新幼保連携型認定こども園の 設置主体に応じて取扱いの異なる事項

新幼保連携型認定こども園の
設置主体に応じて取扱いの異なる事項について
<新幼保連携型認定こども園の設置主体について>
○ 私立の新幼保連携型認定こども園の設置主体は、学校法人又は社
会福祉法人が原則。
○ 新幼保連携型認定こども園の設置主体として宗教法人等のその他
の法人及び個人も認められる場合は、以下のとおり。
・認定こども園法一部改正法(※)附則第3条により、旧幼保連携型認定
こども園がみなし設置認可を受けた場合
・認定こども園法一部改正法附則第4条の特例により、幼稚園を廃止
して新幼保連携型認定こども園を設置する場合
※就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律の一部を改正する法律
(平成24年法律第66号)(以下、「一部改正法」という)。
○ 就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律(平成十八年法律第
七十七号)(抄)
(設置者)
第十二条 幼保連携型認定こども園は、国、地方公共団体、学校法人及び社会福祉法人のみが設置すること
ができる。
附則
(認定こども園である幼保連携施設に関する経過措置)
第三条 この法律の施行の際現に存するこの法律による改正前の就学前の子どもに関する教育、保育等の総
合的な提供の推進に関する法律第七条第一項に規定する認定こども園である同法第三条第三項に規定す
る幼保連携施設(幼稚園(同法第二条第二項に規定する幼稚園をいう。以下同じ。)及び保育所(同法第二
条第三項に規定する保育所をいう。)で構成されるものに限る。以下この項及び次項において「旧幼保連携
型認定こども園」という。)であって、国(国立大学法人法(平成十五年法律第百十二号)第二条第一項に規
定する国立大学法人を含む。次条第一項において同じ。)及び地方公共団体以外の者が設置するものにつ
いては、この法律の施行の日(以下「施行日」という。)に、新認定こども園法第十七条第一項の設置の認可
があったものとみなす。ただし、当該旧幼保連携型認定こども園の設置者が施行日の前日までに、新認定こ
ども園法第三十六条第二項の主務省令(以下単に「主務省令」という。)で定めるところにより、別段の申出を
したときは、この限りでない。
2~4 (略)
(幼保連携型認定こども園の設置に係る特例)
第四条 施行日の前日において現に存する幼稚園を設置している者であって、次に掲げる要件の全てに適合す
るもの(国、地方公共団体、私立学校法(昭和二十四年法律第二百七十号)第三条に規定する学校法人及
び社会福祉法(昭和二十六年法律第四十五号)第二十二条に規定する社会福祉法人を除く。)は、当分の間
、新認定こども園法第十二条の規定にかかわらず、当該幼稚園を廃止して幼保連携型認定こども園(新認
定こども園法第二条第七項に規定する幼保連携型認定こども園をいい、当該幼稚園の所在した区域と同一
の区域内にあることその他の主務省令で定める要件に該当するものに限る。以下この条及び附則第七条に
おいて同じ。)を設置することができる。
一~三 (略)
2・3 (略)
1
1.公的貸付
○ 設置主体に応じ、学校法人立の場合は私学事業団からの貸付け、
社会福祉法人立の場合は福祉医療機構からの貸付けの対象となる。
※旧幼保連携型認定こども園及び新幼保連携型認定こども園の設置を目的として幼稚園又
は保育所の事業譲渡をする場合には、私学事業団又は福祉医療機構からの貸付けに係る
債務について、法人間の債務承継が可能(一部今後措置予定)。
<公的貸付>
学校法人
・新設する場合
・既存の幼稚園又は
保育所から移行する
場合
社会福祉法人
私学事業団
福祉医療機構
旧幼保連携型認定こ 私学事業団
ども園がみなし設置認
可を受けた場合
福祉医療機構
又は
私学事業団
※一部改正法附則第3条
※経過措置として
個人・宗教法人等
私学事業団
※経過措置として
私学事業団
特例により、幼稚園を
廃止して設置する場
合
※経過措置として
※一部改正法附則第4条
(参考)
幼稚園
保育所
学校法人
私学事業団
私学事業団、
福祉医療機構
社会福祉法人
個人・宗教法人等
私学事業団
私学事業団
※経過措置として
※経過措置として
福祉医療機構
福祉医療機構
※法人のみ
※「私学事業団」は日本私立学校振興・共済事業団法(平成9年法律第48号)に基づく制度、「福祉
医療機構」は独立行政法人福祉医療機構法(平成14年法律第166号)に基づく制度をいう。
2
2.職員の福利厚生
○ 設置主体に応じた制度の対象となる。
○ 私立学校教職員共済制度については、旧幼保連携型認定こども園
がみなし設置認可を受けた場合及び特例により幼稚園を廃止して設
置する場合については、学校法人以外の者も加入対象とすることが
認められている。
<医療保険・短期給付>
学校法人
・新設する場合
・既存の幼稚園又は
保育所から移行する
場合
社会福祉法人
個人・宗教法人等
私学共済
健康保険
旧幼保連携型認定こ 私学共済
ども園がみなし設置認
可を受けた場合
私学共済
私学共済
※経過措置として
※経過措置として
※一部改正法附則第3条
特例により、幼稚園を
廃止して設置する場
合
私学共済
※経過措置として
※一部改正法附則第4条
(参考)
幼稚園
保育所
学校法人
私学共済
私学共済
社会福祉法人
個人・宗教法人等
私学共済
私学共済
※経過措置として
※経過措置として
健康保険
健康保険
※「私学共済」は私立学校教職員共済法(昭和28年法律第245号)に基づく制度、「健康保険」は健
康保険法(大正11年法律第70号)に基づく制度をいう。
3
<年金・長期給付> ※年金・長期給付は平成27年10月から厚生年金に一元化される予定。
学校法人
社会福祉法人
個人・宗教法人等
・新設する場合
・既存の幼稚園又は保育
所から移行する場合
私学共済
厚生年金
旧幼保連携型認定こども
園がみなし設置認可を受
けた場合
私学共済
私学共済
私学共済
※経過措置として
※経過措置として
※一部改正法附則第3条
特例により、幼稚園を廃
止して設置する場合
※一部改正法附則第4条
(参考)
幼稚園
保育所
私学共済
※経過措置として
学校法人
私学共済
私学共済
社会福祉法人
個人・宗教法人等
私学共済
私学共済
※経過措置として
※経過措置として
厚生年金
厚生年金
※「私学共済」は私立学校教職員共済法に基づく制度、「厚生年金」は厚生年金保険法(昭和29年
法律第115号)に基づく制度をいう。
<退職金>
学校法人
新幼保連携型
認定こども園
(参考)
幼稚園
就業規則等
社会福祉法人
就業規則等
個人・宗教法人等
就業規則等
※各都道府県の私立 ※社福職員退手共済に
加入の場合もあり
学校退職金団体の
運営する退職金共済
に加入の場合もあり
学校法人
就業規則等
社会福祉法人
就業規則等
個人・宗教法人等
就業規則等
※各都道府県の私立 ※社福職員退手共済に
学校退職金団体の
加入の場合もあり
運営する退職金共済
に加入の場合もあり
保育所
就業規則等
就業規則等
就業規則等
※社福職員退手共済に
加入の場合もあり
※「社福職員退手共済」は社会福祉施設職員等退職手当共済法(昭和36年法律第155号)に基づく
4
制度をいう。