住宅業界の現状と その課題 斉藤 晋世 目次 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. はじめに 住宅の現状 日本人と住宅 政府と住宅業界 消費者志向の法改正 住宅業界における課題 おわりに はじめに・・・ 4月から住宅メーカーに就職するため、少しで も住宅業界、住宅メーカーに対する知識を増 やそうと考えた。 「耐震強度偽装問題」は社会全体に不安をも たらした。住宅を含め、建物に対する不安が 急増している今、住宅メーカーは変革を迫ら れているのではないだろうか、と考えた。 住宅の現状① 日本の住宅着工数の推移 180 160 140 120 100 80 60 40 20 0 1980 1987 1990 1993 1996 1990 2002 2005 100 万戸 前後 2003年 総世帯数:4722万世帯 総住宅数:5387万戸 1世帯に1.14戸 万 出展:国土交通省HP 住宅の現状② 1,000 1800 1600 1400 1200 1000 800 600 400 200 0 3.00% 2.50% 2 .4 6 % 2.00% 0 .7 2 % アメ リカ 住宅着工戸数 0 .7 4 % 0 .8 3 % 1.00% 0.50% 0.00% 日本 1.50% 1 .4 2 % イギリス ド イツ ス イス 住宅着工戸数/総戸数 日本の住宅供給は新規建設が中心 住宅が頻繁に建てられている 出展:総務省統計局HP 日本人と住宅① 関東大震災、戦災 とりあえず住める家を… 土地神話の崩壊 「とにかく土地さえ持っていれば!!!」 寿命は短く、立て替え、住み替えのサイクルが短い 日本人と住宅② 1995年 阪神淡路大震災 ⇒住宅の構造に対する認識 1996年 シックハウス問題 ⇒建築基準法にシックハウス状況を盛り込む 1997年 京都議定書採択 ⇒環境保護への関心が注目を浴びる 1998年 悪質リフォーム業者の摘発 ⇒住宅品質確保促進法 政府と住宅 住宅10万戸によって 関連産業合計:約3兆3000億円 雇用:約23万人 ⇒景気対策の切り札として住宅政策が重視! 戦後、住宅業界発展のための政策として 供給側の育成に力を注いだ 消費者重視の政策を余儀なくされた 消費者志向の法改正① 住宅品質確保促進法(2000年4月施行) ① 住宅性能表示の新設(任意) 業者が費用を負担して、第三者機関に依頼する ② 瑕疵補償制度の充実(義務) 瑕疵担保責任を10年間の義務付ける ③ 紛争処理機関の新設 瑕疵にともなう紛争を、弁護士会などが紛争の処 理の道筋をつける 消費者志向の法改正② 改正建築基準法(2003年7月施行) ① 防蟻剤などの原料であったクロルピリホス の使用を禁止 ② ホルムアルデヒドを発散する建材の面積を 制限 ③ 全ての建物に24時間機会喚起設備の設置 ⇒ホルムアルデヒドの使用は禁止されていない 住宅産業における課題① 環境対策~クリーンエネルギー~ ①太陽光発電 住宅用の装置で平均的な家庭の消費電力を賄える 国や地方自治体からの助成金 ②燃料電池 エネルギー効率が良く、都市ガスを使うより環境負 荷が低い 水素やエタノールを供給するインフラが整う 住宅産業における課題② 長寿命住宅 ①構造の長寿命 耐火性、耐震性に優れた住宅 ②住人の長寿命 健康住宅、ユニバーサルデザイン、防犯住宅 ③経済性の長寿命 資産価値が下がりにくく、中古流通市場で評価され る住宅 ④信頼関係の長寿命 建築業者との信頼関係が長続きすること おわりに… 不満は低下しているが、未だ50%近い人が不満と感じている 住宅そのものの魅力だけではなく、アフターケア や保証の充実などのサービスがカギとなると考 える. 引用・参考文献 よくわかる住宅業界 池上博史著 日本実業出版 国土交通省 http://www.mlit.go.jp/ 総務省統計局 http://www.stat.go.jp/ 就職四季報web http://job.toyokeizai.co.jp/gyokai/gyokai04j.html 住宅産業協議会 http://www.hia-net.gr.jp/aisatu.html 住宅・住まいWEB http://sumai.judanren.or.jp/
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