3.開発ツールの準備 3-1 最低限必要なツール 最低限以下の4つが必要 ①Java Development Kit(JDK) 6.0 ②Eclipse 3.5以降(現在3.7) ③Android Development Tool(ADT) ④Android SDK この他、以下のツールがあるほうが良い。 ⑤Pleiades (日本語化プログラム) ⑥実機用ドライバ(各メーカ別) 3-2 JDK, Eclipse, Pleiadesのインストール (1)オールインワンでのインストール 個別にインストールするには、以下から別々にダウンロードして解凍する。 ①Java Development Kit(JDK) 6.0 http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downlloads/index.html ②Eclipse 3.7 http://www.eclipse.org/downloads/ ③Pleiades (日本語化プログラム) http://mergedoc.sourceforge.jp/ ただし、③のPleiadesのでこれらをオールインワンでインストールするための ファイルが提供されているので、これを使ったほうが楽。 ここではオールインワンでインストールする方法について述べる。 個別にインストールする方法は市販テキストに詳しいのでそちらに譲る。 以下のアドレスで公開されている。 http://mergedoc.sourceforge.jp/ ここをクリック (2)ツールの入手 ①Webを開く JREありをクリックするとダウンロードが はじまるので分かりやすい場所にダウ ンロードする。 ②ダウンロード ここをクリック ③解凍 ①ダウンロードしたZIPファイルを開いて、[すべて展開(A)]を選択する。 ②解凍先はユーザからのアクセス権がある場所にすること(設定ファイルの 更新に失敗する場合がある)。 ③あまり深いフォルダにいれないこと。 【 C:\pleiades に解凍した例 】 ① eclipseサブフォルダを開くと eclipse.exe が入っている。 ② eclipse.exe をクリックすると eclipse を起動することができる。 ③ readme サブフォルダに HTML ファイルによる説明書が入っ ている。 ③解凍先 3-3 ADTのインストール (1)インストールする前に 署名なしコンテンツを含むソフトウェアをインストールできるように インターネットのセキュリティオプションを確認すること。 【注意】 ① オプションが「無効にする」となっているとインストールが異常 終了。 ② インストールで異常終了したら、Eclispe のフォルダを全消去し、 Eclipse のインストールからやり直す必要がある。 「ダイアログを表示する」オプションに変更。 A.セキュリティオプションを表示 ① メニューから「ツール(T)」,「インターネットオプション(O)」を選択 ② 「セキュリティ」タブの「レベルのカスタマイズ(C)」ボタンをクリック ここをクリック B.インターネットオプションの確認 以下の画面になるので、署名に関連するオプションを すべて「ダイアログを表示する」にチェックを入れ、「OK」ボタンをクリック。 (未署名を「有効にする」、署名を「無効にする」等は危険) (2)ADTインストールを実行 A. Eclipseの起動 ① 展開したフォルダのEclipseサブフォルダ内に「eclipse.exe」がありますので、これをクリックし ます。いちいちフォルダを指定したくなければショートカットをデスクトップ等におきます。 ② 起動準備中の表示が出ますので、しばらく待ちます。 B. ワークスペースの指定 しばらくすると作業フォルダを指定するダイアログが表示されますが、 インストールにワークスペースは関係しませんので、 無視して「OK」ボタンをクリックします。 ここをクリック 以下、括弧内は英語バージョンの場合 C. 使用可能なソフトウェアの追加 ① メニューから「ヘルプ(Help)」、「新規ソフトウェアのインストール(Install new Software)」 を選択。 ② 「インストール(Install)」ダイアログが表示されるので、右上の「追加(Add)」ボタンをクリッ ク。 ここをクリック 以下、括弧内は英語バージョンの場合 D. ADTの指定 ① 「リポジットリの追加(Add Repository)」ダイアログが表示されるので、「名前(Name)」欄に 「Android」、「ロケーション(Location)」欄に「https://dl-ssl-google.com/android/eclipse/」を 入力。 ② 特にロケーション欄のつづりを確認して「OK」ボタンをクリック。 ここをクリック 【インストールに失敗したら…」 ① ファイヤウォール等との関係で、上記でエラーが出る場合、「https」を「http」と変えて 試みる。 ② それでも失敗する場合、「http://developer.android.com/sdk/eclipse-adt.html/から最 新の「ADT Plugin Zip File」をダウンロードし、「アーカイブ(Archive)」ボタンでZip ファイルを指定する。 ③場合によっては、Eclipseのインストールからやり直す必要があることもあるので注意。 以下、括弧内は英語バージョンの場合 E. インストールするプラグイン指定 ① しばらくすると「名前(Name)」欄に「開発ツール(Developer Tools)」という表示が出るので、 そのチェックボタンをクリック(表示されるまで時間がかかるので気長に待つこと)。1つだけ なら「すべて選択(Select All)」をクリックしてもかまいません。 ② 「次へ(Next)」ボタンをクリック。 ①ここにチェックを入れる か、「すべて選択」 (Select All)」をクリック ②ここをクリック 以下、括弧内は英語バージョンの場合 F. 指定したプラグインの確認 ① 指定したプラグインの確認画面が表示されるので、確認する。 ② 「次へ(Next)」ボタンをクリック。 ①ここを確認 ②ここをクリック 以下、括弧内は英語バージョンの場合 G. ライセンスの確認 ① ライセンスを読み「使用条件に同意します(I accept …)」を選択。 ② 「完了(Next)」ボタンをクリック。 ①ここを確認 ②ここをクリック 以下、括弧内は英語バージョンの場合 H. ソフトウェアのインストール確認と再起動 ① しばらくすると「警告 : 署名なしコンテンツを含むソフトウェアをインストールしています。… (Warning: You are installing software that contains unsigned content. …)」というメッ セージが表示されるので、「OK」ボタンをクリックする(この表示が出るまで時間がかかるの で、気長に待つこと)。 ② 以下のような「ソフトウェアの更新(Software Update)」ダイアログが表示されるので、「今す ぐ再始動(Restart Now)」をクリックすると、Eclipseが起動される。これでADT完了 ②ここをクリック 【異常終了したら…】 ここで異常終了したら、以下の方法で再度やり直すこと。 ①「(1)インストールの前に」を確認 ② Eclipseが入っているフォルダを全消去 ③ Eclipseを解凍 ④「B. ADTの指定」の「インストールに失敗したら…」の方法でインストール 3-4 Android SDKのインストール (1)Android SDKの入手 以下のアドレスからWindows用のSDKを入手する。 Http://developer.android.com/sdk/index.html 以下こちらをダウンロードした ものとして説明する なお、自動インストーラ付きのものが推奨されているが、構成を意識してインス トールするために、あえて自動インストーラなしのほうで説明する。 (2)Android SDKの解凍 ①ダウンロードしたフォルダ ④フォルダ構成でなるべく浅いところ に展開すること。例では C:\android-sdk-r16-windows ②「ファイル」「すべて展開」を選択 ③「次へ」ボタンをクリック ここをクリックして フォルダ選択 ここをクリック ⑤展開が始まる。 ここをクリック (2)Android SDKインストールを実行 A. Eclipseの起動 eclipse.exe を実行します。 B. ワークスペースの指定 しばらくすると作業フォルダを指定するダイアログが表示されますが、 インストールにワークスペースは関係しませんので、 無視して「OK」ボタンをクリックします。 ここをクリック (以下、カッコ内は英語バージョン) C. SDKパッケージのフォルダ指定 ①メニューから「ウィンドウ(Windows)」「設定(Preferences)」を選択。 ② 「設定(Preferences)」 ウィンドウが表示されたら、左側のメニューから「Android」を 選択 ③右上の「参照(Browser)」ボタンをクリックしてSDKパッケージが保存されているフォ ルダを指定。 ④右下のリストからターゲットを選択して「OK」ボタンをクリック。 ② ① ③ ④ (以下、カッコ内は英語バージョン) D. Android SDKマネージャ指定 ①メニューから「ウィンドウ(Window)」「Android SDKマネージャー(Android SDK Manager)」を選択。 ② 「Android SDKマネージャー(Android SDK Manager)」ウィンドウが表示されたら、 現在インストール可能なSDKのサーチが始まります。 ① ② (以下、カッコ内は英語バージョン) E. インストールするパッケージの指定 しばらくしてインストール可能な一覧が表示されますので、インストールしたいパッケー ジにチェックを入れ、右下の「××パッケージのインストール(Install ×× Packages)」 ボタンをクリック(××はパッケージの数)するとインストールが始まります。 ここを クリック (以下、カッコ内は英語バージョン) F. インストールの確認 ライブラリのインストール確認画面が表示されたら、「受諾(Accept)」を選択し、 「インストール(Install)」ボタンをクリック。 ここを クリック 3-5 Android Virtual Device(AVD)の追加 カッコ内は英語バージョン (1)エミュレータ端末設定の追加 ①「ウインドウ(Window)」「AVDマネージャ(AVD Manager)」を選択。 ②表示されたウィンドウ上の右上の「新規(New)」をクリック。 ① ②このボタン をクリック (2)端末の設定を入力 カッコ内は英語バージョン ①「ターゲット(Target)」で標準的なデバイスを選択するとハードウェア部分等 が自動設定される。 ②「名前(Name)」、「SDカード(SD Card)」の「サイズ(Size」等を入力する。 最初ここをクリックして選択 スキン名 HVGA QVGA WQVGA400 WQVGA432 WSVGA WVGA800 WVGA854 WXGA720 WXGA800 画面サイズ 320× 480 240× 320 240× 400 240× 432 1024× 768 480× 800 480× 854 720×1280 800×1280 カッコ内は英語バージョン (3)AVD開始 ①「AVDの作成(Create AVD)」をクリックすると、次のようにAVDが追加されて いるのが分かる。 ②追加されたAVDを選択して「開始(Start)」ボタンをクリック これを選択 ここをクリック カッコ内は英語バージョン (2)AVD起動確認 ①オプションを指定して「起動(Launch)」ボタンをクリック。 ②「Wipe user data」(すでにロードされているデータはあらかじめ消しておく)オ プションはチェックを入れておくほうがよい。 ③起動されるまで待つ。 ここをクリック 3-6 実機用Windows ドライバ (1)ドライバのインストールの必要性 ①パソコンとAndroid端末をUSB接続したとき、Windowsではド ライバを求めて、自動的にインストールしようとする。 ②大学等の学生用パソコンでは、通常、学生にはインストール 権限を持たせないので、講義に先立ってあらかじめドライバ をインストールしておく必要がある。 (2)ドライバの入手先またはインストール (その1) ①Google (NexusOne, NexusS) ADV Managerで「Google Usb Driver package」をインストールすることで、 android-sdk-windows \ google-usb_driver にUSBドライバがインストールされ る。 ②サムスン(GalaxyS) SAMSUNG, Kies Sync http://www.samsung.com/hk_en/consumer/mobile/mobile-phones /smartphone/GT-19000HKATGY/index.idx?pagetype=prd_detail& tab=support# でDownload→softwareからKiesをダウンロードしてインストール。 C:\Program Files\Samsung\USB Drivers にUSBドライバがインストールされる。 ドライバの入手先またはインストール (その2) ③シャープ (SH-03C, IS03, GALAPAGOS 003SH) SH Developers Square https://sh-dev.sharp.co.jp/android/ ④ソニー・エリクソン(Xperia) PC Companion をインストールすることで 、USBドライバがインストールさ れる。 ⑤NECカシオ(MEDIAS) NECのADB用USBドライバ http://www.n-keitai.com/guide/download/add/index.html ⑥富士通(T-01C, IS04, F-12C) 富士通のADB用USBドライバ http://www.fmworld.net/product/phone/sp/android/develop/ 3-7 Android Maps APIキーの取得 (1)証明書のフィンガープリントを得る ①MS-DOSプロンプトでJavaがインストールされているフォルダに移動し、以 下をキーインします(1行で)。 keytool -v -list -keystore <keystoreが入っているファイル名> ②パスワードを聞いてきますが、無視して[ENTER]キーを押します。警告が 出ますが、証明書のフィンガープリントを得ることができます。 ③ この結果をファイルで欲しい場合は、行の最後に“ >ファイル名”を指定 すればかまいません。 【操作 例】 MD5が必要な 部分 (2)Android Maps APIキーを取得 ①以下のアドレスを表示します。 http://code.google.com/intl/ja/android/maps-api-signup.html ②「I have read and …」にチェックを入れ、「My certificate’s MD5 fingerprint」に(1)で得られたフィンガープリントのMD5を入力します。ファ イルの保存したものをコピーで移すと間違いがありません。 ③「Generate API Key」をクリックします。 (2)Android Maps APIキーを取得 ①以下のアドレスを表示します。 http://code.google.com/intl/ja/android/maps-api-signup.html ②「I have read and …」にチェックを入れ、「My certificate’s MD5 fingerprint」に(1)で得られたフィンガープリントのMD5を入力します。ファ イルの保存したものをコピーしたほうが楽です。 ③「Generate API Key」をクリックします。 (3)Android Maps APIキーを確認 下方の「android.apiKey=」に続く部分がAPIキーです。これをプログラム中に 指定することになります。 3.8 Eclipsの設定 (1) 起動オプションの設定 初期状態では、Java用のメモリ設定が小さく動作が重いので設定を変える。 【Eclipse.ini ファイルの内容】 -startup ・ ・ (省略) ・ ・ -Xms40m -Xmx512m ・ ・ (省略) ・ ・ -startup ・ ・ (省略) ・ ・ -Xms256m -Xmx1024m ・ ・ (省略) ・ ・ (2) Eclipseの設定 A. Eclipse環境設定 ①「ウィンドウ(Window)」メニューの「設定(Preferences)」を選択する。 ②「設定(Preferences)」ウィンドウの右側から設定内容を選択する。 B. 一般設定 Eclipseの基本的な動作に関する設定項目(色々覗いてみよう) ①一般/エディター ②一般/エディター/テキスト・エディター ③一般/エディター/ファイルの関連付け ④一般/エディター/構造化テキスト・エディター ⑥一般/エディター/キー ⑦一般/エディター/パースペクティブ ⑧一般/エディター/概観 ⑨一般/外観/フォント C. Android設定 Androidに関する設定(特に以下の設定の画面を確認しておくこと) ①Android/ビルド ②Android/起動 D. Java設定 Java全般に関する設定(特に以下の設定の画面を確認しておくこと) ①Java/インストール済みのJRE ②Java/エディター ③Java/エディター/コンテンツ・アシスト(特に「自動有効化」に着目) ④Java/エディター/テンプレート(自分で追加することができる) ⑤Java/エディター/構文の色の構成 ⑥Java/エディター/入力 ⑦Java/コード・スタイル ⑧Java/コード・スタイル/インポートの編成 ⑨Java/コンパイラー ⑩Java/コンパイラー/エラー/警告 E. インストール/更新設定 オンラインでインストール・更新する際の設定(以下の画面を確認しておくこ と) ①インストール/更新/使用可能なソフトウェアサイト ②インストール/更新/自動更新 (3) 「ソース」メニューの確認 こんな機能があるくらいの感覚で眺めておこう。 ①コメント関連の切り替え ②インデント関連 ③インポートの追加、インポートの編成(同一パッケージ内で自動的に追加 するimportの指定) ④メンバーのソート ⑤クリーンアップ ⑥メソッドのオーバーライド/実装 ⑦getter およびsetter の生成 ⑧委譲メソッドの設定 ⑨toString ()生成 ・ ・ ・ (3) 「リファクタリング」メニューの確認 (英語版の場合「Refactor」メニュー) 外部から利用する際の振る舞いに 影響を与えることなく、 内部のソースプログラムを 変更する機能 A. Android Android関係で必要となる リファクタリング機能をまとめてある ①レイアウトのクラス変更 ②テキストリテラルをAndroidのXMLファ イルに切り出す。 ・ ・ 今はこんなものがある程度の理解でよい B. その他(主要なもののみ) ①名前変更(クラス、フィールド、メソッドなどの名前変 更) ②移動(別のパッケージにソースコードを移動) ③メソッド・シグニチャー変更(メソッド名の変更、Return 型の変更など) ④メソッド抽出(メソッド内の一部分の切り離し等) ⑤ローカル変数の抽出(式をローカル変数に置き換える等) ⑥メソッドのインライン化
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