OCRを学習に使用する 諏訪邦夫[email protected] 帝京大学医学部麻酔学教室 2001年10月日本麻酔・集中治療テクノロジー学会 OCRを「学習装置」として利用する • 基本の考え方 OCRを使ったテキスト入力において 完成したテキストを重視するのでなく て テキストを完成するプロセスでの 「手と頭の働き」のほうを重視する 具体的な使い方 • • • • • 読んでも頭に入りにくい本などを対象に OCRで読み込んで,原文を参照しながら 一字一句読み直して,丁寧に直して行く それによって頭に入れる 「詳細なメモをとる」「原文を手で写す」 に近い印象 自分で使った経過 • 長編小説の入力 – 骨が折れたが楽しんだ • 「これは勉強に使えそう」と認識 • 医療工学系の書籍などに利用 派生:翻訳への応用 • 以前にも応用した(『モニター麻酔学』 1994) • 以前と異なる点 – 費用(スキャナー,ソフトウェアなどが廉価) – 画像がパソコンに入る – 画面の性能 翻訳への応用: 「学位論文の書き方」日程 • • • • • 7月9日 翻訳の最初の打診,原稿受取る 7月17日 スキャナーで半分ほどとる 7月19日 テキスト整理,翻訳ソフト試用 7月20日 翻訳許諾の返事 9月10日翻訳完成。原稿発送 (以上すべて2001年) 翻訳への応用:省力か? • おそらく省エネだが • それ以上に「細切れの時間を使える」 • 頭を使わずに,「作業」で済む 結 語 • OCRを「学習」に使う方法を説明した • 翻訳にも大変に有用 • 他にも使い道がありそうである.
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