学校教育と脳科学 討論 寺尾 敦 青山学院大学社会情報学部 教育に寄与する脳科学研究(私見) • 教育的な関心に基づいた研究 • 教育現場で用いられている材料を使う研究 – 基礎研究がまだ十分でなくても,そうした研究を 始めることは可能 • 脳科学データと認知モデルの突き合わせ – 認知モデルは学校教育に有効な知見を提供 – 脳科学データだから可能なモデル検証(今井先 生?) • 教育現場へのフィードバックと実践的検討 ACT-Rのモデル • ハイブリッド・システム – symbolic(プロダクション) – Subsymbolic(ニューラルネットワーク) • 各モジュールは並列に走る • 各モジュールの一部は,buffer(ex. Imaginal buffer)を通して参照可能 • Bufferの内容に対して,プロダクションが発火 Type ACT-R Modules 3x-5=7 X=4 Manual Visual Declarative Retrieve 7+5=12 Procedural Module Goal 3x=12 Imaginal Unwinding Retrieving Buffer 内容の変化例:28/(10-x)=4 Using fMRI to Test Models of Complex Cognition • Simple task を用いた研究だけでは,人間の intellectual capacity が無視される危険がある (Anderson, et al. submitted) • Complex task のモデルは複雑で,行動データ だけで妥当性を検討することは難しい – 反応時間を予測・説明可能であっても,プロセス の検証としては不十分 Using fMRI to Test Models of Complex Cognition • モデルで各モジュールが “Active” である時 間(長さ)の関数として,fMRIのBOLD信号を予 測し,fMRIデータと照合する • 利点 – 実際の課題に関する複雑なモデルの検証 – Activeな部位で何が行われているかに関する事 前の仮説がある – fMRIデータ解析に柔軟性(外的eventでなく, Model でのeventを使用可能) Type ACT-R Modules 3x-5=7 X=4 Manual Visual Declarative Retrieve 7+5=12 Procedural Module Goal 3x=12 Imaginal Unwinding Retrieving Type ACT-R Modules 3x-5=7 X=4 Fusiform Motor Gyrus 3x=12 Caudate Parietal Prefrontal Retrieve 7+5=12 ACC Unwinding Retrieving
© Copyright 2024 ExpyDoc