世界ソブリンバブル 衝撃のシナリオ 第六章

デフレ解消策:インフレ期待をつくって貯
蓄性向を低下させ、消費を喚起。
 筆者:金融緩和は失敗に終わる可能性が高
い!
~超低金利政策・国際購入~
⇒個人所得は増えず、個人消費は回復しない


実例:日銀よる量的緩和政策
~「構造ベクトル回帰モデル」を使って試算
~
 デフレギャップが1%拡大した場合、マネ
タリーベースを70%拡大する必要がある。
⇒GDPが1%落ちた場合、日銀がバランス
シートを70%拡大しないと物価への影響を中
和できない!
~株価・不動産価格が上昇した場合~
①デフレ解消に効果なし!
②低所得者層、若年層の消費が悪化!
③消費が減退!
為替相場をある程度安定させるためには量
的緩和で協調が必要。
 ⇒中央銀行は市場規模が小さいリスク資産で
はなく、国債を主に購入する!

中央銀行の国債購入による量的緩和
⇒インフレ期待を刺激しない
⇒新興国の資産インフレとともに国際商品イン
フレのリスク台頭

~政府が中央銀行に国債を多く保有させた
い理由~
 ①金利上昇圧力を緩和できる
 ②国債価格が暴落した場合、危機管理を行
いやすい

①政治的圧力
②他国の中央銀行とのバランスシート上の協調
③資産のバリエーションを増やせない
⇒中央銀行は国債の購入しか手段がない