兵庫県立伊丹北高等学校 37回生(総合学科 10 期生) 学年通信 Dream Cruise VOL.2 第12号(通算28号) 平成22年12月24日発行 (保護者の方にも読んでもらって下さい) 修学旅行中、多くの方々にお世話になりましたね。諸君の仲間が感謝の気持ちを込めて、それぞれ各 方面に「お礼状」を書いてくれています。その多くはすでに発送しました。今回は、修学旅行委員の一 人である村田清香さんによる、マラヤ大学の皆さんへの「お礼状」を紹介します。諸君も一緒に感謝し ながら読みましょう! Thank you very much ! Terima kasih ! 2010 年 12 月 15 日 マラヤ大学 AAJ 学生の皆様 拝啓 今年も残り少なくなりましたが、AAJ の皆様におかれましてはお元気にお過ごしのこと と思います。 さて、先日は私たち伊丹北高等学校37回生と交流会を開いていただきまして本当にあり がとうございました。私たち一人ひとりにとって、国を越えた人との繫がりの素晴らしさを 実感する機会になりました。私たちは、この経験を生かして、さらに広い視野で物事をとら え、異なる文化や価値観を認め、受け入れていきたいと思っています。 皆様との交流を通して、私は皆様の”学ぶこと”に対する姿勢に大きな刺激を受けまし た。学ぶことによって自分にできることを増やし、自分の可能性を広げていくことの大切さ に改めて気づきました。これからの高校生活では、皆様のように一生懸命に学んでいこうと 思います。交流会では、マレーシアの文化、食べ物、流行など、マレーシアについてさまざ まなことを紹介してくださり、多くのことを知ることができました。また、マレーシアと日 本の遊びを一緒に楽しんだことは、一生忘れることができない思い出になりました。 そして、全体会で、AAJ の皆様と私たち伊丹北高校生が一緒に「ラササヤン」と「また あえる日まで」を歌った時には、出会ってからほんの数時間とは思えない心の繫がりを感じ ました。 この度の皆様との交流を通して味わった喜びと感動を今後の高校生活に生かして、何事に も一生懸命取り組んでいきたいと思っています。 最後になりましたが、AAJ の皆様のご多幸をお祈り申し上げます。そして、日本で皆様 とまた会えることを心から楽しみにしています。 敬具 兵庫県立伊丹北高等学校 37回生代表 村田 清香 コードネーム<オペレーションはやぶさ~2年次の後期を完結せよ!>の第1段階である12月考査 も終了し、後期の成績が集計されました。前期に比べ、欠点の総数は約3分の2に減っています。そう いう意味では、確かに頑張った人が多かったと言えるでしょう。けれども、実人数は、ほとんど減って いません。まだまだ努力をしなければならない人が何人もいるのです。また、欠点ではないにせよ、ま だ勉強にしっかりと取り組めていない人が多数いることも事実です。 一方、オペレーションはやぶさ第2段階である、「受験生への準備~冬季補習」に、のべ174名が 参加することになりました。(一部はすでに始まっていますが) その内訳は、数学:62名・地理: 20名・化学:40名・英語:2講座で72名 となっています。2年生の冬季にこれほど大規模な補 習をする公立高校は近辺にはありません。冬休みにもかかわらず諸君のために補習をしていただく先生 方の熱意に応えられるように、参加する人は積極的に取り組もう!! 年次主任 採澤 清 報道によると、昨年来の不況で10月1日時点での大学4回生の就職内定率が過去最低の57.6% だったという。つまり、二人に一人しか就職が決まっていないことになる。9月9日に行なった立命館 大学吉谷先生の「進学講演会」の中でも、現在の厳しい就職状況について話しがあった。そんな中、私 が前回学年を担当した5期生(ちょうど今彼らは大学4回生になっているのだが)の卒業生たちは、よ く健闘している。同じく9月9日に5名の5期卒業生に「進路講話」に来てもらった。そのうち2名は、 その時点ですでに一般企業に内定していたことを覚えているだろう。あと3名のうち、1名は公立保育 所に内定、もう1名は大学院進学決定ということも伝えた。実は、その後も朗報が相次いでいる。大き な病院に看護士として内定した人もいれば、つい最近では、諸君も先月関西空港でお世話になった「大 阪税関」に、外国語学部に在籍するある先輩が「第一志望」を叶える形で内定したという嬉しい報告も あった。また、ある7期生の先輩(こちらは短大だが)からも事務職に内定したという心弾む連絡が入 った。その先輩は、是非後輩にも自分の短大を勧めて下さい、と語っている。そこは昔から定評のある 短大で、彼女の選択が、そして私たちの進路指導が正しかったことに安堵したものだ。その短大につい ては、もとより来年諸君が受験期を迎えたときに紹介しようと思っていた。いずれにせよ、さすが北高 生だと思う。吉谷先生の話しにもあったように、北高生は産社や総学、行事などいろいろな体験を通し て、将来役に立つ“力”を身につけることが出来る。その“力”で就職戦線も見事に勝ち抜いているの だ。けれども、もちろん、当然ながら5期生全員から就職の報告があるわけでもないし、全て順調と言 うわけでもない。中には、苦戦している人もいる。 修学旅行を目前に控えたある日の放課後、二人の先輩が訪ねて来た。もう何十社も受験したが、まだ 内定がもらえないと言う。二人は同じ大学ではないが、いずれも関西では有名な大学である。そして、 高校時代からまじめに努力もしてきている。にもかかわらず、なかなか内定がもらえないという状況に、 改めて今年の就職活動の厳しさを知った。「元気をもらいに来ました。」力なくそう話す二人を励まそ うと、母校である北高が今も発展しつつあることを話した。卒業生が、その発展に大いに貢献している ことも。たとえば、体育大会閉会式の集合ダッシュと大きな声での校歌斉唱。実は、5期生だけで終わ らず、その後6期、7期、8期、そして今年の9期にいたるまで続いていて、今や“伝統”になりつつ あること。また、その後講義棟に案内したのだが、これも北高生がこれまで頑張ってきた成果であるこ とも。講義棟を見るや、「すごい立派な施設ですね!」と驚嘆の声をあげていた。そして最後に、私が いつも卒業直前に生徒に贈るあるフレーズを4年ぶりに彼らに語って、激励した。 二人は声をそろえて「今日はありがとうございました。お陰で元気になりました。」と笑顔で去って 行った。見送る背中に、思わず「頑張れよ!君たちなら乗り越えられる!」 そう心の中で声をかけて いた。 間もなく2010年が終わる。この年の瀬にどれほどの若者が悩み苦しんでいるのだろう。願わくば 来年が、北高卒業生たちにとって良い年であってほしい。そう念じずにはいられない。そして、10期 生の諸君が、この北高でしっかり“力”を身につけて、将来どんな苦難にも立ち向かえるようになって ほしい。そんな思いを込めながら、今年最後の「学年通信」を締めくくる。 2011年が北高にとって、10期生にとって飛躍の年となりますように!
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