住金FRC - 経済産業省

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資料
料
平成16年2月13日
経済産業省産業再生課
住金FRC㈱及びニチハマテックス㈱の
事業再構築計画のポイント
住金FRCの製造設備をニチハマテックスの工場敷地内に移転・集約し、両
社においてライン管理の一元化等を行い効率的な生産体制を構築すること
により、両社の収益力の向上を図る。
支援措置
政投銀の融資
①
住友金属工業
登免税の軽減
②
②増資
住金FRC
ニチハマテックス
①住金FRCの製造設備をニチハマ
テックスの工場の敷地内に移転・集
約し、両社の製造ラインを一元管理
することなどにより製造原価を低減
【生産性の向上】
・有形固定資産回転率が20.9%向上。
【財務内容の健全性】
・有利子負債/キャッシュフロー
・経常収支比率 100%以上
10倍以内
【事業革新】
・住金FRCの製造設備をニチハマテックスの工場の敷地内に移転・集約し、ラ
イン管理の一元化等を行うことにより、窯業系外装材製品1トンあたりの製造
原価を24.8%低減
【従業員の推移】
・250人→248人(2名減)(新規採用は6名)
・出向・解雇の予定はない。
様式第三
認定事業再構築計画の内容の公表
1.認定した年月日
2.認定事業者名
平成16年2月13日
住金エフアールシー株式会社、ニチハマテックス株式会社
3.認定事業再構築計画の目標
(1) 事業再構築に係る事業の目標
住宅産業においては、景気低迷もさることながら、右肩上がりの新設住宅着工戸
数をベースとした成長路線の終焉という構造的問題に直面しており、住宅関連業界
では厳しい企業間競争が続き、生き残りをかけての提携・再編・統合など合従連衡
さらには淘汰の動きが進むものと思われる。
こうした状況の中で、現在一部休止状態にある住金エフアールシー株式会社(以
下「FRC」という。)の窯業系外装材生産設備をニチハマテックス株式会社(以
下「マテックス」、2社合わせて「両社」という。)衣浦工場内へ集約することに
より、物流コスト等を削減し、遊休資産の有効活用及び人員の再配置など経営資源
を重点投入することにより収益構造の抜本的改善を図る。
また、同時にFRCは繰越損失を解消するため増資を行う。
(2)生産性の向上を示す数値目標
生産性の向上としては、
両社合算で、
平成 16 年度には平成 14 年度実績に比べて、
有形固定資産回転率を 20.9%向上させることを目標とする。
4.認定事業再構築計画の内容
(1)事業再構築に係る事業の内容
①中核的事業
「窯業系外装材の製造販売事業」
②選定理由
FRC及びマテックス両社は厚みが 16 ミリ以上の中高級品外装材の製造販売を行
っている。特に窯業系外装材の業界においてはハウスメーカーや建築主のニーズによ
り、窯業系外装材全体に占める中高級品外装材の出荷割合が年々増加しており、中高
級品へのシフトという傾向は今後も続くことが予想される。窯業系外装材事業は両社
の売上の 80%以上を占める中核的事業であり、今回の取組みにより両社の生産性向
上・収益力向上を図ることが可能となる。
③事業再構築に係る事業の内容
平成 16 年 6 月までにマテックス衣浦工場の窯業系外装材生産設備の一部を改造・
改築したうえで、FRCの保有する窯業系外装材生産設備のうち1ラインをマテック
ス衣浦工場内に移設するとともに新規の設備投資を行う。その際、FRCの窯業系外
装材生産設備の一部については廃棄を行う。平成 16 年 7 月より試運転を開始し品質
チェックを行った後、平成 16 年 9 月より本格稼働を開始する。
FRCにおいては繰越欠損金を解消するため平成 16 年 3 月に増資を行う。
また、両社の持つ経営資源の有効活用を行うことにより、技術面・作業面での合理
化やノウハウの共有化を目指す。
(事業の構造の変更:資本の相当程度の増加による中核的事業の開始、拡大又は能
率の向上)
・FRCが行う増資
増資額:100 百万円(予定)
増資前の資本金:200 百万円
増資後の資本金:300 百万円(予定)
増加する資本金:100 百万円(予定)
増資の方法:住友金属工業㈱による全額引き受け
増資予定日:平成 16 年 3 月
(事業革新)
FRCの窯業系外装材生産設備をマテックス衣浦工場内へ集約し、稼働率を
向上させ、かつ、両社の製造ラインを同一工場内に並列させ、ライン管理等の
一元管理や技術的な連携を行うことで製造原価を低減させるとともに物流を主
としたコストを削減する。
上記の取組みにより、両社合算で、窯業系外装材製品一単位(トン)当たり
の製造原価を、平成 14 年度に比べ平成 16 年度には 24.8%以上低減させること
を目標とする。
(2)事業再構築を行う場所の住所
兵庫県尼崎市東高洲町 4-1
(移転先:愛知県半田市州の崎町 2-10
住金エフアールシー株式会社
愛知県名古屋市中区錦 2-18-19
ニチハマテックス株式会社
本社
愛知県半田市州の崎町 2-10
ニチハマテックス株式会社
衣浦工場
平成 16 年 6 月移転予定)
(3)関係事業者
なし
(4)事業再構築を実施するための措置の内容
別表のとおり
(5)事業再構築の実施時期
事業再構築の開始時期及び終了時期
開始時期:平成 16 年 2 月
終了時期:平成 17 年 3 月
(6)事業再構築に伴う労務に関する事項
①事業再構築の開始時期の従業員数(平成 15 年 12 月末時点)
住金エフアールシー㈱
ニチハマテックス㈱
37名
213名
②事業再構築の終了時期の従業員数(平成 17 年 3 月末)
住金エフアールシー㈱
ニチハマテックス㈱
35名
213名
③事業再構築に充てる予定の従業員数
住金エフアールシー㈱
ニチハマテックス㈱
35名
213名
④③中、新規に採用される従業員数
6名
⑤事業再構築に伴い出向または解雇される従業員数
出向または解雇の予定はない。
(7)その他
該当なし
別表
事業再構築の措置の内容
措置事項
実施する措置の内容及びその実施する時期
期待する支援措置
事業の構造の変更
資本の相当程度の増加 ・FRCが行う増資
租税特別措置法第
による中核的事業の開
増資額:100 百万円(予定)
80 条の 2(認定事
始、拡大又は能率の向
増資前の資本金:200 百万円
業再構築計画等に
上
増資後の資本金:300 百万円(予定)
基づき行う登記の
増加する資本金:100 百万円(予定)
税率の軽減)
増資の方法:住友金属工業㈱による全額引き
受け
増資予定日:平成 16 年 3 月
事業革新
第2条第2項第2号ロ
FRCの窯業系外装材生産設備をマテックス
法第 34 条(日本
衣浦工場内へ集約し、稼働率を向上させ、かつ、 政策投資銀行の融
両社の製造ラインを同一工場内に並列させ、ライ 資)
ン管理等の一元管理や技術的な連携を行うこと
で製造原価を低減させ、また物流を主としたコス
トを削減する。
上記の取組みにより、両社合算で、窯業系外装
材製品一単位(トン)当たりの製造原価を、平成
14 年度に比べ平成 16 年度には 24.8%以上低減さ
せることを目標とする。