第4章 - 那智勝浦町

第4章
4章 人間性をはぐくむまちづくり
重点プロジェクト
学校教育の推進
○学校規模と配置の適正化
生涯学習の推進
○青少年健全育成活動の推進
・地域ぐるみで次代を担う人材の育成を推進します。
・道徳、しつけなど家庭教育の支援活動を推進します。
文化財保護と文化振興
○文化財の保護・保存の推進
1.学校教育の推進
(1)幼児教育
施策の現状
幼児期は人格形成の重要な時期であることから、心身の発達に応じた教育内容の改善に努め
ています。本町には町立保育所6か所(うち認定子ども園1か所)、私立保育所2園があるほか、幼
児がのびのびと遊べる環境づくりとして「ちびっこ広場」を町内4か所に整備しています。
施策に対する課題
幼児教育内容全般に対する検討が必要であるほか、家庭や学校と保育所・保育園とのつながり
を強化することが大切です。家庭における教育は豊かな情操、他人に対する思いやり、善悪の判
断などを子どもたちに身につけさせる重要な役割を担っています。そのため家庭での適切な幼児
教育を行う支援を推進します。
また「ちびっこ広場」の維持管理と併せ、遊戯や学習に最適な環境の整備が必要となります。
施策の方向
①幼児教育の充実
・幼児教育の環境及び教育内容について検討を行い、教育の充実に努めます。
・幼児教育に関連する諸機関や家庭・学校との連携を積極的に行います。
②幼児環境の整備
・「ちびっこ広場」については、各施設の使用頻度による存続の検討を行うとともに、月1回の点
検を実施し必要に応じて施設改修を進め、遊戯の環境整備に努めます。
・地区の状況に応じた遊戯及び学習の環境整備に努めます。
③家庭での幼児教育への支援
・家庭における幼児教育への指導など、支援を行います。
(2)義務教育
施策の現状
本町ではこれまでに少子化などの影響により、小学校が7校、中学校が4校となっており、統合
適正な学校規模の維持に努めています。また、施設・設備の整備に努めており、施設については、
校舎や体育館の維持補修工事のほか、建て替えや耐震補強工事を実施しています。設備につい
ては、コンピュータや簡易電子黒板をはじめとする必要な教材備品の整備を行い、環境整備のた
めのエアコン設置については、給食室・保健室・コンピュータ教室への設置をほぼ完了していま
す。
教育体制としては、基礎学力の充実をめざし、習熟度別指導、TT(チームティーチング)体制に
よる指導などを行うほか、就学指導委員会の審査を参考に家族の希望を尊重して特別支援学校
への就学を検討しており、必要な児童生徒に対しては、学校ごとに特別支援学級を設置し、特別
支援教育支援員を配置して対応しています。また、平成20年度から町教育委員会に指導主事を2
名置き、管内学校教員の指導・研修にあたっています。
また、平成15年度からこれまで1名であった外国語指導助手(ALT)を2名体制とし、中学校へ
の派遣に加え町内小学校にも派遣を行い、国際理解教育の充実に努めています。
教育内容については、学習指導要領に基づき、基礎学力を基盤とした「確かな学力」を身に付
けさせるとともに、コンピュータによる情報教育、外国語指導助手による国際理解教育などに取り組
んでいます。さらに、総合的な学習の時間や学校行事などを利用して地域住民とのふれあい活動
などの体験的な学習を実施しています。
また、人権感覚にすぐれた人材を育てるため各学校において人権・同和教育の目標を立て、実
行しています。
生徒指導については、各学校の校長を中心に生徒指導主任・スクールカウンセラー・青少年セ
ンターなど関係機関・家庭などとの連携を保ちながら取り組んでいます。
施策に対する課題
色川小学校・太田小学校・浦神小学校・色川中学校の児童生徒が減少傾向にあることから、今
後は複式学級における指導方法の改善など、教育の質を確保するための対応が求められていま
す。また、施設・設備については耐震化などを含めた老朽化への対応が必要です。さらに、引き続
き保健・医療・福祉の連携による特殊教育の環境整備や就学指導の充実を図るほか、適正な学校
の配置、併せてへき地・複式教育の方向性について考慮することが求められています。
指導内容については、学習指導要領に示された内容を確実に身に付け、それらを活用しながら
自ら学び自ら考えるなど「確かな学力」を育成し「生きる力」をはぐくむことが必要です。また、児童
生徒が生涯を通じて健康で安全な生活を送るための基礎を培う取り組み、外国語指導助手(AL
T)の活用などによる国際理解教育や小学校における外国語活動の充実、芸術・文化活動の発表
の場の確保、人権・同和教育の推進、地域ボランティア活動やキャリア教育など交流を重視した特
別活動の充実が求められています。
生徒指導については、個性を尊重しながら望ましい人間関係を確立し、健全な児童生徒の育成
に努めることが大切であるほか、学校だけでなく関係機関などの協力も得ながら家庭や地域のなか
での取り組みが重要となっています。
施策の方向
①学校規模と配置の適正化
・統廃合などにより学校間の教育環境の格差解消に努めます。
・へき地・複式教育を学校相互の連携を強化しながら、小規模校の強みを生かして実施します。
②施設・設備の整備充実
・老朽化などにより緊急性の高いものから、安全性を第一に考え耐震化などの整備を推進して
いきます。
③教育課程の充実・指導方法の改善
・学習指導要領に示された基礎的・基本的な事項を明確にし、学校の実態に応じた教育課程の
編成に努めます。
・児童生徒の個に応じた適切な指導を行うため、指導方法や指導体制の工夫に努めます。
・情報教育・国際理解教育の推進を図ります。
・郷土の歴史・文化・自然についての学習を推進します。
・教職員の資質の向上を図るため研修などを実施します。
④生徒指導の充実
・児童生徒に対する理解を深め、望ましい人間関係を確立しつつ、一人ひとりの実態を把握し
た生徒指導体制の確立を図ります。
・不登校・いじめ・問題行動・児童虐待などについて未然防止、早期発見など対応ができるよう
教職員の支援体制を整えます。
・学校・地域・家庭及び関係機関の相互の連携を図り、生徒指導の充実を図ります。
⑤健康・体力づくりの推進
・体育施設の整備を推進し、健康・体力づくりの環境整備に努めます。
・学校を通じて、家庭や地域における健康・体力づくりの振興と食育の推進を図ります。
・学校保健の管理及び指導の徹底を図ります。
⑥防災教育・安全教育などの推進
・災害時の避難行動などについて訓練を行うとともに、災害のメカニズムについて学習するなど
防災教育に努めます。
・災害発生時や事後に適切な行動や指導がとれるよう防災管理に努めます。
・不審者などについて周知させ、防犯訓練などを行うとともに、防犯ベルなどの配布を引き続き
行います。
・「通学路セーフティネットの日」を引き続き実施するなど、交通安全に関する指導に努めます。
⑦特別支援教育の充実
・児童生徒に対する指導内容及び方法の充実を図ります。
・校内の支援体制を充実し、専門機関などとの連携を図ります。
・適切な進路を選択できるよう、就学指導を充実していきます。
⑧学校における人権・同和教育の推進
・地域の実態に即した教育計画を立案し、人権・同和教育を推進します。
・児童・生徒の発達段階に即した人権・同和教育の実践に努めます。
・保護者学級を充実させ、学校・地域との連携を図ります。
⑨特別活動などの充実
・学級活動・児童(生徒)会活動・学校行事・クラブ活動・体験学習の充実に努めます。
・校外清掃活動や地域とのふれあい活動など、地域内の学習や環境学習を推進します。
・文化活動を通じ、児童や生徒による芸術・文化活動の積極的な推進を図ります。
・学校の教育活動全体を通じて児童生徒の発達段階に応じた勤労観、職業観を育てる教育を
推進します。また、実施にあたっては家庭、地域、関係機関などと連携を図りながら推進しま
す。
⑩共育コミュニティの推進
・学校・家庭・地域が協働して地域の課題解決に取り組む「共育コミュニティ」づくりを推進しま
す。
・地域のつながりを持続的・自立的に確立させていくことで学校・地域の活性化へとつなげてい
きます。
■学校の状況
区分
平成12年度(12年5月1日)
平成16年度(16年5月1日)
平成20年度(20年5月1日)
平成21年度(21年5月1日)
学校数
小学校
中学校
8
8
8
8
4
4
4
4
児童数
小学校
中学校
993
603
965
467
830
478
809
483
学級数
小学校
中学校
55
22
54
20
46
22
46
22
資料:町業務資料
(3)高等教育
施策の現状
現在高等教育機関については、高等学校は新宮市や串本町の学校への通学がみられており、
本町としては育英奨学金貸与制度を実施し、修学の支援を行っています。また、試験研究機関な
どについては、近畿大学水産研究所浦神実験場などがあります。
施策に対する課題
今後も高等学校や大学への進学者の必要に応じ、経済的支援を継続していきます。
また試験研究機関などの誘致については、教育・文化水準向上の面から今後も誘致に取り組む
必要があります。
施策の方向
①修学援助
・育英奨学金貸与制度の拡充を図り、経済的支援を推進します。
②試験研究機関などの誘致
・教育・文化水準向上のため、研究機関誘致活動を推進します。
2.生涯学習の推進
(1)文化・教養
施策の現状
本町では文化や教養に関する各種教室・講座を数多く開講しています。活動の場としては教育
センター・公民館が中心となっています。
施策に対する課題
町民の希望する学習内容を的確に把握し、それらに適切に対応することで、町民の学習機会の
拡大と学習活動の場を創出することが必要です。
現在、講師の高齢化・病気等の理由により、講座の終了が相次いでいますので、新しい講座の
開設や若い講師の採用が望まれます。また、指導者や活動団体を育成していく必要があります。
施設については、教育センター・公民館以外にも各地区においてコミュニティセンター等も借用
しており、様々な活動の場を提供している反面、老朽化の激しい施設もあり、補修や改修の必要が
あります。
イベント時には地域の方がボランティアとして協力することが求められています。また、今後は指
導者間の横のつながりを強めていくだけでなく、コーディネーターと協力しての企画・立案につい
ても、住民の力が必要です。
施策の方向
①各種教室・講座などの充実
・講座の充実に努め、多種多様な学習ニーズに対応していきます。
・町内小学生を対象にしたスポーツ教室・音楽教室・イベントを実施します。
②施設の整備
・コミュニティセンターなどの利用による開催場所の確保に努めます。
③社会教育活動団体及び指導者の育成
・指導者を発掘し、生涯学習活動(各種講座)への協力要請を行います。
・団体相互の情報交換や協働による生涯学習事業を実施します。
・世代間交流の要素を含めた事業を進めます。
■生涯学習(学級・教室・参加人数)
区分
学級
教室
婦人
家庭教育
高齢者
成人
料理
洋裁
書道
生花
陶芸
編物
絵画
趣味の園芸
茶道
和裁
英会話
フラワーデザイン
自主運営教室
絵手紙
児童音楽
ちぎり絵
手話
パソコン
将棋
子ども囲碁
手芸
計
平成16年度
教室数
人数
5
130
2
41
5
321
3
219
2
198
1
190
1
224
3
283
2
302
3
263
1
188
1
62
1
285
1
85
1
168
1
158
21
4477
1
444
1
302
2
184
1
118
8
833
1
140
1
157
69
9772
平成21年度
教室数
人数
2
25
3
18
5
427
4
174
2
265
1
112
1
212
2
139
1
204
2
285
1
118
2
243
1
72
1
89
16
2873
2
452
1
154
1
134
1
99
2
227
51
6322
資料:町業務資料
(2)生涯スポーツ
施策の現状
子どもから高齢者まで幅広い年代層が、いつまでもスポーツに親しむことができるように、各種教
室を開催し、生涯スポーツ普及・啓発を行っています。
指導者に養成講習会等に参加してもらい、体育協会やスポーツ少年団の活動強化に努めてい
ます。
平成27年度に開催される和歌山国体に向け、町民の気運を高めていきます。
施策に対する課題
町民の健康の増進や保持等のため、引き続き生涯スポーツの普及・啓発を行っていく必要があ
ります。
施設利用については、効率的に利用されていますが、施設整備については、教育センターをは
じめ、老朽化が進んでいることから、補修・改修等の対策が必要です。
指導者の養成については、現在は県が開催の講習会への参加を促していますが、今後は町で
も行っていく必要があります。
施策の方向
①施設の整備と利用
・スポーツの多様化に対応した施設・器材の整備に努めます。
・体育施設の効率的な利用を推進します。
②指導体制の強化
・企画・立案・運営ができる職員・指導者養成を推進します。
・体育協会やスポーツ少年団の活動強化に努めます。
③地域スポーツ活動の促進
・地域のスポーツ人口拡大に向けた生涯スポーツの振興を推進します。
・スポーツ安全保険及び行事保険の加入促進に努めます。
・世代間・地域間の交流につながるスポーツ活動を促進します。
④スポーツ少年団の育成
・指導者の養成を行うほか、講習会の開催を推進します。
⑤高齢者、障害児者などへ配慮したスポーツの振興
・高齢者・障害児者など、誰もが楽しめるスポーツの振興を図ります。
(3)人権・同和教育
施策の現状
人権・同和問題の解消に向けて、現在、町内様々な場所で人権・同和教育が展開されています。
保育所や小中学校、家庭における人権・同和問題への取り組みの促進、町内の各社会教育団体
での人権・同和問題学習会のほか、各地区においては、「人権・同和教育地区別学習懇談会」を
開催しています。また、研修会を通して指導者の育成に努めているほか、指導者育成のための資
料を作成しています。
施策に対する課題
那智勝浦町人権尊重の社会づくり条例が制定され、今後、同和問題を人権問題の重要な柱とし
て捉え、そのほかの様々な人権問題についての啓発活動を推進しなければなりません。また、人
権学習を通じて人権感覚を養い、あらゆる人権問題の解決に向けた取り組みとして広げていくこと
が重要です。これまで同和行政として地域改善事業などを進めてきましたが、今後はさらに同和問
題をはじめ女性・高齢者・障がいのある人・子ども・外国人、さらにその他の人権を人権問題として
捉え、総合的に取り組むことが重要となっています。
また、職業・雇用の安定や保健福祉の推進についても、町全体の取り組みのなかで推進を図る
ことが重要となります。
施策の方向
①家庭における人権・同和教育の充実
・家庭教育学級の開催を推進します。
②社会教育団体における人権・同和学習活動の促進
・人権・同和学習会の開催を促進します。
③各地区における啓発活動の促進
・「人権・同和教育地区別学習懇談会」をはじめとする人権・同和学習会を開催します。
④指導者の育成
・研修会などを通じた指導者の育成を進めます。
⑤啓発資料の作成
・人権・同和問題に関する学習資料や教材を作成します。
(4)子ども会活動
施策の現状
人間関係を深め、地域活動を盛り上げていくための活動のひとつとして子ども会活動が展開さ
れています。
現在本町においては、子ども会運営委員会及び子ども会専任主事を中心に各種事業を指導し
ています。
施策に対する課題
子ども会活動と、町内で行われている各種行事への積極的な参加の呼びかけが必要です。また、
子どもたちが主体性を持って企画・立案し、活動することができるような支援が求められています。
施策の方向
①子ども会活動の充実
・伝統行事への参加呼びかけを行います。
・スポーツ、レクリエーション行事及び、学習活動の充実を図ります。
・子どもたちの自主性・主体性の育成と、支援体制の整備を進めます。
②子ども会育成指導体制の充実
・子ども会運営委員会、及び指導員の連携強化と充実を図ります。
・子ども会専任主事並びに学習支援教員の研修を行います。
(5)青少年健全育成活動
施策の現状
青少年の非行や犯罪を防止し、健全な成長を促すことは次代を担う人材を育てる上で重要なこ
とと言えます。
本町では、青少年の健全育成を図るために、町内の各種団体が集まって青少年育成町民会議
を開催し、活動の指針を定めた上で啓発を行っています。
施策に対する課題
社会教育団体との連携と活動の支援が求められています。また、多様な青少年期の問題を未然
に防ぐ、もしくは解消に向けた活動体制の整備も必要とされています。
青少年育成町民会議の定期的な開催と不登校児の通学支援のさらなる充実が課題となってい
ます。
施策の方向
①青少年活動の活性化
・スポーツ及び文化活動の青少年リーダーの育成に努めます。
・地区別活動の充実を図ります。
②地域・学校・家庭の連携による健全な青少年育成活動
・青少年育成町民会議の活性化を図ります。
・不登校児の通学支援を促進します。
・道徳・しつけなど家庭教育の支援活動を推進します。
3.文化財保護と文化振興
(1)文化財保護
施策の現状
本町には世界遺産に登録された那智の滝・那智山青岸渡寺・熊野那智大社などをはじめ、下里
古墳・那智の火祭りなど国・県・町指定の自然及び歴史・文化がはぐくんだ文化財が多く存在して
います。これらの保護・保存にあたっては文化財所有者の協力を得て担当者及び文化財審議会
委員などにより逐次進めています。
施策に対する課題
今後も引き続き、文化財の保護・継承に努めるためには、文化財の調査や整備を推進するととも
に、文化財に携わる人材の育成が重要です。特に世界遺産に登録されたことで、より一層文化財
の保護の必要性が大きくなっています。町民においても、世界遺産を適切に保護し、次世代に伝
えていくために、遺産の価値の理解と保護意識の向上と、保全活動(景観保護や監視)への積極
的な参加が求められています。
また、文化財保護・保存活動を促進させるため、各種団体の協力による意識の高揚により次世
代に残していく活動を行う必要があります。特に、歴史資料館の設置が求められています。
施策の方向
①人材育成及び文化財など調査活動の促進
・学芸員及び文化財審議会委員のための研修などを推進します。
・学芸員及び文化財審議会を中心にした調査体制の整備に努めます。
②文化財の保護・保存
・郷土芸能の後継者確保を支援します。
・文化財保持関係団体の育成を促進します。
・町内文化財の記録作成を推進します。
③歴史資料館の設置
・歴史資料館の設置について引き続き検討します。
④文化財愛護意識の高揚
・文化財教室や文化財講習会、シンポジウムなどによる町民への啓発を推進します。
■世界遺産
登録資産(コア)
名
称
指定年月日
那智大滝
平 16.7.7
那智原始林
平 16.7.7
熊野那智大社
平 16.7.7
青岸渡寺
平 16.7.7
補陀洛山寺
平 16.7.7
熊野参詣道
平 16.7.7
緩衝地帯(バッファ・ゾーン)
名
称
指定年月日
那智山景観保全地区
平 14.7.1
浜ノ宮景観保全地区
平 14.7.1
所在地
那智山
〃
〃
〃
浜ノ宮
浜ノ宮∼口色川
備
考
国指定名勝
国指定天然記念物
国指定史跡・重要文化財
国指定史跡・重要文化財
国指定史跡
国指定史跡
所在地
那智山∼口色川
浜ノ宮
備
考
町歴史文化的景観保全条例
町歴史文化的景観保全条例
■国指定文化財
◇有形文化財(重要文化財)
※建造物
種 別
名
称
建造物 那智山青岸渡寺本堂
同附厨子
〃
那智山青岸渡寺 宝篋印塔
〃
熊野那智大社
※美術工芸品
種 別
名
称
彫刻
木造阿弥陀如来 坐像
〃
木造千手観音 立像
〃
木造男神坐像二 女神坐像一
考
古銅印
考
(那智山経塚出土)
銅造如来立像
銅造観音菩薩 立像
〃
金銅大日如来 坐像
金銅薄肉阿閦如来 坐像
金銅薄肉宝生如来 坐像
金銅薄肉不空成就如来 坐像
金銅薄肉金剛宝菩薩 坐像
工芸
金銀装宝剣拵
附銅鍍儀銀箱
古文書 那智大社文書
員数
1棟
1基
1基
8棟
指定年月日
明 37.2.18
昭 41.6.11
昭 28.3.31
平 7.12.26
年代
桃山
鎌倉
江戸
〃
〃
〃
熊野那智大社
員数 指定年月日
1軀
昭 44.6.20
〃
昭 57.6.5
3軀
昭 57.6.5
1顆 明 30.12.28
(8 点) 昭 12.5.25
1軀
〃
〃
〃
1面
〃
〃
〃
1具
大 2.4.14
年代
平安
〃
〃
〃
〃
所在地
下和田
浜ノ宮
〃
那智山
〃
所有者・管理者
大 泰 寺
補陀洛山寺
熊野三所大神社
熊野那智大社
那智山青岸渡寺
江戸
〃
熊野那智大社
平安∼江戸
〃
〃
46 巻 昭 52.6.11
11 冊
2帖2枚
所在地 所有者・管理者
那智山 那智山青岸渡寺
◇記念物
※史跡・名勝・天然記念物
種 別
名
称
員数
指定年月日
天然記念物 那智原始林
1件
昭 3.3.3
名勝
史跡
那智大滝
下里古墳
1件
1件
昭 47.7.11
昭 51.2.24
史跡
熊野参詣道
1件
平 12.11.2
年代
古墳
平 14.12.19
〃
熊野三山
所 在 地 所有者・管理者
那智山(市
熊野那智大社
野々)
那智山
〃
下里
那智勝浦町
市野々王子跡 (管理団体)
と浜ノ宮王子
那智勝浦町
跡を含む
熊野那智大社、 熊野那智大社
青岸渡寺境内、 那智山青岸渡寺
補陀洛山寺境
補陀洛山寺
内
1件
(史跡熊野参
詣道から分離)
◇民俗文化財(重要無形文化財)
種 別
名
称
民俗芸能 那智の田楽
員数
1件
指定年月日
昭 51.5.4
年代
所在地
那智山
所有者・管理者
保存会
■県指定文化財
◇有形文化財
※建造物
種 別
名
称
建造物 阿弥陀寺 大師堂
員数
1棟
指定年月日
昭 56.7.13
年代
室町
所在地
南平野
所有者・管理者
阿弥陀寺
員数
3面
3軀
指定年月日
昭 38.3.26
昭 40.4.14
年代
室町
鎌倉
所在地
下和田
那智山
所有者・管理者
大泰寺
熊野那智大社
平 2.4.18
鎌倉
〃
平安
平 20.6.24
桃山
平 21.3.17
平安
昭 40.4.14
鎌倉
〃
室町
〃
江戸
〃
室町
〃
古墳∼江戸
〃
浜ノ宮
那智山
〃
那智山
〃
〃
〃
〃
那智山青岸渡寺
熊野那智大社
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
昭 52.3.16 平安∼江戸
昭 40.4.14
室町
〃
鎌倉
〃
室町
〃
〃
〃
鎌倉
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
※美術工芸品
種 別
名
称
彫刻
懸 仏
〃
木造 役行者 同脇侍像
同鍚杖
〃
木造金剛力士 立像(仁王像)
〃
木造天部形 立像
〃
木造熊野十二所権現古神像
〃
木造女神坐像
絵
熊野曼荼羅
〃
熊野権現曼荼羅
〃
那智山古絵図
〃
那智山宮曼荼羅
工芸
熊野那智大社 奉納鏡
(古鏡)
(和鏡)
〃
熊野那智大社 奉納鏡類
〃
唐
櫃
〃
大 湯 釜
〃
鬼
面
〃
木造 漆塗瓶子
〃
御宸翰木牌
2軀
〃
15 軀
1軀
1幀
1幅
〃
1幀
68 面
2面
66 面
17 面
1合
1口
1面
2口
1片
※美術工芸品
種 別
名
称
〃
鉄 燈 籠
〃
神
輿
(旧宮殿)
〃
銅製 金鼓
(鰐口)
〃
銅製 擬宝珠
〃
銅燈籠蓋
〃
銅 花 瓶
〃
銅仏餉鉢
〃
鰐口
〃
梵鐘
考
花山法皇御籠所跡 出土御器物
附 石櫃
〃
那智山経塚出土品
水 差 し
滑石五輪塔
経
筒
青銅水滴
和
鏡
懸
仏
瓔
珞
六
器(台付)
古銭一括(193 枚)
他
〃
那智山経塚出土品
銅 経 筒
銅経筒残欠
銅経筒蓋
鏡
像
銅
鏡
懸仏残欠
羯
磨
◇記念物
※史跡・名勝・天然記念物
種 別
名
称
史跡
山上不動堂跡
〃
亀山天皇御卒塔婆建立地跡
〃
滝見堂跡
〃
花山法皇御籠所跡
〃
中世行幸啓御泊所跡
(実 方 院)
(尊 勝 院)
〃
多富気王子跡
〃
大泰寺の板碑
天然記念物 那智の樟
〃
那智山旧参道の杉並木
〃
しいの老樹
〃
ヤマザクラの名木
員数
1基
2基
1個
3個
1個
1口
1口
1口
1口
2個
1個
一括
1口
1基
1口
1口
24 面
1軀
3個
1個
2箱
指定年月日
年代
〃
江戸
〃
鎌倉∼室町
〃
桃山
〃
江戸
〃
平安
昭 46.3.22
室町
〃
桃山
平 20.6.24
桃山
〃
鎌倉
昭 40.4.14
鎌倉
江戸
平 21.3.17
平安
所在地
〃
〃
〃
〃
〃
浜ノ宮
〃
那智山
〃
那智山
所有者・管理者
〃
〃
〃
〃
〃
補陀洛山寺
〃
那智山青岸渡寺
〃
熊野那智大社
〃
〃
一括
1口
4片
1個
2面
4面
8個
2口
平 21.3.17
平安
〃
那智山青岸渡寺
員数
1件
1件
1件
1件
2件
指定年月日
昭 33.4.1
〃
〃
〃
〃
年代
所在地
那智山
〃
〃
〃
〃
所有者・管理者
熊野那智大社
〃
〃
〃
1件
1件
1本
1件
1本
1本
〃
昭 38.3.26
昭 33.4.1
〃
〃
昭 40.4.14
室町
那智山
下和田
〃
〃
下和田
那智山
熊野那智大社
那智山青岸渡寺
熊野那智大社
大泰寺
熊野那智大社
〃
大泰寺
熊野那智大社
◇記念物
※史跡・名勝・天然記念物
種 別
名
〃
枝垂ザクラ
〃
イヌグスの大木
〃
モッコクの大樹
称
員数
1本
1本
1本
指定年月日
〃
〃
〃
年代
所在地
〃
〃
〃
所有者・管理者
〃
那智山青岸渡寺
熊野那智大社
◇民俗文化財
※有形民俗文化財
種 別
名
称
民俗文化財 牛 頭
〃
熊野那智山祭様式 図絵
〃
那智山田楽資料一括
員数
1個
1幅
9点
指定年月日
昭 40.4.14
〃
〃
年代
所在地
那智山
〃
〃
所有者・管理者
熊野那智大社
〃
〃
※無形民俗文化財
種 別
名
員数
指定年月日
年代
1件
昭 35.3.12
1件
1件
1件
昭 35.8.16
昭 40.9.20
昭 47.4.13
称
民俗文化財 熊野田掻競牛
〃
〃
〃
那智の火祭
高芝の獅子舞
櫂 踊
■町指定文化財
◇有形文化財
※建造物
種 別
名
建造物 倉 庫
〃
宝篋印塔
〃
大泰寺 薬師堂
〃
宝泰寺 山 門
〃
奥ノ院 五輪塔
※美術工芸品
種 別
名
称
称
彫刻
役 行 者 木 像
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
工芸
〃
〃
〃
〃
〃
奥 ノ 院 法燈国師座像
補陀洛山寺 梵天立像
補陀洛山寺 帝釈天立像
大雲取地蔵
妙 法 山 大師像
馬頭観音 懸 仏
大
野 大師像
能
面
伎 楽 面
籠
頭
経
箱
宝
鼎
経箱・経文
所 在 地 所有者・管理者
那智勝浦町
保存会
古座・古座川町
那智山
〃
高芝
〃
浜ノ宮
〃
員数
1棟
1基
1棟
1棟
1基
指定年月日
年代
所 在 地 所有者・管理者
昭 45.3.1
江戸
天満
那智勝浦町
昭 60.8.1
室町
那智山 那智山青岸渡寺
〃
江戸
下和田
大泰寺
〃
戦国∼江戸 口色川
宝泰寺
〃
鎌倉
那智山
奥ノ院
員数
指定年月日
年代
所
在
地 所有者・管理者
那智山青岸渡
1軀 昭 47.12.12
室町
那智山
寺
〃
昭 60.8.1
江戸
〃
奥 ノ 院
〃
〃
室町
浜ノ宮
補陀洛山寺
〃
〃
〃
〃
〃
33 軀
〃
江戸
口色川
宝 泰 寺
1軀
〃
室町
南平野
阿弥陀寺
1面
〃
〃
田垣内
宝 珠 寺
1軀
〃
江戸
大野
楞 巌 寺
3面
〃
室町∼戦国
大野
色川神社
6面
〃
〃
〃
〃
1個
〃
〃
〃
〃
3個
〃
室町
〃
楞 巌 寺
1基
昭 46.3.26
江戸
浦神
塩竃神社
11 巻 1 合 昭 60.8.1
室町
奈良国立博物館 那智勝浦町
※美術工芸品
種 別
名
称
〃
那智大社 石燈篭
〃
大 神 社 石燈篭
〃
妙 法 山 梵 鐘
絵
絵馬
〃
那智曼荼羅
書
大般若経
〃
紺紙金泥 法華経
文
書
〃
絵
員数
指定年月日
1基
〃
1個
〃
1口
〃
2面
昭 46.3.26
1幅
〃
600 巻 昭 47.12.12
10 巻
〃
色川文書
2巻
佐藤春夫の秋刀魚の歌の
1枚
歌碑原本
青岸渡寺の権現講式
1巻
補陀洛山寺の渡海舟の板絵
2枚
◇記念物
※史跡・名勝・天然記念物
種 別
名
史 跡 郷
倉
〃
清水氏館跡
天然記念物 柿 の 木
〃
けやきの木
〃
うばめ樫の木
名 勝 山 成 島
◇民俗文化財
※有形文化財
種 別
名
民俗文化財 川関の庚申塔
年代
江戸
〃
〃
〃
江戸
室町
鎌倉
鎌倉∼室
町
所 在 地
那智山
浜ノ宮
南平野
浦神
浜ノ宮
大野
宇久井
所有者・管理者
熊野那智大社
熊野三所大神社
阿弥陀寺
塩竃神社
補陀洛山寺
楞 巌 寺
延 命 寺
大野
大 野 区
平 3.2.13
近代
那智勝浦町役場
那智勝浦町
平 3.2.13
〃
江戸
不明
那智山
浜ノ宮
那智山青岸渡寺
補陀洛山寺
所 在 地
市野々
口色川
井関
口色川
勝浦
〃
所有者・管理者
市野々区
個人
阿弥陀寺
杉本神社
那智勝浦町
〃
昭 60.8.1
称
員数
2件
1件
1本
1本
1本
1件
称
員数
1基
指定年月日
昭 60.8.1
年代
江戸
所
在 地
川関
所有者・管理者
川 関 区
員数
1件
1件
指定年月日
平 3.2.13
平 16.9.1
年代
所
在 地
大野
勝浦
所有者・管理者
大 野 区
八幡神社
※無形文化財
種 別
名
称
民俗文化財 色川の万才楽
〃
勝浦八幡神社例祭舟渡御神事
指定年月日
年代
昭 45.3.1
江戸
昭 60.8.1 室町∼江戸
昭 47.12.12
昭 60.8.1
〃
〃
資料:町業務資料
(2)文化振興
施策の現状
町民による文化の育成活動は、平成10年に那智勝浦町文化協会が設立されたことを契機に盛
んになっています。これまでにも文化講演会や町民音楽祭などを継続して実施してきました。また、
公民館教室などの活動を母体とした生涯学習フェスティバルも引き続き実施しています。さらに、
本町図書館では随時蔵書などの充実を図るほか、ボランティアなどの協力を得て読み聞かせ会な
どを行っています。
施策に対する課題
文化活動の充実を図るためには、文化協会の手で企画・運営をしていく必要があり、文化協会
並びに文化活動団体の活動を支援していくことが求められています。特に文化協会主催の大きな
事業の企画・運営については、会員以外の住民の方にも協力が求められています。また、文化団
体の活動促進や活動拠点の充実、図書館蔵書の拡充や、サービスの向上などが必要とされてい
ます。
本町だけでなく広域の住民が鑑賞できる事業についても文化協会で実施していますが、今後も
他市町村の文化団体との連携を充実していくことが求められています。
施策の方向
①文化団体の育成及び活動の支援
・那智勝浦町文化協会により、年1回の文化事業に加え町民音楽祭など、発表会・作品展など
を実施します。
②図書館の充実
・書庫・書架の拡充及び蔵書の充実に努めます。
・配本図書などのサービスの充実に努めます。
・近隣図書館とのネットワーク化を検討するとともに、OA化の推進など機能性の充実を図りま
す。
③広域的な文化振興
・広域での文化的催しの定着に努めます。
4.男女共同参画社会の実現
(1)女性の社会参画の推進
施策の現状
近年男女の社会的地位の平等が定着しつつあるなか、積極的な女性の社会参加活動が展開さ
れています。また、男女の労働条件についても改善を促進しており、「人権問題のなかの女性問
題」としての取り組みを進めています。
施策に対する課題
今後、女性の社会参加の推進による男女平等意識の定着を図るとともに、さらなる女性の社会
参画を図るための町民の意識啓発を行うことが必要です。
また、今後とも女性の働きやすい環境の創出に努め、仕事にやりがいのもてる快適な職場づくり
を促進する必要があります。
施策の方向
①女性の社会参加の推進
・家庭内の男女の固定的な役割分担意識を低下させ、女性が社会に参加する意識啓発を進め
ます。
・各種委員(審議)会における女性の登用を推進します。
②女性の労働条件の改善
・女性を取り巻く職場の拡大と労働条件の改善など、働きやすい環境づくりを推進します。
・各事業所に対し、女性に対する労働環境の改善を働きかけます。