5.村上地域 2.村上地域 - 八千代市

5.村上地域
5.村上地域
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2.村上地域
2.村上地域
新たな都市空間を創出するまちづくり
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(1)地域特性
新たな都市空間を創出するまちづくり
(1)地域特性
本地域は、新市街地ゾーンの東側に位置しています。地域の中央部には中高
層集合住宅地の村上団地があり、緩衝緑地帯(村上緑地公園)を挟んで隣接し
て上高野工業団地があります。また、村上団地と勝田台駅の間には、辺田前地
区土地区画整理事業地を始めとする開発が行われるなど、市街地整備が進んで
います。
一方、新川周辺には、県立八千代広域公園(事業中)や斜面緑地などもあり、
自然的景観を残しています。
また、地域の交通体系では、地域西側を南北に国道 16 号、また、南側には東
葉高速鉄道と京成電鉄成田線の勝田台駅が位置するなど交通の要所となってい
ることから、今後とも新たな開発が加速する条件にある地域です。
本地域は市の東部、新市街地ゾーンの東側に位置しています。
地域の北部は新川周辺の水田や斜面緑地があり、台地には八千代の名産であ
る梨の畑が広がるなど、恵まれた自然環境があります。
地域の中央部には中高層集合住宅地の村上団地があります。この村上団地も、
米本団地同様、
「UR賃貸住宅ストック再生・再編方針」により、団地再生によ
る集約化の対象となっています。
また、緩衝緑地帯である村上緑地公園を挟んで上高野工業団地が広がってい
ます。
地域の南部には東葉高速線の村上駅、東葉勝田台駅と京成本線の勝田台駅が
あり、交通利便性が高いことから住宅地が広がっており、村上駅の周辺では土
地区画整理事業が完了し、良好な市街地が形成されています。
地域の西側を国道16号が南北に縦断し、南側を国道296号が東西に横断
しており、国道16号沿いには大規模店舗が進出しています。
(2)現況と課題
①土地利用
(2)現況と課題
ア.商業地
勝田台駅北口周辺地区では基盤整備が行われ、また、東葉高速鉄道が延
伸されたことにより、既に商業地として定着している南口地区との一体性
を確保しつつ、集客力のある商業地へと育成を図る必要があります。
また、村上駅周辺地区についても、辺田前地区土地区画整理事業の進捗
に併せ商業機能の整備が課題となります。
ア.商業地
勝田台駅北口周辺地区では基盤整備が行われ、また、東葉高速線が開通
したことにより、既に商業地として定着している南口地区との一体性を確
保しつつ、集客力のある商業地へと誘導を図る必要があります。
イ.市街地
計画的な住宅地が形成されている地区では、住環境の維持・保全、そし
て戸建住宅や集合住宅が立地する地区では、両住宅が共存するための手立
てが必要です。この他、地域内に点在する都市的未利用地に対して適切な
土地利用の誘導が求められています。
イ.市街地
計画的な住宅地が形成されている地区では、住環境の維持・保全、そし
て戸建住宅や集合住宅が立地する地区では、両住宅が共存するための手立
てが必要です。この他、地域内に点在する都市的未利用地に対して適切な
土地利用の誘導が求められています。
ウ.工業地
上高野工業団地は工業地として土地活用がされていることから、今後と
も工業地としての土地利用を維持・保全して行くことが課題となります。
また、隣接部は住宅地となっていることから緩衝帯などの形成が求められ
ます。
ウ.工業地
上高野工業団地は工業地として土地活用がされていることから、今後と
も工業地としての土地利用を維持・保全して行くことが課題となります。
また、隣接部は住宅地となっていることから緩衝帯などの形成が求められ
ます。
エ.市街化調整区域
本地域の北側にある市街化調整区域は、新川及びそれに沿った水田地帯
や斜面緑地、あるいは歴史的資源などが存在していることから今後、これ
らの維持・保全を図ることが課題として挙げられます。
エ.市街化調整区域
本地域の北側にある市街化調整区域は、新川及びそれに沿った水田地帯
や斜面緑地、あるいは歴史的資源などが存在していることから今後、これ
らの維持・保全を図ることが課題として挙げられます。
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①土地利用
地域別構想編
地域別構想編
②道路
②道路
本市の広域的な連絡路として、また地域間の連絡路として、地域を南北
に縦貫する国道 16 号が重要な役割を果たしていますが、交通量の増大によ
る渋滞、特に朝夕の慢性的な渋滞が問題となっています。
この他、本地域内またはその周辺の新たな開発に伴う交通量の増大が予
測されることから、歩行者や自転車の安全性を重視した道路網の整備や勝
田台駅北口駅前広場の拡充が課題となります。
本市の広域的な連絡路として、また地域間の連絡路として、地域を南北
に縦貫する国道16号が重要な役割を果たしていますが、交通量の増大に
よる渋滞、特に朝夕の慢性的な渋滞が問題となっています。
この他、本地域内またはその周辺の新たな開発に伴う交通量の増大が予
測されることから、歩行者や自転車の安全性を重視した道路網の整備や勝
田台駅北口駅前広場の拡充が課題となります。
(3)まちづくりの基本方針
(3)まちづくりの基本方針
本地域には、勝田台駅北口周辺地区や村上駅周辺地区といった、新しい商業
地の基盤が整備されています。今後は勝田台駅北口周辺地区について、勝田台
駅南口周辺地区との連携を図るとともに、村上駅周辺地区についても土地区画
整理事業の進捗に併せ商業機能の整備に努めます。この他の市街地については、
道路や公園などの基盤整備をはじめ、地域内に残る都市的未利用地の整備を進
め、良好なまちなみの形成を目指します。また、幹線道路や駅前広場などの交
通施設の充実を図るほか、歴史的資源の保護などを行うことにより、自然環境
に恵まれた快適な生活空間のまちづくりを目指します。
勝田台駅北側における安全で快適な交通に対応した道路や駅前広場の整備を
推進し、県立八千代広域公園の整備を促進するなど、市民の文化・スポーツ活
動の中核となる施設の充実を図ります。また、勝田台駅北口周辺地区について、
勝田台駅南口周辺地区との連携を図るとともに、商業機能の誘導を目指します。
村上団地内に平成22年10月に設置した八千代市多文化交流センターについ
ては、今後も在住外国人との交流を進めます。その他、地域に残る緑地などの
自然や歴史的資源を守りながら自然環境に恵まれた快適な生活空間のまちづく
りを目指します。
(4)整備構想
(4)整備構想
①土地利用
①土地利用
ア.商業地
勝田台駅北口地区においては、南口との一体性を確保し、集客力のある
商業施設の立地を目指します。また、必要に応じ再開発事業を検討すると
ともに、駅前に集中する自動車交通に対応するため、公共駐車場の整備も
検討していきます。この他、駅に近接して栄町公園や黒沢池市民の森など
憩いの場となるスペースもあり、これらと調和する落ち着いた趣のある商
業地を目指します。村上駅の近接部では、周辺住民や駅利用者に対応した
商業地を目指すとともに、駅南側の大街区においては、本地区の交通利便
性を活かし、広域的な商業施設の立地を誘導します。
ア.商業地
勝田台駅北口地区においては、南口との一体性を確保し、集客力のある
商業施設の立地を目指します。また、必要に応じ再開発事業を検討すると
ともに、駅前に集中する自動車交通に対応するため、公共駐車場の整備も
検討していきます。この他、駅に近接して栄町公園や黒沢池市民の森など
憩いの場となるスペースもあり、これらと調和する落ち着いた趣のある商
業地を目指します。村上駅周辺の駅に近接する部分では、周辺住民や駅利
用者に対応した商業地を目指すとともに、駅南側の大街区においては、本
地区の交通利便性を活かし、広域的な商業施設の立地を図ります。
イ.市街地
・中高層集合住宅地
村上団地は今後とも中高層集合住宅地として位置づけ、引き続き良
好な住環境の維持を図ります。また、将来の建替えにあたっては、公
的機関と住民との相互理解のもと、良好な住環境が保たれるよう努め
るものとします。この他、村上駅の近接部でも地区特性を活かし、中
高層集合住宅地を目指します。
イ.市街地
・中高層集合住宅地
村上団地は今後とも中高層集合住宅地として位置づけ、引き続き良
好な住環境の維持を図ります。また、将来の建替えにあたっては、公
的機関と住民との相互理解のもと、良好な住環境が保たれるよう努め
るものとします。この他、村上駅の駅近接部でも地区特性を活かし、
中高層集合住宅地を目指します。
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5.村上地域
・低層戸建住宅地
辺田前地区のうち 3・4・1 号新木戸上高野原線以北については、土
地区画整理事業による基盤整備に合わせて、低層戸建住宅地の形成を
目指します。また、上高野工業団地の東南部地区では、戸建住宅地が
形成されているため、今後とも低層戸建住宅地として良好な居住環境
の形成を目指します。
・戸建・集合住宅地
3・4・1 号新木戸上高野原線と京成電鉄成田線に挟まれた南側では、
その概ねの範囲で土地区画整理事業や民間開発事業による基盤整備が
整い新市街地が形成されつつあります。本地域は東葉高速鉄道と京成
電鉄成田線の両線の利用が可能な利便性の高い地区であることから、
今後ますます住宅地需要が高まることが予想されます。
このため、戸建住宅と集合住宅が共存するゾーンとして位置づけ、
住民と行政の協働によりこれらが共存できるまちづくりのルールをつ
くり、住環境の悪化を防止します。また、本地区内に点在する都市的
未利用地についても、土地区画整理事業などにより、良好な市街地の
形成を目指します。
・幹線道路沿道地区
国道 16 号沿道地区は、沿道サービス型店舗などの立地が進んでいま
す。このため、背後の住宅地の居住環境が守られるよう適正な土地利
用を目指します。
ウ.工業地
上高野工業団地は、今後とも工業地としての土地利用を図るとともに、
工業地と住宅地双方の環境を保全するため、緩衝地帯となる緑地の維持・
保全を図ります。また、周辺道路の整備を促進して工業地の交通利便性を
向上させるとともに、併せて住宅地への大型車輌の進入を防止します。
エ.市街化調整区域
市街地開発が進む本地域において、北部にある市街化調整区域は貴重な
自然環境を形成しており、歴史的建造物や天然記念物なども存在するため、
必要に応じて地域制緑地などにより、維持・保全を図ります。
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5.村上地域
・低層戸建住宅地
辺田前地区の土地区画整理事業により整備された低層戸建住宅地
については、引き続き保全に努めます。また、上高野工業団地の東南
部地区では、戸建住宅地が形成されているため、今後とも低層戸建住
宅地として良好な居住環境の形成を目指します。
・戸建・集合住宅地
3・4・1号新木戸上高野原線と京成本線に挟まれた南側では、そ
の概ねの範囲で土地区画整理事業や民間開発事業による基盤整備が整
い新市街地が形成されつつあります。本地域は東葉高速線と京成本線
の両線の利用が可能な利便性の高い地区であることから、今後ますま
す住宅地需要が高まることが予想されます。
このため、戸建住宅と集合住宅が共存するゾーンとして位置づけ、
住民と行政の協働によりこれらが共存できるまちづくりのルールをつ
くり、住環境の悪化を防止します。
・幹線道路沿道地区
国道16号沿道地区は、沿道サービス型店舗などの立地が進んでい
ます。このため、背後の住宅地の居住環境が守られるよう適正な土地
利用を目指します。
ウ.工業地
上高野工業団地は、今後とも工業地としての土地利用を図るとともに、
工業地と住宅地双方の環境を保全するため、緩衝地帯となる緑地の維持・
保全を図ります。また、周辺道路の整備を促進して工業地の交通利便性を
向上させるとともに、併せて住宅地への大型車両の進入を防止します。
エ.市街化調整区域
市街地開発が進む本地域において、北部にある市街化調整区域は貴重な
自然環境を形成しており、歴史的建造物や天然記念物なども存在するため、
必要に応じて地域制緑地などにより、維持・保全に努めます。
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地域別構想編
地域別構想編
②道路
②道路
ア.幹線道路
広域幹線道路である国道 16 号が南北を縦貫して、広域的及び地域間の連
絡路として重要な役割を果たしており、その交通量の緩和が課題となって
います。このため、長期的には構想路線である核都市広域幹線道路により
交通負荷の軽減を目指すとともに、市内の南北地域間連絡路として勝田台
駅から阿蘇地域を連絡する 3・4・9 号上高野工業団地線を整備します。こ
の道路は本地域から勝田台駅へ、また阿蘇地域へのアクセスを容易にする
機能を合わせ持ちます。この他、地域内に東西方向の路線として、3・4・1
号新木戸上高野原線と 3・4・8 号大和田新田下市場線を整備します。
ア.幹線道路
広域幹線道路である国道16号が南北を縦貫して、広域的及び地域間の
連絡路として重要な役割を果たしており、その交通量の緩和が課題となっ
ています。このため、長期的には構想路線である核都市広域幹線道路によ
り交通負荷の軽減を目指すとともに、市内の南北地域間連絡路として勝田
台駅から阿蘇地域を連絡する3・4・9号上高野工業団地線の整備に努め
ます。この道路は本地域から勝田台駅へ、また阿蘇地域へのアクセスを容
易にする機能を併せ持ちます。この他、地域内に東西方向の路線として、
3・4・1号新木戸上高野原線の整備に努めます。
イ.地区幹線道路
地域内の骨格を形成する地区幹線道路は、都市幹線道路を補完する役目
を担うとともに、生活に欠かせない道路網として機能します。このことか
ら、村上地区と勝田台地区を結ぶ 3・4・21 号勝田台村上線、佐倉市から 3・
4・1 号新木戸上高野原線を結ぶ 3・4・10 号上高野佐倉線をそれぞれ配置
します。この他辺田前地区内には、地区内外と結ぶ5路線を配置します。
これらの道路は自動車のみに対応するだけでなく、歩道整備をはじめ、歩
行者に対する安全対策の強化にも努めます。
イ.地区幹線道路
地域内の骨格を形成する地区幹線道路は、都市幹線道路を補完する役目
を担うとともに、生活に欠かせない道路網として機能します。このことか
ら、村上地区と勝田台地区を結ぶ3・4・21号勝田台村上線、佐倉市か
ら3・4・1号新木戸上高野原線を結ぶ3・4・10号上高野佐倉線をそ
れぞれ配置します。この他、辺田前地区内には、地区内外と結ぶ5路線を
配置します。これらの道路は自動車のみに対応するだけでなく、歩道整備
をはじめ、歩行者に対する安全対策の強化にも努めます。
ウ.地区集散道路
地域の主要な生活道路を地区集散道路と位置づけ、歩行者などの安全性
に重点を置いて、機能の充実を目指します。
ウ.地区集散道路
地域の主要な生活道路を地区集散道路と位置づけ、歩行者などの安全性
に重点を置いて、機能の充実を目指します。
エ.駅前広場
勝田台駅北口の駅前広場は、利用者の増大や利便性の向上に対応するた
め、立体的な利用を含め広場の拡充を目指します。
エ.駅前広場
勝田台駅北口の駅前広場は、利用者の増大や利便性の向上に対応するた
め、立体的な利用の検討、さらに駅前広場の拡充を目指します。
③公園・緑地
③公園・緑地
既に都市計画決定されている県立八千代広域公園や村上緑地公園などの
大規模公園、あるいは新川周辺の斜面緑地などは市民の憩いの場として、
また貴重な緑地として引き続き維持・保全に努めます。
既に都市計画決定されている県立八千代広域公園や村上緑地公園などの
大規模公園、あるいは新川周辺の斜面緑地などは市民の憩いの場として、
また貴重な緑地として引き続き維持・保全に努めます。
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5.村上地域
2.村上地域
④地域環境
④地域環境
ア.公園散策ネットワークの形成
本地域には、現在事業中である県立八千代広域公園をはじめ村上緑地公
園や村上神明公園、黒沢池市民の森、新川沿いの斜面緑地など、公園緑地
が多く存在しています。このため、公園散策ネットワークを形成し、歩行
者空間を確保することにより、安全に歩いて行ける公園緑地の形成を目指
します。
ア.公園散策ネットワークの形成
本地域には、現在事業中である県立八千代広域公園をはじめ村上緑地公
園や村上神明公園、黒沢池市民の森、新川沿いの斜面緑地など、公園緑地
が多く存在しています。このため、公園散策ネットワークを形成し、歩行
者空間を確保することにより、安全に歩いて行ける公園緑地の形成を目指
します。
イ.緩衝緑地の保全
本地域の中央に位置する上高野工業団地の東側に、この工業団地に沿う
形で緑地が残されており、隣接する住宅地との緩衝緑地として機能してい
るため、地域制緑地などにより長期的な保全策を施していきます。
イ.緩衝緑地の保全
本地域の中央に位置する上高野工業団地の東側に、この工業団地に沿う
形で緑地が残されており、隣接する住宅地との緩衝緑地として機能してい
るため、地域制緑地などにより長期的な保全策を検討します。
ウ.
「黒沢池商業ストリート」の形成
現在、国道 296 号交差点から 3・4・9 号上高野工業団地線沿道において
は、駅近接部に商店街が形成されていますが、それを興和台団地入り口ま
で連続した商店街として誘導し、黒沢池商業ストリートとして位置づけま
す。ここでは、歩道の整備や景観形成などを誘導することにより、新たな
商業の活性化を目指します。
ウ.
「
(仮称)黒沢池商業ストリート」の形成
現在、国道296号交差点から3・4・9号上高野工業団地線沿道にお
いては、駅近接部に商店街が形成されていますが、それを興和台団地入り
口まで連続した商店街として誘導し、「(仮称)黒沢池商業ストリート」と
して位置づけます。ここでは、歩道の整備や景観形成などを誘導すること
により、新たな商業の活性化を目指します。
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地域別構想編
地域別構想編
村上緑地公園
村上緑地公園
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