Research Progress Report B11428 Rena Iwai What Day is tth?? June 20 World Refugee Day × Africa Refugee Day War has forced millions of families to flee their homes This is the most urgent story of our time Outline • • • • • Background Mini Literature Review Problem Consciousness This Year’s Theme Difficulties Figure.1一日当たり、新たに避難を余儀なくされた人の数 (2003‐2012年12月31日現在) (UNHCR 2012) 世界の難民 紛争や迫害により,避難を余儀なくされている難民・国内 避難民・庇護申請者は,2010年末時点で約4,380万人 新たな避難民 ----- 760万人(過去2番目1999) 受け入れ国 ----- トップ4 パキスタン (160万人)、イラン(86万8200人)、ドイツ(58万 9700人)、ケニア(56万5000人) 出身国 ----- トップ5 世界中の難民の55%以上が、アフガニスタン、ソマリア、 イラク、シリア、スーダン 帰還 ----- 52万6000人 (UNHCR 2014) Figure.2 先進工業国における難民認定数等(2011) 25000 日本21人 20000 15000 異議申し立て受入 一次受入 10000 5000 (全難連 2014) 0 アメリカ カナダ イギリス オーストラリア ドイツ フランス 日本 Figure.3 日本の難民受け入れ(1982-2013) 3500 申請数, 3,260 3000 2500 ※人道配慮による在留許可 2009に約500人をピークに、 2012約100人に減少 2000 1500 1000 500 0 「出入国管理 及び難民認 定法」の改正 0.2% 以下 認定, 6 (法務省入国管理局2013より作成) 日本で初めての 公的難民受入 Background • インドネシア難民? インドシナ三国(ベトナム・ラオス・カンボジア) • ボート・ピープル • ランド・ピープル インドネシア難民 • 昭和54年に39万人、流出のピークを迎える (外務省 2013) インドネシア難民と日本 • 1975年5月 最初のボート・ピープル上陸 • 1978年 一時滞在中のベトナム難民の定住許可 • 1979年 ☆ボート・ピープルのピーク インドネシア難民問題国際会議 インドネシア難民定住促進事業開始 アジアの難民キャンプにいる難民も 500人定住枠→やがて1万人超え • 1981年 日本、難民条約加入 • 1981年 出入国管理及び難民認定法(法務省管轄) インドネシア難民と日本 • 1989年 ボート・ピープルの第一次庇護国、スクリー ニング(難民資格の認定作業)制度を導入 →ボート・ピープルの流出が減少 • 1994年3月 以後、ボート・ピープルに対しては審査 を行うことなく原則として「不法入国者」として取り扱 うことを閣議決定 • 1996年 ほぼ終息、基本事業終了 Figure.2 インドネシア難民の難民申請者数 (1978-2005) 1400 (全難連 2014より作成) 1200 1000 日本、 難民条 約加入 スクリーニング 制度を導入 800 600 「不法入国 者」扱い 400 200 0 1975197619771978197919801981198219831984198519861987198819891990199119921993199419951996199719981999200020012002200320042005 インドネシア難民後の二大事件 • 2001年 アフガニスタン難民申請者摘発・収容事件 9.11後来日、難民申請のアフガニスタン国籍者9 国内外で批判 名を摘発 その後収容されたうち8名が自傷行為 • 2002年 瀋陽駆け込み事件 総領事館へ駆け込んだ亡命者一家が当局によっ 「難民鎖国日本」!! て引きずり出される 第三国定住へ • 「第三国定住」? 2001年 世界難民問題専門会議の検討課題 難民問題の解決策 自主的 第一次 第三国 帰還 庇護国 定住 アジア初、第三国定住受入パイロット事業開始! (Kyodo News 2009) 第三国定住へ • 2008年 閣議了解により決定 「アジア初」!! • 2010年 第三国定住難民受け入れ パイロットケース開始 対象:ミャンマー難民カレン民族 @タイのメラ・キャンプ 期間:3年間、30人/年 受け入れ 出国前研修1か月、来日後は6か月 メラ・キャンプの様子 第三国定住・・・ • 2010年 第一陣 5家族 27人 • 2011年 第二陣 4家族 18人 • 2012年 第三陣 ??? (外務省 2013) 記者の目:第三国定住難民、 希望者ゼロの衝撃 • 2010年来、第三国定住制度を通じ、タイの難民キャ ンプに滞留してきたミャンマー難民計45人が来日。 第3陣として今年も9月末、ミャンマー難民3家族16人 が来日予定だった。だが、タイ出国直前、3家族のう ち1家族が、「日本に行かないで!」という親族の強 いアピールで翻意した。親類にあたる別家族も同調 したため、残る1家族は「我々だけでは心細い」と辞 退し、最終的に希望者ゼロになったという。 (毎日新聞 2012) Outline • • • • • Background Mini Literature Review Problem Consciousness This Year’s Theme Difficulties Mini Literature Review • • • • Books/ Book Chapters Newspapers/ Articles Academic Articles Internet Sources 1.インドネシア難民の受け入れ • a)導入の意義 • b)法的地位 • c)1982年の入管法 2.第三国定住の受け入れ • a)導入の意義 • b)選考基準 • C)メラ・キャンプ側の需要 インドネシア難民・導入の意義 • 導入の経緯 ←日本の70年代の強い経済力…応分の責任 大国アメリカを初めとする国内外の批判 主体的発想には程遠いが、植民地支配・ 軍事・政治・経済上功利的な利用で処遇 を認めていた戦前に比べれば大きな転換 ・・・広い国家間の責任分与に基づく協力が 第三国定住受入によって初めて具現化 (本間 2011: 22) 1.インドネシア難民の受け入れ • a)導入の意義 • b)法的地位 • c)1982年の入管法 2.第三国定住の受け入れ • a)導入の意義 • b)選考基準 • C)メラ・キャンプ側の需要 インドネシア難民・法的地位 • インドネシア難民=「定住者」(×条約難民) 「難民に準ずる」、という立場 ↓ ①送還されない、という保障がない ②永住許可及び帰化における優遇(要件の 緩和)がない ③難民旅行証明書が交付されずに、渡航先 に制限が出てしまうこと等 (石川 2011:91) インドネシア難民・法的地位 • インドネシア難民=「定住者」(×条約難民) 「難民に準ずる」、という立場 ↓ 実質的な難民審査なし「機械的是認」 ・・・「移民受け入れという基本的な政策をもた ない」から (本間 2011:23) ・・・拘束力のある人権法と庇護制度の欠如 (小池 2011:52) インドネシア難民・法的地位 • 「機械的是認」の問題 ←他地域からの条約難民認定申請者 「不平等」 ←不法入国者・偽装難民(経済難民)続出 欺瞞的利用 1.インドネシア難民の受け入れ • a)導入の意義 • b)法的地位 • c)1982年の入管法 2.第三国定住の受け入れ • a)導入の意義 • b)選考基準 • C)メラ・キャンプ側の需要 インドネシア難民・1982年の入管法 • 1982 出入国管理及び難民認定法(法務省) 法務省:不法入国者の取り締まり ←難民認定?? • 1986~2006 申請件数4882件うち認定410人 人道配慮による在留は434人 • 2005 「仮滞在制度」「難民審査参与員制度」 法務省入国管理局が一次審査・異議申し立て審査 ・・・透明性と妥当性に疑問 審査業務を行う難民調査官の数の不足、十分な訓練の必 要性(小泉 2013: 399-400) Figure.3 日本の難民受け入れ(1982-2013) 3500 申請数, 3,260 3000 2500 ※人道配慮による在留許可 2009に約500人をピークに、 2012約100人に減少 2000 1500 1000 500 0 「出入国管理 及び難民認 定法」の改正 0.2% 以下 認定, 6 (法務省入国管理局2013より作成) 1.インドネシア難民の受け入れ • a)導入の意義 • b)法的地位 • c)1982年の入管法 2.第三国定住の受け入れ • a)導入の意義 • b)選考基準 • C)メラ・キャンプ側の需要 第三国定住受入・導入の意義 • 閉鎖的な難民行政で広く国内外に知られてき たのであって、今回難民受け入れに積極的な 姿勢を見せたことが、従来の難民行政からの 脱却をおおいに期待させた (小池 2011:48) • そもそも何のためにやっているのかが判然と しない・・・難民支援なら、日本に自力で来た 申請者に、もう少し手をさしのべるのが先決。 (柴田 2013:9) 第三国定住受入・導入の意義 • 決定過程がすべて政府内の議論に終始。 当事者である難民や支援団体など関係者の 声を集め、協議する場がないままに、一連の 政策決定が行われてきた (石川 2011:96) 1.インドネシア難民の受け入れ • a)導入の意義 • b)法的地位 • c)1982年の入管法 2.第三国定住の受け入れ • a)導入の意義 • b)選考基準 • C)メラ・キャンプ側の需要 第三国定住受入・選考基準 • 「UNHCRが国際的な保護の必要な者と認め、 我が国に対してその保護を推薦する者」 かつ • 「日本社会への適応能力がある者であって、 生活を営むに足りる食に就くことが見込まれ る者及びその配偶者又は子」 第三国定住受入・選考基準 • 「日本への適応能力」・・・人権や脆弱性を十分 に考慮していない (小池 2011:48) • 「世界の難民のうち深刻な身体的拷問や精神的 虐待のいずれか、あるいは両方を受けた者の割 合は35%にのぼると推定」 • 「拷問や、より一般的な性質のトラウマ性の出来 事を含むと思われる経験の暴露によって第三国 定住難民の間では主に心的外傷後ストレス障害 (PTSD)、抑うつ、不安、悲嘆など心の問題が発 生するリスクが高い」 第三国定住受入・選考基準 • 難民キャンプで生活している難民の人権擁護 というよりも、日本で「問題なく」生活してもらう ことを優先した結果。 30人に限定された…も政府が十分に「把握可 能な範囲」に限った結果 (小池 2011:59) 1.インドネシア難民の受け入れ • a)導入の意義 • b)法的地位 • c)1982年の入管法 2.第三国定住の受け入れ • a)導入の意義 • b)選考基準 • C)メラ・キャンプ側の需要 第三国定住受入・メラキャンプ側の需要 • タイ メラキャンプ 3万人以上(UNHCR) 45,692人(TBBC) • 世界で最も長く続く難民キャンプ(1984~) • タイ・ミャンマー国境難民キャンプで最大 • 「支援体制や自治組織・生活基盤がかなりの 程度整備されているように見受けられた」 (松岡 2013:81) 第三国定住受入・メラキャンプ側の需要 • 2005 第三国定住制度の開始 2008年を皮切りに減少 ←5年の間に第三国定住を求める人はキャンプ を離れている。 「第三国定住希望者がほとんど出国しつくしてし まった」 (松岡 2013:86) ・政情が落ち着いたら母国に帰りたいので遠く離 れたくない ・言葉や文化の差への不安 ・家族間での意見の不一致など 第三国定住受入・メラキャンプ側の需要 • UNHCRへの未登録住民(ニューカマー) (約15,000人) 2005年からタイ内務省がキャンプ難民の登録 手続きをストップ • 第三国定住の機会が閉ざされている 第三国定住受入・メラキャンプ側の需要 • 日本の認知度の低さ 政府のキャンプにおける広報の不足 • 特殊言語としての日本語の問題 英語教育はキャンプ内でかなりの程度浸透して いる (松岡2013:84) • 縁故者の不在 • 非カレン難民、UNHCR未登録住民が対象外 Outline • • • • • Background Mini Literature Review Problem Consciousness This Year’s Theme Difficulties Problem Consciousness • 難民受け入れの導入までは良くても、その後 の対応を批判する論文が圧倒的に多い • 日本が新たに難民を受け入れようとする前に 制度や現時点で在留している難民のケアが 必要、インドネシア難民も第三国定住にも共 通 • 本当に日本が難民に対して何ができる? Outline • • • • • Background Mini Literature Review Problem Consciousness This Year’s Theme Difficulties This Year’s Theme 1970年代のインドネシア難民から 現代の第三国定住まで: 日本はなぜ同じ失敗を 繰り返してしまうのか? Outline • • • • • Background Mini Literature Review Problem Consciousness This Year’s Theme Difficulties Difficulties • 受入と定住を包括的に扱いたいが、そこまで 網羅できるか • 比較研究が遅れている分野のため、留学先 のアメリカとの比較にしたいが、 アメリカと日本の歴史・対応が全く異なるため 比較になりそうにない • 統計的なデータがあまりない(母数が不安定 で少ないため) Outline • • • • • Background Mini Literature Review Problem Consciousness This Year’s Theme Difficulties Research Progress Report B11428 Rena Iwai
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