浅層地下水塩化物イオン濃度調査概要 浅層地下水の塩化物イオン濃度

浅層地下水塩化物イオン濃度 調査概要
事業者資料−3
平成24年11月15日
平成24年度 長良川河口堰県民調査団
現地視察(高須輪中)説明資料
水資源機構 長良川河口堰管理所
高須No.18
高須 No.18
16 k4
大 江 川
No.18
No.T3
調査測線
長島A
長島 A
No.T1
No.T4
16 k2
No.T6
長
No.T7
16 k 0
No.T2 No.18 No.T5
15k 8
良
川
長島 No.1
長島 No.1
15k 6
長島No.4
長島 No.4
0
100
15k 4
500m
長島 No.8
長島 No.8
長島 No.9
高須輪中(長良川右岸16km付近)
長島 No.9
長島 No.12
長島 No.12
●浅層地下水塩化物イオン濃度調査経緯
長良川河口堰
長良川河口堰
0
1
•河口堰の運用により堰上流側が淡水域となるため、河川と密接に
関係する輪中内浅層地下水の塩分の状況を把握することを目的とし
て、平成6年から調査開始。(長島輪中 6地点、高須輪中 1地点)
•河口堰の供用により、長島輪中内においては表層地下水の塩化物
イオン濃度は減少。(長島輪中:平成16年調査終了)
•高須輪中「No.18」地点だけは、平成16年まで塩化物イオン濃度の
上昇が見られたため、継続的な減少傾向が確認されるまで、塩化物
イオン濃度の調査を引き続き実施している。
※平成11年より「No.18」を中心とする測線での観測開始。
2km
1
独立行政法人 水資源機構 長良川河口堰管理所
浅層地下水の塩化物イオン濃度の経年変化
塩化物イオン濃度(mg/l)
1 4 ,0 0 0
A
N o .8
1 2 ,0 0 0
N o .1
N o .9
N o .4
N o .1 2
1 0 ,0 0 0
8 ,0 0 0
6 ,0 0 0
4 ,0 0 0
2 ,0 0 0
H16.8
H15.9
H14.8
H11.8
H11.8
H13.8
H10.8
H10.8
H12.8
H9.8
H9.8
H8.8
H7.8
3 ,5 0 0
3 ,0 0 0
N o .1 8
2 ,5 0 0
2 ,0 0 0
1 ,5 0 0
1 ,0 0 0
H16.8
H15.9
H14.8
H13.8
H12.8
H8.8
H7.8
500
0
H6.8
塩化物イオン濃度(mg/l)
H6.8
0
浅層地下水の塩化物イオン濃度の経年変化(H16年度まで)
独立行政法人 水資源機構 長良川河口堰管理所
2
浅層地下水の塩化物イオン濃度継続調査
(横断方向分布図)
塩化物イオン濃度(mg/l)
4,000
3,000
2,000
No.18
1,000
運用開始
H23.4.1
H22.4.1
H21.4.1
H20.4.1
H19.4.1
H18.4.1
H17.4.1
H16.4.1
H15.4.1
H14.4.1
H13.4.1
H12.4.1
H11.4.1
H9.4.1
H10.4.1
H8.4.1
H7.4.1
H6.4.1
0
8
平成11年2月19日
標 高 (T.P.m)
4
大
江
川
500mg/l
長
良
川
No.18測点
1000mg/l
No.18
0
1500mg/l
19
-4
119
99 133
1050
18
94
2180
16
4
2000mg/l
2500mg/l
-8
60
1660
1150 1510
2260
2180 2060
3000mg/l
1370
2290
297
-12
4000mg/l
4880
2650
5000mg/l
調査位置
-16
1000
800
600
400
200
0
-200
距 離 (m)
平均水頭
3
独立行政法人 水資源機構 長良川河口堰管理所
浅層地下水の塩化物イオン濃度継続調査
4.塩害防止・地下水位の変動
(横断方向分布図)
塩化物イオン濃度(mg/l)
4,000
3,000
2,000
No.18
1,000
運用開始
H23.4.1
H22.4.1
H21.4.1
H20.4.1
H19.4.1
H18.4.1
H17.4.1
H16.4.1
H15.4.1
H14.4.1
H13.4.1
H12.4.1
H11.4.1
H10.4.1
H9.4.1
H8.4.1
H7.4.1
H6.4.1
0
8
平成16年1月6日
標 高 (T.P.m)
4
大
江
川
500mg/l
長
良
川
No.18測点
1000mg/l
No.18
0
1500mg/l
38
-4
550
160
390
7
23
1100
6
6
2000mg/l
210
-8
91
-12
330
2500
2500mg/l
2900 3300
3000mg/l
3000
3500
3000 3200
3700
4000mg/l
2500
5000mg/l
1200
調査位置
-16
1000
800
600
400
200
0
距 離 (m)
独立行政法人 水資源機構 長良川河口堰管理所
-200
平均水頭
4
浅層地下水の塩化物イオン濃度継続調査
4.塩害防止・地下水位の変動
(横断方向分布図)
塩化物イオン濃度(mg/l)
4,000
3,000
2,000
No.18
1,000
運用開始
H23.4.1
H22.4.1
H21.4.1
H20.4.1
H19.4.1
H18.4.1
H17.4.1
H16.4.1
H15.4.1
H14.4.1
H13.4.1
H12.4.1
H11.4.1
H9.4.1
H10.4.1
H8.4.1
H7.4.1
H6.4.1
0
8
平成22年1月8日
大
江
川
4
長
良
川
No.18測点
500mg/l
1000mg/l
標 高 (T.P.m)
No.18
0
1500mg/l
330
42
-4
1 53
94
12
12
6
6
2000mg/l
97
-8
440
-12
1400
2600
2500mg/l
2600
2300
4 80
3000mg/l
2200
3900
390 0 3600
4000mg/l
3 400
1100
5000mg/l
320
調査位置
-16
1000
800
600
400
200
0
-200
距 離 (m)
平均水頭
5
独立行政法人 水資源機構 長良川河口堰管理所
浅層地下水の塩化物イオン濃度継続調査
4.塩害防止・地下水位の変動
(横断方向分布図)
塩化物イオン濃度(mg/l)
4,000
3,000
2,000
No.18
1,000
運用開始
H23.4.1
H22.4.1
H21.4.1
H20.4.1
H19.4.1
H18.4.1
H17.4.1
H16.4.1
H15.4.1
H14.4.1
H13.4.1
H12.4.1
H11.4.1
H10.4.1
H9.4.1
H8.4.1
H7.4.1
H6.4.1
0
8
平成24年1月24日
大
江
川
4
長
良
川
No.18測点
500mg/l
1000mg/l
標 高 (T.P.m)
No.18
0
1500mg/l
160
14
-4
53
50
4
2000mg/l
8
25
-8
360
-12
1300
1300 860
2500mg/l
1600
340
4
5
3000mg/l
1900
2500 2800 2900
4000mg/l
2600
520
5000mg/l
230
調査位置
-16
1000
800
600
400
200
0
-200
平均水頭
距 離 (m)
独立行政法人 水資源機構 長良川河口堰管理所
6
浅層地下水の塩化物イオン濃度継続調査
4.塩害防止・地下水位の変動
(横断方向分布図)
高須輪中16.0㎞付近塩化物イオン濃度調査結果(1,000mg/l 線抜粋)
8
大
江
川
4
H11_02_19
H12_01_05
H13_01_09
H14_01_07
長
良
川
H15_01_06
H16_01_06
H17_01_05
H17_12_02
H18_12_04
H20_01_10
H21_01_09
H22_01_08
標 高 ( T.P.m)
No.18
0
-4
H23_01_07
H24_01_24
調査位置
平均水頭
-8
-12
-16
1000
800
600
400
200
0
-200
距 離 (m)
高塩化物イオン濃度の領域は大江川方向へ移動
7
独立行政法人 水資源機構 長良川河口堰管理所
塩害の防止に関する検証結果及び評価
○ 中部地方ダム等管理フォローアップ委員会(堰部会) 平成16年度 定期報告
項 目
塩化物イオ
ン濃度の経
年変化
課 題
検証結果
評 価
・長島輪中内の表層地下水の塩化物イオン濃度の減少傾向
は、河口堰の供用による堰上流の淡水化に起因するものであ
ると考えられる。
・高須輪中内のNo.18の表層地下水の塩化物イオン濃度の増
加傾向から、地下水の流動によって、高塩化物イオン濃度の
領域が長良川から大江川方向へ移動していることが考えられ、
これは河口堰の供用により水位をT.P.+0.8m∼T.P.1.3mに管理
していることに起因するものであると考えられる。
・河口堰の供用により長島輪
中内においては表層地下水
の塩化物イオン濃度が減少
した。
・高須輪中No.18付近の表層地下水の塩化物イオン濃度が継続的な減少傾向を示すまで引き
続き調査を実施する。
○ 平成22年度 第1回 中部地方ダム等管理フォローアップ委員会 長良川河口堰定期報告
項 目
検証結果
評 価
塩害の防止
・No.18付近の表層地下水の塩化物イオン濃度は、高塩化物
イオン濃度領域の移動に伴い、平成16年度を境に減少又は
横這い傾向に転じている。
・地下水は長良川から大江川方向に流動していると考えられ、
高塩化物イオン濃度の領域も大江川方向へ移動している。
・高塩化物イオン濃度領域の移動は、近年は遅くなっているが、
全体としての安定には時間を要すると考えられる。
・地下水の塩化物イオン濃
度は、高塩分濃度領域の移
動に伴い、平成16年以降低
下傾向にあるが、高塩化物
イオン濃度の領域の移動状
況について、引き続き監視の
継続が必要である。
独立行政法人 水資源機構 長良川河口堰管理所
8