- 1 - 裁判所 の 処 置請 求 に 対する取 扱規 程 - 日本弁護士連合会

改正
平成二一年一二月
︵平成十八年三月三日会規第七十三号︶
裁判所の処置請求に対する取扱規程
︵目的︶
四日
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ればならない。
弁護士会は、第一項の規定により自ら処置請求に対処
するとき 又は 第六条第 一項の 規定により連合会 から 事案
の 送付 を 受け たと き は 、 次 条 に 規 定す ると ころ に よ り 、
その事案を調査しなければならない。
弁護士会は、前条第三項の調査を、弁護士会の定
︵弁護士会の調査︶
第三条
めるところ により常 議員会 ︵常 議員会を 設置 して いない
この規程は、刑事訴訟法第二百七十八条の二第五
項、同法第二百九十五条第四項又は刑事訴訟規則第三百
弁護士会にあって は、これに相当する機関を いう。以下
第一条
三条第二項の規定に基づ く裁判所の処置 請求︵以下﹁処
弁護 士会の役員又は委員会は、第三項の規定による調
ならない。
果及び処置についての意見を弁護士会に報告しなければ
弁護士会の常議員会は、第二項の規定による調査の結
査を遂げなければならない。
査を命じられたときは、遅滞なく調査を開始し、 その調
弁護士会 の役員又は委員会は、第一項の規定に よる調
ければならない。
れたときは、遅滞なく調査を開始し、その調査を遂げな
弁護士会の常議員会は、前項の規定による委嘱がなさ
かの委員会に命じなければなら ない。
同 じ 。︶ に 委 嘱 し 、 又 は 弁 護 士 会 の 役 員 若 し く は い ず れ
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置 請 求 ﹂ と い う 。︶ が あ っ た 場 合 に お け る 弁 護 士 会 及 び
日 本 弁 護 士 連 合 会 ︵ 以 下 ﹁ 連 合 会 ﹂ と い う 。︶ の 取 扱 要
領を定め、もって弁護人が弁護権を十全に行使すること
を 確保するとと もに、公平 、適正かつ迅速な裁判が行わ
れることを確保することを目 的とする。
︵裁判所から 弁護士会への処置請求︶
処 置 請 求の 対 象 の 弁 護 人で あ る 弁 護 士 ︵ 以 下 ﹁ 当
と認めたときは、速や かに、連合会に事案を 送付しなけ
弁護士会は、連合会が処置請求に対処することを相当
求に対処しなければならな い。
護 士 会 ﹂ と い う 。︶ は 、 次 項 の 場 合 を 除 き 、 自 ら 処 置 請
該弁護士 という 。︶の所属する弁護士会︵以下単に﹁
第二条
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査の結果及び処置について の意見を弁護士会に報告しな
認めるときは、その旨の決定をする。
前条第三項の調査は、当該弁護士、関係人、裁判所、
第六条第一項の 規定により 連合会 から 事案の 送付を 受け
規 定 に よ り 連 合 会 に 事 案 を 送 付 し た 場 合 を 除 く 。︶ 又 は
弁護士会は、処置請求があったとき︵第二条第二項の
検 察 官 そ の 他 の 者 に 対 して 陳 述 、 説 明 若 し くは 資 料 の 提
たときは、三か月以内に第一項の処置をし、又は前項の
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出を求め、又は公判調書その他の関係書類を検討するな
決定をするものとす る。ただし、事案が複雑なとき その
ければならない。
どの適宜の方法により行うものとする。
他特別の事情があるときは 、この限りで ない。
当該弁護士に助言又は勧告をすること。
弁護士会 は、次の各号に掲げる場合には、速や か
一
弁護士会に処置請求があったとき。
前条 第三項の規定による決定をしたとき。
の処置をしたとき。
前条第一項の規定により同項各号に掲げるいずれか
受け たとき 。
第六条第一項の 規定に より連合会 から 事案の 送付を
とき。
第二条第 二項の規定により連合会に事案を 送付 した
五
四
三
二
会に対する通知を要しない。
第一号の場合は裁判所、第二号及び第三号の場合は連合
その旨を文書により通知しなけ ればならない。ただし、
に、当該弁護士、連合会及び処置請求をした裁判所に、
第五条
︵弁護士会の通知︶
︵弁護士会の処置等︶
弁護士会は、前条の調査 の結果及び処置について
の意見に基づき、当該弁護士につき処置をすることを相
当と認めるときは、次に掲 げるいずれか又は各号の処置
一
当該弁護士について 懲戒の事由があると思料すると
をする。
二
きは、懲戒の手続に付し、弁護士会の綱紀委員会に事
案の調査をさせること。
弁護士会は、前項各号に掲げる処置をするときは、当
該弁護士に意見を述べる機会を 与えなければならない。
た だ し、 当 該 弁 護 士に その 機会 を 与え る 旨 の 通 知 が 到 達
しないときは、この限りで ない。
弁 護 士会 は 、 前 条 の 調 査 の 結 果 及 び 処 置 に つ いて の 意
見に基づき、当該弁護士につき処置しないことを相当と
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第四条
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2
弁護士会は、前項第四号 又は 第五号の規定により裁判
連合会は、前条第三項の調査 を、処置 請求に関す
︵連合会の調査︶
第七条
る 調 査 委 員 会 ︵ 以 下 ﹁ 委 員 会 ﹂ と い う 。︶ に 命 じ な け れ
所に通知する場合において 必要と認めるときは、裁 判
所の訴訟指揮につき是正を求める意見、検察官の訴
委員会は、前項の規定による調査の結果及び処置につ
い。
遅滞なく調査を開始 し、その調査を遂げなければならな
委員会は 、前項の 規定に よる調査を命じられたときは
ばならない。
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いて の意見を 連合 会に報告しなければならない。
前条第三項の調査は、当該弁護士、関係人、裁判所、
検 察 官 そ の 他 の 者 に 対 して 陳 述 、 説 明 若 し くは 資 料 の 提
出を求め、又は公判調書その他の関係書類を検討するな
どの適宜の方法により行うものとする。
連合 会は、前条の調査の結 果及び処置 に つ いて の
︵連合会の処置等︶
一
、二
きは、その旨及び事案の内容を弁護士会に通知するこ
当該弁護士について 懲戒の事由があると思料すると
当該弁護士に助言又は 勧告をすること。
する。
と認めるときは、次に掲げるいずれか又は各号の処置を
意見に基づき、当該弁護士につき処置をすることを相当
第八条
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訟 活 動 に 関 す る 意 見そ の 他 の 意 見 を 付 す こ と が で き
る。
︵裁判所から連合会 への処置請求︶
連合会は、処置請求があったときは、次項の場合
を除き、速や かに、弁護士会に事案を送付しなけ ればな
らない。
連合会は、次に掲げる場合には、自ら処置請求に対処
す る こ と がで き る 。 こ の 場 合 に お いて は 、 あら か じ め 、
その他連合会が処置請求に対処することを相当と認
わ たるとき。
当該弁護士が複数であり、かつ、弁護士会が複数に
弁護士会の意見を聴かなけ ればなら ない。
一
二
めたとき。
連合会は、前項の 規定に より連合会が自ら処置 請求に
対処するこ とを相当と 認めたとき 又は第二条第二 項の規
定により弁護士会から 事案 の送付を 受け たときは、次条
2により、 その 事案を調査 しなければ な
に規定するところ
らない。
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第六条
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3
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2
と。
一号の場合は裁判所、第二号及び第三号の場合は弁護士
連合会に処置 請求 があっ たとき。
会に対する通知を要しない。
一
連合会は、前項各号に掲げる処置をするときは、当該
弁 護 士に 意 見を 述べ る 機会 を 与え なけ れ ば なら な い。 た
連合会は、前項第四号又は 第五号の規定により裁判所
前条第三項の規定による決定をしたとき。
の処置をしたとき。
前条第一項の規定により同項 各号に掲げるいずれか
を 受け たと き 。
第二条第二項の 規定により弁護士会から 事案の送付
たとき。
第六条第一項の規定に より弁護士会に事案を送付し
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弁 護 士会 は 、 第 二 条 から 第五 条 まで の 規 定 に 関 し
則
この規程は、平成十八年四月一日から施行する。
附
定めることができる。
連 合 会 は 、 第 六 条 か ら 前 条 まで の 規 定 に 関 し て 規 則 を
て 定めを置 くこと がで き る 。
第十条
︵規則等への委任︶
関する意見その他の意見を付すことができる。
訴訟指揮につき是正を 求める意見、検察官の訴訟活動に
に通知する場合 において 必要と認めるときは、裁判所の
五
四
三
二
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だ し、 当 該 弁 護 士に その 機 会 を 与え る 旨 の 通 知 が 到 達 し
ないときは、この限りでない。
連合会は、前条の調査の結果及び処置についての意見
に基づき、当該弁護士につき処置しないことを相当と 認
めるときは、その旨の決定をする。
連合会は、第六条第二項の規定により自ら処置請求に
対処するとき又は 第二条第二項の規定により弁護士会か
ら 事案の 送付を 受け たと き は 、 三 か 月以 内に 第 一項の処
置をし、又は前 項の決定をするものとする。ただし、 事
案が複雑なときその他特別の事情があるときは、この限
りで ない。
第一項の処置をし、又は第三項の決定をしたと き は、
連合会の会長は、その旨を 理事会に報告しなければなら
ない。
︵連合会の通知︶
連合会は 、次の 各号に 掲げる場合には 、速や かに
当該弁護士、弁護士会及び処置請求を した裁判所に、そ
の旨を文書により通知しなければならない。ただし、第
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附
則︵平成二一年一二月四日改正︶
第一条の改正規定は、平成二十一年十二月四日から施行
し、平成十九年十二月二十六日から適用する。
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