White Paper 「運用」が変わる。サーバが変える。FUJITSU Server PRIMERGY ネットワーク接続をシンプルに変える。「柔」の追求 柔軟なネットワーク運用を実現する 「コンバージドファブリック」 「業務処理能力の強化」 と 「投資効率の最大化」。この2つを同時に実現する答えは仮想環境と物理環境の併用にあるが、それにより ICTインフラはますます複雑化している。現在その運用管理に多くを割いている人の時間とコストを、より戦略的な業務に集中できれば、 競争力や企業価値を高められるだろう。サーバの運用管理で見落としがちだが鍵を握るのが、サーバと接続するデータセンター内 のネットワークだ。複雑化が進むサーバ環境と、シンプルかつ柔軟にネットワークを接続できれば、運用管理をより最適化できる。 「コンバージドファブリック」を中心に、富士通の技術と取り組みを解説する。 今回は柔軟なネットワーク運用を実現する 1.2 運用管理の柔軟性を高めるC-Fabric 1. ネットワークをシンプル・柔軟に 富士通は、複雑化・拡大化するネットワークの運用をシンプルに管理してい 1.1 複雑化するデータセンター内ネットワーク くために、データセンター内にて、物理・仮想環境を包括したかたちで、どの サ ー バを運 用 管 理するうえで、ネットワークやストレージに容 易かつ サーバやストレージにも、 どの外部ネットワークへも簡単に接続でき、構成 柔 軟に接 続 できるかどうかは 、運 用 管 理 の 効 率 やコストを大きく左 右 変更にも素早く柔軟に対応できる仕組みが不可欠と考えている。 する。 富士通のPCサーバ「FUJITSU Server PRIMERGY」は、そのような優れた 企業のネットワークは近年、増大するトラフィックや瞬間的なアクセス集 運用性を実現する仕組みを追求している。 中などに対応しつつ、BYOD(Bring Your Own Device)導入に伴うスマート シンプルで柔軟なネットワークの運用を実現する技術の柱が、富士通の (以下、 デバイスとの連動、BCP(Business Continuity Plan)の一環としての遠隔 「コンバージドファブリック」 C-Fabric)だ。複数のスイッチが相互連携し、 いわゆるファブリックを自動形成する。 バックアップをはじめ、経営層や業務の現場からのさまざまな要求に応えな 仮想的に1台のスイッチとして機能する、 ければならない。必要とされる機能や品質、可用性、セキュリティは年々 C-Fabric内では、健全な状態かどうかを常時監視し、不具合箇所は自動的に 切り離し、適切な通信経路に切り替え、 ネットワークのみならずサーバの保守 高度化し、運用管理がますます困難になっている。 とりわけデータセンター領域においては、サーバ仮想化などによって、 停止時間をなくす。運用担当者はサーバ/ストレージへの接続ポートと、外部 ネットワークの複雑化が進んでいる。しかも、サーバの LANとストレージ ネットワークの出入り口となる上位スイッチ/ルータへの接続ポートを決めるだ 化に拍 車をかけて いる。一 方 、膨 大 な V LA N I D や M AC アドレスなどの 手動管理もすでに限界に達しており、運用担当者の大きな負担となって に論理分割でき、各 VFABを独立したネットワーク ファブリック (以下、VFAB ) の SAN の統合、仮想・物理スイッチの混在がネットワークのスパゲッティ いる。 このような状況のなか、ネットワークの運用管理をよりシンプルに、柔軟 けで済み、 複雑難解なネットワーク設計、 スイッチ設定の作業負担が軽減される。 加えて、C-Fabric の内部は、単一の物理ファブリックを数千もの仮想 として利用することもできる。このVFABによって、たとえば、用途やシステム の 種 類 などに応じて 複 数 の ネットワークを 使 い 分 け な がらも 、単 一 の C-Fabricでのユーザー収容数、つまり運用効率を最大化するのである。 にすることが求められている (図 1)。 図1:データセンター領域での課題と着眼点 課題 ハードウェア資源の 有効活用 複雑なネットワークの 設計・管理 マルチベンダー環境 での相互接続 課題解決の着眼点 1/7 ページ より高効率に より簡単に より安全に (収容率、コスト改善) (誰でも扱える、わずかな設定) (難解な設計不要、明確な管理境界) http://jp.fujitsu.com/primergy/ White Paper 「運用」が変わる。サーバが変える。FUJITSU Server PRIMERGY 1.3 コアネットワークへ透過的に接続 負荷を大幅に軽減することができる。 それでは、C-Fabric の特長をより詳しく見ていこう。まず挙げられるのが 設定が、 コアネットワークとの接続ポートであるCIR( Clean Interface with Redundancy )ポートに自動で設定される。その結果、サーバ/ストレージ そして、 ホストモードでは、サーバ/ストレージの接続ポートのネットワーク 「どこでも繋がる」だ。 「ホストモード」、 「ネットワークモード」 と 「SANモード」 という がコアネットワークに透過的に接続され、あたかも各サーバ/ストレージが C-Fabricでは、 3 種類の動作モードを用意している。ホストモードはサーバの LANポートと コアネットワークに直接接続するイメージで運用できる(図2)。 同様の動作となる。ネットワークモードは一般的なL2スイッチ、SANモードは (FibreChannel over Ethernet) スイッチと同様の動作となる。 1.4 異なるベンダーのスイッチを容易に相互接続 一般的なFCoE 運用担当者はネットワーク要件やシステム構成に応じて、VFABごとに最適 このようなホストモードの CIR ポートによって、ネットワークの柔軟性と な動作モードを選べる。 これら3 つの動作モードで、特に注目したいのがホストモードだ。ネット 運用管理のシンプルさを飛躍的に向上できる。たとえば、他社製スイッチ ワーク同士の接続を、あたかもサーバのLANポートからスイッチにケーブル への接続だ。 を差し込むだけのようなイメージで簡単に行える。 一般的に、複数ベンダーのスイッチ/ルータが同一ネットワーク管理内 ここで、データセンター内の複数のサーバ/ストレージをスイッチで接続 に混在した環境の場合、仕様・機能差による相互接続の制約に阻まれ、接続 したネットワークと、コアネットワークを接続するケースを想定してみよう。 できなかったり運用途中で停止したりしていた。また、接続するには、煩雑 データセンター内のネットワークは、VLANで分割すると仮定する。 な設定や運用管理をベンダーの機器ごとに行うなど、複雑化の一因にも 従来の一般的なデータセンターのネットワークの場合、各々のスイッチに 対して、サーバ/ストレージと接続するポート、 コアネットワークと接続する ポート、スイッチ間を接続するポートすべてにVLANを設定しなければなら ない。それらの設定作業や管理には、膨大な手間を要してしまう。 一方、C-Fabricでは、VLAN 設定が必要なのはサーバ/ストレージおよび コアネットワークとの接続ポートのみ。C-Fabric 内部のスイッチ同士の接続 ポートでは、自動的にVLANが設定されるため、スイッチ設定・変更の作業の なっていた。 どのベンダーのスイッチ/ルータにも確実かつ容易 その点、C-Fabricなら、 に接続できる。コアネットワークのスイッチ/ルータに対して、CIRポートが コアネットワークの管理から分離、 サーバのLANポートとして機能するため、 独立化する。これにより、他社製スイッチとの相互接続制約から開放され、 既存ネットワークへプラグインするだけのイメージで、シンプルに導入で きる。 図2:C-Fabricホストモード これまでのネットワーク コアネットワーク C-Fabric ホストモード ネットワーク設定 (論理ネットワークVLAN) が 必要なポート コアネットワーク CIRポート C-Fabric C-Fabric内部は自動設定 あたかも各サーバを直接コアネットワークに接続するイメージ ●C-Fabricホストモードでサーバ・ストレージ接続ポート( マーク)のネットワーク設定(論理ネットワークVLAN )の設定が 自動的にCIRポートに設定され、サーバ、 ストレージが透過的にコアネットワークに接続されるイメージ どれかが故障しても別のCIRポートが自動的に処理を引き継ぐ ●コアネットワークに接続される各CIRポートは冗長性を持ち、 2/7 ページ http://jp.fujitsu.com/primergy/ White Paper 「運用」が変わる。サーバが変える。FUJITSU Server PRIMERGY (以下、 xSTP)の欠点を解消した新マルチパス技術である。 1.5 設定作業なしでスイッチ増設・交換 一 般 的な xSTP では、相 互 接 続したスイッチ間での ループ発 生を防ぐ C-Fabricは導入した後も、運用管理をシンプル化、柔軟化するための仕組 (ブロッキングポート)。 ために、平常時はポートの 1つを遮断することになる ファブリック構成では、複数のスイッチをあたかも1つのスイッチのように しまい、帯域をすべて活かし切れない。また、機器故障時の通信経路切り替え みを備えている。 その結果、最悪 50 %の割合で、利用できないポートが生じることになって 運用管理負荷を軽減する。 に長時間かかってしまう。 運用できる。管理対象スイッチは1台だけで済むので、 そして、接続する物理サーバ/仮想サーバの種類を問わず、単一ファブリック をマルチテナント化することも可能。VLAN ID数は一般的に単一ネットワーク より では最大4096だが、C-Fabricなら理論的に最大 1200万まで利用でき、 多くのユーザーを収容したファブリックで高効率に運用できる。 MLAG は複 数 のスイッチにまたがってポートを束ね、ループの 発 生し な いネットワークを実 現 。平 常 時もすべてのポートが利 用 可 能となり、 帯域を無駄なく使う。そして、スイッチが故障すれば自動でポートを閉塞・ 切り離し、瞬時に経路変更するため、保守停止の必要もなく継続運用が C-Fabricは物理サーバの増設・交換も容易にする。サーバ増設・交換に伴い、 できる。 より簡単で柔軟に実現できることが 接続するスイッチを増設・交換する際、通常はネットワーク設計を見直し、 このような優位性を備えるMLAGを、 スイッチごとに再設定が必要となる。C-Fabricなら、増設・交換したスイッチに C-Fabricの大きな特長だ。通常はMLAGを実現するために、コアネットワーク オンデマンドで柔軟 不要だ。サーバ/スイッチ1台単位でもラック単位でも、 スイッチのポートごとに、複雑な設定を行わなければならず、多くの作業時間 設定が自動で反映されるため、手間のかかるネットワーク設計や設定作業は の接続ポート、サーバ/ストレージの接続ポート、ファブリック内のすべて にシステムを拡張できる (図3)。 と高度な専門知識が求められる。 1.6 高信頼ネットワークを自動構築 のポートは設 定を全く必 要としない 。つまり、VLAN 設 定だけではなく、 一方、C-Fabric では MLAG を実現するために、ファブリック内のスイッチ MLAG についてもコアネットワークへの接続ポート、サーバ/ストレージ の接続ポートのみを設定するだけで済む(図4)。 や柔軟化を達成している。 コアネットワークに接続される各CIRポートは冗長性を持っており、いずれ ネットワーク機器の冗長化による可用性向上を実現する手段として採用 かが故障しても、残りの CIR ポートが自動的に処理を引き継ぐ。このような (Multi-Chassis Link Aggregation) だ。 MLAGによる高い可用性を備えたネットワークを、 高度な専門知識がなくとも、 しているのが、標準技術の「MLAG」 C-Fabricはネットワークの可用性の実現においても、運用管理の効率化 従来多くのネットワークで用いられてきたスパニング・ツリー・プロトコル より短時間で利用できるのだ。 図3:サーバ増設・拡張が容易なC-Fabric 増設・拡張 C-Fabric スイッチ/ルータ Leaf(ToR) Root Interlink (Cables) スイッチ/ルータ Leaf(ToR) Interlink (Cables) スイッチ/ ルータ サーバ/ ストレージ サーバ/ ストレージ サーバ/ストレージ サーバ/ストレージ スイッチラック (EoR) 3/7 ページ http://jp.fujitsu.com/primergy/ White Paper 「運用」が変わる。サーバが変える。FUJITSU Server PRIMERGY 図4:C-FabricによるMLAG スイッチ/ルータ スイッチ/ルータ L2スイッチ#1 L2スイッチ#2 スイッチ/ルータ C-Fabric スイッチ#2 C-Fabric スイッチ#1 C-Fabric xSTPによるブロッキング ポートで、利用できない ポートが発生 (50% の利用効率) L2スイッチ#3 スイッチ/ルータ 新マルチパス技術 L2スイッチ#4 C-Fabric スイッチ#3 C-Fabric スイッチ#4 C-Fabric内では、常に すべてのポート/経路 が利用可能 xSTPによるブロッキングポート 2. ServerView Fabric Manager でC-Fabricを効率的に管理 2.1 プラグインで既存環境へ柔軟に組み込める 運 用 保 守 作 業に伴う停 止 時 間を最 小 化することで、事 業 継 続 性 向 上を 図った。 さらには、VFAB 機 能による運 用 管 理 の 負 荷 軽 減も実 現した。従 来は システムごとに物理ネットワークを構築していたため、機器増設やメンテ ナンスに多大な負荷がかかっていた。そこで、VFABによって、システムごと C-Fabric の技術を有効活用したデータセンターのネットワークを、より に仮想ネットワークを構築するよう改善。複数の機器を仮想的に1つの機器 効率的に、容易かつ柔軟に構築・運用管理するために、富士通では強力な として一元管理ができる、システム増強に際して必要最小限の機器増設で ツールを提供している。 済むようになるなど、既存環境の複雑さを解消して運用管理の負荷軽減を C-Fabricの運用管理ソフトウェア「FUJITSU Software ServerView Fabric 実現した。 (以下、 SVFAB)だ。単一ファブリックを論理分割するVFAB機能をは Manager」 じめとする各種設定や、健全性を保つための状態監視、およびファームウェア 保守など、C-Fabricの運用管理が一元的に行える。 2.3 GUI環境などで管理の手間と時間を削減 SVFAB は各種管理ソフトへのプラグインとして提供している。たとえば、 SVFABの強みは、誰でもわかりやすく簡単に運用管理ができることだ。通常 のネットワーク機器の場合、設定や監視はCUI(Command User Interface) 富士通のサーバ管理ソフトウェア 「FUJITSU Software ServerView Operations Manager」に組み込むことで、サーバとC-Fabricのネットワークを統合管理 できる。また、 VMware社の「vCenter Server」、Microsoft社の「System Center Operations Manager」と「System Center Virtual Machine Manager」の Hypervisor管理ソフトへのプラグインも用意されている。 には専門性の高い知識とノウハウが求められる。 C-Fabricの運用管理機能を柔軟に組み込める。 コマンドの知識やノウハウがなくとも、設定、監視や保守作業が簡単にで 環境にて手動またはスクリプトによるコマンド実行で行う場合が多い。それ それに対して、SVFABはわかりやすさと使いやすさを兼ね備えたGUI環境 によって運用管理が行える。ファブリック構成がビジュアライズされ、直感的 これらプラグインによって、既存のネットワーク/仮想環境に対して、 なクリック操作で管理を行う。コマンド入力の手間が不要であり、高度な 2.2 C-Fabricによる運用管理最適化の事例 きるので、運用管理の効率と柔軟性が向上する。 それでは、運用管理のシーンを 4 つ取り上げ、SVFAB によって得られる メリットを紹介していこう。 ここで、C-Fabric の導入事例を紹介しよう (図 5 )。あるデータセンター 1つめは、 物理スイッチに障害が発生した場合の影響範囲の確認だ。一般的 事業者は自社 デ ータセンターにて 、業 務 支 援や 給 与 計 算 、収 納 代 行 の なスイッチ内蔵の CUI の管理環境だけの場合、富士通が検証したモデル 自社パッケージソフトをクラウドサービスとして提供している。 ケースでは、約 2000 行にものぼるコマンド実行結果を確認しなければな そのサービスのブレードサーバ仮想基盤にて、システムの利用状況に らず、手間がかかり、確認漏れの恐れも少なくない。 応じて、ネットワーク帯域を有効活用したいという課題を抱えていた。まず、 SVFABは仮想環境を含め、物理トポロジーを可視化する機能を備えている 帯域制御により課題を解決した。 (図 6 )。物理スイッチや物理結線、仮想サーバなどが図示され、C-Fabric の それに加えて、システムの信頼性・可用性をより高め、事業継続性を向上 内部構造を視覚化でき、構成をひと目で把握できる。この機能によって、 できるよう、データセンターのネットワークにC-Fabricを導入。仮想マシン 障害の影響範囲を図によって素早く確認でき、確認作業時間を1 時間以上 移動時の自動設定変更などのインテリジェント型ネットワークによって、 短縮できる。 4/7 ページ http://jp.fujitsu.com/primergy/ White Paper 「運用」が変わる。サーバが変える。FUJITSU Server PRIMERGY また、物理/仮想のサーバ、仮想スイッチ、物理スイッチを同じ画面上に 表示できる点もポイント。従来の管理ツールでは、 これらの一部しか画面上 確認も必要となり、相応の時間と手間がかかる。 そのVFABで利用するポートを SVFABなら抽象化されたC-Fabricの図の上で、 に表示できなかったが、SVFAB ならすべてを俯瞰したかたちで統合管理 クリックして選択するといった視覚的な簡単操作で、VFABを切り出だせる。 2つめは単一ファブリックを論理分割してVFABを作成するシーンだ。同じく も設定できる。また、VFAB の ID は数字ではなく、名前を割り当てて管理で できる。 富士通が検証したモデルケースでは、分割するために 20コマンド相当の 入力が必要となる。あわせて、別途作成しておいた物理結線図によるポート その際に、サーバの LANポートや、仮想マシン/仮想スイッチとの接続状態 きるので、 よりわかりやすい。CUIに比べ作業を飛躍的に効率化でき、モデル ケースでは、ネットワーク分割作業 1 回あたり、約 1 時間短縮可能となる。 図5:実際の適用ステップ例 ステップ❶ ステップ❷ ステップ❸ C-Fabricの導入 VFAB機能の導入 インテリジェント型NWで、 運用保守に伴う停止時間を短縮 事業継続性の向上を実現 システム毎に独立した論理NW提供 セキュリティも強固 機器増設もなく管理負荷を大幅軽減 UMC機能を利用した 帯域制御機能の導入 帯域制御とC-Fabric構成で ネットワーク性能を最適化 図6:SVFAB画面例 ユーザー (仮想マシン/VFAB) への影響範囲が一目瞭然 仮想マシン名称 5/7 ページ 仮想スイッチ C-Fabricの内部構造を図示 # show ether [1/1/0/1] status : 10G Full media : Metal flow control : send on, receive on type : LinkAggregation(group 1) since : Jun 30 17:55:32 2008 config : linkcontrol: online, recovery(-), downrelay(1-2) [1/1/0/2] status : 10G Full media : Metal flow control : send on, receive on type : LinkAggregation(group 1) since : Jun 30 17:55:32 2008 config : linkcontrol: down :(continues up to more than 1900 lines) http://jp.fujitsu.com/primergy/ White Paper 「運用」が変わる。サーバが変える。FUJITSU Server PRIMERGY の物理スイッチの A 系/ B 系割り当てが一括適用できる。ポート属性など 2.4 サーバ管理者でもネットワーク管理が可能に の設定は、画面上でネットワーク構成図を見ながら、GUI でスムーズに行 3つめのシーンは仮想環境におけるポート設定だ。仮想マシンが使用する える。 スイッチの両方を手動で設定しなければならない。そのためのコマンドを ストレージとネットワークをどこでも容 易かつ柔 軟に接 続できるように 覚えて、入力するには大きな労力を伴う。 なる。ネットワーク構築・運用管理の負荷とコストを大幅に削減できるのは 一方、SVFAB はポート属性をプロファイルとして一括管理し、ハイパー もちろん、 ビジネスや組織などの変化に対して、素早くフレキシブルに追随 MACアドレスなどポート属性は、通常の CUI 環境では、ハイパーバイザーと このように、C-Fabricというシンプルに繋ぐ仕組みによって、サーバ/ バイザーとC-Fabric のスイッチにまとめて同時に設定可能。両者を個々に できるICTインフラを手に入れられる。 また、仮想マシンを別の物理サーバ上に移動させる場合、通常は移動先 特別なネットワークスキルを持たないサーバ管理者でも、 ネットワーク管理が の 物 理サ ーバが接 続されたポートで VLAN の 設 定 変 更が事 前に必 要と 行えるようになる。その結果、人的リソースの有効活用、教育コストや期間の 設定する手間を削減し、誤操作による設定ミスを防止する。 なる。SVFABは仮想マシンの生成・移動をモニタリングしており、自動で追従 ノウハウレスで高度な運用が可能となる。 さらに SVFAB を合わせると、 圧縮、管理業務の属人化解消など、さまざまなメリットが得られる。 できるため、スイッチの設定を手動で変更する手間は不要だ。 (図 7 )。FCoE の設定は非常に難解で 4つめのシーンはFCoE の設定である あり、高度な専門知識が欠かせない。通常はまず、FCoE 技術の基本概念と コマンドの理解が前提となる。そして、事前準備として、物理スイッチをA 系 / B 系に分類して割り当てを行う。その上で、ポート属性やセキュリティなど を設定しなければならない。事前準備から含め、合計で55以上ものコマンド を入力して実行することになる。 SVFAB なら、FCoE 技術の基本概念やコマンドの知識は不要。事前準備 図7:FCoE設定を視覚的に実行 スイッチのみ 前提知識: ・FCoE技術に関する基本概念の理解 ・コマンドの知識 事前準備: ・システム構成図から物理スイッチをA系/B系に分類 設定実施: ・ファブリックにアクセスし、 1)A系/B系のFCFをそれぞれ有効化 2)A系/B系のSAN-VFABにCIR/EPを割り当て SVFAB利用 前提知識: ・コマンドの知識不要 事前準備: ・A系/B系スイッチ割り当てを一括適用 設定実施: ・ネットワーク構成を見ながら操作/設定できる ※ 既存のVFAB設定画面にFCoE表示/設定機能を追加 (config)# ifgroup1 ether /1/0/1-2/1/0/2,2/2/0/1-2/2/0/2 (config)# vfabsan-a vlan100 endpoint tag 1 (config)# vfabsan-b vlan100 endpoint tag 1 : 3)割り当てたポートに対する属性設定 - FIP Snooping / CIRポートのC-tag変換 4)CEE設定(SANに割り当てる帯域幅)の設定 物理サーバ ceepriority group 0 use on (config)# ceepriority group 0 weight 50 (config)# ceepriority group 1 use on (config)# ceepriority group 1 weight 50 (config)# ceepriority group 1 pfcon (config)# ceepriority map 0 0 0 1 0 0 0 0 : (セキュリティ)の設定 5)WWNゾーニング 6)FCoEの有効化 (config)# dcbxfcoe-priority 3 (config)# dcbxfcoeuse on を実施する必要がある ストレージ装置 C-FabricのVFAB設定 (SANモードの設定) 55コマンド以上! ※ FCFの配置に応じてCIR/EPのFIP Snooping属性を自動設定 6/7 ページ http://jp.fujitsu.com/primergy/ White Paper 「運用」が変わる。サーバが変える。FUJITSU Server PRIMERGY 3. 機能強化や次世代製品開発を推進 3.1 スイッチ製品の拡張性・柔軟性を向上 現 在 、C-Fabric のスイッチ製 品には独 立 型スイッチ「 CFX2000 」と、 PRIMERGY BX900/BX400対応スイッチブレードの2タイプがある。ともに 10GbE ポートに加えて 40GbE ポートも備えており、CFX2000については ポート構成を自由に組み替えできるなどの柔軟性も持ち合わせている。 2014 年度中には、CFX2000 向けに追加モジュールとして、10GBASE-T I/Fカードを提供予定。また、40GbEポートを4つの10GbEに分割するケーブ ルの提供も予定しており、10GbEポートを最大64基まで拡張可能となる。 3.2 設定を大幅に簡便化するSVFABの「デザイナ」機能 平行して、管理ソフトのSVFABも継続的に機能強化していく。同じく2014年 度中に、 「 デザイナ」機能を追加する。テンプレートを適用してファブリック を構築したり、ウィザードによってポートタイプなどの論理設定を行ったり することができるようになる。たとえば、スイッチ増設時の初期設定なら、 通常のCUI管理環境では13コマンドの入力がスイッチ台数分必要となるが、 SVFAB のデザイナ機能を使えば、たった 1クリックで設定できる。他にも、 VIOM連携による物理サーバへの自動VLAN設定、保守交換時の設定レス化 などの簡便化に向けたエンハンスも図っていく。 富士通は今後も、I/O 各種デバイスからサーバ/ストレージ、ネットワーク まで、 トータルに手がけるベンダーだからこそ開発できる独創的な技術や アーキテクチャーを強みに、お客様のニーズに応えていく。 お問い合わせ先 富士通コンタクトライン 0120-933-200 受付時間 9:00 ∼ 17:30 (土 ・ 日 ・ 祝日を除く) 富士通株式会社 〒105-7123 東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター http://jp.fujitsu.com/primergy/ 7/7 ページ Copyright 2014 FUJITSU LIMITED http://jp.fujitsu.com/primergy/
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