実施針公表のための事前針 - 西尾市

⻄尾市公共施設再配置P官⺠連携事業【事前⽅針】
⻄尾市が新たなまちづくりの出発点として
官⺠連携⼿法で進める
公共施設再配置プロジェクト(仮称)
【西尾市公共施設再配置実施計画 2014→2018】
実施⽅針公表のための事前⽅針
平成26年 8月 1日
愛知県
西尾市
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⻄尾市公共施設再配置P官⺠連携事業【事前⽅針】
⽬
次
はじめに
P1
1 本事前⽅針の⽬的
P2
(1)特定事業の事業内容に関する事項
(2)特定事業の選定に向けた検討事項
(3)特定事業の公表に関する事項
2 実施⽅針策定時の事業者の募集及び選定の概要
P4
(1)事業者の募集及び選定に関する基本的な考え方
(2)事業者の募集及び選定の手順
(3)実施方針の策定に関する提案
3 事業者へ期待する役割
P5
(1)提供されるサービス水準
(2)責任分担に関する基本的な考え方
(3)事業者の責任の履行に関する事項
4 事業スケジュール案
P6
5 本事前⽅針に関する担当部署及び質問・意⾒の受付
P6
(添付資料)
資料1
ひと目で分かる再配置プロジェクト01から08まで(『西尾市公共施設
再配置実施計画 2014→2018』・第2部再配置戦略編より)
資料2
西尾市先導的官民連携支援事業報告書(概要)(『西尾市公共施設再配置
実施計画 2014→2018』・第3部資料編より)
様式1
西尾市の事前方針に関する対話申込書及び質問・意見書
(参考資料)以下の資料はすべて西尾市のホームページから閲覧可能です。
『西尾市公共施設再配置実施計画 2014→2018(平成26年3月26日策定)』
『西尾市公共施設白書 2013(平成26年3月26日公表)』
『西尾市公共施設白書 2012(平成25年3月29日公表)』
『西尾市公共施設再配置基本計画(平成24年3月26日策定)』
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⻄尾市公共施設再配置P官⺠連携事業【事前⽅針】
はじめに
西尾市(以下「市」という。)は平成23年4月1日に旧幡豆郡3町(一色町・
吉良町・幡豆町)を吸収合併したと同時に、公共施設の統合と適正配置のあり方に
ついて調査、検討する専任組織を設置した。そして、平成24年3月26日に新た
な公共施設マネジメントの基本方針として『⻄尾市公共施設再配置基本計画(以下
「基本計画」という。)』を策定し、資料編として『西尾市公共施設白書2011
(以下「施設白書」という。)』も合わせて公表した。ちなみに公共施設再配置と
は「公共施設の現状と課題を調査・分析して、公共施設のより効率的・効果的な維持・管
理・運営⽅法及び施設配置を実現すること」と基本計画では定義している。
基本計画では、施設白書から把握した公共施設の現状と課題を整理した上で、公
共施設を次世代に適切に引き継いでいくため、市がどのように公共施設再配置を進
めていくかという基本的な考え方である3つの基本理念と3つの基本方針を定めた。
基本計画で定めた公共施設再配置行程表に基づき、市では平成26年度から30
年度までの5年間を第1次実施期間とする具体的な再配置プランなどをまとめた
『⻄尾市公共施設再配置実施計画 2014→2018(以下「実施計画」という。)』
を平成26年3月26日に策定した。「新たなまちづくりの出発点」「建物の安全性の
確保」「官⺠連携の活⽤」の3つのテーマを掲げる実施計画は、3部構成で、第1部
ガイダンス編では実施計画の概要・再配置目標値・再配置手法等について説明し、
第2部再配置戦略編では第 1 次実施期間中に着手する8つの再配置プロジェクト
【資料1】をその策定プロセスを中心に説明しており、第3部資料編では実施計画策
定にいたる検討過程の資料を収録している。
第1次実施計画における再配置施設数は41施設131棟、建物の延床面積で言
えば約 60,000 ㎡(新設更新数2施設は除く)である。このうち解体予定が約
24,000 ㎡、譲渡予定が約 1,500 ㎡、貸付予定が約 500 ㎡、改修等予定が約 34,000
㎡と計画されている。また、再配置プロジェクトの実現におけるライフサイクルコ
スト(LCC)削減効果については約140億円/30年間と試算している。
市では、8つの再配置プロジェクトを新たなまちづくりの出発点として新しい官
民連携手法【資料2】によって進めるため、「民間資金等の活用による公共施設等の
整備等の促進に関する法律(平成11年法律第117号。以下「PFI法」とい
う。)」に基づく事業としての実現を検討している。本事前方針は、地域経済市場
における事業の新しい価値の創出の可能性を探るために、事業主体となる民間事業
者(以下「事業者」という。)との対話を始めるために作成し公表するものである。
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⻄尾市公共施設再配置P官⺠連携事業【事前⽅針】
1 本事前⽅針の⽬的
本事前方針は、実施計画で示している8つの再配置プロジェクトについて、新た
なまちづくりの出発点として効率的かつ効果的な官民連携手法で進めるため、PF
I法に基づく実施⽅針 (注1)を策定し公表することを目指して、事前に事業の
新しい価値の創出の可能性と事業者の創意工夫の余地を探るために公表するもので
ある。
さらに、本事前方針の公表により、官民連携による民間資本の活用を目的とした
最適な事業範囲及びスキームについての検討を行い、市内における持続可能な地域
経済の循環及び向上に資する仕組みの構築を目指すものである。
(1)特定事業(注2)の事業内容に関する事項
「新たなまちづくりの出発点」をテーマに掲げている実施計画では、公共施設
再配置の役割を効率性のみを追求した建物の統廃合だけで完結するものではなく、
未来のまちづくりの礎とした経営戦略的な政策を描くことと位置づけている。
また、地域の未来形成に必要な行政サービスを持続していくためには、補完性
の原理(注3)と呼ばれる公助依存中心の社会から自助・共助の高い市民主体の
自治システムが確立された社会への転換が重要と示している。そして、その実現
には、地域の資源である、ヒト・モノ・カネ・情報・空間等がつながり、さらに
はそれらが効果的に循環する仕組みが必要である。
市は、実施計画において、公共施設に対するマネジメント方針や30年間の公
共施設の削減目標値(削減効果)、再配置手法について整理しており、8つの再
配置プロジェクトについても、こうした基本的な考え方を基に多様な官民連携手
法の導入の検討を行うものとする。
(2)特定事業の選定に向けた検討事項
①
事業内容
特定事業の内容については、実施計画で定める8つの再配置プロジェクト
(注1)実施⽅針 PFI法第 5 条に基づき、特定事業の選定、⺠間事業者の募集及び選定、⺠間
事業者の責任の明確化等に関する事項を具体的に定めるもので、⺠間事業者募集に先⽴つ実施⽅針の
公表により、⺠間事業者に対する準備期間を提供するとともに、住⺠に対しても周知することになる。
(注2)特定事業 PFI法第7条に基づき、公共施設等の管理者等がPFI事業として実施するこ
とが適切であると認める事業のことで、選定された特定事業を「選定事業」という。
(注3)補完性の原理 地域住⺠でできることは地域住⺠が担い(⾃助)、地域住⺠ができないことは
町内会、NPO、企業など地域社会を構成するみんなで担い(共助)、それでもできないことは市町村、県、
国が担う(公助)という住⺠主体で⾃治を⾏う概念のこと。
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⻄尾市公共施設再配置P官⺠連携事業【事前⽅針】
の中で、官民連携手法によるエリアマネジメントによって市の未来形成に
新しい価値の創造が図られるものとする。
②
事業方式
事業方式については、下記の方式の中から事業者が最適なものを選択(複
数可)して提案する。
方
B
式
O
説
T
(Build Operate Transfer)
B
O
(Build
Own
O
Operate)
コ ン セ ッ シ ョ ン
(公共施設等運営権)
定 期 借 地 権
賃
③
貸
借
明
事業者が施設等を設計・建設し、事業期間中は所有権
を有して維持・管理及び運営して、事業終了後に事業
者から市に施設所有権を移転する事業方式
事業者が施設等を設計・建設し、維持・管理及び運営
して、施設所有権を移転せずに事業終了後も事業者が
所有権を有し続ける事業方式
市が施設所有権を移転せず、事業者に公共施設等の事
業(公共サービス)運営に関する権利(運営権)を長
期間にわたって付与する方式
市が所有する土地を事業者が定期借地権の設定により
活用する方式
事業者が所有(企画)する施設の一部又は全部を市が
賃貸借契約により借りる方式
事業期間及び事業範囲
事業期間については、20年以上の期間の設定を見込み、事業範囲につい
ては、実施計画で定める再配置プロジェクト01から08までを基に事業
者との対話を行い、市が最適な事業範囲を検討し、決定するものとする。
④
既存の公共サービスの代行事業及び収益事業
事業者は、市が実施する公共サービスの一部または全部を、本事業を通じ
て代行することにより、代行したサービスの実績に応じた費用にかかる支
給を別途、市より受けることができる。
また、事業者は、市が実施する公共サービスの一部または全部を、独立
採算による収益事業として別途企画し運営することができる。
⑤
事業者独自の収益事業
事業者は、市が定める水準を満たす事業のほか、市の地域にふさわしく
ない事業もしくは公序良俗に反する事業でない限り、独立採算による収益
事業を別途企画し併せて運営することができる。
(3)特定事業の公表に関する事項
①
特定事業の選定の考え方
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⻄尾市公共施設再配置P官⺠連携事業【事前⽅針】
実施計画で示している8つの再配置プロジェクトのうち、PFI法に基づ
く事業として実施することにより、地域の資源である、ヒト・モノ・カネ・
情報・空間等の活発な自発的循環を促すことが可能と判断されたプロジェク
トについて、市はPFI法第7条の規定に基づく特定事業として選定する。
②
特定事業の選定結果の公表
前項のとおり再配置プロジェクトを特定事業と選定した場合、市は公告を
もって速やかに選定事業を公表する。
2 実施⽅針策定時の事業者の募集及び選定の概要
実施計画で示している再配置プロジェクトについては、企画、設計、建築、維持
管理及び運営、さらに独立採算事業等を含めた事業者のマーケティング力や創意工
夫、ノウハウ等が最大限に発揮され、長期的かつ安定的な地域経済の循環及び成長
に資することを期待するものである。
(1)事業者の募集及び選定に関する基本的な考え⽅
実施計画で示している再配置プロジェクトについては、PFI法に基づく事
業として実施を検討しており、市の財政負担の縮減のみに評価視点を置くので
はなく、性能発注(注4)というPFI事業が持つ本来の特性を最大限活かせ
るよう定性評価(注5)に比重を置くものとする。
(2)事業者の募集及び選定の⼿順
事業者の募集については、多様な業種の事業者から多方面の提案を募集選考
できる「公募プロポーザル方式」を想定しているが、応募者の参加資格要件と
しては、地域の資源である、ヒト・モノ・カネ・情報・空間等の自発的循環を
促すことが可能である地元の事業者等を優先的に考えるものとする。
事業者の選定については、事業のリスク分担、提供されるサービスの内容や
水準、公共性、安定性等の幾つかの評価基準に基づき、事業者の創意工夫を柔
軟に評価し、総合的に公共サービスの受け手である市民にとって最も価値を創
(注4)性能発注 市(発注者)が求める性能(サービス⽔準)を明らかにし、事業者が性能を満たし
ていれば細かな⼿法は問わない発注⽅式のこと。PFI事業については、仕様発注⽅式(発注者が詳細
な仕様を決めて⺠間事業者に発注する⽅式)よりも性能発注⽅式の⽅がPFI法の主旨である「⺠間の
創意⼯夫の発揮」が実現しやすくなる。
(注5)定性評価 性能発注に対する事業者の提案事業が市(発注者)が求める性能(サービス⽔準)
に達しているかについて数値データではなく質的な向上によって評価すること。
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⻄尾市公共施設再配置P官⺠連携事業【事前⽅針】
造するものに限り優先交渉権者として選定する。
(3)実施⽅針の策定に向けての基本的な考え⽅
市は、実施方針の策定及び特定事業の選定に向けて、本事前方針に関心のあ
る事業者と対話を行う。なお、実施方針の策定については、本事前方針に対す
る事業者との対話及び再配置プロジェクトに対する市民ワークショップ(にし
お未来まちづくり塾)の声などを踏まえて検討する。
3 事業者へ期待する役割
(1)提供される事業者のサービス⽔準
①地域課題の解決のきっかけづくり
②地元の事業者(法人企業、個人事業主、商店等)や市内の各種団体(NPO、
子育てサークル、商工会議所等)や市民が本事前方針に基づく事業に参画で
きる仕掛けづくり
③地域の資源である、ヒト・モノ・カネ・情報・空間等の自発的循環を安定的
に活発化することができる仕組みづくり
④既存の公共サービスの代行及び独立採算による収益事業、これまでになかっ
た新たな価値を創造する諸事業の創意工夫と事業者の独立採算による収益事業
(2)責任分担に関する基本的な考え⽅
本事前方針に基づく事業については、市と事業者との間において適切なリス
ク分担(リスク移転)を確保することで、より質の高いサービスの提供と継続
を維持することを目指すものとする。各業務を適切に履行でき、かつ発生する
リスクを適切に負える者が管理するものとする。ただし、事業者が適切にリス
ク管理できないものについては、市がその全て又は一部を負うことを前提に検
討する。
(3)事業者の責任の履⾏に関する事項
市と契約事業者のリスク分担は、市が事業者との対話を踏まえて検討してい
くものとする。
ただし、事業者は、自ら提案し実行する独立採算による収益事業について発
生する全てのリスクを負うものとする。
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⻄尾市公共施設再配置P官⺠連携事業【事前⽅針】
4 事業スケジュール案
① 平成26年
②
8月
1日…事前方針の公表(→対話は10月31日まで)
11月29日…実施方針の公表
③ 平成27年
1月頃………特定事業の選定・公表
④
3月頃………募集要領の公表
5 本事前⽅針に関する担当部署及び質問・意⾒の受付
(1)本事前⽅針に関する窓⼝(問合先)
①担当部署:愛知県 ⻄尾市 総務部 資産経営課 経営企画担当
②住
所:〒445-8501
愛知県⻄尾市寄住町下⽥22番地
③電話番号:0563-65-2156(直通)
④ファクス番号:0563-57-1321
⑤ Eメール:[email protected]
⑥ U R L:http://www.city.nishio.aichi.jp/index.cfm/10,34712,103,625,html
(2)本事前⽅針に対する質問・意⾒の受付
本事前方針に対する質問・意見の受付については、次の①から④のとおりとす
る。なお、寄せられた質問・意見については、公表しないものとする。
① 提出可能事業者
愛知県内に本社がある法人事業者及び愛知県内の個人事業者に限る。
② 質問等受付期間及び対話期間
区
分
第1回
第2回
第3回
質問等受付期間(持参の場合は 対話可能期間(期間中の開庁⽇の
⽇時で調整します)
閉庁日を除きます)
4日(月)
平成26年 8⽉18⽇(⽉)
~
8月20日(水)
〜 8⽉29⽇(⾦)
平成26年
8月21日(木)
平成26年 9⽉16⽇(⽕)
~
9月19日(金)
〜 9⽉30⽇(⽊)
平成26年
9月22日(月)
平成26年10⽉14⽇(⽕)
~10月20日(金)
〜10⽉31⽇(⾦)
平成26年
8月
※上表は目安ですので、調整可能であれば対話可能期間以外でも対話します。
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⻄尾市公共施設再配置P官⺠連携事業【事前⽅針】
③ 提出先
上記(1)に同じ。
④ 提出方法
本事前方針に対する質問・意見を簡潔にまとめ、「西尾市の事前方針に関す
る対話申込書及び質問・意見書【様式1】」に記入し、持参、郵送、宅配便又は
電子メールのいずれかにより提出する。なお持参、郵送又は宅配便による場合
は、Microsoft Word で作成した【様式1】が記録された電子ファイルをCD-
R等に保存して提出することとし、Eメールによる場合は、当該電子ファイル
をEメールに添付して送信する。
なお、Eメールの場合は、電話により着信を確認すること。
(3)その他
本事前方針に関する情報提供は、市のホームページ(URLは上記(1)⑥
のとおり)を通じて適宜行う。
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