クラウドコンピューティング 7/17/09 コンピュータの利用形態(第3回参照) 計算能力を集中 コンピュータは高かったから,当然 計算能力を分散 PCの普及 ? クラウドとは cloud 雲 ちなみに,crowd 群衆 雲は空に浮かんでいるので,どこから でも見える 雲? ということから,どこからでもアクセス できる インターネット サーバ PC 中がどうなっているか,わからないが… アクセスすれば,サービスを利用できる SaaS パソコンの利用方法 ワープロを使いたい ハードを購入 OSを購入(ハードと一緒?) ワープロソフトを購入・インストール バージョンアップなど(面倒) 本当はワープロという機能だけを使えればよい S a a S (1) Software as a Service インターネット(雲)の中にワープロの機能が あり,それがサービスと提供される ソフトを買うのではなく,機能をサービスとして 受け,(使用時間で)料金を払う S a a S (2) サービスをwebアプリケーションとして用意する こちらのPCに何が必要か? ブラウザ(IEとかFirefoxなど)だけ OSは無関係 インターネットにアクセスできるものなら, PCである必要はない 携帯電話でも S a a S (3) 前提 インターネットの高速化 ブロードバンド 遅いと使い物にならない S a a S (4) サービスの例 Webメール Salesforce Google Apps データも雲の中 S a a S (5) ちょっと前まで ASP Application Service Provider とか言われていた 新しいことではない?! PaaSとIaaS P a a S (1) Platform as a Service インターネット経由でアプリケーションを実行する 諸環境を提供するサービス SaaSを新たに始めたい! 例 Google App Engine P a a S (2) 提供する環境とは すぐに使えるPC Webアプリケーションを開発できる環境 開発言語 アプリケーションを実行できる環境 ハード:サーバ,ソフト:OSその他 インターネットからアクセスできる環境 高速ネットワーク P a a S (3) “すぐに使えるPC”と同等な機能をサービスとし て提供 PCを買わずに,サービスを買う I a a S (1) Infrastructure as a Service コンピュータのハードやネットワーク接続をサー ビスとして提供する 例 Amazon EC2/S3 I a a S (2) PaaSとの違い インフラだけのサービス ハード・ネットワークだけ OS,他のソフトは自分で選ぶ(選べる) PaaSでは,選択不可(選択範囲が狭い) I a a S (3) “すぐに使えるインフラ”をサービスとして提供 自分でインフラを整備するのではなく,同等な機 能を買う P a a S ・ I a a S (1) 稼働中のアプリケーションの負荷が高まる 利用者が急増 PaaSでは,PaaSの提供者が対応 IaaSでは,アプリケーション側(開発者)が対応 P a a S ・ I a a S (2) サービス対象者 SaaSを始めたい者 一時的に計算能力が必要な者にも 大容量のデータ処理 なぜ,クラウドなのか?(1) 買うより,安い 新規参入者は資金が少ない 保守が不要 なぜ安い? スケールメリット なぜ,クラウドなのか?(2) 規模の拡大が容易 サービス提供者が対応 自前の設備では時間がかかる 計算能力の再集中化 最初のスライドの答え 計算能力を集中 計算能力を分散 結局,クラウドとはこのこと また,計算能力を集中 雲の中のでは分散しているかも知れない クラウドの種類 パブリッククラウド GoogleやAmazonのように,広くサービスを提 供 プライベートクラウド 自社のコンピュータを集中させ,自社内を対象 にサービスを提供 一時的に,パブリッククラウドを使うこともあり うる クラウド批判 批 判(1) 機能(プログラム)もデータも雲の中 TSSだって同じこと 手元にあるのはキーボードとディスプレイ 新しいことではない?! バズワード?! 批 判(2) 本当に安い? ケースバイケース 中堅・中小企業ではコスト増も http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/2 0090121/323172/?ST=cloud 批 判(3) インターネットに依存 アクセスができなくなると,業務に影響 批 判(4) システムの信頼度 Googleのシステムのハード構成 安価なPCを大量に使った構成 データの一貫性を若干犠牲 CAP定理 銀行のシステムは無理?! 雲の中を別の方法で実現すればよい 批 判(5) セキュリティ インターネットのセキュリティ 手元にデータがない 世界のどこにあるかも分からない サービス提供者は信頼に足りるか?! 安心して使えるか?! 技術的キーワード 仮想化 実際のハードウェアを利用者に見せない・意識さ せない 理想的なハードウェアを提供 抽象化 OSの基本 CAP定理 分散処理の限界 可用性と分散性を優先すると,一貫性が犠牲 多数のコンピュータでデータ処理 どれかが故障の確立が高い 対処のため,データをコピー トラブル時にデータが一致しない可能性
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