CANADA で過ごした一ヶ月 1) 旭川校 3 年 原谷 佳那美 はじめに 私が、今回カナダへの留学を志望した動機は3点ありました。一点目は、言語、人種、文 化などが異なる人々が一緒になって生活しているカナダで行われている教育や学校の様子 を実際に目で見て学びたいと思ったからです。二点目は、カナダで行われている特別支援 教育を学びたいと思ったからです。三点目は、home stay をすることが小さい頃からの憧れ だったからです。私は今回、カナダに行くことができたことを本当に幸せに思っています。 カナダに家族ができて、日本とは異なる学校、教育を見て、おいしいものをたくさん食べ て、ロッキー山脈など広大な自然に囲まれて、本当にかけがえのない日々でした。私は、 これからもずっとこの経験を大切にしていきます。 2) Home Stay 私の Host Family は、とても明るい家族でした。おいしいお店やレストラン、観光スッポ トに連れて行ってくれて、部屋の前にそっとお菓子を置いておいてくれる、優しい Father の Jim。何年間も特別支援教育を行ってきて、今は小学校の副校長として働いていて、い つも笑顔と大きな笑い声で私を包み込んでくれた Mother の Heather。私たちが通った Calgary 大学に通う、日本が大好きで日本で英 語 を 教 え る た め に 勉 強 を し て い て い る Old Brother の Devin。大学の登下校を一緒にして くれて、いつも楽しませてくれるもう一人の Brother の Keegan。今は家を離れて違う大学 に通い、一度も会うことはできなかったが、部 屋を貸してくれた sister。の5人家族でした。 平日は朝から4時くらいまで大学で勉強して、 帰ってきたら Brother と遊んだり、英語の特訓 (写真→☆Host Family と犬の Blossom☆) を受けたり、料理をしたり、Father と Super store という店も商品も大きいスーパーに行ったり、犬の散歩をしたり、家族団らんで過ごして いました。毎日2人の兄弟と一緒にいて、常に英語で会話をしていたので徐々に英語を聞 く力や話す力を身に付けることができました。逆に Family も私の英語を聞き取る力や自然 に何を言いたいか把握する力をつけていっているように感じました。 休日は、Host Family が観光に連れて行ってくれました。きれいにロッキー山脈を見ること ができる Banff ・Lake Louise・・コンサート、バー・・サイクリング、スノーシューイン グなど様々な場所で様々なことを体験させてくれました。その中でも私が一番忘れること はできないのは、カントリースキーでロッキー山脈の1つである Mountain Shake に登っ た時に見た景色です。どこまでも続く広い空、連なるロッキー山脈、真っ白な雪・・・今 でも鮮明に思い出すことができます。また、Family は、私にたくさんのおいしい食べ物を 食べにつれていってくれました。Family が私に Canada でいろんなことを経験する機会を 与えてくれることに感謝しながら毎日を過ごしていました。 私は後半になると自分のできることで感謝の気持ちを伝えたいと思い、鍋、お好み焼き、 カレーライス、ラーメン、餃子、大福、納豆、お茶・・などを普段日本人が食べているも のを作りました。カナダには日本食が売っているお店があるので簡単に道具を揃えること ができます。日本食は納豆以外、大好評でした。また、折り紙や習字を一緒にやりました。 習字は予想以上に Family は気に入ってくれました。 Family との思い出は書ききれないほどあります。2人の Brother と夜に遊んでいたら、外 にオーロラが出ていることに気づいて3人で、裸足で外に飛び出してオーロラをみたこと、 Father の誕生日に Brother と大きな家の形をしたケーキを作って大失敗してぐちゃぐちゃ になったこと・・。毎日が新鮮で楽しくて仕方ありませんでした。最後に Family が「あな たは、私の家族の一員だから、いつでも帰っておいで」と言ってくれたときに私はうれし くて仕方ありませんでした。毎日、毎日、少しずつ家族の絆が強くなっていったと思いま す。またいつか、カナダの家族に会える日を私は楽しみにしています。 3) Calgary 大学での講義 カナダに滞在した期間の前半は、カルガリー大学で教育大学から留学した5人のための ESL の授業を受けました。ESL の先生は Patrick というユーモア溢れる先生で私たちをい つも楽しませてくれました。英語の使い方やカナダの文化、教育・・・。Patrick はカナダ のあらゆることについて、私たちに教えてくれたり、私たちの疑問に答えてくれたりしま した。授業の形式はテーマにそって、まず私たちが英語で日本を紹介して、次に Patrick が カナダについて紹介してくれるというものでした。Patrick は私たちが理解できるペースで 授業を行ってくれるので、英語で何を言っているかまったく理解できない授業はなく、毎 日楽しく学んでいくことができました。午後からは、教育の仕組み、カナダの先住民、カ ナダの人種問題についてなど講師の先生による講義を受けました。その中で、カナダの現 状や問題点などを知ることができ、とても勉強になりました。教育大を卒業して Calgary 大学で日本語の先生をしている Yoko が講義や学校訪問、施設見学について来てくれて、私 たちに難しい英語を訳してくれたり、困ったことあると相談に乗ってくれたりしました。 (Patrick との最後の授業にて♪) (みんなでスケート♪) 4) 学校見学 カナダに滞在した期間の後半は学校見学をしました。日本のように文部省がないカナダで は、それぞれの学校が自分の学校の方針を決め、それぞれ特色のある教育を行っていて見 学に行くたびに驚きの連続でした。学校見学から学ぶことがたくさんありました。私たち が見学した学校は、一週間の間、動物園に通って毎日同じ動物を観察することを通して勉 強する Zoo School、Science プログラム、中国語、ドイツ語、スペイン語のバイリンガルプ ログラム、Special Education プログラムの3つの特徴を持つ Langevin K-9、美術をもと に教育を行う Capital Hill Elementary、技術の専門学校である Jack James High School、 80%の生徒が ESL であり生徒たちが 45 カ国以上から集まっている Rundle School,一週間 の間、科学館に通い科学に触れ合う Calgary Science School、普通の高校を退学した生徒や、 順応できなかった生徒が多く在籍する公立の学校で、生徒が自治権を持って、学校の決ま りを決めている Alternative High school などです。その中でも一番印象に残っているのが、 私の Host Mother が副校長をしている学校の Ecole Edwards Elementary です。その学校 は、フランス語イマージョンのクラスがある点、保育園から Grade4 までの生徒が通う点が 特徴的でした。私はそこで、日本の新聞を使って「兜のかぶり物を作ろう」という授業を しました。前日に Host Brother と授業する練習を何度もしたのにもかかわらず、とても緊 張しました。しかし、子どもたちは一生懸命に私の英語を聞いてくれて、楽しそうに兜を 作ってくれました。最後に皆がうれしそうに兜をかぶっている姿を見てとてもうれしくな りました。子どもたちの目はキラキラしていて、笑顔がすごく愛らしかったです。一生忘 れられない経験になりました。 5)次回の研修生へ 英語は恐れずに話すことが大切なことだと思います。一生懸命伝えようとすれば、カナダ の人は下手な英語でも間違った英語でも一生懸命理解しようとしてくれます。特に生活を 共にする Host Family とは家族のルールなどをきちんとはなしておくことが大切だと思い ます。カナダの人たちは温かい人ばっかりなので恐れることはありません。 持って行く荷物は重量制限が厳しく、私たちはひっかかり空港で荷物を広げて大変だった ので分けて荷物を持っていくか、なるべく軽くして持っていくなど工夫したらよいと思い ます。あとは・・・笑顔で楽しんでください!! (最後のパーティーにて) (ロッキー山脈のまえにて)
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