金融革新と市場危機 第5章 2

金融革新と市場危機
第5章
2 リスクの再評価と市場の動揺
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・大統領タクスフォースの報告書p184~186
ブラックマンデーの主たる要因
ブレディレポート
先物取引委員会
大規模な機関投資家
が使って いたプログラ
ム・トレーディング
株価取 引インデ ックス
裁定取引が問題。
→規制強化の提案
(裁定取引の是非は
次節で…)
・サーキットブレイカーの導入 ―市場をクールダウンさ
れる仕組み―p186~ 189
市場取引がパニックに陥った時、
いかに悪循環を回避する仕組みを作るか。
ブレディレポート:基本的な要因は市場メカニズム関連
現状、証拠金制度の改善は図られたが、一元的
な監督機関への統合は実現していない。
オプションと先物などの派生商品は現物市場と密接不可分であり、その仕組み
や決済は出来るだけ一体として運営され、また監督されなければならない!
監督の一元化と証拠金制度などの、市
場環境に関わる制度問題は
今回の危機で再び議題へ
1、株式、先物、オプションの商品別に分かれている監督当局は一元化されるべき。
→ 危機に対して迅速な対応が出来るため。
2、「サーキットブレイカー」を設けるべき。
→ 規制機関が市場の秩序立った閉鎖と再開を行うことが出来るため。
3、商品ごとに異なっている決済期間を統合すべき。
→ 市場間のエクスポージャーを最小化するため。
4、異なる市場間の証拠金必要額は整合的に設定されるべき。
市場が混乱した場合の取引では、価格が持つ情報伝達機能が損なわれてい
るため、通常期待されるような取引が執行されない懸念からサーキットブ
レイカーを提案。(現在では、カラールール、価格制限など)
・ブラックマンデーの原因 ―リスクの再評価―
p189~191
短期的に暴落が起こるのは、ファンダメンタルズで決まるとする効率
的市場仮説と整合するのかどうか。
リチャード・ロール→ 株価暴落が国際的に伝播したの
は、プログラム・トレーディングなどの米国の取引手法
が原因とするのは合理的ではない(計量分析から)
マクロ経済重視 → インフレに対応するために、金利を
引き上げ、ドル価値の上昇を望んでいた米国とG7諸国
との足並みの乱れ
金利の上昇と将来に
対するリスクの再評価が株価の大幅な
見直しへ
ファイナンス研究者 →