電気設備工事一般仕様書 (水環境保全センター・ポンプ場編) 平成20年11月 京都市上下水道局 目次 第1章 総則・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1-1 別表 提出書類等一覧表 付則 工事記録写真撮影要領 第2章 機器 第1 共通事項························································· 2-1 第2 受変電設備······················································· 2-4 第3 高調波対策······················································· 2-28 第4 自家発電設備····················································· 2-32 第5 特殊電源設備····················································· 2-45 第6 運転操作設備····················································· 2-48 第7 計装設備························································· 2-58 第8 監視制御設備····················································· 2-79 第3章 材料 第1 電線類··························································· 3-1 第2 電線保護材······················································· 3-4 第3 地中ケーブル保護材··············································· 3-7 第4 架空線支持材····················································· 3-8 第5 接地材料························································· 3-9 第4章 施工 第1 共通事項························································· 4-1 第2 機器据付························································· 4-2 第3 配線,配管工事··················································· 4-8 第4 地中電線路······················································· 4-16 第5 架空電線路······················································· 4-19 第6 光ファイバケーブル配線··········································· 4-20 第7 接地工事························································· 4-22 第8 避雷針工事······················································· 4-29 第9 特殊場所工事····················································· 4-30 第10 関連工事························································· 4-31 施工参考図 第5章 試験及び検査 第1 共通事項························································· 5-1 第2 試験及び検査····················································· 5-2 第6章 電気設備機器等の選定············································· 6-1 第1章 総則 目次 第1章 総則································································· 1-1 第1 適用································································· 1-1 第2 用語の定義··························································· 1-1 第3 提出書類····························································· 1-3 第4 設計図書の照査等····················································· 1-5 第5 疑義の解釈··························································· 1-5 第6 軽微な変更··························································· 1-5 第7 機器等の製作者の指定················································· 1-5 第8 施工計画書··························································· 1-6 第9 工事実績データの作成,登録··········································· 1-7 第10 監督員の権限························································· 1-8 第11 施設の保全··························································· 1-8 第12 資格を必要とする作業················································· 1-8 第13 工事現場の明示······················································· 1-8 第14 工事用地等の使用····················································· 1-9 第15 工事の着手··························································· 1-9 第16 工事の下請負························································· 1-9 第17 施工体制台帳························································· 1-10 第18 請負者相互の協力····················································· 1-10 第19 他工事との取合い····················································· 1-10 第20 調査,試験及び検査に対する協力······································· 1-11 第21 工事の一時中止······················································· 1-11 第22 工期変更····························································· 1-12 第23 工事現場発生品······················································· 1-12 第24 建設副産物··························································· 1-12 第25 撤去品の処置························································· 1-13 第26 工事材料の品質······················································· 1-13 第27 監督員による検査(確認を含む)及び立会等····························· 1-13 第28 確認検査····························································· 1-14 第29 部分使用····························································· 1-14 第30 部分検査····························································· 1-14 第31 工場検査····························································· 1-15 第32 施工管理····························································· 1-15 第33 履行報告····························································· 1-16 第34 使用人等の管理······················································· 1-16 第35 総合試運転··························································· 1-17 第36 完成検査····························································· 1-17 第37 引渡し······························································· 1-18 第38 保証································································· 1-18 第39 工事中の安全確保····················································· 1-19 第40 酸素欠乏症及び硫化水素中毒等の防止··································· 1-21 第41 火災の防止··························································· 1-21 第42 後片付け····························································· 1-21 第43 事故報告書··························································· 1-22 第44 環境対策····························································· 1-22 第45 文化財の保護························································· 1-22 第46 交通安全管理························································· 1-23 第47 諸法規の遵守························································· 1-23 第48 規格及び基準の遵守··················································· 1-25 第49 官公庁等への手続等··················································· 1-25 第50 施工時期及び施工時間の変更··········································· 1-26 第51 不可抗力による損害··················································· 1-26 第52 特許権等····························································· 1-26 第53 保険の付保及び事故の補償············································· 1-26 第54 建設業退職金共済制度················································· 1-27 第 55 その他 ······························································ 1-27 別表 提出書類等一覧表 付則 工事記録写真撮影要領 第1章 第1 1 総則 適用 電気設備工事一般仕様書(水環境保全センター・ポンプ場編)(以下「一般仕様書」とい う。)は,京都市上下水道局(以下「当局」という。)が発注する公共下水道の水環境保全 センター・ポンプ場電気設備工事(以下「工事」という。)に係わる工事請負契約書(以下 「契約書」という。)及び設計図書の内容について,統一的な解釈及び運用を図るとともに, その他必要な事項も定め,もって契約の履行の確保を図るためのものである。 2 契約書及び設計図書は相互に補完し合うものとし,そのいずれかによって定められてい る事項は契約の履行を行わなければならない。 3 設計書,設計図及び特記仕様書に記載された事項は一般仕様書に優先し,その間に相違 がある場合,請負者は監督員に確認して指示を受けなければならない。 4 請負者は,誠実に工事を履行し,監督員の指示がない限り工事を継続しなければならな い。ただし,災害防止等のため,必要がある時は適切な措置をとること。 第2 1 用語の定義 監督員とは,工事現場の状況に精通し,設計図書に基づいて工事が完全に施工されるよ う監督し,請負者に対する指示,承諾又は協議の処理を行う者をいい,総括監督員及び主 任監督員並びに担当監督員を総称していう。 2 検収員とは,京都市上下水道局組識及び事務処理規程第 9 条第 2 号の規定に基づき,検 査員による確認部分を除いて確認を行う用度課の職員をいう。 3 検査員とは,工事が契約書,設計図書に適合しているかどうかを,施工状況,出来形及 び品質等について確認する者をいい,検査担当課の職員をいう。 4 契約図書とは,契約書及び設計図書をいう。 5 一般仕様書とは電気設備工事の品質,施工方法等工事を施工するうえであらかじめ定め られた内容を盛込み作成したものをいう。 6 特記仕様書とは,一般仕様書を補足し,工事の施工に関する詳細を定める図書をいう。 1 - 1 7 仕様書とは,各工事に共通する一般仕様書と各工事ごとの特記仕様書を総称していう。 8 設計図書とは,設計書,設計図,仕様書,現場説明書及び現場説明に対する質問回答書 をいう。 9 現場説明書とは,工事の入札に参加するものに対して,当局が当該工事の契約条件等を 説明するための書類をいう。 10 質問回答書とは,現場説明書及び現場説明に関する入札参加者からの質問書に対して当 局が回答する書面をいう。 11 指示とは,監督員及び設計担当職員が請負者に対し,工事の施工上必要な事項について 書面をもって示し,軽微なものについては口頭にて実施させることをいう。 12 承諾とは,契約図書に明示した事項について,監督員及び設計担当職員又は請負者が書 面により同意することをいう。ただし,軽微なものについてはこの限りではない。 13 協議とは,書面により契約図書の協議事項について,監督員及び設計担当職員と請負者 が対等の立場で合意することをいう。 14 提出とは,請負者が監督員に対し,工事に係わる書面又はその他の資料を説明し,差し 出すことをいう。 15 報告とは,請負者が監督員に対し,工事の施工に関する事項について,書面をもって知 らせることをいう。 16 通知とは,監督員が請負者に対し,工事の施工に関する事項について,書面をもって知 らせることをいう。 17 書面とは,手書き及び印刷されたもので,発行年月日を記載し,記名押印したものをい う。緊急を要する場合は,ファクシミリ等により伝達できるものとするが,後日有効な書 面と差し替えるものとする。 18 立会とは,設計図書に示された事項において,監督員及び設計担当職員が現場で内容を 確かめることをいう。 19 工事検査とは,検査員及び検収員が契約書第31条,第37条,第38条に基づいて給付の完 了の確認を行うことをいい,完成検査,一部完成検査,部分検査,確認検査をいう。 20 完成検査とは,工事完成したときに行う検査をいう。 21 一部完成検査とは,工事の完成に先立って,引渡しを受けるべきことを指定した部分の 工事が完成したときに行う。 22 部分検査とは,工事の完成前に,既済部分に応じて代金の一部を支払うときに行う検査 をいう。 1 - 2 23 確認検査とは,工事施工の途中において,必要があるときに行う検査をいい,請負の支 払いを伴うものではない。 24 同等以上の品質とは,品質について,設計図書で指定する品質又は設計図書に指定がな い場合には,監督員が承諾する試験機関の保障する品質の確認を得た品質若しくは監督員 の承諾した品質をいう。 25 工期とは,契約図書に明示した工事を実施するために要する準備及び跡片付け期間を含 めた始期日から終期日までの期間をいう。 26 工事とは,本体工事及び仮設工事又はそれらの一部をいう。 27 本体工事とは,設計図書に従って,工事目的物を施工するための工事をいう。 28 仮設工事とは,各種の仮工事であって,工事の施工及び完成に必要とされるものをいう。 29 現場とは,工事を施工する場所及び工事の施工に必要な場所及び設計図書で明確に指定 される場所をいう。 30 SIとは,国際単位系をいう。 31 JIS規格とは,日本工業規格をいう。また,設計図書のJIS製品記号は,JISの 国際単位系(SI)移行(以下「新JIS」という)に伴い,すべて新JISの製品記号 としているが,旧JISに対応した材料を使用する場合は,旧JIS製品記号に読み替え て使用できるものとする。 第3 提出書類 1 請負者は,提出書類を当局が定める「提出書類等一覧表」(別表)に基づいて,監督員 に提出しなければならない。これに定めのないものは,監督員の指示する様式によらなけ ればならない。 2 承諾図書 ⑴ 請負者は設計図書に基づき,プラントとして機能性,安全性,管理性を十分に把握し 現場等を調査したうえ,承諾図を作成し承諾を得てから製作,施工に着手すること。 ⑵ 仕様は原則として変更を認めないが,やむを得ず仕様変更する必要がある場合は事前 に承諾を得なければならない。 1 - 3 ⑶ 請負者が承諾図に基づき据え付けた機器及びプラントにおいて,推定困難な不都合個 所(性能機能,安全性,構造)が生じた場合は,その原因を明確にし機器及びプラント の全部又は一部を当局と協議のうえ,請負者の責任において変更または改修をするもの とする。 ⑷ 承諾図作成にあたり特記仕様書で指示する機器及びプラントについては,公害の発生 源とならないための公害防止及び地震の対策等を十分考慮すること。 ⑸ 監督員及び設計担当職員の指示により,請負者は各種計算書を提出しなければならな い。 ⑹ 承諾図の内容は下記による。 ア 機器,工場作成に関するもの (ア) 設計計算書 (イ) 強度計算書 (ウ) 一般機器配置図 (エ) 機器外形図及び構造図(材質,寸法,重量を記入したもの) (オ) 機器組立図及び詳細図(材質,寸法を記入したもの) (カ) フロー図 (キ) 機器予想性能曲線図 (ク) 単線結線図及び三線結線図並びに展開接続図 (ケ) 機器内部結線図 (コ) その他当局の必要とするもの イ 3 施工に関するもの (ア) 機器基礎図,据付図 (イ) 配管図,スケルトン図 (ウ) 加工品製作図 (エ) 各機器間の電線接続図及び配管配線図 (オ) 上記の各詳細図 (カ) その他当局の必要とするもの 完成図書 完成検査までに,完成図書を「CD-ROM作成仕様書」に基づいて作成し,提出する こと。 1 - 4 第4 1 設計図書の照査等 請負者は,施工前及び施工途中において契約書第 18 条(条件,変更等)第 1 項第 1 号か ら第 5 号に係る設計図書の照査を行い,該当する事実がある場合は,監督員にその事実 が確認できる資料を書面により提出し,確認を求めなければならない。 2 請負者は,契約の目的のために必要とする以外は,契約図書及びその他の図書を監督員 の承諾なくして第三者に使用させ,また,その内容を伝達してはならない。 第5 疑義の解釈 1 請負者は,設計図書に疑義のある場合は,入札前に明確にしておくこと。 2 工事施工中,設計図書等に疑義の生じたときは当局との協議による。 第6 軽微な変更 本工事施工中,構造物,電気設備等の関係でおこる器具の位置変更,配管経路変更等の 軽微な変更は,施工承諾図を提出し監督員の承諾を得て変更することができる。この場合 においては,請負金額は増額しない。ただし,本変更の範囲は,設計の本質的機能を変え るものであってはならない。 第7 1 機器等の製作者の指定 当局が発注する水環境保全センター,ポンプ場の設備工事において使用する機器及び材 料のうち,指定するものは別途指定する機器等の製作者の製品を使用するものとする。 2 請負者は,前項により指定された機器等の製作者以外の製品を使用してはならない。た だし,設備の機能確保のため,やむを得ず使用しなければならない時は,承諾を得た後で なければならない。 1 - 5 第8 施工計画書 請負者は,現場工事着手前に,必要な手順や工法等についての施工計画書を施工担当課 に提出しなければならない。請負者は,施工計画書を遵守し工事の施工に当らなければな らない。この場合,請負者は,施工計画書に次の事項について記載しなければならない。 また,監督員がその他の目的について補足を求めた場合は,追記するものとする。ただし, 維持工事等簡易な工事の施工計画書は,監督員の承諾を得て省略することができる。 1 工事概要 ⑴ 工事名 ⑵ 工事場所 ⑶ 工期 ⑷ 施設概要 ⑸ 施工目的 2 計画工程表 工事全体の設計,製作及び現場施工をできるだけ詳細に明示。 3 工事施工範囲 4 現場組織 営業,工場,現地工事の組織(下請け及び同責任者)名及び住所,電話並びに同組織上 での工程管理責任者,監理(主任)技術者,現場代理人及び担当者の位置の明示。 5 安全管理 ⑴ 安全管理体制及び災害防止計画 ⑵ 現地施工時の緊急連絡体制 ⑶ 有資格者の名簿(免許の種類) 6 施工方法 ⑴ 主要機器の仕様 ⑵ 機器,材料のメーカーリスト ⑶ 据付方法(工事施工法) ⑷ 搬入計画 1 - 6 7 施工管理計画 当局との連絡及び指示体制,現場代理人の常駐並びに諸書類(実施工程表,工事日報, 出来高報告書,工事写真,現場検査申請書及び搬入機器,材料の現場検査申請書)の提出, 現場管理の方法,資材等の盗難対策等の施工管理に必要な事項。 8 仮設工事 ⑴ 現場事務所(電話,インターホン),倉庫及び材料置場の規模,位置略図を添えて明 示 ⑵ 仮設電源設備,給排水の容量,設置個所及び時期の明示 ⑶ 工事使用機器の種類,数量,容量及び使用時期 ⑷ 搬入ルート(周辺及び場内を略図で示す) 9 緊急時の体制及び対応 10 環境対策 11 再生資源の利用の促進と建設副産物の適正処理方法 第9 工事実績データの作成,登録 請負者は,工事実績情報サービス(CORINS)入力システム((財)日本建設情報総 合センター平成 7 年 3 月)に基づき,工事登録用のデータを作成し監督員の確認を受けた 後に,(財)日本建設情報総合センターに実績データを登録するとともに,(財)日本建設 情報総合センター発行の「登録内容確認書」を施工担当課に提出しなければならない。 提出の期限は,以下のとおりとする。 1 受注時登録データの提出期限は,契約締結後 10 日以内とする。 2 完了時登録データの提出期限は,業務完了後 10 日以内とする。 なお,業務履行中に,受注時登録データの内容に変更があった場合は,変更があった日 から 10 日以内に変更データを提出しなければならない。 1 - 7 第10 1 監督員の権限 当該工事における監督員の権限は,契約書第 9 条(監督員)第 2 項に規定した事項であ る。 2 監督員がその権限を行使するときは,必要に応じて書面により行うものとする。ただし, 緊急を要する場合に監督員が,請負者に対し口頭による指示等を行った時にはその指示等 に従うものとし,後日書面により監督員と請負者の両者が指示内容を確認するものとする。 第11 施設の保全 既設構造物を汚染又はこれ等に損傷を与えるおそれがある時は,適切な養生を行うもの とし,これ等に損傷を与えた時は,速やかに,監督員に報告し請負者の責任で復旧しなけ ればならない。 第12 資格を必要とする作業 請負者は,資格を必要とする作業がある場合は,それぞれの資格を有するものに施工さ せなければならない。また,必要に応じて免許証等を提示しなければならない。 第13 工事現場の明示 請負者は,工事現場の見やすい場所に工事名,期間,事業主体名,工事請負者名,住所 及び現場代理人氏名を記入した工事標示板を設置しなければならない。 1 - 8 第14 工事用地等の使用 1 請負者は,工事用地等の提供を受けた場合は,適切に維持,管理するものとする。 2 特記仕様書において請負者が確保するものとされる用地及び工事の施工上,請負者が必 要とする用地については,請負者の責任で準備し,確保するものとする。この場合におい て,工事の施工上請負者が必要とする用地とは,請負者の現場事務所及び機器組立用地等 をいう。 3 請負者は,工事の施工上必要な土地等を第三者から借用又は買収したときは,その土地 の所有者との間の契約を遵守し,その土地等の使用による苦情又は紛争が生じないように 努めなければならない。 4 請負者は,第 1 項に規定した工事用地等の使用終了後は,設計図書の定め又は監督員の 指示に従い復旧のうえ,速やかに当局に返還しなければならない。工事の完成前において 当局が返還を要求したときも同様とする。 5 第 1 項に規定した工事用地等について請負者が復旧の義務を履行しないとき,当局は請 負者の費用負担において復旧することができるものとし,その費用は請負者に支払うべき 請負代金額から控除するものとする。この場合において,請負者は,復旧に要した費用に 関して当局に異議を申し立てることができない。 第15 工事の着手 請負者は,工事契約締結後速やかに監督員と設計,施工について打合せを行い,現場を 熟知のうえ工事に着手すること。 第16 工事の下請負 請負者は,下請負を必要とする場合は,次の事項を満たさなければならない。 1 請負者が,工事の施工につき総合的に企画,指導及び調整するものであること。 2 下請負者は,当該下請負工事の施工能力を有すること。 1 - 9 第17 1 施工体制台帳 請負者は,工事の施工に当たり,「公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法 律」を遵守しなければならない。 2 請負者は,工事を施工するために締結した下請負契約の請負代金額(当該下請負契約が 二以上あるときは,それらの請負代金の総額)が 3,000 万円以上になるときは,国土交通 省令の定めに従って記載した施工体制台帳を作成し,工事現場に備えるとともに,所定の 様式により監督員に提出しなければならない。 3 請負者は国土交通省令の定めに従って,各下請負者の施工の分担関係を表示した施工体 系図を作成し,工事関係者が見やすい場所及び公衆が見やすい場所に掲げなければならな い。また,請負者は,施工体系図を所定の様式により監督員に提出しなければならない。 4 請負者は,工事担当技術者台帳を作成し,施工体制台帳に追加して工事現場に備えると ともに,監督員に提出しなければならない。 なお,この様式には監理技術者,主任技術者(下請負を含む)及び元請負の専門技術者 (専任している場合のみ)の顔写真,氏名,生年月日,所属会社名等を記載するものとす る。 第18 請負者相互の協力 請負者は,契約書第 2 条(関連工事の調整)に定める隣接工事又は関連工事の請負者と 相互に協力し,施工しなければならない。また,電力,通信,水道施設等の関連工事が同 時に施工される場合にも,これら関係者と相互に協力しなければならない。 第19 1 他工事との取合い 請負者は工事施工に当たって,関連業者との連絡を密にし,工事の進ちょくを図るとと もに工事境界部分については,相互に協力し,全体として支障のない設備とすること。 なお,請負者は関連業者との取合い部分について必要に応じて,監督員と十分な協議を 行うものとする。 1 - 10 2 本工事中,関連諸工事と競合する箇所(基礎ボルト穴,諸配管埋込み,壁貫通部などの 穴あけ及び差し筋等)がある場合,当局の関連諸工事に支障を及ぼさない時期までに,関 係図面を提出し,場合によっては一部優先施工しなければならない。もし,上記時期まで に提出しない場合による手違い及び手直しの施工は請負者の責任とし,適当な処置を監督 員の指示に基づいて実施しなければならない。 第20 調査,試験及び検査に対する協力 請負者は,当局が自ら又は当局が指定する第三者が行う調査,試験及び検査に対して協 力しなければならない。 第21 1 工事の一時中止 契約書第 20 条(工事の中止)に定める次の事項に該当する場合においては,請負者に 対してあらかじめ書面をもって通知したうえで,必要とする期間,工事の全部又は一部の 施工について一時中止を命じることができる。 ⑴ 埋蔵文化財の調査,発掘の遅延及び埋蔵文化財が新たに発見され,工事の続行の不適 切又は不可能となった場合 2 ⑵ 関連する他の工事の進捗が遅れたため,工事の続行を不適切と認めた場合 ⑶ 工事着手後,環境問題等の発生により工事の続行が不適切又は不可能となった場合 ⑷ 第三者,請負者及び監督員の安全確保のため必要があると認めた場合 当局は,請負者が契約図書に違反し又は監督員の指示に従わない場合等,監督員が必要 と認めた場合には,工事の中止内容を請負者に通知し,工事の全部又は一部の施工につい て一時中止を命ずることができるものとする。 3 第 2 項の場合において,請負者は施工を一時中止する場合は,工事現場を適切に保全し なければならない。 1 - 11 第 22 工期変更 契約書第1 5条(支給材料及び貸与品)第 7 項,第1 7条(設計図書不適合の場合の改造義 務及び破壊検査等)第1項 ,第1 8条(条件変更等)第 5 項,第1 9条(設計図書の変更)第 2 0条(工事の中止),第2 1条(乙の請求による工期の延長),第2 2条(甲の請求による工期 短縮等)第1項及び第4 2条(前払金等の不払いに対する工事中止等)第 2 項 2 項の規定に 基づく工期の変更について,契約変更前に当該変更が工期変更協議の対象であるか否かを 監督員と請負者との間で確認し,必要とする延長日数の算出根拠,変更工程表その他必要 な資料を添付のうえ,工期変更申請書を監督員に提出するものとする。 第23 1 工事現場発生品 請負者は,工事施工によって生じた現場発生品について,現場発生品の調書を作成し, 監督員に提出しなければならない。 2 請負者は,発生品のうち,産業廃棄物の処分については産業廃棄物管理票(マニフェス ト)の管理等を通じて把握しなければならない。 なお,管理票は写しを監督員に提出し,原本を完成時に提示し,法規に基づいて保存し なければならない。 3 請負者は,発生品のうち,再生資源の利用を図ると指定されたものは,分別を行い,所 定の再資源化施設等に搬入を行った後,調書を監督員に提出しなければならない。 第24 1 建設副産物 請負者は,建設副産物適正処理推進要綱(建設事務次官通達),再生資源の利用の促進 について(経済産業省産業技術環境局リサイクル推進課通達:平成1 3年 3 月1 6日)を遵守 して,建設副産物の適正な処理及び再生資源の活用を図らなければならない。 1 - 12 2 当局が発注する工事に係る建設副産物について,「建設工事に係る資材の再資源化等に 関する法律」に基づく1 2条様式(解体等の計画等についての説明書)及び1 3条様式(解体 工事に要する費用,再資源化等に要する費用,分別解体等の方法及び再資源化等をするた めの施設の名称並びに所在地を明記した届出)の書面を落札後速やかに提出すること。 なお,届出の記載内容に変更が生じた場合は,同条第 2 項の規定により,速やかに届出 を再提出すること。 第 25 撤去品の処置 請負者は,補助事業で設計図書に明示がある場合,調書を作成し所定の場所へ返納しな ければならない。それ以外のものについては,現場発生品の調書項目に基づいて関係諸法 規を遵守し,処分とすることができる。 第 26 工事材料の品質 契約書第1 3条(工事材料の品質及び検査等)第 1 項に定める「中等の品質」とは,原則 1 として JIS 規格に適合したもの又は,これと同等以上の品質を有するものをいう。 2 請負者は,工事に使用する材料の品質を証明する資料を請負者の責任と費用負担におい て整備,保管し,監督員に検査時に提出しなければならない。 なお,事前に監督員の検査(確認を含む)を受けるものと指示された材料にあたっては その外観及び品質証明書等を照合して確認した資料を事前に監督員に提出し,検査(確認 を含む)を受けなければならない。 第 27 1 監督員による検査(確認を含む)及び立会い等 監督員による検査(確認を含む)及び立会いに必要な準備,人員及び資機材等の提供並 びに写真その他資料の整備のために必要な費用は請負者の負担とする。 2 監督員による検査(確認を含む)及び立会いの時間は,勤務時間内とする。ただし,や むを得ない理由があると監督員が認めた場合は,この限りではない。 1 - 13 3 請負者は,契約書第 9 条(監督員)第 2 項第 3 号,第1 3条(工事材料の品質及び検査 等)第 2 項又は第 14 条(監督員の立会い及び工事記録の整備)第 1 項若しくは同条第 2 項 の規定に基づき,監督員の立会を受け,材料検査(確認を含む)に合格した場合にあって も契約書第1 7条(設計図書不適合の場合の改造義務及び破壊検査)及び第3 1条(検査及び 引渡し)に定める義務を免れないものとする。 4 施工確認は次の各号に基づいて行うものとする。 ⑴ 請負者は,設計図書に定めた工種の施工段階ごとに施工確認を受けなければならない 。 ⑵ 請負者は,事前に施工確認に係わる報告(工種,細別,予定時期等)を行わねばなら ない。 第 28 1 確認検査 請負者は,確認検査を受けるときは,確認検査申請書を監督員に提出しなければならな い。 2 監督員は,確認検査に先立って,請負者に対して検査日を通知するものとする。 3 検査員は,工事が契約書,設計図書に適合しているかどうかを,施工状況,出来形及び 品質等について確認するものとする。 4 検収員は,工事が契約書,設計図書に適合しているかどうかを,前項に規定する検査員 による確認部分を除いて確認するものとする。 第 29 部分使用 1 当局は,請負者の同意を得て部分使用できるものとする。 2 請負者は,当局が,契約書第3 3条(部分使用)に基づく当該工事に係る部分使用を行う 場合には,確認検査を受けるものとする。 第 30 1 部分検査 請負者は,契約書第 37 条第 2 項の部分払の確認の請求を行ったときは,部分検査を受け なければならない。 1 - 14 2 請負者は,契約書第 37 条に基づく部分払の請求を行うときは,前項の検査を受ける前に 工事の出来高に関する資料を作成し,監督員に提出しなければならない。 3 請負者は,部分検査を受ける場合は,部分検査申請書を監督員に提出しなければならな い。 4 監督員は,部分検査に先立って,請負者に対して検査日を通知するものとする。 5 検査員は,工事が契約書,設計図書に適合しているかどうかを,施工状況,出来形及び 品質等について確認するものとする。 6 検収員は,工事が契約書,設計図書に適合しているかどうかを,前項に規定する検査員 による確認部分を除いて確認するものとする。 7 請負者は,検査員の指示による補修については,「第 36 6」の規定に従わなければな らない。 第 31 1 工場検査 機器は製作完了すれば,事前に適用規格に基づき全品社内検査を実施し,成績書を作成 のこと。 なお,当局「工場検査実施基準」の検査対象品については,当該製作工場において当局 係員立会いのうえ,検査を実施する。 なお,当局が工場検査を省略する機器は,現地搬入前に社内検査成績書を提出すること。 2 工場検査受検に当たっては,そのつど工場検査申請書及び同検査要領書を提出すること。 また,受検に当たっては社内検査成績書及び関連機器の試験成績書等,必要な書類を事前 に提出すること。 3 工場検査に要する費用は請負者の負担とする。ただし,当局検査員の出張に要する費用 は含まない。 第32 1 施工管理 請負者は,施工計画書に示される作業手順に従って施工し,施工管理を行い,その記録 及び関係書類を直ちに作成,保管し,監督員等の請求があった場合は直ちに提示するとと もに,検査時に提出しなければならない。 1 - 15 2 請負者は,契約図書に適合するよう工事を施工するために,施工管理体制を確立しなけ ればならない。 3 請負者は,工事の進ちょく状況に常に注意し,工事工程表に従って適正な工程管理を行 わなければならない。 4 請負者は,工事工程表と実績とに差を生じないように,常に必要な措置を講じて工事の 円滑化を図らなければならない。 5 請負者は,施工時期を指定された箇所の工事については,その指定時期に工事を完了す るように施工しなければならない。 6 工期内の休日には,日曜日,祝日,夏季休暇,年末年始休暇及び作業期間内の全土曜日 を含むものとする。 7 請負者は,毎日及び毎月の工事出来高報告を,それぞれ工事日報及び工事月報として所 定の様式により監督員に提出しなければならない。また,翌日の工事予定表を毎日監督員 に提出しなければならない。 8 請負者は,工事に関する会議,打合せ等の議事録を常に記録して整備するものとし,監 督員に,速やかに提出しなければならない。 9 請負者は,工事の施工に当たり,地域住民との間に紛争が生じないように努めなければ ならない。 10 請負者は,地元関係者等から工事の施工に関して苦情があり,請負者が対応すべき場合 は誠意をもってその解決に当たらなければならない。 第33 履行報告 請負者は,契約書第 11 条の規定に基づき,履行状況(月間出来高報告書)を作成し,監 督員に提出しなければならない。 第34 使用人等の管理 1 請負者は,下請負者又はその代理人若しくはその使用人その他これに準じる者(以下「使 用人等」という。)の雇用条件,賃金の支払い状況,宿舎環境等を十分に把握し,適正な労 働条件を確保しなければならない。 1 - 16 2 請負者は,使用人等に適時,安全対策,環境対策,衛生管理,地域住民に対する応対等 の指導及び教育を行うとともに,工事が適正に遂行されるように管理及び監督しなければ ならない。 第 35 総合試運転 総合試運転は,次の方法により監督員立会いのうえ実施すること。 1 実施内容 設備及び機器の連携運転による機能,維持管理性の確認 2 実施方法 ⑴ 請負者は,原則として総合試運転開始前に,単体試験(配管系統の気密試験,軸受け の給油確認,シーケンス試験,絶縁抵抗試験,保護装置の動作試験等),組合せ試験(機 器盤間の試験)が完了した後に総合試運転を実施するものとする。 なお,すでに完了している先行工事については,各設備機器の機能回復調整を行い, 上記試験を完了した後でなければならない。 ⑵ 請負者は総合試運転を行う際,時期,期間及び連絡手段等について監督員と十分協議 を行い,「試運転計画書」を作成し提出すること。 ⑶ 総合試運転開始期間中に発生した故障及び不良箇所は監督員と協議のうえ,改修又は 再調整を行い再度試運転のうえ,機能の確認を行うこと。 ⑷ 第 36 総合試運転完了時には「試運転実施報告書」を作成すること。 完成検査 請負者は,契約書第3 1条(検査及び引渡し)に定める完成通知書を監督員に提出しなけ 1 ればならない。 2 3 請負者は,完成通知書を監督員に提出する際には,次の要件を満たさなくてはならない。 ⑴ 設計図書に示されるすべての工事が完成していること。 ⑵ 設計図書により定められた検査必要書類がすべて提出されていること。 監督員は,完成検査に先立って,請負者に対して検査日を通知するものとする。 1 - 17 4 検査員は,監督員及び請負者の立会いのうえ,契約図書と対比し,次の検査を行うもの とする。 ⑴ 工事の出来形については,形状,寸法,精度,数量及び品質等の検査を行う。 ⑵ 工事管理状況については,書類,記録及び写真等にて検査を行う。 5 検収員は工事が契約書,設計図書に適合しているかどうかを,前項に規定する検査員に よる確認部分を除いて確認するものとする。 6 検査において補修の必要があると認められた場合には,請負者に対して期限を定めて補 修の指示を行うことができるものとする。 第37 引渡し 1 請負者は完成時,引渡書を提出すること。 2 請負者は監督員の指示する時期に熟練した技術者を派遣し,実負荷運転並びに施設の取 扱い上の講習を行い,当局への施設引渡しを円滑に行うこと。 なお,引渡し完了までは,工事対象物の機能保持並びに保管責任は請負者において行う こと。 第38 保証 1 請負者は完成時,保証書を提出すること。 2 請負者は完成引渡し後,1 箇年以内に設計,製作及び工事に起因する故障,事故を生じ た場合は,当局が指定する期限内に無償にて新品と取替えるか,修理又は必要に応じて改 良を行うこと。 1 - 18 第39 1 工事中の安全確保 請負者は,土木工事安全施工技術指針(国土交通省大臣官房技術審議官通達平成 13 年 3 月 29 日)及び建設機械施工安全技術指針(建設省建設経済局建設機械課長 平成 6 年 11 月 1 日)を参考にして,常に工事の安全に留意し現場管理を行い災害の防止を図らなけれ ばならない。 2 請負者は,施工中,監督員及び管理者の許可なくして,流水及び水陸交通の支障となる ような行為,又は公衆に支障を及ぼす施工等をしてはならない。 3 請負者は,建設工事公衆災害防止対策要綱(平成 5 年 1 月 12 日付け建設事務次官通達) を遵守して災害の防止を図らなければならない。 4 請負者は,土木工事に使用する建設機械の選定,使用等について,設計図書により建設 機械が指定されている場合には,これに適合した建設機械を使用しなければならない。た だし,より条件に合った機械がある場合には,監督員の承諾を得て,それを使用すること ができるものとする。 5 請負者は,工事箇所及びその周辺にある地上地下の既設構造物に対して支障を及ぼさな いよう必要な措置を施さなければならない。 6 請負者は,豪雨,出水,土石流,その他天災に対しては,天気予報などに注意を払い, 常に災害を最小限に食い止めるため防災体制を確立しておかなければならない。 7 請負者は,工事現場に工事関係者以外の者の立入りを禁止する場合は板囲,ロ-プ等に より囲うとともに,立入り禁止の標示をしなければならない。 8 請負者は,工事期間中,安全巡視を行い,工事区域及びその周辺の監視あるいは連絡を 行い安全を確保しなければならない。 9 請負者は,工事現場を含め,周辺の整理整頓に努めなければならない。 10 請負者は,土木請負工事における安全・訓練等の実施について(平成 4 年 3 月 19 日付け 建設大臣官房技術調査室長通達)及び建設工事の安全対策に関する措置について(建設大 臣官房技術調査室 平成 4 年 4 月 14 日)に基づき,工事着手後,作業員全員の参加により 月当たり半日以上の時間を割り当て,次の各号から実施する内容を選択し,定期的に安全 に関する研修・訓練等を実施しなければならない。 なお,施工計画書に当該工事の内容に応じた安全・訓練等の具体的な計画を作成し,監 督員に提出するとともに,その実施状況については,ビデオ等又は工事報告等に記録した 資料を整備・保管し,監督員の請求があった場合は直ちに提示するとともに,検査時に提 出しなければならない。 1 - 19 11 ⑴ 安全活動のビデオ等視覚資料による安全教育 ⑵ 当該工事内容等の周知徹底 ⑶ 土木工事安全施工技術指針等の周知徹底 ⑷ 当該工事における災害対策訓練 ⑸ 当該工事現場で予想される事故対策 ⑹ その他,安全・訓練等として必要な事項 請負者は,所轄警察署,道路管理者,鉄道事業者,河川管理者,労働基準監督署等の関 係者及び関係機関と緊密な連絡を取り,工事中の安全を確保しなければならない。 12 請負者は,工事現場が隣接し,又は同一場所において別途工事がある場合は,請負業者 間の安全施工に関する緊密な情報交換を行うとともに,非常時における臨機の措置を定め る等の連絡調整を行うため,関係者による工事関係者連絡会議を組織しなければならない。 13 監督員が,労働安全衛生法第 30 条第 1 項に規定する措置を講じる者として,同条第 2 項の規定に基づき,請負者を指名した場合には,請負者はこれに従うものとする。 14 請負者は,工事中における安全の確保をすべてに優先させ,労働安全衛生法等関連法令 に基づく措置を常に講じておかなければならない。特に重機械の運転,電気設備等につい ては,関係法令に基づいて適切な措置を講じておかなければならない。 15 請負者は,施工計画の立案に当たって,既往の気象記録及び洪水記録並びに地形等現地 の状況を勘案し,防災対策を考慮のうえ,施工方法及び施工時期を決定しなければならな い。特に梅雨,台風等の出水期の施工に当たっては,工法,工程について十分に配慮しな ければならない。 16 災害発生時においては,第三者及び作業員等の人命の安全確保をすべてに優先させるも のとする。 17 請負者は,工事施工箇所に地下埋設物件等が予想される場合には,当該物件の位置,深 さ等を調査し監督員に報告しなければならない。 18 請負者は,施工中管理者不明の地下埋設物等を発見した場合は,監督員に報告し,その 処置については占用者全体の立会いを求め,管理者を明確にしなければならない。 19 請負者は,地下埋設物件等に損害を与えた場合は,直ちに監督員に報告するとともに関 係機関に連絡し応急措置をとり,補修しなければならない。 1 - 20 第 40 1 酸素欠乏症及び硫化水素中毒等の防止 請負者は,酸素欠乏危険作業に当たっては,作業に係る業務に従事する作業員に対し, あらかじめ法令で定める酸素欠乏危険作業に係る特別の教育を実施しなければならない。 2 請負者は,人孔及び管渠等に出入し,又はこれらの内部で作業を行う場合は,酸素欠乏 症等防止規則で定める酸素欠乏危険作業主任者の指示に従い,酸素欠乏空気,有毒ガス等 の有無を作業前と作業中は常時調査し,換気等事故防止に必要な措置を講じなければなら ない。 3 請負者は,作業中,酸素欠乏空気,有毒ガス等が発生した場合は,直ちに必要な措置を 講ずるとともに,監督員及びその他関係機関に連絡を行わなければならない。 第41 1 火災の防止 請負者は,作業員等の喫煙,たき火等の場所を指定し,指定場所以外での火気の使用を 禁止しなければならない。 2 請負者は,可燃物の周辺に火気の使用を禁止する旨の表示を行い,周辺の整理に努めな ければならない。 第42 後片付け 請負者は,工事の全部又は一部の完成に際して,その責任と費用負担において,一切の 請負者の機器,余剰資材,残がい及び各種の仮設物を片付け,撤去し,現場及び工事にか かる部分を清掃し,整然とした状態にするものとする。ただし,設計図書において存置す るとしたものを除く。また,工事検査に必要な足場,はしご等は,監督員の指示に従って 存置し,検査終了後撤去するものとする。 1 - 21 第43 事故報告書 請負者は,工事の施工中に事故が発生した場合には,直ちに監督員に通報するとともに 事故発生報告書を監督員が指示する期日までに提出しなければならない。 第44 環境対策 請負者は建設工事に伴う騒音振動対策技術指針(建設大臣官房技術審議官通達,昭和5 1 1 年 3 月 2 日),関連法令並びに仕様書の規定を遵守のうえ,騒音,振動,大気汚染,水質 汚濁等の問題については,施工計画及び工事の実施の各段階において十分に検討し,周辺 地域の環境保全に努めなければならない。 2 請負者は,環境への影響が予知され,又は発生した場合は,直ちに監督員に報告し,監 督員の指示があればそれに従わなければならない。 3 監督員は,工事の施工に伴い地盤沈下,地下水の断絶等,第三者への損害が生じた場合 には,請負者に対して,工事管理者としての注意義務を果たし,その損害が避け得なかっ たか否かの判断をするために,資料を求めることができる。この場合において,請負者は 必要な資料を提出しなければならない。 第45 1 文化財の保護 請負者は,工事の施工に当たって文化財の保護に十分注意し,作業員等に文化財の重要 性を十分認識させ,工事中に文化財を発見したときには直ちに工事を中止し,監督員に報 告し,その指示には従わなければならない。 2 請負者は,工事の施工に当たり,文化財その他の埋蔵物を発見した場合は,当局との契 約に係わる工事に起因するものとみなし,当局が,当該埋蔵物の発見者としての権利を保 有するものである。 1 - 22 第46 1 交通安全管理 請負者は,工事用運搬路として,公衆に供する道路を使用するときには,積載物の落下 等により,路面を損傷し,汚損することのないようにするとともに,特に第三者に損害を 与えないようにしなければならない。 なお,第三者に損害を及ぼした場合は,契約書第2 8条(第三者に及ぼした損害)によっ て処置するものとする。 2 請負者は,公衆の交通が自由かつ,安全に通行するのに支障となる場所に材料,又は設 備を保管してはならない。請負者は,毎日の作業終了時及び何らかの理由により建設作業 を中断するときは,一般の交通に使用される路面から,すべての設備その他の障害物を撤 去しなくてはならない。ただし,道路管理者等の許可を得た場合は,この限りではない。 3 請負者は,納入品の運搬は,慎重に行い,内容物に損傷を与えないように扱い,運搬中 に路面あるいは第三者に損傷を与えた場合,屋内搬入時に構造物等に損傷を与えた場合は すべて,請負者の責任において修復すること。 第47 1 諸法規の遵守 請負者は,工事施工に当たり法令,条例及び規則並びにその他の工事に関する諸法規( 国,地方公共団体又は,当局の定める通達及び要綱並びに規格を含む。以下「法規」とい う。)を遵守し,工事の円滑な進捗を図るとともに,諸法規の適用運用は請負者の責任にお いて行わなければならない。 なお,主な法令等は以下に示すとおりで,最新版(平成 19 年 5 月現在)を適用する。 ⑴ 建設業法(平成 18 年法律第 114 号) ⑵ 労働基準法(平成 14 年法律第 102 号) ⑶ 労働安全衛生法(平成 14 年法律第 103 号) ⑷ 下水道法(平成 14 年法律第 1 号) ⑸ 環境基本法(平成 14 年法律第 88 号) ⑹ 大気汚染防止法(平成 12 年法律第 91 号) ⑺ 騒音規制法(平成 12 年法律第 91 号) ⑻ 水質汚濁防止法(平成 12 年法律第 91 号) ⑼ 振動規制法(平成 12 年法律第 91 号) 1 - 23 2 ⑽ 悪臭防止法(平成 12 年法律第 65 号) ⑾ 廃棄物の処理及び清掃に関する法律(平成 14 年法律第 45 号) ⑿ 資源の有効な利用の促進に関する法律(平成 14 年法律第 1 号) ⒀ 建設工事に係る資源の再資源化等に関する法律(平成 16 年法律第 147 号) ⒁ 文化財保護法(平成 19 年法律第 7 号) ⒂ 高圧ガス保安法(平成 12 年 5 月 31 日法律第 91 号) ⒃ ガス事業法(平成 12 年 5 月 31 日法律第 91 号) ⒄ 毒物及び劇物取締法(平成 13 年法律第 87 号) ⒅ 建築基準法(平成 14 年法律第 85 号) ⒆ 消防法(平成 14 年法律第 30 号) ⒇ 危険物の規制に関する政令(平成 14 年政令第 274 号) (21) 京都市火災予防条例(昭和 37 年条例第 33 号) (22) 京都府環境を守り育てる条例関係例規集(平成 7 年条例第3 3号) (23) 地球温暖化対策の推進に関する法律(平成 18 年法律第 57 号) (24) 道路法(平成 14 年法律第 180 号) (25) 電気事業法(平成 18 年法律第 50 号) (26) 電気工事士法(平成 18 年法律第 50 号) (27) 電気工事業の業務の適正化に関する法律(平成 18 年法律第 10 号) (28) 電気通信事業法(平成 18 年法律第 50 号) (29) 有線電気通信法(平成 16 年法律第 47 号) (30) 電気用品安全法(平成 17 年法律第 87 号) (31) その他関係法令,条例等 請負者は,諸法規を遵守し,これに違反した場合発生するであろう責務が,当局に及ば ないようにしなければならない。 3 請負者は,当該工事の計画,図面,仕様書及び契約そのものが第 1 項の諸法規に照らし て,不適当又は,矛盾していることが判明した場合には,直ちに書面にて監督員に報告し 確認を求めなければならない。 1 - 24 第48 規格及び基準の遵守 請負者は,工事施工に関する規格及び基準を遵守し,工事の円滑な進捗を図るとともに 諸法規の適用及び運用は請負者の責任において行わなければならない。 なお,主な規格及び基準は以下に示すとおりで,最新版を適用する。 ⑴ 電気設備に関する技術基準を定める省令,解釈 ⑵ 日本工業規格(JIS) ⑶ 電気学会電気規格調査会標準規格(JEC) ⑷ 日本電機工業会規格(JEM) ⑸ 日本電線工業会規格(JCS) ⑹ 日本照明器具工業会規格(JIL) ⑺ 蓄電池工業規格(SBA) ⑻ 日本電力ケーブル接続技術協会規格(JCAA) ⑼ 日本内燃力発電設備協会規格(NEGA) ⑽ 日本計量機器工業連合会規格(JMIF) ⑾ 工場電気設備防爆指針〔ガス蒸気防爆,粉じん防爆〕 ⑿ 電気技術規程(JEAC)〔高圧受電設備規程,内線規程〕 ⒀ 電力会社電気供給約款 ⒁ 下水道施設の耐震対策指針と解説(日本下水道協会) ⒂ 官庁施設の総合耐震計画規準及び同解説(公共建築協会) ⒃ 建築設備耐震設計・施工指針(日本建築センター) ⒄ 自家用発電設備耐震設計のガイドライン((社)日本内燃力発電設備協会) ⒅ 下水道の地震対策マニュアル(日本下水道協会) ⒆ 高調波抑制対策技術指針((社)日本電気協会) ⒇ 発電用火力設備の技術基準及び解釈((社)火力原子力発電技術協会) (21) その他関係規格,基準等 第49 1 官公庁等への手続等 請負者は,工事期間中,関係官公庁及びその他の関係機関との連絡を保たなければなら ない。 1 - 25 2 請負者は,工事施工のため必要な関係官公庁及びその他の者に対する諸手続きは,監督 員の承諾を得てから請負者において迅速に処理しなければならない。 3 官公庁等の手続に要する費用及び設備は一切請負者の負担とする。 第50 施工時期及び施工時間の変更 請負者は,土,日,祝日又は勤務時間以外に作業を行う場合,監督員の承諾を得なけれ ばならない。 第51 不可抗力による損害 請負者は,天災等の災害発生後直ちに被害の詳細な状況を把握し,当該工事が契約書第 2 9条(不可抗力による損害)に規定の適用を受けると思われる場合には,遅滞なく監督員 に報告するものとする。 第52 特許権等 請負者は,業務の遂行により発明または考案したときは,書面により監督員に報告する とともに,これを保全するために必要な措置を講じなければならない。また,出願及び権 利の帰属等については,当局と協議するものとする。 第53 1 保険の付保及び事故の補償 請負者は,雇用保険法,労働者災害補償保険法,健康保険法及び中小企業退職金共済法 の規定により,雇用者等の雇用形態に応じ,雇用者等を被保険者とするこれらの保険に加 入しなければならない。 2 請負者は,雇用者等の業務に関して生じた負傷,疾病,死亡及びその他の事故に対して 責任をもって適切な補償をしなければならない。 1 - 26 3 請負者は,労働者災害補償保険法に基づき,労働者災害補償保険に加入し,その加入証 書の写しを速やかに監督員に提出しなければならない。 4 請負者は,工事目的物又は工事材料等を設計図書に定めるところにより火災保険,建設工 事保険その他の保険に加入し,その加入証書の写しを速やかに監督員に提出しなければな らない。 第 54 1 建設業退職金共済制度 請負者は,建設業退職金共済組合に加入するとともに,建設業退職金共済制度の対象と なる労働者について証紙を購入し,当該労働者の共済手帳に証紙を貼付すること。 2 請負者は,当局用掛金収納書を工事契約後,1 箇月以内に監督員に提出すること。 期限内に提出できない特別の事情がある場合は,その事由及び証紙購入予定時期を文書に より申し出ること。 3 下請契約を締結する際は,当該契約の受注者に対して,この制度の主旨を説明し,当該 受注者の組合加入並びに証紙の購入及び貼付を促進すること。 4 請負者は,「この工事の元請事業主は建退共に加入しています」という標識(シール) を,現場事務所及び工事現場の出入口等の現場労働者の見やすい場所に掲示すること。 5 証紙の貼付状況等を 3 箇月に一度及び完成時に,監督員に報告すること。 第55 1 その他 現場組立及び調整については,請負者は特に熟練した技術者を派遣し,組立調整試験を 行うこと。 2 請負者は,工事中障害物件の取扱い及び取りこわしの処置について,監督員の指示又は 承諾を受けること。 3 本工事における特許及び製作者固有の特殊技術の対応については,すべて請負者の責任 とする。 4 請負者は,本設備の機能向上よりみて,仕様明細に記載してある事項以外の,より優秀 な機構,材料等を採用する場合は,詳細図,実績書を提出して監督員の承諾を得ること。 1 - 27 5 請負者は,設計図書等に明記していない事項であっても本設備の機能上,当然必要と認 められるものについては,具備すること。ただし,これに対して請負金額は増額しない。 6 工事及び検査に必要な水,電力,油脂類等は請負者の負担とする。ただし,特記仕様書 に明記されている場合はこの限りではない。 7 請負者は,各機器の付属品及び特別付属品は設計図書等に明記されなくとも運転保守上 当然必要なるものは納入すること。 8 請負者は,据付けた機器,設備において,承諾図書では推定困難な不都合箇所(機能, 構造等)が生じた場合は,その原因を調査し,機器,施設の全部又は一部を請負者の責任 において変更又は改修すること。 9 請負者は,工事の施工に当たり,地域住民との間に紛争が生じないように努めなければ ならない。 10 請負者は,地元関係者等から工事の施工に関して苦情があった場合は,誠意をもってそ の解決に当たらなければならない。 11 請負者は,地域住民等の工事施工のうえ,必要な交渉を請負者の行うべきものにつき, 自らの責任において行うものとする。請負者は,交渉に先立ち,監督員に事前報告のうえ これらの交渉に当たっては誠意をもって対応しなければならない。 12 請負者は,前項までの交渉等の内容は,後日紛争とならないよう文書で確認する等,明 確にしておくとともに状況を随時監督員に報告し,指示があればそれに従うものとする。 1 - 28 別表 提出書類等一覧表 区分 書類名 着工時 提出期日 提出部数 着工通知書 契約後 14 日以内 3 請負代金内訳書(部分払のある場合) 契約後 14 日以内 3 内訳書(部分払のある場合) 契約後 14 日以内 3 内訳明細書(部分払のある場合) 契約後 14 日以内 3 現場代理人通知書(経歴書を含む) 契約後 14 日以内 3 主任技術者通知書(経歴書を含む) 契約後 14 日以内 3 監理技術者通知書(経歴書を含む) 主任設計者通知書(経歴書を含む) 契約後 14 日以内 3 契約後 14 日以内 3 工程管理責任者通知書(経歴書を含む) 契約後 14 日以内 3 工程表 契約後 14 日以内 3 労災保険成立証明書 契約後 14 日以内 2 登録内容確認書 契約後 10 日以内 2 建設リサイクル法に基づく届出(通知書) 下請負契約通知書 契約後 14 日以内 現場工事着手前 3(4) 2 施工体制台帳 現場工事着手前 2 建設業退職金共済不提出理由書 契約後 30 日以内 2 建設業退職金共済組合証紙購入報告書 契約後 30 日以内 1 建退共掛金収納書提出遅延理由書 契約後 30 日以内 2 建設業退職金共済制度適用状況報告書 そのつど 2 建設業退職金共済制度証紙貼付状況報告書 そのつど 2 監督官庁等への申請一覧表 契約後 30 日以内 2 施工計画書 現場工事着手前 1 緊急連絡表 現場工事着手前 そのつど ( 工 場 製 作 品 は 契 約 後 60 日 以 内 ) 契約後 30 日以内 1 3 (4) 3 現場代理人変更通知書 そのつど 3 主任技術者変更通知書 そのつど 3 監理技術者変更通知書 そのつど 3 主任設計者変更通知書 そのつど 3 工程管理責任者変更通知書 そのつど 3 現場工事着手前 2 承諾申請書,承諾図書 施工中 メーカーリスト 残土処理計画書(搬出経路図を含む) 土地所有者承諾書 現場工事着手前 2 産業廃棄物処理計画書(搬出経路図を含む) 現場工事着手前 2 処理業者許可書(写) 現場工事着手前 2 産業廃棄物投棄承諾書 現場工事着手前 2 再生資源利用計画書(関連書類含む) 週間工事予定表(週間工程表) 現場工事着手前 前週 2 1 前日 1 作業予定表 備考 区分 書類名 工事日報 施 工 中 提出期日 提出部数 翌日 1 ○○月出来高報告書 翌月上旬 1 出来高報告内訳書 翌月上旬 1 出来高報告書(主要機器一覧表) 翌月上旬 1 工事月報 翌月上旬 1 工場 現場 工事に伴う処理施設の停止申請書 そのつど 2 新設用地使用許可申請書 そのつど 2 現場事務所の設置申請書 そのつど 3 試運転要領書・計画書 そのつど 7 試運転実施報告書 そのつど 7 撤去返納品明細書 そのつど 7 工場検査申請書 製品完成時 (検査 14 日前) 2 工場検査要領書 検査 14 日前 2 社内検査成績書 検査前 2 工場検査成績書 検査前 5 検査(搬入,施工)申請書 検査前 1 そのつど 4 出来高部分完成時 (検査7日前) 4 打合せ議事録 回)検査申請書 部分(第 回)出来高請求書 検査7日前 4 部分(第 回)出来高内訳書(鑑) 検査7日前 4 検査7日前 4 回用) 検査7日前 4 回)出来高協議書 検査7日前 3 部分・ 部分出来高確認図書(写真を含む) 検査7日前 工事完成時 (検査7日前) 1式 完成 検査時 部分(第 工事写真帳 検査7日前 1 完成図書 検査7日前 1式 完成検査申請書 検査7日前 4 完成出来高請求書 検査7日前 4 完成出来高内訳書(鑑) 検査7日前 4 内訳書(完成) 検査7日前 4 内訳明細書(完成) 検査7日前 4 完成時工事カルテ受領書(写) 検査7日前 2 出金伝票,銀行振込用紙 検査7日前 1 内訳書(部分第 回用) 内訳明細書(部分第 部分(第 完成通知書 4 備考 区分 請負契約 変更 その他 書類名 提出期日 提出部数 付属品,特別付属品明細書(内訳を含む) 検査7日前 6 保証書 検査7日前 1 念書 検査7日前 1 覚書,保管証書,保管物明細書 検査7日前 3 引渡書 検査7日前 2 検査指摘事項報告書 検査講評時 4 京都市建設副産物実態調査書 検査7日前 2 設計変更協議依頼書 そのつど 2 設計変更資料(図面・数量計算書) そのつど 3 請負契約変更通知書 変更契約後 10 日以内 3 請負代金(変更)内訳書 変更契約後 10 日以内 3 変更内訳書 変更契約後 10 日以内 3 変更内訳明細書 変更契約後 10 日以内 3 変更工程表 変更契約後 10 日以内 3 その他指示する図面、書類 備考 付則 1 工事記録写真撮影要領 要領の適用 請負者は,工事の記録写真の撮影に当たっては,この要領に従う。 2 撮影方法 ⑴ 撮影位置等の表示 ア 写真には工事件名,撮影場所,工種,撮影対象等を明記し黒板を入れて撮影する。 イ 位置の確認を容易にする。 なお,一枚の写真では,位置が不明となる場合は,貼り合わせる。 ⑵ 所定寸法等の表示 ア 写真は,所定の施工寸法が判定できるように箱尺,リボンテープ等を添えて撮影す る。 イ 寸法読み取りの定規は,水平又は鉛直に正しくあて,かつ定規と直角の方向から撮 影する。 ⑶ 特記事項 ア 撮影箇所の周辺はよく整理しておく。 イ 着工前,施工中,完成は,同一方向から撮影し,対比ができるようにする。 ウ 各工程ごとに撮影する。 エ 完成後確認ができない部分は,特に詳細に撮影する。 オ 夜間工事は,夜間の状況が判断できる写真である。 カ 撮影は,次の工程に移る直前に行う。 キ 必要に応じて遠影とアップを撮影する。 ク 同一形状のものが複数以上ある場合の完成品の写真は,台数ごとの写真以外に,そ れらを並べて一枚で撮影したものを加える。 3 写真機 写真機は一般のカメラ及びAPSカメラの他,100 万画素以上のデジタルカメラとする。 ただし,デジタルカメラで圧縮率可変モード付きのものは,そのうち最も画質の良いモー ドで撮影すること。また,画素数が減少するデジタルズームは使用しない。 4 整理編集及び写真帳の作成 ⑴ 銀塩写真の場合 ア 写真の大きさ 写真の大きさは,サービスサイズ(カラー)を標準とする。 イ 写真帳の大きさ 写真帳はA-4版を標準とする。 なお,表紙には契約年度,工事件名,請負者名を記入する。 ウ 写真の整理方法 (ア) 写真撮影後はすみやかに現像,焼付し,工種ごとに工事の進行順に従って整理す る。 ⑵ (イ) 写真帳は常に整理しておく。 (ウ) 写真帳には,必要に応じ,余白に参考図及び説明をつける。 デジタル写真の場合 ア 写真の入力及び編集 (ア) 写真撮影後はすみやかに,工事の進行順に従ってパソコンに入力しておく。 (イ) 必要に応じ参考図をスキャナから取り込み,圧縮率 1/4~1/8 圧縮の JPEG 形式フ ァイルに変換すること。ただし,スキャナは解像度 200 dpi 以上とする。 (ウ) 入力したファイルは,写真管理ソフト等を使用して必要に応じ説明文を入力し, 見やすいように編集する。 (エ) イ 入力したファイルは信頼性の高い記録媒体に保存しておく。 写真帳の作成 写真帳として印刷する場合は,フルカラーで解像度 600dpi 以上,用紙はA―4版の 上質紙とし,インクは通常の使用条件のもとで 5 年間程度に劣化が生じないものとす る。写真の大きさは,サービス版程度とする。 なお,表紙は契約年度,工事件名,請負者名を記入する。 5 写真帳の提出 検査時には,写真帳を提出する。 第2章 機器 目次 第1 共通事項····························································· 2-1 1 受電及び配電方式····················································· 2-1 2 単位································································· 2-1 3 付属品及び特別付属品················································· 2-1 4 塗装································································· 2-2 5 使用状態····························································· 2-3 第2 受変電設備··························································· 2-4 1 GIS特別高圧受変電装置············································· 2-4 2 C-GIS特別高圧受変電装置········································· 2-9 3 高圧閉鎖配電盤······················································· 2-15 4 低圧閉鎖配電盤······················································· 2-20 5 電気計器····························································· 2-23 6 継電器······························································· 2-24 7 付属器具····························································· 2-25 第3 高調波対策··························································· 2-28 1 高調波フィルタ装置··················································· 2-28 2 高調波発生機器及び抑制機器··········································· 2-28 第4 自家発電設備························································· 2-32 1 一般事項····························································· 2-32 2 発電機······························································· 2-32 3 原動機······························································· 2-33 4 発電機盤····························································· 2-37 5 自動始動盤··························································· 2-38 6 同期盤······························································· 2-39 7 機関補機その他······················································· 2-39 第5 特殊電源設備························································· 2-45 1 直流電源装置(整流器及び蓄電池)····································· 2-45 2 整流器盤····························································· 2-45 3 蓄電池盤····························································· 2-46 4 インバータ盤························································· 2-47 第6 運転操作設備························································· 2-48 1 高圧コンビネーションスタータ········································· 2-48 2 コントロールセンタ··················································· 2-49 3 補助継電器盤························································· 2-51 4 シーケンスコントローラ盤············································· 2-52 5 動力制御盤··························································· 2-53 6 現場操作盤··························································· 2-56 7 現場伝送装置························································· 2-57 第7 計装設備····························································· 2-58 1 一般事項····························································· 2-58 2 検出機器····························································· 2-60 3 検出機器(水質)····················································· 2-69 4 表示計器····························································· 2-73 5 調節計器及び演算計器················································· 2-74 6 操作部······························································· 2-76 7 補助機器····························································· 2-76 8 雨量計器····························································· 2-77 9 計装用空気源設備····················································· 2-78 第8 監視制御設備························································· 2-79 1 一般事項····························································· 2-79 2 情報処理設備························································· 2-79 3 監視操作盤··························································· 2-84 4 計装盤······························································· 2-86 5 遠方監視制御設備····················································· 2-86 6 非常通報装置························································· 2-89 7 工業用テレビ設備····················································· 2-90 第2章 第1 機器 共通事項 1 受電及び配電方式 受電方式,受電電圧,周波数及び配電方式は,図面又は特記仕様書に示すとおりとする。 2 単位 国際単位(SI)によることを標準とする。 3 付属品及び特別付属品 ⑴ 各機器の付属品及び特別付属品は,この仕様書及び特記仕様書に記載されているもの のほか,運転上及び保守上当然具備すべきものはすべて付属とする。 ア 付属品 必要に応じて次表の付属品を納入するものとし,配電盤,制御盤すべてに適用する。 品名 数量 操作フック棒 イ 1式 継電器試験用プラグ 〃 遮断器引出工具類 〃 変圧器引出用台車 〃 備考 JIS C-4510(断路器操作用フック棒) 特別付属品 配電盤の特別付属品は次表とし,配電盤,制御盤すべてに適用する。 品名 数量 備考 各種高低圧ヒューズ 取付数の100% 表示灯用LED 取付数の 照明用蛍光灯 取付数の100% 表示灯用レンズ 取付数の 換気用フィルタ 取付数の100% 配線用遮断器 取付数の10%(最低数量は1個) 電磁開閉器類 〃 補助継電器類 〃 〃 限時継電器類 〃 〃 10% 10% 2 - 1 同一フレーム値が5個以上の場合 同一形式が3個以上の場合 ⑵ 付属品及び特別付属品は,長期間の保存に適するよう厳重に包装し,付属品及び特別 付属品リストには,内容品の種類及び数量を注記するほか,保管上の注意事項を明記す る。 ⑶ 仕様書に記載していない部分であって1箇年以内に消耗すると思われるものは,原則 として1箇年分を付属する。 注 ア 付属品 機器として機能を満足させるために付属する装置及び部品を いう。また,運転上及び保守上当然具備するものを含む。 イ 特 別付属 品 原則的に消耗品及び特殊工具類をいい,消耗品にあっては仕様 書に記載のないものは,1年分を付属する。 4 塗装 ⑴ 塗装色は次表とする。JEM-1135(配電盤,制御盤及びその取付器具の色彩) 色彩を施す箇所 色彩(マンセル値) 盤(チャンネルベースを含む), バスダクトの表面及び内面 屋内用 屋外用 盤 内部パネルの表面及び裏面 5Y7/1 盤内収納の高圧機器のフレーム,カバーなど の金属露出部 計器,継電器など,盤表面に表れる器具の ふち枠,ケースなど 盤 一般用 表 開閉器,操作盤などのとって 面 非常停止用 取 材質が金属の場合 付 銘板 金 材質が合成樹脂の場合 具 模擬母線 ⑵ N1.5 7.5R4.5/14 銀白地に黒文字 白地に黒文字 JEM-1136(配電盤・制御盤用模擬母 線)による 盤の外面塗装は鋼板加工後,リン酸塩被膜処理等を行い,下塗り,中塗り,上塗りを 各 1 回ずつ施すものとする。ただし,電気室,制御室,監視室以外に設置するものにつ いては,下塗りを 1 回追加する。 ⑶ 盤の内面塗装は,鋼板加工後,リン酸塩被膜処理等を行い,下塗り,上塗りを各 1 回 ずつ施すものとする。 ⑷ 各塗装工程の1回あたりの塗膜厚は,2 0μm以上とする。 ⑸ 各塗装工程の乾燥方法,塗料等は,白亜化を生じないものとし,製作者の標準仕様に よるが,事前に塗装仕様書を提出し,監督員の承諾を得るものとする。 2 - 2 ⑹ 盤の外面については,屋内用は半つや,屋外用は全つやとする。 なお,場外設置盤については,協議のうえ決定する。 5 使用状態 ⑴ 標高 1,000m以下 ⑵ 周囲温度 特記なきものは,-5℃(屋外用は -2 5℃)~ 4 0℃ ⑶ 風圧力 1000Pa(風速 40m/sに相当 ただし,GISは除く) ⑷ 特殊状態 製作に当っては以下の条件を考慮する。 ア 特に湿潤な箇所又は過度の水蒸気のある場所 イ 腐食性ガスのある場所 ウ 爆発性ガスのある場所 エ 過度のじんあいがある場所 オ 異常の震動又は衝撃を受ける場所 カ その他,特殊条件のもとに使用する場所 2 - 3 第2 受変電設備 1 GIS特別高圧受変電装置 本開閉装置は,特高受電より主変圧器に至る開閉機器をSF6(六弗化硫黄)ガスを封 入し,密閉構造とした接地金属容器内に収納した三相一括形とする。 ⑴ 準拠規格 JEM -1118 変圧器の騒音レベル基準値 JEM -1132 配電盤,制御盤の配線方式 JEM -1425 金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ JEC -217 酸化亜鉛形避雷器 JEC -1201 計器用変成器保護継電器用 JEC -2200 変圧器 JEC -2300 交流遮断器 JEC -2310 交流断路器 JIS C-1731 ⑵ 計器用変成器標準用及び一般計器用 屋外形ガス絶縁開閉装置(GIS) ア 共通 定格電圧 84kV 主母線定格電流 図面又は特記仕様書による。 定格短時間耐電流 〃 制御電源 DC100V 絶縁方式 SF6 温度上昇限度 JEM-1425による。 使用状態 常規使用状態とする。 ガス封入 設置条件 耐震強度 0.5G 風圧力 1500Pa(風速60m/sに相当) 騒音 境界線で65dB 積雪 30㎝ 2 - 4 イ 構造 (ア) 充電部各機器は,SF6ガスを密封した金属製容器に収納した構造とし,適切な 位置に接地端子を設ける。 (イ) 点検補修のため各機器は容易に取外し可能な構造とし,適切な位置に伸縮継手を 設け基礎の不等沈下にも支障のない構造とする。 (ウ) 金属製容器は十分な防錆処置を施す。 (エ) 各機器を収納する接地金属容器は内部に封入するガス圧力に十分耐えうる強度 を有すること。各エレメントのガス圧力はメーカ標準とする。 (オ) 内部導体は,樹脂系の絶縁スペーサで支持するとともに,このスペーサで適切な ガス区画を行い,組立,点検時のガス充排気範囲を最小限にする。ガス区画は外部 から容易に判別できるよう色別する。 (カ) ガス区画ごとにガス漏れを検出するため温度補償圧力スイッチを設ける。必要に 応じてガスが補充できる接続口を設ける。 (キ) ガス圧力が容易に測定できるよう連成計を設ける。 (ク) ガス中の水分および分解生成物を吸着するための装置を適切な位置に設ける。 (ケ) ガス漏れを防止するため,溶接部には特に注意し,機密構造はOリング構造とす る。 ⑶ 接地開閉器(JEC-2310) 形式 SF6ガス封入 定格電圧 84kV 操作方式 手動操作(受電用開閉器を除く) 付属品 手動操作器,端子箱 その他必要なもの ⑷ 断路器(JEC-2310) 形式 三相一括形SF6ガス封入 定格電圧 84kV 定格電流 図面又は特記仕様書による。 定格短時間電流 〃 操作方式 電動操作 付属品 機側操作盤 その他必要なもの 2 - 5 ⑸ ガス遮断器(JEC-2300) 電動バネ操作とし遮断器部部品は材質,形状の選定に際しては特に注意する。 定格電圧 84kV 定格電流 図面又は特記仕様書による。 定格遮断電流 〃 定格遮断時間 5サイクル 操作方式 電動バネ操作 付属品 機側操作盤,開閉度数計 その他必要なもの ⑹ 避雷器(JEC-217) 形式 酸化亜鉛形 定格電圧(許容端子電圧) 98kV 公称放電電流 図面又は特記仕様書による。 開閉サージ動作責務静電容量 付属品 ⑺ 〃 必要なもの 計器用変成器(JEC-1201),(JIS C-1731) ア 計器用変圧器 形式 三相一括形SF6ガス封入 定格電圧 一次 定格負担 図面又は特記仕様書による。 確度階級 二次 付属品 端子箱 77kV,二次 110V 1P級 その他必要なもの イ 変流器 形式 屋外モールド形 貫通形 最高電圧 80.5kV 相数 単相 定格電圧 図面又は特記仕様書による。 定格電流 一次:図面又は特記仕様書による。 二次:5A 定格負担 図面又は特記仕様書による。 2 - 6 確度階級 1PS級 過電流強度 当該回路の定格遮断電流に対して,機械的及び熱的に十分耐 えうる値以上とする。 付属品 ⑻ 必要なもの 機側操作盤 ア 機側操作盤の構造,材質等は屋外現場盤に準ずる。 イ 表示装置 遮断器,断路器にはガス充気口,止弁圧力計を設け,さらにガス圧力の確認が可能 で機械的状態表示を見やすい位置に設ける。 ウ 監視操作装置 開閉操作は,機側,遠方で行えるよう切替スイッチを設ける。また,開閉装置に異 常のある場合は警報を発信できるものとする。 ⑼ 変圧器(JEC-2200) ア ガス絶縁変圧器 形式 屋外設置 冷却方式 自冷式,送ガス式 相数 三相 定格電圧 一次:F80.5/F77/R73.5/F70kV 二次:3.3kV 容量 図面又は特記仕様書による。 結線方式 -△ インピーダンス 図面又は特記仕様書による。 騒音 70dB 一次-二次の接続方式 一次側 SF6ガス絶縁開閉装置直結 二次側 バスダクトフランジ接続 付属品 端子箱 その他必要なもの イ 油入変圧器 形式 屋外設置,油密封式 冷却方式 油入自冷式 2 - 7 相数 三相 定格電圧 一次:F80.5/F77/R73.5/F70kV 二次:3.3kV 容量 図面又は特記仕様書による。 結線方式 -△ インピーダンス 図面又は特記仕様書による。 騒音 70dB 一次-二次の接続方式 一次側 SF6ガス絶縁開閉装置直結 二次側 バスダクトフランジ接続 付属品 端子箱 その他必要なもの ウ モールド変圧器 形式 図面又は特記仕様書による。 冷却方式 自冷式又は強制通風式 一次-二次の接続方式 図面又は特記仕様書による。 他の項目は,ガス絶縁変圧器に準ずる。 ⑽ 付属品等 ア 付属品 (ア) 移動用点検台(前面,背面) 2台 (イ) 付属品収納箱(次のものを収納する) a 保守点検用特殊工具 1式 b 手動操作ハンドル(手動,ばね操作用) 1本 c GCB頭部蓋板取外し工具 1式 d 機構部潤滑材 (ウ) ガスボンベ M600 1本 注 M600 : 高圧ガス保安協会容器所有者,登録票に よる京都市上下水道局登録記号及び番号 (エ) イ その他必要なもの 1式 特別付属品 「第1 3 ⑴ イ」に準ずる。 2 - 8 2 C-GIS特別高圧受変電装置 本開閉装置は,特高受電より主変圧器に至る開閉機器をSF6(六弗化硫黄)ガスを封 入し,密閉構造としたキュービクル形とする。 ⑴ 準拠規格 「1 ⑵ ⑴」に準ずる。 キュービクル形ガス絶縁開閉装置(C-GIS) ア 共通 「1 ⑵ ア」共通のうち 定格電圧 24kV とし設置条件は, 耐震強度 0.5G のみを適用する。 イ スイッチギヤの形式及び保護等級は,特記仕様書に定めのあるものを除き次表によ る。 保護等級 種別 形式 閉鎖箱 仕切板 CX IP2X - MW又はPW IP2X IP2X 断路器盤 CX IP2X - 変圧器盤 CY IP2X - 引込盤 受電盤,母線連絡盤,き電盤 注 CX :キュービクル形スイッチギヤで固定機器を収納し,主回路に絶縁被覆を施 さないもの。 CY :キュービクル形スイッチギヤで搬出形機器を収納し,主回路に絶縁被覆を 施さないもの。 MW :メタルクラッド形スイッチギヤで引出形機器を収納し,主回路に絶縁被覆 を施さないもの。 PW :コンパートメント形スイッチギヤで引出形機器を収納し,主回路に絶縁被 覆を施さないもの。 2 - 9 保護等級:充電部への接近及び可動部への接触に対し,人間が持った物体又は身体の 一部が閉鎖箱に入らないか,又は入っても充電部との間に適切な間隙が保 たれ,かつ可動部に触れないことを意味する。 直径又は厚さの工具,電線等によりIP2X,IP3X,IP4Xに分類 される。 IP2X:指又は直径1 2㎜を超える類似物。 ウ 構造 (ア) 単位閉鎖形で単独盤又は 2 面以上の列盤構造とし,次表に示す厚さ以上の鋼板を 用いて製作するものとし,必要に応じ折り曲げ又はプレスリブ加工あるいは鋼材を もって補強し,組立てた状態において金属部は,相互に電気的に連結しているもの とする。 構成部 鋼板の厚さ(㎜) 側面板 2.3 以上 底板 2.3 〃 屋根板 2.3 〃 天井板 1.6 〃 仕切板 1.6 〃 扉(段積構造) 3.2以上(2.3以上) 遮へい板 1.6 以上 (イ) 将来増設予定が明確な盤は,増設が容易にできるようにしておく。 (ウ) 盤内に取付ける機器は,図面又は特記仕様書により,操作,保守,点検に便利な ように合理的配置とする。また,盤内には補助継電器,端子,盤内配線及びその他 必要なものを完備する。 (エ) 屋外用の場合,天井は直射日光による盤内温度上昇を防ぐような適当な構造とす る。また,湿気を防ぐため盤内にヒータを設け各盤ごとに入切スイッチを設ける。 (オ) 母線及び接地母線は,銅を使用しすずめっき等の防錆処理を行う。 (カ) 母線導体間及び母線導体と機器との接続は,電気的に完全に行うとともに,接続 点には点検が容易にできる部分に不可逆性の感熱表示ラベル等を取付けること。 (キ) 接地母線は,接地線との接続部に接地種別の表示(シールを貼る)をする。 2 - 10 (ク) 充電部の空間絶縁距離は十分にとって規定の衝撃電圧に耐える。また,充電部は, 永年にわたって絶縁劣化を生じないような構造とする。 (ケ) 扉を開いた状態で内部機器の引出し点検時等に盤面取付機器裏面又は盤内取付機 器の接続端子充電部部分が露出し,感電のおそれがある場合(手をのばして容易に とどく範囲,ただし,仕切板より盤内部側は除く)は,アクリルカバー等器具本体 端子カバーキャップ等で感電防止対策を施す。ただし,充電部に直接触れない構造 又は 48V以下のもので危険がないものはこの限りではない。 (コ) 屋外盤の監視窓は網入,又は強化ガラスとし盤面取付の計器は扉を開かずに監視 できるようにする。 (サ) 盤の寸法は,図面を参照し承諾図において決定する。 なお,列盤となる盤は原則として,形状,寸法を合わせ,盤把手の高さを床面よ り 1.2mとする。また,盤の前面及び背面は,扉式を原則とし,扉は共通キーによ って施錠できるようにする。 (シ) 盤には,盤内照明灯,照明灯用ドアスイッチ,点検用コンセント(AC100V),スペ ースヒータ,スペースヒータ用サーモスイッチを設ける。 (ス) 各盤面には,名称銘板(合成樹脂製)等を取付け(SUS製ビス止め),盤扉裏 面には,工事銘板を取付ける。 (セ) 高圧閉鎖配電盤等の盤内に据付ける装置(変圧器,コンデンサ,リアクトル,C T等)の主要機器で銘板が見難くなるものは,盤内の見やすい箇所に副銘板を取付 ける。 (ソ) 蝶番は,ドアが片下りしないよう十分な強度を有し,保守性の良いドアストッパ 付とする。 (タ) 盤の構造は,じんあいについて十分考慮したものとし,盤には底板を設ける。 (チ) 盤の金属部分の接合は,十分な機械的強度を有し,収納された機器の温度が最高 許容温度をこえないように,適当な通風孔を設けた構造とする。 なお,盤に通風孔を設けた場合,吸込み側はフィルタ付とし,そのフィルタは清 掃が容易にできる構造とする。吹出し側についてもできるだけじんあいの侵入しに くい構造とする。 (ツ) 盤の上部つり金具は,原則として据付け後に取外してボルト穴はふさぐものとす る。 なお,取外したつり金具は,必要に応じて納入する。 2 - 11 エ 引込み及び引出し (ア) 主回路の引込みは,図面又は特記仕様書に定めのあるものを除きケーブルとする。 (イ) 引出しはバスダクト又はケーブルとすること。(バスダクトは JEM-1425 附属書 による) (ウ) 主回路ケーブル用の端子は,圧縮端子を使用する。 (エ) ケーブルサポートは,必要に応じて設ける。 (オ) 線番号等は,全体設計を考慮して取付ける。 (カ) ケーブル穴カバーは難燃性のものとし,十分な強度を持ち,かつ,ケーブルに損 傷を与えないものとする。 オ 制御回路 (ア) 制御回路に用いる電線は,原則として 1.25 ㎜ 2 より線以上を使用し,かつ,可動 部の渡り線は,可とう性のあるものとする。 なお,計器用変成器の二次回路に用いる電線の断面積は原則として 2 ㎜ 2 以上の 電線を使用する。ただし,電子回路等において電流容量,電圧降下などに支障がな い場合は,これらを満足する電線とすることができる。 (イ) 配線方式は,JEM-1132に準ずる。 (ウ) 配線の固定部は,金属部分が配線を直接押圧しない構造とする。 (エ) 配線の端子部には,原則として圧着端子を使用し,端子圧着部とリード導体露出 部には絶縁被覆をかぶせる。 (オ) 裏面配線と外部又は盤相互間の接続は端子記号を記入した端子台で行う。 (カ) 配線の分岐は必ず端子部(器具付属の端子を含む)で行い,端子 1 箇所で 3 本以上 締付けないようにする。 (キ) 配線の端子接続部分には配線記号を取付けるか,又は配線記号を付けたマークバ ンド又はチューブを取付ける。 なお,マークバンドは容易に脱落しない構造とする。 ⑶ 接地開閉器(JEC-2310) 形式 SF6ガス封入 定格電圧 24kV 操作方式 手動操作(受電用開閉器を除く) 付属品 手動操作器,端子箱 その他必要なもの 2 - 12 ⑷ 断路器(JEC-2310) 形式 三相一括形SF6ガス封入 定格電圧 24kV 定格電流 図面又は特記仕様書による。 定格短時間電流 ⑸ 〃 操作方式 電動操作 付属品 必要なもの 遮断器(JEC-2300) 定格電圧 24kV 定格電流 図面又は特記仕様書による。 定格投入電流 〃 定格遮断電流 〃 定格遮断時間 5サイクル 操作方式 電動バネ操作 付属品 開閉度数計 その他必要なもの ⑹ 避雷器(JEC-217) 形式 酸化亜鉛形 定格電圧(許容端子電圧) 28kV 公称放電電流 図面又は特記仕様書による。 開閉サージ動作責務静電容量 付属品 ⑺ 〃 必要なもの 計器用変成器(JEC-1201),(JIS C-1731) ア 計器用変圧器 形式 三相一括形SF6ガス封入 定格電圧 一次 定格負担 図面又は特記仕様書による。 確度階級 二次 付属品 端子箱 22kV,二次 1P その他必要なもの 2 - 13 110V イ 変流器 形式 屋外モールド形 貫通形 最高電圧 23kV 相数 単相 定格電圧 図面又は特記仕様書による。 定格電流 一次:図面又は特記仕様書による。 二次:5A 定格負担 図面又は特記仕様書による。 確度階級 1PS級 過電流強度 当該回路の定格遮断電流に対して,機械的及び熱的に十分耐え うる値以上とする。 付属品 ⑻ 必要なもの 変圧器(JEC-2200) ア ガス絶縁変圧器 形式 屋外設置 冷却方式 自冷式,送ガス式 相数 三相 定格電圧 一次:F23/F22/R21/F20kV 二次:3.3kV 容量 図面又は特記仕様書による。 結線方式 -△ インピーダンス 図面又は特記仕様書による。 騒音 70dB 一次-二次の接続方式 一次側 SF6ガス絶縁開閉装置直結 二次側 バスダクトフランジ接続 付属品 端子箱 その他必要なもの イ 油入変圧器 形式 屋外設置,油密封式 冷却方式 油入自冷式 2 - 14 相数 三相 定格電圧 一次:F23/F22/R21/F20kV 二次:3.3kV 容量 図面又は特記仕様書による。 結線方式 -△ インピーダンス 図面又は特記仕様書による。 騒音 70dB 一次-二次の接続方式 ウ 一次側 SF6ガス絶縁開閉装置直結 二次側 バスダクトフランジ接続 モールド変圧器 形式 図面又は特記仕様書による。 冷却方式 自冷式又は強制通風式 一次-二次の接続方式 図面又は特記仕様書による。 他の項目は,ガス絶縁変圧器に準ずる。 ⑼ 付属品等 「1 3 ⑽」に準ずる。 高圧閉鎖配電盤 ⑴ 準拠規格 JEM -1310 乾式変圧器の温度上昇の限度及び絶縁強度 JEM -1425 金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ JEC -203 避雷器 JEC -217 酸化亜鉛形避雷器 JEC -1201 計器用変成器保護継電器用 JEC -2200 変圧器 JEC -2210 リアクトル JEC -2300 交流遮断器 JEC -2310 交流断路器 JIS C-1731 計器用変成器標準用及び一般計器用 JIS C-4306 配電用6kVモールド変圧器 2 - 15 ⑵ JIS C-4601 高圧受電用地絡継電装置 JIS C-4603 高圧交流遮断器 JIS C-4606 屋内用高圧断路器 JIS C-4608 屋内用高圧避雷器 JIS C-4902 高圧及び特別高圧進相コンデンサ及び附属機器 金属閉鎖形スイッチギヤ ア 共通 定格電圧 7.2kV,3.6kV 主母線定格電流 図面又は特記仕様書による。 定格短時間耐電流 〃 制御電源 イ DC100V スイッチギヤの形式及び保護等級は,図面及び特記仕様書に定めるものを除き次表 による。 種別 形式 閉鎖箱 仕切板 CX IP2X - MW又はPW IP2X IP2X 断路器盤 CX IP2X - 変圧器盤 CY IP2X - コンデンサ盤 CX 1P2X - 引込盤 受電盤,母線連絡盤,き電盤 ウ 構造 「2 エ ウ」に準ずる。 ⑵ エ」に準ずる。 制御回路 「2 ⑶ ⑵ 引込み及び引出し 「2 オ 保護等級 ⑵ オ」に準ずる。 断路器(JEC-2310),(JIS C-4606) 形式 3極単投式,閉鎖配電盤内取付形 定格電圧 7.2kV,3.6kV 定格電流 図面又は特記仕様書による。 2 - 16 操作方式 手動操作 定格短時間電流 図面又は特記仕様書による。 付属品 安全装置,操作ハンドル,連動電磁石,補助接点 その他必要なもの ⑷ 真空遮断器(JEC-2300),(JIS C-4603) 形式 3極単投式,引出式自動連結形 操作方式 電動バネ操作 定格電圧 7.2kV,3.6kV 定格電流 図面又は特記仕様書による。 定格遮断電流 〃 定格遮断時間 5サイクル 定格短時間電流 図面又は特記仕様書による。 定格投入操作電圧 DC100V 定格引外し電圧 DC100V 動作責務 A 操作電流 投入10A以下,引外し5A以下 付属品 開閉表示器,動作計数器,自動連結装置,引出車輪,補助スイ ッチ,試験装置 その他必要なもの ⑸ 変圧器(JEC-2200),(JIS C-4306),(JEM-1310) 形式 屋内用乾式モールド形 相数 三相 容量 図面又は特記仕様書による。 定格電圧 三相一次F6.75/R6.6/F6.45/F6.3 /F6.15kV 二次210V 単相一次F6.75/R6.6/F6.45/F6.3 /F6.15kV 二次210V-105V 2 - 17 定格電圧 三相一次F3.375/R3.3/F3.225/F3.15 /F3.075kV 二次210V 単相一次F3.375/R3.3/F3.225/F3.15 /F3.075kV 二次210V-105V 結線 図面又は特記仕様書による。 温度上昇限度 耐熱クラスB種(75K)以上 付属品 ダイヤル温度計(警報接点付),無電圧タップ切替器,引出用 車輪,接地端子,吊手 その他必要なもの ⑹ 高圧進相コンデンサ(JIS C-4902) 形式 屋内密封式単器形又は集合形 相数 三相 回路電圧 6.6kV,3.3kV 定格容量 図面又は特記仕様書による。 付 属 品 放電装置,接地端子,内部圧力異常上昇接点付 その他必要なもの ⑺ 直列リアクトル(JIS C-4902),(JEC-2210) ⑻ 形式 油入式,乾式モールド形 相数 三相 回路電圧 6.6kV,3.3kV 定格容量 図面又は特記仕様書による。 付 属 品 必要なもの 避雷器(JIS C-4608),(JEC-203),(JEC-217) ⑼ 形式 屋内形 定格電圧 8.4kV,4.2kV 公称放電電流 図面又は特記仕様書による。 付属品 必要なもの 計器用変成器(JIS C-1731),(JEC-1201) ア 計器用変圧器 形式 屋内用乾式モールド形 相数 三相 定格電圧 一次 6.6kV, 二次 110V 一次 3.3kV, 二次 110V 定格負担 図面又は特記仕様書による。 確度階級 1P級 付属品 一次保護ヒューズ その他必要なもの イ 接地形計器用変圧器 形式 屋内用乾式モールド形 相数 三相 2 - 18 定格電圧 一次 6.6kV,二次 110V 三次 190/3V又は110/3V 一次 3.3kV,二次 110V 三次 190/3V又は110/3V 定格負担 図面又は特記仕様書による。 確度階級 二次 1P級 , 三次 5G級 付属品 一次保護ヒューズ その他必要なもの ウ 計器用変流器 形式 屋内用乾式モールド形 相数 単相 定格電圧 図面又は特記仕様書による。 最高電圧 6.9kV,3.45kV 定格電流 一次 図面又は特記仕様書による。 二次 5A 定格負担 図面又は特記仕様書による。 確度階級 1PS級 過電流強度 当該回路の定格遮断電流に対して,機械的及び熱的に十分耐え うる値以上とする。 付属品 エ ⑽ 必要なもの 零相変流器(JIS C-4601),(JEC-1201) 形式 屋内用乾式モールド形,分割形,貫通形 最高電圧 6.9kV,3.45kV 定格一次電流 図面又は特記仕様書による。 零相変流比 200mA:1.5mA 定格負担 図面又は特記仕様書による。 確度階級 H級 付属品 必要なもの 付属品等 「第1 3」に準ずる。 2 - 19 4 低圧閉鎖配電盤 ⑴ 準拠規格 ⑵ JEM -1265 低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ JEM -1310 乾式変圧器の温度上昇の限度及び絶縁強度 JEM -1460 配電盤,制御盤の定格及び試験 JEC -160 気中遮断器 JEC -1201 計器用変成器保護継電器用 JEC -2200 変圧器 JEC -2300 交流遮断器 JIS C-1731 計器用変成器標準用及び一般計器用 JIS C-4603 高圧交流遮断器 JIS C-8370 配線用遮断器 JIS C-8371 漏電遮断器 JIS C-8372 低圧遮断器 低圧金属閉鎖形スイッチギヤ ア 共通 定格使用電圧 460V,220V 主母線定格電流 図面又は特記仕様書による。 定格短時間耐電流 制御電源 イ 〃 DC100V スイッチギヤの形式及び保護等級は,図面及び特記仕様書に定めるものを除き次表 による。 種別 ウ 気中遮断器(ACB)盤 FW形以上 配線用遮断器(MCCB)盤 CX形以上 保護等級 IP2X 構造 「2 エ 形式 ⑵ ウ」に準ずる。 引込み及び引出し 「2 ⑵ エ」に準ずる。ただし,(ウ)については 100 ㎜2以上に適用する。 2 - 20 オ 制御回路 「2 ⑶ ⑵ オ」に準ずる。 遮断器(JIS C-4603),(JEC-2300) ア 気中遮断器(JEC-160),(JIS C-8372) 形式 3極単投式,引出式自動連結形 操作方式 電動バネ操作 定格使用電圧 460V,220V 定格電流 図面又は特記仕様書による。 定格遮断電流 〃 操作電圧 DC100V 付属品 開閉表示器,動作計数器 その他必要なもの イ 配線用遮断器(JIS C-8370) 形式 単投式,配電盤パネル取付 定格使用電圧 AC460V,220V,110V又はDC125V 定格電流 図面又は特記仕様書による。 遮断容量 付属品 〃 補助接点,警報接点 その他必要なもの ウ 漏電遮断器(JIS C-8371) 形式 3極単投式,配電盤パネル取付 定格電圧 AC400V,200V,100V 定格電流 図面又は特記仕様書による。 感度 付属品 〃 補助接点,警報接点 その他必要なもの ⑷ 変圧器(JEC-2200) ア モールド変圧器(JEM-1310) 形式 屋内用乾式モールド形 相数 三相,単相 容量 図面又は特記仕様書による。 2 - 21 イ 定格電圧 460V,220V 結線 図面又は特記仕様書による。 付属品 必要なもの 乾式変圧器(JEM-1310) 仕様はモールド変圧器に準ずる。 ⑸ 計器用変成器(JIS C-1731),(JEC-1201) ア 計器用変圧器 形式 屋内用乾式モールド形 相数 三相 定格電圧 一次 440V,二次 110V 一次 220V,二次 110V 定格負担 図面又は特記仕様書による。 確度階級 1P級 付属品 一次保護ヒューズ その他必要なもの イ 接地形計器用変圧器 形式 屋内用乾式モールド形 相数 三相 定格電圧 一次 440V,二次 110V,三次 190/3 一次 220V,二次 110V,三次 110/3 定格負担 図面又は特記仕様書による。 確度階級 二次 付属品 一次保護ヒューズ 1P級, 三次 5G級 その他必要なもの ウ 計器用変流器 形式 屋内用乾式モールド形 相数 単相 定格電圧 図面又は特記仕様書による。 最高電圧 460V,230V 定格電流 一次 図面又は特記仕様書による。 二次 5A,1A 2 - 22 定格負担 図面又は特記仕様書による。 確度階級 1P級 過電流強度 当該回路の定格遮断電流に対して,機械的及び熱的に十分耐え うる値以上とする。 付属品 エ ⑹ 零相変流器(JIS C-4601),(JEC-1201) 形式 屋内用乾式モールド形,分割形,貫通形 最高電圧 460V,230V 定格一次電流 図面又は特記仕様書による。 零相変流比 200mA:1.5mA 定格負担 図面又は特記仕様書による。 確度階級 L級 付属品 必要なもの 付属品等 「第1 5 必要なもの 3」に準ずる。 電気計器 ⑴ 準拠規格 JIS C-1102-1 直動式指示計器 定義及び共通する要求事項 JIS C-1102-2 直動式指示計器 電流計,電圧計 JIS C-1102-3 直動式指示計器 電力計,無効電力計 JIS C-1102-4 直動式指示計器 周波数計 JIS C-1102-5 直動式指示計器 位相計,力率計及び同期検定器 JIS C-1102-7 直動式指示計器 多機能計器 JIS C-1103 配電盤用指示電気計器寸法 JIS C-1210 積算計器 電力量計通則 JIS C-1211 積算計器 電力量計(単独計器) JIS C-1216 積算計器 電力量計(変成器付計器) JIS C-1263 積算計器 無効電力量計 JIS C-1281 積算計器 電力量計類の耐侯性能 JIS C-1283 積算計器 電力量無効電力量及び最大需要電力 表示装置(分離形) 2 - 23 ⑵ 指示電気計器 ア 形式 JIS C-1102,JIS C-1103 による 1.5 級,広角形,埋込式(110 角)を標準とする。 イ 交流電圧計 ウ 交流電流計 公称電圧の 150% 変流器を使用する場合は,変流器の一次定格値とする。必要に応じて定格赤指針 又は赤目盛等をつけるものとする。ただし,延長目盛を必要とする場合は 3 倍(延 長部 2 倍)とし,延長目盛部分の目盛画線を赤とする。 エ 電力計 計器用変圧器変成比×変流器変成比とする。 オ 無効電力計 電力計に準ずる。 カ 周波数計 指針形とし,指示範囲は特記仕様書による。 キ 力率計 目盛は 0.5(LEAD)~1~ 0.5(LAG)とする。 ク ⑶ 同期検定器 積算計器 ア 形式は普通級とし,埋込形とする。 イ 標準定格値は 110V,5A,乗数は 10 のべキ数倍とし,変流比×変圧比により決定 する。 ウ ⑷ 6 付属品として,パルス発信装置と乗率変換器を具備する。 ディジタル電子表示形計器,及びその他の配電盤取付計器は,承諾図による。 継電器 ⑴ 準拠規格 JEM -1336 保護継電器 高圧配電線用地絡方向検電器 JEC -2500 保護継電器 電力用保護継電器 JEC -2510 保護継電器 過電流継電器 JEC -2511 保護継電器 電圧継電器 JIS C-4601 保護継電器 高圧受電用地絡継電装置 2 - 24 ⑵ JIS C-4602 保護継電器 高圧過電流継電器 JIS C-4609 保護継電器 高圧受電用地絡方向継電装置 JIS C-4530 ヒンジ形電磁リレー 保護継電器 引出形,半埋込み取付,裏面配線接線とし,器具番号を次の各所に表示する。 ⑶ ア 継電器裏面の適切な位置 イ 継電器表面ガラスの下部中央 ウ 継電器本体の名板又は適切な位置,ただし,相色別は不要とする。 エ 継電器ケース内面に,継電器本体と合マークに相当する記号を明示する。 補助継電器 プラグイン形で動作表示器付(特殊なものは除く)とし,準拠規格 JIS C-4530 によ る。ただし,高負荷用,タイマ,ラッチリレー等特殊な継電器は除く。 なお,維持管理上,頻繁に使われるタイマ等は操作しやすい場所にまとめ,用途名称を記 入する。 ⑷ 複合保護継電装置(JIS C-4602),(JEC-2500),(JEC-2511) 形式 静止形反限時特性/即時特性 固定形又は引出形 動作表示機能付 相数 三相,単相 定格電圧 110V又は190V 定格電流 1A又は5A (計測,制御装置を複合化してもよい。) 7 付属器具 ⑴ 準拠規格 JEM -1137 配電盤,制御盤用ねん回形スイッチのとっての形状 JEM -1293 低圧限流ヒューズ通則 JIS C-0447 マンマシンインタフェース(MMI)-操作の基準 JIS C-0448 表示装置(表示部)及び操作機器(操作部)のための色 及び補助手段に関する規準 JIS C-4520 制御用スイッチ通則 2 - 25 JIS C-7516 表示用電球 JIS C-8314 配線用筒形ヒューズ JIS C-8319 配線用ねじ込みヒューズ及び栓形ヒューズ ⑵ 操作場所切換スイッチは,ラップ接点とするが保安上必要な場合はこの限りではない。 ⑶ 制御用スイッチ(JEM-1137),(JIS C-4520),(JIS C-0447),(JIS C-04 48)制御用スイッチは,ねん回形及び押ボタン形とし,ねん回形スイッチの可動接点は, 耐摩耗性,耐アーク性のある導電率良好な金属を使用し,接触圧力に経年変化を生じな い他力接触式(スプリングは耐錆性)とし,誤操作防止上必要なものは,着脱式ハンド ル又はプラスチック製保護カバー付とする。 ⑷ 表示灯,信号灯 ア 表示灯及び信号灯は,JIS C-7516 に適合するものとする。ただし,弱電流回路又 は LED 等の半導体素子を使用するものはこの限りではない。 イ ランプの交換は,原則として容易に交換できる構造とし,集合表示灯については, ランプチェックができるようにする。 ウ グローブの形状は,丸型又は角型とし,変色しがたい合成樹脂製又はガラス製とす る。 エ ランプ式照光故障表示器の表面は,アクリル樹脂又は硝子板を使用し,文字の字体 は,丸ゴシック体で彫刻または写真印刷等とし,文字の後から照光表示するものとす る。 ⑸ 端子台 プラスチック成形品又はこれと同等以上の性能を有するものとし,各端子間に隔壁を 設ける。 なお,配電盤には,制御端子台の 10%以上の空端子を,動力端子台も必要に応じ空端 子台を用意しておく。また,端子台には着脱可能な難燃性透明カバーを付属する。 ⑹ ヒューズ 低圧用筒形ヒューズには,原則として難燃性透明カバーを設ける。 ⑺ 試験用端子 ア 高圧計器用変圧器(VT)及び変流器(CT)の二次回路に設けるものとし,その 回路名を記入した銘板を付ける。 なお,特記仕様書にない限り引出形試験端子とする。 2 - 26 イ 引出形試験端子 接続プラグの着脱操作を行うことにより,外部回路との結合分離が簡単に全端子一 括して行えるものとし,試験用プラグを付属させる。 ウ 締付形試験用端子 CT二次回路用は二重形,VT二次回路用は一重形とし,二重形のものには短絡片 を付属させる。 ⑻ ベル及びブザー 無接点形のものを標準とする。ただし,直流回路用のものは無接点形に準ずる信頼度 の高いものならば接点形を使用する。 ⑼ 回路構成 ア 故障時にはフリッカ表示とベル(重故障),又はブザー(軽故障)警報を行う。 「警報停止」押ボタンを押すとフリッカ及び警報は停止するが,故障継続中の場合表 示灯は連続点灯し,故障復帰動作の後,「表示復帰」押ボタンで復帰させる。 なお,瞬時故障接点は原則として自己保持回路を構成する。 イ 故障継続中に後続故障が発生した場合には,後続故障のみフリッカ及び警報を行う。 ウ 盤が将来増設予定のある場合には,その分の電源配線,渡り配線等の端子を設けて おく。 エ 将来取付け予定の警報表示,運転表示及び計器類,補助リレーについても必要な配 線を施し,化粧板を取付ける。 オ 操作方式,保護方式その他については承諾図による。 2 - 27 第3 高調波対策 1 高調波フィルタ装置 ⑴ アクティブフィルタ ア 一般仕様 盤の構造及び仕様は,高低圧盤「第2 2 ⑵ ウ,3 ⑵ イ及び4 ⑵ イ」 ⑵ ウ」 に準ずる。 イ 定格 補償容量 図面又は特記仕様書による。 定格電圧 ウ ⑵ 〃 電圧変動許容範囲 定格電圧の±10% 周波数変動許容範囲 定格周波数の±2% 総合高調波補償率 80%以上(定格出力において) その他詳細は,図面又は特記仕様書による。 パッシブフィルタ ア 一般仕様 盤の構造及び仕様は,高低圧盤「第2 2 ⑵ ウ,3 ⑵ イ及び4 に準ずる。ただし,側板,その他必要とする部分はガラリとすることができる。 イ 定格 補償容量 図面又は特記仕様書による。 定格電圧 ウ 2 〃 その他詳細は,図面又は特記仕様書による。 高調波発生機器及び抑制機器 ⑴ 汎用インバータ ア かご形誘導電動機の速度制御用の装置で,整流器,インバータ,制御装置等により 構成される。 イ 一般仕様 (ア) 収納盤の構造及び仕様は,高低圧盤「第2 2 ⑵ ウ,3 ⑵ イ及び4 ⑵ イ」に準ずる。ただし,側板,その他必要とする部分はガラリとすることができる。 (イ) 指示計器は「第2 5」に準ずる。 (ウ) コントロールセンタ収納の場合は,「第6 2 - 28 2」に準ずる。 ウ 定格 (ア) (イ) 入力 定格電圧 図面又は特記仕様書による。 電圧変動許容範囲 定格電圧の±10% 周波数変動許容範囲 定格周波数の±5% 出力 適用電動機出力 図面又は特記仕様書による。 定格電圧 〃 周波数範囲 〃 周波数精度 定格周波数の±0.5%以内(25℃±10℃) (ウ) 整流方法 三相ブリッジコンデンサ平滑整流方式 (エ) インバータ制御方式 正弦波PWM,磁束制御PWM方式(電圧制御方 式) (オ) 速度制御範囲 図面又は特記仕様書による。 (カ) 過電流定格 120%以上,30 秒間 (キ) 変換器効率 95%以上 (ク) 運転仕様 出力停止信号,異常出力信号,運転状態出力信号, リセット信号 (ケ) 保護,警報機能 瞬時過電流,過電圧,不足電圧,過負荷,瞬停対策機 能付 (コ) 高調波低減 一次側に ACL,DCL(3.7kW 以下を除く)を設置す る。 (サ) エ ⑵ ノイズフィルタ ラジオノイズフィルタ その他詳細は,図面又は特記仕様書による。 正弦波コンバータ方式インバータ ア かご形誘導電動機の速度制御用の装置で,PWMコンバータ,インバータ,制御装 置等により構成される。 イ 一般仕様 (ア) 収納盤の構造及び仕様は,高低圧盤「第2 2 ⑵ ウ,3 ⑵ イ及び4 ⑵ イ」に準ずる。ただし,側板,その他必要とする部分はガラリとすることができる。 (イ) 指示計器は「第2 5」に準ずる。 2 - 29 ウ 定格 (ア) (イ) 入力 定格電圧 図面又は特記仕様書による。 電圧変動許容範囲 定格電圧の±10% 周波数変動許容範囲 定格周波数の±5% 出力 適用電動機出力 図面又は特記仕様書による。 定格電圧 〃 周波数範囲 〃 周波数精度 定格周波数の±0.5%以内(25℃±10℃) (ウ) 整流方法 三相ブリッジコンデンサ平滑整流方式 (エ) インバータ制御方式 正弦波PWM,磁束制御PWM方式(電圧制御方 式) (オ) 速度制御範囲 図面又は特記仕様書による。 (カ) 過電流定格 120%以上,30 秒間 (キ) インバータ効率 95%以上 (ク) 運転仕様 出力停止信号,異常出力信号,運転状態出力信号, リセット信号 (ケ) 保護,警報機能 瞬時過電流,過電圧,不足電圧,過負荷,瞬停対策機 能付 (コ) 高調波抑制 正弦波コンバータによるPWM方式 一次側に ACL,DCL(3.7kW 以下を除く)を設置する。 (サ) エ ⑶ ノイズフィルタ 高次高周波フィルタ その他詳細は,図面又は特記仕様書による。 サイリスタセルビウス装置(6パルス,12 パルス) ア 巻線形誘導電動機の速度制御用の装置で順変換器,直流リアクトル,逆変換器,変 圧器等により構成される。 イ 一般仕様 (ア) 収納盤の構造及び仕様は,高圧盤「第2 2 ⑵ ウ及び3 ⑵ イ」に準ずる。 ただし,側板,その他必要とする部分はガラリとすることができる。 (イ) 指示計器は「第2 5」に準ずる。 2 - 30 ウ 定格 適用電動機定格 図面又は特記仕様書による。 電源電圧 エ 〃 電源電圧変動許容範囲 ±10%以内 周波数変動許容範囲 +1~-2Hz 以内 速度制御範囲 図面又は特記仕様書による。 過負荷耐量 120%以上,1分間瞬停保護を有すること。 その他詳細は,図面又は特記仕様書による。 2 - 31 第4 自家発電設備 1 一般事項 本設備機器は,停電時等に下水処理施設の運転を継続するため,所要電力を確保するも ので始動性がよく所定の電圧確立後,直ちに負荷を投入しても支障のないようにする。 なお,本設備機器は,防災設備がある場合には,日本内燃力発電設備協会の合格証及び 長時間形認定証票付の認定品を使用するものとする。 2 発電機 ⑴ ⑵ ⑶ 準拠規格 JEM-1354 エンジン駆動陸用同期発電機 JEC-2130 同期機 JEC-2131 ガスタービン駆動用同期発電機 構造及び分類 外被の形 開放形 保護方式 保護防滴形 冷却方式 自由通風形 回転子 回転界磁形 励磁方式 ブラシレス方式 定格 定格出力 図面又は特記仕様書による。 定格出力 〃 定格電圧 〃 相数及び線数 三相3線式 力率 0.8(遅れ) 定格の種類 連続定格 回転速度 図面又は特記仕様書による。 絶縁の種類 電機子,界磁巻線共にB種(130℃)以上 2 - 32 ⑷ 特性 過速度耐力 無負荷で定格速度の120%で2分間 過電流耐力 定格電流の150%で15秒間 過負荷耐力 110% 波形くるい率 10%以下(100kVA 以上) 30分間 電圧変動率 総合電圧変動率 ±2.5%以内 最大電圧降下率 30%以内におさまり,2秒以内に最終の定常電圧の-3% 以内に復帰させる。 効率 ⑸ 付属品等 ア 規約効率で表し,JEM-1354に準ずる。 機器取付付属品 付属品 回転計 1台 軸受温度計 〃 回転整流器用整流素子 1式 その他必要なもの イ 特別付属品 分解工具 1式 その他必要なもの 3 原動機 ⑴ 準拠規格 JIS B-8002-1 往復動内燃機関-性能,標準大気条件,出力,燃料 消費量,潤滑油消費量の表示及び試験法 JIS B-8002-3 往復動内燃機関-性能,測定 JIS B-8002-4 〃 〃 ,調速 JIS B-8002-5 〃 〃 ,ねじり振動 JIS B-8002-6 〃 〃 ,過回転速度防止 JIS B-8002-7 〃 〃 ,出力コード JIS B-8005 往復動内燃機関-空気音の測定,実用測定方法及び 簡易測定 2 - 33 JIS B-8014 定速回転ディーゼル機関性能試験方法 JIS B-8041 ガスタービン試験方法 JIS B-8042 ガスタービン調達仕様 LES 陸用水冷4サイクルディーゼル機関(交流発電機用) -3001 注 ⑵ LES:陸用内燃機関協会推奨規格 ディーゼル ア 定格及び性能 形式 図面又は特記仕様書による。 定格出力 〃 回転数 〃 燃焼方式 〃 冷却方式 水冷式 使用燃料 A重油又はガス 燃料消費率 次表による。 単位(g/kWh) 22 ~ を超え 原動機出力(kW) 燃料消費率(以下) 184 以下 184 ~ を超え 300 注 331 以下 331 ~ を超え 270 552 以下 552 を超えるもの 250 230 1 1,103kW を超えるときは図面又は特記仕様書による。 2 標準状態における燃料消費率とする。 3 原動機出力とは特記仕様書に指定する値を言う。 過速度耐力 110%1分間(無負荷運転) 始動方式 セルモータによる電気始動方式又は圧縮空気による空気始動 方式。 (始動はいずれも自動始動とし,手動始動も可能とする。) 調速機 機械的,油圧式又は電気油圧式 回転速度変動率 次表による。 過渡状態 定常状態 整定に要する時間 定格負荷の遮断 15%以内 5%以内 8秒以内 負荷の投入 10%以内 5%以内 8秒以内 ただし,負荷遮断は100% → 0%とし,負荷投入は次表による。 2 - 34 原動機の 種類 ディーゼル 機関 イ 組合せる発電機の容量 投入負荷容量 100 kVA 以下 0% → 100% 100 kVA をこえ 300 kVA 以下 0% → 70% 300 kVA をこえるもの 0% → 50% 付属品等 (ア) 付属品 保守点検用具 1式(全台につき) ノズルテスタ 〃 その他必要なもの 機器取付付属品(1台につき) 冷却水ポンプ(機付) 1台分 潤滑油ポンプ(機付) 〃 燃料噴射ポンプ 〃 冷却水流水検視器(フローサイト) 〃 冷却水流水継電器(フローリレー) 〃 点検歩廊(必要により設ける) 〃 調速機 〃 機関基礎ボルト 〃 燃料油こし器 1個 潤滑油こし器 〃 潤滑油プライミング装置 〃 ターニング装置 〃 潤滑油冷却器 〃 潤滑油圧力調整弁 〃 回転計 〃 冷却水圧力計 〃 潤滑油圧力計 〃 潤滑油圧力スイッチ 〃 2 - 35 ( 〃 ) 給気圧力計(過給機付機関のみ) 1個 冷却水温度計 1式 潤滑油温度計 〃 排気温度計 〃 機関付属配管 〃 機関付属継手 〃 その他必要なもの (イ) 特別付属品(1台につき) 冷却水圧力計 1個 潤滑油圧力計(接点付) 〃 給気圧力計(過給機付機関のみ) 〃 冷却水温度計(接点付) 〃 潤滑油温度計(接点付) 〃 排気温度計 〃 ピストンリング 1気筒分(1台につき) オイルリング 〃 ( 〃 ) 吸気弁 〃 ( 〃 ) 排気弁 〃 ( 〃 ) 燃料噴射ポンプ 1気筒分(1台につき) 同上バネ 〃 ( 〃 ) 吐出弁 〃 ( 〃 ) 同上バネ 〃 ( 〃 ) 燃料噴射弁,ニードル弁及びケース 〃 ( 〃 ) ノズル 1台分 同上バネ 1気筒分(1台につき) 燃料高圧管 1台分 (全台につき) 各種パッキン 1式 ( 〃 ) 起動用空気弁 1気筒分( 〃 ) 特殊工具 1式 〃 ) その他必要なもの 2 - 36 ( ⑶ ガスタービン ア 定格及び性能 形式 図面又は特記仕様書による。 定格出力 〃 回転数 〃 潤滑方式 〃 冷却方式 〃 燃料消費率 次表による。 単位(g/kWh) 22 ~ を超え 原動機出力(kW) 燃料消費率(以下) 注 680 184 以下 184 ~ を超え 331 以下 660 331 ~ を超え 552 以下 552 を超えるもの 590 1 1,103kW を超えるときは図面又は特記仕様書による。 2 標準状態における燃料消費率とする。 3 原動機出力とは特記仕様書に指定する値を言う。 過速度耐力 105%1分間(無負荷運転) 始動方式 電気始動方式 調速機 機械的,油圧式又は電気油圧式 回転速度変動率 次表による。 過渡状態 定常状態 整定に要する時間 10%以内 5%以内 8秒以内 520 ただし,負荷遮断は100% → 0%とし,負荷投入は次表による。 原動機の種類 投入負荷容量 開放サイクル一軸形 100% 開放サイクル二軸形 70% ガスタービン 4 発電機盤 ⑴ 準拠規格 JEM-1265 低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ JEM-1425 金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ 2 - 37 ⑵ スイッチギヤの形式及び保護等級は,特記仕様書に定めるものを除き,次表による。 形式 保護等級 高圧 MW 又は PW 低圧 IP2X CX以上 ⑶ 盤の構造は高低圧盤「第2 2 ⑵ ウ」に準ずる。 ⑷ 盤内の機器構成は発電機用遮断器を収納し,盤面には必要な制御開閉器等を取付ける。 ⑸ 盤に装備する機器の仕様は,「第2 3」(高圧閉鎖配電盤)断路器,遮断器,電力 用コンデンサ,避雷器,計器用変成器及び「第2 力用コンデンサ並びに「第2 4(低圧閉鎖配電盤)」遮断器,電 5(電気計器),6(継電器),7(付属器具)」の該 当する機器の仕様による。 ⑹ 付属品等 「第1 5 3」に準ずる。 自動始動盤 ⑴ ⑵ 準拠規格 JEM-1265 低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ JEM-1425 金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ スイッチギヤの形及び保護等級は,特記仕様書に定めるものを除き,次表による。 形式 保護等級 高圧,低圧共 IP2X CX以上 ⑶ 盤の構造は,高低圧盤「第2 2 ⑵ ウ」に準ずる。 ⑷ 盤内の機器構成は発電機用遮断器を収納し,盤面には必要な制御開閉器等を取付ける。 ⑸ 盤に装備する機器の仕様は,「4 ⑸」に準ずる。 2 - 38 6 同期盤 ⑴ 準拠規格 JEM-1425 ⑵ 金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギヤ スイッチギヤの形及び保護等級は,特記仕様書に定めるものを除き,次表による。 形式 高圧 CX以上 保護等級 IP2X ⑶ 盤の構造は,高低圧盤「第2 ⑷ 盤内の機器構成は発電機用遮断器を収納し,盤面には必要な制御開閉器等を取付ける。 ⑸ 盤に装備する機器の仕様は,「4 7 2 ⑵ ウ」に準ずる。 ⑸」に準ずる。 機関補機その他 ⑴ 空気圧縮機 ア 定格及び性能 形式 空冷2段圧縮式(飛沫又は滴下潤滑給油式) 駆動方式 直結又はVベルト駆動 駆動機種 誘導電動機 圧縮機吐出圧 2.9MPa(30㎏ f/㎝2) 始動方式 自動及び操作スイッチによる手動方式とするが,吐出側残圧 処理等を施すことなく,容易に始動できるようにする。 能力及び数量 0.8~2.9MPa(8~30㎏ f/㎝2) ア ディーゼル用にあっては空気槽1本に対し1時間以内に 充気できるものとし,数量は図面又は特記仕様書による。 イ ガスタービン用にあっては空気槽1本に対し3時間以内 に充気できるものとし,数量は図面又は特記仕様書による。 イ 付属品等 (ア) 付属品(1台につき) 機器取付付属品 アンローダ装置又は圧力スイッチ 吸入サイレンサ(フィルタ付) 2 - 39 1式 〃 Vベルト及びVプーリ,同カバー(ベルト駆動のみ) 1式 空気タンク 〃 圧力計 〃 安全弁 〃 電磁弁式オートドレントラップ 〃 車輪固定金具 〃 その他必要なもの (イ) 特別付属品(1台につき) Vベルト(ベルト駆動のみ) 1式 吸込フィルタ 〃 パッキン(空気弁まわり) 〃 その他必要なもの ⑵ 空気槽 ア 容量及び数量 (ア) ディーゼル用にあっては空気槽1本に対し連続5回以上始動できるものとし,数 量は図面又は特記仕様書による。 (イ) ガスタービン用にあっては空気槽1本に対し連続3回以上始動できるものとし, 数量は図面又は特記仕様書による。 イ 構造 (ア) 鋼板又は鋼管製とする。 (イ) 第2種圧力容器に該当するものは,労働安全衛生法に定める検定付とする。 (ウ) 強度及び安全弁吹出容量については,「発電用火力設備に関する技術基準の細目 を定める告示」による。 ウ 付属品(1基につき) 機器取付付属品 圧力計 1式 安全弁 〃 検査穴,マンホール又はハンドホール 〃 ドレン管,弁 〃 圧力継電器 〃 2 - 40 (ア) ディーゼル機関の場合 自動運転用 1.8~2.2MPa(18~22㎏ f/㎝2)で入 2.5~2.9MPa(26~30㎏ f/㎝2)で切 警報表示用 1.6~1.8MPa(16~18㎏ f/㎝2)で入 1.8~2.2MPa(18~22㎏ f/㎝2)で切 (イ) ディーゼル機関以外の場合の圧力設定値は打合わせによる。 その他必要なもの ⑶ 可とう管 機関の振動を十分吸収し,かつ,十分な強度を有するもので次による。 ア 排気可とう管 ベローズ式で両側の配管接続はJISによる5Kフランジ継手(合フランジ付)と する。 イ 冷却水可とう管 ベローズ式又は特殊ゴム製とする。両側の配管接続はユニオン継手又はJISによ る5Kフランジ継手(合フランジ付)とする。ただし,ラジエータ冷却式のものは除 く。 ウ 燃料油可とう管 ベローズ式とし両側の配管接続はユニオン継手又はJISによる5Kフランジ継手 (合フランジ付)とする。 エ 始動空気可とう管 SUS製等メッシュの保護外被付耐圧3.4MPa(35㎏ f/㎝2)以上の継手とする。 ⑷ 燃料小出槽 容量 図面又は特記仕様書による。 材料 JIS G-3101 塗装 耐油塗装(内外面) 付属品 給油管等の接続口及び油面計,フロートスイッチ(防爆構造), 一般構造用圧延鋼材 架台,点検はしご その他必要なもの ⑸ 燃料移送ポンプ ア 電動ポンプ 形式 歯車式又はトロコイド式 2 - 41 厚さ3.2t 以上 駆動方式 三相誘導電動機直結,定格については図面又は特記仕様書によ る。 ポンプ吐出量 図面又は特記仕様書による。 ポンプ揚程 制御方式 〃 燃料小出槽に設けた油面検出接点(フロートスイッチ)による 自動及び操作スイッチによる手動。 付属品 取付ボルト,座金,ナット,吐出圧力計 その他必要なもの イ ⑹ 手動ポンプ 形式 ウイングポンプ 吐出量 1往復0.2ℓ 以上 減圧水槽及び冷却水膨張水槽 容量 図面又は特記仕様書による。 材料 JIS G-3101 塗装 外面はさび止めペイント2回塗りのうえ調合ペイント塗装を行い, 一般構造用圧延鋼材 厚さ3.2t 以上 内面はエポキシ系又は塩化ゴム系塗装とする。 付属品 給水管,配水管,通気管,オーバーフロー管等の接続口及び架台, 点検はしご,電極スイッチ,ボールタップ その他必要なもの ⑺ 消音器 形式 天井吊下形又は据付形とする。 また形式の種類及び消音レベル値は,特記仕様書による。 塗装 耐熱塗装(2回塗) 断熱被覆 ロックウールブランケット 75 ㎜(JIS A-5501)(ディーゼル, ガスタービン共)及びSUS製(0.2 ㎜)とする。 フランジ JISによる5Kフランジ継手(合フランジ付) 付属品 ドレンバルブ,防振支持具 その他必要なもの 2 - 42 ⑻ 共通台床 機関,発電機を同軸に芯出しできる鋼板,形鋼溶接製とする。また,防振装置付の場 合は,ゴム,金属スプリング又はその併用の防振装置とし,地震により台床がバネより 外れないようにストッパ等の耐震対策を施す。 ⑼ 熱交換器 図面又は特記仕様書による。 ⑽ クーリングタワー 塔本体は,ガラス繊維強化ポリエステル樹脂積層板で堅固に組みたてられたものとし, 振動及び強風圧に耐え水空間の熱交換に適したもので,内部の点検及び掃除の容易な構造 とする。 水分配装置は,鋼製に樹脂コーティングを施したもの,若しくはステンレス鋼板製, 又は合成樹脂製とし,水の落下分布が均一なものとする。空気取入口に設けるルーバ又 は,金網は本体と同材料のもの,又は鋼製に樹脂コーティングを施工したもので,空気 の流通を均分するとともに,外部への水の飛散を防止するものとする。充填材料等,十 分経年変化に耐えうるものとし,通過空気の抵抗が少なく,かつ,落下水滴を均一に細 分させる形状及び構造とする。 塔本体の枠組に鋼材を使用する場合は,エポキシ樹脂コーティング又は溶融亜鉛めっ きを施す。 水槽は,ガラス繊維強化ポリエステル樹脂積層板とする。水槽には,排水管,オーバ ーフロー管,補給水管その他必要な接続口を設け,吸込口には,耐食性の金属製金網(3 ㎜以下)を使用した除じん装置を設ける。 能力 交換熱量 図面又は特記仕様書による。 湿球温度 ⑾ 〃 入口温度,出口温度 35℃,50℃ 騒音レベル 図面又は特記仕様書による。 燃料貯油槽 形状,寸法,付属品は国土交通大臣官房官庁営繕部設備・環境課監修公共建築設備工 事標準図(機械設備工事編)「地下オイルタンク」による。 消防法で定める試験を含む。 付属品 マンホールカバー,除水器計量尺,油面取付口 その他必要なもの 2 - 43 ⑿ 電気式始動装置 容量及び数量 付属の蓄電池で間欠連続5回以上始動ができ,かつ,始動を 行った後の消費電力を 12 時間以内に充電できるものとし, 図面又は特記仕様書による蓄電池制御弁式鉛蓄電池(長寿 命形)とする。 その他 「第5 1~3」に準ずる。 2 - 44 第5 特殊電源設備 1 直流電源装置(整流器及び蓄電池) 消防用負荷有の場合は,蓄電池設備認定委員会,非常用電源合格証付とする。 2 整流器盤 ⑴ 一般仕様 ア 盤の構造及び仕様は,低圧盤「第2 4 ⑵ イ,ウ」に準ずる。ただし,側板, その他必要とする部分は,ガラリとすることができる。 イ 整流器は,トランジスタ式自動定電圧装置付の整流装置を内蔵し,蓄電池の浮動充 電を行う。 ウ 接地事故検出回路を設ける。 エ 指定する負荷回路には負荷電圧を一定に制御する装置(自動負荷補償装置)を内蔵 する。 オ ⑵ 指示計器は,「第2 5」に準ずる。 定格 整流方式 トランジスタ三相全波整流式 冷却方式 自冷 定格 連続 交流入力相数 三相 交流入力電圧 200V 交流入力力率 80% 直流出力 浮動 1セル当たりの浮動電圧×セル数 出力電圧調整範囲:±3% 定格電流 ⑶ 図面又は特記仕様書による。 特別付属品 「第1 3 ⑴ イ」に準ずる。 2 - 45 3 蓄電池盤 ⑴ 準拠規格 ⑵ JIS C-8704-2 据置鉛電池,一般的要求事項及び試験方法,制御弁式 SBA規格 電池工業会規格 一般仕様 ア 盤の構造及び仕様は,低圧盤「第2 4 ⑵ イ,ウ」に準ずる。 イ 蓄電池は,単電池を数個組み合わせて組み電池とし,更にこれら組電池をラックに 収納するものとする。 ウ 蓄電池の電槽は,機械的強度に優れた品質とする。 エ 蓄電池の設置については,耐震対策上電槽の底,及び周囲にゴムパッキン等を挿入 する。 オ 各電池の端子連絡バーは,絶縁被覆を施す。 カ その他,盤内には耐酸塗装処理を行い,ボルト類はニッケルメッキ鋼製で,その他 の部分も耐酸性の強い材質のものを使用する。 ⑶ 定格 形式 SBA規格によるほか,図面又は特記仕様書による。 容量 図面又は特記仕様書による。 電圧,セル数 ⑷ 〃 付属品等 ア 付属品 直流電圧計 1個 その他必要なもの イ 特別付属品 保守工具類 1式 端子締付け工具 1式 その他,「第1 3 ⑴ イ」に準ずる。 2 - 46 4 インバータ盤 ⑴ 準拠規格 ⑵ JEC-2433 無停電電源システム JEC-2440 自励半導体電力変換装置 一般仕様 ア 盤の構造及び仕様は,低圧盤「第2 4 ⑵ イ,ウ」に準ずる。 イ 出力基準電圧±3%以内の任意の電圧に設定ができるものとする。 ウ 全負荷から無負荷までの一定負荷において,出力電圧の変動は,出力基準電圧の2% 以内とする。 エ 定格負荷の30%急変,又は定格負荷において,入力電圧の急変(2%のステップ ダウン,15%のスラップダウン)に対して,出力電圧の変動は瞬時出力電圧±10% 以内で0.5秒後には基準電圧±2%以内に整定することができるものとする。 オ 交流側出力電流が,約125%以上となった場合は負荷を遮断する。 カ インバータの異常時又は直流側入力の異常時の場合は,自動停止するとともに,負 荷を商用側に自動的に切換え,事故復旧後簡単な操作により再び運転可能な状態に戻 すことができるようにする。 なお,切換は無瞬断サイリスタ方式とする。 ⑶ 定格 定格出力 図面または特記仕様書による。 出力周波数 入出力の全変化に対して周波数変動巾は,±2%以内 出力電圧波形ひずみ率 10%以下 総合効率 力率90%定格入出力時に70%以上 絶縁抵抗 3MΩ以上 絶縁耐力 正弦波実効電圧2kV を1分間印加しても異常を生じない ようにする。 ⑷ 過負荷耐力 定格負荷の125%を加え5分間以上耐えるようにする。 騒音 機器から1m離れた点で75dB 以下 特別付属品 「第1 3 ⑴ イ」に準ずる。 2 - 47 第6 運転操作設備 1 高圧コンビネーションスタータ 電圧6kV 又は3kV の電路に接続し,コンデンサ,電動機,その他の機器の制御,保護, 計測等を目的とし,高圧交流電磁接触器と限流形電力ヒューズ等が組込まれたものである。 ⑴ 準拠規格 JEM -1167 高圧交流電磁接触器 JEM -1225 高圧コンビネーションスタータ JEC -2330 電力ヒューズ JIS C-4604 ⑵ 高圧限流ヒューズ 定格 ⑶ 形式級別 M形4級及びS形4級 母線電流 600A又は 1200A フレーム電流 200A又は 400A 過電流階級 C級 構造 ア 盤の構造は高圧盤「第2 2 ⑵ ウ」に準ずる。 イ 高圧コンビネーションスタータの主回路器具の引出構造,インターロックの機能は, 電力ヒューズと高圧交流電磁接触器を同一架台に組み,その主回路は自動連結式の断 路部により,制御回路は挿入形接続栓(手動でも可)による引出形として収納し,架 台の引出し又は挿入操作上必要なインターロックを設けたものとし,主回路自動連結 部はシャッタ付とする。 ⑷ 引込み及び引出し 「第2 ⑸ 2 ⑵ エ」に準ずる。 2 ⑵ オ」に準ずる。 制御回路 「第2 2 - 48 ⑹ 主要機器 ア 高圧交流電磁接触器(JEM-1167) 定格電圧 6.6kV,3.3kV 開閉容量 AC2級 開閉頻度 2号 開閉耐久性 2種(真空式),3種(気中式),4種(ラッチ式) 付属品 開閉表示器,動作計数器 その他必要なもの イ 電力ヒューズ(JIS C-4604),(JEC-2330) 定格電圧 7.2kV,3.6kV 定格電流 図面又は特記仕様書による。 定格遮断電流 ⑺ 付属品等 「第1 2 〃 3」に準ずる。 コントロールセンタ ⑴ 準拠規格 ⑵ JEM -1038 電磁接触器 JEM -1195 コントロールセンタ JIS C-1731 計器用変成器:変流器 JIS C-8370 配線用遮断器 JIS C-8371 漏電遮断器 JIS C-8374 漏電継電器 構 ア 造 コントロールセンタの構造は,「第2 2 ⑵ ウ」に準ずる。ただし,単位箱の 扉は 1.6mm 以上とする。 イ 単位閉鎖形で,1列は単独箱を数段に積重ねて,上部又は下部に主回路及び制御回 路用の端子台室を設ける。 ウ 上記の一群を負荷数に応じて片面又は両面に組合せ列盤とする。 エ 各単位は,配線用遮断器と電磁接触器を主体とした制御装置で,電動機その他の過 負荷及び短絡保護を行う。 オ 各単位箱は引出形で,主回路は自動連結形を標準とし,制御回路は自動連結形又は プラグにより容易に接続できる点検保守に便利な構造とする。 2 - 49 カ 各単位箱はそれぞれ遮断器用回転取手,「赤」,「緑」,「橙」の信号ランプを備 えるのを標準とし,更に設計図に指示するものは電動機定格出力の大きさに適合した 電流計を設けるものとする。電流計は超過目盛付とし,1相のみ測定するものとする。 キ 各単位箱の構成は次による。 (ア) 電動弁制御回路用単位箱はこの表示のランプの弁の「開」,「閉」の動作中及び 「停止」を表示する。 (イ) ポンプその他の動力回路用単位箱で指示するものは電流計並びに進相用コンデ ンサを備える。 (ウ) 予備電源用単位箱は配線用遮断器のみとし,電磁接触器及び電流計は取付けない ようにする。 ク 単位箱には必要に応じ,制御用押ボタン,操作場所選択スイッチ又は連動単独切換 スイッチ等を設けることができるものとし,切換スイッチの種類,取付の有無は設計 図による。また,制御用押ボタンで特に指示するものはロック式とし,停電で一旦停 止しても 電源回復すれば自動的に始動するものとする。 ⑶ 引込み及び引出し 「第2 2 ⑵ エ」に準ずる。ただし,ウについては100㎜2以上に適用し,負 荷回路引出しケーブルの端子は圧着端子とする。 ⑷ 制御回路 「第2 ⑸ 2 ⑵ オ」に準ずる。 一般仕様 ア 収納機器 (ア) 配線用遮断器は,JIS C-4504,JIS C-8370,JIS C-8371 に適合し補助接点 及び警報接点付とし,トリップの整定は過負荷保護リレー等との時限協調を考慮す る。 (イ) 電磁接触器は,JEM-1038 に適合し AC 級1号1種とする。 (ウ) 交流電磁開閉器は,JIS C-8325 に適合し,過電流継電器は,2要素付熱動形手 動復帰式(1C接点)とする。ただし,図面又は特記仕様書で指示するものは電磁 形又はトランジスタ形保護継電器(2E)とする。 (エ) 地絡過電流継電器は,JIS C-8374 に適合させる。 (オ) 変流器は,JIS C-1731 に適合し,3P級とする。 2 - 50 イ 制御電源 (ア) 制御電源は,コントロールセンタごとに主回路より補助変圧器をとおして使用す る。 (イ) 制御電圧は,AC100Vを標準とし警報回路の電源は特記仕様書による。 なお,制御電源には種別ごとに区分開閉器(配線用遮断器)を用いる。 ウ 回路構成 (ア) 単位箱の制御電源については,2極区分スイッチ(スナップスイッチ又は,栓形 ヒューズ等)をとおして操作回路母線に接続し,点検の際このスイッチを切ること により制御回路母線から完全に切離すことができるようにする。 (イ) 15kW 以上の電動機の始動は,スターデルタ方式とする。ただし,水中ポンプ用に あっては,11kW 以上のものについても同様とする。 (ウ) 電動機の過負荷,単相運転に対する保護は次による。 a 2.2kW 以上の電動機については,2Eリレーを使用する。 b 沈砂池機械,汚泥かき寄せ機,ゲート,コンベアその他機械保護のため規定負 荷に対して瞬時トリップの必要な電動機については瞬時動作形2Eリレーを使用 し,機械側にトルクスイッチ等を具備しているものは,これともインターロック を施す。 c ⑹ 上記以外の電動機については,2要素付熱動形手動復帰式を使用する。 付属品等 「第1 3 3」に準ずる。 補助継電器盤 ⑴ 準拠規格 JEM ⑵ -1038 電磁接触器 JIS C-4530 ヒンジ形電磁リレー JIS C-4531 コンタクタ形電磁継電器 一般仕様 ア 盤の構造は,「第2 2 ⑵ ウ」に準ずる。 なお,自立閉鎖形とする。 イ 形状,寸法は,図面又は特記仕様書による。 2 - 51 ウ 収納機器は,保守点検が容易にできる配置とする。 ポンプ,電動弁等の補助継電器は用途ごとに取付けるものとし,タイマ等調整の必 要な機器は操作しやすい位置に設置し,用途銘板を取付ける。 なお,プラグイン形式で同一形式のものを使用する。 エ 補助継電器は動作表示器付とし,JIS C-4530,JIS C-4531,JEM-1038 に適合す るものとする。 オ インターロックは連動操作上必要なもの,並びに機器の損傷防止,誤動作防止等, 保安上必要なものを重視する。 カ 制御電源を消失した場合,あるいは再び通電した場合に,リレー又は機器が誤動作 しないように,必要に応じてキープリレー等を使用する。 キ 電磁弁類は,所属の操作回路から電源を取るものとし,補助接触子より2線とも開 閉できるようにする。 ク 運転,故障の中央表示は,すべて接点信号とし,原則して無電圧a接点とする。 なお,水位警報等は他の故障区分とする。また,上記の各種接点については,中央 へすべての情報が送信できるように製作する。 ケ 本盤に組込む制御回路は,中央に故障が生じても現場運転には支障がないように考 慮する。 コ コントロールセンタ及び中央との渡り配線は,整然と整理できるよう端子台の構成 を考慮する。 サ 盤には,銘称板,端子,盤内照明及びその他必要なものを完備する。 シ 床板を原則として設け,必要な箇所は取外しできるようにする。 ⑶ 付属品等 「第1 4 3」に準ずる。 シーケンスコントローラ盤 ⑴ 一般仕様 ア 盤の構造は,「第2 2 ⑵ ウ」に準ずる。 なお,自立閉鎖形とする。 イ 形状,寸法は図面又は特記仕様書による。 ウ 扉は原則として前背面開閉式とし,保守点検が容易にできるようにする。 2 - 52 エ 盤の標準環境条件は次による。 標準環境条件 オ 温度 0~40℃ 湿度 20~85%RH(非結露) 注 RH(相対湿度):Relative Humidity 電源 AC100V±10% カ 総合仕様 プログラム記憶容量 図面又は特記仕様書による。 プログラム言語 シーケンス言語 自己診断機能を有する 入力点数及び仕様 キ ⑵ 図面又は特記仕様書による。 出力点数及び仕様 〃 その他必要な機能 〃 制御内容と範囲 〃 付属品等 「第1 3」に準ずる。 なお,プログラミング装置は,特記仕様書による。 5 動力制御盤 ⑴ 準拠規格 JEM -1038 電磁接触器 JEM -1137 配線盤,制御盤ねん回形スイッチのとって形状 JEM -1265 低圧金属閉鎖形スイッチギヤ及びコントロールギ ヤ JEM -1293 低圧限流ヒューズ通則 JEC -1201 計器用変成器(保護継電器用) JIS C-1102 1-9 直動式指示電気計器 JIS C-1103 配電盤用指示電気計器寸法 JIS C-1731 1-2 計器用変成器(変流器,計器用) JIS C-4504 誘導電動機のじか入始動開閉器通則 JIS C-4520 制御用スイッチ通則 JIS C-4530 ヒンジ形電磁リレー 2 - 53 ⑵ JIS C-4531 コンタクタ形電磁継電器 JIS C-4601 高圧受電用地絡継電装置 JIS C-4901 低圧進相コンデンサ JIS C-6575 1-4 ミニチュアヒューズ JIS C-7516 表示用電球 JIS C-8314 配線用筒形ヒューズ JIS C-8319 配線用ねじ込みヒューズ及び栓形ヒューズ JIS C-8325 交流電磁開閉器 JIS C-8370 配線用遮断器 JIS C-8374 漏電継電器 構造 動力制御盤の構造は,「第2 ⑶ 2 ⑵ ウ」に準ずる。 主回路 ア 母線の電流容量は主幹器具の定格電流以上とする。 イ 接続は緩むおそれのないように,ばね座金を用いて締付ける。 ⑷ 引込み及び引出し 「第2 ⑸ 2 ⑵ エ」に準ずる。 2 ⑵ オ」に準ずる。 制御回路 「第2 ⑹ 器具類 ア 配線用遮断器は,JIS C-8370,JIS C-4504 に適合するものとする。 イ 電磁接触器は,JIS C-8325,JEM-1038 に適合し AC 級1号1種とする。 ウ 交流電磁開閉器は,JIS C-8325 に適合し,過電流継電器は,2E要素付熱動形手 動復帰式(1C接点)とする。ただし,図面又は特記仕様書で指示する物は電磁形又 はトランジスタ形保護継電器(2E)とする。 エ 制御用変圧器は単相2線式,200V/100V,絶縁種別はA種(105℃)又はH種(180℃) とする。 オ 変流器は,JIS C-1731 に適合するものとする。 定格負担は,JIS C-1731 に適合するものとする。 過電流強度は,5VA以上,階級は,3P以上, 過電流強度は,当該回路の短絡電流に対して機械的及び熱的に耐えうる値とする。 2 - 54 カ 零相変流器は JIS C-4601,JEC-1201 に適合するものとする。 キ 地絡過電流継電器は JIS C-8374 に適合するものとする。 ク 低圧進相コンデンサは JIS C-4901 に適合するものとする。 ケ 指示計器は,JIS C-1102,1103 に適合するものとし,形式は 1.5 級,広角形,埋 込式(110 角)を標準とする。ただし,延長目盛りを必要とする場合は 3 倍(延長部 2 部)とし,延長目盛り部分の目盛画線を赤とする。 コ 制御スイッチは,ねん回形及びボタン形とし,とっての形状及び操作の規程は JEM -1137,JIS C-4520 を原則とする。 サ ねん回形スイッチの可動接点は,耐摩擦性,耐アーク性のある導電率が良好な金属 を使用し,接触圧力に経年変化を生じない他力接触式(スプリングは耐錆性)とする。 シ 補助継電器は,動作表示器付とし,JIS C-4530,JEM-1038,JIS C-4531 に適合 するものとする。 ス 300Vを超える電圧計,及びすべての電流計には原則的に変成器を設ける。 セ 原則としてシーケンスコントローラ等の電子機器は内蔵しないようにする。ただし, 内蔵する場合は,「第6 4」(シーケンスコントローラ盤)によるものとし,設置環境, ノイズ対策等を考慮する。 ソ 盤内にインバータを設置する場合は,「第3 3 ⑺ 2 2 ⑴」(汎用インバータ),「第 ⑵」(正弦波コンバータ式インバータ)に準ずる。 表示灯,信号灯 ア 表示灯及び信号灯は,JIS C-7516 に適合するものとする。ただし,弱電流回路又 は LED 等の半導体素子を使用するものはこの限りではない。 イ ランプの交換は,原則として容易に交換できる構造とし,集合表示灯については, ランプチェックができるようにする。 ウ グローブの形状は,丸型又は角型とし,変色しがたい合成樹脂製又はガラス製とす る。 エ ランプ式照光故障表示器の表面は,アクリル樹脂又は硝子板を使用し,文字の字体 は,丸ゴシック体で彫刻又は写真印刷等とし,文字の後から照光表示するものとする。 ⑻ 端子台 ア 端子台プラスチック成形品又はこれと同等以上の性能を有するものとし,各端子間 は隔壁を設けることを原則とする。 なお,制御用端子台は全端子数の 10%以上の空端子を設ける。 イ 端子台は着脱可能な難燃性透明カバーを設ける。 2 - 55 ⑼ ヒューズ ヒューズは,JIS C-8314,JIS C-8319,JIS C-6575,JEM-1293 に適合するものと する。 なお,低圧用筒形ヒューズには,原則として,難燃性透明カバーを設ける。 ⑽ 付属品等 「第1 6 3」に準ずる。 現場操作盤 ⑴ 準拠規格 JEM ⑵ -1459 配電盤,制御盤の構造及び寸法 形式 壁掛形,スタンド形又は自立形とし,図面又は特記仕様書による。 ⑶ 構造 ア 現場操作盤の構造は,「第2 2 ⑵ エ」に準ずる。ただし,前面扉又は背面扉 とし,外被は鋼板(2.3 ㎜以上)とする。 なお,使用場所による盤構造等は次表による。 盤構造 イ スペースヒータ 使用場所 防湿 (ドアパッキン) 簡易防滴 (屋根) 防雨 地下部 ○ ○ ― ○ 管廊 ○ ○ ― ○ 屋外 ○ ― ○ ○ 上記以外 ○ ― ― ― 盤にはドアパッキンを設け,扉にはストッパを,ハンドルにはキーを設けることを 原則とし,蝶番は裏蝶番を使用する。ただし,ストッパは屋内自立盤及び屋外盤に限 る。 ウ 盤面に運転状況を表わす集合表示灯については,ランプテストが行えるようにする。 エ 沈砂池,管廊等周囲環境の悪い場所に設置する場合は防塵,除湿等を考慮した構造 とする。 オ 屋外形は,防雨構造とし直射日光による内部温度及び湿度による不都合を生じない 構造(通風孔等)とする。 2 - 56 カ 屋外盤の監視窓は網入,又は強化ガラスとし盤面取付の計器は扉を開かずに監視で きるようにする。 キ 基礎ボルト及び盤外部取付ボルト,ナットは防錆処理を施す。 ク 屋外, 地下階, 管廊等に設置するものは, 盤内にヒータ及びサーモスイッチを取付ける。 ケ 扉を開いた状態で内部機器の引出し点検時等に盤面取付機器裏面又は,盤内取付機 器の接続端子充電部分が露出し,感電のおそれがある場合手を延ばして容易に届く範 囲(ただし,仕切り板より盤内部側は除く)は,アクリルカバー,器具本体端子カバ ーキャップ等で感電防止対策を施す。ただし,充電部に直接触れない構造又は 48V 以 下のもので危険がないものはこの限りでない。 コ 自立盤については盤内照明,コンセントを取付けるものとする。 サ 水中ポンプ,ミキサー等の盤には区分開閉器を設ける。 ⑷ 制御方式は図面又は特記仕様書による。 ⑸ 付属品等 「第1 7 3」に準ずる。 現場伝送装置 ⑴ 本装置は,現場操作盤相当以上の強度を有する盤に収納する。 ⑵ 装置仕様 伝送装置 図面又は特記仕様書による。 入出力点数 データ伝送方式 バス又はリング,又はスター データ伝送路 光又はメタルとし,図面又は特記仕様書による。 機能 ⑶ 〃 データ伝送機能,その他特殊仕様は特記仕様書による。 装置の標準環境条件は,次による。ただし,標準環境条件によりがたい場合は,特記 仕様書による。 ⑷ 温度 0~40℃ 湿度 20~85%RH(非結露) 電源 AC100V±10%とし,特殊な場合は特記仕様書による。 なお,装置の端子及びその他必要なものを完備する。 ⑸ 付属品等 「第1 3」に準ずる。 2 - 57 第7 計装設備 1 一般事項 ⑴ 標準環境条件 温度 屋内 0~40℃ , 屋外 湿度 屋内 20%~85% RH(非結露) 注 -10℃~50℃ RH(相対湿度):Relative Humidity 腐食性ガスが存在する場合がある。 測定対象条件及び測定範囲は,図面又は特記仕様書による。 ⑵ 電源 ア 供給電源 AC 100V±10%(周波数変動 2Hz,波形歪 10%以内) イ 計器用電源 AC 100V 又は DC 24V ⑶ 信号 DC4~20mA 又は DC1~5V ⑷ 接点容量 AC 100V,0.1A(抵抗負荷)以上 DC 24V,0.1A(抵抗負荷)以上 ⑸ 防爆構造 ア 準拠規格 JIS C-0920 イ 電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード) 対象場所は,上記規格による2種場所とし,以下の防爆構造から機種を選定する。 なお,場所については図面又は特記仕様書による。 本質安全防爆 i3nG5 耐圧防爆 d2 G3 以上 内圧防爆 f2 G3 以上 安全増防爆 e2 G3 以上 2 - 58 表1 防爆構造等の記号 注1 防爆構造の種類 記号 本質安全防爆 i 耐圧防爆 d 内圧防爆 f 安全増防爆 e 油入防爆 o 爆発等級 標準容器による爆発試験に おいて火災,逸走を生ずるすき の最小値㎜に従って3等級に 発火度 G1… 450℃を超えるもの G2… 300℃を超え,450℃以下 分類される 1 G3… 200℃を超え,300℃以下 2 3a … 水性ガス,水素 G4… 135℃を超え,200℃以下 3b … 二硫化炭素 3c … アセチレン対象 特殊防爆 s G5… 100℃を超え,135℃以下 3n … 爆発等級3のすべて のガスを対象とする 表2 G6… 85℃を超え,100℃以下 危険場所と適用構造 注2 危険場所 適用防爆規格 爆発性雰囲気が連続して又は長時間存在 する地域 防爆用語 : 0種場所 爆破性雰囲気が設備機械の正常運転時に は生成するおそれのある区域 防爆用語 : 1種場所 爆破性雰囲気が設備機械の正常運転時に は生成するおそれがなく,また仮に生成し ても短時間のみ存在するような区域 防爆用語 : 2種場所 ⑹ 本質安全防爆構造 本質安全防爆構造 耐圧防爆構造 安全増防爆構造 油入防爆構造 内圧防爆構造 防食 腐食性ガスに応じた耐酸性,耐アルカリ性処置を行う。 ⑺ 避雷 屋外に設ける計装の信号ライン及び電源ラインには誘導雷防止装置を設けることを原 則とする。 ⑻ テレメータ,データ処理装置との接続 計装及びテレメータ,データ処理装置との相互の入出力仕様に応じ,ループ構成上絶縁 を要する場合は,受信側で絶縁することを原則とする。 ⑼ 付属品等 ア 付属品 必要なもの イ 特別付属品 記録紙,記録ペン,インク等は取付数の1箇年分とする。 2 - 59 ⑽ その他 検出部又は一次変換器は,原則として現場指示計(実目盛)付とする。 2 検出機器 ⑴ 流量測定 ア 電磁流量計 (ア) 電磁流量計発信器 材質 測定管 SUS 304,316 ライニング テフロン,ポリウレタン,クロロプレン,エチレンプロピレン ゴム,セラミック 電極 SUS 316,316L,白金,チタン,タンタル,ハステロイC 取付方式 フランジ取付又は,はさみ込み式 フランジ規格 JIS 0.98MPa(JIS 10K)取付(JIS B-2212 相当)又は水道協 会規格による。 JIS F12 取付(JIS G-3451 2種相当)水輸送用塗覆装鋼管の 異形官 その他 管径,測定対象条件(流量,温度,流体名),設置条件等は図 面又は特記仕様書による。 (イ) (ウ) 電磁流量計変換器 精度 ±1%(発信器との組合せ精度) 取付方式 壁,支持パイプ取付又は一体形 付属品 専用ケーブル(ただし,一体形は除く) その他必要なもの イ 潜水形(水中形)電磁流量計 :(JIS C-0920) (ア) 発信器 材質 測定管 硬質塩化ビニル(接液金属部 SUS 304) SUS 304,316 ライニング(SUS の場合)ポリウレタン,テフロン 電極 取付方式 SUS 316L,チタン 仕切板取付(SUS 304) 2 - 60 その他 管径,測定対象条件(流量,温度,流体名)設置条件等は,図 面又は特記仕様書による。 (イ) ダミー管 材質 (ウ) 発信器と同口径の硬質塩化ビニル 変換器 精度 ±1%(発信器との組合せ精度) ±2%(ダミー併用の場合) (エ) 取付方式 壁,支持パイプ取付 付属品 専用ケーブル その他必要なもの ウ パーシャルフリューム 材質 FRP 又は SUS 304,316 等は,図面又は特記仕様書による。 精度 ±5%(総合) 取付方式 水路の途中に設置し,モルタル,コンクリート等の充填,又は ステンレス製の金具による。 付属品 専用ケーブル その他必要なもの その他 スロートサイズ,測定対象条件(流量,温度,流体名),設置 条件,(スケール,レベル測定用ウエル),レベル測定方式は 図面又は特記仕様書による。 エ パーマボーラスフリューム 材質 SUS 304 精度 ±5%(総合) 取付方式 一般に人孔内インバート部に取付け,空隙部にモルタル等を充 填する。 付属品 専用ケーブル その他必要なもの その他 フリュームサイズ,測定対象条件(流量,温度,流体名),レ ベル測定方式は図面又は特記仕様書による。 2 - 61 オ せき式流量計 形式 60°三角せき,90°三角せき,四角せき,全幅せきは特記仕様 書で指定する。 材質 SUS 304,316 精度 ±5%(総合) 付属品 専用ケーブル その他必要なもの その他 設置条件,測定対象条件(流量,温度,流体名),レベル測定 方式は図面又は特記仕様書による。 カ 超音波流量計(液体用) (ア) 超音波流量発信器 形式 超音波パルス伝播時間差演算式,ドップラ式 材質 サポートワイヤ SUS 304,プローブケース SUS 304 取付方式 配管取付 その他 設置条件,測定対象条件(流量,温度,流体名)は,図面又は 特記仕様書による。 (イ) (ウ) 超音波流量計変換器 精度 ±2% 取付方式 壁,支持パイプ取付 付 属 品 専用ケーブル その他必要なもの キ 超音波気体流量計 (ア) 超音波流量発信器 形式 超音波パルス伝播時間逆数差演算方式 材質 測定管 SGP,FC 25 C 検出器 SUS 316,チタン合金 取付方式 測定管式 100A~500A,フランジ取付 JIS 10K 検出器取付ソケット式 500A 以上 その他 (イ) 設置条件,測定対象は,図面又は特記仕様書による。 超音波流量計変換器 精度 ±1% 取付方式 壁,支持パイプ取付又は一体形 2 - 62 (ウ) 付属品 専用ケーブル その他必要なもの ク 容積式流量計 (ア) 発信器 形式 オーバル式,ルーツ式,ロータリピストン式 材質 BC,FC,SUS 304 等は,図面又は特記仕様書による。 取付方式 フランジ取付 JIS 0.98MPa(JIS 10K) その他 測定対象条件(流量,温度,流体名)は,図面又は特記仕様書 による。 (イ) ケ 変換器 精度 ±1% 取付方式 壁,ラック,支持パイプ取付又は一体形 オリフィス式流量計 (ア) オリフィス 絞り形式 同心エッジ又は四分円エッジ 差圧取出し方式 ベナータップ,コーナタップ,フランジタップ 材質 SUS 304,316 取付方式 フランジ取付 その他 ドレンホール,ガスホール(25,40 以上の絞り径)付加する管 径,測定対象条件(流量,温度,流体名,圧力,比重,許容圧 損値)は,図面又は特記仕様書による。 (イ) バルブマニホールド 材質 SUS 304,316 取付方式 パイプ支持取付又は,差圧伝送器直接取付 付属品 ストップ弁及びドレン弁 その他必要なもの (ウ) 差圧伝送器 形式 電子式(静電容量式,半導体歪ゲージ式),光式 材質 ダイヤフラム SUS 316,316L 接 SUS 304,316 液 部 精度 ±0.5% 取付方式 支持パイプ取付,又は壁取付 2 - 63 その他 測定範囲,防爆,ダイヤフラムシールは,図面又は特記仕様書 による。 コ 開渠水路流量計 形式 流速と水位による演算方式 精度 ±5%(総合) 付属品 専用ケーブル その他必要なもの その他 測定対象条件(開水路の種類,流量,温度,流体名),設計条 件は,図面又は特記仕様書による。 ⑵ レベル測定 ア フロート式液位伝送器 精度 ±1.5% 付属品 ワイヤ,フロート,重錘付 材質 フロート 硬質塩化ビニル,SUS 304,316,耐食性樹脂 重錘 SUS 304,316 ワイヤ SUS 304,316 又はこれにテフロン,塩ビ FRP コ ーティングを施す。 その他 測定範囲,測定対象条件(温度,流体名),設置条件は,図面 又は特記仕様書による。 イ 超音波レベル計 (ア) 超音波レベル計発信器 材質 SUS 304,316,アルミニウム合金又は,硬質塩化ビニル,耐食 性樹脂コーティング (イ) (ウ) 取付方式 アングル,フランジ又は支持パイプ取付 その他 測定範囲,設置条件は,図面又は特記仕様書による。 超音波レベル計変換器 精度 ±1.0% 取付方式 壁,支持パイプ取付又は一体形 付属品 専用ケーブル その他必要なもの 2 - 64 エ 電波レベル計 (ア) (イ) (ウ) オ 電波レベル計発信器 材質 SUS 316 取付方式 アングル,フランジ又は支持パイプ取付 その他 測定範囲,設置条件は,図面又は特記仕様書による。 電波レベル計変換器 測定精度 ±10 ㎜ 取付方式 発信器と一体形はアングル,フランジ又は支持パイプ取付 付属品 必要なもの 投込式レベル計 (ア) (イ) (ウ) 検出部 形式 圧力式(懸垂型,クサリ吊下型) 材質 エレメント SUS 304,316,316L 接液部 SUS 304,316 変換器 精度 ±0.5% 取付方式 アングル,フランジ又は支持パイプ取付 付属品 ステンレスチェーン,専用ケーブル,中継箱 その他必要なもの その他 測定範囲,設置条件,測定対象条件(液体名)は,図面又は特 記仕様書による。 カ 差圧式レベル計 (ア) 検出部 材質 ダイヤフラム 接液部 取付方式 その他 SUS 304,316L,ハステロイC SUS 304,316,モネル,ハステロイC,チタン フランジ取付 JIS 0.98MPa(JIS 10K),80A,100A つき出しの場合 100A 測定範囲,測定対象条件(温度,液体名),テフロン膜,ダイ ヤフラムシール,ダイヤフラムつき出し,フランジバルブ,防 爆は,図面又は特記仕様書による。 2 - 65 (イ) (ウ) キ 変換器 精度 ±0.5% 取付方式 フランジ取付又は一体形 付属品 必要なもの 静電容量式レベル計 (ア) 検出部 材質 SUS 304,316 又は SUS 304+テフロン,ポリエチレン被覆 取付方式 フランジ取付 JIS 0.98MPa(JIS 10K) 25A,50A 又は一体形 又は JIS 0.49MPa(JIS 5K) ただし,オイルシールの場合 その他 200A 測定範囲,測定対象条件(液体名),オイルシール,防爆は, 図面又は特記仕様書による。 (イ) (ウ) 変換器 精度 ±2% 取付方式 壁,支持パイプ又は一体形はフランジ取付 付属品 コントローラユニット その他必要なもの ク 電極式レベル計 出力 接点出力 材質 電極棒 SUS 304,316,ハステロイC,チタン 電極帯 ステンレス電線に塩化ビニル被覆を施したも の 付属品 専用リレー箱,電極保持器 その他必要なもの その他 ケ 動作点,測定対象条件(液体名)は,図面又は特記仕様書による。 超音波減衰式界面計 (ア) 検出部 出力信号 接点出力 材質 センサ部 取付方式 アングル及びフランジ取付 その他 設置条件(設置,レベル)は,図面又は特記仕様書による。 SUS 316 2 - 66 (イ) (ウ) コ 変換器 精度 ±5% 付属品 必要なもの 浮子転倒式レベルスイッチ 出力信号 接点出力 材質 フロート 接液部 硬質塩化ビニル,アクリル樹脂 塩化ビニル,SUS 304 付属品 必要なもの その他 動作点,測定対象条件(液体名)は,図面及び特記仕様書によ る。 サ 導電率式レベル計 出力信号 接点出力 材質 センサ本体 PVC センサ電極 SUS 付属品 専用リレー その他必要なもの その他 動作点,測定対象条件(液体名)は,図面及び特記仕様書によ る。 ⑶ 圧力測定 圧力伝送器 形式 電子式(静電容量式,半導体歪ゲージ式),光式 材質 ダイヤフラム SUS 316,316L 接液部 SUS 304,316 精度 ±0.5% 取付方式 支持パイプ取付,又は壁取付 付属品 必要なもの その他 測定範囲,測定対象条件(液体名),ダイヤフラムシール, 防爆は図面又は特記仕様書による。 ⑷ 温度測定 ア 測温抵抗体(JIS C-1604) 抵抗値 100Ω(at 0℃) 2 - 67 材質 素子 白金(Pt) 保護管 SUS 304,316 取付方式 フランジ取付又はねじ取付 付属品 必要なもの その他 測定対象条件(液体名,測定温度範囲),防爆,保護管寸法は, 図面又は特記仕様書による。 イ 熱電対(JIS C-1602) 材質 素子 K,J,B,R,S,T,E 注 +脚の素子 -脚の素子 Ni Cr Fe Cu :ニッケル :クロム :鉄 :銅 K Ni-Cr 合金 Ni 合金 J Fe Cu-Ni 合金 B 30% Rh-Pt 合金 6% Rh-Pt 合金 Rh :ロジウム R 13% Rh-Pt 合金 Pt Pt :白金 S 10% Rh-Pt 合金 Pt T Cu Cu-Ni 合金 E Ni-Cr 合金 Cu-Ni 合金 保 護 管 SUS 304,316 取付方式 フランジ取付又はねじ取付 付属品 必要なもの その他 測定対象条件(液体名,測定温度範囲),防爆,保護管寸法は, 図面又は特記仕様書による。 ウ 温度変換器 (ア) R/I変換器(測温抵抗体) 入力信号 抵抗入力 精度 ±0.5% 取付方式 図面又は特記仕様書による。 付属品 必要なもの その他 入力信号値,センサ抵抗の容量は図面又は特記仕様書による。 2 - 68 (イ) 3 V/I変換器(熱電対) 入力信号 電圧入力 精度 JIS C-1602 による。 取付方式 図面又は特記仕様書による。 付属品 必要なもの その他 入力素子は図面又は特記仕様書による。 検出機器(水質) ⑴ pH 計 ア 検 出 部 形式 ガラス(面)電極式/白金(面) 電極式(浸潰形,流通形) 材質 接液部 SUS 304,316,硬質塩化ビニル,ポリプロピレン 超音波振動子,チタン 洗浄方式 図面又は特記仕様書による。 その他 測定対象条件(液体名),設置条件(浸潰形又は流通形)は,図 面又は特記仕様書による。 イ ウ 変換器 測定範囲 0~14pH 測定温度範囲 0~60℃ 測定圧力範囲 0~0.2MPa(0~2㎏ f/㎝2),(流通形洗浄なし) 精度 ±0.1pH 取付方式 支持パイプ取付又は壁取付 付属品 pH 計変換器,KCl タンク(ただし,別置の場合),専用ケーブル その他必要なもの ⑵ ORP計(酸化還元電位差計) ア 検出部 形式 金属電極/比較電極 材質 硬質塩化ビニル 取付方式 支持パイプ取付 洗浄方式 図面又は特記仕様書による。 2 - 69 イ ウ 変換器 測定範囲 -1000~+1000mV 精度 ±10mV 取付方式 一体形 付属品 ORP計変換器,専用ケーブル,パイプスタンド その他必要なもの ⑶ 汚泥濃度測定 ア 超音波減衰式濃度計 (ア) 検 出 部 材質 超音波送信子 SUS 304,316 管本体 FC20 又は SUS 304 取付方式 フランジ取付 その他 口径,測定対象条件(測定濃度範囲)消泡装置の要否, 設置条件(フランジ規格,ルーズ短管又はルーズフランジ)等は, 図面又は特記仕様書による。 (イ) (ウ) 変換器 測定範囲 0~1%から0~10%浮遊物濃度 精度 ±4%FS 取付方式 壁取付 付属品 専用ケーブル その他必要なもの イ 光式濃度計 (ア) 検出部 材質 検出部 SUS 304,316 管本体 FC20 又は SUS 304 取付方式 フランジ取付 その他 設置条件(口径,測定対象条件,測定濃度範囲,フランジ規格) は図面又は特記仕様書による。 (イ) 変換部 測定範囲 0~0.3%から0~4%浮遊物濃度 精度 ±5%FS 取付方法 支持パイプ又は壁取付 2 - 70 (ウ) 付属品 専用ケーブル その他必要なもの ウ 計量式濃度計 構造 キュービクル式,サンプリング式 材質 サンプリング装置 測定範囲 0~5%から0~10%浮遊物濃度 精度 ±0.1%FS 付属品 サンプリング装置を取付ける 本体 SUS 304 その他必要なもの エ マイクロ波式濃度計 (ア) (イ) 検出部 出力信号 DC4~20mA 材質 SCS14S(ステンレス鋳鉄,SUS 316 相当) 取付方式 フランジ取付 その他 口径,測定濃度範囲,フランジ規格は図面又は特記仕様書による。 変換器 測定範囲 0~1%から0~10%浮遊物濃度 精度 ±2%FS ただし,測定範囲 0~2%,浮遊物濃度未満では±4%FS (ウ) ⑷ 取付方式 支持パイプ取付又は壁取付 付属品 必要なもの DO計(溶存酸素計) ア 検出部 形式 ガルバニックセル方式又はポーラログラフ方式 材質 接液部 洗浄方式 図面又は特記仕様書による。 取付方式 支持パイプ取付又は壁取付 その他 測定対象条件(測定範囲),設置条件(水ジェット洗浄の場合) 硬質塩化ビニル,ポリプロピレン,SUS 316 その他必要なもの イ 変換器 測定範囲 0~10 ㎎/ℓ から0~20 ㎎/ℓ 精度 ±5%FS 2 - 71 ウ 取付方式 支持パイプ取付又は壁取付 付属品 専用ケーブル その他必要なもの ⑸ MLSS計(混合浮遊物質濃度計) ア イ ウ 検出部 形式 光電反射式,超音波減衰式又は光透過式 材質 ステンレス鋼 洗浄方式 図面又は特記仕様書による。 取付方式 フランジ取付 その他 測定範囲,設置条件(引上装置),図面又は特記仕様書による。 変換器 測定範囲 0~3,000 ㎎/ℓ から0~5,000 ㎎/ℓ 精度 ±2%FS 取付方式 支持パイプ又は壁取付 付属品 パイプスタンド その他必要なもの ⑹ UV計 ア イ ウ ⑺ 検出部 形式 紫外線吸光光度方式 材質 接液部 取付方式 専用取付装置,一体型 その他 設置条件,負荷量演算器は,図面又は特記仕様書による。 SUS 316 変換器 測定範囲 0~1.0 から0~2.0 精度 ±2%FS 付属品 必要なもの 全リン,全窒素計 ア 検出部 形式 紫外線酸化分解法又はオートクレーブ法 検出方式 全窒素 JIS K 0102 45.2 準拠 全リン JIS K 0102 46.3 準拠 測定周期 1 時間 2 - 72 その他 イ 変換器 測定範囲 ウ 4 設置条件,負荷量演算器は図面又は特記仕様書による。 全窒素 0~50,0~100mg/ℓ 全リン 0~10,0~20 mg/ℓ 精度 ±5.0% 付属品 純水精製器,その他必要なもの 表示計器 ⑴ ⑵ ⑶ 指示計 形式 可動コイル式又は電子式 形状 縦形,広角度形,バーグラフ形 精度 ±5% 取付方法 パネル取付 指示警報計 形式 可動コイル式又は電子式 形状 縦形,横形,バーグラフ形 精度 ±5% 警報機能 上下限 ハイブリッド記録計 形式等は,製作者標準とする。ただし,標準機能としては次のとおりとする。 アナログ記録 ペン式又は打点式により記録紙に印字する。 指示精度は,±0.5%以内 入力点数は,図面又は特記仕様書による。 ⑷ 記録幅 100 ㎜以上,折りたたみ式 単位表示 測定値の単位日を表示可能 日付け等の印字 日付,時刻,単位,スケール等を印字できる。 日報作成 毎日正時の測定値,積算値を記録して,定時に印字する。 記録紙スピード 可変できること。 スキップ機能 使用しないチャンネルをスキップできる。 停電補償 設定データ,時計機能をリチウム電池等で保護する。 積算計 形式 比例積算,開平積算 2 - 73 精度 ±5.0%(比例入力 10~100%,開平入力 20~100%) ±1.0%(比例入力 1~10%,開平入力 10~20%) 5 積算表示 6桁現字式手動リセット付 取付方式 パネル取付 その他 パルス出力機能及び表示係数値は,図面又は特記仕様書による。 調節計器及び演算計器 ⑴ 指示調節器 精度 指示精度 ±1% 設定精度 ±1% 設定方式 手動,自動(アナログ又はディジタル信号) 調節動作 P,PI 又は PID(積分コンデンサ過充電防止装置付) 取付方式 パネル取付 その他 記入目盛,オプション(出力アイソレート,偏差警報)は,図面 又は特記仕様書による。 ⑵ 比率設定器 演算精度 ±1% 取付方式 パネル取付 その他 記入目盛,オプション(バイアス設定,A/M 切替)は,図面又は 特記仕様書による。 ⑶ ⑷ ⑸ 警報設定器 警報機能 警報点 2点以上 精度 ±3% 取付方式 ラック取付又はパネル取付 加減算器,乗除算器 精度 ±1%(比率1の場合) 取付方式 ラック取付 その他 入力点数,演算式は,図面又は特記仕様書による。 開平演算器 精度 ±3%(出力 10~20%) ±0.5%(出力 20%以上) 取付方式 ラック取付 2 - 74 そ の 他 ⑹ ⑺ ⑻ 温度,圧力補正の要否は,図面又は特記仕様書による。 手動操作器 精度 ±1% 取付方式 パネル取付 モード切替 手動,自動切換付 電圧変換器 入力信号 DC又は AC 精度 ±0.5% 取付方式 ラック取付 その他 入力信号,許容入力抵抗値は,図面又は特記仕様書による。 ワンループコントローラ 使用条件 使用温度 0℃~40℃ 温度 20%~90%RH 電源方式 DC 24V±10% 又は AC100V±10% 50/60Hz 記憶素子 ICメモリー(停電保護付) 出力 アナログ形又はパルス形 制御機能 PID 調節,カスケード比率演算,開平演算,リミッタ,警報設定 の機能を有する。 プログラム選択 側面スイッチ又は外部プログラミング装置 精度 指示精度 ±1% 設定精度 ±1% 表示部 モード切換 設定量(SV)セグメントバーグラフ又は指針形 測定量(PV) 〃 操作量(MV) 〃 ローカルーリモート切換付 手動-自動切換付 特殊機能 図面又は特記仕様書による。 取付方式 パネル取付 その他 自己診断機能を有する。 2 - 75 6 操作部 ⑴ 電々ポジショナ 設定信号 DC4~20mA,DC1~5V又はスライド抵抗 取付方式 ラック取付 その他 スライド抵抗値(帰還信号が抵抗値の場合)は,図面又は特記仕 様書による。 ⑵ 電空ポジショナ 精度 ±1.0% 給 気 圧 140~180kPa(1.4~1.8 ㎏ f/㎝2) 取付方式 バルブヨーク取付 付属品 エアセット その他必要なもの その他 ⑶ ストローク調整範囲は,図面又は特記仕様書による。 電空変換器 精度 ±1.0% 給気圧 140~180kPa(1.4~1.8 ㎏ f/㎝2) 取付方式 壁取付又はパイプ取付 付属品 エアセット その他必要なもの 7 補助機器 ⑴ アレスタ 形式 ⑵ 電源用,信号用 DC電源装置 出力電圧 DC 24V±10% 電源 AC 100V 特性 垂下特性 電流容量 必要消費電流の 120%以上とする。 取付方式 ラック取付 その他 オプション(低電圧警報及びバッテリバックアップ)は,図面又 は特記仕様書による。 2 - 76 ⑶ ⑷ ⑸ 8 ディストリビュータ 入力信号 DC 4~20mA 出力信号 DC1~5V,DC4~20 mA 精度 ±0.15% 取付方式 ラック取付 アイソレータ 精度 ±0.25% 取付 ラック取付 トランスデューサ 入力信号 交流電圧,電流,電力,位相角,周波数 出力 DC 1~5V,DC 4~20 mA,DC 0~1mA 精度 ±1% 取付方式 ラック取付 雨量計器 ⑴ ⑵ 雨 量 計 検出方式 転倒ます式 受水口径 φ200 ㎜ 一転倒雨量 0.5 ㎜,1.0 ㎜ 測定範囲 0~50 ㎜,0~100 ㎜ 精度 20 ㎜以上±3%以内 出力 DC 0~10mV,DC 0~1V,DC 0~5V 電源 AC100V,DC12V その他 気象庁検定付 降雨強度計 検出方式 水滴計数式 受水口径 φ200 ㎜ 測定範囲 0~100 ㎜/h 精度 0~100 ㎜/h で±10%以内 出力 DC 0~10mV,DC 0~1V,DC 4~20mV 電源 AC100V,DC12V 2 - 77 9 計装用空気源設備 ⑴ 対象装置 本設備の対象装置は,計装設備並びに空気作動式操作器の駆動源として用いるもので ある。 ⑵ 必要空気量 必要空気量は,水環境保全センターが最終規模になった場合を想定し,その 120%以 上の容量を満足させる。 ⑶ 吐出圧力 空気源設備の出口で,0.49MPa(5㎏ f/㎝2)以上,0.69 MPa(7㎏ f/㎝2)以下の 圧力範囲内とする。 ⑷ 機器構成 空気源設備の機器構成は次によるが,記載していないものでも,機能上必要なものは, 空気源設備に含めるものとする。 空気圧縮機(オイルフリー形) …………………………… 2台 運転方式:圧力開閉式又はアンローダ式 アフタクーラ兼ドレンセパレータ ………………………… 1台 空気槽 ………………………………………………………… 1基 容量:圧縮機が停止した状態で,100%負荷を 10 分間,圧力 0.2MPa (2㎏ f/㎝2)以上で供給可能な容量とする。 付属品 ………………………………………………………… 1式 付属品下限接点出力付圧力指示計,安全弁,ドレン弁 その他必要なもの 騒音は 75dB 以下とし,必要に応じてサイレンサ又は防音カバーを設けるものとする。 2 - 78 第8 監視制御設備 1 一般事項 ⑴ 標準環境条件 ⑵ 温度 0~40℃ 湿度 20%~85% RH(非結露) 電源 ア 供給電源 AC 100V±10% イ 計器用電源 AC 100V 又は DC 24V ⑶ 信号 DC4~20mA 又は DC1~5V 2 情報処理設備 ⑴ ディスプレイ監視設備の機能詳細 ア 本設備は,水環境保全センター・ポンプ場等の複雑かつ,高度な設備プラントに対 して優れた操作性を持ち,迅速かつ,パワフルな機能を有し,高い信頼性と増設変更 への柔軟な対応が可能とする。また,省資源,省エネルギーを十分考慮したシステム とする。 イ 本設備は,水環境保全センター・ポンプ場等の設備プラントにおけるデータの収集, 処理,記録を行うとともに,設備の状況及び運転監視,運転制御等の機能及び必要に 応じデータ通信制御機能,プログラム変更機能を有するものとする。 ウ 監視機能 (ア) ディスプレイ装置による監視 各処理施設毎に機器の運転状態の表示,故障表示を行い,施設の運転状況,故障 内容等が詳細に把握できるものとする。 (イ) ディスプレイ装置による計測表示及びグラフ表示 設備の各計測点データを数値表示し,必要に応じてグラフ表示,又は計器類に表 示を行う。計測の表示方式は,次により設定するものとする。 a グラフィック画面表示 b 計測データ及び関連する設定値や演算値の一覧表示 c 計測データの周期,時間的変化のグラフ表示 2 - 79 (ウ) 故障処理ガイダンス 故障発生時に自動的にCRT画面に故障発生機器の状態を表示すると共に,故障 機器のシンボルをフリッカする他,故障内容を表示する。また,多重故障発生の場 合は他の画面にも故障があることを表示する。 エ 操作機能 (ア) ディスプレイ装置による操作 キーボード,タッチパネル又はマウスにより,画面上の各機器の選択操作が行え るものとする。 (イ) 操作ガイダンス 停電,復電時等の複雑な操作を緊急に行う場合には,操作ガイダンスを画面に表 示できるものとする。 オ 計測機能及び設定値変更機能 システム運用における各種設定値をキーボード,タッチパネル又はマウスにより設 定変更を行えるものとする。 設定内容としては,水位,温度等の計測値の上,下限目標値のほか,起動順序,制御 モード,各種数値設定等を可能とする。 なお,表示方法は,ディスプレイ装置の特性を有効に活用したものとし,アナログ 表示,ディジタル表示,及びトレンドグラフ表示等を可能とし,必要な場合にはハー ドコピー装置により記録保存ができるものとする。 カ ロギング機能 ロギング用プリンタにより,各計測値,積算データの集計,運転時間等の集計等を 記録可能なものとする。 記録の方法は,次のとおりとする。 日報記録(0時~24時の間とし,累計の記録を含む) 月報記録 年報記録 任意記録(ディスプレイ装置により記録要求) 帳票フォーマットは,ディスプレイ装置によりフリーフォーマット設定を行う。 キ 故障記録機能 故障発生時に発生時刻,設備名称,故障内容等をメッセージ用プリンタに赤色印字 するものとする。 2 - 80 ク 動作記録機能 主要機器の動作時刻,設備名称,動作内容等をメッセージ用プリンタに黒色印字す るものとする。 ケ 上下限監視記録 温度,圧力等の計測値が,あらかじめ設定された上限値,下限値と比較して許容範 囲外となった場合に,メッセージ用プリンタに赤色印字するものとする。 コ データ修正機能 各種計測値,積算データ等のデータを任意に修正可能なものとする。 ⑵ ディスプレイ 画面寸法 21 型以上を原則とし,図面又は特記仕様書による。 表示分解能 1024× 768 ドット以上 入力デバイス キーボード,タッチパネル又はマウス 機能 グラフィック表示,ウィンドウ機能,画面消去機能等 付属品 専用ケーブル その他必要なもの ⑶ 監視制御コントローラ 処理装置 マイクロプロセッサ,32 ビット以上 記憶素子 IC 処理点数 図面又は特記仕様書による。 データ伝送方式 バス,リング又はスター データ伝送路 光又はメタルとし,図面又は特記仕様書による。 外部記憶装置 図面又は特記仕様書による。 機能 表示機能(グラフィック表示,トレンド表示,メッセージ表示, プロセスデータ表示),操作機能,警報機能,設定機能,プロ セスデータ管理,履歴情報管理,帳票データ管理,アラーム管 理,RAS機能 2 - 81 注 RAS : Reliability Availability Serviceability 信頼性,可用性,保全性の頭文字を取ったもので,ソフトウェ ア,ハードウェアをも含めた総合的なシステムの信頼性に対す る概念をいう。 RAS機能 : 電源断検出機能,自己診断機能,温度上昇検出 機能,ファン停止検出機能,外部警報出力機能 又はこれに準じた故障検出機能 付属品等 付属品 専用ケーブル その他必要なもの 特別付属品 冷却ファン その他必要なもの ⑷ シーケンスコントローラ 処理装置 マイクロプロセッサ,16 ビット以上 記憶素子 IC 入出力点数 図面又は特記仕様書による。 プログラム方式 ラダーチャート方式等 データ伝送方式 バス,リング又はスター データ伝送路 光又はメタルとし,図面又は特記仕様書による。 機能 シーケンス制御,RAS機能等 付属品等 付属品 専用ケーブル その他必要なもの 特別付属品 冷却ファン その他必要なもの ⑸ プロセスコントローラ 処理装置 マイクロプロセッサ,16 ビット以上 記憶素子 IC 入出力点数 図面又は特記仕様書による。 プログラム方式 ラダーチャート方式等 データ伝送方式 バス,リング又はスター 機能 シーケンス制御,計装ループ制御,RAS機能等 2 - 82 付属品等 付属品 専用ケーブル その他必要なもの 特別付属品 冷却ファン その他必要なもの ⑹ カラーハードコピー ア イ ウ 熱転写コピー コピー速度 90秒/枚以内 用紙 A4サイズ カラーレーザコピー コピー速度 20秒/枚以内 用紙 A4サイズ 付属品等 付属品 専用ケーブル,据付用専用台 その他必要なもの 特別付属品 用紙(1,000 枚),フィルム又はトナー各 1,000 枚分 その他必要なもの ⑺ プリンタ ア イ ウ レーザプリンタ 印字速度 4枚/分以上(A4出力時) 用紙サイズ A3又はA4 用途 帳票用等 カラーレーザプリンタ 印字速度 3枚/分以上(A4出力時) 用紙サイズ A3又はA4 用途 メッセージ印字,帳票等 カラーインクジェットプリンタ 印字速度 英数カナ文字 180 字/秒以上(漢字 60 字/秒以上) 用紙サイズ A3又はA4 用途 メッセージ印字,帳票等 2 - 83 エ オ ドットインパクトプリンタ 印字速度 英数カナ文字 120 字/秒以上(漢字 60 字/秒以上) 印字色 メッセージ用 2色以上 帳票 黒色 用紙サイズ 連続紙 用途 メッセージ印字,帳票等 付属品等 付属品 専用ケーブル,据付用専用台 その他必要なもの 特別付属品 ⑻ 用紙,トナー,インクリボン等1年分 データ伝送 伝送形態 データウェイ方式 伝送速度 16Mbps以上 通信方式 1:N 又は N:N 誤り制御 CRCチェック バックアップ方式 自動バイパス (端末局異常時) 自動ループバック(伝送路異常時) 同期方式 フレーム同期 伝送路 2芯光ケーブル(GI-50/125)LAPシース等 付属品 光/電,電/光変換装置,光ケーブル組立器箱 その他必要なもの 3 ⑴ 監視操作盤 準拠規格 JEM-1136 配電盤,制御盤用摸擬母線 JEM-1405 グラフィックシンボル及び経路線の色彩 (水処理プラントのグラフィックパネル用) JEM-1416 グラフィックパネル用グラフィックシンボル JEM-1428 グラフィックシンボル及び経路線の色彩 (電気系統のグラフィックパネル用) 2 - 84 ⑵ 一般事項 水環境保全センター・ポンプ場の各種設備の状態監視及び操作に必要な計器類,状態 表示器等の配置については,機能的な面も含め,維持管理上からも最適なものとするよ う十分配慮したものとする。 ⑶ 形式 ベンチボード形,垂直自立形とし,図面又は特記仕様書による。 ⑷ 構造 ア 「第2 2 ⑵ ウ」に準ずる。 イ 盤寸法は図面又は特記仕様書によるが,搬入に支障のない大きさに分割できるもの とする。 ウ 盤取付機器 (ア) 表示用電源装置 (AC100V入力に対してLED照光用に適したDC電源を供給する。) (イ) 選択用スイッチ及びマスタースイッチ 変配電機器の操作部は,模擬母線上に機器選択スイッチを配した構造とし,系統 の把握を容易にするとともに誤操作を防止するものとする。 (ウ) 運転表示灯 図面又は特記仕様書による。 (エ) 集合故障表示灯 集合故障発生時フリッカ,警報停止にて連続点灯,故障復帰に て消灯 (オ) ランプチェックスイッチ,故障警報停止用スイッチ及び故障表示灯復帰用スイッ チ (カ) 警報用ベル及びブザー (キ) 必要な計器については,グラフィックパネル内に取付けるものとし,将来取付用 穴は鋼板等で体裁よくふさぎ,将来の取付に支障のないようにする。 (ク) 各ランプは,全てLEDによる照光表示とし,ランプ交換は容易に行えるものと する。その点灯条件は原則として下記による。 運転または動作中······················ 赤 停止·································· 緑 中央操作可能·························· 白 故障または集合故障表示灯·············· オレンジフリッカ,ただし警報停止に より連続点灯 (ケ) その他詳細は,図面又は特記仕様書による。 2 - 85 ⑸ 操作方式 ア 機器操作並びに制御モード選択については一挙動又は二挙動のいずれかとし,図面 又は特記仕様書にて指示する。ただし,非常停止等緊急を要するものは直接操作とし, カバー付とする。 イ ⑹ 二重選択防止のため,後押優先とするが,図面又は特記仕様書による。 グラフィック ア 監視面はモザイク式パネルで,必要施設の摸擬回路を図示して機器の運転状況を照 光表示する。 イ モザイクは耐熱性合成樹脂等を用い,アルミダイキャスト製の枠に取付けるものと する。 4 ウ モザイクサイズは,原則として 25 ㎜角とする。 エ その他詳細は,図面及び特記仕様書による。 計装盤 ⑴ 形式 ⑵ 構造 屋内閉鎖自立形背面扉とする。 ア 盤の構造は,「第2 2 ⑵ ウ」に準ずる。 イ パネル面の配置は,計測系統別に分けて配置する。 ウ 計器類の取付け,取外しが容易にできるよう,また機器の配置,端子台の位置等保 守点検に便利な構造とする。 なお,警報設定器等調整の必要な計器は操作しやすい位置に設置する。 エ ⑶ 5 将来取付する計器用穴は,鋼板等で体裁よくふさぐ。 その他詳細は,図面又は特記仕様書による。 遠方監視制御設備 ⑴ 準拠規格 ア JEM -1318 遠方監視制御装置標準仕様書 JEM -1337 集中制御用遠方監視制御装置 JEM -1352 遠方監視制御のインターフェース JIS X-5203 システム間の通信及び情報交換 ― ハイレベルデータリンク制御(HDLC)手順 2 - 86 イ 電気学会通信専門委員会制定 サイクリック,ディジタル情報伝送装置仕様基準 (電気学会技術報告書 91 号 以下「仕様基準」という) ⑵ 伝送路 監視制御所(以下「親局」という)と被監視制御所(以下「子局」という)間を結ぶ 伝送路は次のいずれかとし,図面又は特記仕様書による。 ア 自営線 イ NTT専用回線 ウ その他 ⑶ 絶縁抵抗,絶縁耐力 ⑷ ⑸ 絶縁抵抗 JEM-1337 による。 絶縁耐力 JEM-1337 による。 構造 ア 「第6 2 ⑵」に準ずる。 イ 外形寸法 図面又は特記仕様書による。 ウ 実装方法 プリント基板,プラグイン方式又はユニット実装方式 総合仕様 機能(伝送要素) 計測,表示,パルス量及び制御 対向方式1:1,(1:1)×N,1:Nのいずれかとし,図面又は特記仕 様書による。 伝送容量 次を標準とする。 計測量 : アナログ 表示量 : ディジタル 図面又は特記仕様書による。 〃 パルス量 : 〃 〃 制 御 量 : 〃 〃 伝送方式 常時ディジタルサイクリック伝送,ポーリングディジタル伝送 伝送フォーマット 同期方式,サイクル,フレーム構成及びワード構成は仕様基準に 準ずる。HDLC 方式の場合はその手順による。ただし,制御ワード のフォーマットは,これらによらないことができる。 2 - 87 符号検定方式 総数チェック,パリティチェック,反転連送,(表示,計測)返送 照合チェックのうち2方式式以上の併合チェック(制御)又はC RCチェックとする。 制御の場合は定マークチェックを付加する。 符号伝送速度 注 HDLC : High level Data Link Control(多量のデータを送るための手順) CRC ア 図面又は特記仕様書による。 : Cyclic Redundancy Check 親局側 制御入力接点信号 JEM-1352 による。 アナログ出力信号 電圧出力 DC1~5V(負荷インピーダンス5kΩ以上) 電流出力 DC4~20mA 表示,パルス出力信号 イ (巡回冗長符号による検定) JEM-1352 による。 子局側 制御出力接点信号 JEM-1352 による。 アナログ入力信号 工業計測量 電圧入力 DC1~5V,負荷抵抗 500kΩ 電流入力 DC4~20mA,負荷抵抗 250Ω 電力計測量 電圧入力 DC1~5V 電流入力 DC4~20mA 表示入力信号 JEM-1352 による。 パルス入力信号 JEM-1352 による。 渋滞及び回線断表示 制御渋滞,表示渋滞及び回線断表示は JEM-1337 13 に準ずる。 点検,試験機能 ウ 付加機能 図面又は特記仕様書により,次の機能を付加可能とする。 (ア) 優先処理 (イ) スーパーコミュテーション (ウ) サブコミュテーション (エ) 打合せ電話回線 2 - 88 (オ) 1:N対向方式 (カ) そ の 他 (ア) 注 優先処理 状態変化があった信号を最優先で,割込み伝送する方 式。 (イ) スーパーコミュテーション 高速伝送したいデータを他のデータが1サイクルす る間に2回以上伝送して,他のデータより高速伝送す る方式。 (ウ) サブコミュテーション 状態変化速度が遅いデータ(積算値データ等)を他の データが数サイクルする間に1回のみ伝送して伝送速 度を遅くすることによって,他のデータの伝送速度(サ イクル)を高める方式。 ⑹ 6 付属品 ア JEM-1337 29 に準ずる。 イ 予備基板は,図面又は特記仕様書により指定する。 非常通報装置 ⑴ 準拠規格 ITU-T 国際電気通信連合(International Telecommunication Union) (T:電話関連部会を示す) ⑵ 伝送路 監視所(以下「親局」という)と被監視所(以下「子局」という)間を結ぶ伝送路は, NTT一般加入回線を使用し,図面又は特記仕様書による。 ⑶ ⑷ 構造 ア 外形寸法 図面又は特記仕様書による。 イ 設置方法 盤内取付形とする。 総合仕様 機能 NCU方式 自動発信/自動着信形 伝送点数 表示量 : ディジタル 計測量 : アナログ 伝送方式 全二重方式 2 - 89 図面又は特記仕様書による。 〃 符号検定方式 総数チェック,パリティチェック,反転連送,返送照合チェ ックのうち2方式以上の併合チェック又はCRCチェックと する。 符号伝送速度 注 図面又は特記仕様書による。 NCU : Network Control Unit(電話回線との接続制御装置) 全二重方式 : 同時に双方から他方に向かってデータを伝送する方式 ア 親局側 (ア) インターフェイス CRT監視装置等の上位監視装置と制御LAN経由で接続し,監 視用データを伝送できるようにする。 (イ) イ ウ ⑸ 接続子局数 図面又は特記仕様書による。 子局側 (ア) 通報先 3箇所以上 図面又は特記仕様書による。 (イ) 呼び出し回数 2回以上 図面又は特記仕様書による。 (ウ) 停電補償 待機1時間以上で1回の通報動作が行えるものとする。 付加機能 次の機能を付加可能とする。 音声通報 図面又は特記仕様書による。 付属品等 必要なもの 7 工業用テレビ設備 ⑴ カラーテレビカメラ 走査方式 2:1 撮像素子 1/2インチ カラー方式 NTSC方式 注 インタレース CCD CCD: Charge Coupled Device (光を電気信号に変換する半導体製の受光素子, 電荷結合素子ともいう) NTSC方式:National Television System Committee (アメリカテレビジョンシステム委員会の名で 日本標準テレビジョン方式となっている。世界 TV放送規格としては,他に PAL 方式(ヨーロ ッパ等),SECAM 方式(ロシア等)があり,大 きく3種類となっている。) 最低被写体照度 2ルクス以上 ホワイトバランス 自動 2 - 90 外形寸法 ⑵ 図面又は特記仕様書による。 受像器 寸法及び方式 21 型カラーとし,図面及び特記仕様書による。 ⑶ 電動雲台 遠隔操作により水平垂直方向に旋回動作させるものである。 ⑷ 形式 図面又は特記仕様書による。 搭載荷重 搭載機器荷重に対して十分耐えるようにする。 旋回角度 水平角度 300°以上 垂直角度 60°以上 屋内用カメラ保護ケース 架台取付形で防じん構造とする。 ⑸ 屋外用カメラ保護ケース ア 架台取付形で必要に応じて露点防止装置及び換気ファン付とし,防じん防湿構造で 直射日光,風雨からの影響を受けない全天候形とする。また,遠方操作ワイパークリ ーナ及び遮光フード付とする。 イ ⑹ その他特記仕様書に定める付属品を装備するものとする。 固定レンズ及びズームレンズ 図面又は特記仕様書による。 ⑺ 操作器及び切換器 図面又は特記仕様書による。 ⑻ 照明装置 図面又は特記仕様書による。 ⑼ 付属品等 ア 付属品 専用ケーブル 同軸コネクタ ケーブル中継箱(投光器用制御器を含む) 1式 その他必要なもの イ 特別付属品 ヒューズ 取付数の 100% 表示灯用 LED 取付数の ランプ等 取付数の 100% その他必要なもの 2 - 91 10% 第3章 材料 目次 第1 電線類······························································· 3-1 1 電線,ケーブルの種類及び大きさ······································· 3-1 第2 電線保護材··························································· 3-4 1 鋼製電線管及び付属品················································· 3-4 2 硬質ビニル電線管及び付属品··········································· 3-4 3 金属製可とう電線管及び付属品········································· 3-4 4 プルボックス························································· 3-5 5 金属ダクト(ワイヤリングダクト)····································· 3-5 6 ケーブルラック······················································· 3-5 第3 地中ケーブル保護材··················································· 3-7 1 管路································································· 3-7 2 ハンドホール及びマンホール··········································· 3-7 第4 架空線支持材························································· 3-8 1 電柱································································· 3-8 2 装柱材料····························································· 3-8 第5 接地材料····························································· 3-9 1 接地極······························································· 3-9 2 接地極埋設標························································· 3-9 3 接地端子箱··························································· 3-9 第3章 第1 材料 電線類 1 電線,ケーブル及び付属品 ⑴ 準拠規格 JIS C-3307 600Vビニル絶縁電線 JIS C-3317 600V二種ビニル絶縁電源 JIS C-3342 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル JIS C-3401 制御用ケーブル JIS C-3605 600Vポリエチレンケーブル JIS C-3606 高圧架橋ポリエチレンケーブル JCS -416号 600V耐燃性ポリエチレン絶縁電線 (EM-IE) JCS -418号-B 600V耐燃性ポリエチレンシースケーブル JCS -419号-A 制御用耐燃性ポリエチレンシースケーブル JCS -426号 高圧架橋ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケー ブル JEM 日本電気工業会規格 JCAA 日本電力ケーブル付属品工業会規格 光ファイバケーブルは SOFTA(日本下水道光ファイバー技術協会)より適用 注 SOFTA:Sewer Optical Fiber Technological Association JCS ⑵ :日本電線工業会規格 電線,ケーブルの種類及び太さ 電線,ケーブルの種類及び太さは図面又は特記仕様書によるが,特に記載のない場合 は次による。 ア 高圧ケーブルは,公称断面積 14 ㎜2以上の 6.6kV,3.3kV 架橋ポリエチレン絶縁耐 燃性ポリエチレンシースケーブル(EM-CE)又はトリプレックス形(EM-CET)を使用す る。 3 - 1 イ 低圧ケーブルは,公称断面積 3.5 ㎜2以上の 600V架橋ポリエチレン絶縁耐燃性ポリ エチレンシースケーブル(EM-CE)又はトリプレックス形(EM-CET)を使用する。ただ し,公称断面積 100 ㎜2以上は原則として,トリプレックス形とする。 ウ 制御用ケーブルは,原則として公称断面積 1.25 ㎜2以上の制御用ポリエチレン絶縁 耐燃性ポリエチレンシースケーブル(EM-CEE)を使用する。ただし,機器盤等の端子 がコネクタの場合はこの限りではない。 エ 計装用ケーブルは,専用ケーブル若しくはコネクタ付多芯ケーブルを使用する場合 を除き,原則として公称断面積 1.25 ㎜2以上のしゃへい付制御用ポリエチレン絶縁耐 燃性ポリエチレンシースケーブル(EM-CEES)を使用する。 オ 光ファイバケーブルは,原則として石英ガラス系とし種類及び芯数等は図面又は特 記仕様書による。 3 - 2 表3-1 電線,ケーブル対比表 EM電線,ケーブル (エコケーブル,環境対応型電線) 従来型電線,ケーブル 用途 種類 高圧ケー ブル 6.6kV,3.3kV 架橋ポリエチレン 絶縁ビニルシースケーブル 記号 CV 6.6kV,3.3kV トリプレックス形架橋 ポリエチレン絶縁ビニルシースケー CVT ブル 種類 記号 6.6kV,3.3kV 架橋ポリエチレン絶縁 耐燃性ポリエチレンシースケーブ EM-CE ル 6.6kV,3.3kV トリプレックス形架橋 ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチ EM-CET レンシースケーブル HIV 600V ビニル絶縁電線 IV 600V 耐燃性ポリエチレン絶縁電線 EM-IE 600V 架橋ポリエチレン絶縁ビニル CV シースケーブル 600V 架橋ポリエチレン絶縁耐燃性 EM-CE ポリエチレンシースケーブル 600V トリプレックス形架橋ポリエ CVT チレン絶縁ビニルシースケーブル 600V トリプレックス形架橋ポリエ チレン絶縁耐燃性ポリエチレンシ EM-CET ースケーブル 600V ビニル絶縁ビニルシースケー VV ブル 600V ポリエチレン絶縁耐燃性ポリ EM-EE エチレンシースケーブル ケーブル 制御用 制御用ビニル絶縁ビニルシースケー CVV ブル 制御用ポリエチレン絶縁耐燃性ポ EM-CEE リエチレンシースケーブル ケーブル 計 装用 しゃへい付制御用ビニル絶縁ビニル CVV-S シースケーブル しゃへい付制御用ポリエチレン絶 縁耐燃性ポリエチレンシースケー EM-CEES ブル 低 圧電 線 , ケ ー ブ ル 600V 二種ビニル絶縁電線 (耐熱ビニル電線) ⑶ 端末処理材 ケーブルの端末処理材は,原則として JCAA に適合した材料とする。 3 - 3 第2 電線保護材 1 鋼製電線管及び付属品 ⑴ 準拠規格 ⑵ JIS C-8305 鋼製電線管 JIS C-8359 金属製電線管類の附属品通則 構造 鋼製電線管及び付属品は原則として JIS により製作され,電線管は内外面とも電気亜 鉛めっきを施した製品とする。 ⑶ 鋼製電線管の太さ 鋼製電線管の太さは図面又は特記仕様書によるが,特に記載のない場合は,「電気設備 設計基準」による。 2 硬質ビニル電線管及び付属品 ⑴ 準拠規格 ⑵ JIS C-8430 硬質ビニル電線管 JIS C-8431 硬質ビニル電線管用附属品通則 構造 硬質ビニル電線管及び付属品は原則として JIS により製作された製品とする。 ⑶ 硬質ビニル電線管の太さ 硬質ビニル電線管の太さは,「第1 3 3」に準ずる。 金属製可とう電線管及び付属品 ⑴ 準拠規格 ⑵ JIS C-8309 金属製可とう電線管 JIS C-8350 金属製可とう電線管用の附属品通則 構造 ア 金属製可とう管及び付属品は原則として JIS により製作された製品とする。 イ 金属製可とう管は原則としてビニル被覆二種金属製可とう電線管とする。 3 - 4 4 プルボックス 構造 ア プルボックスの板厚は,2.3 ㎜以上のりん酸塩処理鋼板製又は同等以上のものとし, M5以上のSUSボルトで止めること。SUS製を使用する場合は,板厚を 2.0 ㎜以 上とする。 イ 5 屋外及び湿気がある場所に取付けるプルボックスは,SUS製防水型とする。 金属ダクト(ワイヤリングダクト) ⑴ 構造 ア 金属ダクトは,原則として板厚 2.0 ㎜以上のアルミ製折曲式密閉構造とする。 イ 本体断面の長辺が 400 ㎜を超えるものは補強材を設ける。 ウ 本体内部にはケーブルを損傷するような突起物を設けない。 エ ダクトの蓋は約1mごとに分割する。 オ 金属ダクトには,ビス止めふた付点検口を必要に応じて設ける。 カ ダクト内部には系統を分けるためのセパレータを取付ける。 キ ダクトの屈曲部の大きさは,収容ケーブルの屈曲半径が,外径の 10 倍以上となるよ う選定する。 ク ダクト内部に電線を支持する金具を取付ける。 ケ ダクトの支持金物は,鋼製(溶融亜鉛めっき),SUS製,アルミ製とし,ダクト 及びケーブルの自重その他の荷重に十分耐えるよう堅固に取付ける。 ⑵ 6 金属ダクトの製作にあたっては,承諾図を提出する。 ケーブルラック ⑴ 構造 ア ケーブルラックは,ケーブルの重量に十分耐えるものとし,最大たわみを支点間距離の 1/300 以内とする。 イ ケーブルラックの本体は原則として十分な強度を有するアルミ製とする。 ウ ケーブルラックの屈曲部及び分岐部の寸法は収容ケーブルの屈曲半径が外径の 10 倍以上となるように選定する。 エ ケーブルラック接続材の固定ボルトは2本以上使用する。 オ ケーブルラックには系統をわけるためのセパレータを取付ける。 3 - 5 カ ケーブルラックの支持金物は,鋼製(溶融亜鉛めっき),SUS製,アルミ製とし, ラック及びケーブルの自重その他の荷重に十分耐え,かつ,横振れ防止等を考慮し堅 固に取付ける。 キ ⑵ ケーブルラックのつりボルト及び支持金物取付用ボルト等は,SUS製とする。 ケーブルラックの製作にあたっては,承諾図を提出する。 3 - 6 第3 地中ケーブル保護材 1 管路 準拠規格 JIS C-8305 鋼製電線管 JIS C-8380 ケーブル保護用合成樹脂被覆鋼管 JIS C-8411 合成樹脂製可とう電線管 JIS C-8430 硬質ビニル電線管 JIS A-5303 遠心力鉄筋コンクリート管 JIS A-5321 鉄筋コンクリートケーブルトラフ JIS G-3452 配管用炭素鋼鋼管 JIS K-6720 塩化ビニル樹脂 JIS K-6741 硬質塩化ビニル管 JIS K-6921 プラスチック-ポリプロピレン(PP)成形用及び押出用 材料 JIS K-6922 プラスチック-ポリエチレン(PE)成形用及び押出用材 料 JIS R-1201 2 陶管 ハンドホール及びマンホール ⑴ ハンドホール及びマンホールを使用する場合は,国土交通省営繕部監修「公共建築設 備工事標準図(電気設備工事編)」を参考規格とする。 ⑵ ハンドホール及びマンホールに使用する蓋は,原則として前項1同省規格 電 マーク 入りの簡易防水型とする。 ⑶ 現場打ちのハンドホール及びマンホールは,図面又は特記仕様書による。 3 - 7 第4 1 架空線支持材 電柱 準拠規格 JIS A-5309 遠心力プレストレストコンクリートポール 電柱はJIS又は経済産業省告示に準拠して製作されたものとする。 2 装柱材料 構造 ア 原則として金物類は亜鉛めっき鋼材を使用する。 なお,腕金等装柱材料は関西電力(株)の認定の仕様による。 イ 引込柱に取付ける避雷器は,充電部が露出しないよう保護カバー付とする。 3 - 8 第5 接地材料 1 接地極 ⑴ 準拠規格 JIS H-3100 ⑵ 構造 ア 接地極板は銅板(JIS H-3100)を使用する。 イ 2 銅及び銅合金の板及び条 EA,EC: 1.5 ㎜×900 ㎜×900 ㎜以上 EB : 1.5 ㎜×500 ㎜×500 ㎜以上 ED : 1.5 ㎜×500 ㎜×250 ㎜以上 接地棒は銅又は銅覆鋼棒を使用する。 接地極埋設標 構造 ア 接地種別,接地極の埋設位置,深さ,埋設年月日を明示する標柱又は表示板を接地 極の埋設位置近くに設置する。 イ 標柱は,コンクリート製(8㎝×8㎝×30cm 以上)とし,モルタルにて根巻きをし て表示板を取付ける。 ウ 表示板は標準として黄銅板製 1.0 ㎜以上の厚みのものに文字を刻記し防食加工とす る。また,アクリル製板に文字を裏ぼりしたものでもよい。 3 接地端子箱 接地端子箱は図面又は特記仕様書により,各種接地極及び試験極端子台を設ける。 3 - 9 第4章 施工 目次 第1 共通事項····························································· 4-1 1 一般事項····························································· 4-1 2 位置等の決定························································· 4-1 3 防じん,防湿,防食及び防爆処理······································· 4-1 4 耐震処理····························································· 4-1 第2 機器据付····························································· 4-2 1 配電盤及び機器の据付················································· 4-2 2 計装機器の据付······················································· 4-3 3 自家発電機器の据付··················································· 4-4 4 自家発電設備配管工事················································· 4-5 5 自家発電設備配線工事················································· 4-7 第3 配線,配管工事······················································· 4-8 1 ケーブル工事························································· 4-8 2 金属管工事··························································· 4-9 3 硬質ビニル電線管工事················································· 4-12 4 金属製可とう電線管工事··············································· 4-12 5 金属ダクト工事······················································· 4-13 6 ケーブルラック工事··················································· 4-14 7 バスダクト工事······················································· 4-14 8 ケーブルピット工事··················································· 4-15 9 金属管等の防火区画貫通工············································· 4-15 第4 地中電線路··························································· 4-16 1 埋設位置の選定······················································· 4-16 2 掘削埋戻し··························································· 4-16 3 マンホール及びハンドホール··········································· 4-16 4 地中ケーブルの取扱い················································· 4-17 5 埋設位置の表示······················································· 4-17 6 トラフ及び管等の布設················································· 4-17 7 構造物との接続······················································· 4-18 第5 架空電線路··························································· 4-19 1 建柱位置の選定······················································· 4-19 2 建柱方法····························································· 4-19 3 腕金の取付··························································· 4-19 4 ケーブルちょう架線··················································· 4-19 第6 光ファイバケーブル配線··············································· 4-20 1 布設経路の選定······················································· 4-20 2 光ファイバケーブルの布設············································· 4-20 3 光ファイバケーブルの保護材の布設····································· 4-20 4 光ファイバケーブルの接続············································· 4-20 5 光ファイバケーブルの試験············································· 4-21 第7 接地工事····························································· 4-22 1 接地工事の種類······················································· 4-22 2 接地線······························································· 4-24 3 接地工事の施工方法··················································· 4-26 4 各接地と避雷針,避雷器の接地と離隔··································· 4-28 5 接地極位置等の表示··················································· 4-28 6 接地端子箱··························································· 4-28 第8 避雷針工事··························································· 4-29 1 位置································································· 4-29 2 突針取付····························································· 4-29 3 布設方法····························································· 4-29 4 接地極······························································· 4-29 第9 特殊場所工事························································· 4-30 1 粉じん危険場所······················································· 4-30 2 ガス蒸気危険場所····················································· 4-30 3 危険物等貯蔵場所····················································· 4-30 4 腐食性ガスのある場所················································· 4-30 第 10 関連工事 ···························································· 4-31 1 塗装工事····························································· 4-31 2 仕様の準用··························································· 4-32 3 コンクリート打設····················································· 4-32 4 アクセスフロア工事··················································· 4-33 施工参考図 第4章 第1 共通事項 1 一般事項 施工 工事は,電気事業法に基づく電気設備技術基準,電気工事士法,電気工事業の業務の適 正化に関する法律及び消防法等,関係法規に準拠し,電気的,機械的に完全,かつ,機能 的で耐久性にとみ保守点検が容易なように施工する。 2 位置等の決定 機器の据付及び配線経路の詳細な位置の決定は,あらかじめ設置目的,管理スペース, 安全等考慮のうえ,施工設計図を作成し,施工設計図の承諾申請書を提出し,監督員の指 示を受けるものとする。また,問題点があった場合,そのつど監督員に報告し,協議する。 3 防じん,防湿,防食及び防爆処理 防じん,湿気及び水気の多い場所,腐食性ガス,可燃性ガスの発生する場所等に施設す る器具並びに配線はその特殊性に適合する電気的接続,絶縁及び接地工事を行ったうえ, 所定の防じん,防湿,防食及び防爆処理を施さなければならない。 4 耐震処理 主要機器等は,特に地震力,動荷重に対して,転倒,横滑り,脱落,破損等を起さない よう十分な強度を有する基礎ボルトで強固に固定する。 なお,耐震計算書を必要に応じ監督員に提出する。 本施工に対する耐震対策は「下水道施設地震対策指針」,「官庁施設の総合耐震計画基準及 び同解説」等に準ずる。 4 - 1 第2 機器据付 1 配電盤及び機器の据付 ⑴ 自立形配電盤の据付 ア コンクリート基礎に据付ける盤類は,コンクリートの養生を十分に行った後,堅固 に据付けるものとする。 なお,電気室,監視室,及びコンピュータ室等以外に使用するアンカボルトはSU S製とする。 イ 盤類を据付ける場合は,地盤及び床面に応じた基礎構造とし,コンクリートの基礎 は原則として高さ 200 ㎜以上とする。 ウ 電気室に据付ける場合 (ア) 列盤になるものは,各盤の前面の扉が一直線にそろうようライナで調整のうえ, アンカボルトでチャンネルベースを固定する。 (イ) (ア)のライナは床上げ後外面から見えないようにする。 (ウ) 盤内収納機器を引出す場合,引出用台車のレールと盤内レールが一致するよう据 付ける。 (エ) エ チャンネルベースと盤本体は,ボルトにより堅固に固定する。 監視室に据付ける場合(アクセスフロアの場合) (ア) チャンネルベースは,直接下部に形鋼を設けボルトで固定する。 (イ) (ア)の形鋼の支持架台は,アンカボルトにより,建築スラブに堅固に固定する。 なお,チャンネルベースのない軽量機器(キャスタ付プリンタ等)についても直 接アンカボルトにより固定する。 オ 現場機器付近のコンクリートスラブ上に据付ける場合 (ア) 前項イによるほか基礎の横巾及び奥行寸法は盤より左右に 50 ㎜,前後に 50 ㎜そ れぞれ長くする。 (イ) コンクリートを打つ場合は,スラブ面の目荒しを行う。 カ 屋外に据付ける場合の基礎は,前項イによるほか,図面又は特記仕様書による。 キ 他設備架台上に据付ける場合は他設備に支障を与えないように据付ける。 ⑵ 現場操作盤(スタンド形)の据付 ア コンクリートスラブ上に据付ける場合は,前項イによるコンクリート基礎を設ける。 イ 屋外に据付ける場合の基礎は,前項イによるほか,図面又は特記仕様書による。 ウ 他設備架台上に据付ける場合は他設備に支障を与えないように据付ける。 4 - 2 ⑶ 現場操作盤(壁掛形)の据付 壁掛形盤の取付高さは,原則として盤中心で床上 1.5mとする。ただし,盤上端は床 上 1.8mとする。 なお,壁面と盤本体は直接接触しないように取付ける。 ⑷ その他 ア 配電箱,カバー付ナイフスイッチ,電磁開閉器,操作箱等の小形器具類は,床上 1.5 mを器具類の中心とする。 イ 器具の取付に際し構造物に,はつり及び溶接を行う場合は,監督員の指示を受けた 後施工し,速やかに補修する。 ウ 2 分電盤内のケーブル立上り部分にはシール材を入れる。 計装機器の据付 ⑴ 準拠規格 JIS B-7554 電磁流量計 機器の据付は,図面又は特記仕様書によるが次の事項に注意して機器の機能が十分発 揮できるよう据付ける。 ア 検出端と発信器,変換器相互の接続は極力短い距離で行う。また,これらの機器に は用途表示をつける。 イ 機器は,機械的振動を受ける場所に据付けてはならない。やむを得ず据付ける場合 は,防振処置を行う。 ウ 機器を高温の雰囲気や放射熱を受ける場所に取付ける場合は,遮熱板や断熱材等を 用いて防護する。 エ 凍結等により機能に支障をきたすおそれのある場合は,電熱ヒータ,保温材等を用 いて防護する。 オ 据付に際しては機器本体に溶接,切断等の加工を行ってはならない。 カ 電磁流量計等配管途中に挿入する機器は,配管の応力がかからないように据付ける。 また,フランジの締付は均等に行う。 キ 電磁流量計の直管上流長は,5D以上,下流長2D以上,超音波流量計,濃度計は 上流長で 10D以上,下流長は5D以上確保する。(D:流量計の内径) 4 - 3 3 自家発電機器の据付 ⑴ 準拠規格 ⑵ JIS G-3192 熱間圧延形鋼の形状,寸法,質量及びその許容差 JIS G-3302 溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯 発電機,原動機 発電機,原動機,配電盤等の据付は,図面又は特記仕様書による。 ア 機器の荷重に対し十分な強度及び受圧面を有する。 イ 機器取付面のコンクリートには,機器に適する基礎ボルトを設ける。 ウ 据付に際して,随時発電機及び原動機の水平,中心線及びクランク軸のたわみ等に ついて点検補正を行う(ただし,搭載形は除く)。 ⑶ 空気圧縮機 空気圧縮機は,コンクリート基礎上に水平に据付ボルトで固定する。 なお,コンクリート基礎の厚さは床面より 100 ㎜以上とする。 ⑷ 始動空気槽 始動空気槽の据付は次による。 ア 原則として基礎(厚さは前項による)空気槽の主そく止弁が床上約 1200 ㎜の位置に なるようにする。 イ 空気槽は,地震等により容易に転倒,移動が生じないよう堅固に床又は壁に固定す る。 ⑸ 減圧水槽 減圧水槽の据付は,図面又は特記仕様書によるほか,次による。 ア コンクリート基礎(厚さは前項2による)上に 75 ㎜×40 ㎜以上の「みぞ形鋼」JIS G 3192 を水平に設置し,ボルトで固定する。 イ 水槽を架台上に設置する場合は,架台は十分強固なものとし,点検はしご等を考慮 するものとする。 ⑹ 燃料小出槽 燃料小出槽の据付は,図面又は特記仕様書によるほか次による。 ア 容積 100ℓ のもの (ア) 架台の鋼材は,等辺山形鋼 40 ㎜×40 ㎜厚さ5㎜以上のものを使用することを原 則とする。 (イ) 槽は,ボルトにて支持材に固定することを原則とする。 4 - 4 イ 容積 190ℓ 以上のものすべて床支持形とし,架台の本体鋼材は 50 ㎜×50 ㎜厚さ6㎜ 以上の等辺山形鋼を使用することを原則とし,槽の荷重に十分耐えるよう筋交いなど の補強を施し(補強鋼材は 40 ㎜×40 ㎜厚さ5㎜以上),やぐら形に組立ててその上 に槽を固定する。 ウ 防油堤は,燃料小出槽下部に小出槽容量の 110%以上の容積を有するものとし,床 面は勾配をつけ油だまりを設ける。 なお,建築壁は原則として利用してはならない。また,防油堤内側は防水モルタル 仕上げとする。 ⑺ 燃料貯留槽 燃料貯留槽の取付は,図面又は特記仕様書によるほか「危険物の規制に関する政令」 及び「同規制」の定めるところによる。 ⑻ 消音器 消音器の取付は,図面又は特記仕様書によるほか,断熱被覆は「第2章 に準ずる。 4 自家発電設備配管工事 ⑴ 準拠規格 JIS B-0203 管用テーパねじ JIS G-3101 一般構造用圧延鋼材 JIS G-3131 熱間圧延軟鋼板及び鋼帯 JIS G-3141 冷間圧延鋼板及び鋼帯 JIS G-3300 銅及び銅合金継目無管 JIS G-3442 水道用亜鉛めっき鋼管 JIS G-3444 一般構造用炭素鋼鋼管 JIS G-3448 一般配管用ステンレス鋼管 JIS G-3452 配管用炭素鋼鋼管 JIS G-3454 圧力配管用炭素鋼鋼管 JIS G-3457 配管用アーク溶接炭素鋼鋼管 JIS G-3459 配管用ステンレス項間 JIS G-4304 熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯 JIS G-4305 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯 4 - 5 第4 7 ⑺」 ⑵ 国土交通大臣官房官庁営繕部監修による「電気設備工事標準仕様書」第5編1.1. 8(配管材料)によるほか,次による。 ア 原動機本体と付属各機器間を連結する燃料油,冷却水,始動空気等の各系統の配管 は,接続終了後それぞれの漏れ試験に合格し,かつ,発電機及び原動機の運転に伴う 振動,温度上昇等に対し十分耐えるものでなければならない。 イ 排気管系統を除く他の配管は,原則としてはピットを経由して行う。 ウ ピット内配管 (ア) 支持金物は排水等に支障のないようピット底又はピット側面に固定し,その中に 燃料油,冷却水,始動空気等の各管を系統別に順序よく配列し取付ける。 (イ) 管はなるべく交錯しないよう配管する。 (ウ) ピット内より各機器に立上げる場合は,その要所にフランジ等を設け垂直に立上 げる。 エ 床下配管の場合は,管の横走り部分が床下より 100 ㎜以上の距離を保つように配管 する。 オ 管は接合する前にその内部を点検し,異物のないことを確かめ,切りくず,ごみ等 を除去してから接合する。 カ 配管の施工を一時休止する場合等は,その管内に異物がはいらないように養生する。 キ 耐油性ゴム及びファイバのパッキンは,燃料油及び潤滑油に用いる鋼管のフランジ にシール剤と併用してもよい。 ク パッキンは,120℃以下の静水及び脈動水に用いる鋼管のフランジにシール剤として 併用してもよい。 ケ 銅管の接続は,差込み接合とし,管の外面及び継手の内面を十分清掃したのち,黄 銅ろう又は銀ろう付とする。ただし,取外しの必要がある場合はフレア継手を使用す る。 コ 管の接続は,フランジ,スリーブ継手又はねじ接合とし,JIS B-0203「管用テーパ ねじ」によるものとする。 なお,接合には堅練りペイント,麻等は使用してはならない。 サ 配管のコーキング修理はしてはならない。 シ 消音器本体にドレン配管を設ける。 その他ドレンの必要機器についてはドレン配管を設ける。 ス 配管の流れ方向矢印及び配管名称等を見やすい位置に適宜記入する。 4 - 6 セ 各種配管の塗色は,図面又は特記仕様書に指定のあるものを除き次を基準とする。 排気管 空気用配管 潤滑油配管 燃料油配管 井戸水 砂ろ過水 水道水 注 ソ 5 マンセル記号 - N-9.5 7.5YR7/6 5R3/10 10B5/10 2.5BG6/6 10B6/6 日本塗料工業会色標番号 - N-95 17-70L 05-30T 69-50T 52-60L 69-60L 銀 白 橙 赤 青 淡緑 青 塗装色については,既設配管に注意する。 排気管(排気ダクトを含む)の断熱被覆は,「第2章 第4 7 ⑺」に準ずる。 自家発電設備配線工事 ⑴ 配線の立上り部分及び共通台床上等の配線,配管等は十分可とう性をもたせる。 ⑵ 配線は原動機から発生する熱の影響を受けないよう離隔する。ただし,離隔すること が困難な場合は耐熱電線又は電線管等で保護し,断熱処理を施す。 4 - 7 第3 配線,配管工事 1 ケーブル工事 ⑴ 端末処理等 ア 特高,高圧ケーブル及び公称断面積 14 ㎜2以上の低圧ケーブルの端末処理は,原則 としてJCAA規格の材料を用いて行う。また,14 ㎜2未満の低圧ケーブルは,自己 融着テープ,ビニルテープ等を使用して 端末処理を行う。 なお,機器類側の接続端子等の条件から,JCAA規格以外の端末処理材を使用す る場合は,監督員の承諾のうえ,他の方法で端末処理することができる。 イ 制御ケーブルの端末処理は,テーピングで行う。 ウ 盤及び負荷機器類の各端子へのつなぎ込みは,原則として丸形の圧着端子で行う。 ただし,特高,高圧ケーブル又は 100 ㎜2以上の低圧ケーブルは圧縮端子を使用する。 ケーブルには,ケーブル記号をつけたバンド又は札をシースに取付,端末には絶縁被 覆をかぶせる。また,モータ等との接続端末は,自己融着テープ及びビニルテープで 絶縁する。 エ 高圧ケーブル及び低圧動力ケーブルの各心線は相色別を行う。 オ 制御ケーブルの各心線は,端子記号と同じマークを刻印したマークバンド又はチュ ーブを取付ける。 なお,端末には絶縁被覆をかぶせる。 カ 特高,高圧ケーブルの端末処理は有資格者により施工し,端末処理者カードを取付 ける。 ⑵ 直線接続 ア ケーブルの直線接続は原則として行ってはならない。ただし,施工上困難な箇所に ついては,監督員の指示により行う。 イ 接続に当っては電気抵抗を増加させず,また,電線の強さを 20%以上減少させない ようにする。 ⑶ ケーブルとの機器の接続 ア 接続はナット及びスプリングワッシャで十分締付ける。 イ 配電盤に引込むケーブルは適切な支持物に堅固に固定し,接続部に過大な応力がか からないようにする。 4 - 8 ウ ⑷ 配電盤はケーブル引込み後,開口部をパテ等でふさぎ防湿,防虫処理を行う。 電線の色別は次による。 種別 配線方式 接地側 又は中性側 電圧側 高圧 三相3線式 - 赤 白 青 三相3線式 白 赤 三相4線式 白 赤 黒 青 単相2線式 白 赤又は黒 単相3線式 白 赤 黒 正極 赤 青 低圧 直流 負極 接地 ⑸ 青 緑 屋内電路とその他のものとの離隔 ア 低圧ケーブル又は低圧ケーブルを収納した電路は,弱電流電線等と接触しないよう に施工する。 イ 低圧ケーブルと弱電流電線を同一金属ダクト,ケーブルラック,ケーブルピットに 収納して配線するときは隔壁を設ける。ただし,弱電流電線にC種接地工事を施した 金属製の電気的遮へい層を有するケーブルを使用する場合はこの限りでない。 ウ 高圧ケーブルと他のケーブル等の離隔 高圧ケーブルと低圧屋内ケーブル,電灯回路の配線,弱電流電線,又は水管,ガス 管若しくはこれらに類するものとは 15cm 以上離隔する。ただし,高圧ケーブルを耐火 性のある堅ろうな管に収め,又は相互の間に堅ろうな耐火性の隔壁を設けるときはこ の限りではない。 ⑹ そ の 他 配線したケーブルの端末,マンホール及びハンドホール内には,幹線ケーブルに名札 を付け行き先を表示する。 2 金属管工事 ⑴ 共通 ア 予備配管には,1.2 ㎜以上のビニル被覆鉄線を入れておく。 イ 通線する場合には,潤滑材として絶縁被覆をおかすものを使用してはならない。 4 - 9 ウ 通線は通線直前に管内を十分清掃し,なるべく天井,壁の仕上塗りが乾燥してから 行う。また,通線に際して電線の被覆を損傷しないよう注意するとともに汚れないよ うに十分養生しながら通線する。 エ 管の曲げ半径は,管内径の6倍以上とし,曲げ角度は 90 度をこえてはならない。ま た,1区間の屈曲箇所は4ヵ所以内とし,曲げ角度の合計は 270 度をこえてはならな い。ただし,36 ㎜以上の管の 90 度屈曲部は,ノーマルベンドを使用する。 オ 管の切り口はリーマ等を使用して平滑にするとともに絶縁ブッシング又はPCブッ シングを取付ける。 カ 地下室,管廊等で開口部より浸水するおそれがある箇所のはつり工事に当っては施 行前に十分な打合せ及び準備を行い,すみやかに復旧しなければならない。 ⑵ 埋込配管 ア 管のコンクリート埋込み又は貫通は監督員の指示に従い,建造物の構造及び強度に 支障のないように行う。 イ コンクリート埋込みとなる管路は,コンクリートの厚さの1/3以内とし,管を鉄 線で鉄筋に結束し,コンクリート打込み時に容易に移動しないようにする。ボックス, 分電盤の外箱等は型枠に堅固に取付ける。 なお,ボックス,分電盤の外箱等に適合する仮枠を使用する場合は,ボックス,分 電盤の外箱等を取付けたのち,その周囲にモルタルを充填する。 ウ 打込済みのコンクリートに埋込む場合には,コンクリートカットを行ったのち溝は つりして布設する。はつり跡のモルタル詰め等の補修はめだたないよう,ていねいに 行う。特に化粧仕上げされた壁面,天井面等の貫通部の補修は専門業者で施工する。 なお,はつりの際在来鉄筋を切断しないよう注意し,万一切断した場合は監督員と 協議の上復旧する。 ⑶ 露出配管 ア 管を布設する場合は,天井及び壁面より離してサドル,ハンガ等を使用して支持し, その取付間隔は 1.5m以下とする。ただし,管端,管相互の接続点及びボックスとの 接続点では,接続点に近い箇所で固定する。 なお,床上 2.5m以下の取付ハンガは,保護キャップを取付ける。 イ 配管の1区間が 30mをこえる場合又は技術上必要とする箇所にはプルボックスを 設ける。 ウ プルボックス類は,造営材その他に堅固に取付ける。 なお,点検できない箇所に施設してはならない。 4 - 10 エ 水気の多いコンクリート床面からの立上がり配管の根元回りはモルタル巻を施す等 水たまりのできないよう処理する。 オ 露出配管は,天井又は壁面に沿って布設し,立上げ又は引下げる場合は,パイプシ ャフトその他壁面に沿って布設する。 カ 管を支持する金物は,鋼製で管数,管の配列及びこれを支持する箇所の状況に応じ たものとする。 なお,結露のおそれがあるところ,屋外,湿潤箇所及び腐食性ガス等の発生する箇 所に布設する配管,プルボックス等の支持金物についてはSUS製とする。 キ プルボックスは,原則としてスラブその他の構造体に直接接触しないように防湿処 理を施して取付ける。 ク 管を支持する金物は,スラブその他の構造体に堅固に取付ける。 ケ 管を構造物の伸縮部分を渡って施設する場合は,伸縮を考慮する。 ⑷ 管の接続 ア 管相互の接続はカップリングを使用し,ねじ込み,突き合せ及び締付は十分に行う。 イ 管とボックス等の接続がねじ込みによらないものには内外面にロックナットを使用 して接続部分を締付,管端には絶縁ブッシング又はブッシングを設ける。 ウ 管を送り接続とする場合は,カップリング及びロックナットを使用する。 エ 接地を施す配管(ケーブル収納の場合を含む)は,管とボックス間にボンディング を行う。ただし,ねじ込み接続となる箇所及びねじなし丸形露出ボックスねじなし露」 出スイッチボックス等に接続される箇所には省略してよい。 オ ボンディングに用いる接続線は 1.6 ㎜以上の軟銅線を使用する。その接続は,監督 員の承諾を得た場合を除き無はんだ接続とする。 カ 湿気の多い場所又は水気のある場所に施設する配管は,監督員の指示により防湿又 は防水処置を施す。 ⑸ 配管の養生及び清掃 ア 管に水気,じんあい等が侵入しないようにし,コンクリート打ちの場合は,管端に パイプキャップ又はブッシュキャップ等を用いて十分養生する。 イ 管及びボックスは,コンクリート打ちの場合は型枠取外し後,速やかに管路の清掃, 導通調べを行う。 ウ 管,付属品及び管支持物のめっき又は塗装のはがれた箇所には,「第 10 り補修塗装を行う。ただし,コンクリート埋込み部分はこの限りではない。 4 - 11 1」によ 3 硬質ビニル電線管工事 ⑴ 埋込配管は,「2 ⑵ 露出配管 ア ⑵」に準ずる。 管相互及び管とプルボックス等との接続点又は管端から 0.3m以下の箇所で管を固 定する。 イ 温度変化による伸縮性を考慮して締付けるものとし,直線部が 10mを超える場合は, 適当な箇所に伸縮カップリングを使用し,必ず固定する。 ウ 管を加熱する場合は,過度にならないようにし,焼けこげを生じないように注意す る。 ⑶ 管の接続 ア 管及び付属品は機械的に完全に連結する。ただし,伸縮カップリング部分はルーズ 接続とする。 イ 管相互の接続は原則として,TSカップリングによって行う。 なお,この場合はTSカップリング用の接着剤をむらなく塗布して完全に接続す る。 ウ 管とボックスとの接続は,原則としてハブ付ボックスによるか又はコネクタを使用 し,上記に準じて行う。 エ 湿気の多い場所及び水気のある場所における接続は,接着剤を用いて特に防湿,防 水に注意する。 オ 4 配管の養生及び清掃は「2 ⑸」に準ずる。 金属製可とう電線管工事 ⑴ 管の布設 ア 可とう電線管及び付属品相互は,機械的,電気的に完全に連結し,かつ,造営材に 取付ける。 イ 管の曲げ半径は,管内径の6倍以上とし,管内の電線が容易に引替えることができ るように布設する。ただし,やむを得ない場合は監督員の承諾を受けて,管内径の3 倍以上とすることができる。 ウ 管を造営材に取付けるには,一般にサドル又はハンガ等を使用し,取付間隔は1m 以下とする。 なお,管端,管相互の接続点及び管とボックスの接続点では,それから 0.3m以下 で管を固定する。ただし,垂直に布設し,人の触れるおそれのない場合及びやむを得 4 - 12 ない場合は,2m以下とすることができる。 エ ボックスとの接続には,適当なコネクタを使用し堅固に取付ける。 オ 可とう電線管を他の金属管等と接続する場合は,適当なコネクタにより機械的,電 気的に完全に連絡する。 カ 管の端口には,電線の被覆を損傷しないようにブッシング又はコネクタなどを使用 する。 キ 機器との接続(4m以下)は,ビニル被覆二種金属製可とう電線管を使用する。 ク ボンディングに用いる接続線は,「第2 ⑵ 5 4 ⑸」による。 その他については「第2」に準ずる。 金属ダクト工事 ⑴ ダクトの布設 ア ダクトは,内部にじんあい及び水分が浸入しがたいようにする。 イ ダクトの支持間隔は次表による。 金属ダクトの支持間隔 本体断面の長辺の長さ[mm] ⑵ 支持点間の最大距離[mm] 300 以下 2,400 300~600 2,000 600 以上 1,800 ダクトの接続 ア ダクト相互及びダクトと配分電盤等の接続は,つき合せを完全にし,ボルト等によ り機械的に堅固に接続する。また,ダクト相互間を除く他の部分は,5.5 ㎜ 2 以上の軟 銅線により電気的に完全に接続する。その接続は無はんだ接続とする。 イ ダクトが床又は壁を貫通する場合は,貫通部分でダクト相互又はダクトとプルボッ クス等の接続を行ってはならない。 ウ ダクトのふたに,電線の重量がかからないようにする。 エ ダクト内の電線は,各グループごとにまとめて,電線支持物の上に整然と並べ結束 材料で堅固に取付ける。 オ 金属ダクトを建造物の伸縮部分を渡って施設する場合は,伸縮を考慮する。 カ ダクトの支持点間の距離は,標準 1.5mとし堅固に取付ける。 キ ダクトの取付にあたっては,電食防止対策を施す。 ク その他については,「第2」に準ずる。 4 - 13 6 ケーブルラック工事 ⑴ ケーブルラックは,ケーブルの重量に十分耐えるものとし,最大たわみを支点間距離の1 /300 以内とする。 ⑵ 原則として,ケーブルラックの水平支持間隔は,1.5m以下とし,造営材に堅固に取付 電食防止対策を施す。また,垂直支持間隔は,3m以下とする。ただし,直線部と直線 部以外との接続点では,接続点に近い箇所で支持する。 ⑶ ケーブルラックの支持金物は,鋼製(溶融亜鉛めっき),SUS製,アルミ製とし, ラック及びケーブルの自重その他の荷重に十分耐えかつ,横振れ防止等を考慮し堅固に 取付ける。 ⑷ ケーブルラックのつりボルト及び支持金物取付用ボルト等は,SUS製とする。 ⑸ ケーブルラックの終端部には,ケーブルラックエンドを設け,ラック本体相互間のジ ョイント及び伸縮部分等を考慮し,ボルト等により堅固に接続する。 なお,伸縮部分の伸縮接続金具は,原則として,15m間隔及び建造物の伸縮部分に設 ける。 ⑹ アルミケーブルラックは環境条件により,支持物との間に異種金属接触腐食を起こす おそれがあるため処置を施すこと。 ⑺ ケーブルラックの伸縮自在部及び自在屈曲部には,ボンディングを行い電気的に接続 する。 なお,ボンディングに用いる接続線の太さは,5.5mm2 以上とする。 ⑻ ケーブルをラック上に配線する場合は,整然と布設し,原則として水平部で2m以下, 垂直部で1m以下の間隔毎に支持するほか,特定の子げたに重量が集中しないよう布設 する。 ⑼ 原則として特別高圧,高圧及び低圧ケーブルを同一ラックに布設してはならない。た だし,やむを得ず同一ラック上に布設する場合は,「第1 ⑽ 5 ⑶」による。 ケーブルラックに「特高」,「高圧」,「動力」,「制御」等の配線種別が分かるよ うシール等で色分け(高圧‐赤,動力‐緑,制御‐黒,計装‐黄)し表示する。 ⑾ 7 ラックの接地は接地場所がわかるように表示をつける。 バスダクト工事 ⑴ ダクトの支持点間の距離は3m以下とし,造営材に堅ろうに取付ける。 なお,ダクトをコンクリートに取付ける場合はあらかじめ適当な取付用インサート又 はボルト等を埋込む。やむを得ない場合は十分な強度を有するアンカボルト等を用いる。 4 - 14 ⑵ ダクトの内部にじんあい,水分が浸入しがたいようにダクトの終端部は閉そくする。 ただし,換気形の場合はこの限りでない。 ⑶ ダクトは必要に応じて伸縮装置を設ける。 ⑷ ダクト相互,ダクトと配分電盤等及び導体相互の接続は,突合せを完全にし,ボルト 等により機械的に完全に接続する。また,軟銅線により電気的に接続し,その接続は無 はんだ接続とする。 ⑸ 屋外に使用するダクトでフランジ接合する場合はパッキンを入れるかフランジカバー を施す。 8 ケーブルピット工事 ⑴ ケーブルピットの構造は,コンクリートで堅固に造られたものとする。 ⑵ ピットのふた ア ピットのふたは板厚 4.5mm 以上のしま鋼板を使用し,必要に応じて裏面から山形鋼 で補強する。 イ ふたの要所には取外し用の埋込式手掛金物を設ける。 ウ ピットの上端には山形鋼及び平鋼製の縁金物を取付ける。 エ 監視室等で床の仕上がりがタイル張りの場合のふたは板厚 4.5mm 以上の鋼板に同じ タイルを張る。 9 金属管等の防火区画貫通工 ⑴ ケーブルラック,金属管,金属ダクトが防火区画の防火壁を貫通する場合は,貫通部 にロックウール等の不燃材を充填し,耐火板で防護するものとする。 なお,建築基準法に基づく防火区画の貫通部については,京都市都市計画局,所轄消 防署の指導に基づき完全に施工する。 ⑵ 床及び壁の貫通箇所で,不必要な開口部は,モルタル等を充填して密閉する。 ⑶ 建造物を貫通し,直接屋外に通じる通路は,屋内に水が浸入しないよう防水処理を行 う。 ⑷ 国土交通大臣認定の防火措置工法により,適正に防火区画貫通部の防火処理を施工し た場合,工法を明記したラベルを施工箇所が容易にわかる位置に貼る。 4 - 15 第4 地中電線路 1 埋設位置の選定 ⑴ 準拠規格 JIS C-3653 電力用ケーブルの地中埋設の施工方法 JEAC -6021 地中送電規程 注 ⑵ 2 JEAC:Japan Electric Association Code(電気技術規程) 図面又は特記仕様書に記載のない場合は監督員の承諾を受けて適切な場所を選定する。 掘削埋戻し ⑴ 掘削に際しては,地下埋設についてあらかじめ調査を行い,地下埋設物に損傷を与え てはならない。 ⑵ 掘削に際しては,土砂が崩壊するおそれがあるときは土留めを行う。また,土質が岩 盤等の場合は監督員と別途協議する。 ⑶ 底面は,がれき等埋設管路に損傷を与えるものを取り除き均一にする。 ⑷ 埋戻しは,適当な水分を含んだ良質土により行い均一に締固める。 3 マンホール及びハンドホール ⑴ マンホール及びハンドホールの位置,形状は図面又は特記仕様書によるが,記載がな い場合は監督員と協議する。 ⑵ マンホール及びハンドホールは,たまり水を排除できるような構造とする。 ⑶ ケーブル及び接続部を支える支持金物は,マンホールの壁又は床面に堅固に取付け接 地を行う。 ⑷ マンホール内のケーブルは,支持金物を使用して底部及び側面より離隔して配線する。 ⑸ 深さ 1.4mを超えるマンホールを施設したときには,原則として昇降用タラップを設 ける。 ⑹ トラフ及び管路等との接続部は,モルタル等を用いて滑らかに仕上げ,ケーブルに損 傷を与えない構造とする。 ⑺ ハンドホール及びマンホールの首部で地表にでる部分は,防水モルタル仕上げを行う。 4 - 16 4 地中ケーブルの取扱い ⑴ 地中ケーブル相互の離隔 ア 次の地中ケーブル相互間は,相互に堅ろうな耐火性の隔壁がある場合を除き,30 ㎝ 以下(高圧ケーブルと低圧ケーブルにあっては 15 ㎝)に接近させてはならない。ただ し,マンホール及びハンドホールなどの内部ではこの限りでない。 イ (ア) 特別高圧ケーブル (イ) 高圧ケーブル (ウ) 低圧ケーブル 地中ケーブルと地中弱電流電線とは,地中ケーブルが堅ろうな不燃性又は自消性の ある難燃性の管に収められる場合,または相互に堅ろうな耐火性の隔壁がある場合を 除き,高圧及び低圧ケーブルでは 30 ㎝以下,特別高圧では 60 ㎝以下に接近させては ならない。 ⑵ ハンドホール及びマンホール内では,ケーブルに余裕をもたせ地盤沈下等に備える。 ⑶ ハンドホール及びマンホール内の主要ケーブルには行き先,ケーブル種別を明記した 名札を取付ける。 ⑷ ケーブルを建物屋外側又は電柱に沿って立上げる場合は,地下部分及び地表上 2.5m の高さまで電線管等に収める。 5 埋設位置の表示 ⑴ 埋設標柱等は,曲がり部分,直線 30m間隔等の要所に設置する。 ⑵ 地中配線には,標識シート等を2倍長以上重ね合わせて管頂と地表面(舗装のある場 合は,舗装下面)のほぼ中間に設け,概ね2mの間隔で電圧及び埋設年を表示する。 6 トラフ及び管等の布設 ⑴ 管路のサイズ及び本数は図面又は特記仕様書によるが,記載のない場合は監督員と協 議する。 ⑵ 地中埋設するトラフは,隙間のないように敷いて,ケーブル布設後,川砂又は山砂を 充填する。 4 - 17 ⑶ 地中埋設する管は原則として,硬質ビニル電線管(VE),波付硬質合成樹脂管(FEP) 及びケーブル保護用合成樹脂被覆鋼管(PE)を使用し,それらを布設する場合は,掘削 後,川砂又は山砂を均一に敷きならした後に管を布設し,要所はコンクリート製枕,止 め抗等を用いて,管にせん断応力が集中しないよう固定し,管の上部は同材質の砂を用 いて締固める。 ⑷ 配管用炭素鋼鋼管又は厚鋼電線管を埋設する場合は,防食テープ巻を行う。 ⑸ 地中電線は車両その他の重量物の圧力を受けるおそれがある場所においては1.2m 以上,その他の場所においては60cm以上の土冠で施設すること。ただし,地中電線 路を管路式より施設する場合の土冠りは60cm以上とする。 ⑹ 管の配列,接続,布設深さ等については,図面又は特記仕様書による。 ⑺ ケーブルの引込みに先だち,管内は十分に清掃する。また,管の布設と同時に通線を 行わない場合は,管端口にふた等をかぶせ防護する。 7 構造物との接続 ⑴ トラフ及び管等を地下構造物に接続する箇所は,原則としてハンドホール及びマンホ ールを設けなければならない。 ⑵ 管等によって屋外へケーブルを引出す場合,貫通管は屋外側へ傾斜させる。 ⑶ ケーブルを地下構造物に引込む場合は,防水効果の大きい止水処理を行う。 4 - 18 第5 架空電線路 1 建柱位置の選定 図面又は特記仕様書に記載のない場合は,監督員の承諾を受けて適切な場所を選定する。 2 建柱方法 ⑴ 電柱の根入れは全長 15m以下の場合は,根入れを全長の 1/6 以上,15mを超える場 合は,根入れを 2.5m以上とする。 ⑵ 根かせは電柱1本に1本以上使用し,その埋設深さは地表下 30cm 以上とする。ただし, 地盤が軟弱な場合には必要に応じ,底板,根かせ,根はじきを取付ける。 3 腕金の取付 腕金取付け穴加工は,防食処理前に行う。防食処理後に穴あけをしてはならない。 4 ケーブルちょう架線 ⑴ 架空ケーブルのちょう架線には断面積 22 ㎜ 2 以上の亜鉛めっき鉄より線を使用し,ケ ーブルハンガの間隔は 50 ㎝以下とする。 ⑵ ちょう架線の取付けは引込口にフックボルトを使用し,造営材に堅固に引留め,必要 に応じターンバックルを使用,途中の電柱においては適当な取付金物で取付ける。 ⑶ ケーブルの引込口及び引出口には,がい管又は電線管を使用し,雨水の浸入しないよ う屋外に向かって低く傾斜させて取付ける。 4 - 19 第6 光ファイバケーブル配線 1 布設経路の選定 図面又は特記仕様書に記載のない場合は,監督員の承諾を受けて適切な経路を選定する。 2 光ファイバケーブルの布設 ⑴ 光ファイバケーブルは,過度のねじれや押圧のないように布設する。 ⑵ 光ファイバケーブルは,低温から高温に急激に変動するような場所は避けて布設する。 ⑶ 光ファイバケーブルの曲げ半径は,ケーブルの許容曲げ半径以上とする。 ⑷ 光ファイバケーブルを支持又は固定する場合には,外圧又は張力が加わらないように する。 ⑸ 特に光ファイバケーブルに加えられる伸び,歪,側圧,最小曲げ半径等伝送特性を損 ずることのないよう十分に管理して施工する。 ⑹ 地中管路等で水のある場合は,引入れ端より光ファイバケーブル内に水が入らないよ うに端末を防水処理する。 ⑺ 光ファイバケーブルを電線管等より引出す部分には,ブッシング等を取付け損傷しな いようにスパイラルチューブ等により保護する。 ⑻ 3 コネクタ付光ファイバケーブルの場合は,コネクタを十分保護して布設する。 光ファイバケーブルの保護材の布設 光ファイバケーブルの保護材の布設は,第3配線,配管工事,第4地中電線路,第5架 空電線路に準ずる。 4 光ファイバケーブルの接続 ⑴ 光ファイバケーブルの接続は,融着接続又はコネクタ接続とする。 ⑵ 光ファイバケーブルの接続は,接続箱内にて確実に行い,心線は十分な余長を取り多 少の引張りやねじれに対して余裕をもたせる。 ⑶ 光ファイバケーブルの接続部には,ごみ,ほこり,汚れ等が付着しないようにし,又 ケーブル内部に水分を浸入させないようにする。 ⑷ 接続部には光ファイバケーブルに適した材料及び専用の工具を用いて行う。 4 - 20 ⑸ 光ファイバケーブルと機器端子との接続には接続箱を設け,コネクタ付光ファイバコ ードを用いて接続する。ただし,コネクタ付光ファイバケーブルを用いるときは,この 限りでない。 5 光ファイバケーブルの試験 ⑴ ⑵ 準拠規格 JIS C-6822 マルチモード光ファイバ構造パラメータ試験方法 JIS C-6823 光ファイバ損失試験方法 JIS C-6824 マルチモード光ファイバ帯域試験方法 JIS C-6825 シングルモード光ファイバ構造パラメータ試験方法 JIS C-6827 シングルモード光ファイバ波長分散試験方法 光ファイバケーブル施工後の測定及び試験項目は,次表のとおりとする。 測定及び試験項目 測定及び試験の時期 接続損失測定 契約施工区間の工事完了後 伝送損失測定 契約施工区間の工事完了後 測定及び試験 データの確認 測定及び試験完了後 気密試験 接続損失測定後,クロージ ャの気密作業を行った後 4 - 21 試験方法,測定 OTDR工法により,接続損失を測 定し,データを確認して判定する。 (接続損失は,測定区間の両端から 測定し,その実測値により判定す る。) 挿入損失法により,契約施工区間全 線の伝送損失を測定する。 測定及び試験データが規格値を満足 していることを確認及び判定する。 クロージャに石鹸水を塗り,内部に 規定の圧力を加え,漏れのないこと を確認する。 第7 接地工事 1 接地工事の種類 ⑴ 接地工事の種類と接地抵抗値は次表による。 接地抵抗値 ⑵ 接地工事の種類 接地抵抗値 A種接地工事 10Ω以下 B種接地工事 変圧器の特別高圧側又は高圧側の電路の1線地 絡電流のアンペア数で 150 を除した値に等しい Ω数以下。 所要接地抵抗値又は1線地絡電流値は関電㈱と 打合せのうえ,決定する。 C種接地工事 10Ω以下 D種接地工事 100Ω以下 A種接地工事 ア 特別高圧及び高圧の機械器具の鉄台及び金属製外箱。 イ 特別高圧計器用変成器の二次側電路。 ウ 避雷器。 エ 特別高圧と高圧電路又は 300V を超える低圧電路とを結合する変圧器の高圧側又は 低圧側に設ける放電装置。 オ 特別高圧又は高圧ケーブルを収める防護装置の金属性部分,金属管,金属製接続箱, ケーブルの金属被覆。ただし,人の触れるおそれがないように施設する場合は,D種 接地工事によることができる。 カ 電灯回路の使用電圧が高圧及び 300V を超える低圧で,かつ,放電灯用変圧器の二次 短絡電流又は電灯回路の動作電流が1Aを超える放電灯用安定器の外箱及び放電灯用 電灯器具の金属製部分。 ⑶ B種接地工事 ア 高圧電路と 300V 以下の低圧電路とを結合する変圧器の低圧側中性点,ただし,変圧 器の構造又は配電方式により変圧器の中性点に施工しがたい場合は,低圧側の一端子。 イ 特別高圧及び高圧と非接地低圧電路とを結合する変圧器であって,その特別高圧又 は高圧巻線と低圧巻線との間の金属製混触防止板。 4 - 22 ウ 特別高圧電路と低圧電路とを結合する変圧器の低圧側の中性点(接地抵抗 10Ω以 下)ただし,低圧電路の使用電圧が 300V 以下の場合は⑴による。 ⑷ C種接地工事 ア 300V を超える低圧用の機械器具の鉄台及び金属製外箱。 イ 金属管配線による 300V を超える低圧用電線路の管及びダクト。 ウ 300V を超える低圧ケーブル配線による電線路のケーブルを収める金属管,金属製接 続箱,ケーブルの防護装置の金属製部分,金属被覆等。 エ 硬質ビニル電線管による 300V を超える低圧屋内配線に使用する金属製プルボック ス及び粉じん防爆形フレクシブルフィッチング。 オ 金属管配線,可とう電線管配線,金属ダクト配線,バスダクト配線による 300V を超 える低圧屋内配線の管及びダクト。 カ 高圧屋内配線又は低圧屋内配線と弱電流電線を堅ろうな隔壁を設けて収める場合の 電線保護物の金属部分。 キ 計装機器類 ク コンピュータ及び周辺機器類 ケ 上記イ~オの箇所において,人の触れるおそれがないように施設する場合は,D種 接地工事によることができる。 コ C種接地工事を施す金属体と大地間の電気抵抗値が 10Ω以下である場合は省略す るこができる。 ⑸ D種接地工事 ア 使用電圧 300V 以下の機械器具の鉄台及び金属製外箱,配分電盤等。 イ 高圧又は低圧架空配線にケーブルを使用し,これをちょう架する場合のメッセンジャワ イヤ。 ウ 地中配線を収める金属製の暗渠,管及び管路,金属製の配線接続箱及び地中配線の 金属被覆等。 エ 高圧又は使用電圧 300V を超える低圧計器用変成器の二次側電路。 オ 使用電圧 300V 以下の低圧の硬質ビニル電線管配線に使用する金属製ボックス。 カ 使用電圧 300V 以下の低圧の金属管配線,可とう電線管配線,金属ダクト配線,バス ダクト配線,フロアダクト配線に使用する管,ダクト及びその付属品,使用電圧 300V 以下のケーブル配線に使用するケーブル保護装置の金属製部分,ケーブルラック及び ケーブルの金属被覆等。ただし,次のものは省略できる。 4 - 23 (ア) 乾燥した場所に施設する長さ4m以下の金属管,ケーブル保護装置の金属製部分 及びケーブルの金属被覆等。 (イ) 使用電圧が直流 300V 又は交流対地電圧 150V 以下で人の容易に触れるおそれのな い場所又は乾燥した場所に施設する長さ8m以下の金属管,ケーブル保護装置の金 属製部分及びケーブルの金属被覆,機械器具の鉄台及び金属製外箱等。 2 (ウ) 長さ4m以下の可とう電線管。 (エ) 小勢力回路の電線を収める電線管等。 キ 対地電圧 150Vを超える白熱電灯を収める電灯器具の金属製部分。 ク 変電設備の金属製パイプ等。 ケ 水気のある場所において,漏電遮断器を布設してある電気機械器具。 接地線 図面又は特記仕様書に記載のない場合は接地には緑色のビニル電線を使用する。また, 接地線の太さは次表による。 ⑴ 接地幹線 接地幹線の導体公称断面積は,その系統の事故電流,継続時間等からそのつど計算す べきであるが,標準として次の断面積による。ただし,接地極から接地用端子箱までの 幹線はすべて 100 ㎜ 2 とする。 系統名 断面積(㎜ 2) 備考 接地工事 特高,高圧機器 100 77kV 以下 A種 変圧器中性点 60~100 注1 B種 低圧機器 60~100 注1 C,D種 コンピュータ,計装機器 60 注1 C種 B種,C種,D種接地工事の各接地分岐線導体断面積表4-2,表4-3よ りその系統の最大の接地線導体断面積のものを選定する。ただし,最低断面 積は 60 ㎜ 2 以上とする。 4 - 24 ⑵ 接地分岐線 ア A種接地工事 (ア) 高圧の場合の接地線の太さは次表による。 表4-1 高圧の場合の接地線の太さ 過電流しゃ断器の定格 断面積(㎜ 2) 100A以下 200 〃 400 〃 600 〃 1000 〃 1200 〃 (イ) イ 14 以上 14 〃 22 〃 38 〃 60 〃 100 接地母線,避雷器及びその他の場合 14 ㎜ 2 以上。 B種接地工事 表4-2 B種接地工事の接地分岐線の太さ(電技解釈第20条) 変圧器一相分の容量 接地線の太さ 100V級 200V級 400V級 5kVA 以下 10kVA 以下 20kVA 以下 10 〃 20 〃 40 〃 3.2 〃 20 〃 40 〃 75 〃 14 40 〃 75 〃 150 〃 22 〃 60 〃 125 〃 250 〃 38 〃 75 〃 150 〃 300 〃 60 〃 100 〃 200 〃 400 〃 60 〃 175 〃 350 〃 700 〃 100 〃 注1 2.6 mm 以上 ㎜2以上 「変圧器一相分の容量」とは,次の値をいう。 ⑴三相変圧器の場合は,定格要領の1/3の容量をいう。 ⑵単相変圧器同容量の△結線又はY結線の場合は,単相変圧器の一台分 の定格容量をいう。 2 単相3線式 100/200Vの場合は,200V級を適用する。 4 - 25 ウ C種,D種接地工事 表4-3 C種及びD種接地工事の接地線の太さ 低圧電動機及びその金属管等の接 地 200V級 400V級 電 動 機 電 動 機 エ その他のものの接地 (配線用遮断器等の 定格電流) 2.2kW 以下 3.7kW 以下 30A以下 1.6mm 3.7 〃 7.5 〃 50 〃 2.0 〃 7.5 〃 18.5 〃 100 〃 5.5 ㎜2以上 22 〃 45 〃 150 〃 8 〃 30 〃 55 〃 200 〃 14 〃 37 〃 75 〃 400 〃 22 〃 ― ― 600 〃 38 〃 ― ― 1000 〃 60 〃 ― ― 1200 〃 100 〃 以上 その他の機器の接地工事 表4-4 その他の接地工事の接地分岐線の太さ 断面積(㎜2) 系統名 コンピュータ,無停電電源装置, 直流電源装置 監視盤,操作盤,計装盤, シーケンサ,補助継電器盤, 中継端子盤,電力変換盤 機側操作盤,計装機器 3 接地線の太さ 22 以上 14 〃 3.5 〃 接地工事の施工方法 図面又は特記仕様書に記載のない場合は次による。 ⑴ A種及びB種接地工事の施工 ア 接地極の埋設は,原則として監督員の立会いを受ける。 イ 接地極は,なるべく湿気の多い場所でガス,酸等による腐食のおそれのない場所を 選び,接地極の上端が地下 0.75m以上の深さに埋設する。 ウ 接地線と接地する目的物及び接地極との接続は,電気的及び機械的に堅ろうに施工 するものとし,極板は原則として地面に垂直になるよう埋設するものとする。 エ 接地線は地下 0.75mから地表 2.0mまでの部分を硬質ビニル電線管又はこれと同等 以上の効力及び強さのあるもので覆うとともに施工後の地盤の沈下による断線を防止 する。 4 - 26 オ 接地線は,接地すべき機械器具から 0.3m以内の部分を除き,電線管等に収めて外 傷を防止する。 カ 接地線に人が触れるおそれのある場所で鉄柱のような金属体に沿って施設する場合 は,接地極を地中でその金属体から1m以上離して埋設する。 キ ⑵ 避雷針用引下導線を施設してある支持物には,接地線を施設してはならない。 C種及びD種接地工事の施工 ア 前項アによる。 イ 接地を施す目的物と接地極との接続に用いる接地線は,金属管配線,金属ダクト配 線,バスダクト配線,可とう電線管配線,金属線及び配線,フロアダクト配線等のボ ンディングが施されており,電気的及び機械的に連結している場合は,これに代える ことができる。 ⑶ 機器の個別接地 次の機器の接地は,原則として個別に行なう。 ア 避雷器 イ 計装機器類 ウ コンピュータ及び周辺機器類 エ 接地断路器 オ 屋外の鉄柱や水銀灯類で落雷を受ける可能性のあるもの。 ⑷ その他 ア 規定の接地抵抗値を得られない場合は,補助接地極等を使用する。 イ 高圧ケーブル及び制御ケーブルの金属遮へい体は,配電盤側又は機器側の1箇所で 接地する。 ウ 計器用変成器の2次回路は原則として配電盤側接地とする。 エ 接地線は,電力ケーブル,制御ケーブル等となるべく離隔する。 オ 接地導線と被接地工作物,接地導線相互の接続は,はんだ揚げ接続をしてはならな い。 カ 接地幹線はマンホール,ハンドホール内及び分岐箇所において,その種別の表示を する。 キ 接地極間の相互の影響が極力小さくなるような間隔にする。特に,ボーリング工法 の場合は影響範囲が広くなるため監督員と協議の上決定する。 4 - 27 4 各接地と避雷針,避雷器の接地との離隔 接地極及びその裸導線の地中部分は避雷針,避雷器の接地極及びその裸導線の地中部分 と 2m以上離す。 5 接地極位置等の表示 ⑴ 接地種別,接地極の埋設位置,深さ,埋設年月日を明示する標柱又は表示板を接地極 の埋設位置近くに設置する。 ⑵ 標柱は,コンクリート製(8㎝×8㎝×30 ㎝以上)とし,モルタルにて根巻きをして 表示板を取付ける。 ⑶ 表示板は標準として黄銅板製 1.0 ㎜以上の厚みのものに文字を刻記し防食加工する。 また,アクリル製板に文字を裏ぼりしたものでよい。 6 接地端子箱 接地端子箱は図面又は特記仕様書により,各種接地極及び試験極端子台を設ける。 4 - 28 第8 1 避雷針工事 位置 ⑴ 準拠規格 JIS A-4201 2 避雷針 突針取付 ⑴ 突針を突針支持金物に取付けるときは十分に締付けて取付ける。 ⑵ 突針と導線との接続は,導線を圧着端子又は差込み穴に差込んでねじ止めし,堅固に 締付ける。 ⑶ 突針支持金物及び取付け金具は,防水に注意して風圧等に耐えるように堅固に取付け る。 3 布設方法 ⑴ 導線は断面積 38 ㎜2以上の銅より線又は銅単線とする。 ⑵ 導線の支持は銅又は黄銅製の止め金具を使用して堅固に取付ける。 ⑶ 導線はその長さが最も短くなるように施設する。やむを得ずわん曲する場合は,その 曲げ半径を 20 ㎝以上とする。 ⑷ 導線を垂直に引下げる部分は,約1mごとに,また水平に布設する部分は 0.6mごと に堅固に取付ける。 ⑸ 導線には接地抵抗測定用として,導線接続器を設ける。 なお,腐食しやすい場所に設置する導線接続器は硬質ビニル製の気密なボックスに収 める等の防護装置を設ける。 ⑹ 導線が地中にはいる部分その他導線を保護する必要のある箇所には,SUS管(非磁 性),硬質ビニル電線管等を使用して地上 2.5m,地下 0.75m以上の部分を保護する。 ⑺ 導線の途中接続はなるべく避け,やむを得ず接続する場合は次による。 ア 圧着接続は使用導線に適した接続端子を用い,これを所定の工具で完全に圧着接続 する。 イ 4 導線接続器を使用する場合は,堅固にボルト又はねじで締付ける。 接地極 接地極等は「第3章 第5 1,2」に準ずる。 4 - 29 第9 特殊場所工事 1 粉じん危険場所 ⑴ 粉じん危険場所及び粉じんの種類は,図面又は特記仕様書による。 ⑵ 粉じん危険場所の工事は,労働安全衛生総合研究所の工場電気設備防爆指針(粉じ ん防爆)による。 2 ガス蒸気危険場所 ⑴ ガス蒸気危険場所及びガスの種類は,図面又は特記仕様書による。 ⑵ ガス蒸気危険場所の工事は,労働安全衛生総合研究所の工場電気設備防爆指針(ガ ス蒸気防爆)による。 3 危険物等貯蔵場所 ⑴ 危険物等貯蔵場所及び貯蔵物は,図面又は特記仕様書による。 ⑵ 危険物等貯蔵場所の工事は,「危険物の規制に関する政令」及び「同規則」によるほ か「1,2」に準ずる。 4 腐食性ガスのある場所 腐食性ガスのある場所又は発生するおそれがある場所は,図面又は特記仕様書による。 4 - 30 第 10 関連工事 1 塗装工事 ⑴ 準拠規格 ⑵ JIS H-8641 溶融亜鉛めっき JIS K-5633 エッチングプライマー 図面又は特記仕様書に記載のない場合は次による。 ア 各種機材のうち,次の部分を除きすべて塗装を行う。 (ア) コンクリートに埋設されるもの (イ) 溶融亜鉛めっき面 (ウ) アルミニウム,ステンレス,銅,硬質ビニル製等の特に塗装の必要が認められな い面 (エ) イ 特殊な表面仕上げ処理を施した面 塗装は,図面又は特記仕様書によるほか,施工時に行う塗装は次による。 (ア) 塗装の素地ごしらえ a 鉄面は,汚れ,付着物及び油類を除去し,ワイヤブラシ,サンダ等でさび落と しを行う。 b 亜鉛めっき面は,汚れ,付着物及び油類を除去し,原則として化学処理(エッ チングプライマ)を行う。 (イ) 塗装は素地ごしらえの後に行ない,塗装箇所の塗料の種別,塗り回数は,原則と して次表による。 工程 塗料名 塗り回数 (回) 標準膜厚 (μ/回) 塗布量 (g/㎡/回) 下塗り エポキシ樹脂塗料 2 60 220以上 中塗り 〃 1 40 180 〃 上塗り ポリウレタン樹脂塗料 1 25 130 〃 亜鉛めっき鋼管(板)については,下塗りを省略することができる。ただし,エ ッチングプライマ等の下地処理後,中塗り,上塗りを行う。 (ウ) めっき又は塗膜のはがれた箇所は,補修を行う。ただし,コンクリート埋込み部 分は,この限りではない。 4 - 31 ウ 塗装色については,原則として次による。 設置場所 配管,ダクト,プルボックス, 金属製の支持金物架台 屋内設置 7.5BG6/1.5 57-60C 淡青 屋外設置 5BG 5/2 55-50D 淡青 ― 10GY 6/6 39-60L 緑 電気室,制御室 床 ⑶ 塗装色 日本塗料工業会色 表番号 塗装箇所 その他 ア 高温,薬品等に対する特殊な塗装は別途指示する。 イ ステンレス鋼管(板)で,特に仕上塗装を指示するものはエッチングプライマ等の 下地処理後,上塗り施工する。ただし,上塗りは隣接部の塗装に適合させる。 ウ ライン生産される小型汎用規格機器のうち,当局塗装仕様によりがたい場合は,監督員 の承諾を得たのち,当該工場規程の塗装を行うことができる。ただし,仕上色は監督員が 指示する。 エ 鉄鋼製品に防食の目的で施す高濃度溶融亜鉛めっきについては,JIS H-8641 に基 づく HDZ55 を標準とし,施工時にあたっては原則として塗装はすべて省略できるもの とする。 オ 2 金属材料以外の色合せのための仕上塗装は,別途指示する。 仕様の準用 特に指定する場合を除き本工事に関連する他の工種の工事については,それぞれの工事 一般仕様書等に準ずる。 3 コンクリート打設 ⑴ コンクリート打設は,図面又は特記仕様書によるものとし,配合計画書,及びコンク リート4週強度試験成績書を提出する。ただし,施工数量が少量(おおむね5m3以下) の場合は,次の場合を除き強度試験成績書は省略できる。 ア 自家発電設備等の重要な施設 イ 監督員が特に指定したもの 4 - 32 ⑵ 基礎工事コンクリート仕様は,次表による。 種別 コンクリート 設計基準強度 σ28(N/mm2) スランプ (±2.5) (mm) 粗骨材 最大寸法(mm) 備考 鉄筋コンクリート 21 12 40 自家発,主変圧 器,GIS 基礎等 18 12 40 制御室ピット 築造等 18 12 25 現場盤基礎 無筋コンクリート 4 アクセスフロア工事 ⑴ 準拠規格 JIS H-5302 ⑵ アルミニウム合金ダイカスト 床板 ア アルミニウム合金ダイカスト(ADC12)又は,同等以上の強度を有する 450 ㎜×450 ㎜以上の寸法とし,静電気帯電防止タイル張りとする。 イ パネルの耐荷重は 3000N(300 ㎏)とし,緩衝材,シート及び支柱を含めた変形量 は 4.0mm 以下とする。 ⑶ 支持脚(スタンド) ア 支持脚は,高さの調整が可能なもので,その高さは 400 ㎜を標準とし,建築の床面 に合せる。 イ ⑷ 支持脚は,高さ調整後完全に固定できるようにする。 アクセスフロアを設置する部屋すみのボーダ部は無筋コンクリート又は木材質系材料 を使用して,床面を合わせ,床板と同質,同色の静電気帯電防止タイル仕上げを行う。 なお,コンクリート仕上げを行う場合は,アングル等で補強する。 4 - 33 施工参考図(1/6) スタンド盤コンクリート基礎 ベースプレート 50 無筋コンクリート 200 M12 SUS アンカボルト×4 スタンド盤鋼製基礎 ベースプレート [形鋼 150×75 機械架台歩廊 150 L 形鋼 50×50×4t M12 SUS ボルト×4 400mm 施工参考図(2/6) 自立盤コンクリート基礎 50 200 150 無筋コンクリート M12 SUS アンカボルト×4 50 200 150 施工参考図(3/6) 盤据付詳細図〔鋼製床〕 ピットカバ-縞鋼板 4.5t 平鋼 25×4.5t 5枚に 1 枚は落込取手を設ける 平鋼 25×4.5t アンカ M12 帯電防止ビニルシート SGP 65A [形鋼 100×50 L形鋼50×50×4t 平板鋼 200×200×6t 重量盤鋼製架台平面図 SGP 100A [形鋼 150×75 補強桁 平板鋼 200×200×6t B 間隔Bが 2000mm を超える場 合は中間支持設ける。また,チ ャンネルベースをすべて受ける 800mm 以下 (支持脚) 軽量盤鋼製架台平面図 ように補強桁を設ける。 SGP 80A [形鋼 125×65 平板鋼 200×200×6t 1200mm 以下 施工参考図(4/6) 盤据付詳細図〔ピット床〕 L形鋼 30×30×3t L形鋼 50×50×4t 防塵塗装 丸鋼 9×300 間隔 1.2m 以内 アンカM12 帯電防止ビニルシート 無筋コンクリート 重量盤鋼製架台平面図 SGP 100A [形鋼 150×75 平板鋼 200×200×6t 800mm 以下 軽量盤鋼製架台平面図 SGP 80A [形鋼 125×65 平板鋼 200×200×6t 1200mm 以下 施工参考図(5/6) 盤据付詳細図〔フリーアクセスフロア〕 アルミダイキャスト製 帯電防止タイル貼り 帯電防止タイル貼り L形鋼 50×50×4t 平 形 鋼 SUS25 × 支持架台 丸棒 9×300 無筋コンクリート 帯電防止ビニルシート 施工参考図(6/6) 第5章 試験及び検査 目次 第1 共通事項····························································· 5-1 1 試験及び試験体制····················································· 5-1 2 試験及び検査の種類··················································· 5-1 3 費用の負担··························································· 5-1 第2 試験及び検査························································· 5-2 1 確認検査····························································· 5-2 2 部分検査····························································· 5-2 3 工場検査····························································· 5-2 4 現場搬入検査························································· 5-3 5 現場試験····························································· 5-3 6 官庁検査····························································· 5-4 7 完成検査····························································· 5-5 第5章 第1 試験及び検査 共通事項 1 試験及び試験体制 請負者は,試験及び検査(確認も含む。以下同じ)に必要とする資機材並びに労務等を 提供し、試験及び検査が迅速,かつ,円滑に実施できるように必要な体制を整えなければ ならない。 2 試験及び検査の種類 試験及び検査の種類は次のとおりとする。 3 ⑴ 確認検査 ⑵ 部分検査 ⑶ 工場検査 ⑷ 現場搬入検査 ⑸ 現場試験 ⑹ 官庁検査 ⑺ 完成検査 費用の負担 試験及び検査に要する費用は,請負者の負担とする。 5 - 1 第2 試験及び検査 1 確認検査 工事等の施工の途中において特に必要と認めた場合に当該工事等について行うものとし, 検査方法は部分検査に準ずる。 2 部分検査 部分検査は,請負者から部分検査申請書が提出されたときに,当該工事の既済部分につ いて行う。 部分検査の対象は,次のとおりである。 ⑴ 「機器材料搬入リスト」により確認したものについて次の検査を行う。 ア イ 書類に基づく検査 (ア) 設計図書及び承諾図書に基づく仕様,性能等の確認 (イ) 各種試験成績書に基づく仕様,性能等の確認 現場における検査 外観,構造,寸法,数量,組立状態等の検査 ⑵ 現場施工完成(一部施工を含む)したものを対象とする場合,前項の他,次の検査を 行う。 ア 据付,施工状態等の検査 イ 性能検査 性能,機能の検査(5現場試験における試験成績書により省略することができる) ⑶ 部分検査対象機器で現地の事情等で搬入できない主要機器類で,工場検査等を行い監 督員による検査が完了したものは,前項1は省略し工場検査等時に提出した書面及び検 査成績書によることができる。 なお,この場合は,機器材料保管通知書を提出する。 3 工場検査 「工場検査実施基準」に基づき実施する。 5 - 2 4 現場搬入検査 工事現場に搬入する機器,材料は,「機器材料搬入リスト」を提出し,監督員の確認を 受ける。機器材料搬入検査対象は,主要機器及び主要材料とする。この場合,主要機器に ついては,工場検査等が完了したものでなければならない。 工場検査時に指摘事項等があったものについては,その処置完了の確認ができる書類等を 添付し提出する。また,監督員の指示する材料については,各種試験成績書等により仕様 の確認を受ける。必要に応じ,公的機関による検査試験成績書,合格証書等の書類(写し) を添付し提出する。ただし,軽易な材料については,搬入検査を省略する。 5 現場試験 現場試験は,当該工事で施工される据付,組立,加工,調整等の部分について行う試験 であり,単体試験と組合せ試験とからなる。 「単体試験」とは,据付完了後の機器単体(材料を含む)動作確認,調整及び試験をいい, 「組合せ試験」とは,機器間(材料も含む)の良好な動作等を確認するために行う各種試 験のことをいう。 現場試験は,次の項目について行う。 ア 電気設備に関する技術基準を定める省令,内線規程その他関連法令,規格等に抵触 する箇所の有無 イ 設計図書との相違の有無 ウ 材料及び機器の取付数,取付位置及び取付方法等の良否 エ 保安上支障を生ずるおそれのある箇所の有無 オ 据付後行う試験として次の項目を行う。 (ア) 外観,据付状態の点検 (イ) 絶縁抵抗試験 (ウ) 保護継電器試験 (エ) 各種保護装置の動作確認 (オ) 各種制御機器(モジュール等)の動作チェック (カ) 接地抵抗試験 (キ) ケーブルチェック (ク) 母線,渡り線チェック (ケ) 電圧,相回転の確認 5 - 3 6 (コ) 導通試験 (サ) 零調整,スパン調整試験 (シ) 配管漏洩,圧力試験 (ス) 中央又は関連する他の機器との試験 (セ) シーケンス試験,調整,各種インターロック試験 (ソ) 計装機器のループ試験 (タ) 官庁立会試験 (チ) 発電装置の動作試験,調整,騒音測定等 (ツ) 摸擬負荷による各種調整,試験 (テ) 耐圧試験 (ト) 想定される異常時の動作状況確認 (ナ) その他必要とする性能試験及び各種調整 官庁検査 ⑴ 工事対象物が電気事業法その他関係法令に基づき監督官庁の使用前検査を行う必要の あるものは,請負者の責務において受検に協力する義務を負うものとする。 ⑵ 受検にあたっては,事前に必要な資料を準備するとともにその順序,方法,人員配置 及び分担等について監督員と十分打合せを行う。 なお,受検当日の予定については,あらかじめ監督員の指示による。 5 - 4 7 完成検査 完成検査は,請負者から完成検査申請書が提出されたときについて行う。また,当該工 事の部分検査及び確認検査において検査した部分を含む完成したすべての工事等につい て行う。 ⑴ 書類に基づく検査 ア 設計図書,承諾図書及び工場検査試験成績書に基づく仕様,性能等の確認 イ 現場試験成績書に基づく仕様,性能等の確認 ウ 完成図書の検査 ⑵ 現場における検査 ア 外観,構造,寸法,数量,組立,据付,施工状態等の検査 イ 性能検査 性能,機能の検査(第5条現場試験における試験成績書により省略することができ る) 5 - 5 第6章 電気設備機器等の選定 目次 電気設備機器等の製作者登録················································· 6-1 第6章 電気設備機器等の選定 電気設備機器等の製作者登録 当局の発注する水環境保全センター又はポンプ場の電気設備工事において使用する電気機 器,及び装置(以下「電気機器及び装置」を機器等という)は,別途「機械・電気設備機器 等の製作者指定名簿」に機器等の名称の区分ごとに登録している製作者の製品を使用するも のとする。ただし,設備の機能確保等のため,やむを得ず使用しなければならない時は,事 前に申請し承諾を得て製作する。 6 - 1 2001年 6月 初版 2002年 7月 改訂 2003年 8月 改訂 2004年 6月 改訂 2006年 4月 改訂 2008年11月 改訂
© Copyright 2024 ExpyDoc