ActiveImage Protector - ネットジャパン

ActiveImage Protector 3.5 for Hyper-V with SHR による
Hyper-V Server 2012 R2 ホストのバックアップと仮想マ
シンの個別復元
第 2 版 - 2014 年 7 月 7 日
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本ソフトウェアと付属ドキュメントは株式会社ネットジャパンに所有権および著作権があり
ます。
概要
本ガイドは、ActiveImage Protector for Hyper-V with SHR を使用しての、Hyper-V Server 2012
R2 ホストに対する以下の操作に関する情報を提供します。

インストール

Hyper-V Server へのリモート接続

Hyper-V Server ホストのバックアップ

仮想マシンの個別復元
このガイドは情報提供のみを目的としており、明示あるいは黙示に関わらず、本ガイドに関して
またはそれに含まれる情報について、株式会社ネットジャパンはいかなる責任も負わないものと
します。
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目次
概要 ................................................................................................................................................ 1
1.
ActiveImage Protector のインストール .................................................................................... 3
1.1.
Hyper-V Server への ActiveImage Protector のインストール............................................. 3
インストール手順.............................................................................................................. 3
1.2.
管理用コンソール(ActiveImage コンソール)のインストール ........................................ 7
インストール手順.............................................................................................................. 7
2.
ActiveImage Protector を使用したバックアップ .................................................................... 12
2.1.
Hyper-V Server の ActiveImage エージェントへのリモート接続 ..................................... 12
操作手順.......................................................................................................................... 12
2.2.
バックアップ イメージ ファイルを作成 ........................................................................ 16
操作手順.......................................................................................................................... 16
3.
バックアップ イメージ ファイルから仮想マシンを個別に復元............................................ 23
3.1.
仮想マシンを起動できる状態で復元(シームレス ホット リストア)........................... 23
操作手順.......................................................................................................................... 24
3.2.
仮想マシンを復元 ............................................................................................................ 32
操作手順.......................................................................................................................... 32
2
1. ActiveImage Protector のインストール
1.1. Hyper-V Server への ActiveImage Protector のインストール
インストール手順
1.
ActiveImage Protector の製品メディアを、Hyper-V Server が構成されているコンピューター
の光学ドライブに挿入します。
2.
コマンド プロンプトから製品メディア上の[Launch.exe]を実行します。
3
3.
以下のセットアップ ランチャーが表示されますので、[セットアップ]をクリックします。
4
4.
以下のインストーラーが起動します。ウィザードの指示に従ってインストールを進めてくだ
さい。
ここではセットアップ タイプで[標準]を選択してインストールを行った前提とします。
5
5.
インストールが終了したらシステムの再起動を行ってください。
これで Hyper-V Server へのインストールは終了です。
6
1.2. 管理用コンソール(ActiveImage コンソール)のインストール
ActiveImage Protector のコンソールは Hyper-V Server 上では起動することができません。HyperV Server 上の ActiveImage Protector を管理するには、別のホスト コンピューターに構成した管
理用コンソール(ActiveImage コンソール)から行う必要があります。
ここでは、Windows 8.1(64 ビット版)に Desktop Edition のインストーラーから ActiveImage コ
ンソールを構成します。
インストール手順
1.
ActiveImage Protector の製品メディアを、コンピューターの光学ドライブに挿入します。
2.
製品メディアから[Launch.exe]を実行します。
7
3.
以下のセットアップ ランチャーが表示されますので、[セットアップ]をクリックします。
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4.
以下のインストーラーが起動します。ウィザードの指示に従ってインストールを進めてくだ
さい。
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ActiveImage コンソールを使用してリモート ホストの ActiveImage エージェントに接続する
ためには、セットアップ タイプで[カスタム]を選択し[リモート コンソール]機能をイ
ンストールする必要があります。
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ここでは ActiveImage エージェントのチェックを外し、リモート コンソールにチェックをし
てインストールを行います。
5.
管理用コンソール(ActiveImage コンソール)とリモート接続に必要なファイアウォール設定
が構成されます。
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2. ActiveImage Protector を使用したバックアップ
2.1. Hyper-V Server の ActiveImage エージェントへのリモート接続
Hyper-V Server の ActiveImage エージェントを操作するために、管理用 ActiveImage コンソール
からリモート接続をします。
操作手順
1.
ActiveImage コンソールを起動します。
2.
コンソール左下部の[接続リスト]タブをクリックします。
12
3.
接続先リストが左ペインに表示されます。この時点ではリストには何も表示されません。
4.
接続先リスト上で右クリックをするとコンテキストメニューが表示されます。
13
5.
[コンピューターの作成]をクリックすると以下のように「新しいコンピューター」が作成
されます。
接続先となるコンピューターの IP アドレスを入力します。
6.
作成したコンピューターを右クリックし、コンテキストメニューから[接続]をクリックし
ます。
7.
以下のダイアログが表示されますので、接続に必要なユーザー名とパスワードを入力してく
ださい。
14
8.
接続に成功すると、以下のようにリスト表示が変わります。
コンピューターを展開すると、以下のように接続先コンピューターの情報を確認できます。
これで、ActiveImage コンソールを通じて、Hyper-V Server の ActiveImage エージェントを操作
することが可能になりました。
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2.2. バックアップ イメージ ファイルを作成
ActiveImage コンソールを通じて、Hyper-V Server のバックアップ イメージ ファイルを作成し
ます。
操作手順
1.
コンソール左下部の[操作パネル]タブをクリックします。
2.
[バックアップと復元]から[バックアップの作成]をクリックします。
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3.
[バックアップ作成ウィザード]が表示されます。
ActiveImage Protector fro Hyper-V with SHR はボリューム単位のバックアップのみが可能で
す。Hyper-V 仮想マシン(設定ファイルや仮想ディスクなどの必要なファイル)が含まれる
ボリュームをバックアップ対象として選択してください。
ここでは、Hyper-V のデフォルトのファイル保存先から変更がない前提とし、[C:¥]をバッ
クアップ対象とします。
17
4.
イメージ ファイル名とイメージの保存先を指定します。
ネットワーク共有フォルダーに保存する場合は、以下のダイアログが表示されます。
接続に必要なユーザー名とパスワードを入力して[接続確認]をクリックしてください。接
続確認に成功すると次のステップに進むことができます。
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5.
イメージ オプションを指定します。
バックアップ対象が Hyper-V Server なので重複データが多いことが予測されます。[重複排
除圧縮]を使用することで、イメージ ファイル サイズをより圧縮することができます。
6.
バックアップ タイプを選択します。
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[直ちにバックアップ]を選択すると、すぐにバックアップを開始できます。
[スケジュール バックアップ]を選択すると、バックアップを定期的に実行するためのスケ
ジュールを作成することができます。スケジュールは以下の 3 つのタイプから選択すること
ができます。
一回のみ:指定した日時に一度だけバックアップを実行します。
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週単位指定:週の指定した曜日と時間にバックアップを実行します。
月単位指定:月の指定した日と時間にバックアップを実行します。
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7.
確認が表示されます。
設定を確認し、変更箇所が無ければ[完了]クリックします。
[直ちにバックアップ]を選択した場合は、すぐにバックアップが開始されます。
[スケジュール バックアップ]を選択した場合は、指定した日時になるとバックアップが開
始されます。
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3. バックアップ イメージ ファイルから仮想マシンを個別に復元
バックアップ イメージ ファイルから仮想マシンを個別に復元することができます。復元は
Hyper-V Server のローカル コンピューター上で実行します。

バックアップ時に稼働中だった仮想マシンを復元する場合は、「ActiveImage Protector 3.5
SP4 のアップデート パッチ」を適用してから実行する必要があります。
3.1. 仮想マシンを起動できる状態で復元(シームレス ホット リストア)
バックアップ イメージ ファイルから仮想マシンを起動できる状態で復元することができます。
この操作では一つの仮想マシンのみ復元可能です。
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操作手順
1.
コマンドプロンプトで、インストール フォルダーから[AipReZoom.exe]を実行します。
24
2.
[仮想マシンの復元ウィザード]が表示されます。
[仮想マシンを起動した状態で復元する]を選択して次へ進みます。
3.
イメージ ファイルを選択します。
25
イメージ ファイルを選択すると[イメージ ファイルの詳細]に情報が表示されます。
4.
復元する仮想マシンを選択します。
復元完了後の通知と保存先を指定できます。ここではデフォルト設定のまま操作を進めま
す。
26
5.
確認が表示されます。
内容を確認して、変更箇所が無ければ[完了]をクリックします。
6.
[仮想マシンの復元]ダイアログが表示されます。
7.
起動可能な仮想マシン(シームレス仮想マシン)の準備ができると、以下のダイアログが表
示されます。
27
この時点で別マシンの Hyper-V マネージャーから Hyper-V Server へ接続すると、以下のよう
に表示されていることを確認できます。
このシームレス仮想マシンの設定を開き、上のダイアログのチェック項目を確認してくださ
い。[ネットワーク アダプターの構成]が構成エラーとなっているケースや、復元先のコン
ピューターで対応できない容量となっているとシームレス起動に失敗します。
設定確認後、全ての項目にチェックを入れるとシームレス起動が可能になります。
8.
[OK]をクリックすると以下のダイアログが表示されます。
28
この時点でシームレス起動を行わない場合でも、Hyper-V マネージャーからいつでも起動す
ることができます。
9.
シームレス起動を行うと、Hyper-V マネージャーでは以下のような状態となります。
[仮想マシン接続]でシームレス仮想マシンに接続することができます。
10. シームレス起動後もバックグラウンドでは復元処理が続行しています。
デフォルトでは、シームレス仮想マシンのパフォーマンスを優先させる I/O 設定となっていま
す。処理の状況に応じて[ReZoom I/O スロット]から I/O の割り当てを調整することができ
ます。
スライダーを左に移動:シームレス仮想マシンへの I/O 割り当てを優先させます。起動が遅い
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場合やパフォーマンスが低い場合に有効です。
スライダーを右に移動:シームレス起動後、復元処理を早く終了させたい場合に有効です。
11. 復元が完了すると切り替え処理が行われます。ここでは復元完了を通知する通知オプション
を有効にして処理を開始しましたので、以下のダイアログが表示されます。
このダイアログで[切り替えを行う]をクリックすると切り替えが実行され、切り替え後は
自動的に復元した仮想マシンから再開されます。[切り替えを行う]をクリックするまで、
シームレス仮想マシンを続けて使用することができます。
切り替えに伴い通常数十秒から 1 分程度アクセスが遮断されますので、メンテナンス時間を
設定して外部からのアクセスが少ない状態でこの操作を行うことを推奨します。
12. 切り替え終了後は自動的に復元された仮想マシンから再開されます。
復元した仮想マシンには[ReZoom SnapShot]というスナップショットが作成されます。こ
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れを適用することで、シームレス起動を行う前の状態から仮想マシンを実行することが可能
です。
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3.2. 仮想マシンを復元
バックアップ イメージ ファイルから仮想マシンを復元することができます。この操作では復元
中の仮想マシンから起動することはできませんが、複数の仮想マシンを同時に復元可能です。
操作手順
1.
コマンドプロンプトで、インストール フォルダーから[AipReZoom.exe]を実行します。
32
2.
[仮想マシンの復元ウィザード]が表示されます。
[仮想マシンを復元する]を選択して次へ進みます。
3.
イメージ ファイルを選択します。
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イメージ ファイルを選択すると[イメージ ファイルの詳細]に情報が表示されます。
4.
復元する仮想マシンを選択します。
復元完了後の起動と保存先を指定できます。ここではデフォルト設定のまま操作を進めま
す。
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5.
確認が表示されます。
内容を確認して、変更箇所が無ければ[完了]をクリックします。[完了]クリックすると
以下のダイアログが表示されます。
[はい]をクリックして処理を開始されることを推奨します。
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6.
[仮想マシンの復元]ダイアログが表示されます。
[ReZoom I/O スロット]により、復元処理に対する I/O の割り当てを調整することができま
す。処理中にホストへの I/O 割り当てを優先させたい場合は左へ移動させます。
7.
処理終了後、Hyper-V マネージャーから確認すると復元した仮想マシンは自動的に登録さ
れ、起動が可能な状態となっています。
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