第五章 ディジタル変復調の基礎

第七章



7・1
7・2
7・3
通信路符号化の基礎
符号誤りの検出と訂正の原理
簡単なブロック符号
簡単なたたみ込み符号
7・3 簡単なたたみ込み符号
たたみ込み符号の検査ビット(表7・1)
情報ビット
直前の情報ビット
検査ビット
0
0
0
1
0
1
0
1
1
1
1
0
排他的論理和= mod2 の加算
たたみ込み符号2
検査ビット:複数ブロックの情報ビットのたたみ込みで計算
たたみ込み符合器(図7・1)
並・直列変換器
情報ビット入力
通信路出力
Ij
T/2
I j– 1
1/2クロック 遅延器
Cj
T
1クロック遅延器
検査ビット
情報ビット
mod 2 加算器
C j = I j + I j – 1 を実行
たたみ込み符号の復号器(図7・2)
I jr+ 1
D
I jr
Ij
T
受信入力
直
・
並
列
変
換
器
情報ビット出力
A
C jrc+ 1
C rj+ 1
S j+ 1
Sj
T
B
情報ビットのみ取
り出して検査ビット
を再計算
受信した検査ビッ
トと再計算検査ビ
ットを比較
C
AND
AND 回路
情報ビットを修正した後、
j+1のシンドロームを0に
する
2ビット連続してシンド
ロームが1の場合に情
報ビットを修正
たたみ込み符号の復号の原理
誤り
I j に誤りが生じた場合:
Crcj = (I j + 1) + I j – 1
再計算検査ビット
S j = Crj + Crcj = I j + I j – 1 + (I j + 1) + I j – 1 = 1
S j + 1 = Crj + 1 + Crcj + 1 = I j + 1 + I j + I j + 1 + (I j + 1) = 1
シンドロームは2ビット続けて1
C j に誤りが生じた場合:
Crj = C j + 1
誤り
S j = Crj + Crcj = (C j + 1) + C j = 1
誤り
たたみ込み符号の例
情報ビット I: 0 1 1 0 0 1 0 1
検査ビットC: 0 1 0 1 0 1 1 1
最初の直前の情報ビットは0とする
通信路へは:
0011100100110111
受信検査ビットC: 0 1 0 1 0 1 1 1
受信情報ビット I: 0 1 1 0 0 1 0 1
再計算検査ビット: 0 1 0 1 0 1 1 1
シンドローム
:
0 0 0 0 0 0 0 0
加算
たたみ込み符号の例2
誤り
受信検査ビットC: 0 1 0 1 0 1 1 1
受信情報ビット I: 0 1 1 1 0 1 0 1
再計算検査ビット: 0 1 0 0 1 1 1 1
訂正
シンドローム :
0 0 0 1 1 0 0 0
加算
シンドロームに11のパタンが出現
誤りを訂正できる
たたみ込み符号の例3
誤り
受信検査ビットC: 0 1 0 1 0 1 0 1
受信情報ビット I: 0 1 1 0 0 1 0 1
再計算検査ビット: 0 1 0 1 0 1 1 1
シンドローム
:
加算
0 0 0 0 0 0 1 0
シンドロームは1ビットだけ1
検査ビットの誤りなので無視する