第24回 京都府理学療法士学会 『“つなぐ”理学療法』 日時:平成26年1月19日(日) 10:00~17:00(受付開始9:20) 会場:京都市呉竹文化センター 後援:京都府・京都市 ごあいさつ 第 24 回京都府理学療法士学会 学会長 池添 冬芽 (京都大学大学院) このたび、 「 “つなぐ”理学療法」というテーマで第 24 回京都府理学療法士学会を開催する運びとな りました。 今回の京都学会のコンセプトは「女性のパワーの結集」すなわち「女性パワーを“つなぐ”」です。 学会の講演講師や司会・座長、準備委員も運営委員もすべて女性で行うという京都学会では初めての試 みです。 日本理学療法士協会の会員数は8万5千人を超え、毎年 1 万人を超す理学療法士が誕生しています。 若い世代の理学療法士の増加とともに、女性の理学療法士が増え、会員の4割は女性となっています。 しかしながら、京都府理学療法士会の士会組織をみてみますと、理事 13 名のうち女性は2名のみ、さ らに部長レベルでも各部の部長 11 名のうち女性は1名のみという現状にあります。そこで、本学会で は準備委員や運営委員、座長や講演司会などはすべて女性の士会員にお願いすることとし、女性PTの 力を結集して、士会の重要なイベントである京都学会を盛り上げていきたいと考えました。 本学会における2つの講演は学会テーマ「“つなぐ”理学療法」をキーワードとして、次世代につな げていきたいテーマを取り上げました。まず、特別講演は多くの臨床場面で直面する問題である嚥下障 害について、巨島文子先生にご講演いただきます。また教育講演では、欧米と比較して我が国ではまだ 普及が遅れているウイメンズヘルスに対する理学療法について、田舎中真由美先生に講演していただき ます。 シンポジウムは「地域包括ケアにおける連携のあり方」というテーマで理学療法士、作業療法士、看 護師、介護支援専門員として、それぞれ最前線で活躍されている 4 名の女性シンポジストの先生方と「地 域連携」や「他職種連携」について考えてみたいと思います。 また、学会オプション企画(ウイメンズおもてなし企画)として、ハンドマッサージの無料体験など も行っておりますので、是非こちらにもお立ち寄りいただけたらと思います。 それでは、皆様の多くの参加を、準備委員一同、心よりお待ちしております。 ご案内 ■ 参加者へのお知らせ 参 加 費 会員 2,000 円、会員外 5,000 円、学生 1,000 円 (会員とは、日本理学療法士協会会員を指します) 受 付 午前 9 時 20 分より開始します。記帳台に用意してあります「参加登録票」 をご記入の上、受付にお越しください。 駐 車 場 駐車場はございません。公共の交通機関をご利用ください。 携帯電話等 講演・発表会場内での写真・ビデオ撮影はお断り致します。 携帯電話のご使用はご遠慮ください。 学会オプション企画 1階の休憩スペースで下記の“ウイメンズおもてなし企画”を行って おりますので、是非ご利用ください。 ①ハンドマッサージ無料サービス(11:30~13:20 のみ実施) :パラフィンパック後に ハンドマッサージを行います。所要時間は約 10 分です。 ②コーヒーおよびお菓子の販売:障がいのある方の就労支援ネットによる活動に協力 する目的で、コーヒーやお菓子の販売を行います。 参加者休憩室 1階の和室を参加者休憩室としてご利用いただけます。 会場内での飲食 第1会場および第2会場内での飲食は禁止となっておりますので、飲食の際は会場 外の休憩スペースや1階の和室をご利用ください。 親子室および保育室 会場には小さな子供さんと一緒に講演を聞くことができる親子室や休憩す るための保育室があります。ご利用を希望される方は受付にお声かけください。 小児ネットワーク寄り合い 小児ネットワークでは昼休みに1階和室での寄り合いを予定しています。ネットワ ークに登録していない方でも、興味のある方はどなたでもお越しください。 ■ 単位・ポイント認定について ・新人教育プログラム単位および認定・専門理学療法士取得ポイント申請は 9:20~10:00 の間に単位・ ポイント申請コーナーにお越し下さい。指定時間外の申請は受け付けることができません。 ・単位・ポイント申請には日本理学療法士協会の会員証が必要となります。会員証の提示がない場合は 煩雑な作業を行って頂くこととなります。 【新人教育プログラムの単位】特別講演の受講によってC-4単位が認定されます。 【認定・専門理学療法士取得ポイント】都道府県主催学会参加ポイントが認定されます。 演題発表要項 ■ 1. 座長へのお知らせ 担当セッションの開始時刻 30 分前までに座長受付にて参加確認をお済ませの上、担当セッショ ン開始 10 分前までに次座長席におつきください。 2. 一般演題発表は発表時間 7 分以内、 質疑応答は 3 分以内です。 担当セッションの進行に関しては、 全て座長に一任致します。必ず予定時間以内に終了してください。 ■ 1. 演者へのお知らせ 発表形式は全て PC プレゼンテーションとします。 PC の持ち込みは認めておりません。発表データは Microsoft PowerPoint2003, 2007 で作成した ものに限らせて頂きます。 フォントは、Windows 版 Microsoft PowerPoint に標準装備されたものをご使用ください。特殊 なフォントは、レイアウトの崩れや文字化けの原因になります。 発表データに他のデータ(動画等)をリンクされている場合は、必ず元のデータを同じフォルダ に保存してご持参ください。 また、動画ファイルを含んでいる場合は、必ずデータ作成後別の PC で事前に動作を確認してく ださい。 データは USB メモリースティックにてお持ちください。 *USB は持参前に必ずウイルスチェックを済ませてご持参いただきますよう、ご協力お願いい たします。 2. 第1、第2セッションの演者は 10:30 までに、第3~5セッションの演者は 11:30 までに演者 受付にお越し下さい。 3. 当該セッション開始 10 分前までに次演者席にお着きください。 一般演題発表は発表時間 7 分以内、質疑応答は 3 分以内です。 発表時のコンピューターの操作は、演者自身で行っていただきます。 ■ 参加者へのお願い 質疑応答は、座長の指示に従って活発に行ってください。なお、質問する際には自分の所属と氏名 を告げ、簡潔明瞭に行ってください。 日程表 第一会場 第二会場 (ホール) (創造活動室) 9:20 受付 10:00 開会挨拶 10:00~11:20 特別講演 『脳梗塞による嚥下障害の評価と アプローチ』 巨島 文子 先生 (京都第一赤十字病院) 11:20 11:30 11:20~11:30 学会奨励賞授与式 11:30~12:20 12:20 13:20 11:30~12:20 第1セッション 第2セッション 一般演題 1~5 一般演題 6~10 昼休み 昼休み 13:20~14:40 13:20~14:10 教育講演 第3セッション 『ウィメンズ・ヘルスの理学療法 ~妊娠・出産 が腹部・骨盤底部へ与える影響を考える~』 一般演題 11~15 田舎中 真由美 先生 (インターリハフィジオセンター) 14:15~15:15 第4セッション 14:40 14:50 一般演題 16~21 14:50~16:50 シンポジウム 『地域包括ケアにおける連携のあり方 ~最前線で活躍している女性の視点から~』 シンポジスト 眞藤英恵氏(京阪ライフサポート株式会社) 大浦由紀氏(株式会社セラピット) 吉良厚子氏(社団法人京都府介護支援専門員会事務局長) 番川弘美氏(京都大原記念病院 地域医療連携室) 16:50 15:20~16:20 第5セッション 一般演題 22~27 特別講演(10:00~11:20) :第1会場(ホール) 『脳梗塞による嚥下障害の評価とアプローチ』 京都第一赤十字病院 神経内科 巨島 文子 先生 司会:江平知子(聖ヨゼフ医療福祉センター) 【御略歴】 1989 年 3 月 浜松医科大学 医学部医学科卒業 1989 年 6 月 浜松医科大学 第一内科 1990 年 6 月 東京都健康長寿医療センター 感染症科 1992 年 6 月 横浜労災病院 神経内科 1996 年6月 京都第一赤十字病院 神経内科 医長 2012 年 4 月 リハビリテーション科 部長 現在に至る 【学会および社会活動】 日本神経学会専門医指導医、日本内科学会認定医指導医、日本リハビリテーション学会臨床認定医、日 本静脈経腸栄養学会認定医評議員、日本嚥下医学会理事、日本摂食嚥下リハビリテーション学会評議員、 日本嚥下障害臨床研究会世話人、日本神経筋疾患摂食・嚥下・栄養研究会世話人、京滋 NST 研究会世話 人、京滋摂食・嚥下を考える会世話人 【講演内容】 脳梗塞には高率に嚥下障害を合併する.脳梗塞の病型により嚥下障害の特徴があり,その病態を把握して 正確な評価をした上で全身状態に併せて訓練を選択する.嚥下機能を評価する方法として反復唾液嚥下テス ト、水飲みテスト,フードテストなどがある.誤嚥性肺炎のスクリーニング検査として簡易嚥下誘発試験 (SSPT)がある.頸部聴診法は誤嚥の有無や下咽頭部の残留の検出に有用である.必要に応じて内視鏡下嚥 下機能検査・嚥下造影検査などを行う. 嚥下障害の治療とは,水分・栄養管理,阻害因子の除去,口腔ケア,食品調整,体位の調整,リハビリテ ーション訓練,手術治療などがある.残存機能を生かした生活の工夫や環境調整,精神的サポートなど広い アプローチである.嚥下関連筋の筋力トレーニング,嚥下反射の誘発,呼吸リハビリテーションなどの基礎 訓練を行いながら,姿勢調整・食品調整により誤嚥を予防して直接訓練を進める.絶食の判断や適切な食事 療法及び薬物治療を行うことが誤嚥を減尐させる.重症例ではボツリヌス毒素注入療法や手術療法を考慮す る. また,脳梗塞の嚥下動態は球麻痺と偽性球麻痺に分類すると理解しやすい.ここでは球麻痺の定義を延 髄の諸脳神経(舌咽神経、迷走神経、舌下神経)の運動神経核の障害により、発語、発声、嚥下、呼吸、 循環などの障害をきたして生じる症候とする.多くは同時に口輪顔面筋、咀嚼筋の麻痺も伴うため、延髄 橋麻痺も含める.偽性球麻痺の定義は延髄神経核の上位ニューロンの障害によって生じる症候を指す. 嚥下障害は誤嚥や栄養障害を引き起こし,予後を決定する因子となる.脳梗塞の経過中,誤嚥を予防 して栄養管理を行い,安全な経口摂取を目指す必要がある. 教育講演 (13:20~14:40) :第1会場(ホール) 『ウィメンズ・ヘルスの理学療法―妊娠・出産が 腹部・骨盤底部へ与える影響を考える―』 インターリハ株式会社 田舎中 真由美 先生 フィジオセンター 司会:東 佐登美 (京都医健専門学校) 【御略歴】平成 7 年 3 月信州大学医療技術短期大学部理学療法学科卒業 平成 12 年 3 月保健衛生学士取得 平成 7 年 4 月熱川温泉病院就職 平成 10 年 9 月米国にて尿失禁の理学療法の研修受講 10 月~3 月信州大学医療技術短期大学部理学療法学科非常勤研究員 平成 11 年 4 月インターリハ株式会社就職 【教育・学術活動】 平成 17・18・20・21・23 年度日本理学療法士協会主催 介護予防研修会 失禁予防特論講師 文京学院大学にて選択科目:ウィメンズヘルス非常勤講師 【講演内容】 妊娠・出産は女性のライフスタイルに影響を与えるだけでなく、身体機能に大きな変化を及ぼす。従って 経産婦への介入を行う場合、妊娠中・分娩時・分娩後に骨盤や腹部・骨盤底部がどのような影響を受けるの かを十分把握しておかなければならない。 妊娠初期よりホルモンの影響を受け、骨盤輪は緩みやすくなり、恥骨結合痛や仙腸関節痛等の骨盤帯疼痛 を生じやすくなる。妊娠後期では腹部は大きく前方に突出し、腹部筋は伸ばされ、重度の腹直筋離解を呈し てしまう場合もある。また妊娠前に比べて胎児・羊水と合わせて約 5kg 以上の負荷が骨盤底部にかかるよう になり、会陰部は全体的に伸ばされ下降する。分娩時には両寛骨が内側に傾斜し、仙骨はニューテーション、 尾骨は外側に開くことで骨盤出口を広げ、胎児の晩出を促している。更に軟産道に位置する骨盤底部の筋肉 は大きく引き伸ばされる。 妊娠・出産により、腹部や骨盤底部は大きな損傷を受けるが、骨盤のケアや十分な筋の機能回復を待たず に家事・育児動作を行うことになる。こどもを抱き上げる、いきみを伴った排泄動作等、誤った姿勢で腹圧 上昇動作を行うことにより、反復的に腹圧が骨盤底部にかかることで尿失禁や臓器下垂・脱症状は起こりや すくなる。 従って評価では妊娠・出産時の経過の問診はもちろん、腹横筋・骨盤底筋群の筋機能、どのような動作で どこの痛みを生じるのか、何をした時に尿失禁を生じるのか等、問題を引き起こしている動作を具体的に評 価する必要がある。機能不全を起こしている筋の回復だけでなく、動作の改善が問題解決につながることが 多い。コアの機能不全症状が顕著な場合は重力の影響を考慮する、または骨盤の安定化を供給した上で症例 に合わせたトレーニングを実施していくことが有効である。 欧米においてウィメンズ・ヘルスの理学療法は今回紹介する産後女性における問題だけでなく、子宮癌・乳 癌術後、生理痛に対するアプローチと幅広く、理学療法士の専門分野として確立されている。我が国では同 様のトラブルに悩む女性が多いにも関わらず、診療報酬の問題や大学及び卒後教育の中でウィメンズ・ヘル スを学ぶことのできる機会が非常に尐ないことにより、医療機関で取り組まれている施設はまだ尐ない。今 後、我が国でもウィメンズ・ヘルスの理学療法が普及していくことを期待したい。 シンポジウム(14:50~16:50) :第1会場(ホール) 『地域包括ケアにおける連携の在り方 ~最前線で活躍している女性の視点から~』 司会:関 恵美(京都民医連第二中央病院) 清水 真弓(京都市域京都府地域リハビリテーション支援センター) 「地域包括ケアにおける連携のあり方 ~理学療法士の視点から~」 眞藤 英恵氏 (京阪ライフサポート株式会社; 理学療法士) 【御略歴】1988 年 高知医療学院 理学療法科 卒業 2012 年 畿央大学大学院 健康科学研究科 健康科学修士課程 修了 1988 年 西陣健康会 京都堀川病院勤務 1992 年 明和病院 リハビリテーション科 1995 年 兵庫県入職 (但馬県民局 但馬長寿の郷 地域ケア課 配属) 2002 年 順心会 訪問事業部 2003 年 京阪ライフサポート株式会社入職 (現在) ローズライフ事業部・ケア事業部 次長 【講演内容】 地域包括ケアは、高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援を目的として、住まい・医療・介護・予防・ 生活支援が、一体的に提供される地域の包括的な支援・サービス提供体制の構築を推進するもので、多 くの事業所の連携があってこそ、このシステムは成り立ちます。 これまでも、よりよいケア提供を目指して、様々なシステムの構築がなされてきました。しかし、シ ステムを動かすのは「人」であり、崇高なシステムも、それを運用する「人」により、活きたものにな ったり、ならなかったりするものです。 今回は、 「地域包括ケアにおける連携のあり方」を考えるにあたり、 「連携できる人材を育成する」視 点から、お話しをさせていただきたいと思います。 シンポジウム(14:50~16:50) :第1会場(ホール) 『地域包括ケアにおける連携の在り方 ~最前線で活躍している女性の視点から~』 司会:関 恵美(京都民医連第二中央病院) 清水 真弓(京都市域京都府地域リハビリテーション支援センター) 「地域包括ケアにおける連携の在り方 ~作業療法士の立場から~」 大浦 由紀氏 (株式会社セラピット;作業療法士) 【ご略歴】 1986. 3 神戸大学医療技術短期大学部 作業療法学科卒業 1986. 4 社会保険神戸中央病院 理学診療部 入職 1996. 4 医療法人社団 仁有会 介護老人保健施設 ハーベスピア 入職 2000. 4 同法人内 居宅介護支援事業所 異動 2003. 3 有限会社セラピット設立(07.4株式会社に組織変更) 2008. 9 株式会社 REHA・LIBERO 設立 2013. 6 事業所内託児施設 たっち 開設 現在に至る 【講演内容】 作業療法士として総合病院と老人保健施設での勤務経験を経た後、起業してから10年が経った。作 業療法士としての28年間で、現場は変わったものの、一度も辞めたいと思ったことがない。むしろ、 どんどん面白くなっている。現在は、生まれ育った地域にリハビリに視点を置いた包括的なケアを提供 することで貢献をしたいという想いで、スタッフ100余名とともに奮闘中。地域の中で子供から高齢 者までが、それぞれのライフステージでいきいきと暮らすことが出来る「街作り」を目指しています。 訪問看護・通所介護などの介護保険事業を通したリハビリの考え方と、イベントやセミナー企画など地 域に向けた取組みと活動の様子を「連携」というキーワードで紹介したい。 シンポジウム(14:50~16:50) :第1会場(ホール) 『地域包括ケアにおける連携の在り方 ~最前線で活躍している女性の視点から~』 司会:関 恵美(京都民医連第二中央病院) 清水 真弓(京都市域京都府地域リハビリテーション支援センター) 「地域包括を支えるリハビリテーションの力 ~急性期と生活期をつなぐ回復期連携室の役割~」 番川 弘美氏 (京都大原記念病院 地域医療連携室;看護師) 【ご略歴】 昭和 57 年 京都看護専門学校卒業 昭和 57 年 恩師財団済生会京都府病院就職 昭和 60 年 敬和会時計台病院就職 昭和 61 年 恩師財団済生会京都府病院就職 平成 14 年 行陵会京都大原記念病院就職 現在に至る 現職看護介護部 副部長 【その他資格】 ケアマネージャー、日本認知症ケア学会認定 認知症ケア専門士 【講演内容】 当院が有する回復期リハビリテーション病棟(以下回リハ)は、急性期治療を受けた患者を早期に受 け入れ集中リハビリを提供することで、最大限の心身機能、生活機能の獲得を目指すのみでなく、退院 後にその機能を活かしその人らしい生活を継続できるようなサービスを提供することが求められてい る。しかし地域リハビリへの認知度の低さや供給量の不足から退院後のリハビリが不十分なため活動度 が低下する利用者も尐なくない。そこで今年度より当院では回復期から生活期の方を対象にしたリハビ リテーションクリニックを開設した。私は現在看護介護部副部長として営業企画(地域連携)を推進す る業務に携わっている。今までは前方連携を中心に活動を行ってきたが、リハビリテーションクリニッ クの開設を機に地域の多様なステークホルダーとの連携を強化し地域包括ケアシステムの一助を担い たいと考えている。 シンポジウム(14:50~16:50) :第1会場(ホール) 『地域包括ケアにおける連携の在り方 ~最前線で活躍している女性の視点から~』 司会:関 恵美(京都民医連第二中央病院) 清水 真弓(京都市域京都府地域リハビリテーション支援センター) 「地域包括ケアにおける連携の在り方 ~介護支援専門員の立場から~」 吉良 厚子氏 (社団法人京都府介護支援専門員会事務局長; 介護支援専門 員) 【ご略歴】 愛媛大学法文学部卒業 日本福祉大学卒業 愛媛県立中央病院救命救急センターにて勤務 茶美会文化研究所にて勤務 平成7年より訪問看護ステーションにて勤務 平成12年4月より介護支援専門員として勤務 平成18年4月より地域包括支援センターにて勤務。 現在、京都府介護支援専門員会 事務局長 【講演内容】 今、厚生労働省の介護・高齢者福祉施策での目玉「地域包括ケアシステム」には生活支援・住まい・ 医療・介護・予防という5つの要素があり、これらの要素が互いに有機的な連携をする必要があるとい われています。「有機的な」というのは、「Win-Win」の関係と私は解釈しています。誰かさんだけに負 担がかかるとか、一つの機関だけが情報を得るというのではなく、お互いが得をするという関係です。 ただ、文化や言語が違うとなかなかその関係を築くことができません。よって、通訳が必要です。この 通訳という役割は、時と場所で担う人が変化します。通訳という役割の条件の一つに「柔軟性」という ことがあります。となるとどちらかというと女性の方がよいのでしょうか? 「今住んでいる場所でみんながお互いに助け合う方式」をできるだけ具体的に考える中で、この通訳の 人が担う役割は、かなり大きいと思います。さて、誰に担っていただきましょうか? 演題発表プログラム 第1セッション(11:30~12:20) 第1会場(ホール) 座長 石原 みさ子(学研都市病院) 1 高校サッカー選手に生じた鼠径部痛症候群に対す る治療経験 宇治武田病院 奥田 泰浩 2 大腿骨頚部骨折術後に橋梗塞を発症した1例 介護老人保健施設 マムクオーレ 山本 龍輝 八幡中央病院 新明 俊英 京都九条病院 石原 ひかる 京都下鴨病院 齊藤 太介 3 4 5 大腿骨・脛骨粉砕骨折を呈し、骨癒合が遷延した症 例 左人工膝関節全置換術施行後、足部へのアプローチ を行い屋外歩行への参加が拡大した一症例 L4/5 椎間孔狭窄により間欠性跛行を呈した理学療 法の経験 第2セッション(11:30~12:20) 第2会場(創造活動室) 座長 鎌田 香織(京都民医連第二中央病院) 6 7 8 9 1 0 早期に NPPV 着用下で歩行訓練を実施した一症例 脳幹損傷にて呼吸不全に陥った患者に対して RTX を 用いた有用性について COPD における 6 分間歩行試験時の呼吸困難感と下肢 疲労感に関する検討 胸腔鏡化下手術(VATS)後の身体機能と健康関連 QOL の低下を呈した症例を経験して 6 分間歩行距離テストにおける IP と COPD の自覚症 状と生理学的パラメータの検討 洛和会音羽病院 山﨑 岳志 シミズ病院 木曽尾 徹 洛和会音羽病院 佐伯 慧 三菱京都病院 平山 善康 洛和会音羽病院 藤吉 耕太郎 第3セッション(13:20~14:10) 11 12 13 右足部に着目した理学療法により歩行の安全性・安定 性に改善を認めた脳血管障害の一症例 ロボットスーツ HAL による歩行訓練効果検討―内反 尖足にて足関節に痛みを伴う維持期脳卒中シングル ケーススタディー― modified Rankin Scale (mRS) と Functional Independence Measure (FIM) 14 つなぐ手、つなぐ心~外界とのやりとりの窓口の手~ 15 部分荷重の訓練効果について〜訓練時間に着目して 〜 第2会場(創造活動室) 座長 佐久間 香(京都大学大学院) 田中 貴大 田辺記念病院 西田 勝治 京都きづ川病院 シミズ病院 介護老人保健施設 マムフローラ 豊島 晶 牧 朝美 西 竜太 済生会京都府病院 演題発表プログラム 第4セッション(14:15~15:15) 第2会場(創造活動室) 座長 奥山 香奈(済生会京都府病院) 16 17 18 19 20 21 短時間通所リハビリテーション(1~2 時間)の取り組 み 療養棟スタッフへの生活リハビリの指導強化が利用 者 ADL 能力へ及ぼす影響 約 4 か月間寝たきりとなった患者が歩行を獲得し独 居生活へと至った一症例 中島整形外科 デイケアあおいとり 介護老人保健施設 マムクオーレⅡ 十条武田リハビリテーショ ン病院 姿勢の改善で下肢痛が消失し ADL が向上した一症例 学研都市病院 TKA 術後の関節拘縮に持続伸張を行い膝可動域が改 善した一症例 重度認知症患者への唾液処理行動定着に向けた取り 組み 京都下鴨病院 長野 恵莉佳 田波 めぐみ 北川 大和 鈴木 千愛 医仁会武田総合病院 リハビリセンター 第5セッション(15:20~16:20) 千葉 啓輔 島村 奈那 第2会場(創造活動室) 座長 東 小百合(丹後中央病院) 22 23 24 25 腹臥位訓練により座位保持に改善が見られた左片麻 痺患者の一症例 パーキンソン病を呈する患者に対して運動観察を用 いた治療が歩行能力の向上を認めた一症例 右立脚後期に足趾が床に引っかかり安全性と安定性 が低下していた脳血管障害の一症例 発症 180 日を超えてリハビリテーションを実施した ことにより身体機能の改善がみられたくも膜下出血 の 1 症例 26 公益事業部にて行っている事業について 27 連携に関するアンケート調査の報告 京都きづ川病院 山本 啓太 国立病院機構 宇多野病院 渡久地 政志 田辺記念病院 片山 芽生 京都きづ川病院 北尾 浩和 京都府理学療法士会 公益事業部 京都府理学療法士会 部 山田 貴司 保険 橋本 裕一 演題抄録についてのご案内 ■ 抄録集について 第 24 回京都府理学療法士学会では、プログラム集には一般演題の抄録は掲載されておりません。 演題抄録は WEB 閲覧のみとなっております。 京都府理学療法士会≪KPTA≫のホームページ(http://www.kpta.jp/)より閲覧していただき、 必要に応じて各自プリントアウトしてください。 第 24 回 学 会 長 京都府理学療法士学会委員一覧 池添 冬芽 (京都大学大学院医学研究科) 学会準備委員長 板東 (宇治市福祉サービス公社介護予防サポートセンタ 学会準備委員 東 美可子 ー) 佐登美 (京都医健専門学校) 田仲 陽子 (京都大学医学部付属病院) 清水 真弓 (京都市域京都府地域リハビリテーション支援センター) 江平 知子 (聖ヨゼフ医療福祉センター) 宮本 一恵 (十条武田リハビリテーション病院) 学会運営委員 中石 登希子 小川 陽子 藤田 加奈子 佐久間 石原 知波 廣岡 英子 辻 智香子 井田 早苗 村田 真奈美 徳野 美佳 川崎 怜美 田波 めぐみ 浜野 裕里可 吉田 路子 加谷 恵美子 赤松 友里 槇野 いくみ 澁田 紗央理 森岡 由佳 坂本 幸子 下平 佳代 中谷 未来 髙橋 直子 松原 彩香 鎌田 香織 香
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