入庁案内(PDF:3819KB) - 林野庁 - 農林水産省

2014 入庁案内
国民の森林・国有林
〒100-8952 東京都千代田区霞が関 1-2-1
TEL 03-3502-8111(代)
林政部林政課:内線 6005 国有林野部管理課:内線 6256
http://www.rinya.maff.go.jp/
交 通 地下鉄霞ヶ関駅(丸ノ内線、日比谷線、千代田線)下車 農林水産省7F
北海道森林管理局
近畿中国森林管理局
〒064-8537 北海道札幌市中央区宮の森 3-7-70
TEL 011-622-5232(総務課)
〒530-0042 大阪府大阪市北区天満橋 1-8-75
TEL 06-6881-3420(総務課)
東北森林管理局
四国森林管理局
〒010-8550 秋田県秋田市中通 5-9-16
TEL 018-836-2014(総務課)
〒780-8528 高知県高知市丸ノ内 1-3-30
TEL 088-821-2010(総務課)
関東森林管理局
九州森林管理局
〒371-8508 群馬県前橋市岩神町 4-16-25
TEL 027-210-1156(総務課)
〒860-0081 熊本県熊本市西区京町本丁 2-7
TEL 096-328-3500(総務課)
中部森林管理局
森林技術総合研修所
〒380-8575 長野県長野市大字栗田 715-5
TEL 026-236-2525(総務課)
〒193-8570 東京都八王子市廿里町 1833-94
TEL 042-661-7121(総務課)
http://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/
http://www.rinya.maff.go.jp/tohoku/
http://www.rinya.maff.go.jp/kanto/
http://www.rinya.maff.go.jp/chubu/
http://www.rinya.maff.go.jp/kinki/
http://www.rinya.maff.go.jp/shikoku/
http://www.rinya.maff.go.jp/kyusyu/
http://www.rinya.maff.go.jp/j/kensyuu/kensyuuu_zyo.html
このパンフレットに使われている紙は、
日本の森林を育てるために間伐材を積極的に使用しています。
森林をまもる。
その先に笑顔がうまれる。
この豊かな森林を未来の人々へ
国土の7割を占める森林。
この広大な森林を守り、育てること。未来の人々へ、この豊かな森林を受け継いでもらうこと。
私たちは、この使命に日々取り組んでいます。
いにしえの時代から、森林とともに生き、森林とともに歴史を紡いできた、この国。
国土の約 7 割を占める森林は、さまざまな機能で人々の暮らしを支えているだけでなく、
組織図
本 庁
地球温暖化の防止や、持続可能な社会の実現など、
よりよい未来をかなえる上で大きな役割と可能性をもつと期待されています。
かけがえのない財産である森林をまもり育て、未来の世代へバトンをつなぐこと。
●
森林整備部
●
国有林野部
●
この、壮大にして大切な使命に、私たちは真正面から取り組んでいます。
林野庁
森林をまもる。その先に、明日の笑顔がうまれる ――
今を生きる人々、未来を生きる人々の
林 政 課 [総合調整、予算、経理、監査、人事、広報]
企 画 課 [法令等の企画、森林・林業白書、統計、金融、税制、政策評価、図書館運営]
● 経 営 課 [林業経営体の育成、
森林組合、林業労働、特用林産物]
● 木 材 産 業 課 [木材の生産・加工・流通、
住宅資材、木材技術]
● 木 材 利 用 課 [木材の利用促進、
木材貿易、木質バイオマス]
林政部
●
計 画 課 [林野公共事業の総合調整、森林計画、流域管理、森林保険、国際協力]
森 林 利 用 課 [国民参加の森づくり、山村振興、緑化推進、森林吸収源対策]
● 整 備 課 [民有林の造林・間伐・林道、
森林整備協定]
● 治 山 課 [民有林の治山、
保安林、林地開発行為の規制、山地災害対策、水源地対策]
● 研 究 指 導 課 [試験研究、
技術開発、森林保護、森林除染]
●
管 理 課 [国有林野事業の取りまとめ、予算、経理、人事、研修、福利厚生]
経 営 企 画 課 [国有林野の経営計画、生態系保全、森林利用、事務・情報管理]
● 業 務 課 [国有林の造林、
資源活用、治山、林道、財産管理、地域振興]
●
森林管理局
笑顔をはぐくむ担い手を、私たちは求めています。
総務企画部
● 総務課、
企画調整課、経理課
[人事、研修、広報、予算、経理、福利厚生]
計画保全部
● 計画課、
保全課、治山課
[国有林の経営計画、森林利用、財産管理、治山]
森林整備部
● 森林整備課、
資源活用課、技術普及課
[国有林の造林、林道、資源活用、技術普及、森林環境教育]
森林管理署・支署
総務グループ[署内の事務の取りまとめ、福利厚生、経理]
業務グループ[造林、資源活用、林道、森林経営計画、森林環境教育]
● 治山グループ[治山、
保安林管理]治山事業所[直轄治山事業等の実施]
● 森 林 事 務 所 [国有林野の管理と各種事業の調査・監督・検査]
●
●
森林技術総合研修所(森林・林業に関する知識・技術の研修)
目 次
森林官の声
4
人事交流
11
職員の紹介
7
新人職員からのメッセージ
12
Information
14
国際森林・林業協力
2
10
燧ヶ岳(福島県・会津森林管理署 南会津
支署)
礼文島(北海道・宗谷森林管理署)
3
森林官の声
森林官の声
国土保全や水源かん養など、
さまざまな公益的な機能を発揮するうえで
森林の将来を見据えた
施業を行うために
とても大切な役割を果たしています。
国有林の現場業務とは
全国各地で活躍する林野庁職員
国有林は、日本アルプスなどの脊梁山脈を中心に広く分布し、
近年、
これらに加えて、地球温暖化の防止、生物多様性の保全、
森林とのふれあいや森林環境教育など、
森林に対する期待や要望も多様化しており、
全国に広がる国有林のフィールドで
多くの林野庁職員が活躍しています。
●
国有林
北海道森林管理局
森林技術
総合研修所
琉球諸島
管理局界
本庁
私が勤務する北信森林管理署木島平森林事務所は長野県北部に位置し、約 7,300ha の国有林
を管理しています。管内には「日本一美しいブナの原生林」とされる「カヤの平高原」もあり、
豊かな自然に囲まれた素晴らしい景色を見ることができます。
国有林の仕事は、植樹や除伐、間伐等の森林育成から木材生産までの森林資源の循環に携わる
業務や、国有林と民有地の境界を管理する業務、土砂崩れ等から下流域を守る治山の業務など
多岐にわたります。森林官はこの全ての業務の一端に携わっており、請負事業の監督や現場の調査
及び巡視等はもちろん、森林管理署の窓口として地域への対応も行います。これらの業務には
幅広い知識と山を見る目が必要ですが、そのためには山を踏査し、山を知ることが大切です。
それによって得る情報は多く、将来の山の姿を描き、今後の施業計画を立てる時にも必要となり
ます。広大な森林を管理するのはとても大変ですが、春の新緑や秋の紅葉等、山は四季折々、違う
顔を見せて楽しませてくれます。また、
木が混み合い薄暗く元気がない森が除伐や間伐によりパっ
と明るくなると、森だけではなく自分も元気になるような気がします。計画から実行まで一連の
業務を行うことができ、非常にやりがいのある仕事だと感じています。
「伝える」仕事
南西諸島
天狗岳(北海道・石狩森林管理署)
●
東北森林管理局
鳥海山(秋田県・由利森林管理署)
●
関東森林管理局
小笠原諸島
森林官の仕事は山の管理だけではありません。一般の方々に森林や林業へ興味をもってもらえる
よう、森林の働きや動植物などについて話をする「森林教室」や、除伐や間伐等、山の手入れを
体験してもらう「体験林業」等のイベントもおこなっています。参加する皆さんに楽しんでもらい
ながら森林の大切さを少しでも伝えることができればと、普段から名前の分からない花や樹木は
写真を撮り、帰ってから調べるなど、自身の知識と経験を増やすよう心がけています。つい最近、
山でクリクリとした目の小動物を見かけました。その愛くるしい姿が印象深かったので調べて
みると、
「ヤマネ」という動物でした。そんなほっこりとした出会いも大切な教材です。森の中
にはたくさんの驚きが隠れていますが、そんな素晴らしさを伝えることも森林官の仕事だと考え
ています。
「輪」を大切に
豊かな森林は「緑のダム」と呼ばれ、雨水を地中に吸収することで洪水や土砂崩れを防いだり、
蓄えた水を放出することで干ばつを防いだりします。この天然のダムを守るためには、
「森林の
手入れ」すなわち木を伐採し、苗木を植え、育てることが必要です。また、伐った木をどのよう
に扱うかによって、今後の施業が変わってきます。将来の山の姿を描くためには、それぞれの
工程を単体で考えるのでは無く、全てが繋がる「輪」を想像し、その「輪」をいかに丸くするか
を考えることが重要です。
私はまだ森林官 1 年目で知識も経験も十分ではありませんが、共に働く諸先輩方、地元の方、
市町村や請負事業体の方など、仕事をする上で関わりのある全ての方々から多くを学び、これか
らの森林を、より豊かにするための丸い輪の一端を担えたら、という思いで日々の業務に取り組
んでいます。
磐梯山(福島県・会津森林管理署)
●
九州森林管理局
●
四国森林管理局
●
近畿中国森林管理局
●
中部森林管理局
ONE DAY SCHEDULE
8:20
8:40
12:00
13:00
16:45
くじゅう山(大分県・大分森林
管理署)
4
石鎚山(愛媛県・愛媛森林管理署)
嵐山(京都府・京都大阪森林
管理事務所)
戸隠(長野県・北信森林管理署)
17:15
出勤
現場非常勤職員と作業内容の打合せ
造林請負事業の監督
作業終了箇所の完了確認
休憩
境界巡視
来年度事業予定箇所の現地確認
帰所
メール等の確認、写真整理、電話対応など
業務終了
百瀬 結 Yui Momose
中部森林管理局 北信森林管理署 木島平森林事務所 森林官
2006.04
2007.04
2012.04
2013.04
入庁(Ⅱ種採用)
北信森林管理署業務課経営係
北信森林管理署業務課
森林ふれあい係長
総務部総務課人事係
現職
5
職員の紹介
森林を守り、活用する。
木質バイオマスの
利用促進に向けて
私たちの暮らしは、この国の森林によって支えられています。
森林は、私たちへきれいな空気と水を与え、
木材資源となり暮らしを豊かにします。
また、動植物たちの生態系を保ち、
時として自然災害から私たちを守ってくれます。
私たち林野庁職員の役割は、この国の人たちのために、
貴重な森林を守り、未来へ活かしていくことです。
現在の業務内容
我が国には、間伐や主伐の実施後、林内にそのまま放置されている未利用間伐材
等が年間 2,000 万㎥(我が国全体の木材伐採量に相当)も発生しています。これら
の未利用間伐材等を木質バイオマスとして活用することにより、森林の保全や林業、
農山村地域を活性化させる仕事に携わっています。具体的には、木質チップ・ペレット
製造施設やボイラー、発電設備などの施設を導入する際の補助事業や環境省との連携
による木質バイオマスを活用したモデル地域づくりの実証事業、また再生可能エネ
ルギー固定価格買取制度などを担当し、補助金の交付等の手続き業務等予算の執行、
財務当局への予算要求、都道府県や事業者からの問い合わせ等の対応、経済産業省
等の関係省庁との調整等を主な業務としています。
最も印象に残っている出来事
再生可能エネルギーの固定価格買取制度における木質バイオマスの証明制度に携
わったことです。固定価格買取制度における木質バイオマスは、間伐材等、製材時
に発生する端材等、建築物の解体等により発生する建設資材廃棄物に区分されるため、
林野庁では、これらの木質バイオマスの証明制度を創設しました。この際、固定価格
買取制度を所管する経済産業省だけでなく、廃棄物を所管する環境省、また林野庁
内でも森林計画制度、保安林、国有林を所管するそれぞれの部署など、様々な省庁
や部署と調整が必要となり、非常に苦労しました。現場での運用や証明制度の信頼
性確保など様々な観点が必要であり、制度設計の難しさを実感するとともに、木質
バイオマスの利用促進に向けた大きな転換点に携われたため、やりがいを感じられる
仕事でした。
職場の雰囲気
「木を使う」
、
「木を植える」
、
「木を育てる」
、という森林のサイクルを維持してい
くため、木材利用を促進することが重要ですし、戦後に造林した人工林が利用期を
迎えていることもあり、木材利用の分野は注目が集まっていると感じています。
木材利用の取組は、木造公共建築物をはじめとして、様々な分野がありますが、
林野庁の中でも職員が少ない課であるため、広報案件や国会対応は、協力し合って課
を挙げて取り組んでいます。また、民間事業者や都道府県からの来客者も多く、いつも
活気があふれた課だと思います。残業や難しい案件もありますが、皆が明るく、課
全体で乗り切っています。
藤原 雅章 Masaaki Fujiwara
2006.04
2007.04
2008.04
2009.04
2012.04
6
林野庁林政部木材利用課 木質バイオマス推進班
木質バイオマス第1係長
入庁(Ⅰ種採用)
林野庁林政部企画課
近畿中国森林管理局広島森林管理署業務課森林育成係長
広島森林管理署広島森林事務所森林官
喜多方市産業部農林課農山村振興班副主任主査(森林・林野担当)
現職
7
職員の紹介
職員の紹介
現場での経験・知識は
大きな財産
経験を重ね、
地域の信頼を築く
現在の業務内容
現在の業務内容
現在、1 都 10 県にわたる区域の国有林を管理している関東森林管理局において、
木材利用の促進や木材の安定供給体制の整備等が図られるよう、木材の価格や
需要動向を把握し持続的・計画的に供給を行う資源活用課で予算管理等の業務を
行っています。
私たちの職場での主な業務は国有林野の管理経営ですが、その中でも公益的
機能の維持増進や林産物の計画的供給等を目的とした施業計画を作成し、それに
基づいて事業の調整や立木等の売払いを進める、それが私の担当業務です。
最も印象に残っている出来事
私の業務の一つに「立木販売」があります。
樹木を立木のままで販売するのですが、販売するまでに様々な確認等をします。
販売する箇所は間違っていないか、伐採した木の搬出方法や周辺地域に影響は出な
いか、購入意欲が高まるような販売方法になっているかなど、販売するために出来る
限り条件を整えます。
最初は、購入希望者の質問にうまく答えられず、上司や同僚に助けてもらってい
ました。また、質問以外にも国有林野事業に対する不満や要望もあり、返答に困る
こともあります。しかし、経験を重ねるうちに、購入希望者が必要としている情報、
条件を理解することができ、円滑に伝えられるようになりました。不満や要望も
正面から受け止め、対応できることとできないことを丁寧に説明し、私たちに出来
ることは必ず実行する姿勢をとっていたところ、ある時、購入希望者から「あなた
が計画した販売物件は必ず見に行くよ」と言って頂きました。その言葉は今でも
私の力です。
もちろん、全てがうまくいく訳ではなく、まだ失敗もありますが、公務員として、
ひとりの人間として信頼を築き、地域振興等の一助ともなるこの仕事にやりがいを
感じています。
私は、以前に北海道森林管理局管内の海岸沿いにある国有林を管理する森林官
として勤務していましたが、2 月中旬から下旬にかけては流氷が接岸するなど凍て
つくような寒さの中で調査を行っていたことが印象に残っています。
当時は、国有林の最前線である森林官として、毎日のように山深い奥地の森林に
入り汗を流していました。管内には、人の背丈よりも高いネマガリタケが生い茂り、
夏場には現地に立ち入ることもできないような箇所もありました。
これらの区域は、雪の重みでネマガリタケが根倒しされる冬期間の調査が中心と
なりましたが、雪に覆われた林道はスノーモービルで移動し、また林内の移動は
スキーやカンジキを利用し森林の状況について調査を行うなど、厳しい気候条件の
もとでの作業でした。
しかしながら、これらの調査等により行われる施業が、国土の保全、水源かん養、
地球温暖化防止などの森林の持つ多面的な機能の発揮に繋がり、国民の皆様が
安全で安心して生活できる社会づくりに貢献しているという、やりがいと喜びを
もって業務を進めることができました。
これら貴重な現場での経験は、今の業務、そして、これからの業務に活かせる
ものと考えています。
職場の雰囲気
資源活用課は専門分野・個性を持った人が集まっており和気藹々とした職場で、
上司にも気兼ねなく相談等をすることができます。また、全員が目的意識を持って
行動し、困った時はフォローしあうなどチームワークが取れた働きやすい環境です。
大内田 真
1995.04
1995.07
1999.03
2000.04
2001.08
8
Shin Oouchida
入庁(Ⅲ種採用)
旭川営林支局業務部治山課
朝日営林署業務課
上川北部森林管理署
業務第三課(朝日事務所)
宗谷森林管理署浜頓別森林事務所森林官
宗谷森林管理署知来別森林事務所森林官
最も印象に残っている出来事
職場の雰囲気
私が勤務する秋田森林管理署の職員はほとんどが秋田県出身です。
「明日でかす」
と言われたときは、明日、どこかにでかけるのかと思いました。秋田弁で「でかす」
は「仕上げる」
「終わらせる」等の意味があるとのことでした。未だに聞き取れな
い言葉もありますが、温かみのある方言が飛び交う、明るい職場です。
林野庁への入庁を待ってらよ。(待っています。)
関東森林管理局 森林整備部
資源活用課 企画係長
髙野 敬子
2005.04
2009.04
2011.04
2012.04
2013.04
2006.04
2007.04
2009.04
2011.05
2013.04
上川南部森林管理署業務課経営係長
留萌北部森林管理署業務第一課経営係長
森林技術総合研修所経営研修課
養成研修専攻科研修生
関東森林管理局総務部経理課支出係長
現職
Keiko Takano
東北森林管理局 秋田森林管理署
主任森林整備官(経営担当)
入庁(Ⅱ種採用)
三陸中部森林管理署総務課経理係
三陸中部森林管理署総務課経理係長
秋田森林管理署総務課総務係長
秋田森林管理署業務第一課経営係長
現職
9
国際森林・林業協力
人事交流
途上国の森林保全事業モデルを世界へ
地方の現場で「森林・林業日本一」をめざす
インドネシア共和国は世界第 3 位の熱帯林保有国ですが、一方でオイルパーム農園への転換や
私は現在、
「森林・林業日本一の町」をめざしている
森林火災、違法伐採等による森林の減少・劣化により、長い年月をかけて蓄積された炭素の貯蔵庫
岩手県住田町に出向しています。
ともいえる泥炭地からの炭素排出も相まって、温室効果ガス排出量はアメリカ、中国に続き世界
主な業務は、町内の森林所有者の森林管理、民間
第 3 位ともいわれており、その抑制が喫緊の課題です。
企業の林業経営をサポートすることです。意欲が低下
そこで、JICA(独立行政法人国際協力機構)の技術協力プロジェクトにより、カリマンタン島をター
した森林所有者や、色々な利害がある人々を巻き
ゲットに、REDD プラスの実施メカニズムを構築する取り組みが始まりました。私は西カリマンタン州
込んで事業を進めることは容易ではありませんが、
ポンティアナクにおいて、州の林業局を拠点として他の州政府機関や県政府、大学、NGO といった
地域全体で計画的な森林づくりを進めるためには、
関係機関との連携、協力を通じて、準国レベル(州)で REDD プラスに取り組むための枠組みづくり
現地の状況を十分に把握することはもちろん、森林
や能力向上を支援しています。
所有者や周辺住民、林業・木材関連企業の方々が
活動においては、州、県政府職員を対象として、コンサルタントの力も借りながら、森林変化や
将来予測にかかるモニタリング、分析能力等の向上を進めています。また、プロジェクト後の将来
も見据え、持続的に取り組めるように先方の現状やニーズを把握しながら、一定の質を確保しつつ
も過度な負担とならないようなバランスを心がけています。
谷本 哲朗
Tetsuo Tanimoto
インドネシア共和国林業省森林保護・
自然保全総局JICA長期派遣専門家
森林づくりに対してどのように考えているのかを
森林教室
理解し、経済性・地域性など総合的・長期的な視点
伊藤 愛
Ai Itou
岩手県住田町産業振興課
副主幹
に立ち一緒になって考えていくことが大切だと感じ
ています。
多岐にわたる政府機関と付き合う中では、その役所のしきたりといったものを尊重しながら話を進めることも大切になってきます。
また現在は、地域の森林を農林業資源としてのみ捉えるのではなく、間伐体験や森林レクリエーションを行う観光、教育分野、
日本との違いや共通点を感じつつ、国際協力の仕事ができるのも国家公務員ならではの醍醐味だと感じています。
更にはカーボン・オフセット事業等による環境分野における活用など、
「都市と地方」
「森と人」を繋げ、森林が持つ多様な価値を
最大限に生かす地域活性化事業にも積極的に取り組んでおり、これらを通じて他地域や他分野へもネットワークを広げています。
地方自治体は、国で示した政策を活かし、国民から期待や批判の声を直接受け取ることが出来る最先端の現場であり、私の仕事は、
プロジェクト紹介
現在、国際的な気候変動対策の議論の中で、
「REDD プラス(途上国における森林減少・劣化
に由来する排出の削減等)
」が注目を集めています。REDD プラスは、途上国が森林保全等を
行うことにより温室効果ガス排出量を減少させた場合、その削減量に見合った経済的インセン
ティブを得られるという仕組みです。
日本・インドネシア REDD プラス実施メカニズム構築プロジェクト(IJ-REDD プラス)は、
パイロットサイト(国立公園等)レベルで REDD プラスの事業モデルを形成しつつ、準国レベル
(州)での実施の枠組みを整備し、それらの成果を国レベルや国際的な議論にも反映していく
ことを目指しています。
幅広い分野の業務を経験している仲間とともに、地域の意見を拾い上げ、次の政策に繋げていくことです。そのためには、本当に
必要とされていることを見極める力が必要であり、さまざまな知識を更に深めていかなければなりません。
皆さんもこの林野庁で、日本の豊かな森林を未来へつなげるために力を発揮してみませんか ?
海外林業協力プロジェクト一覧
JICA技術協力
国 名
中 国
JICA事務所
プロジェクト名
事務所名
四川省震災後森林植生復旧計画プロジェクト
JICAラオス事務所
西部地区林業人材育成プロジェクト
保全地域における生態系保全のための荒廃地回復能力向上プロジェクト
インドネシア
泥炭湿地林周辺地域における火災予防のためのコミュニティ能力強化プロジェクト
日本インドネシアREDD+実施メカニズム構築プロジェクト
ベトナム
ラオス
10
北西部水源地域における持続可能な森林管理プロジェクト
森林セクター能力強化プロジェクト
森林減少抑制のための参加型土地・森林管理プロジェクト
国際機関
国際機関名
出前授業
FAO本部(イタリア・ローマ)
経済協力開発機構貿易(フランス・パリ)
インド
森林官研修センター研修実施能力向上プロジェクト
キルギス
共同森林管理実施能力向上プロジェクト
職員の主な出向先
<他省庁>
パプア・ニューギニア
気候変動対策のための森林資源モニタリングに関する能力向上プロジェクト
マケドニア
旧ユーゴスラビア共和国 森林火災危機管理能力向上プロジェクト
ケニア
気候変動への適応のための乾燥地耐性育種プロジェクト
パラグアイ
イグアス湖流域保全プロジェクト
モザンビーク
農業省土地・森林局(森林管理能力強化アドバイザーとして派遣)
マラウイ
天然資源・エネルギー・環境省 森林局(森林保全管理アドバイザーとして派遣)
ベトナム
農業農村開発省森林総局(森林政策支援として派遣)
現場打合せの様子
ITTO本部(日本・横浜)
内閣官房、人事院、内閣府、総務省、外務省※、文部科学省、経済産業省、国土交通省、環境省
<独立行政法人> 森林総合研究所、国際協力機構、農林漁業信用基金
<地方公共団体> 道府県、市町村
<民間企業>
物林(株)
※ 在外公館での海外勤務の機会も設けられています。
11
新人職員からのメッセージ
新人職員からのメッセージ
林野庁林政部林政課総務班総務係
林野庁林政部企画課企画第1班企画第2係
関東森林管理局磐城森林管理署旅人森林事務所
中部森林管理局飛騨森林管理署業務グループ
小倉 俊治
牧田 朋子
小池 遊喜
木村 有子
総合職 森林・自然環境
一般職 林業
一般職 林業
現在、私は林野庁の林政課で業務をしております。
林政課では外部から来る依頼を、林野庁内に振り
分ける窓口としての業務を主に行っています。
業務
を通じて林野庁の役割は多岐にわたることを実感
しています。職場の雰囲気は明るく、
また、森林・林
業行政に携わっているのだというやりがいを感じ
られる場であると思っています。
皆さんもそんな林
野庁で一緒に働いてみませんか?
上司や先輩方を見ていると、地方の現場経験が、実
感として政策づくりに活かされていると感じます。
日本の森林をきちんと守り育てることはもちろん、
スタイリッシュな木造建築や高級食材まつたけ、
さ
らには世界の森林まで、
“森林”
という軸があるから
こそ、幅広い分野に関わることができる、
それが林
野庁の魅力だと思います。
私は現在、国有林の管理経営の最前線である森林
事務所で勤務しています。業務としては、山地災
害、森林被害などの異常を監視するパトロールを
はじめ、保育計画や木材を販売するための調査に
携わっています。
森づくりの一端を担っているなか
で、植林した苗木が、
どのように生育し、次の世代
にどのような役割の森林になるのか、将来に期待
を膨らまし勤務しています。
私は資源活用という木材の販売に関わる仕事をして
います。入署したばかりの私は、先輩方が現地を見
極め、次の世代の事を考えながら山づくりをする姿
に
「自分にもできるのか」
と不安になる気持ちが大き
かったものの、
今ではやりがいと誇りある仕事だと感
じています。まだまだ分からない事ばかりで挫けそ
うになることもありますが、
一つ一つ理解していくこ
との嬉しさと楽しさを感じられる仕事だと思います。
林野庁国有林野部管理課総務班法令係
林野庁森林整備部整備課企画班企画係
近畿中国森林管理局三重森林管理署業務グループ
四国森林管理局計画保全部保全課
嶋田 奈穂美
田中 生
島倉 知樹
田中 靖政
総合職 行政
総合職 森林・自然環境
一般職 林業
一般職 林学
私は、国有林野事業に関する内部管理を行う部署
で、法令関係の業務を主に担当しています。
なれな
い法令等を目の前に、戸惑うこともありますが、
そ
の反面、
庁内の色々な方に指示を仰ぎながら自分の
できる業務の幅を広げられるよう奮闘する日々は、
様々な刺激に満ちあふれています。
私は、森林整備に携わる部署で働いています。
とは
いえ、本庁での業務の中で扱う情報は幅広く、政
治・経済・科学のみならず、日々の生活で目にする
耳にするあらゆる物事について森林・林業・木材産
業との関わりを感じるようになりました。
好奇心旺
盛な皆さん、世界に誇る日本の森林の価値を高め
る仕事を一緒にしませんか。
私は、業務グループに所属し、森林の現地調査やパ
トロールに同行したり、事務処理を手伝うなど係
員として署内の様々な業務に取り組んでいます。
思っていた以上に覚えなければならない事が多く
て大変ですが、早く仕事を覚え、現場の第一線でバ
リバリ頑張りたいと考えています。
林野庁は日本の
山々を歩けるやりがいと夢のある職場です。
林野庁森林整備部治山課災害調整班企画係
林野庁国有林野部経営企画課総務班総括係
九州森林管理局宮崎森林管理署業務グループ
九州森林管理局福岡森林管理署業務グループ
岩田 隆典
増田 莉菜
浦田 紘伸
亀岡 大真
総合職 森林・自然環境
総合職 森林・自然環境
私は、
山地災害の状況を把握し、
復旧に向けて調整
を行う仕事をしています。突発的な災害を相手と
する特殊性から、仕事量の予測が付けにくく苦労
も多い仕事です。一方で災害の復旧に携わること
で、
国民のために働くということを実感できる仕事
だと感じています。国民生活の安心・安全をまもる
豊かな森づくりのために働きたいと思っている方
の入庁をお待ちしています。
私は課の窓口として、様々な部署から来る依頼に
対応する仕事をしています。
業務ではうまくいかな
いことも多いですが、業務を通して自分なりに考
え、
知識を吸収するように心がけています。
職場の内装には木材が使われていて暖かみがあ
り、
また、
周りの方々もとても親切で、
恵まれた環境
の中で働くことができています。
北海道森林管理局根釧西部森林管理署標茶森林事務所
東北森林管理局青森森林管理署治山グループ
岡崎 香奈子
鈴木 研介
一般職 林学
私は現在、青森森林管理署治山グループに所属し
ております。入庁して感じたことは、自然と共存し
ながら、地域住民等の暮らしをより豊かにするた
め、
職場が一丸となっていろいろな業務に取り組ん
でいるということです。自然が大好きな方、国土の
保全に興味のある方、一緒に林野庁で働いてみま
せんか?
東北森林管理局山形森林管理署治山グループ
関東森林管理局千葉森林管理事務所業務グループ
村上 和子
沖土居 尚美
一般職 林業
一般職 林業
私は現在、予算管理や契約事務を行う傍ら、現場
での測量や収穫調査など幅広く業務を行っていま
す。悪戦苦闘の毎日ですが上司や先輩方から様々
なご指導をうけ、職場の明るい雰囲気に救われて
います。一日も早く一人前の社会人、山師になれる
よう日々取り組んでいます。
皆さんも一緒に働いて
みませんか?
私は現在、国有財産の管理を担当しており、財産
(建物や土地等)の適正な使用には欠かせない仕
事であると感じています。職場は建物内に多くの
木材が使われていて温かな雰囲気であり、温厚な
方々ばかりで恵まれた環境です。
森林・林業を守ることを志す方にとって、林野庁は
非常に魅力的な職場であると思います。
一般職 林学
木を育て森を守り山と成す国有林を舞台にして、
「森林の持つ多面的な機能を如何に発揮させる森
づくりを行うか」
といったことを意識して働けるこ
とが、
この仕事の魅力だと思います。私達の職場は
山を相手にしており、日本の第一次産業の発展に
貢献することが期待されている非常にやりがいの
ある職場であると感じています。
一般職 林学
森林事務所に配属されて、森林計画をたてるため
の地況・林況調査をはじめ、
野鼠調査や林道点検な
ど多くの業務を経験しています。森林の管理には、
様々な角度から森林を見ることのできる力が必要
だと日々実感しています。見た人に感動を与えら
れるような森林を造れる森林官になることを目標
に、
現場でより多くのことを学んでいきたいです。
春に何の知識もない状態で入庁し、治山グ
ループに籍を置きましたが、
周囲の方々に支
えられ楽しく仕事に打ち込んでいます。
日本の大部分を占める森林を相手に仕事を
することは簡単なことではありませんが、皆
さんも木々と一緒にGrowUp!しませんか?
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総合職 森林・自然環境
一般職 林学
現在、木材の生産・販売に関する業務に携わり、収
穫調査や委託販売などで現場に出ることが多く、
木材の生産から販売までの一連の流れを勉強させ
て頂いています。職場の雰囲気はとても良く日々
楽しく取り組んでいます。今後は森林官となり、地
域住民との関わりを持ちながら森林管理の方針を
決めたいと思っています。
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Information
Information
研修制度
採用後の待遇
職員の資質の向上と職務遂行上必要な知識や技術等の習得を目的として、
体系的かつ実効性のある研修を実施しています。
研修には、
農林水産省本省が実施する研修をはじめ、
林野庁の各機関が実施する研修、
他府省が実施する研修など、
それぞれの職務・役割を適切に行えるよう様々な研修があります。
給与
新規採用研修【実施機関:人事院等】
業務研修【実施機関:森林技術総合研修所等】
国家公務員として自覚と意識の醸成を図り、必要とされる実務の基礎的知
識の習得を目的とした研修です。
各職務に応じたより実践的な知識、技術、技能等の習得を目的とした研修
です。
●生産・販売、森林調査、森林施業技術、生物多様性保全、森林保護管理、
計画的養成研修【実施機関:農林水産研修所】
治山、林道、森林活用、林業機械等
役職段階に応じて、資質の向上や企画立案・行政執行能力、問題解決能力
等の習得を目的とした研修です。
(平成25年4月1日現在)
初任給
諸手当
勤務時間
入庁後まもない職員を対象とした森林・林業に関する基礎的な知識の習得
を目的とした研修です。
森林の見方(地形・林況の把握実習)
生物多様性保全
休暇など
森林官養成科【実施機関:各森林管理局】
森林官の業務を円滑に遂行するために必要な知識及び技術等の習得を目的
とした研修です。
採用試験
宿 舎
生産・販売(実務)
採用面接
健康診断など
国家公務員に採用されるためには、
総合職試験(院卒者試験、大卒程度
各試験の区分とも、人事院
採 用 内 定 者は健 康 診 断を受け、
人事院の実施する採用試験に合格す
試験)での採用希望者には、最終合
の最 終 合 格 者 発 表 後に実
健康状態の確認をします。また、
る必要があります。国家公務員採用
格発表後に官庁訪問の機会があり、
施される採用面接などの結
学校の卒業証明書及び学業成績
試験には総合職試験、一般職試験な
この際の面接結果により採用が内々
果により採用が内定されま
書などの書類の提出が必要です。
どがあり、
さまざまな試験の区分があ
定されます。一般職試験(大卒程度試
す。なお、総合職試験(院卒
ります。林野庁が主に採用を予定す
験)での採用希望者については、1次
者試験、大卒程度試験)
での
る試験の区分は次の通りです。
合格発表後に官庁訪問を林野庁本
採用希望者については、原
庁で実施します。一般職試験(大卒
則として、内々定者が採用
程度試験、
高卒者試験)
での採用希望
面接の対象者となります。
総合職試験(院卒者試験 、大卒程度試験)
:
森林・自然環境
●
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林道技術者育成
※ 採用スケジュールなどの詳細は、林野庁ホームページ(http://www.rinya.maf f.go.jp/)の
トップページ「採用情報」からも見ることができます。
官庁訪問業務説明
●
一般職試験(大卒程度試験)
:林学、
土木
●
一般職試験(高卒者試験)
:林業
扶養手当、
住居手当、
通勤手当、
単身赴任手当、
期末手当、
超過勤務手当のほか
勤務地により地域手当
(東京都23区の場合俸給の18%)
などがあります。
1日7時間45分勤務、週休2日
年間20日間の年次休暇のほか、
特別休暇
(結婚休暇、
夏季休暇、
忌引休暇など)
及び、
病気休暇があります。
なお、
年次休暇については、
その年の未使用分の内20日を上限として
翌年に繰り越すことができます。
福利厚生
職場内研修(On the Job Training)
採用スケジュール
一般職
(大卒)
172,200円 一般職
(高卒)
140,100円
(学歴などにより異なることがあります)
勤務時間及び休暇
基礎研修(森林の見方、森林の育成、森林の収穫)【実施機関:各森林管理局】
毎年度個人毎に必要な教育内容を考慮した計画を立て、基礎研修等で習得
した知識を各職場の日常業務を通じて実践することにより、
職務遂行上必要
な知識及び技術の定着を目的とした研修です。
[俸給]
総合職
(院卒)
203,600円 総合職
(大卒)
181,200円
共済組合制度
採用内定者は通常 4 月 1 日付けで
森林管理局または林野庁管理課の
本庁や森林管理局などの各機関
採用担当まで問い合わせください。
に採用となります。
林野庁共済組合では、
病気やケガをしたときなどのための医療給付、
持ち家を促進するための
住宅資金などの貸付制度、
退職後の生活を保障するための退職共済年金などのほか、
保健事業や貯金事業を行っています。
仕事と育児・介護の両立支援制度
育児休業
産前産後休暇
採用
者に対する業務説明については、各
独身用及び世帯用の宿舎が設置されています。
※このほかにも、
さまざまな支援制度があります。
3歳未満の子を養育するために、
男女問わず、
最長でその子が3歳の誕生日を迎える前日まで
休業することができます。
6週間以内に出産予定の女性職員は、
出産予定日の6週間前から出産の日まで休暇を取得することができます。
また産後は、
出産の翌日から8週間休暇を取得することができます。
負傷、
疾病または老齢が原因で、
2週間以上にわたり
介護休暇
日常生活に支障がある配偶者、
父母、
子などの介護をする際、
介護のための休暇が必要であると認められた場合に限り
休暇を取得することができます。
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