長市場の開拓に注力し
リスク管理体制の整備とガバナンスの充実に向けて活動を
てまいりたいと考えています。
実施しています。さらに今後は優秀な人材の確保と営業力
のさらなる強化、新しい技術に対応する技術教育の充実、
不良プロジェクトの一掃に向けた取り組みにも邁進する所
存です。
4
NID HEADLINE
今期の事業展開における代表的なトピックスを
ニュースコラムとしてまとめました。
NIDの卓越した技術の一端がご理解いただけるはずです。
「MoPulse」をNID・ISとテニック社が共同開発。
MoPulse(モパルス)とは、ノンプ
のに比べ、MoPulseは開発生産性、
ログラミングでデータベースが構築で
レスポンス性が非常に優れています。
きる新しい携帯電話アプリケーショ
NIDでは今年2月から販売代理店を務
ン。日本オラクル社のOracle
め、MoPulseの販売を行っています。
DatabaseとSymbian OSと呼ばれ
日本オラクルの展示会でも好感触を得
る組込みOSを搭載し、Symbianプラ
ており、さまざまな携帯端末への展開
ットフォームの業務アプリケーション
次第で大きく伸びていく可能性を秘め
を構築するシステムです。 従来、個々
ています。
に業務用アプリケーションを開発する
デジタル無線で大規模プロジェクトを受注。
長らく開発をつづけてきたデジタル無
ます。NIDではこうした数多くの無線
線の領域で今期、救急車両・消防車両
系統を統合するシステム化技術を提
のデジタル無線管制システムという大
供。今後はタクシーや空港、鉄道など
規模プロジェクトを受注しました。さ
の分野で同様のプロジェクトが発生す
まざまな場面で無線は、緊急用を含め
るものと予測しています。
て多種多彩な回線系統が使用されてい
5
マルチバンド基地局開発を推進。
第二世代から第三世代(3G)携帯電話
複数帯域を使用することになり、利用可
対応した*HSDPA機能の開発も行って
への転換が急速に進む中で、第三世代
能エリアの拡大に対応する目的でマル
います。同時に今後の無線通信の標準
(3G)携帯電話の加入者増加に対応す
チバンド基地局の開発を推進していま
化を目指したIP接続への対応も進めて
る基地局のインフラ整備が急務となっ
す。またワンセグによるTV機能、音楽
おり、将来的にはSuper3G、4Gに向け
ています。現在、2GHz帯だけが使用周
配信、お財布機能等マルチメディアの新
た開発へとつなげていきます。
波ですが、十分なサービスが提供出来
機能に対応するために大量情報をより
ないため、1.7GHz帯、800MHz帯の
高速に無線通信する必要があり、これに
*HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)
NTTドコモなどが採用している第三世代(3G)携帯電話方
式「W-CDMA」のデータ通信を高速化した規格。
エンベデッド技術の水平展開による携帯端末が好調。
当社のモバイル関連事業は、基地局と
推移しました。今後もFOMAの基地局
携帯端末のプラットフォームに特化し
ならびに携帯端末プラットフォームを
て展開してまいりました。その中でも
軸に既に着手しているFOMA向け新機
携帯端末のプラットフォームは当社の
能アプリケーションの開発や3次元グ
エンベデッド技術を容易に水平展開出
ラフィックスの開発などに注力してい
来る分野で、今期はその受注が好調に
く予定です。
情報システム開発分野では共済システムと証券システムが堅調。
生保および損保と証券システムの開発
らの分野で豊富な経験を持つ技術者を
に特化してきた情報システム開発分野
投入。このような情報系プロジェクト
では、今期、共済システムの大規模プ
は継続してリニューアルが行われるケ
ロジェクトの受注が大きな牽引力とな
ースがほとんどで、保守・管理維持ま
り、証券システム開発とともに堅調に
でを含めた一貫受注も多く、売上も堅
推移しました。共済システムは損保と
調に推移するものと期待しています。
生保が一体となったシステムで、これ
6
NID HEADLINE
アライアンスパートナーとの協調ビジネスを強力に推進。
重点施策として、優良なアライアンス
ネットワークス社との取引がスタート
パートナーとの協調ビジネスの展開を
したことも、さらなるアライアンス関
強力に推進しています。具体的には
係の強化につながるものと確信してい
MoPulseの開発・販売に伴うアライ
ます。現在、モバイルならびにエンベ
アンス関係としてテニック社をはじめ、
デッド分野での受注が非常に活発なの
数社との密接なコミュニケーション環
で、こうした分野に技術者を集中させ
境を構築し、積極的に関係維持ならび
て事業を展開していくつもりです。
アライアンスパートナー
●
リスクモンスター(株)
●
テニック(株)
●
太陽計測(株)
●
新栄電子計測器(株)
に発展に努めています。またフェリカ
二重バランス経営の下で
セグメント比率が6:4に近づく。
57:43
システム開発事業
7
セグメント別売上を前期と比較すると、
人材派遣分野で新たな派遣法の影響も
システム開発事業が13.2%増、情報処
若干受け、データエントリー分野は先
理サービス事業が7.6%減となり、構
細り傾向にあることが要因と考えられ
成比が57%:43%となりました。こ
ます。データエントリー分野ではさら
れは、当初から理想としてきた売上構
に業者数は減る見込みですが当社は長
成比6:4に近づく結果になったといえ
年の経験と実績を活かして受注機会を
ます。情報処理サービス事業の減少は、
増やしていきたいと考えています。
情報処理サービス事業
N
I
D
の
事
業
領
域
そのソリューションは、クライアントのサクセスを実現しています。
4つの事業領域でバランスよく事業展開しています。
システム開発事業では、携帯電話をはじめ情報家電などの通
とデータエントリー業務やイメージエントリー業務を中心とす
信システム開発と生保・損保や証券システムなどを手がける
るデータエントリーをそれぞれ展開しています。NIDグループ
情報システム開発を。また情報処理サービス事業では、シス
では、この4事業をバランス良く展開することで安定的な経
テムマネジメントサービスなどのネットワークソリューション
営を目指し事業リスクを最小限にとどめています。
通信
システム開発
・移動体通信
・情報家電
・デジタル放送
・エンベデッド
・カーナビゲーション
システムなど
情報
システム開発
・生保・損保
・証券
・官公庁
・ERPサービス
・流通・製造など
ネットワーク
ソリューション
・システムマネジメント
サービス
・ネットワークソリューション
サービス
・インターネットサービス
・セキュリティサービス
データ
エントリー
・データエントリー業務
・イメージエントリー業務
・PC版データエントリーシステム
「パンチうてるくんPro」販売
・人材派遣業務など
モバイル&エンベデッドと9つのキーテクノロジーで高付加価値を創造。
技術の飛躍的な進化は、本格的なブロードバンド時代を到来
ル&エンベデッドの技術です。来るべきユビキタスの時代に
させ、高度なモバイルコミュニケーションを含めたユビキタス
向けて、NIDでは9つのキーテクノロジーを駆使し、新たな高
情報化社会へと急速に向かっています。そうした快適な暮ら
付加価値を生み出してまいります。
しを支えるのはNIDがコア・コンピタンスとしているモバイ
N I D 9 key Te c h n o l o g y
オブジェクト
指向設計技術
(UML)
画像処理技術
(MPEG)
ネットワーク
技術(IPv6)
無線LAN
技術
情報
セキュリティ
技術
リアルタイム
OS
組込み
Linux
ICタグ
T-Engine
N I D グ ル ー プ
次世代携帯端末システムをはじめ国際宇宙ス
テーションシステム、気象情報システム、医療
情報システムなどをコア・ビジネスとして展開。
さらにデジタル家電や情報家電などの新しい
ビジネスにも積極的にチャレンジしています。
情報処理サービス分野のスペシャリストとし
て、専門業務の受託事業を展開。さまざまな
企業のアウトソーシング先として高い評価をい
ただいています。人間尊重主義を基本方針に、
経験豊かなスタッフが各種サービスを提供。
製造工場の生産管理システムをはじめ、半導
体製造装置の制御ソフトウェア、大手企業の基
幹業務webアプリケーションの開発、地上デジ
タルなどの開発を手がけ、常に先進的な技術
をお客さまに提供しています。
8
F I N A N C I A L
S T A T E M E N T S
連結財務諸表
連結貸借対照表
科 目
(単位:千円)
当期
前期
(平成18年3月31日現在) (平成17年3月31日現在)
資産の部
(単位:千円)
科 目
当期
前期
(平成18年3月31日現在) (平成17年3月31日現在)
負債の部
流動資産
7,003,591
6,295,831
流動負債
2,012,783
1,827,805
現金及び預金
3,954,359
3,429,168
買掛金
388,290
330,655
受取手形及び売掛金
2,369,543
2,225,927
有価証券
101,123
1,025
未払金
350,153
221,708
たな卸資産
107,609
133,593
未払法人税等
289,140
276,565
379,430
390,284
未払消費税等
89,730
111,041
94,739
118,221
預り金
45,872
39,400
△ 3,215
△ 2,390
2,363,533
2,822,960
768,865
768,747
320,507
443,634
80,731
79,686
50,018
105,411
固定負債
1,991,927
2,101,631
9,456
5,353
退職給付引当金
1,653,227
1,794,385
23,064
23,544
237,967
309,325
338,100
306,646
96,655
38,058
繰延税金資産
その他
貸倒引当金
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物
車両運搬具
工具器具備品
土地
無形固定資産
賞与引当金
その他
役員退職慰労引当金
その他
600
600
4,004,710
3,929,436
資本金
653,352
653,352
資本剰余金
488,675
488,675
利益剰余金
3,995,270
3,540,242
228,062
509,690
ソフトウェア
25,278
27,004
負債合計
その他
71,377
11,054
資本の部
1,946,370
2,341,267
682,216
1,305,013
―
312
676,849
458,877
投資その他の資産
投資有価証券
従業員長期貸付金
繰延税金資産
差入保証金
501,970
その他
貸倒引当金
資産合計
502,707
85,378
75,856
45
△ 1,500
9,367,124
9,118,791
△
その他有価証券評価差額金
自己株式
資本合計
負債・資本合計
△ 2,947
△ 2,605
5,362,413
9,367,124
5,189,354
9,118,791
■財務の安定性
総資産は前期に比べ248百万円増加しました。これは主に、
当期純利益が増加し現金及び預金が525百万円増加したこ
とによるものです。また株主資本は前期に比べ173百万円
増加し、この結果、株主資本比率は前期の56.9%から
57.2%となりました。
9
F I N A N C I A L
S T A T E M E N T S
連結財務諸表
連結損益計算書
科 目
売上高
売上原価
売上総利益
販売費及び一般管理費
営業利益
営業外収益
受取利息
受取配当金
受取賃貸料
保険事務代行手数料
受取保険金
公的助成金
その他
営業外費用
支払利息
支払保証料
新株発行費償却
その他
経常利益
特別利益
固定資産売却益
投資有価証券売却益
受取違約金
貸倒引当金戻入益
その他
特別損失
固定資産売却損
固定資産除却損
投資有価証券売却損
貸倒損失
退職給付会計基準変更時差異処理額
減損損失
特別退職金
その他
税金等調整前当期純利益
法人税、住民税及び事業税
法人税等調整額
当期純利益
(単位:千円)
当期
前期
1日
1日
(自 平成17年4月
(自 平成16年4月
至 平成18年3月31日)
至 平成17年3月31日)
14,004,172
11,415,465
2,588,707
1,564,737
1,023,969
32,931
7,740
1,713
1,320
4,398
7,402
8,115
2,239
2,392
1,079
―
―
1,313
1,054,508
4,391
54
4,337
―
―
―
136,976
7,099
932
―
―
―
114,921
14,022
―
921,923
406,562
△ 13,904
529,266
13,420,686
10,890,025
2,530,661
1,554,846
975,814
42,108
25,958
1,860
2,186
4,868
―
―
7,234
8,838
2,633
1,495
2,730
1,978
1,009,084
46,657
―
9,632
28,984
5,746
2,294
259,911
29,867
13,911
17,206
5,223
193,699
―
―
3
795,830
462,745
△ 130,389
463,474
■売上高増
要因としては、通信システムでの受注拡
大、情報システム開発が堅調だったこと
に加え、子会社であるNID・IS社やNID
東北社で地場企業から高い技術力が評価
され受注が拡大したことがあげられます。
■収益増
一部不採算プロジェクトの発生はありまし
たが、売上状況に比例して情報処理サービ
ス事業の減益をシステム開発事業の増益で
補いました。また、新製品への開発投資
や、社内での新人事制度の構築に関わる投
資を実施しております。この結果、前期比
4.5%増となりました。
10
F I N A N C I A L
S T A T E M E N T S
連結財務諸表
連結キャッシュ・フロー計算書(要約)
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は636百万
円(前期は251百万円の獲得)となりま
科 目
(単位:千円)
前期
当期
1日
1日
(自 平成16年4月
(自 平成17年4月
至 平成18年3月31日)
至 平成17年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
636,883
251,752
181,175
投資活動によるキャッシュ・フロー
△
135,916
益の増加、仕入債務の増加57百万円(同
財務活動によるキャッシュ・フロー
△
73,965
△
498,182
138百万円の使用)および未払金の増加
現金及び現金同等物の増加額
427,001
△
65,254
した。これは主に、税金等調整前当期純利
126百万円(同315百万円の使用)等の
支出要因の減少によるものです。
現金及び現金同等物の期首残高
3,367,040
3,432,294
現金及び現金同等物の期末残高
3,794,042
3,367,040
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用された資金は135百
万円(前期は181百万円の獲得)となり
連結剰余金計算書
ました。これは主に、有価証券の償還等に
よる収入の減少、システム開発に伴う有形
固定資産および無形固定資産の取得による
ものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用された資金は73百万
円(前期は498百万円の使用)となりまし
た。これは主に、配当金の支払73百万円
(前期は72百万円の使用)によるものです。
科 目
前期
1日
1日
(自 平成17年4月
(自 平成16年4月
至 平成18年3月31日)
至 平成17年3月31日)
(資本剰余金の部)
資本剰余金期首残高
488,675
488,675
資本剰余金期末残高
488,675
488,675
3,540,242
3,149,557
利益剰余金増加高
529,266
463,474
利益剰余金減少高
74,237
72,790
3,995,270
3,540,242
(利益剰余金の部)
利益剰余金期首残高
利益剰余金期末残高
11
(単位:千円)
当期
F I N A N C I A L
S T A T E M E N T S
単体財務諸表
単体損益計算書(要約)
科 目
営業の概況
当社の属する情報サービス業界におきましては、企
業の情報化投資の増加を受け回復の兆しがみられまし
たが、サービス単価の下落圧力は引き続き強く、技術
力・提案力による業者選別の動きが強まるなど、依然
として厳しい状況で推移いたしました。このような状
況下、当社では既存顧客を中心に積極的な受注活動
を展開するとともに、営業部門・事業部門との連携に
よる提案型営業活動での新規顧客の開拓を図り、受注
および売上の拡大に注力いたしました。収益面では、
一部不採算プロジェクトの発生はあったものの、売上
状況に比例して情報処理サービス事業の減益をシステ
ム開発事業の増益で補いました。この結果、当期の単
体売上高は11,029百万円(前期比1.7%増)、経常利
益803百万円(前期比12.9%増)となりました。
単体貸借対照表(要約)
前期
(平成18年3月31日)
(平成17年3月31日)
流動資産
5,207,315
4,707,275
固定資産
2,225,940
2,677,976
有形固定資産
303,400
425,226
無形固定資産
71,487
31,984
投資その他の資産
1,851,051
2,220,765
資産合計
7,433,255
7,385,251
利益処分
科 目
当期未処分利益
任意積立金取崩額
利益処分額
配当金
次期繰越利益
前期
1日
1日
(自至 平成17年4月
(自至 平成16年4月
平成18年3月31日)
平成17年3月31日)
売上高
売上原価
売上総利益
販売費及び一般管理費
営業利益
営業外収益
営業外費用
経常利益
特別利益
特別損失
税引前当期純利益
法人税、住民税及び事業税
法人税等調整額
当期純利益
前期繰越利益
当期未処分利益
11,029,451
9,034,667
1,994,783
1,222,868
771,915
116,689
84,765
803,839
4,391
123,024
685,206
357,238
△ 62,592
390,561
1,499,455
1,890,016
(単位:千円)
当期
科 目
(単位:千円)
当期
10,849,732
8,942,187
1,907,544
1,229,681
677,863
124,734
90,498
712,099
44,316
203,640
552,774
362,244
△129,356
319,886
1,248,708
1,568,595
(単位:千円)
当期
科 目
前期
(平成18年3月31日) (平成17年3月31日)
流動負債
固定負債
負債合計
資本金
資本剰余金
利益剰余金
その他有価証券評価差額金
自己株式
資本合計
負債・資本合計
1,603,966
1,717,741
3,321,708
653,352
488,675
2,744,404
228,062
△ 2,947
4,111,547
7,433,255
1,561,414
1,746,642
3,308,057
653,352
488,675
2,428,081
509,690
△ 2,605
4,077,193
7,385,251
(単位:千円)
当期
前期
1,890,016
5,097
1,568,595
5,097
87,334
1,807,779
74,237
1,499,455
配当金
40
円
(普通配当金 40円)
12
会社概要・株式の状況
C O R P O R A T E
D A T A
会社概要(2006年3月31日現在)
I N F O R M A T I O N
株式の状況(2006年3月31日現在)
社
名 株式会社エヌアイデイ
英
社
名 (Nippon Information Development Co., Ltd.)
所
在
地 〒160-0023
(本店営業所) 東京都新宿区西新宿7-6-4
tel 03-3365-2621(代)
fax 03-3365-2945
設
立 1967年(昭和42年)5月
資
本
金 6億5,335万円
役
員 代表取締役会長
小 森 孝 一
代表取締役社長
常務取締役
取
締
役
取
締
役
取
締
役
取
締
役
取
締
役
常勤監査役
監
査
役
監
査
役
S T O C K
鈴 木 清 司
馬 場 常 雄
高 井 民 生
折 笠 侃
小 森 俊太郎
北 雅 昭
田 辺 学
千 保 郁 夫
菅 井 源太郎
濱 田 清
社
員
数 828名(2006年3月31日現在)
事 業 内 容 システム開発事業
通信システム開発
情報システム開発
情報処理サービス事業
ネットワークソリューション
データエントリー
その他
関 連 会 社 (株)NID・IS
(株)NID・IE
(株)NID 東北
主要取引銀行 三菱東京UFJ銀行
みずほ銀行
りそな銀行
三井住友銀行
三菱UFJ信託銀行
佐原信用金庫
(1)会社が発行する株式の総数
(2)発行済株式の総数
(3)株主数
(4)大株主
株 主 名
小森俊太郎
小森孝一
バンクオブニューヨークジーシーエム
クライアントアカウンツイーアイエスジー
有限会社クリエートトニーワン
エヌアイデイ従業員持株会
小澤 忍
ユービーエスエイジーロンドンアジアエクイティーズ
ベイリーギフォードシンニッポンピーエルシー
資産管理サービス信託銀行株式会社(金銭信託課税口)
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)
当社への出資状況
持株数(株) 出資比率(%)
14.03
306,530
13.74
300,141
146,000
6.68
116,850
99,798
73,866
61,200
46,200
44,800
43,100
5.35
4.57
3.38
2.80
2.11
2.05
1.97
所有者別株主分布状況
金融機関
5.45%
証券会社
0.43%
その他法人
5.69%
外国法人等
17.49%
個人・その他
70.94%
所有数別株式分布状況
1単元未満
0.01%
1単元以上
4.45%
5単元以上
2.80%
10単元以上
8.71%
50単元以上
5.88%
1,000単元以上
39.80%
100単元以上
27.60%
500単元以上
10.75%
13
5,961,660株
2,184,915株
755名
TO P I C S
2006
当社ホームページをリニューアルしました。是非ご覧ください。
http://www.nid.co.jp
2003年1月にJASDAQ市場に株式公開し3年経過、NIDブランドを
アピールしていくことを目的に新しいロゴマークを制定したことにあわ
せ、6月にNIDホームページを全面リニューアルしました。
リニューアルにあたり、
●TopページにFLASHを取り入れ、閲覧者にNIDを印象づける
●個人投資家向けを意識したIRサイト
●事例紹介ページを設け、
当社業務を理解していただく
●採用ページの充実を図る
●各ページの統一化とシンプルなデザイン
などを意識して作成しております。
IR情報ページでは、
‘個人投資家の皆様へ’
としたページを設け、業績情報、財務情報、適時開示資料、有価
証券報告書、決算説明会スライドなどをわかり易く掲載しています。
これからも内容の充実とスピーディな情報掲載を心がけて更新していきます。
当社の最新情報を是非ご覧ください。
*
CMMレベル2に到達しました。
2006年3月にCMMの公式アセスメント(評価、査定)にてレベル2
に到達したことが確認されました。
これは通信システム事業部通信システム2部の2つの対象プロジェ
クトと企画室のSEPG(プロセス改善グループ)
、SQA(品質監査チ
ーム)の協力体制のもと活動した成果です。
株主の皆さまの声をお聞かせください
当社で は、株主の皆さま の声 を お 聞 か せ い た だ く た め 、
今後も*SPI活動を通して、品質の向上に取り組んでいきます。
*CMM(Capability Maturity Model)
:
ソフトウェアの開発能力を客観的に示す品質管理基準のこと。
*SPI(Software Process Improvement)
ソフトウェアプロセス改善
下記URLにアクセスいただき、アクセスコード入力後に表示される
アンケートサイトにてご回答ください。所要時間は5分程度です。
http://www.
e-kabunushi.
com
アクセスコード 2
349
アンケートを実施いたし ま す 。
お手数ではございますが、 右 記 の 方 法 にて
アンケートへのご協力を お 願いいたします。
携 帯 電 話 からも
アクセスできます
QRコード読み取り機能のつ いた 携帯電話をお使い
の方は、
右のQRコードからもアクセスできます。
空メールにより
URL自動返信
[email protected]へ空メールを送信してください。
(タイトル、本文は無記入)
アンケート回答用のURLが直ちに自動返信されます。
●アンケート実施期間は、
本事業報告書がお手元に到着してから約2ヶ月間
(2006年8月31日まで)
です。 ご 回 答 いただいた方の中から抽 選で 薄 謝(図 書カード 5 0 0 円)を進 呈させていただきます
※本アンケートは、株式会社エーツーメディアの提供する「e - 株主リサーチ」サービスにより実施いたします。
(株式会社エーツーメディアについての詳細 http://www.a2media.co.jp)
※ご回答内容は統計資料としてのみ使用させていただき、事前の承諾なしにこれ以外の目的に使用することはありません。
●アンケートのお問い合わせ「e - 株主リサーチ事務局」 TEL:03 - 5777 - 3900
MAIL:[email protected]
14
株 主 メ モ
事
業
年
度:4月1日から翌年3月31日まで
定 時 株 主 総 会:毎年6月
基
準
日:定時株主総会:3月31日
期 末 配 当 金 :3月31日
単 元 株 式 数:100株
株 主 名 簿 管 理 人:三菱UFJ信託銀行株式会社
同 事 務 取 扱 場 所:東京都千代田区丸の内一丁目4番5号
三菱UFJ信託銀行株式会社 証券代行部
( 同 送 付 先 )
:〒137−8081
東京都江東区東砂七丁目10番11号
三菱UFJ信託銀行株式会社 証券代行部
電話0120-232-711(通話料無料)
同
取
次
所:三菱UFJ信託銀行株式会社 全国各支店
野村證券株式会社 全国本支店
証 券 コ ー ド:2349
公 告 の 方 法:電子公告の方法により行います。ただし、
事故その他やむを得ない事由によって電
子公告による公告をすることができない場
合は、日本経済新聞に掲載して行います。
公 告 掲 載 UR L:http://www.nid.co.jp/kessan.html
株式関係のお手続き用紙のご請求は、次の三菱UFJ信託銀行
の電話およびインターネットでも24時間承っております。
電話(通話料無料) 0120−244−479(本店証券代行部)
0120−684−479(大阪証券代行部)
インターネットホームページ http://www.tr.mufg.jp/daikou/
なお、株券保管振替制度をご利用の株主様は、お取引口座の
ある証券会社にご照会ください。
株式会社 エヌアイデイ
〒160-0023 東京都新宿区西新宿 7-6-4
TEL:03-3365-2621(代) FAX:03-3365-2945
h t t p : / / w w w. n i d . c o. j p