審 議 会 等 の 会 議 結 果 報 告 書 - 諏訪市

審
議
会
等
の
会
議
結
果
課所名
第4回
会 議 名 平成24年度
開催日時 平成25年
報
告
書
健康推進課健康予防係
温泉リハビリテーション施設検討委員会
午後1時 15 分
1月31日(木)
~
午後 2 時 50 分
開催場所 諏訪市役所「特別応接室」
(出席者)
検討委員会:上原哲夫委員長、渡邊知之副委員長、塩澤滋夫委員、
宮坂圭一委員、大橋昌彦委員、髙橋光子委員、野頭利幸委員、小松郁俊委員、
出 席 者
沖野冨美子委員、平林英也委員、佐藤よし江委員、加藤秀子委員、村田千壽委員、
岩波豊明委員
事務局:河西活水健康推進課長、矢崎博之健康推進課健康予防係長、小松誠治健
康推進課健康予防係長、
(傍聴者) 市民3名
資料
協議議題(内容)及び会議結果(要旨)
委員長:開会に先立ちまして、本日の会議について傍聴を希望する市民の方がいらっしゃるので
許可したいがよろしいか。
(異議なし)
傍聴者3名・報道機関入場
1.開会(健康推進課長)
2.委嘱状の交付
委嘱者:諏訪赤十字病院
訪問看護ステーション
看護師長 髙橋光子 様
3.委員長あいさつ
平成24年は検討委員会で2回視察研修を行っている。また、これまでに 5 回地域医療セミ
ナーを開催し医療を取り巻く環境について市民の皆さんを含め勉強をする中で、地域医療の在
り方、リハビリの位置づけ同じ見方、コンセンサスが得られるように勉強してきた。
今まで行ってきことで地域医療における認識も一定の段階に来たのではないか。医療セミナ
ーは、平成25年度も開催し地域医療に関する学習を継続して行っていきたい。リハビリ施設
検討委員会としては、取りまとめに入れる状況になったと思う。今日は、これまで取り組んで
きた内容についてご確認をしていただき、これからの考え方について意見交換したい。
4. 協議事項(進行:委員長)
(1)委員会による視察研修の総括について(説明者:健康増進担当係長)
・医療法人社団 永生会 「永生病院」視察について
1
所在地:東京都八王子市
・医療法人社団加納岩
「山梨リハビリテーション病院」視察について
所在地:山梨県春日井市
(2)平成 24 年度「地域医療セミナー」について(説明者:健康増進担当係長)
・第 1 回 5 月 10 日開催
講師:厚生労働省
テーマ
「連携と参加で作る 21 世紀の地域医療」
唐澤 剛 大臣官房審議官(現政策統括官)
・第 2 回 6 月 25 日開催
テーマ
「地域医療を守るために、一緒に考えましょう。」
~諏訪赤十字病院の現状と将来展望~
講師:諏訪赤十字病院 小口 壽夫 病院長
他
基調講演及びパネルディスカッション
・第 3 回 7 月 20 日開催
テーマ「長野県の医師確保について」
~大切な医療を守るため~
講師:長野県健康福祉部医師確保対策室 井上 雅彦 室長
・第 4 回 11 月 1 日開催
テーマ「誰にでもできることを、みんなでやる」
~必要な医療がいつでも安心して受けられるために~
講師:安心して安全な出産ができる環境を考える会(in 伊南) 須田 秀枝 代表
・第 5 回 1 月 26 日開催
テーマ「私たちの命を守るために、一緒に考えましょう」
~一人の命を地域で支える~
講師:諏訪市医師会
宮坂圭一 理事 他
基調講演及びパネルディスカッション
(3)諏訪圏域における医療機関の状況について(説明者:健康増進担当係長)
・我が国の医療制度について
・私たちを取り巻く医療の環境ついて
・諏訪圏域内の回復期リハビリ病床数
委員長
これまで、視察を通じて先進的なリハビリ施設を確認いただき、また医療セミナーで諏訪地方
の医療の実態やこれからの国の施策などお話しいただいてきた。地域医療は、急性期病院から、
開業医、介護の訪問看護等様々な立場の方々に支えていただいている。リハビリ病院についても、
高いレベルで提供している山梨リハビリテーション病院のように一日に 8 単位実施する病院、や
諏訪地域の 2 単位等、さまざまであるが医療の質を考えなければならない。リハビリも施設や基
準とは別に医療の質を考えていく必要がある。諏訪圏の地域医療の実態、今後の方向性、リハビ
リの位置づけをまとめていきたい。
今後の日程について。3 月 29 日 検討委開催。平成 25 年度も継続して開催したい。リハビリ
施設誘致については、非常に専門性の高い経営の問題、医療の中身の問題。経営は難しい問題を
含んでいる。経営的な側面、制度的な側面から、専門的な立場で業務にかかわってきた健康未来
研究所のメンバーである方に次回は加わっていただき、情報提供や考え方について話をさせてい
ただきたい。H25 年度においてどういう方向でまとめていくか柱立てをしたい。皆さま方と一緒
に検討していくが専門家の力を借りながらまとめたい。今日は今後の取り組みの方向について話
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をし、地域医療の実情についての意見等について皆様からご意見をいただき、次回検討の素案を
作成したい。
本日は具体的な課題を用意していない。それぞれのお立場から、地域医療セミナーの内容を含め、
ご意見をお願いしたい。地域医療セミナーは県でも評価が高いという話を聞いている。
A委員
リハビリ検討委、地域医療セミナーで先日話が出たが、長野県全体でも医療はダイナミックに
動いている。5 年後、10 年後を見据えていないと大変なことになる。第 4 回セミナーでもあった
が、1 回壊れてしまったものを取り戻すのは非常に大変。壊れる前に何とかする必要がある。2
か所の視察を見ても地域全体で連携しているからこそ有効に活用されている。諏訪市は地域連携
が充実、在宅にまで手が行き届いている。住んでいる人はありがたみを感じていない。隣の地域
を見ると、病気になると他地域へ流出、病気になれば自分の住む地域を捨てて松本や諏訪へ移動
しなければならない。諏訪圏 6 病院と医師会の先生の話し合いで、諏訪赤十字病院がどんどん高
度化、退院後の中間的施設が諏訪圏としては必要という認識。医師に諏訪に来ていただけるよう
な環境を作らないと。この先の人口減少につながっていく。
B委員
回復期リハビリについては諏訪赤十字病院から共立病院へ転院という流れがある。亜急性期を
含めて質を問われる時代。病院内において片手間でやるのではなく、本格的に取り組まなければ
ならない。それが諏訪広域内でできるのか。訪問リハビリ含めて諏訪市内ではまだ少ない。リハ
ビリに対する体制が足りないと感じる。
委員長
諏訪地域は病診連携が高いレベルでできているという。成功例と言われている。その辺につい
て。
副委員長
少し話がずれるが、5 月の炭谷先生の話について。内容を教えてほしい。→次回委員会に提示。
リハビリテーション施設に関して、制度は勝手にベッドを増やしてはいけない。国は減らす方
針。一昨年はベットの増床可能数が諏訪地域は 200 床余っていた。昨年 12 月、保健所長と 3 医
師会会長の懇談開催。第 6 次保健医療計画は第 5 次と基準が変わる。6 次では基準病床数が減ら
される。基準増床数が 1,651 床→50 床程度しか余裕がない。現在 60 床の申請をしている医療機
関がある。→これから先6年間温泉リハ施設が作れる病床数がない。現実性がない。
C委員
病診連携についてはうまくいっている。確かに市内ではうまくいっているが、この地域の病病
連携会議を持って話しているが必ずしも連携はうまくいっていない。患者に転院の話をすると諏
訪市の人は文句を言いだす。日赤は DPCⅡ群。経営面もあるし、医師確保の面もある。この地域
の医療レベルを上げるという意味でも維持していかなくてはならない。平均入院期間は 12 日が
目標→転院せざるを得ない→病病連携がうまくいっていない。回復期リハビリというがどの程度
の内容で、どういう方々を対象としていくのか詰めないと話が進まないのではないか。リハビリ
は範囲も程度も広い。施設なのか病院なのか決めていかないと進まない。日赤は生き残りをかけ
ていく上で今後も DPCⅡ群は維持していかなくてはならない。ソフトの面では協力できるがハー
ドの面では苦しい。
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D委員
回復期リハに対する市民のイメージはどのようなものか。今の生活を維持するため、病院での
リハビリ→在宅でのリハビリ、実際に自分の生活を維持するためのリハビリが必要なのか、それ
とも回復期リハビリが必要なのか、どのようなリハビリを市民が必要としているか、明確にする
必要がある。
委員長
リハビリの必要性について、幅広い要望が以前から、高いものがあった。諏訪市の中だけの問
題ではない。病院間の機能分化は重要。この問題が一定の方向性を持っていかないと解消されて
いかない。上伊那地域は伊那中央病院が急性期、昭和伊南総合病院と辰野病院が亜急性を担う、
ということで合意があったと報道があった。こういうものを目指しているという前提条件を出さ
ずに様々な視点でご意見をいただきたい。こういうものを目指して、と絞り込むと難しいものが
ある。
C委員
問題点を挙げ、出来る出来ないを検討していく必要がある。病病連携について以前から検討し
ているが、なかなか動かない。地域性があると思う。リハビリも入院か通所か、疾患ごとにばら
つきがある。具体的な問題点・課題点を挙げて検討していただきたい。
委員長
これまで上がった地域の課題について、次回柱立てをしたい。そのための意見集約ということ
で本日はご意見をいただきたい。
C委員
市民の皆様は、どういう風になったらいいのか、どんなことに困っているのか、あったらお聞
きしたい。
E委員
今回、事前に資料をいただいたので確認したい。人口 10 万人に対し 50 床。諏訪は 59 床。数
字で見るとオーバーしている。それゆえ本検討委がトーンダウンすることはないのか?これは単
なる数字。私たちが健康で幸せに生活するために、大枞の中で検討するということで。諏訪市の
第5次総合計画にも日赤が急性期ということが謳ってある。ひとつは病診連携について諏訪赤十
字病院と医師会がどれだけ苦労しているか文字にする必要がある。もうひとつは、諏訪には来た
れ者を拒む人間性がある。今後の諏訪の医療を考えるのにそれは困る。患者を中心とした動きを
一緒に検討いただきたい。広域の中で考える必要がある。今後の医療は患者を中心とした流れに
していかないと困る。
F委員
日赤 Hos.に入院、回復、退院までに 12 日間。その後中間へ行き、介護・在宅へという流れが
はっきり見えていれば(理解できていれば)市民は安心するのではないか。諏訪赤十字病院が核
である、という安心感を市民は欲している。八王子でもあった広域連絡協議会が諏訪でも出来な
いのか?
G委員
連携について、本日も「地域連携パス」についての会議が開催されている。連携パスのペーパ
ー(脳卒中、大腿部頸部骨折)で急性期~回復期~維持期へと移行していく。山梨リハビリテー
ション病院へも転院している。入院された患者、家族は最初に連携パスについての説明があり、
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そのペーパーを渡されるので、どういう流れになるかはそれを見ればわかる。
C委員
実際は連携パスが走っていない疾患もたくさんある。そういう方が家に帰るまでの行き場がな
い。転院先として、手がかかる患者を受け入れてくれる病院は諏訪地域にはない。
G委員
連携パスに乗っかっていく人は問題がない。ある基準に乗らず、時間がかかる人の転院先がな
く困る。リハビリ的には強引に退院させることはない。亜急性気病床は 2 か月入院できるが、そ
の後は在宅となるルールがある。回復期リハビリ病棟に転院できれば 6 か月入院ができる。亜急
性期~回復期という流れはない。どういう流れにするのかがワーカーの役目。
H委員
リハビリ施設ではなく中間施設の検討はこれから必要。諏訪赤十字病院の隣に土地がある。そ
こを利用してほしい。市民はどうしても追い出されるという感覚。理想は中間施設的な病院は必
要。
C委員
金銭的に諏訪赤十字病院は病院の隣に中間施設を作れない。
H委員
これから検討していく中で、どういったものを作るのか、詰める必要はある。
I委員
受け皿、どんなところが足りないのか。連携パスで動けない人が安心して生活するにはどうす
ればよいのか。市民は不安に感じている。保健所は「リハビリ施設は十分ある。うまく活用され
ていない」と言う。何故うまく活用されないのか?地域医療の原点に返り、考えたい。そのうえ
で建てるのかやめるのか検討する必要があるのではないか。
E委員
高齢化時代で老老介護。小規模施設でのショートステイが本当に助かる。諏訪赤十字病院退院
後の次に行くまでの小規模多機能的な施設があればいい。作る気があれば、ファンドでも作れば
いい。やる気があるかどうか。
委員長
福祉施設も介護保険制度開始当初から 4 倍近く増えている。生活を支えるという意味では医
療・介護関係なく関わっていかなくてはならない。
A委員
市民 100 人いれば 100 通りの要望がある。市として地域の人たちがどこに行けば何を利用でき
るのかコーディネートできるシステムが必要。開業医は年間 600 床の患者を在宅で診ている。年
間 100 人を看取っている。つまり 600 床の病院を開業医で見ているのと同じ。在宅生活が成り立
っている。先ほども意見があったとおりちょっと手間がかかる人を見てくれる施設があれば助か
る。私たちがどういうものが必要か意見を言わなければ市も広域圏も県も国も動いてくれない。
本日も小規模から亜急性期まで幅広い意見が出ており、リハビリとしても範囲が広くどこに焦点
を絞ればいいのか専門家でも難しい。来年度に向けて議論してほしい。
委員長
地域の患者を支えているのは開業医の方々、命を救うのは諏訪赤十字病院。その後をどうする
か。さまざまな形がある。
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J委員
諏訪赤十字病院から遠くの病院へ転院すると見舞いにも行けないし、どういうリハビリをして
いるか見えない。家族はどうしたらいいのかわからなくなる。近くにいれば在宅での対応につい
て参考になるのではないか。そういう意味で近くに中間施設が必要。
A委員
病院のリハビリと在宅リハビリは違う。病院でもレベルが違う。そういうところの説明をして
いくのが難しい。
委員長
それぞれのお立場でご意見をいただき次回に向けてこれからの検討をしていく上で柱立てを
し、次回それについてご意見を頂戴したい。施設であっても、病院であってもやはり経営という
視点抜きでは考えられない。健全な経営があって、適切な医療サービスが提供できる。マネージ
メントについても次回、専門家に参加いただき、課題を絞り込んで検討していきたい。
I委員
山梨リハビリテーション病院視察してきた。急性期、回復期、維持期、リハビリを全部一つに
して考えるのは難しい。
K委員
前回セミナーでリハビリは単なる運動する場ではない、生活する場と説明があった。リハビリ
の意味、訪問看護、訪問リハビリ等課題を整理して出していかれれば良い。
C委員
保健センターのリハビリ施設、現在の使用状況はどうなっているか?通所リハビリの代用など
にならないか。
委員長
以前は保健師がお手伝いし、浴室等でリハビリを行っていた。介護保険制度運用前。現在は行
っていない。
G委員
平成 5 年、機能訓練事業の始まり。保健センターでの温泉リハビリテーションで諏訪市から要
請があり PT、OT が出向し集団リハを行っていた。本検討委ではその辺りを検討しているのか。
まだはっきりしていない。
H委員
市長が公約で言ったのはそういう施設のこと。
委員長
今回議論いただいた内容を、この地域にとって現状を分析して課題を出してその中で今後どう
いうものを求めていくのか、この会の中で検討して次の段階でどういうふうに取り組むか、今日
出していただいた点を次回まとめてそれについて絞り込んだ議論ができると思う。
5.その他
次回開催日程は、3 月 29 日(金)13:15 より 於:市役所5階
「特別応接室」
地域医療セミナー3 月 14 日(木)13:15 より 於:諏訪市文化センターにて
6.閉会
副委員長:色々ご意見は出たが出尽さないと前に進まない。もう少し幅広く意見を聞いてほしい。
たとえば老人施設でもリハビリはやっている何をどの程度やっているのか。次回よろしくお願いし
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ます。
以上
(14:50 終了)
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