6 株式会社日警保安 代表取締役 池田 隆夫 [類型:サービスの高付加価値化(千葉県中小企業団体中央会推薦)] 日々、明るく広く安全を確保して 安心とサービスを創造し続ける 【会社の概要】 企業名 株式会社日警保安 業 種 警備業 代表者 池田 隆夫 資本金 10,000 千円 従業員 850 名 住 所 千葉市花見川区花園 1-8-6 事業開始年月日 昭和 61 年 9 月 メール [email protected] 電話番号 043-275-4008 FAX 番号 043-275-4099 当社は施設警備を中心に営業を行っている警備保障会社である。昭和 61 年に創 業し千葉本社のほか、東京、埼玉、神奈川、茨城に拠点をもうけ営業エリアを拡大 事業概要 している。主な顧客は大型ショッピングセンター、モール、高層マンション、ホテ ル、スーパー、ホームセンター、学校、病院、官公庁などである。グループ会社に 人材派遣事業を行っている株式会社ニッケイスタッフがある。売上高は 22 億円超 (平成 20 年度)で年々、顧客数も増加している。 現状の課題 警備業は少子高齢化や犯罪の増加・複雑化を背景に今後も伸びが期待されるサービス業で ある。当社の得意とする施設警備は警備の対象となっている施設に常駐し、火災や盗難等の 事故が発生しないように警戒・防止する警備サービスである。 事業拡大にともなう従業員の 雇用と採用した従業員に顧客の安全に関する状況適応的な緊急時対応で安全サービスをどの ように教育して顧客満足を獲得できるかが課題である。 しかも従業員の増加やサービスエリアの拡大につれ、 多人数の従業員を各事業所から集め、 常時、同期間に教育するために研修施設や設備を準備・確保することが必要となる。 施設警備は人を介した安全、安心、信頼を提供す るサービスである。人によって提供するサービス品 質にバラツキがあると十分な顧客満足を獲得できな くなる。 サービス品質の標準化と高度化のためにはどのよ うな教育研修プログラムとシステムを作りあげるか が、重要な課題となる。さらに従業員と顧客数の増 加および事業エリアの拡大は情報化の推進による業 本社外観 務や管理の効率化が不可欠となる。 - 26 - 生産性向上に向けた取組内容 現在の本社ビルへの移転は各拠点から多人数を一堂に集め、教育できる研修施設・設備を 整備することになり、大規模研修が常時実施できるようになった。 研修施設の整備とともに継続的な発展が望める人材育成システムの構築に取り組んでいる。 これは社内教育研修の講師が務まる人材を育成し、その講師となったものが他の人材を講師 に育成するシステムである。 継続的な教育研修システムは中途採用と未経験者が圧倒的に多い警備業においてサービス の標準化と向上ならびに警備員のキャリアップに大いに貢献している。 従業員・顧客数の増加 資格取得奨励 自衛消防技術認定者 研修施設・設 本社ビル 大規模研修 警備員能 安全・安心・ 顧 客 備の必要性 の購入 の常時実施 力の向上 信頼の提供 満 足 IT 化による管理業務効率化 人材育成システム 講師育成制度 改善のポイントと成果 警備サービスはサービス品質において顧客に対する高い安全、安心、信頼を提供すること が重要である。研修施設の整備と人材育成システムの構築は警備員の資格取得、技能向上に 大いに役立っている。特に当社では顧客の施設で警備サービスを提供するために東京消防庁 の自衛消防技術認定者資格の取得に注力しており、現在 83 名の有資格者を育成している。 この資格は営業開拓にも効果を発揮しているので資格取得奨励のために業務負担軽減や資格 手当等のインセンティブを付与している。 また業務管理のIT化の進展は、警備業法準拠の業務管理ソフトウェアを導入して連絡網 等業務の効率化に成果を上げている。 今後の展望 関東エリア内の営業拠点づくりを整備して 各拠点が地域密着化を推進して顧客のニーズ に合ったサービスの提供を目指していく。従 業員のサービス品質向上が前提となるため、 対象となる資格の範囲を広げ資格取得奨励に 一時的な労働時間短縮や優秀社員の表彰制度 の充実に取り組んでいく。Off-JT で得た知識 レベルのスキルアップを上司や先輩による警 備現場での OJT で業務遂行能力を高めていく。 - 27 - 警備員研修
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