停 電 と 絆(きずな きずな きずな)

平成25年12月号
港区立小中一貫教育校
お台場学園
〒135-0091 港区台場 1-1-5
小学校 03-5500-2572
中学校 03-5500-2575
停
電
と
絆(きずな)
お台場学園 校長 白石 亨
959名。
先月16日、本校を会場として行われた港区総合防災訓練台場会場への参加人数です。
例年よりもかなり多くの方々が参加されました。これは台風26号による伊豆大島や、
30号によって発生したフィリピンでの大きな災害が、今まで以上に防災に対する意識を
高めたためかも知れません。当日、武井区長も出席する中、消防署、消防団、赤十字奉仕
団等の関係機関と協力しての訓練が行われました。お台場学園からも、中学生による防災
J r. チ ー ム と 小 学 生 6 年 生 が 指 導 者 側 と し て 活 躍 し 、 1 年 生 か ら 5 年 生 ま で は 「 起 震 車 」
や「煙ハウス」等、様々な防災にかかわる訓練を体験しました。
この訓練中、ふとっ「停電」の文字が脳裏に浮かびました。電化生活全盛の今、仮に大
きな自然災害を受け、電気が止まってしまったらどうなるだろか。夜であれば電灯が消え
て真っ暗となり、またパソコンも使用不能となり、冷蔵庫はただの箱となり、エレベータ
も機能しなくなる。きっと大きな支障をきたすに違いないと思えました。
しかし、思えば自分が子供の頃は、ちょっと大きな雷が落ちたり、台風が近づいてきた
りするとすぐに停電なった記憶があります。千葉県の田舎のせいかもしれません。またお
台場の街のように地中を走る電線ではなく、電柱が立ち、その電線が脆弱だったせいかも
知れません。そのため子供のころは誰もが停電に慣れていて、パニックじみた支障をきた
した記憶はありませんでした。逆にどちらかと言えば子供だったので、停電という日常と
は異なる事態を楽しんでいたような気さえします。
例 え ば 、 家 族 そ ろ っ て 食 卓 を 囲 ん で い る 時 、 突 然 停 電 と な る 。「 停 電 だ ! 」 と 家 族 が 一 斉
に発し、あたりは一瞬しいんと静まり返る。そして「ロウソクはどこだロウソクは…」と
言ってあわてふためくのはいつも父親。母はそれを受けて「ちょっと待ってくださいね。
ええとロウソクは確かタンスの一番上に…」とか何とか言いながら、暗闇の中をゴソゴソ
や り 始 め る 。「 あ ら っ な い わ ね 。 流 し の 方 だ っ た か し ら ? 」。 す る と 父 親 は 「 だ い た い ロ ウ
ソクなんてもんは、停電したらサッと出させる場所にしまっておくのが筋だ」と嘆く。暗
闇の中でこういうやりとりがなされるのを、まだ子供だったのでクスクス笑っていた。
「あっ、ありました。ありました」その内、台所の方からの母親の声がして、しばらく
してマッチを擦る音が聞こえてくる。それからゆっくりとした足取りで、ロウソクを持っ
た母親が戻ってくる。全く見えなかった家族の顔が深い橙色に浮かび上がり、食卓が小さ
な炎の明かりで満たされる。その光景は、蛍光灯に照らし出されたいつもの茶の間とは、
まったく違う世界のもののように感じた。薄暗くて、ほんのりあたたかく、揺らめいてい
る明かりの中で、家族がいつもよりギュッと小さく固まっているように思えた。あの不思
議 な 時 間 を 過 ご す こ と は 、目 に 見 え な い と こ ろ で 家 族 の 絆 を 強 く し て い た よ う に 思 い ま す 。
自然災害が発生したとき、最も大切なのは人と人との絆です。家族の絆。そして地域の
絆。地域防災訓練はお台場の街全体が一つとなり、絆を深めることに大きく寄与している
ように感じられました。
師走です。年末年始は家族で過ごすことが多くなることと思われます。少々早いですが
よいお年をお迎えください。また来年もよろしくお願いいたします。
平成25年11月1日
(金)
、
2日
に学芸発表会が行われました。
「届け
お台場魂!最高の舞台を!!」
平成25年11月1日
(金)
、
2日(土)
(土)に学芸発表会が行われました。
「
届け お台場魂!最高の舞台を!!」
というスローガンのもと、児童・生徒は、この日のために練習を積み重ねました。当日は、練習の成果を十分
というスローガンのもと、児童・生徒は、この日のために練習を積み重ねました。当日は、練習の成果を十
に発揮し、どの学年も素晴らしい発表となりました。
分に発揮し、どの学年も素晴らしい発表となりました。
~小学校~
~小学校~
1年生
1年生合唱「おもちゃのチャチャチャ」
合唱「おもちゃのチャチャチャ」 合奏「キラキラ星」
合奏「キラキラ星」
「おもちゃのチャチャチャ」の合奏、
「キラキラ星」の演奏が上手だった以上に、男の子の蝶ネクタイ、女の子
「おもちゃのチャチャチャ」の合奏、「キラキラ星」の演奏が上手だった以上に、男の子の蝶ネクタイ、女の
の髪飾りがとっても可愛らしく目を引きました。
子の髪飾りがとっても可愛らしく目を引きました。
2年生
2年生 劇「おばけじぞう」
劇「おばけじぞう」
小学校では初めての劇の発表。一人一人が一生懸命演じているのが分かりました。最後の歌の場面での、緊張
小学校では初めての劇の発表。一人一人が一生懸命に演じているのが分かりました。最後の歌の場面での、
から解き放たれた子供たちの笑顔が可愛かったです。
緊張から解き放たれた子供たちの笑顔が可愛かったです。
3年生
3年生 合唱「花丸ロックンロール」
合唱「花丸ロックンロール」 合奏「プリーズ・プリーズ・ミー」
合奏「プリーズ・プリーズ・ミー」
元気な3年生をそのまま表現した合唱
「花丸ロックンロール」
でした。休み時間を使って練習した子もいる「プ
元気な3年生をそのまま表現した合唱「花丸ロックンロール」でした。休み時間を使って練習した子もいる
リーズ・プリーズ・ミー」は、ちょっぴり大人になった気分で演奏しました。
「プリーズ・プリーズ・ミー」は、ちょっぴり大人になった気分で演奏しました。
4年生
4年生 劇「どろぼう学校」
劇「どろぼう学校」
普段から笑顔が絶えない、4年生らしい楽しい劇を創り上げました。あんな泥棒さんたちなら、いてもいいか
普段から笑顔が絶えない、4年生らしい楽しい劇を創り上げました。あんな泥棒さんたちなら、いてもいい
も知れませんね。
かも知れませんね。
5年生
5年生 合唱「明日の空へ」
合唱「明日の空へ」 合奏「鳥の人~風の谷のナウシカより~」
合奏「鳥の人~風の谷のナウシカより~」
高学年らしい美しいハーモニーと、巧みな演奏を見せてくれました。普段は元気いっぱい、笑いいっぱいの学
高学年らしい美しいハーモニーと、巧みな演奏を見せてくれました。普段は元気いっぱい、笑いいっぱいの
年ですが、真剣な顔も素敵でした。
学年ですが、真剣な顔も素敵でした。
6年生
6年生 劇「タイムスリップ・ニッポン!」
劇「タイムスリップ・ニッポン!」
さすが小学校最高学年の劇は、歴史の学習と、芸達者な学年のカラーを十分に生かした楽しいものに
さすが小学校最高学年の劇は、歴史の学習と、芸達者な学年のカラーを十分に生かした楽しいものになりま
なりました。6年生の表現力の豊かさは下学年の良い手本になりました。
した。6年生の表現力の豊かさは下学年の良い手本になりました。
~中学校~
~中学校~
7年生
『『
』とさけびました。
」」
7年生 劇「
劇「
』とさけびました。
中学生になって初めての学芸発表会。セリフを覚え、演技することだけでなく、衣装や小道具作り、照明や音
中学生になって初めての学芸発表会。セリフを覚え、演技することだけでなく、衣装や小道具作り、照明や
響も自分たちで考えました。自分たちで創り上げた舞台を、生徒自身が大いに楽しめた発表でした。
音響も自分たちで考えました。自分たちで創り上げた舞台を、生徒自身が大いに楽しめた発表でした。
8年生
8年生 劇「あの日、あの時、そしてこれから」
劇「あの日、あの時、そしてこれから」
東日本大震災をテーマに、中学生らしい、見ている人たちも考えさせられる舞台発表となりました。自分たち
東日本大震災をテーマにした、中学生らしい舞台発表でした。「これから自分たちにできること」を全員で
の想いを自分たちの言葉で表現した発表は、見ている人の心にとても響く発表でした。
考え、自分たちの言葉で表現した発表は、見ている人の心にとても響く舞台になりました。
9年生
9年生 劇「◇夢の栞◇」
劇「◇夢の栞◇」
高校受験を控えた9年生が、改めて「夢」について考え、練り上げた舞台発表。台本や演出、ダンスの振り付
高校受験を控えた9年生が、改めて「夢」について考え、練り上げた舞台発表。台本や演出、ダンスの振り
けなど、全て自分たちの手で創り上げました。最高学年らしい、団結力を生かした笑いあり涙ありの発表は、
付けなど、全て自分たちの手で創り上げました。最高学年らしい、団結力を生かした笑いあり涙ありの発表
後輩たちの立派なお手本にもなりました。
は、後輩たちの立派なお手本にもなりました。
吹奏楽部
吹奏楽部 「ディズニー・メドレーⅡ」他
「ディズニー・メドレーⅡ」他
午後の部は、吹奏楽部の演奏から始まりました。今年は、金管楽器や打楽器も加わり、今までとは違う曲風に
午後の部は、吹奏楽部の演奏から始まりました。今年は、金管楽器や打楽器も加わり、今までとは違う曲風
仕上がりました。本番は、過去最高の13名で、息の合った演奏を披露しました。
に仕上がりました。本番は、過去最高の13名で、息の合った演奏を披露しました。
中学校
中学校 合唱「YELL」
合唱「YELL」
中学生全員で、学芸発表会の最後を飾りました。一つ一つの言葉に心を込め、各パートの旋律が重なり合う
中学生全員で、学芸発表会の最後を飾りました。一つ一つの言葉に心を込め、各パートの旋律が重なり合
美しいハーモニーは、聴いている人たちに大きな感動を与えました。
う美しいハーモニーは、聴いている人たちに大きな感動を与えました。
小学校は、例年通り1・3・5年生は合唱・合奏の発表、2・4・6年生は劇の発表、中学校は、各学年で考え
小学校は、例年通り1・3・5年生は合唱・合奏の発表、2・4・6年生は劇の発表、中学校は、各学年で考
た舞台発表でした。どの学年も、一人一人の児童・生徒が努力し、学年で力を合わせてしっかりと発表することが
えた舞台発表でした。どの学年も、一人一人の児童・生徒が努力し、学年で力を合わせてしっかりと発表するこ
できました。舞台を降りるとき、幕が閉まるときに見せてくれた、素敵な笑顔が忘れられません。
とができました。舞台を降りるとき、幕が閉まるときに見せてくれた、素敵な笑顔が忘れられません。
(文化的行事委員 石井
石井 克子、武市
克子、武市 智美)
智美)
(文化的行事委員
中学校 今月の
今月の生活目標
生活目標「
目標「2学期を
学期を振り返ろう」
ろう」
11月16日に本学園にて、台場地区総合防災訓練が行われました。6年生から9年生の児童・生徒たちは毎年
この訓練で「お台場学園防災ジュニア・ティーム」として小学生や地域の方々に様々な防災活動の紹介をしていま
す。今年度も、事前に三回の訓練を実施し、自分危機意識をもって取り組み防災のノウハウを習得し、防災訓練
当日はデモンストレーションを含めた見事な実演をすることができました。
さて、12月の生活目標は「2学期を振り返ろう」です。いよいよ2学期が終わりを迎え、新しい年へと進んでいき
ます。学芸発表会では各学年が精一杯の発表をみせ、学園内の児童・生徒が互いの良さを感じ合い、保護者・
地域の皆様から、多数のお褒めの言葉をいただきました。こういった学校行事に加え、授業、委員会活動、部活
動といった日々の学校生活にも目を向け、よかったところと改善すべき点をきちんと分別して振り返りをさせたいと
思います。ご家庭でも、お子さんの今年の成長を改めて実感し、来年に向けての目標や意識をつくっていただく
機会としていただければ幸いです。
(中学校生活指導主任 石川 恵一)
小学校 今月の
今月の目標 「みんなのものを大切
みんなのものを大切にしよう
大切にしよう」
にしよう」
<4つのめあて>
つのめあて>
○「失礼します
失礼します」「
します」「失礼
」「失礼しました
失礼しました」
しました」ときちんと言
ときちんと言おう。
おう。
○相手の
相手の気持ちを
気持ちを考
ちを考え、行動しよう
行動しよう。
しよう。
◎使った物
った物の後かたづけをきちんとしよう。
かたづけをきちんとしよう。
○教室をきれいにしよう
教室をきれいにしよう。
をきれいにしよう。
日に日に寒さを感じるようになりました。子供たちは、休み時間になると、校庭でなわとび、ボール遊びと元気に
活動しています。
いよいよ今年最後の月、今月の目標は、「みんなのものを大切にしよう」です。みんなで使うものとして校舎、校
庭、遊び道具、楽器、学習道具、体育用具、本、白衣などたくさんあります。使う人のことを考え、みんなで使うもの
を大切にする、後かたづけをきちんとするということは、相手を思いやることにつながっていると考えます。
ものを大切にすることを通して、思いやりの心を育てていきたいと思います。
(小学校生活指導主任 滝澤 礼子)
学校生活を
学校生活を耳から快適
から快適に
快適に ~放送委員会~
放送委員会~
放送委員会は、児童・生徒が学校生活を快適に過ごせる
よう、音楽や必要な情報を提供しています。主な活動は、
朝の放送や運動会・学芸発表会でのアナウンスなどです。
そして去年からの取り組みとして「昼の放送」です。これ
は子供たちが提案し実現したもので、お台場学園の全員が
ランチルームへと集まる給食の時間に、音楽をかけたり、
クイズを出題したり、給食の献立の紹介をしたりしていま
す。音量の調整や機器の操作など、中学生が小学生にアド
バイスをすることもあります。また内容について、小中合
同委員会で意見を出し合うことで、随時、改善を図ってい
ます。先月の委員会では、「曲のリクエスト以外にも、番
組内容についてのアンケートを募ってみては?」という意
見が小学生から出され、アンケート用紙の用意や回収箱を
設置しました。おもしろいアイデアが続々と集まってきて
います。皆の期待に応え、楽しい「昼の放送」になるよう
工夫をこらしながら、はりきって計画しています。
放送委員会は、小学生と中学生が分担・協力し合い、日々
活動しています。皆にとって学校生活がよりよいものにな
ることを目指して!
(放送委員会担当 入山 美紀、大橋 千晶、石川 恵一)
中学生は
月・火・木を
担当していま
す。
For the
Happy
Lunch time !
<キャッチコピー>
おはようから
さよならまで
耳からあなたを
楽しませる
放送委員会
小学生は希
望者で水・
金を担当し
ています。
《お台場学園
学芸発表会
1 1 /1 (金)~2 (土)》
1年生
2年生
3年生
4年生
5年生
6年生
吹奏楽部
7年生
8年生
9年生
《港区総合防災訓練
中学全員合唱
1 1 /1 6 (土)
》
「お台場学園PTA」が平成25年度優良PTA文部科学大臣表彰を受賞!!
去る 11 月 19 日(火)
、公益社団法人 日本PTA全国協議会が主催する「日本PTA創立65周年記念式典」が
ホテルニューオータニで開催されました。この中で本校「お台場学園PTA」が優良PTA文部科学大臣表彰を受
賞しました。
優良PTA文部科学大臣表彰は、顕著な活躍や優れた実績のあるPTA団体に贈られる賞で、今年度は北海道か
ら沖縄までの130団体が受賞しました。東京からは6つのPTA団体が受賞し、本校「お台場学園PTA」はそ
の内の一つとなりました。
当日、会場には皇族の秋篠宮文仁親王(あきしののみやふみひとしんのう)、文仁親王妃紀子(ふみひとしんの
うひきこ)様をお迎えし、格式ある雰囲気の中での授与式となりました。「お台場学園PTA」からは、森島眞江
PTA会長が代表して出席し、賞状をいただきました。
優良PTA文部科学大臣表彰は大変名誉ある賞です。これを励みとして、今後も一層、学校・保護者・地域が連
携・協力して子供たちの成長を支援する取組を進めていきたいものと思います。
【スクールカウンセラー
スクールカウンセラー 相談日
相談日】
安藤 潤子
小丸 美樹
荻島 由希子
毎週 火曜日
毎週 火曜日
毎週 木曜日
小学校 5500-2572
小学校担当
中学校担当
小・中学校担当
〈12月の相談日〉
3日・10日
10日・17日
17日・24日
24日
3日・10日・17日
17日・24日
24日
5日・12日
12日・19日
19日
中学校 5500-2575