タイル張りの設計と施工 4 大形タイルの施工 ④大形タイルマスク張り ■適用範囲 ●湿式工法では大形タイルマスク張りを推奨しています。専用マスク 適用部位 内壁 下地条件 ボード下地 を用いて大形タイル裏面にポリマーセメントモルタルを塗布し、ヴィブ ラートを併用して張付けていく工法です。万一剥離した場合の落下防 止として、 タイル裏面に取付けた引き金物により躯体に緊結します。本 工法では、アリ状の裏足のついたタイルを用います。 ボードの種類については、P.636をご参照ください。 不陸調整モルタル下地 下地精度±2㎜/2m以内 推奨タイル セラルジュ タイルの大きさ 600×900㎜以下(詳しくはP.636をご参照ください) 目地幅 5㎜以上 使用接着剤(品番) 弾性接着剤(RC-S1またはTTS-3) ■副資材 下地モルタル MCR工法面 下こすりモルタル 品名 コンクリートビス 引き金物 ヴィブラート 品番 使用数量 注)1 標準価格 アルミ押し出し材(L=3000) (ボード下地用) L-9×20×3000 0.2本/枚 1,700円/本 ボードテクスビス(φ4×32) (ボード下地用)TEKS-4×32R 1本/枚 2,900円/100本 L型金具(モルタル下地用) L-40×10×40 1個/枚 270円/個 コンクリートビス (モルタル下地用) TAPC-4×32 1個/枚 2,900円/100本 RC-S (333ml) RC-S1 0.5本/枚 1,800円/本 TTS-3(500ml) TTS-3 0.4 本/枚 注)3 2,800円/本 CY-650 現場単位で1∼数本 9,700円/本 弾性接着剤 注)2 Fパックガン(TTS-3 専用ガン)注)4 注)1 900×600mm角縦張り仕様(H=900、W=600)の使用数量目安です。 注)2 弾性接着剤は、水がかりのない部位ではRC-S、水がかりのある部位ではTTS-3を使用 してください。 注)3 モルタル下地の精度によって若干異なる場合があります。 注)4 弾性接着剤TTS-3は廃棄物削減のため、 ビニールチューブタイプとなります。そのため、 専用ガンが必要となります。 大形タイル 張付けモルタル セメント目地 ■適用範囲 適用部位 下地条件 タイルの大きさ 外壁、内壁 不陸調整モルタル下地 RC造 (下地精度±2㎜/2m以内) 10㎜厚以下は600㎜角以下 ⑥ファスナー工法 10㎜厚超は450㎜角以下 裏足形状 アリ状かつ高さ1.5㎜以上 ●大形タイルの上下コバ面にダボ穴加工をし、専用ステンレスファスナ 目地幅 5㎜以上 ーと連結ピンを用いて留付ける乾式工法です。丸柱の施工に向いて 張付けモルタル ポリマーセメントモルタル 注)下地やコンクリート躯体にひび割れが発生すると、それに追従してタイル面にもひび割れ が発生します。そのため、伸縮目地を縦・横共3mピッチ、囲まれた面積が10m2以内を目 安に設置してください。 います。 5 37 R 0 ⑤部分接着剤張り 5 R2 シーリング目地 ●内装壁面に大形タイルを弾性接着剤にて張り付ける有機質接着剤 8 張り工法です。接着剤をタイル裏面に15cm以下のピッチでビート状に 147 塗布し、下地面にしっかりと揉み込むように張り付けます。張付け時に は、スぺーサーを介して積み上げます。積み上げ高さが1.5mを超える 場合は、1.5m以内毎に荷重受け金物を併用します。荷重受け金物は、 29 5 下地の種類により、アルミ押出し材(ボード下地用) 、ステンレス製L型 金具(モルタル下地用) を使い分けます。 アガトス 1 58 LGスタッド モルタル下地 荷重受け金物 アルミ押出材 荷重受け金物 L型金具 一次アングル+ 二次プレート ボード下地 147 8 シーリング目地 鋼管柱への施工例 シーリング目地 ボードテクスビス コンクリートビス ■適用範囲 大形タイル セラルジュ 大形タイル セラルジュ 弾性接着剤 下地条件 16m以下 RC造 下地精度±5㎜/3m以内 S 造 胴縁下地 タイルの大きさ R=225、300、375、450(円周1/4分割) R=600(円周1/8分割) 弾性接着剤 モルタル下地の場合 適用高さ ボード下地の場合 タイルの厚さ 16㎜厚以上 目地幅 8㎜以上 標準仕上がり寸法 70㎜ 資 料 633
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