欧 州 各 国 に お け る 治 験 や 臨 床 研 究 の 体 制 か ら 学 ぶ こ と

海外臨床試験施設視察報告
欧州各国における治験や
臨床研究の体制から学ぶこと
月
日から
治験環境部門賞受賞
の効率的な実施のための医
促進センターによる﹁治験
ある。子どもたちに治験・
我々にとって大きな励みで
動を評価して頂いたことは
ラムでは、前号と本号で連
報告が行われた。視察参加
やすく伝え、そのうえで興
療 機 関 等 に お け る 取 組 み ﹂ 臨床研究の重要性をわかり
タディでは、臨床経過を直
者たちからは、国家戦略を
味を喚起する授業を行うの
欧州における臨床試験の
タそのものを原資料と位置
募集において、当臨床試験
は病院のスタッフだけでは
床試験の施設視察に関する 社団法人日本医師会治験
づけ、中央で直接SDVが
背景とした欧州各国の現状
部が応募した﹁中学生を対
載している欧州各国への臨
ついて、サンプリングによ
を目の当たりにして、この
象とした治験・臨床研究啓
接ラップトップコンピュータ
る原資料直接閲覧︵サンプ
できるシステムを運用して
日本でいかに治験を推進し
に入力することで、電子デー
リングSDV︶はアクセプ
いた。しかし、これに対し
ていけばよいのか問題意識
モニタリングのあり方ーに
タブルであるが、方法論が
からは独立させるべき だ と
てデータベースはスポンサー
信頼性の確保
ー効率的な
うのは共通認識である。そ
妥当でないといけないとい
れでも、会社によってはサ
の意見もあった。GCP調
を新たにした、といった感
境部門賞﹂を受賞した。本
発授業の開発﹂が﹁治験環
学校の先生方や授業開発を
大変難しく、対象となる中
支援してくれる企業と連携
想が聞かれた。我々も来年
してはじめてこのような活
査は医師主導臨床試験でも
動が可能となった。これま
ンプリングSDVに慎重な
げているように、当部では
で授業に参加してくれた中
ニュースでも何度か取り上
昨年度から若い世代に臨床
度以降は国際化への対応を
プロジェクトの一つに据え
研究を知ってもらうための
規制当局が実施している。
活動する予定であり、海外
学生たちならびに一緒に授
会社もあった。アカデミア
と
Eudra-vigilance
のAROとの連携を目指す
出張講義を行っているとこ
するところである。必ずし
業を作ってきた皆様に感謝
のための
UHCTアライアンス・EFPIA Japan
共同欧州施設訪問を通じてー
その2
2009年
にあたって今回の視察を参
ろであり、この活動が評価
主導の大規模なイベントス
考としたい。
いう2つのデータベースが
ある。後者では、予期しな
月8日にかけ
てU H C T ア ラ イ ア ン ス
第6回アライアンス総会
際共同治験を実施するに
イアンス︵以下、アライア
FPIA Jap an
くのかについては、E
講義などで講師をつとめた
た表彰式では、野田市での
もたちに治験・臨床研究の
がらこれからも地道に子ど
あるが、皆様の手を借りな
も派手とは言い難い活動で
されての受賞である。2月
カ国の規制当局の間で共有
ンス︶の第6回総会が開催
意義を伝えていきたい。
あたって不可欠な英語の
EFPIA Japan ︵欧
している。安全性情報は規
進藤哲特任研究員が治験促
京大学医学部附属病院に
州製薬団体連合会︶と共同
制当局と倫理委員会に報告
さ れ た。 ア ラ イ ア ン ス は、 ︵ 欧 州 製 薬 団 体 連 合
性の年次報告等の情報を
でイギリス、フランス、ス
されるが、倫理委員会での
日に日本医師会で行われ
イ ス、 ド イ ツ 各 国 の 大 学
うな教育活動は
頂 い た。 こ の よ
ター長より表彰状と副賞を
会を開くこととなっ
進センターの岩砂和雄セン
た。 当 部 に お い て
会︶などの協力を得
学病院が連携・協力関係を
ながら定期的に勉強
結び、安全かつ効率的な臨
いて高い実績を有する6大
補償や賠償責任保険への加
治験の実施数や実施率にお
入が求められている。
評価にはやや温度差が感じ
等を訪問し、臨床研究の基
研究者・実務者教育、︵3︶ 取 り 合 う 際 に ど う し
国 際 拠 点 化・ 広 報、︵ 2︶ の 製 薬 企 業 と 連 絡 を
ジ ェ ク ト ー︵1︶ 国 際 化・
担当している6 つのプロ
会では、それぞれの大学が
ことを目的としている。総
て国際共同治験を実施する
生 じ て し ま う の か、
習 会 を 行 っ た。 海 外
を対象として英語講
き し て、 主 に C R C
の藤居靖久氏をお招
P I A J ap a n
うな活動であ
いが現れるよ
合とで大きな違
とそうでない場
れを行った場合
い目で見ればそ
で は な い が、 長
れるような活動
見えて効果が現
ような地道な活
かわらず、この
していたにもか
取組みを対象と
て様々な行き違いが
たことから非常に好
安全で効率的な臨床試験の
評であった。その他、
実 施、︵ 4︶ 効 率 的 な 品 質
臨床研究の推進ーの進捗状
アライアンス総会に
は﹁ 効 率 的 な ﹂
況が報告され、今後どのよ
随伴する教育プログ
る。 今 回 の 募 集
うに活動を展開していくか
といったお話を交え
が 検 討 さ れ た。 特 に、 国
管 理・ 品 質 保 証、︵ 5︶ 効
28
率 的 な 申 請 手 続 き、︵ 6︶ た 実 践 的 な 講 義 だ っ
短期的には目に
も、 1 月
日にEF
床試験の実施体制を整備し
られた。欧州でも基本的に
能力をいかに高めてい
︵大学病院臨床試験アライ
アンス 千葉大、東大、東
京医科歯科大、群馬大、筑
アライアンスの模様
ター、規制当局、製薬会社
波大、新潟大、信州大︶と
27
バイオバンクの検体保存用冷凍庫
病 院、 臨 床 研 究 支 援 セ ン
て、大学病院臨床試験アラ
い重篤有害反応︵ Suspected
Unexpected Serious Adverse
︶や安全 2010年2月5日に東
Reactions, SUSARs
2009年
27
本 的 枠 組 や 多 施 設・ 多 国
間共同臨床試験
への取り組み等
について聴取し
た。
床試験の安全な
欧州における臨
実施と被験者保
護体制につい
当 局E M E A が
て、 E U の 規 制
験のデータベー
提供する臨床試
スには、試験の
登録のための
と 安
Eudra CT
全性情報の監視
受賞の記念撮影
27
10
11